JPH0525340Y2 - - Google Patents

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JPH0525340Y2
JPH0525340Y2 JP1986148244U JP14824486U JPH0525340Y2 JP H0525340 Y2 JPH0525340 Y2 JP H0525340Y2 JP 1986148244 U JP1986148244 U JP 1986148244U JP 14824486 U JP14824486 U JP 14824486U JP H0525340 Y2 JPH0525340 Y2 JP H0525340Y2
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anchor
cross member
floor panel
spare tire
panel
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のベルトアンカ取付構造に関
するものである。
(従来技術) 従来自動車の後部座席には、一般に2点式のシ
ートベルト(ラツプベルト)が使用されている。
そして、この2点式のシートベルトを使用して
例えば幼児用の座席シートを固定するような場合
には、当該幼児用座席シートの下部(腰部)を上
記2点式シートベルトでシートバツクに対して締
結する一方、上端部を当該シートバツク後方の車
体フロアパネル部に対してアンカベルトを介して
固定する構造が採用されている。
その場合において、上記アンカベルトとフロア
パネルとの連結部には、一般に大きな引張り荷重
が作用することから、単にフロアパネルに対して
アンカブラケツト等のアンカ部材を取付けるので
はなく、例えば実開昭60−51161号公報に記載さ
れているように、車幅方向に延設された断面U状
の車体側クロスメンバー内にアンカ用のレインフ
オースメント部材を接合固定し、該レインフオー
スメント部材の上辺側に形成したフランジ部とフ
ロアパネルとを重合した上でアンカボルトを挿通
してアンカ部材を取付けることにより、当該連結
部に作用する引張り荷重を剛性の高い上記車体側
クロスメンバーに負担させるような構造が採用さ
れている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記の取付構造の場合には、次のよ
うな問題がある。
先ず第1に、上記クロスメンバーは閉断面構造
を有しているために、当該閉断面内で上記のよう
にレインフオースメント部材を接合することは一
般に難しい(作業性が悪い)。
第2に、上記クロスメンバーは、各種の荷重が
負荷される部分であり、その荷重負担度が通常の
場合でも相当に大きい。
従つて、該部分に荷重を集中させることは、余
り好ましくない。
第3に、上記アンカ部材の連結部に作用する引
張り荷重は、アンカベルトの張設角度から言つて
フロアパネルと平行に近い方向角で作用するか
ら、上記のように車体前後方向に幅の狭いクロス
メンバー内にレインフオースメント部材を接合し
ただけでは、必ずしも充分な補強効果を奏すると
は言い難い。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記の問題を解決することを目的と
してなされたもので、車幅方向に延設された車体
側クロスメンバーの上部に車体前後方向に延びる
フロアパネルを支持せしめ、該フロアパネルの上
記クロスメンバーの後方部に位置して下方に膨出
するスペアタイヤパンを設けるとともに、さらに
当該フロアパネルにシートベルト用のアンカ部材
を取付けるようにした自動車において、上記フロ
アパネル下面側の上記クロスメンバーから上記ス
ペアタイヤパンに跨つてアンカレインフオースメ
ントパネルが配置され、その前端が上記クロスメ
ンバーの下面部に、又同後端が上記スペアタイヤ
パンの下面部に各々接合され、上記アンカレイン
フオースメントパネルが接合された上記フロアパ
ネルの上記クロスメンバーとスペアタイヤパンと
の間に位置して上記アンカ部材が上記フロアパネ
ルおよびアンカレインフオースメントパネルの両
パネルに対して取付けられてなるものである。
(作用) 上記の手段によると、シートベルトアンカ用の
レインフオースメントパネルが、当該車両のフロ
アパネルの下面側において、そのクロスメンバー
部分からスペアタイヤパン部分まで前端および後
端が車体前後方向に相当に延びて接合されてお
り、しかもアンカ部材が該レインフオースメント
パネルを接合した部分のクロスメンバーとスペア
タイヤパンとの間に位置して上記フロアパネルお
よびアンカレインフオースメントパネルの両パネ
ルに対して取付けられている。
従つて、閉断面内で補強構造を採用するものと
異なつて上記アンカレインフオースメントパネル
自体の接合が容易であることはもとより、上記ア
ンカ部材の取付部に作用するシートベルトからの
引張り荷重が上記フロアパネル下面のアンカレイ
ンフオースメントパネルを介して十分に高剛性の
クロスメンバーとスペアタイヤパンとの2ケ所に
大きく分散されるようになる。従つて、アンカ取
付部全体としての耐荷重強度が大きく向上する一
方、本来荷重集中度が高いクロスメンバー自体の
荷重負担度も相当に軽減されることになる。
しかも、上記アンカレインフオースメントパネ
ルは、クロスメンバー後部からスペアタイヤパン
前部まで車体前後方向に相当に延びて接合されて
おり、その前後両端部でクロスメンバーとスペア
タイヤパンとによつて確実に2点支持される構造
になつているから、特にフロアパネルと平行に近
い方向角で作用する引張り荷重に対しても十分に
高い補強効果を発揮するようになる。
(実施例) 第1図および第2図は、本考案の実施例に係る
自動車のベルトアンカ取付構造を示すものであ
る。先ず第1図において、符号1は本実施例に於
ける自動車のリアボデー部を示しており、該リア
ボデー部1は、当該車体の車幅方向両サイドに位
置して車体前後方向に延びる一対のサイドフレー
ム2,2と、該サイドフレーム2,2間に両端部
を衝き合わせ溶着されることにより車幅方向に延
びて介装固定された断面略U状のリア側クロスメ
ンバー3と、該クロスメンバー3および上記サイ
ドフレーム2,2上に車体前後方向に延びて支持
せしめられたフロアパネル4と、上記サイドフレ
ーム2,2の両側部に固定されたリアクオータパ
ネル5,5を中心として構成されている。そし
て、上記リアクオータパネル5,5間の車室内下
方部の上記フロアパネル4上には例えばラツプベ
ルトを備えたシートベルト6が設置されている。
一方、上記フロアパネル4には、上記クロスメ
ンバー3よりも後方に位置して上方側から下方側
に有底円筒状に膨出するスペアタイヤパン7が設
けられている。このスペアタイヤパン7は、その
リア側周端部がほぼリアエンドパネル8に接する
位置まで車体後方に偏倚して設置されており、車
体内側上部面にはスペアタイヤ格納用凹部29が
形成されている。
他方、符号10は、アンカボルト取付け用のア
ンカレインフオースメントパネルであり、該アン
カレインフオースメントパネル10は上記クロス
メンバー3の下面部3aから上記スペアタイヤパ
ン7の下面部7aの前端部に跨つてスポツト溶接
等による接合状態で延設されている。そして、該
アンカレインフオースメントパネル10が接合さ
れた上記フロアパネル4のクロスメンバー3とス
ペアタイヤパン7との中間部位置には、下方側か
らアンカボルト12が挿通され、アンカ片14が
アンカナツト13によつて締結固定されている。
該アンカ片14には、必要に応じて上記シートバ
ツク6から延びるアンカベルト(図示省略)が連
結係止される。
上記のようなベルトアンカ取付構造によると、
アンカボルト取付部補強用のアンカレインフオー
スメントパネル10がフロアパネル4の下面側に
おいて、クロスメンバー3の下面部3aから上記
スペアタイヤパン7の下面部7aまで車体前後方
向に相当に延びて接合されており、しかもアンカ
ボルト12が当該フロアパネル下面側のアンカレ
インフオースメントパネル接合部のクロスメンバ
ー3とスペアタイヤパン7との間に位置して取付
けられている。
従つて、上記アンカレインフオースメントパネ
ル10の接合が容易であることはもとより、上記
アンカボルト12の取付部に作用する引張り荷重
が上記アンカレインフオースメントパネル10を
介して高剛性のクロスメンバー3とスペアタイヤ
パン7との2カ所に大きく分散されることにな
る。従つて、全体としての耐荷重強度が大きく向
上する一方、クロスメンバー3自体の荷重負担度
は相当に軽減される。
しかも、上記アンカレインフオースメントパネ
ル10は、クロスメンバー3からスペアタイヤパ
ン7まで車体前後方向に相当に延びて接合されて
おり、その前後両端部で当該クロスメンバー3と
スペアタイヤパン7とによつて2点支持される構
造になつているから、特にフロアパネル4と平行
に近い方向角で作用する上記アンカベルトの引張
り荷重に対して高い補強効果を発揮するようにな
る。
(考案の効果) 本考案は、以上に説明したように、車幅方向に
延設された車体側クロスメンバーの上部に車体前
後方向に延びるフロアパネルを支持せしめ、該フ
ロアパネルの上記クロスメンバーの後方部に位置
して下方に膨出するスペアタイヤパンを設けると
ともに、さらに当該フロアパネルにシートベルト
用のアンカ部材を取付けるようにした自動車にお
いて、上記フロアパネル下面側の上記クロスメン
バーから上記スペアタイヤパンに跨つてアンカレ
インフオースメントパネルが配置され、その前端
が上記クロスメンバーの下面部に、又同後端が上
記スペアタイヤパンの下面部に各々接合され、上
記アンカレインフオースメントパネルが接合され
た上記フロアパネルの上記クロスメンバーとスペ
アタイヤパンとの間に位置して上記アンカ部材が
上記フロアパネルおよびアンカレインフオースメ
ントパネルの両パネルに対して取付けられている
ことを特徴とするものである。
すなわち、本考案によると、シートベルトアン
カ用のレインフオースメントパネルが、当該車両
のフロアパネルの下面側において、そのクロスメ
ンバー部分からスペアタイヤパン部分まで前端お
よび後端が車体前後方向に相当に延びて接合され
ており、しかもアンカ部材が該レインフオースメ
ントパネルを接合した部分のクロスメンバーとス
ペアタイヤパンとの間に位置して上記フロアパネ
ルおよびアンカレインフオースメントパネルの両
パネルに対して取付けられている。
従つて、閉断面内で補強構造を採用するものと
異なつて上記アンカレインフオースメントパネル
自体の接合が容易であることはもとより、上記ア
ンカ部材の取付部に作用するシートベルトからの
引張り荷重が上記フロアパネル下面のアンカレイ
ンフオースメントパネルを介して十分に高剛性の
クロスメンバーとスペアタイヤパンとの2ケ所に
大きく分散されるようになる。従つて、アンカ取
付部全体としての耐荷重強度が大きく向上する一
方、本来荷重集中度が高いクロスメンバー自体の
荷重負担度も相当に軽減されることになる。
しかも、上記アンカレインフオースメントパネ
ルは、クロスメンバー後部からスペアタイヤパン
前部まで車体前後方向に相当に延びて接合されて
おり、その前後両端部でクロスメンバーとスペア
タイヤパンとによつて確実に2点支持される構造
になつているから、特にフロアパネルと平行に近
い方向角で作用する引張り荷重に対しても十分に
高い補強効果を発揮するようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例に係る自動車のベル
トアンカ取付構造を示す自動車リアボデー部の一
部切欠側面図、第2図は、同リアボデー部のフロ
アパネル上面側を示す平面図である。 1……自動車リアボデー部、2……サイドフレ
ーム、3……クロスメンバー、4……フロアパネ
ル、7……スペアタイヤパン、10……アンカレ
インフオースメントパネル、12……アンカボル
ト、13……アンカナツト、14……アンカ片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車幅方向に延設された車体側クロスメンバーの
    上部に車体前後方向に延びるフロアパネルを支持
    せしめ、該フロアパネルの上記クロスメンバーの
    後方部に位置して下方に膨出するスペアタイヤパ
    ンを設けるとともに、さらに当該フロアパネルに
    シートベルト用のアンカ部材を取付けるようにし
    た自動車において、上記フロアパネル下面側の上
    記クロスメンバーから上記スペアタイヤパンに跨
    つてアンカレインフオースメントパネルが配置さ
    れ、その前端が上記クロスメンバーの下面部に、
    又同後端が上記スペアタイヤパンの下面部に各々
    接合され、上記アンカレインフオースメントパネ
    ルが接合された上記フロアパネルの上記クロスメ
    ンバーとスペアタイヤパンとの間に位置して上記
    アンカ部材が上記フロアパネルおよびアンカレイ
    ンフオースメントパネルの両パネルに対して取付
    けられていることを特徴とする自動車のベルトア
    ンカ取付構造。
JP1986148244U 1986-09-26 1986-09-26 Expired - Lifetime JPH0525340Y2 (ja)

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JPS6352654U JPS6352654U (ja) 1988-04-08
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JPS5985788U (ja) * 1982-11-30 1984-06-09 ダイハツ工業株式会社 自動車の後部車体構造

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