JPH0647804Y2 - 食品入り容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、アイスコーヒー等を収納した壜本体を有する
食品入り容器に関するものである。

「従来の技術」 従来、アイスコーヒー、焼酎等を収納した壜本体と、こ
のアイスコーヒー、焼酎等に添加するミルク、ウーロン
茶等を収納した容器とは、完全に分離されて別扱いにな
っていた。

「考案が解決しようとする問題点」 上記両容器が別扱いになっていたため、持運びや保管の
際に嵩張って不便であると共に、ミルク等添加物を収納
した小形の容器を紛失したり置き忘れたりする虞れがあ
った。

そこで本考案は、第１食品を収納した壜本体に、上記第
１食品に添加する第２食品を収納した補助容器を効果的
に組み付けてなる、持運びや保管に便利な食品入り容器
を提供することを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案に係る食品入り容器、
胴部５上端から肩部６を介して口頸部７を起立する、第
１食品収納用の壜本体１と、該壜本体上部に、上記口頸
部を取り囲むように装着させて口頸部周囲に環状で上面
開口の収納凹部12を形成する筒状体２と、上記収納凹部
内へ収納させた、上記第１食品に添加する第２食品入り
の複数の小形補助容器３と、上記収納凹部の上面閉塞手
段４とで形成されたことを特徴とする。

「作用」 例えば、第１図及び第２図に示すように、収納凹部12内
に小形補助容器３を周方向に配列するなどして複数収納
した後、容器上部をシュリンク包装するなどして、収納
凹部の上面を閉塞すれば、複数の小形補助容器が壜本体
１に対して一体的かつコンパクトに組み付けられる。

小形補助容器を取り出す時は、シュリンク包装を破壊す
るなどして収納凹部の上面を開放すれば良い。

「実施例」 以下添付図面に基づいて、本考案の一実施例を説明す
る。

第１図ないし第３図において、１は壜本体、２は筒状
体、３は小形補助容器で、４は上面閉塞手段である。

壜本体１は、胴部５上端から肩部６を介して起立した口
頸部７の中間部外面に外向きフランジ部８を付設したPE
T樹脂製のもので、内部にアイスコーヒー等の第１食品
が収納されている。

図示例では、外向きフランジ部８上方の口頸部７外面に
キャップ10嵌合用の螺条９が形成されている。

筒状体２は、上記胴部５の上部外面に筒部11の下部を強
制離脱が可能にきつく嵌合させて口頸部７周囲に環状で
上面開口の収納凹部12を形成する紙又は樹脂製のもので
ある。

小形補助容器３は、上記収納凹部12内へ横にしてかつ周
方向へ配列して複数個収納させたもので、内部に上記第
１食品に添加するミルク等の第２食品が収納されてい
る。

図示例では、カップ状に形成した樹脂製の収納部13の上
端開口部をアルミシール等のシール部材14で閉塞させて
なる。なお、図中15はシール部材14貼着用の外向きフラ
ンジ部である。

上記収納凹部12の上面閉塞手段４は、容器上部をシュリ
ンク包装したシュリンクフィルムである。

従って、本実施例では上記シュリンク包装を破壊するこ
とにより、上記小形補助容器３を収納凹部12から容易に
取り出せる。

第４図及び第５図は、本考案の別の実施例を示すもので
ある。

これは、先の実施例における筒部11を断面樋形の環状筒
に形成してその内周壁11aを壜本体口頸部７の外向きフ
ランジ部８外面に強制離脱が可能にきつく嵌合させると
共に、上記筒部11内に形成された収納凹部12の上面閉塞
手段４として環状で紙又は樹脂製の蓋体を用いた例であ
る。

また、上記筒部11の内周壁11aは円形に形成されてその
上端縁には複数スリット16付きの内向きフランジ部17が
付設されると共に、外周壁11bは外向きフランジ部18付
きの正六角形に形成されている。そして、上記外周壁11
bの各平坦面に収納部13の外向きフランジ部15上面をそ
れぞれ対向させて６個の小形補助容器３が収納凹部12内
に収納されている。

さらに、上記蓋体４の外周縁にはカール部19が形成さ
れ、該カール部19が上記外向きフランジ部18の外周縁に
着脱自在に係合している。

その他の構成は第１図ないし第３図と同様なので、第１
図ないし第３図と同一部材には同一符号を付して詳しい
説明は省略する。

第６図及び第７図は、本考案のさらに別の実施例を示す
ものである。

これは、第４図及び第５図における筒部11の内周壁11a
と外周壁11bとを共に多角形状に形成して互いに対向す
る平坦面間で小形補助容器３を適当数支持させると共
に、上記内周壁11aを口頸部７上方まで延出してその上
端縁に付設した内向きフランジ部17a内周縁に薄肉の屈
折線20を介して指掛けリング21を横設した例である。な
お、図中22は上記内周壁11aで横設した外向きフランジ
部８係合用の突条である。

従って、本実施例では指掛けリング21を上方へ強制的に
引っ張れば、筒状体２が壜本体１から離脱することにな
る。

なお、以上の各実施例共に、筒状体２外径が壜本体胴部
５外径より若干大き目に設定される。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、第１食品を収納し
た壜本体の口頸部周囲に形成された収納凹部内に、上記
第１食品に添加する第２食品を収納した複数の小形補助
容器を取出し可能に収納するようにしたので、小形補助
容器を壜本体へコンパクトに組み付けることができ、依
って持運びや保管等に頗る便利な食品入り容器を提供で
きる。また、本考案では、壜本体口頸部の周囲に筒状体
を装着する等の簡単な構造で上記機能が達成できるの
で、コストの大幅な増加はない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す、要部を断面図示した
側面図、第２図はその斜視図、第３図は同じく作用状態
を示す斜視図、第４図は本考案の別の実施例を示す、要
部を断面図示した側面図、第５図はその要部平面図、第
６図は本考案のさらに別の実施例を示す、要部を断面図
示した側面図、第７図はその要部平面図である。 １……壜本体、２……筒状体 ３……小形補助容器、４……上面閉塞手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】胴部５上端から肩部６を介して口頸部７を
   起立する、第１食品収納用の壜本体１と、該壜本体上部
   に、上記口頸部を取り囲むように装着させて口頸部周囲
   に環状で上面開口の収納凹部12を形成する筒状体２と、
   上記収納凹部内へ収納させた、上記第１食品に添加する
   第２食品入りの複数の小形補助容器３と、上記収納凹部
   の上面閉塞手段４とで形成させたことを特徴とする食品
   入り容器。