JPH043282B2 - - Google Patents
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- JPH043282B2 JPH043282B2 JP6120483A JP6120483A JPH043282B2 JP H043282 B2 JPH043282 B2 JP H043282B2 JP 6120483 A JP6120483 A JP 6120483A JP 6120483 A JP6120483 A JP 6120483A JP H043282 B2 JPH043282 B2 JP H043282B2
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Landscapes
- Finished Plywoods (AREA)
- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
この発明はベニヤ合板(以下合板という)の製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
従来技術
従来、合板の製造工程における接着技術にあつ
ては、合板の各層を構成するベニヤ単板(以下単
板という)における含水率の不均一に起因し、合
板のパンク現象、或いは接着不良を招いていた。
特に原木事情の悪化に伴ない、乾燥しにくい樹種
の原木、並びに乾燥し易い樹種の原木との混在を
招来している現状にあつては、乾燥程度を高めた
場合、過乾燥により単板が過度に収縮すると共
に、アバレ易く、反対に乾燥程度を低くした場
合、乾燥不良による接着力の低下を招いていた。
従つて接着前における乾燥処理により合板を構成
する各層の単板における含水率の均一化を図るこ
とは事実上不可能であり、含水率のバラツキに左
右されず、常に安定した接着力が得られる新たな
接着技術の開発が望まれている。
ては、合板の各層を構成するベニヤ単板(以下単
板という)における含水率の不均一に起因し、合
板のパンク現象、或いは接着不良を招いていた。
特に原木事情の悪化に伴ない、乾燥しにくい樹種
の原木、並びに乾燥し易い樹種の原木との混在を
招来している現状にあつては、乾燥程度を高めた
場合、過乾燥により単板が過度に収縮すると共
に、アバレ易く、反対に乾燥程度を低くした場
合、乾燥不良による接着力の低下を招いていた。
従つて接着前における乾燥処理により合板を構成
する各層の単板における含水率の均一化を図るこ
とは事実上不可能であり、含水率のバラツキに左
右されず、常に安定した接着力が得られる新たな
接着技術の開発が望まれている。
発明の目的
本発明の目的は上記した従来の欠点に鑑み、簡
易な手段により合板の各層を構成する単板の含水
率に影響されず、単板相互を安定した接着力によ
り接着し、合板を形成し得る合板の製造方法を提
供することにある。
易な手段により合板の各層を構成する単板の含水
率に影響されず、単板相互を安定した接着力によ
り接着し、合板を形成し得る合板の製造方法を提
供することにある。
発明の構成
先ず本発明の概略を説明すると、液状の合板用
接着剤を噴霧して霧状にし、該霧状の接着剤を加
熱して含有水分の低減を図り、然る後単板相互に
介在させて合板を製造するものである。
接着剤を噴霧して霧状にし、該霧状の接着剤を加
熱して含有水分の低減を図り、然る後単板相互に
介在させて合板を製造するものである。
実施例
以下実施例方法を説明する。
第1図は5プライ合板の製造方法を示す説明図
である。
である。
図中搬送装置1上には合板Sの各層を構成し、
繊維方向幅並びに繊維直交方向幅が予め所定のサ
イズに截断された裏板用単板2、第1の中板用単
板3、センターコア単板4、第2の中板用単板
5、並びに表板用単板6が配列されている。
繊維方向幅並びに繊維直交方向幅が予め所定のサ
イズに截断された裏板用単板2、第1の中板用単
板3、センターコア単板4、第2の中板用単板
5、並びに表板用単板6が配列されている。
前記裏板用単板2、センターコア単板4、並び
に表板用単板6はその搬送方向と直交する方向
に、また中板用単板3並びに中板用単板5はその
搬送方向と同方向に繊維を有すると共に、前記表
板用単板6の上面には次位の合板Sを構成する裏
板用単板2が予じめ載置され、接着剤非付着面が
形成されている。
に表板用単板6はその搬送方向と直交する方向
に、また中板用単板3並びに中板用単板5はその
搬送方向と同方向に繊維を有すると共に、前記表
板用単板6の上面には次位の合板Sを構成する裏
板用単板2が予じめ載置され、接着剤非付着面が
形成されている。
そして前記搬送装置1の上方には、例えば熱硬
化型水溶性接着剤(以下接着剤という)7を霧状
に噴射する接着剤供給装置8が配置されている。
該接着剤7はベースグルーとしてメラミン尿素共
縮合樹脂接着剤を用い、それを100部、小麦粉20
部、水4部、塩化アンモニウム1部(「部」は重
量部を示す)からなるものである。尚、該接着剤
7は上記樹脂に限定されるものではなく、他に尿
素樹脂、メラミン樹脂、フエノール樹脂、ジヒド
ラジド樹脂、水性ビニルウレタン樹脂、又はこれ
らの各種変性樹脂、共縮合樹脂、混合樹脂などを
主体とする水溶性合板用接着剤をベースグルーと
し、必要に応じて水、小麦粉、塩化アンモニウム
等の増量剤、硬化剤、充填剤、増粘剤、可塑剤等
の添加剤を付加調合してなるもであつても良い。
また該接着剤7は概ね30〜70%の水分を含有する
ことになるが、望ましくはより水分が少ない状態
に調合する。
化型水溶性接着剤(以下接着剤という)7を霧状
に噴射する接着剤供給装置8が配置されている。
該接着剤7はベースグルーとしてメラミン尿素共
縮合樹脂接着剤を用い、それを100部、小麦粉20
部、水4部、塩化アンモニウム1部(「部」は重
量部を示す)からなるものである。尚、該接着剤
7は上記樹脂に限定されるものではなく、他に尿
素樹脂、メラミン樹脂、フエノール樹脂、ジヒド
ラジド樹脂、水性ビニルウレタン樹脂、又はこれ
らの各種変性樹脂、共縮合樹脂、混合樹脂などを
主体とする水溶性合板用接着剤をベースグルーと
し、必要に応じて水、小麦粉、塩化アンモニウム
等の増量剤、硬化剤、充填剤、増粘剤、可塑剤等
の添加剤を付加調合してなるもであつても良い。
また該接着剤7は概ね30〜70%の水分を含有する
ことになるが、望ましくはより水分が少ない状態
に調合する。
前記接着剤供給装置8から噴霧された接着剤7
は前記搬送装置1と接着剤供給装置8との間に配
置された加熱装置9から吐出されるエアーにより
含有水分を蒸散させつつ、半固体状の接着剤7a
に形成されながら搬送される裏板用単板2、中板
用単板3、センターコア単板4、若しくは中板用
単板5の上面全体に亘つて供給される。上記加熱
装置9から吐出されるエアーの温度は接着剤7a
における含有水分が約15〜40%程度、望ましくは
約18〜35%程度に至るように設定される。尚接着
剤7における含有水分の低減による作用と共に、
ベースグルーの縮合反応も接着剤7のゲル化に寄
与する。然し乍、過度に縮合度を高めた場合、所
望の乾燥状態に至る前に接着剤7aの接着性能が
劣化したり、或いはその粘着性を著しく損なう傾
向を有している。従つて加熱エアーを用いる場合
いはその温度を約70〜150℃以下とすることが望
ましい。尚、エアーの温度が約150℃以上の高温
であつても所望の接着力並びに粘着力を得ること
ができる。この場合短時間に乾燥処理を行うこと
が出来るが、縮合反応が極めて早くなるため、例
えば塩化アンモニウム等の硬化剤を0、若しくは
その量を少なくし、或いはヘキサメチレンテトラ
ミン等を添加して接着剤7のPH調整により中性、
或いは弱アルカリ性に調整した後、高温加熱され
たエアーを噴きつけ、上記含有水分の低減を図る
ことも可能である。更に裏板用単板2、中板用単
板3、センターコア単板4、中板用単板5、並び
に表板用単板6における含水率と接着剤7aにお
ける含有水分との関係については、接着剤7aの
含有水分が低いもの程、高い含水率の単板におけ
る接着に高い接着力を示す傾向を有している。何
れにしても単板上の接着剤7aは指触により粘着
性を有する程度に処理されていることが望まし
い。
は前記搬送装置1と接着剤供給装置8との間に配
置された加熱装置9から吐出されるエアーにより
含有水分を蒸散させつつ、半固体状の接着剤7a
に形成されながら搬送される裏板用単板2、中板
用単板3、センターコア単板4、若しくは中板用
単板5の上面全体に亘つて供給される。上記加熱
装置9から吐出されるエアーの温度は接着剤7a
における含有水分が約15〜40%程度、望ましくは
約18〜35%程度に至るように設定される。尚接着
剤7における含有水分の低減による作用と共に、
ベースグルーの縮合反応も接着剤7のゲル化に寄
与する。然し乍、過度に縮合度を高めた場合、所
望の乾燥状態に至る前に接着剤7aの接着性能が
劣化したり、或いはその粘着性を著しく損なう傾
向を有している。従つて加熱エアーを用いる場合
いはその温度を約70〜150℃以下とすることが望
ましい。尚、エアーの温度が約150℃以上の高温
であつても所望の接着力並びに粘着力を得ること
ができる。この場合短時間に乾燥処理を行うこと
が出来るが、縮合反応が極めて早くなるため、例
えば塩化アンモニウム等の硬化剤を0、若しくは
その量を少なくし、或いはヘキサメチレンテトラ
ミン等を添加して接着剤7のPH調整により中性、
或いは弱アルカリ性に調整した後、高温加熱され
たエアーを噴きつけ、上記含有水分の低減を図る
ことも可能である。更に裏板用単板2、中板用単
板3、センターコア単板4、中板用単板5、並び
に表板用単板6における含水率と接着剤7aにお
ける含有水分との関係については、接着剤7aの
含有水分が低いもの程、高い含水率の単板におけ
る接着に高い接着力を示す傾向を有している。何
れにしても単板上の接着剤7aは指触により粘着
性を有する程度に処理されていることが望まし
い。
そして積層の進展に併なつて下動制御されるリ
フタ10上に移載され、上記接着剤7aが付着さ
れた裏板用単板2の上面に対し、搬送順序に従つ
て次層を構成する中板用単板3、センターコア単
板4、中板用単板5、並びに表板用単板6を相互
の繊維方向が異なる状態で順次積層し、合板Sを
形成する。尚、接着剤7aを付着する際、表板用
単板6の上面に対し次位の合板Sを構成する裏板
用単板2が予じめ積層載置されているため、表板
用単板6上面に対する接着剤7aの付着を規制
し、合板S相互の接着が規制される。
フタ10上に移載され、上記接着剤7aが付着さ
れた裏板用単板2の上面に対し、搬送順序に従つ
て次層を構成する中板用単板3、センターコア単
板4、中板用単板5、並びに表板用単板6を相互
の繊維方向が異なる状態で順次積層し、合板Sを
形成する。尚、接着剤7aを付着する際、表板用
単板6の上面に対し次位の合板Sを構成する裏板
用単板2が予じめ積層載置されているため、表板
用単板6上面に対する接着剤7aの付着を規制
し、合板S相互の接着が規制される。
上記合板Sは必要に応じて加圧ロール(図示せ
ず)により裏板用単板2、中板用単板3、センタ
ーコア単板4、中板用単板5、並びに表板用単板
6相互の仮接着を図ると共に、ホツトプレス装
置、若しくは冷圧プレス(何れも図示せず)によ
り本圧締を図つた後、仕上げ処理される。
ず)により裏板用単板2、中板用単板3、センタ
ーコア単板4、中板用単板5、並びに表板用単板
6相互の仮接着を図ると共に、ホツトプレス装
置、若しくは冷圧プレス(何れも図示せず)によ
り本圧締を図つた後、仕上げ処理される。
尚、本実施例方法は接着剤供給装置8から噴射
された液状の接着剤7を加熱装置9から吐出され
た加熱エアーにより含有水分を適宜蒸散させなが
ら単板の接着面に供給するものであるが、加熱エ
アーによる加熱の外、熱副射によるもの、電子レ
ンジ式の誘導加熱等、任意の加熱手段を採用し得
る。そして、何れも裏板用単板福2、中板用単板
3、センターコア単板4、並びに中板用単板5の
上面に含有水分が少ない接着剤7aを介して裏板
用単板2、中板用単板3、センターコア単板4、
中板用単板5、並びに表板用単板6相互を積層接
着することにより単板含水率に影響されず、安定
した接着力により接着することが可能である。
された液状の接着剤7を加熱装置9から吐出され
た加熱エアーにより含有水分を適宜蒸散させなが
ら単板の接着面に供給するものであるが、加熱エ
アーによる加熱の外、熱副射によるもの、電子レ
ンジ式の誘導加熱等、任意の加熱手段を採用し得
る。そして、何れも裏板用単板福2、中板用単板
3、センターコア単板4、並びに中板用単板5の
上面に含有水分が少ない接着剤7aを介して裏板
用単板2、中板用単板3、センターコア単板4、
中板用単板5、並びに表板用単板6相互を積層接
着することにより単板含水率に影響されず、安定
した接着力により接着することが可能である。
また本実施例方法は接着剤供給装置8から噴射
された霧状の接着剤7を裏板用単板2、中板用単
板3、センターコア単板4、若しくは中板用単板
5に至るまでの間に、加熱装置9から吐出された
加熱エアーにより含有水分が低減された接着剤7
aに形成しながら単板の上面に付着させる方法と
したが、必要ならば単板の接着面に付着させた後
も、加熱されたエアーにより含有水分を蒸散さる
ことも出来る。
された霧状の接着剤7を裏板用単板2、中板用単
板3、センターコア単板4、若しくは中板用単板
5に至るまでの間に、加熱装置9から吐出された
加熱エアーにより含有水分が低減された接着剤7
aに形成しながら単板の上面に付着させる方法と
したが、必要ならば単板の接着面に付着させた後
も、加熱されたエアーにより含有水分を蒸散さる
ことも出来る。
更に本発明方法を実施する場合、熱風に代え
て、常温からなり、除湿(低湿度化)されたエア
ーを霧状に噴付けられた接着剤に噴付け、該接着
剤における含有水分の低減を図る方法であつても
実施し得る。
て、常温からなり、除湿(低湿度化)されたエア
ーを霧状に噴付けられた接着剤に噴付け、該接着
剤における含有水分の低減を図る方法であつても
実施し得る。
発明の効果
以上説明したように本発明は液状の合板用接着
剤を噴霧して霧状にし、該霧状の接着剤を加熱し
て含有水分の低減を図り、然る後単板相互に介在
させて合板を製造する簡易な手段により、合板の
各層を構成する単板における含水率に影響され
ず、安定した接着力により合板を形成し得る合板
の製造方法である。
剤を噴霧して霧状にし、該霧状の接着剤を加熱し
て含有水分の低減を図り、然る後単板相互に介在
させて合板を製造する簡易な手段により、合板の
各層を構成する単板における含水率に影響され
ず、安定した接着力により合板を形成し得る合板
の製造方法である。
第1図は5プライ合板の製造方法を示す説明図
である。 図中2は裏板用単板、3は第1の中板用単板、
4はセンターコア単板、5は第2の中板用単板、
6は表板用単板、7は接着剤、7aは接着剤、S
は合板である。
である。 図中2は裏板用単板、3は第1の中板用単板、
4はセンターコア単板、5は第2の中板用単板、
6は表板用単板、7は接着剤、7aは接着剤、S
は合板である。
Claims (1)
- 1 液状の合板用接着剤を噴霧して霧状にし、該
霧状の接着剤を加熱して含有水分の低減を図り、
然る後ベニヤ単板相互に介在させてベニヤ合板を
製造することを特徴とするベニヤ合板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6120483A JPS59185606A (ja) | 1983-04-06 | 1983-04-06 | ベニヤ合板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6120483A JPS59185606A (ja) | 1983-04-06 | 1983-04-06 | ベニヤ合板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59185606A JPS59185606A (ja) | 1984-10-22 |
JPH043282B2 true JPH043282B2 (ja) | 1992-01-22 |
Family
ID=13164417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6120483A Granted JPS59185606A (ja) | 1983-04-06 | 1983-04-06 | ベニヤ合板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59185606A (ja) |
-
1983
- 1983-04-06 JP JP6120483A patent/JPS59185606A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59185606A (ja) | 1984-10-22 |
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