JP3214779B2 - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JP3214779B2 JP11195794A JP11195794A JP3214779B2 JP 3214779 B2 JP3214779 B2 JP 3214779B2 JP 11195794 A JP11195794 A JP 11195794A JP 11195794 A JP11195794 A JP 11195794A JP 3214779 B2 JP3214779 B2 JP 3214779B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、適度な帯電量を維持
し、環境に左右されない高画質を安定に供給する電子写
真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来電
子写真法としては、米国特許第2297691 号、同第235780
9 号明細書等に記載されている如く、光導電性絶縁層を
一様に帯電させ、次いでその層を露光させ、その露光さ
れた部分の電荷を消散させる事により電気的な潜像を形
成し、更に該潜像にトナーと呼ばれる着色された電荷を
もった微粉末を付着させることによって可視像化させ
(現像工程)、得られた可視像を転写紙等の転写材に転
写させた後(転写工程)、加熱、圧力あるいはその他適
当な定着法により永久定着させる(定着工程)工程から
なる。このようにトナーは単に現像工程のみならず、転
写工程、定着工程の各工程において要求される機能を備
えていなければならない。
【0003】これらのうち、定着工程では、熱ローラー
定着等の接触加熱定着方式やオーブン定着等の非接触加
熱定着方式などが用いられている。接触方式は熱効率が
よいことが特徴で、非接触方式に比べて定着機にかかる
温度を下げることができ、省エネルギー化や複写機の小
型化に有効である。しかしながら、この接触加熱定着法
においては、トナーが加熱ローラー表面に付着して後続
の転写紙等に転写される、いわゆるオフセット現象が生
じ易い。この現象を防止するため、熱ローラーの表面を
フッ素系樹脂等の離型性の優れた材料で加工したり、熱
ローラーの表面にシリコーンオイル等の離型剤を塗布し
たりしている。しかし、シリコーンオイル等を用いる方
法は、定着装置が大きく複雑になるので、コスト高とな
ったりトラブルの原因となることが考えられ好ましくな
い。
【0004】従来この種のトナーには、スチレンアクリ
ル共重合体に代表されるビニル系樹脂が用いられてい
る。ビニル系樹脂の場合、耐オフセット性を向上させる
には樹脂の軟化点や架橋密度を上げる必要があり、こう
すると低温定着性が犠牲となる。逆に低温定着性を重視
すると耐オフセット性や耐ブロッキング性に問題が生じ
る。また、パラフィンワックス、低分子量ポリオレフィ
ン等をオフセット防止剤として添加する方法が知られて
いるが(特開昭49−65232号公報、特開昭50−
28840号公報、特開昭50−81342号公報)、
この場合、添加量が少なくては効果が得られず、多すぎ
ると現像剤の劣化が早いなどの問題があった。
【0005】また一方複写機は、汎用性が高まるにつれ
て過酷な条件下、例えば高温高湿、低温低湿の条件下に
設置されることが多くなるため、このような環境下にお
いても通常の条件下と同様な鮮明な画像が得られること
が必要不可欠となっている。この点に関して、ビニル系
樹脂は高温高湿下では帯電量が安定で画像は劣化しない
ものの、低温低湿下では帯電量の上昇を招き、画像濃度
が低下してくるという問題が生じる。これらの問題点に
関しては、従来より種々の提案がなされているが、根本
的な解決には至っていない。
【0006】ところで、トナーに用いられる結着性樹脂
としては、分子量分布が広く、耐オフセット性、低温定
着性に特に優れたものとしてポリエステルが用いられて
いる。ポリエステルは低温定着性に効果のある低分子量
成分を与えるのに適した樹脂である。なかでも酸価が5
KOHmg/g以上のポリエステルを用いたトナーでは、
低温で定着が達成され、耐オフセット性についても満足
され、しかも数十万枚耐刷を行っても現像剤の劣化が起
こらない。このように酸価の比較的高いポリエステル
は、定着性に優れ現像剤寿命が長く、帯電性に関しても
低温低湿下では安定であるものの、トナー製造時の配合
によっては高温高湿下において帯電量が上昇するなど、
環境安定性に欠けている面を持っている。これに対し、
酸価が5KOHmg/g以下であるポリエステルを用いた
トナー(特開昭63−148271号公報等)は、帯電
性に関して環境に左右されず、現像剤の劣化も起こらな
い特徴を持っているが、その反面定着性において満足で
きるものではなかった。
【0007】このため、定着性に優れたポリエステル樹
脂と、高温高湿下でも常温常湿下と比べて帯電量の変動
率の小さいスチレンアクリル樹脂を混合して用いる下記
の方法が知られている。例えば、次のような方法が挙げ
られる。 ポリエステル樹脂とスチレンアクリル樹脂を混合する
方法(特開昭49−6931号公報、特開昭54−11
4245号公報、特開昭57−70523号公報、特開
平2−161464号公報); ポリエステル樹脂とスチレンアクリル樹脂を化学的に
結合する方法(特開昭56−116043号公報); 不飽和ポリエステルにビニル系のモノマーを共重合せ
しめる方法(特開昭57−60339号公報、特開昭6
3−279265号公報、特開平1−156759号公
報、特開平2−5073号公報); (メタ)アクリロイル基を有するポリエステル樹脂に
ビニル系モノマーを共重合せしめる方法(特開昭59−
45453号公報); ポリエステル樹脂存在下で反応性ポリエステルとビニ
ルモノマーを共重合させる方法(特開平2−29664
号公報);及び ポリエステル樹脂とビニル系樹脂をエステル結合でブ
ロック化させる方法(特開平2−881号公報)。
【0008】しかしながら、ポリエステル樹脂とスチレ
ンアクリル樹脂は、本来相溶性が悪いため、単に機械的
に混合を行う場合には、混合比率によっては、トナーの
製造を行う際に樹脂及びカーボンブラック等の内添剤の
分散が悪くなり、帯電性が不均一となるため、画像評価
において地汚れ等の弊害が生じる。また、二種類の樹脂
の分子量が異なる場合には、双方の溶融粘度に差異が生
じることがあり、このため分散相の樹脂の分散粒径を細
かくすることが困難となり、トナーの製造を行うとカー
ボンブラック等の内添剤の分散が非常に悪く、大きく画
像安定性に欠けるという問題が生じる。更に、反応性ポ
リエステルにビニルモノマーを重合させる場合、ゲル化
を防ぐためには組成が制限されるという問題もあった。
【0009】また、ドメイン粒子とマトリックスで形成
されたミクロドメイン構造を有する樹脂組成物を結着樹
脂として用いたトナーについても知られている(特開平
4−366176号公報、特開平4−366854号公
報)。しかし、これらの樹脂のマトリックスは実質的に
スチレンアクリル樹脂であるため、スチレンアクリル樹
脂に固有の定着不良の問題は解決されていなかった。
【0010】更に、本発明者らは、付加重合と縮重合と
を同一反応容器中で同時に進行させて得られる樹脂をト
ナー用バインダーとして用いる技術を開発した(特開平
4−142301号公報)。このトナー用バインダーと
してはスチレンアクリル樹脂が分散した海島構造のもの
が開示されているが、その分散粒径は2μmより大きい
ものであった。従って、この方法では、定着温度を下げ
ることはできるものの、トナーの寿命の改善という点で
充分満足できるものではなかった。
【0011】従って、低温定着性及び耐オフセット性に
優れ、帯電量、画質の環境安定性が良好で、しかも現像
剤の耐久性にも優れた電子写真用結着樹脂が望まれてい
た。
【0012】よって、本発明の目的は、適度な帯電量を
維持し、環境に左右されない高画質を安定に供給する電
子写真用トナーを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、縮重合系樹脂の連続
相と、付加重合系樹脂を直径2μm以下に分散させた電
子写真用結着樹脂を用いれば、帯電量及び画質が環境に
左右されず、低温定着性及び耐オフセット性に優れたト
ナー、現像剤が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【0014】すなわち、本発明の要旨は、 (1)少なくとも結着樹脂と着色剤を含有する電子写真
用トナーにおいて、該結着樹脂が縮重合系樹脂モノマ
ー、付加重合系樹脂モノマー、縮重合と付加重合の両方
の反応が可能なモノマーとを、縮重合系樹脂モノマーの
付加重合系樹脂モノマーに対する重量比率が50/50
〜95/5の範囲で用いて、付加重合反応に適した温度
条件下で付加重合反応と並行して縮重合反応を部分的に
行う工程と、得られた混合物の温度を前記条件下で保持
して付加重合反応のみを完結させる工程と、次いで反応
温度を上昇させて縮重合反応の重合度を上昇させる工程
とからなる、同一反応容器中で縮重合反応と付加重合反
応とを行って得られる、連続相を形成する縮重合系樹脂
と分散相を形成する付加重合系樹脂からなり、樹脂断面
における直径2μm以下の分散相が、分散相の断面積全
体の90%以上を占める樹脂である電子写真用トナー、 (2)縮重合系樹脂がポリエステル、ポリエステル−ポ
リアミド及びポリアミドからなる群から選ばれる一種又
は二種以上であり、付加重合系樹脂がビニル系樹脂であ
る前記(1)記載の電子写真用トナー、 (3)ビニル系樹脂の数平均分子量が5000〜200
00である前記(2)記載の電子写真用トナー、 (4)結着樹脂の酸価が20KOHmg/g未満である
前記(1)〜(3)いずれか記載の電子写真用トナー、 (5)加重合反応に適した温度条件下で付加重合反
応と並行して縮重合反応を部分的に行う工程において、
ポリエステル、ポリエステル−ポリアミド又はポリアミ
ドの原料モノマーの混合物中に、ビニル系樹脂の原料モ
ノマー混合物を滴下して反応を行なう前記(1)〜
(4)いずれか記載の電子写真用トナー、 (6)ビニル系樹脂の原料モノマーがスチレン、アクリ
ル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸及びメタクリル酸ブチルからなる群か
ら選ばれる一種又は二種以上である前記(2)〜(5)
いずれか記載の電子写真用トナー、 (7)ポリエステル、ポリエステル−ポリアミド又はポ
リアミドの原料モノマーが、テレフタル酸、トリメリッ
ト酸、アルケニルコハク酸、フマール酸及びマレイン酸
からなる群から選ばれる一種又は二種以上の酸成分、並
びにビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、ヘ
キサメチレンジアミン及びε−カプロラクタムからなる
群から選ばれる一種又は二種以上のアルコール又はアミ
ン成分である前記(2)〜(6)いずれか記載の電子写
真用トナー、並びに (8)更にワックスを含有する前記(1)〜(7)いず
れか記載の電子写真用トナーに関する。
【0015】本発明の電子写真用トナーにおいては、縮
重合系樹脂が連続相を形成し、付加重合系樹脂が分散相
を形成しており、また樹脂断面における直径2μm以下
の分散相が、分散相の断面積全体の90%以上を占める
ことが必要である。ここで、樹脂断面における直径と
は、断面において測定された分散相の直径(分散粒径)
をいう。樹脂断面における直径2μmを超える分散相が
10%の面積比を超えると、均一な結着樹脂が得られ
ず、トナーとして用いた場合に帯電安定性が悪くなる。
ここで、分散相の直径及び分散相の面積比は、直径約
0.2mmの樹脂をミクロトームで100〜300nm
の厚さにカットし、得られた薄片を透過型走査電子顕微
鏡(例えば、JEOL(日本電子(株))製、「JEM
−2000」)で観測し、周知の方法で画像解析するこ
とにより測定することができる。
【0016】このような分散系は、例えば同一反応器内
で縮重合及び付加重合の二つの重合系のモノマー混合物
を予めブレンドし、該二つの重合反応を並行して行わせ
る方法(特開平4−142301号公報)、特に好まし
くは縮重合と付加重合の両方の反応が可能なモノマーが
用いられる。具体的には、不飽和結合とカルボキシル基
を有するモノマーを用いて反応させることにより、当該
分散系を形成することができる。
【0017】本発明において、縮重合系樹脂としては、
ポリエステル、ポリエステル−ポリアミド、ポリアミド
が好ましい。これらのうち、ポリエステルは、アルコー
ルとカルボン酸、もしくはカルボン酸無水物、カルボン
酸エステル等が原料モノマーとして縮重合により得るこ
とができる。
【0018】2価アルコール成分としては、例えばポリ
オキシプロピレン(2.2) −2,2 −ビス (4−ヒドロキシ
フェニル) プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3) −2,
2 −ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオ
キシエチレン(2.0) −2,2 −ビス (4−ヒドロキシフェ
ニル) プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0) −ポリオ
キシエチレン(2.0) −2,2 −ビス (4−ヒドロキシフェ
ニル) プロパン、ポリオキシプロピレン(6) −2,2 −ビ
ス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン等のビスフェノ
ールAのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2 −プロピレングリコール、1,3 −プロピレングリコ
ール、1,4 −ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4 −ブテンジオール、1,5 −ペンタンジオール、
1,6 −ヘキサンジオール、1,4 −シクロヘキサンジメタ
ノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノー
ルA等が挙げられる。
【0019】3価以上のアルコール成分としては、例え
ばソルビトール、1,2,3,6 −ヘキサンテトロール、1,4
−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4 −ブタン
トリオール、1,2,5 −ペンタントリオール、グリセロー
ル、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,
4 −ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、1,3,5 −トリヒドロキシメチルベン
ゼン等が挙げられる。これらのアルコール成分のうち、
好ましくはビスフェノールAのアルキレンオキシド付加
物が用いられる。本発明において、これらの2価のアル
コール単量体及び3価以上の多価アルコール単量体から
単独であるいは複数の単量体を併用して用いることがで
きる。
【0020】また、酸成分としては、カルボン酸成分で
2価の単量体として、例えばマレイン酸、フマール酸、
シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、
セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、n−ドデセニル
コハク酸、イソドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハ
ク酸、イソドデシルコハク酸、n−オクテニルコハク
酸、n−オクチルコハク酸、イソオクテニルコハク酸、
イソオクチルコハク酸、及びこれらの酸の無水物、もし
くは低級アルキルエステル等が挙げられる。
【0021】3価以上のカルボン酸成分としては、例え
ば1,2,4 −ベンゼントリカルボン酸、2,5,7 −ナフタレ
ントリカルボン酸、1,2,4 −ナフタレントリカルボン
酸、1,2,4 −ブタントリカルボン酸、1,2,5 −ヘキサン
トリカルボン酸、1,3 −ジカルボキシル−2−メチル−
2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4 −シクロヘキ
サントリカルボン酸、テトラ (メチレンカルボキシル)
メタン、1,2,7,8 −オクタンテトラカルボン酸、ピロメ
リット酸、エンポール三量体酸及びこれらの酸無水物、
低級アルキルエステル等が挙げられる。
【0022】本発明において、カルボン酸成分のうち、
テレフタル酸、アルケニルコハク酸、トリメリット酸、
フマール酸及びマレイン酸が好ましく用いられる。特に
縮重合と付加重合の両方の反応が可能なモノマー、例え
ばフマル酸、マレイン酸、アルケニルコハク酸等を用い
るのが好ましい。これらのカルボン酸成分は、縮重合系
原料モノマーに対して0.5〜10重量%、特に0.5
〜5重量%の割合で使用するのが好ましい。
【0023】また、縮重合により得られるポリエステル
ポリアミド又はポリアミド中のアミド成分を形成する原
料モノマーの内、原料モノマーとしては、例えばエチレ
ンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、イミノビスプロピル
アミン、フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、ト
リエチレンテトラミン等のポリアミン、6−アミノカプ
ロン酸、ε−カプロラクタム等のアミノカルボン酸類、
プロパノールアミン等のアミノアルコールなどが挙げら
れる。好ましくは、ヘキサメチレンジアミン及びε−カ
プロラクタムが用いられる。
【0024】一方、付加重合系樹脂としては、ビニル系
樹脂が好ましく、重合の際には過酸化物、アゾ化合物等
の重合開始剤を用いるのが好ましい。
【0025】ビニル樹脂を形成するために使用される代
表的な単量体としては、例えば、スチレン、o−メチル
スチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4 −ジメ
チルスチレン、p−クロルスチレン、ビニルナフタレン
等のスチレン若しくはスチレン誘導体;例えばエチレ
ン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のエチレン
系不飽和モノオレフィン類;例えば塩化ビニル、臭化ビ
ニル、弗化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ギ酸ビニル、カプロン酸ビニル等のビニルエステル類;
例えばアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸tert−ブチル、アクリル酸アミル、アクリ
ル酸シクロヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリ
ル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステ
アリル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸2
−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアク
リル酸メチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メ
タクリル酸アミル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタ
クリル酸n−オクチル、メタクリル酸イソオクチル、メ
タクリル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸メトキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸
ジエチルアミノエチル等のエチレン性モノカルボン酸及
びそのエステル;例えばアクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、アクリルアミド等のエチレン性モノカルボン
酸置換体;例えばマレイン酸ジメチル等のエチレン性ジ
カルボン酸及びその置換体;例えばビニルメチルケトン
等のビニルケトン類;例えばビニルメチルエーテル等の
ビニルエーテル類、例えばビニリデンクロリド等のビニ
リデンハロゲン化物;例えばN−ビニルピロール、N−
ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物類が挙げられ
る。本発明において、スチレン、アクリル酸、アクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸及びメタクリル酸ブチルが好ましく用いられる。
【0026】また、ビニル系樹脂を製造する際使用され
る重合開始剤としては、例えば2,2'−アゾビス(2,4 −
ジメチルバレロニトリル)、2,2'−アゾビスイソブチロ
ニトリル、1,1'−アゾビス(シクロヘキサン−1−カル
ボニトリル)、2,2'−アゾビス−4−メトキシ−2,4 −
ジメチルバレロニトリル、その他のアゾ系又はジアゾ系
重合開始剤、又はベンゾイルパーオキサイド、メチルエ
チルケトンパーオキサイド、イソプロピルパーオキシカ
ーボネート、キュメンハイドロパーオキサイド、2,4 −
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド、ジクミルパーオキサイド等の過酸化物系重合
開始剤が挙げられる。
【0027】重合体の分子量及び分子量分布を調節する
目的で、又は反応時間を調節する目的等で、二種類又は
それ以上の重合開始剤を混合して使用することもでき
る。重合開始剤の使用量は、重合単量体100 重量部に対
して0.1 〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。
【0028】また、必要に応じて架橋剤を使用すること
もでき、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレ
ン、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジアクリレート、トリエチレングリコー
ルジアクリレート、1,3 −ブチレングリコールジメタク
リレート、1,6 −ヘキシレングリコールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプロ
ピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレング
リコールジメタクリレート、2,2'−ビス(4−メタクリ
ロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2'−ビス(4
−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテ
トラアクリレート、ジブロムネオペンチルグリコールジ
メタクリレート、フタル酸ジアリルなど、一般の架橋剤
を適宜(必要に応じて2種以上組み合わせて)用いるこ
とができる。好ましくは、ジビニルベンゼン、ポリエチ
レングリコールジメタクリレートが用いられる。
【0029】これらの架橋剤の使用量は、ビニル重合性
単量体を基準にして0.001 〜15重量%、好ましくは0.1
〜10重量%で使用するのが良い。これらの架橋剤の使用
量が15重量%より多いと得られるトナーが熱で溶融しに
くくなり、熱定着性又は熱圧力定着性が劣ることとな
る。また使用量が0.001 重量%より少ないと、熱圧力定
着において、トナーの一部が紙に完全に固着しないでロ
ーラー表面に付着し、次の紙に転移するというオフセッ
ト現象を防ぎにくくなる。
【0030】本発明においては、付加重合系樹脂の数平
均分子量が5000〜20000であるのが好ましく、
この範囲内であれば定着性が向上する。5000未満で
はトナーの保存性が悪化し、20000を超えると定着
温度が高くなり好ましくない。なお、付加重合系樹脂の
分子量は、重合開始剤や連鎖移動剤の使用量や重合温度
を調節することにより、容易に制御することができる。
【0031】重合反応は、例えば、付加重合反応に適し
た温度条件下でポリエステル、ポリエステル−ポリアミ
ド又はポリアミドの原料モノマーの混合物中に、ビニル
系樹脂の原料モノマー混合物を滴下して付加重合反応と
並行して縮重合反応を部分的に行う工程と、得られた混
合物の温度を前記条件下で保持して付加重合反応のみを
完結させる工程と、次いで反応温度を上昇させて縮重合
反応の重合度を上昇させる工程とからなる方法により行
われる。
【0032】ここで、付加重合反応に適した温度条件
は、用いられる重合開始剤の種類にもよるが、50〜1
80℃の温度範囲で通常行われる。また、縮重合反応の
重合度を上昇させるのに最適な温度範囲は通常190〜
270℃である。このように反応容器中で独立した2つ
の反応を並行して進行させる方法により二種類の樹脂が
効果的に混合分散した結着樹脂を得ることができる。
【0033】而して、得られた結着樹脂は、軟化点が好
ましくは95〜170℃、特に好ましくは95〜150
℃、ガラス転移温度が好ましくは50〜80℃、特に好
ましくは55〜70℃となる様にするのがよい。かかる
結着樹脂の軟化点及びガラス転移温度の調整は原料モノ
マー混合物中の重合開始剤、触媒量等の調整又は反応条
件の選択により容易に行うことができる。
【0034】なお、本発明においては、縮重合系樹脂を
連続相とするため、縮重合系樹脂と付加重合系樹脂もし
くは縮重合系樹脂モノマーの付加重合系樹脂モノマーに
対する重量比率が50/50〜95/5、特に70/3
0〜90/10の範囲であるのが好ましい。付加重合系
樹脂(又は樹脂モノマー)の割合が50重量%を超える
と定着性が不良となり、5重量%未満では画像の環境に
対する安定性が不良となるため好ましくない。
【0035】また、結着樹脂は、酸価が20KOHmg
/g未満であると高温高湿下においてもトナーの帯電量
が低下しないので好ましい。20KOHmg/g以上で
は、トナーの配合やキャリアの種類によっては帯電量が
低下する場合があるので好ましくない。
【0036】結着樹脂を用いてトナーを製造するには、
例えば該結着樹脂と、着色剤、必要に応じて荷電制御
剤、磁性体等が添加される。本発明に用いられる着色剤
としては、サーマルブラック法、アセチレンブラック
法、チャンネルブラック法、ランプブラック法等により
製造される各種のカーボンブラック、カーボンブラック
の表面を樹脂で被覆しているグラフト化カーボンブラッ
ク、ニグロシン染料、フタロシアニンブルー、パーマネ
ントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35等及びそれらの混合物等を挙げる事ができ、通
常、結着樹脂 100重量部に対して1〜15重量部程度が使
用するのか好ましい。
【0037】また、必要に応じて用いられる荷電制御剤
としては正、負いずれの荷電制御剤も用いられる。正の
荷電制御剤の具体例としては、特に限定されることな
く、例えばニグロシン染料として「ニグロシンベースE
X」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックS
O」、「ボントロンN−01」、「ボントロンN−0
7」、「ボントロンN−11」(以上、オリエント化学
社製)等;3級アミンを側鎖として含有するトリフェニ
ルメタン系染料、4級アンモニウム塩化合物、例えば
「ボントロンP−51」(オリエント化学社製)、セチ
ルトリメチルアンモニウムブロミド、「COPY CHARGE PX
VP435」(ヘキスト社製)等;ポリアミン樹脂、例えば
「AFP−B」(オリエント化学社製)、イミダゾール
誘導体、例えば「PLZ−2001」、「PLZ−80
01」(以上、四国化成社製)等を挙げることができ
る。好ましくは、ボントロンN−07を用いることがで
きる。
【0038】また、負の荷電制御剤の具体例としては、
特に限定されることなく、例えば含金属アゾ染料である
「バリファーストブラック3804」、「ボントロンS
−31」(以上、オリエント化学社製)、「T−77」
(保土ヶ谷化学社製)、「ボントロンS−32」、「ボ
ントロンS−34」、「ボントロンS−36」(以上、
オリエント化学社製)、「アイゼンスピロンブラックT
RH」(保土ヶ谷化学社製)等;銅フタロシアニン染
料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体、例えば
「ボントロンE−81」、「ボントロンE−82」、
「ボントロンE−84」、「ボントロンE−85」(以
上、オリエント化学社製);4級アンモニウム塩、例え
ば「COPY CHARGE NX VP434」(ヘキスト社製)、ニトロ
イミダゾール誘導体等を挙げることができる。好ましく
は、ボントロンS−34を用いることができる。以上の
荷電制御剤は結着樹脂に対して0.1 〜8.0 重量%、好ま
しくは0.2 〜5.0 重量%使用する。
【0039】また、オフセット防止剤としてポリオレフ
ィン等のワックスを使用するのが好ましく、結着樹脂1
00重量部に対して1〜5重量部用いるのが好ましい。
ここで、ポリオレフィンとしては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン等が挙げられ、比較的低分子量のも
の、特に蒸気浸透法による分子量が3000〜1500
0のものが好ましい。また、環球法による軟化点が70
〜150℃、特に120〜150℃のものが好ましい。
従来のトナーにおいては、これらのワックスを配合する
のは相溶性が悪いために困難であったが、本発明におい
ては容易に配合することができ、これらを配合すること
により、低温定着性が更に優れたものとなる。
【0040】更に、トナーを製造する際には、疎水性シ
リカ等の流動性向上剤などの特性改良剤を添加すること
もできるが、本発明の結着樹脂を用いた場合には、これ
らの特性改良剤を加えなくてもよく、又添加する場合で
も添加量は少なくてよい。
【0041】本発明の結着樹脂と、着色剤、場合によっ
ては特性改良剤とを均一分散した後、公知の方法により
溶融混練、冷却、粉砕、分級することにより、平均粒径
5〜15μmのトナーを得ることができる。また、該ト
ナーは磁性粉体、すなわち、酸化鉄系キャリアー、真球
状酸化鉄系キャリアー又はフェライト系キャリアーをそ
のまま、もしくは樹脂等でコートしたものと混合するこ
とにより、乾式2成分現像剤とすることができる。
【0042】磁性トナーを生成させるには、結着樹脂に
磁性粒子を添加すれば良い。磁性粒子としては、例え
ば、フェライト、マグネタイトを始めとする鉄、コバル
ト、ニッケルなどの強磁性を示す金属もしくは合金又は
これらの元素を含む化合物、あるいは強磁性元素を含ま
ないが適当な熱処理を施すことによって強磁性を示すよ
うになる合金、例えはマンガン−銅−アルミニウム、マ
ンガン−銅−錫などのマンガンと銅とを含むホイスラー
合金と呼ばれる種類の合金、又は二酸化クロム、その他
を挙げることができる。好ましくは、強磁性の元素を含
む化合物が用いられ、特にマグネタイトが好ましく用い
られる。これらの磁性体は平均粒径0.1 〜1μm の微粉
末の形で結着樹脂中に均一に分散される。そしてその含
有量は、結着樹脂100 重量部当たり20〜70重量部、好ま
しくは30〜70重量部である。
【0043】
【実施例】以下、実施例、比較例及び試験例により本発
明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例
によりなんら限定されるものではない。
【0044】得られた結着樹脂の酸価、ガラス転移温度
及び分子量は以下の方法により測定した。 〔酸価〕JIS K0070に記載された方法に準拠し
て測定を行った。 〔ガラス転移温度(Tg)〕示差走査熱量計(セイコー
電子工業社製)を用いて100℃まで昇温し、その温度
で3分間放置した後、降温速度10℃/min.で室温まで
冷却したサンプルを、昇温速度10℃/min.で測定した
際に、ガラス転移温度以下のベースラインの延長線とピ
ークの立ち上がり部分からピークの頂点までの間での最
大傾斜を示す接線との交点の温度を、ガラス転移温度
(Tg)とした。 〔GPCによる分子量測定〕40℃の恒温槽中でカラム
を安定させ、溶離液としてクロロホルムを毎分1mlの流
速で流し、試料濃度0.05〜0.5重量%に調整した
試料のクロロホルム溶液を100μl注入して測定を行
う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づ
き、リテンションタイムから決定したその分子量分布よ
り算出した。このときの検量線は、数種類の単分散ポリ
エチレンを標準試料として作成したものである。 分析カラム:GMHLX+G3000HXL (東ソー
(株)製)
【0045】実施例1 ビニル系樹脂の単量体として、スチレン410g、2−
エチルヘキシルアクリレート90g及び重合開始剤とし
てアゾビスイソブチロニトリル20gを滴下ロートに入
れる。ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン780g、フマル
酸24g、イソドデセニル無水コハク酸76g、テレフ
タル酸250g及びジブチル錫オキシド2gを、ガラス
製5リットルの4口フラスコに入れ、温度計、ステンレ
ス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を取り
付け、マントルヒーター中で窒素雰囲気下、135℃の
温度で攪拌しつつ、先の滴下ロートよりビニル系樹脂の
単量体及び重合開始剤を1時間かけて滴下した。135
℃に保持したまま2時間熟成し、230℃に昇温して反
応させた。重合度は、ASTM E28−67に準拠し
た軟化点より追跡を行い、軟化点が120℃に達したと
きに反応を終了した。
【0046】得られた樹脂のガラス転移温度(Tg)は
ピーク1本で60℃であった。またビニル系樹脂の平均
分散粒径は0.5μmと良好な分散状態を示した。ま
た、樹脂断面における直径2μm以下の分散相の面積比
は97%であった。ここで、分散粒径は、直径0.2m
mの樹脂をミクロトームで150nmの厚さにカット
し、得られた薄片を透過型走査電子顕微鏡(JEOL
(日本電子(株))製、「JEM−2000」)で観測
を行うことにより測定した。又、分散相の面積比は、写
真の画像分析より求められた。酸価は、8.0KOHmg
/gであった。また、反応温度を230℃に昇温する前
でビニル系樹脂の重合は完結しているが、その時のビニ
ル系樹脂はGPC測定によると数平均分子量が10,0
00であった。得られた樹脂を結着樹脂Aとする。
【0047】実施例2 ビニル系樹脂の単量体として、スチレン400g、2−
エチルヘキシルアクリレート77g、連鎖移動剤として
α−メチルスチレンの2量体15g及び重合開始剤とし
てジクミルパーオキサイド25gを滴下ロートに入れ
る。ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン800g、フマル
酸15g、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸60
g、イソフタル酸250g及びジブチル錫オキシド2g
を、ガラス製5リットルの4口フラスコに入れ、温度
計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素
導入管を取り付けた。以下の操作は、実施例1と同様の
重合条件下で行われた。得られた樹脂を実施例1と同様
に評価した。その結果、樹脂のガラス転移温度はピーク
1本で63℃、ビニル系樹脂の平均分散粒径は0.7μ
mと良好な分散状態を示した。また、樹脂断面における
直径2μm以下の分散相の面積比は95%であった。酸
価は4.5KOHmg/gであった。また、重合反応の完
了時の230℃昇温前のビニル系樹脂の数平均分子量は
5,000であった。得られた樹脂を結着樹脂Bとす
る。
【0048】比較例1 ビニル系樹脂の単量体として、スチレン350g、ブチ
ルメタクリレート150g及び重合開始剤としてジクミ
ルパーオキサイド25gを滴下ロートに入れる。ポリオ
キシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン780g、イソフタル酸240
g、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸76g及びジ
ブチル錫オキシド2gを、ガラス製5リットルの4口フ
ラスコに入れ、温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コ
ンデンサー及び窒素導入管を取り付けた。以下の操作
は、実施例1と同様の重合条件下で行われた。
【0049】得られた樹脂を実施例1と同様に評価し
た。その結果、樹脂のガラス転移温度はピーク1本で6
2℃、ビニル系樹脂の平均分散粒径は5.0μmであ
り、悪い分散状態を示した。また、樹脂断面における直
径2μm以下の分散相の面積比は70%であった。酸価
は9.3KOHmg/gであった。また、反応温度を23
0℃昇温前のビニル系樹脂の数平均分子量は17,00
0であった。得られた樹脂を結着樹脂Cとする。
【0050】比較例2 ビニル系樹脂の単量体として、温度計、ステンレス製攪
拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を取り付けた
2リットルのガラス製4口フラスコにキシレン550g
を入れ、窒素置換後135℃に昇温した。スチレン70
0g、ブチルメタクリレート300g及び重合開始剤と
してジクミルパーオキサイド50gを滴下ロートに入
れ、1時間かけて滴下を行い、135℃のまま2時間熟
成した。その後、200℃まで昇温し、減圧下でキシレ
ンを留去してバットに抜き出し、冷却後粉砕した。AS
TM E28−67に準拠した軟化点は110℃、ガラ
ス転移温度は66℃であった。また、GPCによる樹脂
の数平均分子量は17,000であった。得られた樹脂
を結着樹脂Dとする。
【0051】上記樹脂Dを500gと、ポリオキシプロ
ピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン800g、フマル酸15g、1,2,4
−ベンゼントリカルボン酸60g、イソフタル酸250
g及びジブチル錫オキシド2gを、ガラス製5リットル
の4口フラスコに入れ、温度計、ステンレス製攪拌棒、
流下式コンデンサー及び窒素導入管を取り付け、マント
ルヒーター中230℃、窒素雰囲気下にて反応させた。
重合度は、ASTM E28−67に準拠した軟化点よ
り追跡を行い、軟化点が120℃に達したときに反応を
終了した。
【0052】得られた樹脂を実施例1と同様に評価し
た。その結果、樹脂のガラス転移温度は63℃、66℃
と2本のピークを示した。ビニル系樹脂の平均分散粒径
は10.0μmであり、大きな海島構造が観察された。
また、樹脂断面における直径2μm以下の分散相の面積
比は10%であった。酸価は9.7KOHmg/gであっ
た。得られた樹脂を結着樹脂Eとする。
【0053】比較例3 実施例1で用いたポリオキシプロピレン(2.2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン78
0g、フマル酸24g、イソドデセニル無水コハク酸7
6g、テレフタル酸250g及びジブチル錫オキシド2
gを単独重合させた。重合度は、ASTM E28−6
7に準拠した軟化点より追跡を行い、軟化点が110℃
に達したときに反応を終了した。
【0054】得られた樹脂を実施例1と同様に評価し
た。その結果、樹脂のガラス転移温度は63℃であっ
た。また酸価は15.0KOHmg/gであった。上記樹
脂780gを温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コン
デンサー及び窒素導入管を取り付けた2リットルのガラ
ス製4口フラスコに入れ、キシレン250gを加えて樹
脂を溶解させた後に、135℃に昇温した。次に、実施
例1で用いたビニル系樹脂の単量体として、スチレン4
10g、2−エチルヘキシルアクリレート90g及び重
合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル20gを滴
下ロートに入れ、1時間かけて滴下した後2時間熟成し
た。その後200℃まで昇温し、減圧下でキシレンを留
去した後、軟化点が120℃に達したときに、バットに
抜き出し冷却後粉砕した。
【0055】得られた樹脂のガラス転移温度は63℃と
65℃に2本のピークを示した。ビニル系樹脂の平均分
散粒径は7.0μmであり、大きな海島構造が観察され
た。また、樹脂断面における直径2μm以下の分散相の
面積比は25%であった。また酸価は9.0KOHmg/
gであった。得られた樹脂を結着樹脂Fとする。
【0056】比較例4 比較例1で用いたポリオキシプロピレン(2.2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン78
0g、イソフタル酸240g、1,2,4−ベンゼント
リカルボン酸76g及びジブチル錫オキシド2gを、ガ
ラス製5リットルの4口フラスコに入れ、温度計、ステ
ンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を
取り付け単独重合した。
【0057】得られた樹脂を実施例1と同様に評価し
た。その結果、樹脂の軟化点は130℃、ガラス転移温
度は60.3℃であった。また、酸価は15.0KOH
mg/gであった。得られた樹脂を結着樹脂Gとする。
【0058】比較例5 ビニル系樹脂の単量体として、スチレン820g、2−
エチルヘキシルアクリレート180g及び重合開始剤と
してアゾビスイソブチロニトリル40gを滴下ロートに
入れる。ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン390g、フマル
酸12g、イソドデセニル無水コハク酸55g、テレフ
タル酸110g及びジブチル錫オキシド1gを、ガラス
製5リットルの4口フラスコに入れ、温度計、ステンレ
ス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を取り
付ける。以下の操作は、実施例1と同様の重合条件下で
行われた。
【0059】得られた樹脂を実施例1と同様に評価し
た。その結果、樹脂のガラス転移温度を、DSCで求め
たところ、ピークが1本のみで、60℃であり、ポリエ
ステル樹脂の平均分散粒径は8.0μmであり、大きな
海島構造が観察された。また、樹脂断面における直径2
μm以下の分散相の面積比は20%であった。酸価は
8.0KOHmg/gであった。得られた樹脂を結着樹脂
Hとする。
【0060】実施例3 ビニル系樹脂の単量体として、スチレン410g、2−
エチルヘキシルアクリレート90g、及び重合開始剤と
してジクミルパーオキサイド20gを滴下ロートに入れ
る。ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン800g、フマル
酸10g、テレフタル酸255g、1,2,4−ベンゼ
ントリカルボン酸60g及びジブチル錫オキシド2g
を、ガラス製5リットルの4口フラスコに入れ、温度
計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素
導入管を取り付け、マントルヒーター中で窒素雰囲気
下、160℃の温度で攪拌しつつ、先の滴下ロートより
ビニル系樹脂の単量体及び重合開始剤を1時間かけて滴
下した。160℃に保持したまま2時間熟成し、230
℃に昇温して反応させた。以下の操作は、実施例1と同
様の重合条件下で行われた。
【0061】得られた樹脂を実施例1と同様に評価し
た。その結果、樹脂のガラス転移温度はピーク1本で6
1℃、ビニル系樹脂の平均分散粒径は1.5μmと良好
な分散状態を示した。また、樹脂断面における直径2μ
m以下の分散相の面積比は92%であった。酸価は8.
7KOHmg/gであった。また、重合反応の完了時の2
30℃昇温前のビニル系樹脂の数平均分子量は7,50
0であった。得られた樹脂を結着樹脂Iとする。
【0062】比較例6 ビニル系樹脂の単量体として、スチレン410g、2−
エチルヘキシルアクリレート90g、及び重合開始剤と
してジクミルパーオキサイド20gを滴下ロートに入れ
る。ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン800g、フマル
酸4g、テレフタル酸260g、1,2,4−ベンゼン
トリカルボン酸60g及びジブチル錫オキシド2gを、
ガラス製5リットルの4口フラスコに入れ、温度計、ス
テンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管
を取り付け、マントルヒーター中で窒素雰囲気下、16
0℃の温度で攪拌しつつ、先の滴下ロートよりビニル系
樹脂の単量体及び重合開始剤を1時間かけて滴下した。
160℃に保持したまま2時間熟成し、230℃に昇温
して反応させた。以下の操作は、実施例1と同様の重合
条件下で行われた。
【0063】得られた樹脂を実施例1と同様に評価し
た。その結果、樹脂のガラス転移温度はピーク1本で6
2℃、ビニル系樹脂の平均分散粒径は3.0μmであっ
た。また、樹脂断面における直径2μm以下の分散相の
面積比は80%であった。酸価は9.2KOHmg/gで
あった。また、重合反応の完了時の230℃昇温前のビ
ニル系樹脂の数平均分子量は8,000であった。得ら
れた樹脂を結着樹脂Jとする。
【0064】試験例 表1に示す組成の材料をヘンシェルミキサーで予備混合
した後、2軸押出機で溶融混練し、冷却後通常の粉砕、
分級工程を経て平均粒径11μmの未処理トナーを製造
した。
【0065】
【表1】
【0066】得られた未処理トナー1〜4及び10を、
それぞれ100重量部に対して疎水性シリカ「H−20
00」(ワッカーケミカル社製)0.1重量部をヘンシ
ェルミキサーを用いて混合付着させ、トナー1〜5とし
た。同様に、未処理トナー5〜9及び11にもシリカを
付着させ、それぞれ比較トナー1〜6とした。以上のト
ナー各々39重量部と、スチレン・メチルメタクリレー
ト樹脂被覆された球状のフェライト粉(平均粒径100
μm)1261重量部とを混合して現像剤を調製し、市
販の電子写真複写機(感光体はトナー1、2、4、5、
比較トナー1、2、3、4、5及び6の場合はアモルフ
ァスセレン、トナー3の場合は有機光電導体を用い、定
着ローラーの回転速度は255mm/secに設定し、
定着装置中のヒートローラー温度を可変にし、オイル塗
布装置を除去したもの)を用いて画像出しを行い、以下
の方法により、耐刷性及び定着性を評価した。
【0067】(1)帯電量について、次に述べるブロー
オフ式帯電量測定装置、すなわち、ファラデーケージと
コンデンサー、エレクトロメーターを備えた比電荷測定
装置によって測定を行った。測定方法は、まず、先に調
製した現像剤をW(g)(0.15〜0.20g) を50
0メッシュ (キャリアー粒子の通過しない大きさに適宜
変更可能) のステンレスメッシュを備えた真鍮性の測定
セルに入れる。次に吸引口から5秒間吸引した後、気圧
レギュレーターが0.6kg/cm2 を示す気圧で5秒
間ブローを行い、トナーのみをセルから除去する。
【0068】この時のブロー開始から2秒後の電位計の
電圧をV(volt)とする。ここでコンデンサーの電
気容量をC (μF)とすると、このトナーの比電荷Q/
mは下式の如く求められる。
【0069】Q/m(μC/g)=C×V/m
【0070】ここで、mはW(g)中の現像剤中に含ま
れるトナーの重量であるが、現像剤中のトナーの重量を
T(g)、現像剤の重量をD(g)とした場合、試料の
トナーの濃度はT/D×100(%)と表され、mは下
式の如く求められる。
【0071】m(g)=W×(T/D)
【0072】当該現像剤を前記複写装置に使用し、各々
10万枚の連続コピーを、通常環境(23℃、50%R
H)、高温、高湿(35℃、85%RH)下にて行い、
耐刷性試験中における帯電量変化と地汚れの発生につい
て評価した。結果を表2に示す。
【0073】
【表2】
【0074】(2)トナーの定着性については、最低定
着温度により評価した。ここで、最低定着温度とは、底
面が15mm×7.5mmの砂消しゴムに500gの荷
重を載せ、定着機を通して定着された画像の上を5往復
こすり、こする前後でマクベス社の反射濃度計にて光学
反射密度を測定し、以下の定義による定着率が70%を
越える際の定着ローラーの温度をいう。
【0075】定着率(%)=[(こすった後の像濃度)/
(こする前の像濃度)]×100
【0076】定着ローラーの温度を100〜240℃の
間でコントロールし、定着性の評価を行った。結果を表
3に示す。
【0077】(3)また、耐オフセット性については、
低温オフセット消滅温度及び高温オフセット発生温度を
測定することにより評価した。即ち、ヒートローラ表面
の温度を70〜240℃の範囲で5℃ずつ昇温してコピ
ー試験を行ない、各温度でトナーのヒートローラ表面上
への付着を肉眼により評価した。
【0078】
【表3】
【0079】表2の結果より、トナー1〜5は、比較ト
ナー1〜6に比べて、通常環境下(23℃、50%R
H)及び高温高湿下(35℃、80%RH)での帯電量
変化が少なく、画質も良好であるので、過酷な環境条件
下での使用が可能である。また、表3の結果より、トナ
ー1〜5は、比較トナー2〜4に比べて最低定着温度及
び低温オフセット消滅温度が低く、画像の安定性及び熱
効率が良好であった。
【0080】
【発明の効果】本発明のトナーは、帯電量と画質が環境
に左右されず、安定なものであり、また、ヒートローラ
ーの定着方式において、オフセット防止液を使用しない
で、低い温度で定着が可能なトナーである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末永 憲一 和歌山県和歌山市金龍寺丁4−1 花王 紀和寮322号 (72)発明者 瀬村 哲弘 和歌山県和歌山市吹上5丁目1−45 (72)発明者 青木 克敏 和歌山県和歌山市西浜1130 (72)発明者 河辺 邦康 和歌山県和歌山市小松原6−1−55 (56)参考文献 特開 昭64−142301(JP,A) 特開 昭62−17753(JP,A) 特開 平5−27475(JP,A) 特開 平2−24664(JP,A) 特開 平2−881(JP,A) 特開 昭60−260062(JP,A) 特開 昭62−195681(JP,A) 特開 昭62−195682(JP,A) 特開 昭61−210367(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と着色剤を含有する
    電子写真用トナーにおいて、該結着樹脂が縮重合系樹脂
    モノマー、付加重合系樹脂モノマー、縮重合と付加重合
    の両方の反応が可能なモノマーとを、縮重合系樹脂モノ
    マーの付加重合系樹脂モノマーに対する重量比率が50
    /50〜95/5の範囲で用いて、付加重合反応に適し
    た温度条件下で付加重合反応と並行して縮重合反応を部
    分的に行う工程と、得られた混合物の温度を前記条件下
    で保持して付加重合反応のみを完結させる工程と、次い
    で反応温度を上昇させて縮重合反応の重合度を上昇させ
    る工程とからなる、同一反応容器中で縮重合反応と付加
    重合反応とを行って得られる、連続相を形成する縮重合
    系樹脂と分散相を形成する付加重合系樹脂からなり、樹
    脂断面における直径2μm以下の分散相が、分散相の断
    面積全体の90%以上を占める樹脂である電子写真用ト
    ナー。
  2. 【請求項2】 縮重合系樹脂がポリエステル、ポリエス
    テル−ポリアミド及びポリアミドからなる群から選ばれ
    る一種又は二種以上であり、付加重合系樹脂がビニル系
    樹脂である請求項1記載の電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】 ビニル系樹脂の数平均分子量が5000
    〜20000である請求項2記載の電子写真用トナー。
  4. 【請求項4】 結着樹脂の酸価が20KOHmg/g未
    満である請求項1〜3いずれか記載の電子写真用トナ
    ー。
  5. 【請求項5】加重合反応に適した温度条件下で付
    重合反応と並行して縮重合反応を部分的に行う工程にお
    いて、ポリエステル、ポリエステル−ポリアミド又はポ
    リアミドの原料モノマーの混合物中に、ビニル系樹脂の
    原料モノマー混合物を滴下して反応を行なう請求項1〜
    4いずれか記載の電子写真用トナー。
  6. 【請求項6】 ビニル系樹脂の原料モノマーがスチレ
    ン、アクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エ
    チルヘキシル、メタクリル酸及びメタクリル酸ブチルか
    らなる群から選ばれる一種又は二種以上である請求項2
    〜5いずれか記載の電子写真用トナー。
  7. 【請求項7】 ポリエステル、ポリエステル−ポリアミ
    ド又はポリアミドの原料モノマーが、テレフタル酸、ト
    リメリット酸、アルケニルコハク酸、フマール酸及びマ
    レイン酸からなる群から選ばれる一種又は二種以上の酸
    成分、並びにビスフェノールAのアルキレンオキシド付
    加物、ヘキサメチレンジアミン及びε−カプロラクタム
    からなる群から選ばれる一種又は二種以上のアルコール
    又はアミン成分である請求項2〜6いずれか記載の電子
    写真用トナー。
  8. 【請求項8】 更にワックスを含有する請求項1〜7い
    ずれか記載の電子写真用トナー。
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