JPH0433170Y2 - - Google Patents

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JPH0433170Y2
JPH0433170Y2 JP1985147461U JP14746185U JPH0433170Y2 JP H0433170 Y2 JPH0433170 Y2 JP H0433170Y2 JP 1985147461 U JP1985147461 U JP 1985147461U JP 14746185 U JP14746185 U JP 14746185U JP H0433170 Y2 JPH0433170 Y2 JP H0433170Y2
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outer panel
plate
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reinforcement
panel
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JP1985147461U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はシートベルトの肩アンカボルトが取付
けられる車体柱部を補強する装置、特に、車体柱
部の内壁板に固着される車体柱部の補強構造に関
する。
(従来の技術) シートベルトの肩アンカボルトは車室の比較的
高位置で剛性の大きな部分、たとえば車体柱部と
してのセンタピラやリヤピラの上部に取付けられ
る。
この場合、第5図に示すように、肩アンカ取付
金具1に加わる大荷重Wが直接インナパネル2に
集中的に加わることを防ぐため、リンフオースメ
ント3(第6図参照)が利用される。このリンフ
オースメント3は、従来、板状を呈し、アンカボ
ルト4に伝えられた荷重を、インナパネル2の裏
面5の内リンフオースメント3との対向域に分散
支持させることができ、荷重による応力集中を防
ぎインナパネル2の変形を防止している。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、シートベルトのアンカ取付部は、十
分な剛性を要求され、法規制上のテスト荷重にも
対処できるよう剛性強化が図られている。しか
し、テスト荷重を過度に加えた場合、第5図に2
点鎖線で示すようにリヤピラ6は座屈変形し、特
に、アウタパネル7の凹みが進むと、この部分は
その剛性を大きく低減させるという問題がある。
本考案の目的は、アンカ取付部の剛性を十分強
化できる車体柱部の補強構造を提供することに有
る。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するため、本考案は車室の後
部左右両側コーナ部を形成し同コーナ部の車体外
壁を成すアウタパネルと、同アウタパネルに直結
され同アウタパネルと共同で筒状柱部をなすイン
ナパネルとで構成されるもので、特に、上記筒状
柱部の内方に位置し上記インナパネルに沿つて設
けられ上記インナパネルに固着されると共にシー
トベルトの肩アンカボルトが螺着する平板状の基
板部と、上記基板部の上下端を折曲し上記アウタ
パネルへ向かつて延びた平板状の一対の延板部
と、上記延板部のそれぞれの先端縁を折曲し上記
アウタパネルの後方対抗部と所定の隙間を介して
対向する受け面をなすフランジとでなるリンフオ
ースメントを有したことを特徴としている。
(作用) インナパネルの面剛性を基板部が強化し、しか
も、延板部を介し基板部に支持されたフランジの
受け面が、アウタパネルの後方対抗部の過度の変
形時に同後方対抗部に当接して同部の変形を押さ
えるように作用する。
(実施例) 第1図には本考案の一実施例としての車体柱部
の補強構造(以後単に補強構造と記す)を示し
た。この補強構造はトラツクのキヤビンのリヤピ
ラ10に採用され、図示しないシートベルトの肩
アンカの取付金具22をアンカボルト11を用い
て係止する。第2図に示すように、この補強構造
はキヤビンのリヤピラ10の上部に形成され、こ
れはリヤピラ10の内壁板としてのインナパネル
12に溶接される平板状の基板部13と、この基
板部の上、下端に位置する折曲端より各々外壁板
としてのアウタパネル14側へ延出する平板状の
一対の延板部15,15と、各延板部15の先端
に位置する折曲端より上、下に延出する幅aの湾
曲板状の外壁対向板部としての一対フランジ1
6,16とで形成される。第3図に示すように、
基板部13、一対の延板部15,15及び一対の
フランジ16,16はプレス加工された板金の一
体品としてのリンフオースメントRとして形成さ
れる。
基板部13の左右端には折曲片17,18が一
体形成され、これにより基板部13の剛性強化を
図つている。この基板部13の中央にはウエルド
ナツト19が溶着される。
一対のフランジ16,16は上下別方向に各々
延出し、それぞれ第1図に明記されるようにアウ
タパネル14の後方対抗部の裏面141より一定
の隙間20を介し対向する受け面161,161
を有する。この隙間20は受け面161とアウタ
パネル14との組立時における当接を防止できれ
ばよく、リヤピラ10の組立時の組立精度に基づ
き決定され、できるだけ小さいことが望ましい。
このような補強構造にシートベルトの取付金具
22をアンカボルト11を用いウエルドナツト1
9に螺着し、これに前向きに大荷重Wを加えたと
する。この場合、リヤピラ10のアンカ取付部分
は第1図に2点鎖線で示すように変形するが、特
に、アウタパネル14の後方対抗部はその変形
(凹み)をわずかに生じただけで両受け面161,
161により大変形を押えられる。これにより、
アウタパネルの過度の凹み変形によるリヤピラ1
0の剛性低下は防止される。
上述の処において、外壁対向板部として一対の
フランジ16,16を説明したが、これに代え、
第4図に示すように、受け面211を有する受け
板21を用いてもよい。即ち、第1図及び第3図
に示したと同様の基板部13、一対の延板部1
5,15及び一対のフランジ16,16からなる
板金のリンフオースメントRに加えて、湾曲板状
の受け板21がフランジ16,16に重合され、
溶接されることにより形成される。
この場合、受け面211を十分大きくでき、リ
ヤピラ10に大荷重が加わつた際、アウタパネル
14の後方対抗部に不規則に生ずる変形部の裏面
側を確実に受け面211に当接させることがで
き、変形阻止作用が大きい。
上述の処において補強構造はトラツクのキヤビ
ンのリヤピラ10に形成されるものとしたが、こ
の他にも、乗用車のセンタピラやリヤピラ等にも
同様に形成できる。
(考案の効果) 本考案による補強装置は基板部が車体柱部の内
壁板の面剛性を強化できる上に、外壁対向板部が
車体柱部の外壁板の変形を低く押えることがで
き、車体柱部のアンカ取付部分の剛性を確実に補
強できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての補強装置を
含む第2図における−線断面図、第2図は同
上補強構造を取付けたキヤビンの側面図、第3図
は第1図のリンフオースメントの斜視図、第4図
は第3図中のものに代えて用いられるリンフオー
スメントの斜視図、第5図は従来の補強構造の断
面図、第6図は第5図中のリンフオースメントの
斜視図をそれぞれ示している。 10……リヤピラ、11……アンカボルト、1
2……インナパネル、13……基板部、14……
アウタパネル、15……延板部、16……フラン
ジ、20……隙間、21……受け板、161,2
11……受け面、R……リンフオースメント。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車室の後部左右両側コーナ部を形成し同コーナ
    部の車体外壁を成すアウタパネルと、同アウタパ
    ネルに直結され同アウタパネルと共同で筒状柱部
    をなすインナパネルとで構成される車体柱部の補
    強構造において、上記筒状柱部の内方に位置し上
    記インナパネルに沿つて設けられ上記インナパネ
    ルに固着されると共にシートベルトの肩アンカボ
    ルトが螺着する平板状の基板部と、上記基板部の
    上下端を折曲し上記アウタパネルへ向かつて延び
    た平板状の一対の延板部と、上記延板部のそれぞ
    れの先端縁を折曲し上記アウタパネルの後方対抗
    部と所定の隙間を介して対向する受け面をなすフ
    ランジとでなるリンフオースメントを有したこと
    を特徴とする車体柱部の補強構造。
JP1985147461U 1985-09-27 1985-09-27 Expired JPH0433170Y2 (ja)

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