JP3210176B2 - 結着樹脂の製造方法 - Google Patents
結着樹脂の製造方法Info
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Description
定性が良好な結着樹脂の製造方法及び電子写真用トナー
に関する。
子写真法としては、米国特許第2297691 号、同第235780
9 号明細書等に記載されている如く、光導電性絶縁層を
一様に帯電させ、次いでその層を露光させ、その露光さ
れた部分上の電荷を消散させる事により電気的な潜像を
形成し、更に該潜像にトナーと呼ばれる着色された電荷
をもった微粉末を付着させることによって可視化させ
(現像工程)、得られた可視像を転写紙等の転写材に転
写させた後(転写工程)、加熱、圧力あるいはその他適
当な定着法により永久定着させる(定着工程)工程から
なる。従って、トナーは単に現像工程のみならず、転写
工程、定着工程の各工程において要求される機能を備え
ていなければならない。
に受ける剪断力、衝撃力による機械的な摩擦力を受け、
数千枚〜数万枚コピーする間に劣化する。この様なトナ
ーの劣化は、機械的な摩擦力に耐えうる分子量の大きな
強靭な樹脂を用いることにより防ぐことができるが、こ
のような樹脂は一般に軟化点が高く、非接触定着方式で
あるオーブン定着、赤外線によるラジアント定着では熱
効率が悪いために定着が充分に行われない。また、接触
定着方式で熱効率が良いため広く用いられているヒート
ローラー定着方式においても、充分に定着させるために
はヒートローラーの温度を高くする必要が生じ、定着装
置の劣化、紙のカール、消費エネルギーの増大等の弊害
を招くばかりでなく、このような樹脂を使用すると粉砕
性が悪いため、トナーを製造する際、製造効率が著しく
低下する。そのため結着樹脂の重合度、更には軟化点も
余り高いものは用いる事ができない。
ラー表面と被定着シートのトナー像面が圧接触するため
に熱効率が著しくよく、低速から高速に至るまで広く使
用されているが、加熱ローラー面とトナー像面が接触す
る際、トナーが加熱ローラー表面に付着して後続の転写
紙等に転写される、所謂オフセット現象が生じ易いとい
う欠点がある。この現象を防止するため、加熱ローラー
表面をフッ素系樹脂等の離型性に優れた材料で加工した
り、加熱ローラー表面にシリコーンオイル等の離型剤を
塗布したりして対処している。しかしながら、シリコン
オイル等を塗布する方式は、定着装置が大きくなりコス
ト高となるばかりでなく、装置が複雑になるためトラブ
ルの原因にもなり易く好ましいものではなかった。
よってオフセット現象を改善する方法(特公昭57−493
号、特開昭50−44836 号、特開昭57−37353 号)が知ら
れているが、定着点は改善されていない。
高温オフセットの間にあるため、使用可能温度領域は、
最低定着温度と高温オフセットとの間となり、最低定着
温度をできるだけ下げること、高温オフセット発生温度
をできるだけ上げる事により使用定着温度を下げること
ができると共に使用可能温度領域を広げる事ができ、省
エネルギー化、高速定着化、紙のカールを防ぐことがで
きる。そのため常に定着性、耐オフセット性の良い樹
脂、トナーが望まれている。
系の結着樹脂を使用する場合には、パラフィンワック
ス、低分子量ポリオレフィン等をオフセット防止剤とし
て添加する方法(特開昭49−65232号、特開昭5
0−28840号、特開昭50−81342号)が知ら
れているが、この場合、添加量が少なくては効果が得ら
れず、多すぎると現像剤の劣化が速いなどの問題があっ
た。
く、米国特許第3590000号明細書に記載の如く、
非接触定着方式においても充分に定着されるが、オフセ
ット現象が発生し易いためヒートローラー定着方式には
使用が困難であった。多価カルボン酸を使用した耐オフ
セット性を改良したポリエステル樹脂(特開昭50−4
4836号、特開昭57−37353号、特開昭57−
109875号)は、使用するに充分な耐オフセット性
を有していないか又は有しているものはポリエステル樹
脂が本来有している低温定着性を犠牲にしているばかり
でなく、樹脂自身又は、トナー化工程においても粉砕性
が極めて悪いという問題があった。
ーの小粒径化が進んでいるが、効率よく、低価格で小粒
径トナーを如何に確保するかが問題であった。
散をよくすべく酸価、水酸基価を有している場合、トナ
ー化後の帯電量、画質の環境安定性を維持するためにス
チレン・アクリル系の樹脂を用いた場合と比べ、トナー
化の際の配合に制限があった。そこで、上記の問題を解
決するために、ポリエステル樹脂とスチレンアクリル樹
脂を混合して用いる下記の方法が知られている。例え
ば、次のような方法が提案されている。
脂を混合する方法(特開昭49−6931号、特開昭5
4−114245号、特開昭57−70523号、特開
平2−161464号); ポリエステル樹脂とスチレンアクリル樹脂を化学的に
結合する方法(特開昭56−116043号); 不飽和ポリエステルにビニル系モノマーを共重合せし
める方法(特開昭57−60339号、特開昭63−2
79265号、特開平1−156759号、特開平2−
5073号); (メタ)アクリロイル基を有するポリエステル樹脂に
ビニル系モノマーを共重合せしめる方法(特開昭59−
45453号); ポリエステル樹脂存在下で、反応性ポリエステルとビ
ニルモノマーを共重合させる方法(特開平2−2966
4号);及び ポリエステル樹脂とビニル系樹脂をエステル結合でブ
ロック化させる方法(特開平2−881号)。
ンアクリル樹脂は、本来相溶性が悪いため、単に機械的
に混合を行う場合、混合比率によっては、トナー化後の
画像評価において、地汚れを生じたり、また反応性ポリ
エステルにビニルモノマーを重合させる場合、ゲル化を
防ぐためには組成比に制限があった。
を同一反応容器中で同時に進行させて得られる樹脂をト
ナー用バインダーとして用いる技術を開発した(特開平
4−142301号公報)。このトナー用バインダーと
してはスチレンアクリル樹脂が分散した海島構造のもの
が開示されているが、その分散粒径は2μmより大きい
ものであった。従って、この方法では、定着温度を下げ
ることはできるものの、トナーの寿命の改善という点で
充分満足できるものではなかった。従って、低温定着性
及び耐オフセット性に優れ、帯電量、画質の環境安定性
が良好で、しかも現像剤の耐久性にも優れた電子写真用
結着樹脂が望まれていた。
画質の環境安定性が良好な結着樹脂の製造方法を提供す
ることである。本発明のもう1つの目的は、このような
結着樹脂を用いる電子写真用トナーを提供することであ
る。
発明者らは鋭意研究を行った結果、2つの重合系の原料
モノマー混合物を予めブレンドし、該2つの重合反応を
並行して行わせる際に、架橋剤として該2つの重合系の
原料モノマーのいずれとも反応し得る化合物と3価以上
のカルボン酸を組合わせて用いれば、帯電量、画質の環
境安定性が良好な結着樹脂が製造できることを見出し、
本発明を完成した。
を有する2つの重合系の原料モノマー混合物と、(b)
該2つの重合系の原料モノマーのいずれとも反応し得る
化合物及び(c)3価以上のカルボン酸又はその誘導体
を予め混合し、該2つの重合反応を同一反応容器中で並
行して行わせることを特徴とする結着樹脂の製造方法で
あって、前記2つの重合系が縮重合系と付加重合系であ
り、縮重合系樹脂モノマーの付加重合系樹脂モノマーに
対する重量比が50/50〜95/5である結着樹脂の
製造方法、 (2) 縮重合がポリエステル、ポリエステル・ポリア
ミドまたはポリアミドを得るものであり、付加重合がラ
ジカル重合によりビニル系樹脂を得るものである前記
(1)記載の製造方法、 (3) 付加重合系樹脂の平均数分子量が11,000
以下である前記(1)又は(2)記載の製造方法、 (4) 2つの重合系の原料モノマーのいずれとも反応
し得る化合物が一般式(I)又は(II)
なって、水素原子、水酸基、置換基を有していてもよい
アルキル基、アルコキシ基、アリール基若しくはビニル
基又はハロゲン原子を示し、これらは一緒になって環を
形成していてもよい。A及びBは同一又は異なって、一
般式(III)で表わされるアルキレン基又は一般式(IV)
で表わされるフェニレン基、
て、水素原子、水酸基、置換基を有していてもよいアル
キル基、アルコキシ基、アリール基若しくはビニル基又
はハロゲン原子を示し、これらは一緒になって環を形成
していてもよい。mは0〜5、nは0〜2の整数を示
す)を示し、X及びYは同一又は異なって、−COOR
7 又は−OR8 (R7 及びR8 は水素原子又は水酸基を
有する低級アルキル基を示す)を示す〕で表わされるも
のである前記(1)記載の製造方法、 (5) 2つの重合系の原料モノマーのいずれとも反応
し得る化合物が、化合物(1)〜(13)、(15)〜
(20)、(22)〜(36)からなる群より選ばれる
1種以上である前記(4)記載の製造方法、
ット酸である前記(1)〜(5)いずれか記載の製造方
法、 (7) 2つの重合系の原料モノマーのいずれとも反応
し得る化合物の添加量が、縮重合系の原料モノマーに対
して、0.5〜10重量%である前記(1)〜(6)い
ずれか記載の製造方法、 (8) 3価以上のカルボン酸の添加量が、縮重合系の
原料モノマーに対して、0.2〜30重量%である前記
(1)〜(7)いずれか記載の製造方法、 (9) 得られる結着樹脂の酸価が20KOHmg/g
以下である前記(1)〜(8)いずれか記載の製造方
法、並びに (10) 得られる結着樹脂の軟化点が70〜150℃
であり、ガラス転移温度が50〜80℃である前記
(1)〜(9)いずれか記載の製造方法、に関する。
た反応経路で重合反応が行われるものである。その2つ
の重合系としては、一方が縮重合型で、他方が付加重合
型であるのが好ましい。
テル、ポリエステル・ポリアミド、ポリアミドを得るも
のが代表的であり、付加重合型重合系は、ラジカル重合
によりビニル系樹脂を得るものが代表的である。
ルとカルボン酸、もしくはカルボン酸無水物、カルボン
酸エステル等が原料モノマーとして得ることができる。
えばポリオキシプロピレン(2.2) −2,2 −ビス (4−ヒ
ドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシプロピレン
(3.3)−2,2 −ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパ
ン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2 −ビス (4−ヒド
ロキシフェニル) プロパン、ポリオキシプロピレン(2.
0) −ポリオキシエチレン(2.0) −2,2 −ビス (4−ヒ
ドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシプロピレン
(6) −2,2 −ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン
等のビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、1,2 −プロピレングリコール、1,3 −プ
ロピレングリコール、1,4 −ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,4 −ブテンジオール、1,5 −ペンタ
ンジオール、1,6 −ヘキサンジオール、1,4 −シクロヘ
キサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加
ビスフェノールA等が挙げられる。
ばソルビトール、1,2,3,6 −ヘキサンテトロール、1,4
−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4 −ブタン
トリオール、1,2,5 −ペンタントリオール、グリセロー
ル、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,
4 −ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、1,3,5 −トリヒドロキシメチルベン
ゼン等が挙げられる。
はビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、エチ
レングリコール、1,2 −プロピレングリコール、1,3 −
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコールが用い
られる。本発明においては、これらの2価のアルコール
単量体及び3価以上の多価アルコール単量体から単独で
あるいは複数の単量体を併用して用いることができる。
酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコ
ン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク
酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン
酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデセニルコハク
酸、n−ドデシルコハク酸、イソドデシルコハク酸、n
−オクテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、イソオ
クテニルコハク酸、イソオクチルコハク酸、及びこれら
の酸の無水物、もしくは低級アルキルエステル等が挙げ
られる。好ましくは、マレイン酸、フマール酸、テレフ
タル酸、アルケニルコハク酸が用いられる。
ポリアミド又はポリアミド中のアミド成分を形成する原
料モノマーの内、原料モノマーとしては、例えばエチレ
ンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、イミノビスプロピル
アミン、フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、ト
リエチレンテトラミン等のポリアミン、6−アミノカプ
ロン酸、ε−カプロラクタム等のアミノカルボン酸類、
プロパノールアミン等のアミノアルコールなどが挙げら
れる。好ましくはヘキサメチレンジアミン、ε−カプロ
ラクタムが用いられる。
するために使用される代表的な単量体としては、例え
ば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、2,4 −ジメチルスチレン、p−クロルス
チレン、ビニルナフタレン等のスチレン若しくはスチレ
ン誘導体;例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、イ
ソブチレン等のエチレン系不飽和モノオレフィン類;例
えば塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ギ酸ビニル、カプロン酸ビニ
ル等のビニルエステル類;例えばアクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸
イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸アミ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸n−オクチ
ル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、アク
リル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ステアリル、アクリル酸メトキシエチル、アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸グリシジル、ア
クリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−
クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル
酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタク
リル酸アミル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリ
ル酸n−オクチル、メタクリル酸イソオクチル、メタク
リル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリ
ル酸メトキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸フェニル、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエ
チルアミノエチル等のエチレン性エステル;例えばビニ
ルメチルエーテル等のビニルエーテル類、例えばビニリ
デンクロリド等のビニリデンハロゲン化物;例えばN−
ビニルピロール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル
化合物類が挙げられる。本発明において、好ましくはα
−メチルスチレン、プロピレン、アクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルが用いられ
る。
開始剤が用いられ、かかる重合開始剤としては、例えば
2,2'−アゾビス(2,4 −ジメチルバレロニトリル)、2,
2'−アゾビスイソブチロニトリル、1,1'−アゾビス(シ
クロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2'−アゾビス
−4−メトキシ−2,4 −ジメチルバレロニトリル、その
他のアゾ系又はジアゾ系重合開始剤、又はベンゾイルパ
ーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、イ
ソプロピルパーオキシカーボネート、キュメンハイドロ
パーオキサイド、2,4 −ジクロロベンゾイルパーオキサ
イド、ラウロイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサ
イド等の過酸化物系重合開始剤が挙げられる。
目的で、又は反応時間を調節する目的等で、二種類又は
それ以上の重合開始剤を混合して使用することもでき
る。重合開始剤の使用量は、重合単量体100 重量部に対
して0.1 〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。
る樹脂の分子量を低くすれば、結着樹脂の粉砕性を向上
させることが可能となる。特に付加重合系樹脂部分につ
いての数平均分子量が11,000以下であれば、結着
樹脂の粉砕性の向上に有効であり、好ましい。数平均分
子量を11,000以下にするには、重合開始剤を多用
したり、連鎖移動剤を用いればよい。
料モノマーのいずれとも反応し得る化合物及び3価以上
のカルボン酸又はその誘導体は架橋剤として用いられる
ものであり、これらのうち、2つの重合系の原料モノマ
ーのいずれとも反応し得る化合物としては、例えば次の
一般式(I)及び(II)で表わされるものが挙げられ
る。
なって、水素原子、水酸基、置換基を有していてもよい
アルキル基、アルコキシ基、アリール基若しくはビニル
基又はハロゲン原子を示し、これらは一緒になって環を
形成していてもよい。A及びBは同一又は異なって、一
般式(III)で表わされるアルキレン基又は一般式(IV)
で表わされるフェニレン基、
て、水素原子、水酸基、置換基を有していてもよいアル
キル基、アルコキシ基、アリール基若しくはビニル基又
はハロゲン原子を示し、これらは一緒になって環を形成
していてもよい。mは0〜5、nは0〜2の数を示す)
を示し、X及びYは同一又は異なって、−COOR7 又
は−OR8 (R7 及びR8 は水素原子又は水酸基を有す
る低級アルキル基を示す)を示す〕
原料モノマーのいずれとも反応し得ることが必要である
が、1つの重合系の原料モノマーが2種以上ある場合に
は、少なくともこのうちの1つと反応し得ればよい。
示されるもののうち、アルキル基としては、直鎖状又は
分岐鎖状の炭素数1〜6、特に1〜4のものが好まし
く、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−
プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙
げられる。これらのアルキル基は、フェニル基、ナフチ
ル基、水酸基等で置換されていてもよい。また、アルコ
キシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−
プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基等が
挙げられ、これらの基は、水酸基、カルボキシル基等で
置換されていてもよい。アリール基としては、例えばフ
ェニル基、ナフチル基、ベンジル基等が挙げられ、これ
らの基は、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ
基、カルボキシル基、水酸基等で置換されていてもよ
い。また、ビニル基は、水酸基、フェニル基、アルキル
基、アルコキシ基、カルボキシル基等で置換されていて
もよい。ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、特に塩素原
子、臭素原子が好ましい。また、R7 及びR8 で示され
る低級アルキル基は、炭素数1〜4であるが、その例と
しては、メチル基、エチル基等が挙げられ、これらの基
は水酸基等で置換されていてもよい。
物の代表的なものとしては、以下の化合物(1)〜(1
3)、(15)〜(20)、(22)〜(36)があ
る。
水物が挙げられる。一方、本発明において架橋剤として
用いられる3価以上のカルボン酸又はその誘導体として
は、例えば1,2,4 −ベンゼントリカルボン酸、2,5,7 −
ナフタレントリカルボン酸、1,2,4 −ナフタレントリカ
ルボン酸、1,2,4 −ブタントリカルボン酸、1,2,5 −ヘ
キサントリカルボン酸、1,3 −ジカルボキシル−2−メ
チル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4 −シク
ロヘキサントリカルボン酸、テトラ (メチレンカルボキ
シル) メタン、1,2,7,8 −オクタンテトラカルボン酸、
ピロメリット酸、エンポール三量体酸及びこれらの酸無
水物、低級アルキルエステル等が挙げられる。これらの
うち、特に1,2,4 −ベンゼントリカルボン酸、すなわち
トリメリット酸又はその誘導体が安価で、反応制御が容
易であるため、好ましく用いられる。
料モノマーのいずれとも反応し得る化合物は、反応終了
後の樹脂の分散粒径を小さくするために有効であり、縮
重合系の原料モノマーに対して0.5〜10重量%、特
に0.5〜5重量%使用するのが好ましい。
体は、樹脂の重合度制御に有効であり、縮重合系原料モ
ノマーに対して0.2〜30重量%、特に0.5〜30
重量%使用するのが好ましい。
範囲で用いられた場合、得られる結着樹脂は完全に均一
になり、海島構造を持たないものとなるか、または海島
構造を有したとしても島構造に該当する樹脂分散相の平
均粒径は2μm以下というような微小なものとなる。
合反応中にゲル化を起こしてしまい、また使用量が少な
いと、ヒートロール定着において、トナーの一部が紙に
完全に固着しないでローラー表面に付着し、次の紙に転
移するというオフセット現象を防ぎにくくなるので好ま
しくない。
れとも反応し得る化合物の使用量が少ないと、2つの重
合系が相溶しなくなって大きな海島構造を有した樹脂と
なり、着色剤の分散が悪くなって地汚れや印字ムラ等を
生じることになるので好ましくない。
の進行及び完結は時間的に同時である必要はなく、それ
ぞれの反応機構に応じて反応温度及び時間を適当に選択
して反応を進行、完結させればよい。
た温度条件下でポリエステル、ポリエステル−ポリアミ
ド又はポリアミドの原料モノマーの混合物中に、ビニル
系樹脂の原料モノマー、架橋剤、重合開始剤の混合物を
滴下して付加重合反応と並行して縮重合反応を部分的に
行う工程と、得られた混合物の温度を前記条件下で保持
して付加重合反応のみを完結させる工程と、次いで反応
温度を上昇させて縮重合反応の重合度を上昇させる工程
とからなる方法により行われる。
は、用いられる重合開始剤の種類にもよるが、50〜1
80℃の温度範囲で通常行われる。また、縮重合反応の
重合度を上昇させるのに最適な温度範囲は通常190〜
270℃である。このように反応容器中で独立した2つ
の反応を並行して進行させる方法により二種類の樹脂が
効果的に混合分散した結着樹脂を得ることができる。
合系樹脂もしくは縮重合系樹脂モノマーの付加重合系樹
脂モノマーに対する重量比は、付加重合系樹脂を分散さ
せるために、50/50〜95/5、特に70/30〜
90/10であるのが好ましい。
点が70〜150℃、特に好ましくは95〜150℃、
ガラス転移温度が50〜80℃、特に好ましくは52〜
70℃、酸価が20KOHmg/g以下、特に15KO
Hmg/g以下となるようにするのが好ましい。結着樹
脂の軟化点、ガラス転移温度及び酸価をこれらの範囲に
するには、原料モノマー混合物中の重合開始剤、触媒量
等の調整又は反応条件の選択により容易に行うことがで
きる。
ナーを製造するには、例えば該結着樹脂と、着色剤、必
要に応じて荷電制御剤、磁性体等が添加される。
マルブラック法、アセチレンブラック法、チャンネルブ
ラック法、ランプブラック法等により製造される各種の
カーボンブラック、カーボンブラックの表面を樹脂で被
覆しているグラフト化カーボンブラック、ニグロシン染
料、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、
ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリ
ーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、
ソルベントレッド146 、ソルベントブルー35等及びそれ
らの混合物等を挙げる事ができ、通常、結着樹脂 100重
量部に対して1〜15重量部程度が使用するのか好まし
い。
としては正、負いずれの荷電制御剤も用いられる。正の
荷電制御剤の具体例としては、特に限定されることな
く、例えばニグロシン染料として「ニグロシンベースE
X」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックS
O」、「ボントロンN−01」、「ボントロンN−0
7」、「ボントロンN−11」(以上、オリエント化学
社製)等;3級アミンを側鎖として含有するトリフェニ
ルメタン系染料、4級アンモニウム塩化合物、例えば
「ボントロンP−51」(オリエント化学社製)、セチ
ルトリメチルアンモニウムブロミド、「COPY CHARGE PX
VP435」(ヘキスト社製)等;ポリアミン樹脂、例えば
「AFP−B」(オリエント化学社製)、イミダゾール
誘導体、例えば「PLZ−2001」、「PLZ−80
01」(以上、四国化成社製)等を挙げることができ
る。好ましくは、ボントロンN−07を用いることがで
きる。
特に限定されることなく、例えば含金属アゾ染料である
「バリファーストブラック3804」、「ボントロンS
−31」(以上、オリエント化学社製)、「T−77」
(保土ヶ谷化学社製)、「ボントロンS−32」、「ボ
ントロンS−34」、「ボントロンS−36」(以上、
オリエント化学社製)、「アイゼンスピロンブラックT
RH」(保土ヶ谷化学社製)等;銅フタロシアニン染
料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体、例えば
「ボントロンE−81」、「ボントロンE−82」、
「ボントロンE−84」、「ボントロンE−85」(以
上、オリエント化学社製);4級アンモニウム塩、例え
ば「COPY CHARGE NX VP434」(ヘキスト社製)、ニトロ
イミダゾール誘導体等を挙げることができる。好ましく
は、ボントロンS−34、T−77、アイゼンスピロン
ブラックTRHを用いることができる。以上の荷電制御
剤は結着樹脂に対して0.1 〜8.0 重量%、好ましくは0.
2 〜5.0 重量%使用する。
ィン等のワックスを使用するのが好ましく、結着樹脂1
00重量部に対して1〜5重量部用いるのが好ましい。
ここで、ポリオレフィンとしては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン等が挙げられ、比較的低分子量のも
の、特に蒸気浸透法による分子量が3000〜1500
0のものが好ましい。また、環球法による軟化点が70
〜150℃、特に120〜150℃のものが好ましい。
スを配合するのは相溶性が悪いために困難であったが、
本発明においては容易に配合することができ、これらを
配合することにより、低温定着性が更に優れたものとな
る。
リカ等の流動性向上剤などの特性改良剤を添加すること
もできるが、本発明の結着樹脂を用いた場合には、これ
らの特性改良剤を加えなくてもよく、又、添加する場合
でも添加量は少なくてよい。
剤、場合によっては特性改良剤とを均一分散した後、公
知の方法により溶融混練、冷却、粉砕、分級することに
より、平均粒径5〜15μmのトナーを得ることができ
る。該トナーは非磁性1成分現像剤としてもよく、ま
た、磁性粉体、すなわち酸化鉄系キャリアー、真球状酸
化鉄系キャリアー又はフェライト系キャリアーをそのま
ま、もしくは樹脂等でコートしたものと混合することに
より、乾式2成分現像剤とすることができる。
り得られる結着樹脂に磁性粒子を添加すれば良い。磁性
粒子としては、例えば、フェライト、マグネタイトを始
めとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す金
属もしくは合金又はこれらの元素を含む化合物、あるい
は強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことによ
って強磁性を示すようになる合金、例えはマンガン−銅
−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのマンガンと銅
とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、又は二
酸化クロム、その他を挙げることができる。好ましく
は、強磁性の元素を含む化合物が用いられ、特にマグネ
タイトが好ましく用いられる。これらの磁性体は平均粒
径0.1 〜1μm の微粉末の形で芯材中に均一に分散され
る。そしてその含有量は、結着樹脂100 重量部当たり20
〜70重量部、好ましくは30〜70重量部である。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
ス転移温度は以下の方法により測定した。 〔酸価〕JIS K0070に記載された方法に準拠し
て測定を行った。 〔ガラス転移温度(Tg)〕示差走査熱量計(セイコー
電子工業社製)を用いて100℃まで昇温し、その温度
で3分間放置した後、降温速度10℃/min.で室温まで
冷却したサンプルを、昇温速度10℃/min.で測定した
際に、ガラス転移温度以下のベースラインの延長線とピ
ークの立ち上がり部分からピークの頂点までの間での最
大傾斜を示す接線との交点の温度を、ガラス転移温度
(Tg)とした。
94mol)、2−エチルヘキシルアクリレート90g
(0.49mol)、架橋剤としてアクリル酸30g(0.
42mol)及び重合開始剤としてアゾビスイソブチロニト
リル20g(0.12mol)を滴下ロートに入れる。ポリ
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン780g(2.23mol)、イ
ソドデセニル無水コハク酸76g(0.28mol)、テレ
フタル酸180g(1.09mol)、架橋剤として1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸30g(0.16mol)
及びジブチル錫オキシド2g(8.0mmol)を、温度
計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素
導入管を装備した3リットルの4口フラスコに入れ、マ
ントルヒーター中で、窒素雰囲気にて135℃の温度で
攪拌しつつ、先の滴下ロートよりビニル系樹脂の単量
体、架橋剤及び重合開始剤を4時間かけて滴下した。1
35℃に保持したまま5時間熟成し、230℃に昇温し
て反応せしめた。重合度は、ASTM E28−67に
準拠した軟化点より追跡を行い、軟化点が120℃に達
したときに反応を終了した。
ピーク1本で60℃であった。また直径0.2mmの樹
脂をミクロトームで150nmの厚さにカットし、得ら
れた薄片を透過型走査電子顕微鏡(JEOL(日本電子
(株))製、「JEM−2000」)で観測を行ったと
ころ、海島構造を有しない完全に均一な樹脂であった。
酸価は8.0KOHmg/gであった。得られた樹脂を結
着樹脂Aとする。
85mol)、2−エチルヘキシルアクリレート77g
(0.42mol)、架橋剤としてフマル酸39.1g
(0.34mol)、連鎖移動剤としてα−メチルスチレン
の2量体15g(0.06mol)及び重合開始剤としてジ
クミルパーオキサイド25g(0.09mol)を滴下ロー
トに入れる。ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン756g
(2.16mol)、ヘキサメチレンジアミン40.3g
(0.34mol)、イソフタル酸210g(1.26mo
l)、架橋剤として1,2,4−ベンゼントリカルボン酸
63g(0.34mol)及びジブチル錫オキシド3g(1
2.0mmol)を、温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式
コンデンサー及び窒素導入管を装備した3リットルの4
口フラスコに入れた。以下の操作は、実施例1と同様の
重合条件下で行われた。
た。その結果、樹脂のガラス転移温度はピーク1本で6
3℃を示した。ビニル系樹脂の平均分散粒径は0.5μ
mと高分散なものであった。酸価は5.5KOHmg/g
であった。得られた樹脂を結着樹脂Bとする。
37mol)、ブチルメタクリレート150g(1.29mo
l)、架橋剤としてメタクリル酸55g(0.38mol)及
び重合開始剤としてジクミルパーオキサイド25g
(0.09mol)を滴下ロートに入れる。ネオペンチルグ
リコール328.8g(3.15mol)、イソフタル酸3
28.8g(1.97mol)、架橋剤として1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸104g(0.55mol)及びジ
ブチル錫オキシド3g(12.0mmol)を、温度計、ス
テンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管
を装備した3リットルの4口フラスコに入れた。以下の
操作は、実施例1と同様の重合条件下で行われた。
た。その結果、樹脂のガラス転移温度はピーク1本で6
3℃を示した。海島構造を有しない均一なものであっ
た。酸価は9.0KOHmg/gであった。得られた樹脂
を結着樹脂Cとする。
窒素導入管を装備した2リットルのガラス製4口フラス
コにキシレン850gを入れ、窒素置換後135℃に昇
温した。スチレン700g(6.73mol)、ブチルメタ
クリレート300g(2.58mol)及び重合開始剤とし
てジクミルパーオキサイド50g(0.19mol)を滴下
ロートに入れ、4時間かけて滴下を行い、135℃のま
ま5時間熟成した。その後、200℃まで昇温し、減圧
下でキシレンを留去してバットに抜き出し、冷却後粉砕
した。得られた樹脂のASTM E28−67に準拠し
た軟化点は105℃、ガラス転移温度は64℃であっ
た。
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g
(1.86mol)、イソフタル酸300g(1.81mol)
及びジブチル錫オキシド2g(8.0mmol)を、温度
計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素
導入管を装備した5リットルの4口フラスコに入れ、2
30℃にて単独縮重合させた。得られた樹脂の酸価は1
2.6KOHmg/gであった。先に得られたビニル系樹
脂400gとポリエステル樹脂600gを二軸押し出し
型の混練機にて100℃で混練を行った。
た。その結果、樹脂の軟化点は121℃、ガラス転移温
度は60℃と64℃に2本のピークを示した。ビニル系
樹脂の平均分散粒径は12.8μmであり、大きな海島
構造を有する樹脂であった。また、酸価は9.8KOH
mg/gであった。得られた樹脂を結着樹脂Dとする。
94mol)、2−エチルヘキシルアクリレート90g
(0.49mol)及び重合開始剤としてアゾビスイソブチ
ロニトリル20g(0.12mol)を滴下ロートに入れ
る。ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン780g(2.2
3mol)、イソドデセニル無水コハク酸76g(0.28
mol)、テレフタル酸220g(1.33mol)、架橋剤と
して1,2,4−ベンゼントリカルボン酸30g(0.
16mol)及びジブチル錫オキシド2g(8.0mmol)
を、温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー
及び窒素導入管を装備した3リットルの4口フラスコに
入れ、マントルヒーター中で、窒素雰囲気にて135℃
の温度で攪拌しつつ、先の滴下ロートよりビニル系樹脂
の単量体、架橋剤及び重合開始剤を4時間かけて滴下し
た。135℃に保持したまま5時間熟成し、230℃に
昇温して反応せしめた。重合度は、ASTM E28−
67に準拠した軟化点より追跡を行い、軟化点が120
℃に達したときに反応を終了した。
た。その結果、樹脂のガラス転移温度は63℃にピーク
1本を示した。ビニル系樹脂の平均分散粒径は7.0μ
mであり、大きな海島構造を有する樹脂であった。また
酸価は8.0KOHmg/gであった。得られた樹脂を結
着樹脂Eとする。
85mol)、2−エチルヘキシルアクリレート77g
(0.42mol)、連鎖移動剤としてα−メチルスチレン
の2量体15g(0.06mol)及び重合開始剤としてジ
クミルパーオキサイド25g(0.09mol)を滴下ロー
トに入れる。ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン396g
(1.13mol)、イソフタル酸166g(1.00mo
l)、架橋剤としてグリセリン14.8g(0.16mol)
及びジブチル錫オキシド2g(8.0mmol)を、温度
計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素
導入管を装備した3リットルの4口フラスコに入れた。
以下の操作は、実施例1と同様の重合条件下で行われ
た。重合度は、ASTM E28−67に準拠した軟化
点より追跡を行い、軟化点が120℃に達したときに反
応を終了した。
た。その結果、樹脂のガラス転移温度は64℃と1本の
ピークを示したものの、ビニル系樹脂の平均分散粒径は
7.9μmであり、大きな海島構造が観察された。また
酸価は9.7KOHmg/gであった。得られた樹脂を結
着樹脂Fとする。
79mol)、2−エチルヘキシルアクリレート359g
(1.95mol)、重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル20g(0.12mol)、及び架橋剤としてフマ
ル酸10g(0.09mol)を滴下ロートに入れる。ポリ
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン380g(1.09mol)、イ
ソドデセニル無水コハク酸36g(0.13mol)、テレ
フタル酸130g(0.78mol)及びジブチル錫オキシ
ド1g(4.0mmol)を、温度計、ステンレス製攪拌
棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した3リ
ットルの4口フラスコに入れ、マントルヒーター中で、
窒素雰囲気にて135℃の温度で攪拌しつつ、先の滴下
ロートよりビニル系樹脂の単量体、架橋剤及び重合開始
剤を4時間かけて滴下した。135℃に保持したまま5
時間熟成し、230℃に昇温して反応せしめた。重合度
は、ASTM E28−67に準拠した軟化点より追跡
を行い、軟化点が120℃に達したときに反応を終了し
た。
た。その結果、樹脂のガラス転移温度は60℃に1本の
ピークを示したものの、ポリエステル系樹脂の平均分散
粒径は8.0μmであり、大きな海島構造が観察され
た。また酸価は6.0KOHmg/gであった。得られた
樹脂を結着樹脂Gとする。
した後、2軸押出機で溶融混練し、冷却後通常の粉砕、
分級工程を経て平均粒径11μmの未処理トナーを製造
した。
100重量部に対して疎水性シリカ「H−2000」
(ワッカーケミカル社製)0.1重量部をヘンシェルミ
キサーを用いて混合付着させ、トナー1〜4とした。同
様に、未処理トナー5〜8にもシリカを付着させ、それ
ぞれ比較トナー1〜4とした。
・メチルメタクリレート樹脂被覆されたフェライト粉
(平均粒径100μm)1261重量部とを混合して現
像剤を調製し、市販の電子写真複写機(感光体はトナー
1、2、3、比較トナー1、2、3、4の場合はアモル
ファスセレン、トナー4の場合は有機光導電体、定着ロ
ーラーの回転速度は255mm/secに設定し、定着
装置中のヒートローラー温度を可変にし、オイル塗布装
置を除去したもの)を用いて画像出しを行い、以下の方
法により、定着性、粉砕性、透明性、耐オフセット性及
び耐刷性を評価した。
ついては、最低定着温度により評価した。ここで、最低
定着温度とは、底面が15mm×7.5mmの砂消しゴ
ムに500gの荷重を載せ、定着機を通して定着された
画像の上を5往復こすり、こする前後でマクベス社の反
射濃度計にて光学反射密度を測定し、以下の定義による
定着率が70%を越える際の定着ローラーの温度をい
う。
/(こする前の像濃度)〕×100
間でコントロールし、定着性の評価を行った。結果を表
2に示す。
わった樹脂を篩にかけ、16メッシュを通過するが20
メッシュは通過しない樹脂粉体を得る。このように分級
した樹脂粉体を30.00g精秤し、コーヒーミル(P
HILIPS社性、HR−2170タイプ)で15秒間
粉砕した後、32メッシュの篩にかけ、通過しない樹脂
の重量(A)gを精秤する。この重量から、次式により
残存率を求め、この操作を3回行って平均し、平均残存
率が0〜15.0%を◎、15.1〜30.0%を○、
30.1〜45.0%を△、45.1以上を×として評
価した。結果を表2に示す。残存率(%)=〔A(g) /
コーヒーミル粉砕前の樹脂重量(30.00g)〕×100
を厚さ10mm、直径60mmの円盤状の型に入れ放冷す
る。型から抜き出し、樹脂板の下に1cm×1cmの文字を
書いた紙を置き、上から樹脂を通して見えるが、否かに
より判断した。上記樹脂板を3枚重ねても文字の読める
ものを◎、2枚重ねまで読めるものを○、1枚を通して
しか読めないものを△、1枚目で読めないものを×とし
て評価した。結果を表2に示す。
は、低温オフセット消滅温度及び高温オフセット発生温
度を測定することにより評価した。即ち、ヒートローラ
表面の温度を70〜220℃の範囲で5℃ずつ昇温して
コピー試験を行ない、各温度でトナーのヒートローラ表
面上への付着を肉眼により評価した。結果を表2に示
す。
るブローオフ式帯電量測定装置、すなわち、ファラデー
ケージとコンデンサー、エレクトロメーターを備えた比
電荷測定装置によって測定を行った。測定方法は、ま
ず、先に調製した現像剤をW(g)(0.15〜0.20
g) を500メッシュ (キャリアー粒子の通過しない大
きさに適宜変更可能) のステンレスメッシュを備えた真
鍮性の測定セルに入れる。次に吸引口から5秒間吸引し
た後、気圧レギュレーターが0.6kg/cm2 を示す
気圧で5秒間ブローを行い、トナーのみをセルから除去
する。
電圧をV(volt)とする。ここでコンデンサーの電
気容量をC (μF)とすると、このトナーの比電荷Q/
mは下式の如く求められる。 Q/m(μC/g)=C×V/m
れるトナーの重量であるが、現像剤中のトナーの重量を
T(g)、現像剤の重量をD(g)とした場合、試料の
トナーの濃度はT/D×100(%)と表され、mは下
式の如く求められる。 m(g)=W×(T/D)
10万枚の連続コピーを、通常環境(23℃、50%R
H)、高温、高湿(35℃、85%RH)下にて行い、
耐刷性試験中における帯電量変化と地汚れの発生につい
て評価した。結果を表3に示す。
は、最低定着温度及び低温オフセット消滅温度が低く、
画像定着性、耐オフセット性及び熱効率が良好であっ
た。また、これらのトナー1〜4に使用された樹脂の粉
砕性は良好でトナーの生産性は高く、しかも樹脂の透明
性にも優れたものであった。更に表3の結果より、トナ
ー1〜4は、比較トナー1〜4に比べて、通常環境下
(23℃、50%RH)及び高温高湿下(35℃、80
%RH)での帯電量変化が少なく、画質も良好であるの
で、過酷な環境条件下での使用が可能である。
定性に優れ、粉砕性及び透明性が良好であり、しかもヒ
ートローラー定着方式において、オフセット防止液を使
用しないで低い温度で定着可能な結着樹脂を製造するこ
とができる。また、このような結着樹脂を用いれば、優
れた性能の電子写真用トナー、現像剤を得ることができ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 (a)一の反応容器中で各々独立した反
応経路を有する2つの重合系の原料モノマー混合物と、
(b)該2つの重合系の原料モノマーのいずれとも反応
し得る化合物及び(c)3価以上のカルボン酸又はその
誘導体を予め混合し、該2つの重合反応を同一反応容器
中で並行して行わせることを特徴とする結着樹脂の製造
方法であって、前記2つの重合系が縮重合系と付加重合
系であり、縮重合系樹脂モノマーの付加重合系樹脂モノ
マーに対する重量比が50/50〜95/5である結着
樹脂の製造方法。 - 【請求項2】 縮重合がポリエステル、ポリエステル・
ポリアミドまたはポリアミドを得るものであり、付加重
合がラジカル重合によりビニル系樹脂を得るものである
請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 付加重合系樹脂の平均数分子量が11,
000以下である請求項1又は2記載の製造方法。 - 【請求項4】 2つの重合系の原料モノマーのいずれと
も反応し得る化合物が一般式(I)又は(II) 【化1】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は同一又は異なって、水素
原子、水酸基、置換基を有していてもよいアルキル基、
アルコキシ基、アリール基若しくはビニル基又はハロゲ
ン原子を示し、これらは一緒になって環を形成していて
もよい。A及びBは同一又は異なって、一般式(III)で
表わされるアルキレン基又は一般式(IV)で表わされる
フェニレン基、 【化2】 (R4 、R5 及びR6 は同一又は異なって、水素原子、
水酸基、置換基を有していてもよいアルキル基、アルコ
キシ基、アリール基若しくはビニル基又はハロゲン原子
を示し、これらは一緒になって環を形成していてもよ
い。mは0〜5、nは0〜2の整数を示す)を示し、X
及びYは同一又は異なって、−COOR7 又は−OR8
(R7 及びR8 は水素原子又は水酸基を有する低級アル
キル基を示す)を示す〕で表わされるものである請求項
1記載の製造方法。 - 【請求項5】 2つの重合系の原料モノマーのいずれと
も反応し得る化合物が、化合物(1)〜(13)、(1
5)〜(20)、(22)〜(36)からなる群より選
ばれる1種以上である請求項4記載の製造方法。 【化3】 【化4】 【化5】 - 【請求項6】 3価以上のカルボン酸がトリメリット酸
である請求項1〜5いずれか記載の製造方法。 - 【請求項7】 2つの重合系の原料モノマーのいずれと
も反応し得る化合物の添加量が、縮重合系の原料モノマ
ーに対して、0.5〜10重量%である請求項1〜6い
ずれか記載の製造方法。 - 【請求項8】 3価以上のカルボン酸の添加量が、縮重
合系の原料モノマーに対して、0.2〜30重量%であ
る請求項1〜7いずれか記載の製造方法。 - 【請求項9】 得られる結着樹脂の酸価が20KOHm
g/g以下である請求項1〜8いずれか記載の製造方
法。 - 【請求項10】 得られる結着樹脂の軟化点が70〜1
50℃であり、ガラス転移温度が50〜80℃である請
求項1〜9いずれか記載の製造方法。
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