JPH04330460A - トナーおよび画像形成方法 - Google Patents

トナーおよび画像形成方法

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JPH04330460A
JPH04330460A JP3128330A JP12833091A JPH04330460A JP H04330460 A JPH04330460 A JP H04330460A JP 3128330 A JP3128330 A JP 3128330A JP 12833091 A JP12833091 A JP 12833091A JP H04330460 A JPH04330460 A JP H04330460A
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JP
Japan
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toner
copolymer
molecular weight
amorphous vinyl
crystalline polyester
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Withdrawn
Application number
JP3128330A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Nagase
達也 長瀬
Kunio Akimoto
秋本 国夫
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
Yuriko Suzuki
百合子 鈴木
Shinichi Nakamura
信一 中村
Hiroyuki Takagiwa
高際 裕幸
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真法、静
電印刷法、静電記録法等において潜像担持体上に形成さ
れた静電像を現像するために用いられるトナーおよびこ
のトナーを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真法に用いられるトナーに
おいては、熱ローラ定着性および帯電安定性を改善する
ために、以下の技術が提案されている。 (1)結晶性ポリエステルと、数平均分子量Mnに対す
る重量平均分子量Mwの比Mw/Mnの値が3.5以上
であるイオン架橋された無定形ビニル重合体とが化学的
に結合してなるブロック共重合体またはグラフト共重合
体をトナー用樹脂として用いる技術(特開平1−163
755号公報)。 (2)第3アミン含有ビニル重合体をトナー用樹脂とし
て用いる技術(特開昭54−143647号公報、特開
昭59−223448号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記(
1)の技術では、結晶性ポリエステルの帯電性は無定形
ビニル重合体に比べ、正帯電性が弱く、高温高湿下では
帯電安定性は得られない。また、帯電量の分布が広くな
り、弱帯電トナーによりカブリが発生しやすくなる。 一方、正帯電性を得るためには、荷電制御剤等を内部添
加する手段(特開昭49−12826号公報、特開昭4
9−51951号公報)、あるいはシリカ微粒子を外部
添加する手段も有効であるが、単にこのような手段では
、荷電制御剤の分散不良または離脱、シリカ微粒子の埋
め込みにより、十分な帯電安定性が得られない問題があ
る。特に、クリーニングプロセスで回収したトナーを再
利用するトナーのリサイクルシステムを採用した画像形
成プロセスにおいては、トナーが繰返してストレスを受
けるため、上記問題が顕著となる。上記(2)の技術で
は、樹脂の骨格がビニル重合体のみであるので、低温定
着性に劣る問題がある。
【0004】また、最近では、特に、低コスト、環境安
全性等の観点から、負帯電型の有機光導電性感光体の利
用が望まれているが、この負帯電型の有機光導電性感光
体を用いる場合には、特に正帯電性の優れたトナーが要
求される。しかし、上記技術(1)または(2)のトナ
ーでは、この要求に十分に応えることはできない。一方
、遷移金属−有機アミン錯体アイオノマーが、帯電性を
有し、新しい材料として注目されているが、トナーの分
野においては、いまだ十分な研究がなされていないのが
現状である(高分子加工39巻1号(1990年)、P
20〜26)。そこで、本発明の第1目的は、高温高湿
下においても帯電安定性が優れ、かつ低温定着性の優れ
たトナーを提供することにある。また、本発明の第2目
的は、負帯電型の有機光導電性感光体を用いた場合にも
画質の良好な画像形成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のトナーは、結晶
性ポリエステル3〜50重量部と、遷移金属−有機アミ
ン錯体無定形ビニル共重合体97〜50重量部とが化学
的に結合してなるブロック共重合体またはグラフト共重
合体を主成分として含有することを特徴とする。本発明
の画像形成方法は、上記トナーを用いて、負帯電型の有
機光導電性感光体上に形成された静電像を現像すること
を特徴とする。
【0006】
【作用】無定形ビニル共重合体として、遷移金属−有機
アミン錯体無定形ビニル共重合体を用いているため、荷
電制御剤を用いなくても十分な帯電安定性が発揮される
。従って、荷電制御剤の分散不良や離脱に起因する帯電
性の低下が生ずることがない。従って、負帯電型の有機
光導電性感光体を用いた場合にも、多数回にわたり画質
の安定した画像を形成することができる。また、トナー
のリサイクルシステムを採用した画像形成プロセスにお
いても、多数回にわたり画質の安定した画像を形成する
ことができる。
【0007】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
のトナーは、結晶性ポリエステル3〜50重量部と、遷
移金属−有機アミン錯体無定形ビニル共重合体97〜5
0重量部とが化学的に結合してなるブロック共重合体ま
たはグラフト共重合体を主成分として含有するものであ
る。なお、本発明のトナーは、キャリアを混合しない1
成分系現像剤、またはキャリアを混合する2成分系現像
剤のいずれのタイプにも適用することができる。
【0008】本発明に用いる遷移金属−有機アミン錯体
無定形ビニル共重合体は、イオン架橋した無定形ビニル
共重合体中の遷移金属が有機アミンと錯塩を形成し、か
つこの錯塩と無定形ビニル共重合体がイオン結合による
架橋構造を有しているものである。また、遷移金属−有
機アミン錯体無定形ビニル共重合体は、結晶性ポリエス
テルとブロック共重合体またはグラフト共重合体を形成
するための官能基を有することが必要である。斯かる官
能基としては、例えばカルボキシル基、水酸基、アミノ
基、エポキシ基等が好ましい。
【0009】当該ビニル重合体としては、ポリスチレン
、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル
、その他が挙げられる。なかでも、スチレン系単量体、
アクリル酸系単量体、メタクリル酸系単量体から選択さ
れた少なくとも1種を必須成分として用いて得られるビ
ニル重合体であることが好ましい。
【0010】特に、カルボキシル基を有するビニル重合
体の当該カルボキシル基に遷移金属−有機アミン錯塩が
反応してイオン架橋結合が形成されていることが好まし
い。斯かるカルボキシル基を有するビニル重合体を得る
ためには、上記単量体のほかに、アクリル酸もしくはメ
タクリル酸およびこれらの誘導体から選択される単量体
を必須成分として用いて重合すればよい。例えば水酸基
を有するアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エス
テルまたはこれらの誘導体と、ジカルボン酸化合物との
エステル化反応によって得られる構造の半エステル化合
物が好ましい。斯かる半エステル化合物によれば、主鎖
構成に影響の少ない位置にカルボキシル基が導入されて
いるので、化学構造の立体障害が小さくなり、その結果
カルボキシル基と遷移金属−有機アミン錯体との反応が
効率よく進行してイオン架橋結合が形成され、良好な架
橋構造の遷移金属−有機アミン錯体無定形ビニル重合体
を得ることができる。
【0011】カルボキシル基を有するビニル重合体の当
該カルボキシル基と反応させる遷移金属元素としては、
例えばCu、Ag、Zn、Cd、Ti、V、Cr、Mo
、Mn、Fe、Ni、Co、Zr等が挙げられる。これ
らの中でも、Cu、Mn、Coが好ましい。
【0012】遷移金属と錯塩を形成する有機アミンとし
ては、例えば、n−ヘキシルアミン、ジ−n−ヘプチル
アミン、イソヘプチルアミン、ジエチルヘプチルアミン
、1,3−ビスジメチルシクロヘキサン、ベンジルジメ
チルアミン、α−フェニルエチルアミン、その他が挙げ
られる。なかでも、かさ高い構造を有する有機アミンを
用いることにより、錯塩がイオンクラスターを生成する
ことによるイオン架橋効果によって無定形ビニル共重合
体のガラス転移点が増加し、トナー化した際のトナー耐
凝集性の向上を図ることができる。
【0013】また、低温定着性、耐オフセット性のさら
なる向上を図る観点から、イオン架橋遷移金属−有機ア
ミン錯体無定形ビニル重合体は、分子量分布において少
なくとも2つ以上の極大値を有することが好ましい。具
体的には、分子量極大値の小さい低分子量成分と分子量
極大値の大きい高分子量成分の少なくとも2群に分けら
れる分子量分布を有し、ゲル・パーミュエーション・ク
ロマトグラフィ(GPC)により測定された分子量分布
曲線において、少なくとも1つの極大値が2,000〜
20,000程度の範囲内にあり、少なくとも1つの極
大値が100,000〜1,000,000程度の範囲
内にあるような、少なくとも2つの極大値を有すること
が好ましい。なお、高分子量成分の割合は、イオン架橋
遷移金属−有機アミン錯体無定形ビニル重合体の15重
量%以上であることが好ましく、特に15〜50重量%
が好ましい。
【0014】また、イオン架橋遷移金属−有機アミン錯
体無定形ビニル重合体は、耐オフセット性をさらに向上
させるために、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mn
の比Mw/Mnの値が3.5以上であることが好ましく
、特に4〜40が好ましい。ここで、重量平均分子量M
wおよび数平均分子量Mnの値は、種々の方法により求
めることができ、測定方法の相異によって若干の差異が
あるが、本発明においては下記の測定方法によって求め
たものである。
【0015】すなわち、ゲル・パーミュエーション・ク
ロマトグラフィ (GPC) によって以下に記す条件
で重量平均分子量Mw、数平均分子量Mn、ピーク分子
量を測定する。温度40℃において、溶媒 (テトラヒ
ドロフラン) を毎分1.2mlの流速で流し、濃度5
0mg/10mlのテトラヒドロフラン試料溶液を試料
重量として3mg注入し測定を行う。試料の分子量測定
にあたっては、当該試料の有する分子量が数種の単分散
ポリスチレン標準試料により、作製された検量線の分子
量の対数とカウント数が直線となる範囲内に包含される
測定条件を選択する。なお、測定結果の信頼性は、上述
の測定条件で測定したNBS706ポリスチレン標準試
料 (重量平均分子量Mw=28.8×104 ,数平
均分子量Mn=13.7×104 ,Mw/Mn=2.
11) の比Mw/Mnの値が2.11±0.10とな
ることにより確認する。また、用いるGPCのカラムと
しては、前記条件を満足するものであるならばいかなる
カラムを採用してもよい。具体的には、例えばTSK−
GEL、GMH(東洋曹達社製)等を用いることができ
る。なお、溶媒および測定温度は、上記条件に限定され
るものではなく、適宜他の条件に変更してもよい。
【0016】また、イオン架橋遷移金属−有機アミン錯
体無定形ビニル重合体のガラス転移点Tgは、低温定着
性、耐オフセット性をさらに向上させる観点から、50
〜100℃が好ましく、特に50〜85℃が好ましい。 ここで、ガラス転移点Tgとは、示差走査熱量測定法(
DSC)に基づいて測定された値であり、具体的には例
えば「DSC−20」(セイコー電子工業社製)を用い
、昇温速度10℃/minで測定した際に、ガラス転移
点以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部
分からピークの頂点までの間での最大傾斜を示す接線と
の交点の温度をいう。
【0017】また、イオン架橋遷移金属−有機アミン錯
体無定形ビニル重合体の軟化点Tspは、低温定着性を
さらに向上させる観点から、100〜150℃が好まし
く、特に110〜140℃が好ましい。この軟化点Ts
pは、島津製作所製のフローテスター「CFT−500
」を用いて、1cm3 の試料を昇温速度6℃/分で加
熱しながら、プランジャーにより20kg/cm2 の
荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルを押し出
すようにし、これにより当該フローテスターのプランジ
ャー降下量−温度曲線(軟化流動曲線)を描き、そのS
字曲線の高さをhとするときh/2に対応する温度であ
る。
【0018】本発明に用いる結晶性ポリエステルは、少
なくとも当該ポリエステルの一部に結晶構造を有してい
るものであり、ホモポリマーあるいはコポリマーにおい
て少なくとも1成分が結晶性すなわち部分的に結晶して
いるものをも含み、鋭く明瞭な融点を示すものであり、
融点以下の温度における固体状態においては結晶化部分
による白濁化を示すものである。
【0019】かかる結晶性ポリエステルとしては、低温
定着性および流動性を向上させる観点から、特に、ポリ
アルキレンポリエステルが好ましい。具体的には、例え
ば、ポリエチレンセバケート、ポリエチレンアジペート
、ポリエチレンスベレート、ポリエチレンサクシネート
、ポリエチレン−p−(カルボフェノキシ)ウンデカエ
ート、ポリヘキサメチレンオクザレート、ポリヘキサメ
チレンセバケート、ポリヘキサメチレンデカンジオエー
ト、ポリオクタメチレンドデカンジオエート、ポリノナ
メチレンアゼレート、ポリデカメチレンアジペート、ポ
リデカメチレンアゼレート、ポリデカメチレンオクザレ
ート、ポリデカメチレンセバケート、ポリデカメチレン
サクシネート、ポリデカメチレンドデカンジオエート、
ポリデカメチレンオクタデカンジオエート、ポリテトラ
メチレンセバケート、ポリトリメチレンドデカンジオエ
ート、ポリトリメチレンオクタデカンジオエート、ポリ
トリメチレンオクザレート、ポリヘキサメチレン−デカ
メチレン−セバケート、ポリオキシデカメチレン−2−
メチル−1,3−プロパン−ドデカンジオエート等が挙
げられる。
【0020】結晶性ポリエステルの融点Tmは、トナー
の定着性を向上させる観点から、50〜120℃、特に
50〜100℃が好ましい。なお、結晶性ポリエステル
の融点Tmは、遷移金属−有機アミン錯体無定形ビニル
共重合体と結合されていない状態で測定されたものであ
る。なお、融点Tmとは、示差走査熱量測定法(DSC
)に従い、試料10mgを一定の昇温速度(10℃/m
in)で加熱したときの融解ピーク値をいう。また、結
晶性ポリエステルとしては、その重量平均分子量Mwが
5,000〜50,000、数平均分子量Mnが2,0
00〜20,000のものが好ましい。
【0021】結晶性ポリエステルの割合は、ブロック共
重合体もしくはグラフト共重合体において、3〜50重
量%、特に5〜40重量%が好ましい。結晶性ポリエス
テルの割合が過小のときには低温定着性が悪化しやすく
、逆に過大のときには耐オフセット性が悪化しやすい。 結晶性ポリエステルと遷移金属−有機アミン錯体無定形
ビニル共重合体とは実質上非相溶であることが好ましい
。なお、実質上非相溶とは、結晶性ポリエステルと遷移
金属−有機アミン錯体無定形ビニル共重合体とが均一な
相構造を形成しないことをいい、具体的には超薄片の透
過型電子顕微鏡による観察により海−島構造を形成する
いわゆる相分離を起こしている状態をいう。
【0022】結晶性ポリエステルと遷移金属−有機アミ
ン錯体無定形ビニル共重合体とが化学的に結合してなる
ブロック共重合体もしくはグラフト共重合体を得るため
には、例えば末端官能基間のカップリング反応により頭
−尾様式で互いに直接に結合させ、あるいは末端官能基
と二官能性カップリング剤によって結合することができ
る。例えば末端基が水酸基である重合体とジイソシアネ
ートとの反応により形成されるウレタン結合、末端基が
水酸基である重合体とジカルボン酸との反応または末端
基がカルボキシル基である重合体とグリコールとの反応
により形成されるエステル結合、末端基が水酸基である
重合体とホスゲン、ジクロルジメチルシランとの反応に
よって形成される他の結合等によって結合することがで
きる。
【0023】斯かるカップリング剤としては、例えばヘ
キサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、トリジンジ
イソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等
の二官能性イソシアネート;例えばエチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、フェニレンジアミン等の二官
能性アミン;例えばシュウ酸、コハク酸、アジピン酸、
セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の二官能性
カルボン酸;例えばエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノール、p−キシリ
レングリコール等の二官能性アルコール;例えばテレフ
タル酸クロリド、イソフタル酸クロリド、アジピン酸ク
ロリド、セバシン酸クロリド等の二官能性酸塩化物;例
えばジイソチオシアナート、ビスケテン、ビスカルボジ
イミド等の他の二官能性カップリング剤等を挙げること
ができる。
【0024】本発明においては、以上の特定のブロック
共重合体またはグラフト共重合体をトナー用樹脂の主成
分として用いるが、トナー用樹脂がかかる共重合体のみ
により構成されていてもよく、また必要に応じてその他
の樹脂を併用してもよい。併用する場合は、上記ブロッ
ク共重合体またはグラフト共重合体のトナーにおける割
合が、30重量%以上であることが好ましい。
【0025】本発明のトナーには、必要に応じて着色剤
、ワックス等の内部添加剤が添加されていてもよい。 着色剤としては、例えばカーボンブラック、ニグロシン
染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイ
エロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド
、キノリンイエロー、メチレンブルークロライド、フタ
ロシアニンブルー、マラカイトグリーンオクサレート、
ランプブラック、ローズベンガル、これらの混合物、そ
の他が挙げられる。ワックスとしては、低分子量ポリオ
レフィン、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステルおよび脂肪酸
エステル系ワックス、部分ケン化脂肪酸エステル、高級
脂肪酸、高級アルコール、流動または固形のパラフィン
系ワックス、ポリアミド系ワックス、多価アルコールエ
ステル、シリコーンワニス、脂肪族フロロカーボン等を
挙げることができる。特に、環球法(JIS  K25
31−1960)による軟化点が60〜150℃のワッ
クスが好ましい。
【0026】また、本発明のトナーには、必要に応じて
、流動性向上剤、クリーニング性向上剤等の外部添加剤
が添加されていてもよい。流動性向上剤としては、例え
ばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、
チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸
ストロンチウム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケ
イ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベン
ガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等が挙げられる。 特にシリカ微粉末が好ましい。
【0027】クリーニング性向上剤としては、例えばス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸等脂肪酸金属塩、例えばメチルメタクリレート微粒子
、スチレン微粒子等のポリマー微粒子等が挙げられる。
【0028】また、磁性トナーを得る場合には、磁性体
の微粒子がトナー粒子中に含有される。斯かる磁性体と
しては、鉄、フェライト、マグネタイト等が挙げられる
。磁性体の含有割合は、通常、トナーの10〜70重量
%である。
【0029】本発明のトナーの製造法の一例においては
、前記特定の共重合体を主成分とするトナー用樹脂と必
要に応じて添加される内部添加剤とを、エクストルーダ
ー等により溶融混練し、冷却後ジェットミル等により微
粉砕し、これを分級して、所定の粒径の着色粒子を製造
する。この着色粒子をそのままトナーとして用いてもよ
いし、さらに必要に応じて用いられる外部添加剤を着色
粒子に外部から添加混合してトナーを構成してもよい。
【0030】本発明のトナーは、そのまま1成分系現像
剤として用いてもよいし、またキャリアと混合して2成
分系現像剤を構成してもよい。かかるキャリアとしては
、特に限定されず従来公知のキャリアが用いられる。 具体的には、磁性体粒子のみにより構成された非被覆キ
ャリア、磁性体粒子の表面が樹脂により被覆されてなる
樹脂被覆キャリア、樹脂粒子中に磁性体粒子が分散含有
されてなる磁性体分散型キャリア等が用いられる。
【0031】次に、本発明の画像形成方法について説明
する。本発明の画像形成方法においては、以上のトナー
を用いて、負帯電型の有機光導電性感光体(以下、適宜
「負帯電型OPC感光体」と略称する。)上に形成され
た静電像を現像する。本発明のトナーは、優れた正帯電
性を示すため、負帯電型OPC感光体と組合せて使用す
ることにより、優れた画像形成特性が発揮される。
【0032】負帯電型OPC感光体としては、特に限定
されず、従来公知のものが用いられる。すなわち、導電
性基体上に、単層または複数の層からなる感光層が設け
られた構造のものが使用される。導電性基体の表面には
、必要に応じて下引層を設けてもよい。また、感光層の
表面に保護層を設けてもよい。また、感光層が複数の層
からなる場合には、途中に中間層を設けてもよい。単層
の感光層は、通常、結着樹脂中に、電荷発生物質と電荷
輸送物質とが分散含有されて構成される。複数の層から
なる感光層においては、電荷発生層と、電荷輸送層とが
別個の層により構成される。電荷発生層は、通常、結着
樹脂中に、電荷発生物質と、必要に応じて電荷輸送物質
とが分散含有されて構成される。電荷輸送層は、通常、
結着樹脂中に、電荷輸送物質が分散含有されて構成され
る。感光層には、必要に応じて酸化防止剤等の添加剤が
含有されていてもよい。
【0033】電荷発生物質は、可視光を吸収して電荷を
発生するものであり、負帯電型OPC感光体用のものと
しては、例えばアゾ顔料、多環キノン顔料、ペリレン顔
料、金属フタロシアニン顔料、無金属フタロシアニン顔
料等が挙げられる。
【0034】電荷輸送物質は、電荷発生層において発生
した電荷を輸送するものであり、負帯電型OPC感光体
用のものとしては、例えばスチリル化合物、ヒドラゾン
化合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導体等が挙げられ
る。
【0035】電荷発生層または電荷輸送層を構成する結
着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、ポリ酢酸
ビニル、ポリエポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、
ポリメタクリル、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート
、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッ
ド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール等が挙げられる
【0036】導電性基体としては、例えば、アルミニウ
ム、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウム、銀、インジウム
、スズ、白金、金、ステンレス、鋼、真鍮、合金等より
なる金属板あるいは金属ドラム、紙あるいはプラスチッ
ク等の絶縁性シートの表面に、アルミニウム、パラジウ
ム、金、合金、酸化インジウム等の導電性材料を、塗布
、蒸着、ラミネート等の手段により積層して得られる導
電処理されたシート等が挙げられる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明するが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 なお、以下において「部」は「重量部」を表す。
【0038】<結晶性ポリエステルの製造>結晶性ポリ
エステル1 セバシン酸1500gと、ヘキサメチレングリコール9
64gとを、温度計、ステンレススチール製撹拌器、ガ
ラス製窒素導入管および流下式コンデンサーを備えた容
量5リットルの丸底フラスコに入れ、次いでこのフラス
コをマントルヒーターにセットし、ガラス製窒素導入管
より窒素ガスを導入して反応器内を不活性雰囲気に保っ
た状態で昇温させた。これにp−トルエンスルホン酸1
3.2gを加えて温度150℃で反応させた。留出した
水の量が250mlに達した時に反応を停止させ、反応
系を室温に冷却して、分子末端に水酸基を有するポリヘ
キサメチレンセバケートよりなり、Tmが64℃、Mw
が14,000の結晶性ポリエステル1を製造した。
【0039】結晶性ポリエステル2 結晶性ポリエステル1と同様にして、ポリデカメチレン
アジペートよりなり、Tmが77℃、Mwが8,370
の結晶性ポリエステル2を製造した。
【0040】<無定形ビニル重合体の製造>無定形ビニ
ル重合体1(本発明用) 容量1リットルのセパラブルフラスコにトルエン100
部を入れ、その中に、高分子量成分用単量体として、ス
チレン75部と、n−ブチルアクリレート20部と、メ
チルメタクリレート5部と、過酸化ベンゾイル0.2部
とを加えて懸濁分散し、フラスコ内の気相を窒素ガスに
よって置換した後、温度80℃に昇温して当該温度に1
5時間保って第1段重合を行った。なお、当該高分子量
成分用単量体の単独重合体におけるMwは561,00
0、Tgは61℃である。その後、フラスコ内を温度4
0℃に冷却して、その中に、低分子量成分用単量体とし
て、スチレン85部と、n−ブチルメタクリレート10
部と、アクリル酸5部と、過酸化ベンゾイル4部とを加
えて、温度40℃において2時間撹拌を続けた後、温度
を80℃に再昇温してその温度に8時間保って第2段重
合を行なった。なお、当該低分子量成分用単量体の単独
重合体におけるMwは18,200、Tgは64℃であ
る。
【0041】次に、フラスコ内に、酸化亜鉛0.5gを
添加し、還流温度に保持して撹拌しながら2時間にわた
り反応を行った。さらに、その後、フラスコ内に有機ア
ミンとしてベンジルジメチルアミン0.95gを添加し
、還流温度にて撹拌しながら1時間にわたり反応を行っ
た。その後、反応系を冷却して固形物を分離し、脱水お
よび洗浄を繰り返した後、乾燥して、ビニル重合体のカ
ルボキシル基にベンジルジメチルアミン亜鉛錯塩が反応
してイオン架橋結合が形成されてなる無定形ビニル重合
体1を製造した。なお、この無定形ビニル重合体1は結
晶性ポリエステルとの結合用の官能基としてカルボキシ
ル基を有するものである。この無定形ビニル重合体1は
、GPCによる分子量分布においてピークが2つ存在し
、高分子量側のMwは623,000、低分子量側のM
wは20,200であり、全体のMwは180,500
、比Mw/Mnの値は19.6、Tgは62℃、Tsp
は134℃である。
【0042】無定形ビニル重合体2(本発明用)上記無
定形ビニル重合体1の製造において、低分子量成分用単
量体として、スチレン80部と、n−ブチルメタクリレ
ート12部と、メチルメタクリレート3部と、アクリロ
イルモノサクシネート5部とを用いたほかは同様に処理
して無定形ビニル共重合体2を製造した。この無定形ビ
ニル共重合体2は結晶性ポリエステルとの結合用の官能
基としてカルボキシル基を有するものである。この無定
形ビニル重合体2は、GPCによる分子量分布において
ピークが2つ存在し、高分子量側のMwは476,00
0、低分子量側のMwは19,330、全体のMwは1
56,000、比Mw/Mnの値は21.7、Tgは6
1.5℃、Tspは124.0℃である。
【0043】無定形ビニル重合体3(比較用)上記無定
形ビニル重合体1の製造において、有機アミンを添加し
ないほかは同様に処理して、比較用の無定形ビニル共重
合体3を製造した。この無定形ビニル共重合体3は結晶
性ポリエステルとの結合用の官能基としてカルボキシル
基を有するものである。この無定形ビニル重合体3は、
GPCによる分子量分布においてピークが2つ存在し、
高分子量側のMwは554,000、低分子量側のMw
は16,840、全体のMwは142,000、比Mw
/Mnの値は22.0、Tgは57℃、Tspは128
.5℃である。
【0044】<トナー用樹脂の製造> トナー用樹脂A〜E(本発明用) 後記表1に示す結晶性ポリエステルと無定形ビニル共重
合体と、p−トルエンスルホン酸0.05部と、キシレ
ン100部とを、容量3リットルのセパラブルフラスコ
内に入れ、温度150℃で1時間にわたり還流させ、そ
の後キシレンをアスピレーターおよび真空ポンプにより
留去して、結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体と
のグラフト共重合体よりなるトナー用樹脂A〜Eを製造
した。
【0045】トナー用樹脂a,b(比較用)上記トナー
用樹脂A〜Eの製造において、後記表1に示す結晶性ポ
リエステルと無定形ビニル共重合体に変更したほかは同
様にして比較用のトナー用樹脂a,bを製造した。
【0046】トナー用樹脂c,d(比較用)後記表1に
示すように、結晶性ポリエステルを用いずに、無定形ビ
ニル共重合体そのものを比較用のトナー用樹脂a,bと
した。
【0047】
【表1】
【0048】実施例1〜5,比較例1〜4各実施例およ
び比較例においては、それぞれ次のようにしてトナーを
製造した。         後記表2に示すトナー用樹脂    
            100部        カ
ーボンブラック                  
          10部        パラフィ
ンワックス                    
        3部        アルキレンビス
脂肪酸アミドワックス            3部以
上の材料を混合し、加熱ロールにより溶融混練し、冷却
した後、粗粉砕しさらに超音速ジェットミルにより微粉
砕し、風力分級機により分級して、着色粒子を得た。 この着色粒子の100部に、疎水性シリカ微粉末0.8
部と、ステアリン酸亜鉛0.05部とをV型混合器によ
り混合して、平均粒径11.0μmの各トナーを製造し
た。
【0049】実施例6         後記表3に示すトナー用樹脂    
            100部        フ
ェライト微粒子                  
          75部        パラフィ
ンワックス                    
        3部        アルキレンビス
脂肪酸アミドワックス            3部以
上の材料を混合し、実施例1と同様に処理して、着色粒
子を得た。この着色粒子の100部に、疎水性シリカ微
粉末0.8部と、ステアリン酸亜鉛0.05部とをV型
混合器により混合して、平均粒径11.0μmの磁性ト
ナーを製造した。
【0050】比較例5 実施例6において、トナー用樹脂を後記表3に示すトナ
ー用樹脂に変更したほかは同様にして比較用の磁性トナ
ーを製造した。
【0051】<現像剤の調製>実施例1〜5および比較
例1〜4で得られた各トナーと、電子写真複写機「U−
Bix1550MR」(コニカ(株)製)用のキャリア
とを混合して、トナー濃度が4重量%の各2成分系現像
剤を調製した。実施例6および比較例5で得られた磁性
トナーについては、そのままで1成分系現像剤とした。
【0052】<評価> (1)帯電安定性 上記2成分系現像剤については、負帯電型OPC感光体
、2成分系現像剤用の現像器、熱ローラ定着器、トナー
リサイクル機構を備えた電子写真複写機「U−Bix3
042」(コニカ(株)製)改造機を用いて、高温高湿
環境条件下(温度33℃,相対湿度80%)において、
定着ローラの設定温度を150℃として、最高6万回に
わたりコピー画像を形成する実写テストを行い、初期、
6万コピー後におけるトナーの帯電量を測定し、帯電安
定性を評価した。なお、トナーの帯電量は、350メッ
シュのステンレス網を通して、ブローオフ法により測定
した。ブロー圧力は0.2kg/cm2 、ブロー時間
は6秒に設定した。
【0053】(2)画像濃度安定性 上記1成分系現像剤については、負帯電型OPC感光体
、1成分系現像剤用の現像器、熱ローラ定着器を備えた
プリンター「LP3015」(コニカ(株)製)を用い
て、コピー画像の反射濃度を測定した。なお、反射濃度
は、「サクラ濃度計」(コニカ(株)製)を用いた。
【0054】(3)耐久性 上記帯電安定性と同様にして実写テストを行い、得られ
たコピー画像を目視で観察することにより耐久性の良否
を評価した。以上の結果を後記表2および表3に示す。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】本発明のトナーによれば、高温高湿下に
おいても帯電安定性が優れ、かつ低温定着性の優れたト
ナーが得られる。本発明の画像形成方法によれば、負帯
電型の有機光導電性感光体を用いた場合にも多数回にわ
たり画質の安定した画像が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  結晶性ポリエステル3〜50重量部と
    、遷移金属−有機アミン錯体無定形ビニル共重合体97
    〜50重量部とが化学的に結合してなるブロック共重合
    体またはグラフト共重合体を主成分として含有すること
    を特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載のトナーを用いて、負
    帯電型の有機光導電性感光体上に形成された静電像を現
    像することを特徴とする画像形成方法。
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Cited By (2)

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JP4537161B2 (ja) * 2004-09-13 2010-09-01 キヤノン株式会社 磁性トナー

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