JPH0481769A - 二成分現像剤 - Google Patents

二成分現像剤

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JPH0481769A
JPH0481769A JP2194725A JP19472590A JPH0481769A JP H0481769 A JPH0481769 A JP H0481769A JP 2194725 A JP2194725 A JP 2194725A JP 19472590 A JP19472590 A JP 19472590A JP H0481769 A JPH0481769 A JP H0481769A
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toner
carrier
acid
vinyl polymer
copolymer
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JP2194725A
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Kunio Akimoto
秋本 国夫
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
Tatsuya Nagase
達也 長瀬
Hiroyuki Takagiwa
高際 裕幸
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録法等に適
用される二成分現像剤に関する。
〔従来の技術〕
電子写真法の一例においては、光導電性感光体上に、帯
電、露光により静電像が形成され、この静電像はトナー
によって現像されてトナー像が形成され、次いでこのト
ナー像が転写紙等に転写され、定着されてトナー画像が
形成される。
トナー像の定着手段としては、熱効率が高くて高速定着
が可能なことから熱ローラ定着方式が好ましく用いられ
ている。
しかるに、この熱ローラ定着方式によって良好な定着画
像を形成するためには、低温定着性と共に、耐オフセッ
ト性の優れたトナーが必要とされる。
そこで、従来においては、低温定着性および耐オフセッ
ト性を高めるために、トナーのバインダー樹脂として、
結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体とのブロック
共重合体またはグラフト共重合体を用いる技術が提案さ
れている(特開昭6327855号、同63−2785
6号、同64−35456号等の公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、二成分現像剤においては、トナーと共にキャ
リアか用いられるか、従来のキャリアはトナーよりも相
当に粒径が大きいために、トナーの摩擦帯電性を適正な
範囲にコントロールするためには、二成分現像剤におけ
るトナー濃度を低くすることが必要であった。
すなわち、トナー濃度が高い場合は、キャリアと十分に
摩擦接触できないトナーが存在するために、弱帯電トナ
ーが発生し、この弱帯電トナーか感光体の非画像部に付
着してかぶりが発生する。
また、弱帯電トナーとキャリアとの静電気的な付着力か
小さいために、トナー飛散により複写機内を汚染し、画
像不良か発生する。
しかし、二成分現像剤においてトナー濃度を低くすると
、現像領域に搬送されるトナー量か減少するため現像性
の低下を招来し、その結果、画像濃度の低下、文字や線
画の一部か欠けて画像が荒れる画像アレが発生り結局、
鮮明な画像か得られない問題かある。
また、磁気ブラシ現像法を適用する場合には、磁気ブラ
シの状態か粗くなるため画像の階調性か劣る問題かある
また、特に、ラインスピードの速い高速機においては、
現像器内においてトナーとキャリアとをハードな条件で
撹拌することか必要であるか、撹拌条件がハードである
と、結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体からなる
ブロック共重合体またはグラフト共重合体をバインダー
樹脂として含有してなるトナーは塑性変形しやすいため
に、現像スリーブの表面にトナーフィルミングが発生し
、その結果、現像領域へのトナーの搬送量か低下して現
像性が悪化する問題かある。
本発明の目的は、優れた低温定着性および耐オフセット
性か発揮されると共に、優れた現像性が発揮される二成
分現像剤を提供することにある。
〔課題を解決するだめの手段〕
以上の目的を達成するために、本発明者らが鋭意研究を
重ねた結果、特定の共重合体をバインダー樹脂として含
有するトナーによって低温定着性および耐オフセット性
か向上すると共に、このトナーに磁性体分散型のキャリ
アを組合せて用いることにより現像性の向上をも図るこ
とができることを見出して、本発明を完成するに至った
ものである。
そこで、本発明の二成分現像剤は、結晶性ポリエステル
と無定形ビニル重合体のブロック共重合体またはグラフ
ト共重合体をトナー用バインダー樹脂として含有してな
るトナーと、キャリア用バインダー樹脂中に磁性体粒子
か分散含有されてなる磁性体分散型のキャリアとよりな
ることを特徴とする。
また、無定形ビニル重合体の重量平均分子量MWと数平
均分子量Mnの比MW/Mnの値が3.5以上であるこ
とが好ましい。
また、キャリアの平均粒径が10〜50μmであること
が好ましい。
このように本発明の二成分現像剤では、磁性体分散型の
キャリアを用いることにより、トナーの低温定着性およ
び耐オフセット性を損なうことなく、現像性を格段に高
めたものである。
詳しく説明すると、磁性体分散型のキャリアは、キャリ
ア用バインダー樹脂中に磁性体粒子を分散含有させる構
造のものであるため、大径の芯材粒子を用いる樹脂被覆
キャリアに比して相当に小径化が可能である。
キャリアが小径になれば、トナーとの摩擦接触面積が増
加するため、トナー濃度を高くしても、弱帯電トナーの
発生か抑制され、かぶりやトナー飛散か有効に防止され
る。
従って、トナー濃度を高くすることによって、現像領域
へのトナーの搬送量を増加させて、良好な現像を達成す
ることか可能となる。すなわち、画像濃度が高く、画像
アレのない鮮明な画像を形成することが可能となる。
また、磁気ブラシ現像法を適用する場合には、磁気ブラ
シか高密度となるので画像の階調性が向上する。
さらに、高速機においては、トナー濃度を高くすること
により、トナーとキャリアとをソフトな条件で撹拌する
ことによってトナーを十分に摩擦帯電させることが可能
となるため、現像スリーブの表面のトナーフィルミング
を有効に防止することができる。
以下、本発明の構成を具体的に説明する。
本発明においては、トナー用バインダー樹脂として、結
晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体のブロック共重
合体またはグラフト共重合体(以下、適宜「特定の共重
合体」と称する。)を用いる。
無定形ビニル重合体は、併用する結晶性ポリエステルと
結合を形成する官能基を有することが好ましい。当該官
能基としては、カルボキシル基、水酸基、アミノ基等が
好ましい。斯かる官能基を有する単量体としては、アク
リル酸、β、β−ジメチルアクリル酸、α−エチルアク
リル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、クロトン酸、ヒドロキシエチルメタクリレート、
アクリロイルオキシエチルモノフタレート、アクリロイ
ルオキシエチルモノサクシネート、N−ヒドロキシエチ
ルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド、p−アミノスチ
レン等を挙げることかできる。このような官能基を有す
る単量体の使用量は、無定形ビニル重合体を得るための
単量体組成物全体の0.1〜20モル%か好ましく、特
に0.5〜10モル%が好ましい。
無定形ビニル重合体は、以上のような官能基を有する単
量体を含む重合用組成物から合成されるか、当該無定形
ビニル重合体の主体部分を構成するビニル重合体として
は特に制限されるものではない。斯かる主体部分として
のビニル重合体としては、ポリスチレン、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル等を挙げること
ができる。これらのうち、スチレン系重合体、アクリル
系重合体、スチレン/アクリル系共重合体か特に好まし
い。
ビニル重合体を得るためのスチレン系単量体としては、
スチレン、0−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチル
スチレン、p−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン等を挙
げることができる。
ビニル重合体を得るためのアクリル系単量体としては、
アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸nオクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチ
ル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル
、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル
、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル
、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル
、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミン
エチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のα−メ
チレン脂肪族モノカルボン酸エステル類等を挙げること
ができる。
以上の単量体は、2種以上のものを適宜併用してもよい
無定形ビニル共重合体において、重量平均分子量Mwと
数平均分子量Mnの比Mw/Mnの値は3.5以上が好
ましく、特に7〜3oの範囲か好ましい。この比Mw/
Mnの値か3.5未満のときは、トナーの耐オフセット
性および耐久性か低下しやすい。
ここで、MwおよびMnは、ゲル・バーミュエーション
・クロマトグラフィ(GPC)によって、以下に示す条
件で測定されたものである。
温度40°Cにおいて、溶媒(テトラヒドロフラン)を
毎分1.2−の流速で流し、濃度0.2g/20−のテ
トラヒドロフラン試料溶液を試料重量として3mg注入
し測定を行う。試料の分子量測定にあたりては、試料の
有する分子量が数種の単分散ポリスチレン標準試料によ
り作製された検量線の分子量の対数とカウント数が直線
となる範囲内に包含される測定条件を選択する。
なお、測定結果の信頼性は、上述の測定条件で測定した
N B S 706ボリスチレン標準試料(Mw=28
.8X10’ 、 Mn 〜13.7xlO’ 、 M
w/Mn2.11)の比Mw/Mnの値が2.11±0
.IOとなることにより確認する。
また、用いるGPCのカラムとしては、上記条件を満足
するものであれば特に限定されないが、例えばTSK−
GEL、GMH(東洋曹達社ff)等を用いることがで
きる。また、溶媒および測定温度は、上記条件に限定さ
れるものではなく、適宜他の条件に変更してもよい。
無定形ビニル重合体は、その分子量分布において少なく
とも2つ以上の極大値を有することか好ましい。このよ
うな無定形ビニル重合体を用いることにより、トナーの
低温定着性、耐オフセット性をさらに高めることかでき
る。具体的には、無定形ビニル重合体は、少なくとも低
分子量成分と高分子量成分の2群に分けられる分子量分
布を有し、かつ、GPCにより測定された分子量分布曲
線において、少なくとも1つの極大値か2X10’〜2
X10’の範囲にあり、少なくとも1つの極大値がlX
IO3〜lXl0’の範囲にあるような、少なくとも2
つの極大値を有することか好ましい。
また、無定形ビニル重合体のガラス転移点Tgは、50
〜100°Cか好ましく、特に50〜85°Cか好まし
い。このTgが50°C未満のときはトナーの耐ブロッ
キング性が低下しやすい。一方Tgか100°Cを超え
るときは低温定着性が低下しやすい。なお、無定形ビニ
ル重合体のTgは、結晶性ポリエステルと結合されてい
ない状態におけるガラス転移点を意味する。また、この
ガラス転移点Tgは、示差走査熱量測定法(DSC)に
従って、rDSC−20J  (セイコー電子工業社製
)によって測定されたものである。具体的には、試料1
0mgを一定の昇温速度(10°C/+++in)で加
熱し、ベースラインと吸熱ピークの傾線との交点よりガ
ラス転移点を定めた。
特定の共重合体を構成する結晶性ポリエステルとしては
、特に限定されるものではないか、トナーに十分な低温
定着性および流動性を付与する観点から、ポリアルキレ
ンポリエステルが好ましい。
斯かるポリアルキレンポリエステルとしては、ポリエチ
レンセバケート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレ
ンアジペート、ポリエチレンサクシネート、ポリエチレ
ン−p−(カルボフェノキシ)ウンデカエート、ポリへ
キサメチレンセバケ−ト、ポリへキサメチレンセバケー
ト、ポリへキサメチレンデカンジオエート、ポリオクタ
メチレンドデカンジオエート、ポリノナメチレンアゼレ
ート、ポリデカメチレンアジペート、ポリデカメチレン
アゼレート、ポリデカメチレンアジペ−ト、ポリデカメ
チレンセバケート、ポリデカメチレンサクシネート、ポ
リデカメチレンオクタデカンジオエート、ポリテトラメ
チレンセバケート、ポリトリメチレンドデカンジオエー
ト、ポリトリメチレンオクタデカンジオエート、ポリデ
カメチレンアゼレート、ポリヘキサメチレン−デカメチ
レン−セバケート、ポリオキンデカメチレン2−メチル
−】、3−プロパン−ドデカンジオエート等を挙げるこ
とかできる。
結晶性ポリエステルの融点Tmは、50〜120°Cか
好ましく、特に50〜100°Cが好ましい。このTm
が50°C未満のときはトナーの耐ブロッキング性が低
下しやすい。一方Tmか120°Cを超えるときはトナ
ーの低温定着性が低下しやすい。なお、結晶性ポリエス
テルのTmは、無定形ビニル重合体と結合されていない
状態における融点を意味する。
また、この融点Tmは、示差走査熱量測定法(DSC)
に従って、rDsc−20J (セイコー電子工業社製
)によって測定されたものである。具体的には、試料1
0mgを一定の昇温速度(10°C/m1n)で加熱し
たときの融解ピーク値を融点Tmと定めた。
結晶性ポリエステルのMwは5.000〜50.000
が好ましく、Mnは2.000〜20.000か好まし
い。分子量かこの範囲にあれば、トナーにさらに優れた
耐オフセット性を付与することができる。
特定の共重合体において、結晶性ポリエステル成分の割
合は、3〜50重量%か好ましく、特に5〜40重量%
が好ましい。この割合が3重量%未満のときはトナーの
低温定着性が低下しやすい。
方50重量%を超えるときはトナーの耐オフセット性が
低下しやすい。
特定の共重合体を構成する結晶性ポリエステルと無定形
ビニル重合体は、互いに相溶性のものであっても非相溶
性のものであってもよいが、トナーの耐ブロッキング性
、トナー製造時の粉砕性を高める観点から非相溶性のも
のであることか好ましい。ここで、「非相溶性」とは、
両者の化学構造が同一または類似しあるいは官能基の作
用により両者か十分に分散する性質のないことをいい、
溶解性パラメーター例えばフェドースの方法によるS、
 P、値(R,F、 Fedors、 Po1y+++
、 Eng、 Sci、。
14、(2)147 (1974))の差が0.5より
大きいものである。
結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体とを化学的に
結合させるためには、(1)末端官能基間のカップリン
グ反応により頭−尾様式で互いに直接に結合させる手段
、(2)末端官能基と二官能性カップリング剤によって
結合する手段等を採用することができる。
具体的には、末端基か水酸基である重合体とジイソシア
ネートとの反応により形成されるウレタン結合、末端基
か水酸基である重合体とジカルボン酸との反応または末
端基がカルボキシル基である重合体とグリコールとの反
応により形成されるエステル結合、末端基か水酸基であ
る重合体とホスゲン、ジクロルジメチルシランとの反応
によって形成される他の結合等によって結合することか
できる。
斯かるカップリング剤としては、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナ
フチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート等の二官能性イソシア
ネート。
エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、フェニレ
ンジアミン等の二官能性アミン:シュウ酸、コハク酸、
アジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸
等の二官能性カルボン酸; エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ベンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタツール、p−キシリレングリコール等の
二官能性アルコール:テレフタル酸クロリド、イソフタ
ル酸クロリド、アジピン酸クロリド、セバシン酸クロリ
ド等の二官能性酸塩化物; ジイソチオシアナート、ビスケテン、ビスカルボジイミ
ド等の他の二官能性カップリング剤:等を挙げることが
できる。
カップリング剤の使用量は、結晶性ポリエステルと無定
形ビニル重合体との合計量に対して1〜10重量%が好
ましく、特に2〜7重量%が好ましい。カップリング剤
の割合が過大のときには得られる特定の共重合体の軟化
点が高くなりすぎて低温定着性が悪化しやすく、逆に過
小のときには耐オフセット性が悪化しやすい。
また、ブロック率またはグラフト率を高めるために、結
晶性ポリエステルおよび無定形ビニル重合体の一方には
官能基としてカルボキシル基か、他方には官能基として
水酸基および/またはアミノ基が存在することか好まし
い。
トナーには、以上の特定の共重合体かバインダー樹脂と
して含有されるが、その他の樹脂か含まれていてもよい
。この場合、特定の共重合体の含有割合はトナー全体の
30重量%以上が好ましく、特に50重量%以上が好ま
しい。
また、トナーには、着色剤、離型剤等のトナー成分が必
要に応じて含有されていてもよい。
着色剤としては、カーボンブラック、フタロシアニンブ
ルー、ベンジジンイエロー、ニグロシン染料、アニリン
ブルー、カルコオイルブルー、クロムイエロー、ウルト
ラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエ
ロー、メチレンブルークロライド、マラカイトグリーン
オフサレート、ランプブラック、ローズベンガル等の染
料または顔料等を挙げることかできる。これらは適宜組
合せて用いてもよい。
離型剤としては、ポリオレフィンワックス、脂肪酸金属
塩、脂肪酸エステル、脂肪酸エステル系ワックス、部分
ケン化脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、
流動または固形のパラフィンワックス、ポリアミド系ワ
ックス、多価アルコールエステル、シリコンフェス、脂
肪族フロロカーホン等を挙げることかてきる。これらの
離型剤は、トナーの低温定着性および耐オフセット性を
さらに高める役割を果たす。
また、トナーには、必要に応じて、流動性向上剤、滑剤
等の外部添加剤を添加してもよい。
流動性向上剤としては、シリカ、アルミナ、チタニア等
の微粒子を挙げることができる。微粒子の平均粒径は5
nm〜2μmが好ましい。添加量はトナー全体の0.0
1〜5重量%が好ましい。
次に、キャリアについて説明する。
本発明においては、キャリア用バインダー樹脂中に磁性
体粒子か分散含有されてなる磁性体分散型のキャリアを
用いる。
磁性体粒子としては、フェライト、マグネタイト等の強
磁性酸化物、鉄等の強磁性金属、その他の磁性化合物ま
たは合金等を用いることができる。
磁性体粒子の平均粒径は0.1〜1μmの範囲が好まし
い。平均粒径がこの範囲にあれば、キャリア用バインダ
ー樹鮨に対して磁性体粒子が良好に分散されてキャリア
の磁気的特性か均一化される。
磁性体粒子の含有割合は、キャリア全体の30〜80重
量%か好ましく、特に50〜75重量%か好ましい。当
該含有割合か過小のときにはキャリア飛散が発生しやす
く、当該含有割合か過大のときには磁気ブラシ現像法に
おいて均一な磁気ブラシを形成することが困難となる。
キャリア用バインダー樹脂としては、特に限定されない
。スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン/アクリ
ル系樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができる。
スチレン系樹脂またはスチレン/アクリル系樹脂を得る
ためのスチレン系単量体としては、スチレン、0−メチ
ルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン
、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、pn−ブチルスチレン、p−t−ブ
チルスチレン、p−n−へキシルスチレン、p−n−オ
クチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デ
シルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキ
シスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレ
ン、3,4−ジクロルスチレン等を挙げることができる
。これらの単量体は組合せて用いてもよい。
アクリル系樹脂またはスチレン/アクリル樹脂を得るた
めのアクリル系単量体としては、アクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステ
アリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェ
ニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソ
ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデ
シル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル
酸ジエチルアミノエチル等のα−メチレン脂肪族モノカ
ルボン酸エステル類等を挙げることができる。これらの
単量体は組合せて用いてもよい。
ポリエステル樹脂を得るためのアルコール成分としては
、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1
,3−プロピレングリコール、1.4−ブタンジオール
、ネオペンチルグリコール、1.4−ブチンジオール、
1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビ
スフェノールA1水素添加ビスフェノールA1ポリオキ
シエチレン化ビスフェノールA1ポリオキシブロピレン
化ビスフェノールA等の二価のアルコール。
ソルビトール、1. 2. 3. 6−ヘキサンテトロ
ール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、シ
ョ糖、1,2.4−ブタントリオール、l、2.5−ペ
ンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパン
トリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
l、  35−トリヒドロキシメチルベンゼン等の三価
以上のアルコールを挙げることができる。
また、ポリエステル樹脂を得るための酸成分としては、
マレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、
イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸
、アジピン酸、セパチン酸、マロン酸、これらの酸の無
水物または低級アルキルエステル、リルイン酸の二量体
、その他の二価の有機酸単量体。
1、 2. 4−ペンセントリカルボン酸、1,3゜5
−ベンゼントリカルボン酸、I、  2. 4−シクロ
ヘキサントリカルボン酸、2. 5. 7−ナフタレン
トリカルボン酸、1,2.4−ナフタレントリカルボン
酸、1. 2. 4−ブタントリカルボン酸、1. 2
. 5−ヘキサントリカルボン酸、13−ジカルボキシ
ル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テ
トラ(メチレンカルボキン)メタン、l、2,7.8−
オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、これ
らの酸の無水物等の三価以上の酸単量体を挙げることか
できる。
磁性体分散型のキャリアは、いわゆる粉砕法で製造する
ことかできる。この粉砕法は、トナーの製造方法として
一般に知られている方法であり、キャリア用バインダー
樹脂と、磁性体粒子とをボールミル等により予備混合し
、さらに二本ロール等により溶融混練し、次いで冷却し
、粉砕し、分級して、磁性体分散型のキャリアを得る方
法である。
キャリアの平均粒径(重量)は10〜50μmか好まし
く、特に15〜40μmか好ましい。キャリアの平均粒
径がこの範囲にあれば、トナーとの摩擦接触面積が増大
するため、トナーとキャリアとをソフトな撹拌条件でト
ナーに適正な摩擦帯電電荷を付与することができる。従
って、現像スリーブへのトナーフィルミングを有効に防
止することかでき、しかもトナー濃度を高くすることか
可能となるため、現像領域へのトナーの搬送量か増大し
て現像性を高めることができる。
しかし、キャリアの平均粒径が過小のときにはキャリア
粒子が感光体表面に付着するキャリア付着現象か発生し
、画像が不鮮明となるおそれがある。一方、キャリアの
平均粒径が過大のときにはトナーとキャリアとの摩擦接
触の機会か不十分となって現像性か低下し、画像濃度が
低くなる。
ここで、キャリアの平均粒径は、[コールタ−カウンタ
ーTA−ILJ  (日科機製)により測定されたもの
である。
本発明の二成分現像剤は、低温定着性および耐オフセッ
ト性か優れているため、熱ローラ定着方式を採用した画
像形成プロセスに好ましく用いることかできる。
特に、高速で定着を達成する場合には、感光体のライン
スピードが大きくなるため、現像領域へのトナーの搬送
量か少ないと画像濃度の低下を招来するか、本発明の二
成分現像剤では、トナー濃度を高(でき、従って現像領
域へのトナーの搬送量を多くてきるので、転写紙上のト
ナーと熱ローラとの接触時間が例えば1秒以内、特に0
.5秒以内であるような高速機に適用したときに、顕著
な効果を発揮する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を比較例と共に説明するか、本発
明はこれらの実施の態様に限定されるものではない。
なお、以下において「部」は「重量部」を表す。
また、Stはスチレン、n−BAはn−ブチルアクリレ
ート、MMAはメチルメタクリレートを表す。
く結晶性ポリエステル1〉 セバシン酸        1500 g (7,41
モル)へキサメチレングリコール 964 g (8,
16モル)以上の単量体を、温度計、ステンレススチー
ル製撹拌器、ガラス製窒素ガス導入管および流下式コン
デンサーを備えた容量51の丸底フラスコに入れ、次い
でこのフラスコをマントルヒーター中に置き、ガラス製
窒素ガス導入管より窒素ガスを導入して反応器内を不活
性雰囲気に保った状態で昇温させた。
その後、p−トルエンスルホン酸13.2gを加えて温
度150℃で反応させた。エステル化反応によって留出
した水の量か250m1’に達した時に反応を停止させ
、反応物を取り出した。これを室温まで冷却して、分子
末端に水酸基を有するポリへキサメチレンセバケートよ
りなる結晶性ポリエステル1を得た。
この結晶性ポリエステル1の融点Tmは64℃、重量平
均分子量Mwは12.300であった。
〈結晶性ポリエステル2〉 結晶性ポリエステル1と同様の製造方法により、Tm=
70°C,Mw=11,000のポリエチレンセバケー
トよりなる結晶性ポリエステル2を得た。
〈結晶性ポリエステル3〉 結晶性ポリエステル1と同様の製造方法により、T m
 = 74°C,Mw=+3,100のポリデカメチレ
ンアジペートよりなる結晶性ポリエステル3を得た。
く無定形ビニル重合体l〉 容量11のセパラブルフラスコにトルエン100部を入
れ、その中に、 スチレン             7.5部ブチルア
クリレート2.5部 過酸化ベンゾイル          0.1部を加え
て、フラスコ内の気相を窒素ガスによって置換した後、
温度80°Cに昇温して当該温度に15時間保って第1
段重合を行った。
その後、フラスコ内を温度40℃に冷却して、その中に
、 スチレン              85部ブチルメ
タクリレ−1・10部 アクリル酸              5部過酸化ベ
ンゾイル           4部を加えて、温度4
0°Cにおいて2時間撹拌を続けた後、温度を80°C
に再昇温してその温度に8時間保って第2段重合を行っ
た。
次に、フラスコ内に、多価金属化合物である酸化亜鉛0
.5gを添加し、還流温度に保持して撹拌しながら2時
間にわたり反応を行った。
その後、トルエンをアスピレータ−および真空ポンプに
より留去して、乾燥して、ビニル重合体のカルボキシル
基に酸化亜鉛が反応してイオン架橋結合か形成されてな
る無定形ビニル重合体1を得た。この無定形ビニル重合
体lは結晶性ポリエステルとの結合用の官能基としてカ
ルボキシル基を有するものである。
無定形ビニル重合体1において、Mwは93.’200
、比Mw/Mnの値は18.4、Tgは60℃、Tsp
は128℃であった。
〈無定形ビニル重合体2〉 容量11のセパラブルフラスコにトルエン100部を入
れ、その中に、 スチレン              85部n−ブチ
ルメタクリレート       10部アクリロイルオ
キシエチルモノサクシネート5部 過酸化ベンゾイル           4部を加えて
、フラスコ内の気相を窒素ガスによって置換した後、温
度を80°Cに昇温しでその温度に15時間保って重合
を行った。
その後、トルエンをアスピレータ−および真空ポンプに
よって留去し、乾燥して、カルホキシル基を有するスチ
レン/アクリル共重合体である無定形ビニル重合体2を
得た。
無定形ビニル重合体2において、Mwは71.000、
比Mw/Mnの値は7,5、Tgは67°C,Tspは
123℃であった。
く無定形ビニル重合体3〉 容量11のセパラブルフラスコにトルエン100部を入
れ、その中に、 スチレン              15部ブチルア
クリレート           5部過酸化ベンゾイ
ル         0.04部を加えて、無定形ビニ
ル重合体lと同様にして第1段重合を行った。
次いて、無定形ビニル重合体1と同様にして、第2段重
合を行い、さらに酸化亜鉛を添加して反応を行って、酸
化亜鉛によりイオン架橋結合か形成されてなる無定形ビ
ニル重合体3を得た。
この無定形ビニル重合体3は、GPCによる分子量分布
においてピークか2つ存在し、高分子量側のピーク分子
量は363.000、低分子量側のピーク分子量は7.
590であり、Mwは165.000、比Mw/Mnの
値は25.9、Tgは62℃、Tspは130℃であっ
た。
く共重合体A〉 結晶性ポリエステル1    225 g (15部)
無定形ビニル重合体1    1275 g (85部
)容量51のセパラブルフラスコにキシレン1.51を
入れ、その中に、上記処方の材料を加えて、窒素ガスを
導入して反応器内を不活性雰囲気に保った状態で昇温さ
せた。
結晶性ポリエステルおよび無定形ビニル重合体がキシレ
ンに完全に溶解して均一な溶液となった時、この溶液に
、キシレンにN、N’ −ジシクロへキシル力ルホシイ
ミドを10重量%の濃度で溶解した溶液(以下「カルボ
ジイミド溶液」と略称する)80gを滴下ロートから滴
下し、その後、温度150°Cで1時間還流させた。
次いで、キシレンをアスピレータ−および真空ポンプに
よって留去した後、反応物を取り出し、室温まて冷却し
て共重合体へを得た。
く共重合体B〉 結晶性ポリエステル1    225 g (15部)
無定形ビニル重合体2    1275 g (85部
)共重合体Aの製造において、材料を上記のとおりに変
更したほかは同様にして共重合体Bを得た。
く共重合体C〉 結晶性ポリエステル1    225 g (15部)
無定形ビニル重合体3    1275 g (85部
)共重合体Aの製造において、材料を上記のとおりに変
更し、かつ、カルボジイミド溶液をp−トルエンスルホ
ン酸0.05部に変更したほかは同様にして共重合体C
を得た。
く共重合体D〉 結晶性ポリエステル2    225 g (15部)
無定形ビニル重合体1    1275 g (85部
)p−トルエンスルホン酸を用いた共重合体Cの製造に
おいて、材料を上記のとおりに変更したほかは同様にし
て共重合体りを得た。
く共重合体E〉 結晶性ポリエステル3    375 g (25部)
無定形ビニル重合体3    1125 g (75部
)共重合体への製造において、材料を上記のとおすl:
変更し、かつ、カルボジイミド溶液を、キシレンにジ−
p−ドルオイルカルボジイミドを10重量%の濃度で溶
解した溶液140gに変更したほかは同様にして共重合
体Eを得た。
〈トナーA〉 共重合体A−・・・−・・−−−−−−−−・・・・・
・−・−・−−−−−一−−−・−100部カーボンブ
ラック−・−一−−−・・・−・−・−−−−−−−−
−・−10部パラフィンワックス−−−−−・−・−・
・・−・−−−−3部アルキレンビス脂肪酸アミド  
    3部以上の材料をV型混合機に入れ、20分間
混合し、2軸式押出機により溶融混練し、冷却後ウイレ
ーミルにより粗粉砕して2mmメツシュパス品とし、さ
らに超音速ジェットミルにより微粉砕し、次いて風力分
級機により粒径5μm以下の微粒粉を除去して平均粒径
11μmの着色粒子を得た。
この着色粒子100部に、シリカ0.8部と、ステアリ
ン酸亜鉛0.05部とを■型混合機により混合して本発
明用のトナー八を製造した。
〈トナーB−E> トナーAの製造において、共重合体Aを、共重合体B、
  C,D、  Eに変更したほかは同様にして本発明
用のトナーB−Eを製造した。
くキャリアA〉 バインダー樹脂 ・・ −・−−−−−・−−−−−−
−−・−・ 100部(St/n−BA共重合体、St
/n−BA=90/10) 磁性体粒子−・−−一−−−・・−・・ −・・−−−
−−−−−−−400部(マグネタイト、  EPT−
100,戸田工業社製)以上の材料をボールミルにより
混合し、さらに二本ロールにより溶融混練した後、粉砕
し、分級して、平均粒径か30μmの磁性体分散型キャ
リアを得た。これをキャリアAとする。
〈キャリアB〉 バインダー樹脂−−−−−−−−−−・−−−−−10
0部(S t / n −B A/MMA共重合体、S
t/nB A/MMA =80/10/10)磁性体粒
子0.−・・、、・・−・・−−−−・−・・ −34
0部(キャリア八と同様) キャリアへの製造において、材料を上記のとおりに変更
したほかは同様に処理して、平均粒径か27μmの磁性
体分散型キャリアを得た。これをキャリアBとする。
〈キャリアC〉 バインダー樹脂・・−・ ・ −・・・・・−−−−−
一・・100部(ポリエステル樹脂、酸成分;トリメリ
ット酸/テレフタル酸(60/40 (重量比))、ア
ルコール成分:ビスフェノールA・プロピレンオキサイ
ド) 磁性体粒子−−−−一−−400部 (キャリア八と同様) キャリアへの製造において、材料を上記のとおりに変更
したほかは同様に処理して、平均粒径が38μmの磁性
体分散型キャリアを得た。これをキャリアCとする。
くキャリアa〉 平均粒径100μmの鉄粉100部に、St/MMA共
重合体樹脂3部をスプレーコーティング法により被覆し
て樹脂被覆キャリアを得た。これをキャリアaとする。
〔実施例および比較例〕 各実施例および比較例においては、後記第1表に示す処
方で、トナーとキャリアとを混合して二成分現像剤を製
造した。
第  1  表 上記の各二成分現像剤について、最低定着温度、オフセ
ット許容温度、かぶり、画像濃度、画像アレ、鮮明性、
トナー飛散、キャリア飛散、クリーニング性、階調性を
評価した。結果は後記第2表に示すとおりである。
なお、評価方法は次のとおりである。
〔最低定着温度〕
セレン系感光体、二成分現像剤用の現像器、熱ローラの
設定温度を可変調整できるように改造した熱ローラ定着
器を備えた電子写真複写機rg−Bix 16001 
 (コニカ■製)改造機を用いて、熱ローラの線速度を
139mm/秒に設定し、バックアップローラの温度を
熱ローラの設定温度よりも低く保った状態で、熱ローラ
の設定温度を100〜240°Cの範囲内で段階的に変
化させなから、実施例および比較例の二成分現像剤をそ
れぞれ用いてコピー画像を形成する実写テストを行い、
得られた定着トナー画像の端部をこすり試験機により一
定荷重をかけてこすった後マイクロデンシトメータでそ
の端部の画像の残存率を測定して、残存率が80%以上
を示す最低の設定温度(最低定着温度)を求めた。
なお、上記の熱ローラ定着器は、表層かPFA(テトラ
フルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体)よりなる直径30+n+nφの熱ローラと
、表層がPFAにより被覆されたシリコーンゴムrKE
−1300RTV」 (信越化学工業社製)よりなるバ
ックアップローラとを有してなり、線圧は0.8kg/
 cm1ニー yブ幅は4.9mmで、シリコーンオイ
ル等の離型剤の塗布機構は備えていないものである。
〔オフセット許容温度〕
バックアップローラの温度を熱ローラの設定温度に近い
温度に保った状態としたほかは前記最低定着温度の測定
と同様にしてコピー画像を形成し、その直後、白紙のコ
ピー用紙を同様の条件下で熱ローラ定着器に送ってこれ
にトナー汚れか生ずるか否かを目視により観察する操作
を、熱ローラの各設定温度において行い、トナー汚れか
生じない最高の設定温度(オフセット許容温度)を求め
た。
〔かぶり〕
正帯電性のヒ素・セレン系感光体、接触型磁気ブラシ現
像器、ウレタンゴム製のクリーニングブレードを有する
クリーニング器を備えた電子写真複写機rU−Bix5
500J  (:I−力■製)改造機により、温度30
°C1相対湿度80%の高湿環境下において、実施例お
よび比較例の二成分現像剤をそれぞれ用いて連続して5
万回にわたりコピー画像を形成する実写テストを行い、
[サクラデンシトメーターJ (コニカ■製)によりコ
ピー画像の白地部分の相対濃度を測定した。なお、原画
の白地部分の反射濃度を0.0とした。
評価は、相対濃度か0.01未満の場合を「O」、0.
01以上0.03未満の場合を「△J 、0.03以上
の場合を「×」とした。
〔画像濃度〕
上記〔かぶり〕の場合と同様にして実写テストを行い、
5万回目のコピー画像について、画像部分の相対濃度を
「サクラデンシトメーター」 (コニカ■製)により測
定した。
〔画像アレ〕
上記〔かぶり〕の場合と同様にして実写テストを行い、
コピー画像を目視により観察して、画像アレが生じない
場合を「○」、画像アレが生じた場合を[X)とした。
なお、画像アレとは、文字や線画の一部が欠けて不鮮明
となり画像か荒れた状態になる現象をいう。
〔鮮明性〕
上記〔かぶり〕の場合と同様にして実写テストを行い、
コピー画像を目視により観察して、画像が鮮明である場
合を「○」、画像か不鮮明である場合を「×」 とした
〔トナー飛散〕
上記〔かぶり〕の場合と同様にして実写テストを行い、
電子写真複写機内およびコピー画像を目視により観察し
て、トナー飛散か生じない場合を「○J、)す−飛散が
若干生じたが実用レベルである場合を「△」、トナー飛
散か多く生した場合を「×」 とした。
〔キャリア飛散〕
上記〔トナー飛散〕と同様にして評価した。
〔クリーニング性〕
上記〔かぶり〕の場合と同様にして実写テストを行い、
コピー画像を形成した後、クリーニングブレードにより
クリーニングした直後の感光体の表面を目視により観察
して、クリーニング不良物の存無により評価した。クリ
ーニング不良物かほとんとない場合を「O」、クリーニ
ング不良物が若干あるか実用レベルである場合を「△」
、クリニング不良物か多く生じた場合をrx、1 とし
た。
〔階調性〕
画像濃度がそれぞれ0.0.0.1.0.2.0.3.
0.4.0.5.0,6.0.7.1.0 、1.25
(7)10段階のチャートを有する原稿を用いて、上記
〔かぶり〕の場合と同様にして実写テストを行い、5万
回目のコピー画像において何段階の階調性を有するかに
よって判定した。
第2表から明らかなように、本発明の二成分現像剤によ
れば、低温定着性および耐オフセット性が十分であると
共に、かぶり、画像アレ、トナー飛散、キャリア飛散を
生ぜずに、画像濃度か高くて鮮明性および階調性の優れ
た画像を多数回にわたり安定に形成することかできる。
また、クリーニング性も良好である。
これに対して、比較例1および2の二成分現像剤では、
キャリアとして樹脂被覆キャリアを用いているため、現
像領域へのトナーの搬送量を十分なものとするためにト
ナー濃度を高くすると弱帯電トナーが多く発生し、その
結果、かぶり、画像濃度の低下、画像アレを招来し、鮮
明性および階調性が本発明の二成分現像剤よりも劣って
いることが明らかである。
〔発明の効果〕
本発明の二成分現像剤によれば、低温定着性および耐オ
フセット性の優れた特定の共重合体をバインダー樹脂と
して含有してなるトナーに、磁性体分散型のキャリアを
組合せているため、トナー濃度を高くした場合にも、ト
ナーとキャリアとの摩擦接触が十分になされ、しかも二
成分現像剤に加える撹拌力をソフトにしてもトナーに十
分な摩擦電荷を付与することができる。
従って、弱帯電トナーの割合か少なくなり、しかも現像
領域へのトナーの搬送量か十分なものとなり、その結果
、現像性か格段に向上し、画像濃度か高く、かぶりか少
なく、画像アレかなく、鮮明性および階調性の優れた画
像を多数回にわたり安定に形成することかできる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体のブロ
    ック共重合体またはグラフト共重合体をトナー用バイン
    ダー樹脂として含有してなるトナーと、 キャリア用バインダー樹脂中に磁性体粒子が分散含有さ
    れてなる磁性体分散型のキャリアとよりなることを特徴
    とする二成分現像剤。
  2. (2)請求項1において、無定形ビニル重合体の重量平
    均分子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnの値が
    3.5以上であることを特徴とする二成分現像剤。
  3. (3)請求項1において、キャリアの平均粒径が10〜
    50μmであることを特徴とする二成分現像剤。
JP2194725A 1990-07-25 1990-07-25 二成分現像剤 Pending JPH0481769A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001175021A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Mitsubishi Chemicals Corp 静電荷像現像用トナー
CN100361027C (zh) * 2000-12-12 2008-01-09 富士施乐株式会社 电子照相显影剂与形成图像的方法

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