JP2509336B2 - 自動車のサスペンションロッド取付構造 - Google Patents
自動車のサスペンションロッド取付構造Info
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- JP2509336B2 JP2509336B2 JP15132489A JP15132489A JP2509336B2 JP 2509336 B2 JP2509336 B2 JP 2509336B2 JP 15132489 A JP15132489 A JP 15132489A JP 15132489 A JP15132489 A JP 15132489A JP 2509336 B2 JP2509336 B2 JP 2509336B2
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- Japan
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- vehicle
- bracket
- side member
- width direction
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自動車のサスペンションロッドを車体側
に取り付ける部位の取付構造の改良に関するものであ
る。
に取り付ける部位の取付構造の改良に関するものであ
る。
[従来技術] 従来のこの種のものとしては、例えば第6図ないし第
8図に示すようなものがある。図中符号1はリヤサイド
メンバ,符号2はサイドシル,符号3は後輪で、この後
輪3の図示省略の車軸とリヤサイドメンバ1とが、略車
両前後方向に沿うサスペンションロッドとしてのラジア
スロッド4で連結されている。
8図に示すようなものがある。図中符号1はリヤサイド
メンバ,符号2はサイドシル,符号3は後輪で、この後
輪3の図示省略の車軸とリヤサイドメンバ1とが、略車
両前後方向に沿うサスペンションロッドとしてのラジア
スロッド4で連結されている。
具体的には、リヤサイドメンバ1は、第7図および第
8図に示すように、大略断面ハット型を呈し、両フラン
ジ部1aがフロアパネル5の下面部に接合されて配設され
ている。
8図に示すように、大略断面ハット型を呈し、両フラン
ジ部1aがフロアパネル5の下面部に接合されて配設され
ている。
そして、このリヤサイドメンバ1の底面部1b側には、
前記ラジアスロッド4の前端部4aが取り付けられるブラ
ケット6が第8図に示すように接合されている。
前記ラジアスロッド4の前端部4aが取り付けられるブラ
ケット6が第8図に示すように接合されている。
詳しくは、このブラケット6は、大略断面コ字状を呈
し、一方のフランジ部6aがリヤサイドメンバ1の底面部
1bに、他方のフランジ部6bがリヤサイドメンバ1の側面
部1cに接合されている。
し、一方のフランジ部6aがリヤサイドメンバ1の底面部
1bに、他方のフランジ部6bがリヤサイドメンバ1の側面
部1cに接合されている。
そして、このブラケット6には、ボルト7の軸部7aが
水平方向に沿って挿通され、この軸部7aにナット8が螺
合されて配設されている。この軸部7aには、ゴムブッシ
ュ9を介してラジアスロッド4の前端部に形成されたカ
ラー部4bが回動自在に装着されている。
水平方向に沿って挿通され、この軸部7aにナット8が螺
合されて配設されている。この軸部7aには、ゴムブッシ
ュ9を介してラジアスロッド4の前端部に形成されたカ
ラー部4bが回動自在に装着されている。
このラジアスロッド4の図示省略の他端部は、後輪3
の車軸に回動自在に取り付けられており、このラジアス
ロッド4により後輪3の駆動トルクをささえるようにし
ている。
の車軸に回動自在に取り付けられており、このラジアス
ロッド4により後輪3の駆動トルクをささえるようにし
ている。
なお、この種のものとしては、例えば実開昭62−8458
6号公報に記載されたようなものがある。
6号公報に記載されたようなものがある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のものにあっては、リ
ヤサイドメンバ1の下側にブラケット6を配設していた
ため、第8図に示すように、ラジアスロッド4の前端部
4aの回動中心(ボルト軸部7a)位置を、フロアパネル5
から距離(a+b)離れた位置に設定しなければならず
(距離aはラジアスロッド4の回動角度を確保するため
に必要)、ラジアスロッド前端部4aの高さが制限される
ことから、ラジアスロッド4のジオメトリが制限されて
しまい、サスペンション性能が制約されてしまう。ま
た、ラジアスロッド4からの荷重が伝達されるボルト軸
部7aは、リヤサイドメンバ底面部1b(接合部位)により
距離a離間しているため、ラジアスロッド4から入力さ
れる荷重がブラケット6の接合部には、大きなモーメン
トが作用することから、このブラケット6の肉厚を厚く
したり、スポット打点数を多くしなければならない、と
いう問題がある。
ヤサイドメンバ1の下側にブラケット6を配設していた
ため、第8図に示すように、ラジアスロッド4の前端部
4aの回動中心(ボルト軸部7a)位置を、フロアパネル5
から距離(a+b)離れた位置に設定しなければならず
(距離aはラジアスロッド4の回動角度を確保するため
に必要)、ラジアスロッド前端部4aの高さが制限される
ことから、ラジアスロッド4のジオメトリが制限されて
しまい、サスペンション性能が制約されてしまう。ま
た、ラジアスロッド4からの荷重が伝達されるボルト軸
部7aは、リヤサイドメンバ底面部1b(接合部位)により
距離a離間しているため、ラジアスロッド4から入力さ
れる荷重がブラケット6の接合部には、大きなモーメン
トが作用することから、このブラケット6の肉厚を厚く
したり、スポット打点数を多くしなければならない、と
いう問題がある。
[課題を解決するための手段] この発明は、かかる従来の問題点に着目してなされた
もので、後輪の車軸側にサスペンションロッドの一端部
が回動自在に取り付けられ、該サスペンションロッドの
他端部が、断面ハット型のリヤサイドメンバに取り付け
られたブラケットに回動自在に取り付けられて略車両前
後方向に沿って配設された自動車のサスペンションロッ
ド取付構造において、前記リヤサイドメンバの車外側側
面部は、前記サイドシル車内側側面部から車室内側に向
かって略車幅方向に延びる車幅方向部位と、該車幅方向
部位の車内側端部から車両後方に向かって延びる前後方
向部位とを有し、前記ブラケットは、車幅方向に沿う断
面が大略コ字状を有し、該コ字状断面の車内側の側面部
が、前記前後方向部位に接合される一方、前記コ字状断
面の車外側の側面部の上端部に上部フランジ部が形成さ
れ、該上部フランジ部が、前記リヤサイドメンバの前後
方向部位の上部に形成されたフランジ部から一体又は別
体に延長された板部に接合され、更に、前記ブラケット
の底面部から車両前方に延長された延長部が、前記サイ
ドメンバの前記車幅方向部位の底面部に接合されること
により、前記ブラケットは、前記リヤサイドメンバの車
外側に隣接して前記前後方向部位から前記車幅方向部位
にわたって配設された自動車のサスペンションロッド取
付構造としたことを特徴としている。
もので、後輪の車軸側にサスペンションロッドの一端部
が回動自在に取り付けられ、該サスペンションロッドの
他端部が、断面ハット型のリヤサイドメンバに取り付け
られたブラケットに回動自在に取り付けられて略車両前
後方向に沿って配設された自動車のサスペンションロッ
ド取付構造において、前記リヤサイドメンバの車外側側
面部は、前記サイドシル車内側側面部から車室内側に向
かって略車幅方向に延びる車幅方向部位と、該車幅方向
部位の車内側端部から車両後方に向かって延びる前後方
向部位とを有し、前記ブラケットは、車幅方向に沿う断
面が大略コ字状を有し、該コ字状断面の車内側の側面部
が、前記前後方向部位に接合される一方、前記コ字状断
面の車外側の側面部の上端部に上部フランジ部が形成さ
れ、該上部フランジ部が、前記リヤサイドメンバの前後
方向部位の上部に形成されたフランジ部から一体又は別
体に延長された板部に接合され、更に、前記ブラケット
の底面部から車両前方に延長された延長部が、前記サイ
ドメンバの前記車幅方向部位の底面部に接合されること
により、前記ブラケットは、前記リヤサイドメンバの車
外側に隣接して前記前後方向部位から前記車幅方向部位
にわたって配設された自動車のサスペンションロッド取
付構造としたことを特徴としている。
[作 用] かかる手段によれば、ブラケットをリヤサイドメンバ
の車外側側面部の側方に配設することにより、このブラ
ケットに配設された回動軸を従来より上側に設定するこ
とができ、従来のようにサスペンションロッドのジオメ
トリが規制されることがなく、サスペンション性能が制
約されることがない。
の車外側側面部の側方に配設することにより、このブラ
ケットに配設された回動軸を従来より上側に設定するこ
とができ、従来のようにサスペンションロッドのジオメ
トリが規制されることがなく、サスペンション性能が制
約されることがない。
また、ブラケットとサイドメンバと板部とで閉断面構
造を形成すると共に、ブラケットの底面部の延長部を、
サイドメンバの底面部にそれぞれ接合することにより、
従来よりブラケットの接合強度が向上し、サスペンショ
ンロッドの支持強度が向上することとなる。
造を形成すると共に、ブラケットの底面部の延長部を、
サイドメンバの底面部にそれぞれ接合することにより、
従来よりブラケットの接合強度が向上し、サスペンショ
ンロッドの支持強度が向上することとなる。
しかも、このブラケットを、サイドシル近傍のリヤサ
イドメンバの剛性の高い部位に配設しているため、サス
ペンションロッドからのロードノイズ等を有効に抑制す
ることができる。
イドメンバの剛性の高い部位に配設しているため、サス
ペンションロッドからのロードノイズ等を有効に抑制す
ることができる。
[実施例] 以下、この発明を実施例に基づいて説明する。
第1図ないし第4図は、この発明の第1実施例を示す
図である。
図である。
まず構成を説明すると、第2図中符号11は後輪、符号
12はリヤサイドメンバ、符号16はサイドシルで、この後
輪11の図示省略の車軸とリヤサイドメンバ12側とが、サ
スペンションロッドとしてのラジアスロッド14で連結さ
れている。
12はリヤサイドメンバ、符号16はサイドシルで、この後
輪11の図示省略の車軸とリヤサイドメンバ12側とが、サ
スペンションロッドとしてのラジアスロッド14で連結さ
れている。
具体的には、このリヤサイドメンバ12は、第3図に示
すように、断面ハット型を呈し、両フランジ部12eがフ
ロアパネル15の下面側に接合され、このリヤサイドメン
バ12の車外側側面部12cは、サイドシル16の車内側側面
部から車室内側に向かって略車幅方向に延びる車幅方向
部位12bと、この車幅方向部位12bの車内側端部から車両
後方に向かって延びる前後方向部位12aとを有してい
る。
すように、断面ハット型を呈し、両フランジ部12eがフ
ロアパネル15の下面側に接合され、このリヤサイドメン
バ12の車外側側面部12cは、サイドシル16の車内側側面
部から車室内側に向かって略車幅方向に延びる車幅方向
部位12bと、この車幅方向部位12bの車内側端部から車両
後方に向かって延びる前後方向部位12aとを有してい
る。
このサイドシル16は、第3図に示すように、シルアウ
タ16aおよびシルインナ16bから構成されている。
タ16aおよびシルインナ16bから構成されている。
一方、リヤサイドメンバ12の車外側に隣接して、ラジ
アスロッド14の一端部14aを回動自在に支持するブラケ
ット17が配設されている。
アスロッド14の一端部14aを回動自在に支持するブラケ
ット17が配設されている。
このブラケット17は、第3図に示すように、車幅方向
に沿う断面が大略コ字状を呈し、車内側の側面部17aが
リヤサイドメンバ12の前後方向部位12aに接合されてい
る。また、このブラケット17の車外側の側面部17bの上
部フランジ部17cが、フロアパネル15の下面部に接合さ
れると共に、この車外側の側面部17bの車両前端部側に
形成された縦フランジ部17dが、リヤサイドメンバ12の
車幅方向部位12bに接合されている。更に、このブラケ
ット17の底面部17eは、湾曲しており、前端部側に形成
された延長部17fが、リヤサイドメンバ12の底面部12dに
接合されている。
に沿う断面が大略コ字状を呈し、車内側の側面部17aが
リヤサイドメンバ12の前後方向部位12aに接合されてい
る。また、このブラケット17の車外側の側面部17bの上
部フランジ部17cが、フロアパネル15の下面部に接合さ
れると共に、この車外側の側面部17bの車両前端部側に
形成された縦フランジ部17dが、リヤサイドメンバ12の
車幅方向部位12bに接合されている。更に、このブラケ
ット17の底面部17eは、湾曲しており、前端部側に形成
された延長部17fが、リヤサイドメンバ12の底面部12dに
接合されている。
そして、このブラケット17の両側面部17a,17bには、
挿通孔17gが開設され、この一対の挿通孔17gに、ボルト
18の軸部18aが挿通され、このボルト18の軸部18aがナッ
ト19に螺合されている。そして、このボルト18の軸部18
aに、ラジアスロッド14の前端部に設けられたカラー部1
4aが、ゴムブッシュ20を介して回転自在に装着されてい
る。
挿通孔17gが開設され、この一対の挿通孔17gに、ボルト
18の軸部18aが挿通され、このボルト18の軸部18aがナッ
ト19に螺合されている。そして、このボルト18の軸部18
aに、ラジアスロッド14の前端部に設けられたカラー部1
4aが、ゴムブッシュ20を介して回転自在に装着されてい
る。
さらに、このブラケット17およびリヤサイドメンバ12
と、フロアパネル15との間には、主に第3図に示すよう
に、アンカープレート21が介在され、このアンカープレ
ート21により、ブラケット17の上部フランジ部17cとリ
ヤサイドメンバ12のフランジ部12eとが連結されてい
る。この実施例では、このアンカープレート21がリヤサ
イドメンバ12のフランジ部12eから別体に延設された板
部を構成している。これにより、ブラケット17,リヤサ
イドメンバ12およびアンカープレート21で、閉断面構造
が構成されている。
と、フロアパネル15との間には、主に第3図に示すよう
に、アンカープレート21が介在され、このアンカープレ
ート21により、ブラケット17の上部フランジ部17cとリ
ヤサイドメンバ12のフランジ部12eとが連結されてい
る。この実施例では、このアンカープレート21がリヤサ
イドメンバ12のフランジ部12eから別体に延設された板
部を構成している。これにより、ブラケット17,リヤサ
イドメンバ12およびアンカープレート21で、閉断面構造
が構成されている。
そして、このアンカープレート21には、ウエルドナッ
ト22が固定され、フロアパネル15の上面部には、シート
ベルトアンカ23が、そのウエルドナット22にボルト24を
螺合させることにより固定されている。
ト22が固定され、フロアパネル15の上面部には、シート
ベルトアンカ23が、そのウエルドナット22にボルト24を
螺合させることにより固定されている。
かかる構成によれば、ブラケット17をリヤサイドメン
バ12の側方に配設することにより、ラジアスロッド14の
回動角度を維持した上で、ボルト18の軸部18aの位置
(ラジアスロッド14連結位置)を、第4図中二点鎖線で
示す従来の位置よりも角度θだけ上方に設定することが
可能となる。従って、この軸部18aの設定位置の自由度
が増すため、ラジアスロッド14のジオメトリが従来のよ
うに規制されることがなく、サスペンション性能が向上
することとなる。
バ12の側方に配設することにより、ラジアスロッド14の
回動角度を維持した上で、ボルト18の軸部18aの位置
(ラジアスロッド14連結位置)を、第4図中二点鎖線で
示す従来の位置よりも角度θだけ上方に設定することが
可能となる。従って、この軸部18aの設定位置の自由度
が増すため、ラジアスロッド14のジオメトリが従来のよ
うに規制されることがなく、サスペンション性能が向上
することとなる。
また、ブラケット17は、従来のようにリヤサイドメン
バ12の下側でなく、車幅方向部位12bの側方に配設し、
車内側の側面部17aをリヤサイドメンバ12の側面部12c
に、車外側の側面部17bをフロアパネル15に、更に延長
部17fをリヤサイドメンバ12の底面部12dにそれぞれ接合
しているため、従来よりブラケット17の強度が向上して
いる。しかも、第3図に示すように、ブラケット17とリ
ヤサイドメンバ12とアンカープレート21によって、ボッ
クス断面を形成しているため、ブラケット17の接合強度
を向上させることができると共に、シートベルトアンカ
ー23自体の強度も向上する。また、アンカープレート21
は、フロアパネル15ともボルト24で締結されるため、ブ
ラケット17周りのフロアパネル15との結合強度も向上
し、音振性能の向上も図られる。
バ12の下側でなく、車幅方向部位12bの側方に配設し、
車内側の側面部17aをリヤサイドメンバ12の側面部12c
に、車外側の側面部17bをフロアパネル15に、更に延長
部17fをリヤサイドメンバ12の底面部12dにそれぞれ接合
しているため、従来よりブラケット17の強度が向上して
いる。しかも、第3図に示すように、ブラケット17とリ
ヤサイドメンバ12とアンカープレート21によって、ボッ
クス断面を形成しているため、ブラケット17の接合強度
を向上させることができると共に、シートベルトアンカ
ー23自体の強度も向上する。また、アンカープレート21
は、フロアパネル15ともボルト24で締結されるため、ブ
ラケット17周りのフロアパネル15との結合強度も向上
し、音振性能の向上も図られる。
しかも、ボルト18の軸部18aの位置を、リヤサイドメ
ンバ12の底面部12dの近傍に設定することができるた
め、荷重の作用する位置を、リヤサイドメンバ12の底面
部12dの近傍とすることができることから、ラジアスロ
ッド14からの入力により、ブラケット17の接合位置に作
用するモーメントを従来より小さくできるため、ブラケ
ット17の板厚を薄くできると共に、スポット打点数を減
少させることも可能となる。
ンバ12の底面部12dの近傍に設定することができるた
め、荷重の作用する位置を、リヤサイドメンバ12の底面
部12dの近傍とすることができることから、ラジアスロ
ッド14からの入力により、ブラケット17の接合位置に作
用するモーメントを従来より小さくできるため、ブラケ
ット17の板厚を薄くできると共に、スポット打点数を減
少させることも可能となる。
さらに、ブラケット17の延長部17fを、リヤサイドメ
ンバ12の底面部12dに接合しているため、横方向の荷重
に対しても強度が著しく向上する。
ンバ12の底面部12dに接合しているため、横方向の荷重
に対しても強度が著しく向上する。
また、ラジアスロッド14からの前後方向の入力に対し
て、ブラケット17とリヤサイドメンバ12との溶接面は、
剥離でなく剪断で受けるため、スポット打点数を増加さ
せる必要がないと共に、ブラケット17の板厚を薄くで
き、軽量化を図ることができる。
て、ブラケット17とリヤサイドメンバ12との溶接面は、
剥離でなく剪断で受けるため、スポット打点数を増加さ
せる必要がないと共に、ブラケット17の板厚を薄くで
き、軽量化を図ることができる。
さらにまた、サイドシル16近傍のリヤサイドメンバ1
2、つまり、強度が非常に高い部位に、ブラケット17を
配設しているため、ラジアスロッド14から入力される振
動が抑制され、ロードノイズ等の振動が抑制されて音振
性能が向上することとなる。しかも、車両後面衝突時
に、図示省略のガソリンタンク保護のために重要なリヤ
サイドメンバ12の車幅方向部位12bと前後方向部位12aと
が連続する箇所を、上述のようにブラケット17を配設す
ることにより効果的に補強することができる。
2、つまり、強度が非常に高い部位に、ブラケット17を
配設しているため、ラジアスロッド14から入力される振
動が抑制され、ロードノイズ等の振動が抑制されて音振
性能が向上することとなる。しかも、車両後面衝突時
に、図示省略のガソリンタンク保護のために重要なリヤ
サイドメンバ12の車幅方向部位12bと前後方向部位12aと
が連続する箇所を、上述のようにブラケット17を配設す
ることにより効果的に補強することができる。
また、第5図には、この発明の第2実施例を示す。
この実施例は、第1実施例のアンカープレート21の代
わりに、リヤサイドメンバ12のフランジ部12eが一体的
に延設されて板部としての延設部12fが形成され、この
延設部12fにブラケット17の上部フランジ部17cが接合さ
れて第1実施例と同様に閉断面が構成されている。
わりに、リヤサイドメンバ12のフランジ部12eが一体的
に延設されて板部としての延設部12fが形成され、この
延設部12fにブラケット17の上部フランジ部17cが接合さ
れて第1実施例と同様に閉断面が構成されている。
このようにしても、ブラケット17の取付強度を確保す
ることができる。
ることができる。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明によれば、回転軸
の位置を従来より上側に設定することが可能となるか
ら、サスペンションロッドのジオメトリが従来のように
規制されることがなく、サスペンション性能を向上させ
ることができる。また、ブラケットの剛性を向上させる
ことができるため、サスペンションロッドからの入力を
良好に抑制することができる。しかも、このブラケット
を、サイドシル近傍のリヤサイドメンバの剛性の高い部
位に配設しているため、サスペンションロッドからのロ
ードノイズ等を抑制することができる、という実用上有
益な効果を発揮する。
の位置を従来より上側に設定することが可能となるか
ら、サスペンションロッドのジオメトリが従来のように
規制されることがなく、サスペンション性能を向上させ
ることができる。また、ブラケットの剛性を向上させる
ことができるため、サスペンションロッドからの入力を
良好に抑制することができる。しかも、このブラケット
を、サイドシル近傍のリヤサイドメンバの剛性の高い部
位に配設しているため、サスペンションロッドからのロ
ードノイズ等を抑制することができる、という実用上有
益な効果を発揮する。
第1図ないし第4図はこの発明の自動車のサスペンショ
ンロッド取付構造の第1実施例を示す図で、第1図は同
構造の要部を示す斜視図、第2図は同構造の水平方向に
沿う断面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面
図、第4図は同構造の作用を示す説明図、第5図はこの
発明の第2実施例を示す断面図、第6図ないし第8図は
従来例を示す図で、第6図は第2図に相当する断面図、
第7図は第1図に相当する斜視図、第8図は第6図のVI
II−VIII線に沿う断面図である。 11……後輪 12……リヤサイドメンバ 12a……前後方向部位 12b……車幅方向部位 12c……側面部 12d……底面部 12e……フランジ部 12f……延設部(板部) 14……ラジアスロッド(サスペンションロッド) 15……フロアパネル 16……サイドシル 17……ブラケット 17a……車内側の側面部 17b……車外側の側面部 17c……上部フランジ部 17e……底面部 17f……延長部 21……アンカープレート(板部)
ンロッド取付構造の第1実施例を示す図で、第1図は同
構造の要部を示す斜視図、第2図は同構造の水平方向に
沿う断面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面
図、第4図は同構造の作用を示す説明図、第5図はこの
発明の第2実施例を示す断面図、第6図ないし第8図は
従来例を示す図で、第6図は第2図に相当する断面図、
第7図は第1図に相当する斜視図、第8図は第6図のVI
II−VIII線に沿う断面図である。 11……後輪 12……リヤサイドメンバ 12a……前後方向部位 12b……車幅方向部位 12c……側面部 12d……底面部 12e……フランジ部 12f……延設部(板部) 14……ラジアスロッド(サスペンションロッド) 15……フロアパネル 16……サイドシル 17……ブラケット 17a……車内側の側面部 17b……車外側の側面部 17c……上部フランジ部 17e……底面部 17f……延長部 21……アンカープレート(板部)
Claims (1)
- 【請求項1】後輪の車軸側にサスペンションロッドの一
端部が回動自在に取り付けられ、該サスペンションロッ
ドの他端部が、断面ハット型のリヤサイドメンバに取り
付けられたブラケットに回動自在に取り付けられて略車
両前後方向に沿って配設された自動車のサスペンション
ロッド取付構造において、 前記リヤサイドメンバの車外側側面部は、前記サイドシ
ル車内側側面部から車室内側に向かって略車幅方向に延
びる車幅方向部位と、該車幅方向部位の車内側端部から
車両後方に向かって延びる前後方向部位とを有し、 前記ブラケットは、車幅方向に沿う断面が大略コ字状を
呈し、該コ字状断面の車内側の側面部が、前記前後方向
部位に接合される一方、前記コ字状断面の車外側の側面
部の上端部に上部フランジ部が形成され、該上部フラン
ジ部が、前記リヤサイドメンバの前後方向部位の上部に
形成されたフランジ部から一体又は別体に延長された板
部に接合され、更に、前記ブラケットの底面部から車両
前方に延長された延長部が、前記サイドメンバの前記車
幅方向部位の底面部に接合されることにより、前記ブラ
ケットは、前記リヤサイドメンバの車外側に隣接して前
記前後方向部位から前記車幅方向部位にわたって配設さ
れたことを特徴とする自動車のサスペンションロッド取
付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15132489A JP2509336B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 自動車のサスペンションロッド取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15132489A JP2509336B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 自動車のサスペンションロッド取付構造 |
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Family
ID=15516128
Family Applications (1)
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-
1989
- 1989-06-14 JP JP15132489A patent/JP2509336B2/ja not_active Expired - Lifetime
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