JP7414765B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、車両に関する。
特許文献1には、車両のリアホイールハウスの中央部で車体上部方向からフロアパネルに設定したリアクロスメンバに接合されるホイールハウス補強部材が開示されている。(特許文献1)。ホイールハウス補強部材はホイールハウスを含む車体側壁の強度を高めている。
特開2011-161397号公報
近年、側面衝突時の安全性向上のためホイールハウス近傍の一層の強度向上が要請されている。一方、リアホイールハウス近傍では、十分な車室空間を確保する要請も高い。強度向上のために大きな補強部材を配置すると、ホイールハウス近傍でのスペースを使ってしまう。本明細書に開示する技術は、リアホイールハウス近傍におけるスペース効率を向上させつつ強度を向上させるものである。
本明細書は、車両を開示する。車両は、車体と、車体のリアホイールハウスの車室側の側面部から周面部に沿って、リアドアの下部後方を受ける前記車体の開口端縁に至る補強部材と、を備えている。補強部材は、開口端縁の異なる位置に向かって延在する2以上の閉断面空間を形成する凸状部を備えている。
本明細書に開示する車両が備える補強部材は、リアホイールハウスからリアドアの下部後方を受ける開口端縁の異なる位置に向かう2以上の閉断面空間を備える。このため、個々の閉断面空間の断面積を小さくすることができ、開口端縁のスペースを有効に利用できる。補強部材の2以上の閉断面空間はドア開口端縁の異なる位置に向かう。このため、ドア開口端縁上の位置を適宜選択することができ、後方開口端縁のスペースを有効に利用できる。
また、補強部材は、側面衝突時に、リアホイールハウスと一様に変形して、補強部材としての機能を維持することができる。このため、有効に衝突エネルギーを吸収し衝突荷重をリアクロスメンバなどの他の骨格部材などに伝達することができる。
したがって、本明細書に開示される車両によれば、リアホイールハウス近傍におけるスペースを有効利用できるとともに強度を向上させることができる。
補強部材を備える車室後方の一例を示す図である。 補強部材の拡大図を示す図である。 図1のA-A部断面を示す図である。 補強部材の閉断面空間の他の例を示す図である。
本技術の一実施形態において、2以上の閉断面空間は、開口端縁に向かって徐々に互いに離間していてもよい。こうすることで、開口端縁の離間した2以上の位置に向かう閉断面空間を容易に形成することができる。また、一層、リアホイールハウスと一様に変形することができるようになる。
本技術の一実施形態において、2以上の閉断面空間は、異なる断面積を有していてもよい。こうすることで、衝突エネルギーの吸収・衝突荷重の自由度やリアホイールハウス近傍及びドア開口端縁のスペース確保の自由度が向上される。
本技術の一実施形態において、2以上の閉断面空間は、リアホイールハウスの周面部においては、連続する2以上の凸状部により形成され、開口端縁においては、分離された前記2以上の凸状部により形成されていてもよい。周面上で2以上の凸状部が連続することで補強部材の強度を向上させることができる。また、開口端縁において分離された2以上の凸状部を有することで、ドア開口端縁におけるスペースを一層有効利用できる。
本技術の一実施形態において、補強部材は、側面部に、2以上の閉断面空間と連通する閉断面空間を形成する凸状部をさらに備えていてもよい。こうすることで、側面部においても強度を確保して、衝突エネルギーを吸収し衝突荷重を伝達できる。
本技術の一実施形態において、補強部材は、左右のリアホイールハウス間に配置されるリアクロスメンバに荷重を伝達可能に備えられていてもよい。こうすることで、補強部材が受けた衝突荷重をリアクロスメンバに伝達して分散させることができる。
本技術の一実施形態において、補強部材は、リアドアのインパクトビームからの荷重を伝達可能に備えられていてもよい。こうすることで、側面衝突エネルギーを効果的に吸収し、衝突荷重を伝達できる。
なお、リアホイールハウスは、通常、左右一対で備えられている。本技術の実施形態としては、左右一対のリアホイールハウスのうち少なくとも一方が補強部材を備えていればよい。
以下、本技術の実施形態として、車両10のリアホイールハウスを含む車体後部構造について説明する。以下の図面において説明する車両10は、電動車両であって、車体12の図示しないリアホールを収容するリアホイールハウス20を備えている。なお、図面における方向FRは、車体12の前後方向における前方を示し、方向RRは車体12の前後方向における後方を示す。そして、方向UPは車体12の上下方向における上方を示し、方向DWは車体12の上下方向における下方を示す。なお、本明細書では、車体12の前後方向、車体12の幅方向、車体12の上下方向を、それぞれ単に前後方向、幅方向、上下方向と称することがある。
図1には、車体12の後部の車体構造の車室側から見た状態が例示されている。図1には、リアホイールハウス20と、リアドア50と、補強部材70と、これらの近傍の部材が例示されている。
図1に示すように、左右一対のリアホイールハウス20は、リアドア50の下部後方のドア端縁50aを受けるクォーターパネルインナ46の開口端縁46aの後方に設けられている。かかる開口端縁46aは、一般に、ロックピラーとも称される。ロックピラーは、概してクォーターパネルインナ46の一部として構成されている。なお、ロックピラーは、クォーターパネルインナ46と別個の部材として構成されていてもよい。
リアホイールハウス20は、それぞれ、車室側に膨出した形状を備えており、フロアサイドメンバ34、リアサイドメンバ36等に接合されて車体12に設けられる。リアホイールハウス20は、車室側への膨出部に側面部20aと、周面部20bとを備える。
リアホイールハウス20の側面部20aの一部には開口21が設けられる。この開口21を含む側面部20aの裏面の所定範囲を裏打ちするように接合されるショックアブソーバパネル20cを備える。ショックアブソーバパネル20cには、図示しないショックアブソーバ取り付け部材を介してショックアブソーバが取り付けられる。開口21からは、車室側にショックアブソーバパネル20cの一部が露出される。
リアホイールハウス20近傍の車体底部には、車体前方から後方に向かって、リアシートパネル30、リアフロアパネル32を備えている。リアシートパネル30は、リアシートが設置される。リアフロアパネル32には、トランクルームパネルが設置されて、トランクルームの床面が構成される。
車体12は、後方骨格構造を形成するフロアサイドメンバ34、リアサイドメンバ36、リアクロスメンバ40、ガセット42、ホイールハウスアッパメンバ(以下、単に、アッパメンバという。)44、クォーターパネルインナ46を備えている。これらの骨格部材は、例えば高張力鋼板等など、比較的高強度の鋼板から構成される。
フロアサイドメンバ34及びリアサイドメンバ36は、それぞれ、車幅方向に左右一対で設けられて車体12の前後方向に延びている。これらは、リアシートパネル30及びリアフロアパネル32を支持する。
リアクロスメンバ40は、左右一対のリアホイールハウス20の間に設けられる。リアクロスメンバ40は、リアシートパネル30及びリアフロアパネル32から隆起する断面略コの字状の凸状骨格部材である。リアクロスメンバ40は、その開口端縁車体前後方向に連続して張り出すフランジ部40aを備えている。このフランジ部40aによって、リアシートパネル30やリアフロアパネル32に接合されている。リアクロスメンバ40が、これらフロアメンバに接合されることにより、リアクロスメンバ40とリアシートパネル30及びリアフロアパネル32との間に、車幅方向に伸びる閉断面空間が形成される。リアクロスメンバ40の幅方向の端部は、それぞれ、左右一対のガセット42に接合されている。この結果、リアクロスメンバ40とガセット42とは、車体12の側面衝突時などの荷重伝達部材として機能する。また、これらは、後部衝突時の衝突エネルギーの吸収・衝突荷重の伝達部材として機能する。
ガセット42は、リアクロスメンバ40とアッパメンバ44とに接合される断面略コの字状の凸状骨格部材である。ガセット42の車体幅方向中央よりの端部は、リアクロスメンバ40の車体幅方向端部で被覆されて、両者は接合されている。
ガセット42は、リアシートパネル30、リアフロアパネル32、フロアサイドメンバ34、リアサイドメンバ36、側面部20aに対して、そのフランジ部42aで接合されている。なお、側面部20aにおいては、開口21から露出されたショックアブソーバパネル20cに接合されている。ガセット42は、さらに、アッパメンバ44と接合されている。
アッパメンバ44は、断面略コの字状の凸状骨格部材である。アッパメンバ44の下方の端部が、ガセット42の上方端部で被覆されて、両者は接合されている。アッパメンバ44は、フランジ部44aによって、ショックアブソーバパネル20c、周面部20b及びクォーターパネルインナ46に接合されている。アッパメンバ44は、これらの接合面との間で、車体底部からリアホイールハウス20の上方に延在する閉断面空間を形成して、車体12の後部の剛性の向上に貢献している。
リアドア50は、図示しない車体12の前方のセンターピラーに対して回動可能に取り付けられている。リアドア50は、その下部後方のリアホイールハウス20側に向かうドア端縁50aが、クォーターパネルインナ46の一部に形成される開口端縁46aで受け止められる。リアドア50は、内部に閉断面空間を有しており、側面衝突時の衝突エネルギーを吸収し、衝突加重を伝達する部材としてのインパクトビーム60が収容されている。インパクトビーム60は、リアドア50の前後方向に沿って伸びている。インパクトビーム60の後方端部はドア端縁50a上のリアホイールハウス20に最も近くなる部位の近傍に接合されている。なお、リアドア50には、インパクトビーム60と別個に、さらに、その車体上方にリアドア50の閉断面空間を車体前後方向に伸びる他のインパクトビームを備えていてもよい。
補強部材70は、ガセット42とリアドア50との間に設けられている。図1に示すように、補強部材70は、リアホイールハウス20の側面部20aから、周面部20bを経て、開口端縁46aの異なる2つの部位P1、P2に及んでいる。開口端縁46aの部位P1から部位P2の範囲は、開口端縁46aに沿うドア端縁50aにおけるインパクトビーム60の接合部位を含んでいる。
部位P1、P2の各範囲及びこれらの離間距離は、衝突エネルギーの吸収性・衝突荷重の伝達性の観点から、また、開口端縁46a近傍の車室スペース確保の観点から、適宜決定される。例えば、図1では、部位P1、P2は、開口端縁46aとリアホイールハウス20の周面部20bとが最も近接する部位を回避して、かかる部位を挟むように設けられる。
補強部材70は、ボルトなどによる締結及び/又は溶接などによる接合によって、リアホイールハウス20の側面部20a及びその裏面側にあるショックアブソーバパネル20cに接合されている。補強部材70が、ショックアブソーバパネル20cに接合されることで、ショックアブソーバパネル20cを介してガセット42及びリアクロスメンバ40に荷重を伝達可能となっている。補強部材70は、また、周面部20b及びリアフロアパネル32の開口端縁46aに接合されている。
補強部材70のリアクロスメンバ40側の端部72は、開口21の端縁に沿うとともに、ショックアブソーバパネル20c上のガセット42のフランジ部42aにも沿っている。補強部材70の開口端縁46a側の端部74は、開口端縁46aの部位P1及び部位P2において分離し、端部74a、74bを形成する。
図2に示すように、補強部材70は、端部72から開口端縁46aにまで延在する凸状部76を備えている。凸状部76は、側面部20aにおける凸状部76aと、周面部20bにおける二つの凸状部76b、76cとから構成されている。
図2及び図3に示すように、凸状部76aは、側面部20aと周面部20bとの境界近傍を一つの頂部77として端部72に延びる。凸状部76aは、頂部77から延びる稜線78a、78bにより、側面部20aとの間で略方形状の一つの閉断面空間S1(図示せず)を形成する。
凸状部76bは、頂部77から端部74aに延びる。凸状部76bは、頂部77から延びる稜線78c、78dにより、周面部20bとの間で部位P1に向かう略台形状の閉断面空間S2を形成する。凸状部76cは、端部74bに延びる。凸状部76cは、頂部77から延びる稜線78e、78fにより、周面部20bとの間で部位P2に向かう略台形状の閉断面空間S3を形成する。また、凸状部76b、76cは、それぞれ、開口端縁46aの部位P1、P2を指向して徐々に離間し分岐する閉断面空間S2、S3を形成している。
図3は、図1中の周面部20b上のA-A部断面図である。図3に示すように、例えば、周面部20b上では、凸状部76b、76cの閉断面空間S2、S3は、ほぼ同一形状の閉断面空間を有している。
凸状部76a、76b、76cないし閉断面空間S1、S2、S3の大きさは、それぞれ延在する範囲にわたって同一であってもよいし異なっていてもよい。接合する側面部20aや周面部20bの形状、接合形態、要請される衝突エネルギーの吸収・衝突荷重の伝達性や省スペース性に応じた閉断面空間S1、S2、S3の断面形状や大きさが適宜設定される。
図2に示すように、凸状部76b、76cの間には、略三角形状の基底部79を備えている。基底部79は、凸状部76b、76cの間の底部を有する凹状部であり、頂部77から、開口端縁46aの手前に至るまで連続して形成されている。基底部79は、結果として略三角形状に形成される。こうした基底部79を備えることで、凸状部76b、76cは、開口端縁46aの手前までは連続される。すなわち、開口端縁46aの手前であり、周面部20b上においては、凸状部76b、76cは、基底部79を挟んで離間するが板状体が連続して屈曲した二つの凸状となる。一方、開口端縁46aにおいては、凸状部76b、76cは、互いに離間しかつ分離された二つの凸状となる。
次に、こうした車体後部構造を有する車両10が奏する作用・効果について説明する。この車両10では、補強部材70が、リアホイールハウス20の側面部20a及び周面部20bに沿って、開口端縁46aの異なる二つの部位P1、P2に向かう二つの凸状部76b、76cを備えている。すなわち、補強部材70は、開口端縁46aの二つの異なる部位に向かう閉断面空間S2,S3を形成することになる。こうすることで、補強部材70は、側面衝突時の衝突エネルギーを吸収できる耐力を確保して、衝突エネルギー効率的に吸収することができ、結果として、ショックアブソーバパネル20cを介して、ガセット42及びリアクロスメンバ40に衝突荷重を伝達することができ、リアホイールハウス20近傍の強度を向上させることができる。
こうした効果は、補強部材70が、二つの分離した閉断面空間S2、S3を備えることで、スポット溶接などの接合点の破壊を抑制して補強部材70のリアホイールハウス20からの剥離を抑制できることにより発揮される。このため、補強部材70によれば、側面からの衝突エネルギーを吸収しても、リアホイールハウス20と一様に変形でき、補強部材70としての耐力を維持して衝突エネルギーを吸収できる。
また、補強部材70は、こうした衝突エネルギーの効率的な吸収及び衝突荷重の伝達を、車室側の空間や開口端縁46a近傍の空間を圧迫することなく実現できる。すなわち、補強部材70によれば、二つの閉断面空間S2、S3で耐力を確保しているため、それぞれの凸状部76b、76cのホイールハウス20の側面部20aと周面部20bにおける高さ、すなわち、車室内方に向かう隆起量を小さくすることができる。
かかる補強部材70によれば、例えば、開口端縁46aとリアホイールハウス20の前方との狭小な空間であっても、開口端縁46aに沿う適切な部位P1、P2を選択して隆起量を抑制した閉断面空間S2、S3を形成することができる。これにより、ドア開口端縁のスペースを有効に利用できる。また、補強部材70によれば、例えば、側面衝突用のエアバッグやそのための速度センサを開口端縁46aに沿って取り付けられていても、補強部材70を開口端縁46aに取り付けることができる。補強部材70の凸状部76b、76cの隆起量や部位P1、P2を適宜選択すれば、側面衝突用のエアバッグ等と少なくとも一部を重複させて配置させることができる。
上記実施形態では、補強部材70の開口端縁46aの端部74a、74bが到達する部位P1、P2の範囲は、リアドア50のインパクトビーム60の接合部位を含んでいる。このため、補強部材70は、インパクトビーム60を介して衝突エネルギーを吸収し、荷重をリアクロスメンバ40に伝達することができる。
上記実施形態では、凸状部76b、76cによる閉断面空間S2、S3は、開口端縁46aに向かって徐々に互いに離間するため、開口端縁46aにおいて離間した部位P1、P2において閉断面空間S2、S3の形成が容易である。また、これにより、補強部材70は、リアホイールハウス20と一様に変形しやすくなり、側面からの衝突エネルギーの吸収・伝達に有利である。
上記実施形態では、基底部79を備えているため、凸状部76b、76cは、開口端縁46aに至るまでの周面部20bにおいては、連続する凸状となっている。これにより、補強部材70自体の剛性も向上されるとともに、一層リアホイールハウス20と一様に変形できて、衝突エネルギー吸収及び荷重伝達が効率的に実現される。
なお、実施形態では、補強部材70の二つの凸状部76b、76cは、二つのほぼ同一の閉断面空間S2、S3を形成するものとしたが、これに限定するものではなく、衝突エネルギーの吸収の観点やスペースの観点から、適宜変更される。例えば、図4(a)に示すように、3個以上の凸状部176で3以上の閉断面空間を構成していてもよい。また、図4(b)に示すように、2以上の凸状部276が異なる断面積を備えるようにしてもよい。また、図4(c)に示すように、基底部79を持たないかあるいは小さくして、開口端縁46aやホイールハウス20の周面部20bにおいても、非連続の凸状部376として、二つの独立した閉断面空間を備えるようにしてもよい。
上記実施形態では、分岐する凸状部76b、76cと連通する凸状部76aを備えるものとしたが、これに限定するものではない。適宜、周面部20bの全体及び位置部においては、凸状部を備えてもよい場合も、補強部材70の耐力を確保して衝突エネルギーを吸収し荷重伝達できる場合もある。また、上記実施形態では、単一の凸状部76aを備えるものとしたが、2個以上の凸状部76aを備えるものとしてもよい。
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書、又は、図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書又は図面に例示した技術は、複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:車両
12:車体
20:リアホイールハウス
30:リアシートパネル
32:リアフロアパネル
34:フロアサイドメンバ
36:リアサイドメンバ
40:リアクロスメンバ
42:ガセット
44:ホイールハウスアッパメンバ
46:クォーターパネルインナ
46a:開口端縁
50:リアドア
50a:ドア端縁
60:インパクトビーム
70:補強部材
72:補強部材の端部(リアクロスメンバ側)
74a、74b:補強部材の開口端縁側の端部(後方開口端縁側)
76、76a、76b、76c、176、276、376:凸状部
77:頂部
78a、78b、78c、78d、78e、78f:稜線
79:基底部
P1、P2:開口端縁における部位

Claims (5)

  1. 車両であって、
    車体と、
    前記車体のリアホイールハウスの車室側の側面部から周面部に沿って、リアドアの下部後方を受ける前記車体の開口端縁に至る、補強部材と、
    を備え、
    前記補強部材は、
    前記側面部上を延在する閉断面空間を形成する基部凸状部と、
    前記閉断面空間から分岐する2以上の閉断面空間であって前記周面部上を前記開口端縁の異なる位置に向かって延在し到達する前記2以上の閉断面空間を形成する2以上の分岐凸状部と、
    前記周面上において前記2以上の分岐凸状部の間を互いに接続し、前記開口端縁において前記2以上の分岐凸状部の間を接続しない基底部と、
    を備える、車両。
  2. 前記2以上の閉断面空間は、前記開口端縁に向かって徐々に互いに離間する、請求項1に記載の車両。
  3. 前記2以上の閉断面空間は、異なる断面積を有している、請求項1又は2に記載の車両。
  4. 前記補強部材は、左右一対の前記リアホイールハウス間に配置されるリアクロスメンバに荷重を伝達可能に備えられている、請求項1~のいずれかに記載の車両。
  5. 前記補強部材は、前記リアドアのインパクトビームからの荷重を伝達可能に備えられている、請求項1~のいずれかに記載の車両。
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