JPH0751424Y2 - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

自動車の後部車体構造

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JPH0751424Y2
JPH0751424Y2 JP1989010290U JP1029089U JPH0751424Y2 JP H0751424 Y2 JPH0751424 Y2 JP H0751424Y2 JP 1989010290 U JP1989010290 U JP 1989010290U JP 1029089 U JP1029089 U JP 1029089U JP H0751424 Y2 JPH0751424 Y2 JP H0751424Y2
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JP
Japan
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rear wheel
floor panel
wheel house
vibration
rear floor
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JP1989010290U
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伸敏 清水
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の後部車体構造に関し、特に後輪懸架
装置支持部近傍部分の自動車の後部車体構造に関する。
(従来の技術) 従来のかかる自動車の後部車体構造としては、例えば第
6図およびそのIV−IV断面を図示した第7図に示すよう
なものがある(実開昭62-64683号公報等参照)。
即ち、図中1は自動車の車体側部に設けられたサイドシ
ル、2はサイドシル1の後端部に接合されたリヤホイル
ハウスである。
サイドシル1は、車外側に位置するサイドシルアウタパ
ネル1aと車内側に位置するサイドシルインナパネル1bと
をそれらの上端部および下端部で接合して形成されてお
り、サイドシルインナパネル1bの上部にリヤフロアパネ
ル3の側端部が接合されている。
このリヤフロアパネル3の下面には、サイドシル1と離
間してほぼ車体前後方向に延在する強度部材としてのリ
ヤサイドメンバ4が設けられている。
そして、サイドシル1とリヤサイドメンバ4との間には
強度部材である一対の連結部材5,6が設けられていて、
これらの連結部材5,6の一端がサイドシルインナパネル1
bのほぼ垂直な壁部に接合され、他端がリヤサイドメン
バ4の側壁4aに接合されている。
前記サイドシルインナパネル1b、リヤフロアパネル3、
リヤサイドメンバ4の側壁4aおよび連結部材6の底部6a
で剛性の高い閉断面部分10が形成されており、この閉断
面部分10のうちリヤフロアパネル3とほぼ平行をなす連
結部材6の底部6aに、図示しない後輪懸架装置がその支
持部材7の側端部をマウントボルト8ナット9とで結合
することによって支持されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような自動車の後部車体構造におい
ては、例えば荒れた路面を走行すると第7図に二点鎖線
で示したように、後輪懸架装置から連結部材6の底部6a
に振動入力Fが加わるため、閉断面部分10においてその
連結部材6の底部6aが接合しているサイドシルインナパ
ネル1bの垂直壁部が変形傾斜する。このため、リヤフロ
アパネル3の振動が大きくなり、車体の振動・騒音特性
が悪化するという問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところはリヤフロアパネル等の
振動を抑制した自動車の後部車体構造を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) この目的のため本考案は、リヤフロア下面に延在するリ
ヤサイドメンバとサイドシルとを連結し、後輪懸架装置
を支持する連結部材を有する自動車の後部車体構造にお
いて、リヤフロアパネルとリヤホイルハウスとを連結す
る補強部材をリヤフロアパネル上に配置し、該補強部材
の側面部をリヤホイルハウスの縦壁部とリヤフロアパネ
ルの上面に接合するとともに、前記補強部材の上端部を
少なくともリヤホイルハウスのアーチ面に接合し、さら
に前記補強部材の前端部を前記連結部材の縦壁取付位置
のリヤフロアパネルの上面に接合した構造としてある。
(作用) このような構造によると、後輪懸架装置から路面の振動
が入力されると、補強部材を介してリヤホイルハウスに
力が伝達されて分散される。このため入力点剛性が向上
しリヤフロアパネルの振動が低減する。
また、車両のアイドル回転域においてエンジンのトルク
変動によって発生するアイドル振動に対しては、補強部
材によってサイドシルとリヤホイルハウスとの結合剛性
が向上するために、車体の曲げ骨格共振周波数がアイド
ル回転域からずれることになり、これによって車体の振
動が低減する。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は斜視図、第2図は第1図のI−I線断面図、第3図は
第1図のII−II線断面図である。なお、従来例と同一構
成部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第1図乃至第3図に示すように、リヤフロアパネル3の
上面には、補強部材としてのブレース11が設けられてい
る。ブレース11の前端部11aは、連結部材6の縦壁部6b
が取り付けられているリヤフロアパネル3の下面位置に
対応するリヤフロアパネル3の上面位置に接合され、他
方、ブレース11の側面部11bは略三角形状をなし、リヤ
ホイルハウス2の縦壁部2aおよびリヤフロアパネル3に
接合固定されている。また、ブレース11の上端部11cに
ついては、リヤホイルハウス2のアーチ面2b及びフラン
ジ部2cに接合されている。
そして、ブレース11の中央部にはエンボス面11dが形成
され、その下面部には、後輪懸架装置のマウントボルト
8が溶接固定されており、該マウントボルト8は更に連
結部材6の底部6aに溶接固定されている。
以上説明したような後部車体構造において、後輪懸架装
置からマウントボルト8を介して上向きの振動入力Fが
加わると、連結部材6は上方に変形しようとするが、ブ
レース11の側面部11bおよび上端部11cを介してリヤホイ
ルハウス2に力が伝達されて分散されるため、入力点剛
性が著しく向上して発音部位となり易いリヤフロアパネ
ル3の振動は大幅に低減される。
また第3図に示したように、マウントボルト8に車体前
後方向の振動入力F′が加わった場合においても、連結
部材6は二点鎖線で示したように変形しようとするが、
ブレース11の前端部11aが、連結部材6の縦壁部6b相当
位置のリヤフロアパネル3の上面位置に接合されている
ため、ブレース11の上端部11cを介してリヤホイルハウ
ス2に力が伝達されて分散され、リヤフロアパネル3の
振動は大幅に低減できる。
このように本実施例においては、各方向からの振動入力
はブレース11を介してリヤホイルハウス2に伝達されて
分散される。このため、入力点の剛性が向上して発音部
位となり易いリヤフロアパネル3等の振動が大幅に低減
され、車体の振動,騒音特性が大幅に改善される。
さらに、アイドル回転域においてエンジンのトルク変動
によって発生するアイドル振動についても、ブレース11
によってサイドシル1とリヤホイルハウス2との結合剛
性が向上するため、車体の曲げ骨格共振周波数がアイド
ル回転域からはずれるので、車体の振動は大幅に低減す
る。
第4図およびそのIII−III線に沿う断面図を示す第5図
には、本考案の第2実施例を示す。
この実施例は、シートベルト取付点の補強部材をブレー
ス11で兼用したものである。
即ち、リヤホイルハウス2の縦壁部2aにシートベルト12
の取付用のナット13が溶接され、ブレース11の側面部11
bおよびリヤホイルハウス2の縦壁部2aにシートベルト1
2取付用のボルト15を貫通させる穴14が穿設されてい
る。
したがって、車両が衝突した場合などシートベルト12に
荷重が加わると、その荷重はブレース11を介してリヤホ
イルハウス2、さらにリヤフロアパネル3に伝達されて
力が分散されるので、シートベルト12取付点の強度が高
まり乗員は確実に拘束される。
尚、取付ボルト8からの前後、上下方向の振動入力に対
しては前述した第1実施例と同様のすぐれた振動防止特
性を有することは勿論である。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように本考案によれば、以下に
記載する効果を奏する。
後輪懸架装置を介して路面からの振動入力が入っても、
補強部材を介して剛性の高いリヤホイルハウスに入力が
伝達されて分散されるので、入力点の剛性が著しく向上
し、リヤフロアパネル等の振動が大幅に抑制され、車体
の振動、騒音特性を大幅に向上させることができる。
また、エンジンのトルク変動によって発生するアイドル
振動に対しても、補強部材によってサイドシルとリヤホ
イルハウスとの結合剛性が向上して車体の曲げ骨格共振
周波数がアイドル回転域からずれるので、車体の振動を
低減することができる。
さらに、シートベルト取付点の補強に補強部材を兼用し
た実施例においては、シートベルトに加わる荷重が補強
部材を介してリヤホイルハウスさらにリヤフロアパネル
へと分散するので、シートベルト取付点の強度を向上さ
せることができ、安全上極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す斜視図、第2図は第
1図のI−I線に沿う断面図、第3図は第1図のII−II
線に沿う断面図、第4図は本考案の第2実施例を示す斜
視図、第5図は第4図のIII−III線に沿う断面図、第6
図は従来例を示す斜視図、第7図は第6図のIV−IV線に
沿う断面図である。 1……サイドシル、2……リヤホイルハウス、2a……リ
ヤホイルハウスの縦壁部、2b……リヤホイルハウスのア
ーチ面、2c……リヤホイルハウスのフランジ部、3……
リヤフロアパネル、4……リヤサイドメンバ、6……連
結部材、8……後輪懸架装置のマウントボルト、11……
補強部材としてのブレース、11a……ブレースの前端
部、11b……ブレースの側面部、11c……ブレースの上端
部、11d……エンボス面、12……シートベルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リヤフロア下面に延在するリヤサイドメン
    バとサイドシルとを連結し、後輪懸架装置を支持する連
    結部材を有する自動車の後部車体構造において、 リヤフロアパネルとリヤホイルハウスとを連結する補強
    部材をリヤフロアパネル上に配置し、該補強部材の側面
    部をリヤホイルハウスの縦壁部とリヤフロアパネルの上
    面に接合するとともに、前記補強部材の上端部を少なく
    ともリヤホイルハウスのアーチ面に接合し、さらに前記
    補強部材の前端部を前記連結部材の縦壁取付位置のリヤ
    フロアパネルの上面に接合したことを特徴とする自動車
    の後部車体構造。
JP1989010290U 1989-01-31 1989-01-31 自動車の後部車体構造 Expired - Lifetime JPH0751424Y2 (ja)

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