JPH0433094Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、魔法瓶や水筒等の液体容器を収納し
て携帯に便利な収納ケースに関する。

〔従来の技術〕

一般に、小容量の魔法瓶では、携帯に便利なよ
うにさげひもや把手が設けられており、例えば、
第５図に示される金属製魔法瓶１では、真空断熱
された二重容器２の底部に合成樹脂製の底部材３
を、上部に外コツプ４を螺着する口がね５をそれ
ぞれ固設し、口がね５にさげひも６を接続する金
具７，７を設けている。

また、第６図に示される魔法瓶８では、金属製
真空断熱二重容器９の全体を合成樹脂製のカバー
１０で覆い、該カバー１０に収納式の把手１１を
設けている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記の魔法瓶の場合、例えばカバンや
リユツクサツク等に入れて運ぶ場合には、さげひ
もや把手が邪魔になることがある。

また、さげひもや把手を備えていない魔法瓶で
は、カバンやリユツクサツク等に入れて運ぶ場合
には好都合だが、魔法瓶単体で携帯する場合は不
便である。

そこで本考案は、さげひもや把手を備えていな
い魔法瓶を単体で携帯する場合に便利な収納ケー
スを提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成のため本考案の収納ケースは、
液体容器の注ぎ口を開口部から突出させて収納す
るケース本体を有底筒状に形成し、該ケース本体
の胴部外壁の開口部寄りにさげひもの係止突起を
設け、該係止突起に前記開口部を跨いで液体容器
の抜け落ちを防止するストツパベルトを係止する
とともに、さげひもを前記係止突起と、該係止突
起と対向する開口部寄りの係止突起あるいは前記
係止突起と同一軸線上の底部寄りに形成された係
止突起に係止したことを特徴としている。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図乃至第３図に
基づいて説明する。

魔法瓶２０は、ステンレス製の円筒状で、真空
断熱空間２１を有する二重容器に形成される瓶本
体２２と、該瓶本体２２の上部開口に設けられて
注ぎ口２３を形成する合成樹脂製の口がね２４
と、注ぎ口２３に螺着される合成樹脂製の中栓２
５と、中栓２５を覆つて口がね２４に螺着される
合成樹脂製の外コツプ２６とから構成されてお
り、瓶本体２２は、胴部２７上方の肩部２８を口
がね２４にかけて小径にしぼつた形状に形成され
ている。

この魔法瓶２０を収納する収納ケース３０は、
合成樹脂製の有底円筒状に形成されたケース本体
３１と、該ケース本体３１に着脱可能に取付けら
れるさげひも４１と、ケース本体３１に取付けら
れて魔法瓶２０の抜け落ちを防止するストツパベ
ルト５０とで構成されており、魔法瓶２０をケー
ス本体３１の開口部３２から前記魔法瓶２０の肩
部２８から上を突出させてケース胴部３３内に収
納する。

胴部３３は、周方向に帯状の開口部３２と、該
開口部３２と底部３４とを連結して一側の軸方向
に形成される帯状のさげひも取付部３５と、これ
に対向した位置に同様に開口部３２と底部３４と
を軸方向に連結して形成される帯状のストツパベ
ルト掛止部３６とを除いて籠状に形成されてい
る。

さげひも取付部３５には、さげひも係止突起３
７，３８が開口部３２寄りと底部３４寄りとにそ
れぞれ設けられ、両さげひも係止突起３７，３８
にそれぞれ形成されたさげひも挿通孔３７ａ，３
８ａにさげひも４１の両端をそれぞれ挿通してさ
げひも４１をケース本体３１に取付け、これによ
り、さげひも４１にて収納ケース３０を横方向に
して吊架して携帯する。

また、開口部３２寄りに設けられたさげひも係
止突起３７には、前記ストツパベルト５０の基部
５１を挿通係止する挿通孔３７ｂが設けられてい
る。

ストツパベルト掛止部３６には、開口部３２寄
りにストツパベルト５０の先端掛止部５２が挿通
される挿通孔３９ａを備えた突起３９が設けら
れ、その下方に頭部を軸部よりも大径にしたビス
状掛止突起４０が設けられている。

ストツパベルト５０は、伸縮性を有する合成樹
脂製で、基部５１と先端掛止部５２との間の略中
央部を二又に分割して魔法瓶保持部５３を形成し
ており、該魔法瓶保持部５３にて魔法瓶２０の口
がね２４を挟んで魔法瓶２０を保持する。

また、基部５１の端部には抜け止め突起５４が
形成され、先端掛止部５２には、前記ケース本体
３１の掛止突起４０に掛け止めされる掛止孔５５
が設けられている。この掛止孔５５は、掛止突起
４０の頭部を挿通可能な大径孔の下部に掛止突起
４０の軸部を係止する小径孔を連続したダルマ孔
に形成されている。

さらに、このストツパベルト５０には、基部５
１と魔法瓶挾持部５３との間及び魔法瓶挾持部５
３と先端掛止部５２との間に、伸縮性を持たせる
ための蛇腹部５６，５７がそれぞれ設けられてい
る。

上記ストツパベルト５０は、ケース本体３１の
さげひも取付部３５に設けられたさげひも係止突
起３７の挿通孔３７ｂに下方から挿通され、基部
５１の端部に形成した突起５４により抜け止め規
制されてケース本体３１に取付けられており、前
記魔法瓶保持部５３で魔法瓶２０を保持し、スト
ツパベルト５０の先端掛止部５２をストツパベル
ト掛止部３６の突起３９に形成された挿通孔３９
ａに挿通した後、先端係止部５２に形成された掛
止孔５５を前記ケース本体３１の掛止突起４０に
掛止して魔法瓶２０をケース本体３１に保持す
る。

次に、第４図は本考案の別の実施例を示すもの
で、ストツパベルト掛止部３６の開口部３２寄り
に形成された突起３９にさげひも挿通孔３９ｂを
設け、該さげひも挿通孔３９ｂにさげひも４１の
一端を挿通係止することにより、収納ケース３０
の縦方向にも携帯できるようにしている。

本考案の収納ケースは以上のように構成したの
で、さげひもや把手を備えていない魔法瓶を容易
に収納でき、魔法瓶の携帯には非常に便利であ
る。また、魔法瓶の注ぎ口が収納ケースから突出
しているので、魔法瓶をケースから取り出すこと
なく使用できる。さらに、収納ケースが魔法瓶の
保護となり、また、収納ケースが籠状に形成され
ているので、重量を低減できる。

尚、上記各実施例では魔法瓶の収納ケースで説
明したが水筒や瓶等の液体容器の収納ケースにも
本考案を適用できることは勿論である。

〔考案の効果〕

本考案の収納ケースは以上のように、液体容器
の注ぎ口を開口部から突出させて収納するケース
本体を有底筒状に形成し、該ケース本体の胴部外
壁の開口部寄りと底部寄りとにさげひも係止突起
をそれぞれ設けるとともに、開口部寄りの係止突
起に前記開口部を跨いで液体容器の抜け落ちを防
止するストツパベルトを係止したので、把手やさ
げひもを備えていない液体容器を容易に収納でき
携帯に便利である。また、液体容器の注ぎ口が収
納ケースから突出しているので、液体容器をケー
スから取り出すことなく使用できる。さらに、液
体容器が収納ケースにより保護される。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示すも
ので、第１図は収納ケースの一部断面正面図、第
２図は一部断面側面図、第３図は平面図、第４図
は別の実施例を示す断面正面図、第５図及び第６
図はそれぞれ従来例を示す正面図である。 ２０……魔法瓶、２３……注ぎ口、３０……収
納ケース、３１……ケース本体、３２……開口
部、３４……底部、３７，３８，３９……さげひ
も係止突起、３７ａ，３８ａ、３９ｂ……さげひ
も挿通孔、４１……さげひも、５０……ストツパ
ベルト、５１……ストツパベルトの基部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液体容器の注ぎ口を開口部から突出させて収納
   するケース本体を有底筒状に形成し、該ケース本
   体の胴部外壁の開口部寄りにさげひもの係止突起
   を設け、該係止突起に前記開口部を跨いで液体容
   器の抜け落ちを防止するストツパベルトを係止す
   るとともに、さげひもを前記係止突起と、該係止
   突起と対向する開口部寄りの係止突起あるいは前
   記係止突起と同一軸線上の底部寄りに形成された
   係止突起に係止したことを特徴とする液体容器の
   収納ケース。