JP3552783B2 - 画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば電子写真法、静電記録法、静電印刷法などに適用される画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電子写真法においては、感光体の表面に、帯電・像露光により静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーによって現像し、得られたトナー像を紙等の記録材に転写した後、定着して複写画像を形成する。
【0003】
ここに、感光体として、アモルファスシリコンよりなる感光層を備えた感光体(以下「アモルファスシリコン感光体」ともいう)が知られている。このアモルファスシリコン感光体は、可視光領域の全般にわたって高い感光度を有し、表面硬度が高くて耐久性、耐熱性等に優れている。
【0004】
一方、アモルファスシリコン感光体は、他の種類の感光体に比べて表面電位が低く、暗減衰も速いものである。
さらに、特に高湿度環境下においては、アモルファスシリコン感光体の表面にトナー成分が付着してフィルミングしやすく、当該トナー成分によって静電潜像が損なわれ、いわゆる画像流れという現象を発生させる、という問題がある。
【0005】
斯かる問題を解決するため、特開昭61−284771号公報において、トナーの結着樹脂として特定種類のポリエステル樹脂を使用する技術が紹介されている。
【0006】
しかしながら、アモルファスシリコン感光体を搭載してなる高速複写機により複写画像を形成する場合には、画像形成プロセスの1サイクルに要する時間が短いため、当該感光体の表面電位を所期の範囲に制御することが通常の場合よりも困難であり、更に現像剤には高い帯電特性が要求される。このため、前記公報に記載のトナーを使用しても、上記画像流れの問題を十分に解決することができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、アモルファスシリコン感光体を搭載してなる高速複写機により複写画像を形成する場合においても、感光体表面のフィルミング現象等に伴う画像流れなどの欠陥を発生させず、細線の解像性に優れ、高い画像濃度を有する高品位の複写画像を長期にわたって安定的に形成することができる画像形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成方法は、アモルファスシリコン感光体上に静電潜像を形成する潜像形成工程と、この静電潜像を現像剤により現像する現像工程と、この現像工程により得られる前記感光体上のトナー像を記録材へ転写する転写工程とを有する画像形成方法であって、前記現像剤は、下記〔1〕に示すキャリアと、下記〔2〕に示すトナーとを含む二成分現像剤であることを特徴とする。
【0009】
〔1〕キャリア
脂環式メタクリル酸エステル単量体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体とを共重合させて得られる共重合体を含有する樹脂被覆層が芯材粒子の表面に形成されてなる樹脂被覆キャリア、又は、脂環式メタクリル酸エステル単量体を重合させて得られる重合体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体を重合させて得られる重合体とを含有する樹脂被覆層が芯材粒子の表面に形成されてなる樹脂被覆キャリア。
【0010】
〔2〕トナー
鹸化価が300〜700〔KOHmg/g〕、酸価が30〜80〔KOHmg/g〕及びクロロホルム不溶分の含有割合が0.5〜20重量%であるポリエステル樹脂を含有するトナー。
【0011】
以下、本発明の画像形成方法について詳細に説明する。
本発明の画像形成方法は、感光体としてアモルファスシリコン感光体を使用する。このアモルファスシリコン感光体において、感光層を構成する物質としては、例えばアモルファスシリコン、アモルファスシリコンゲルマニウム、アモルファスシリコンスズ、これらに炭素、窒素、酸素等が含有されたもの、またこれらに周期律表第 IIIa族の元素または第Va族の元素がドープされたものを挙げることができる。
【0012】
本発明は、上記〔1〕に示すキャリアと、上記〔2〕に示すトナーとを組み合わせてなる二成分現像剤を用いて画像形成を行う点に特徴を有する。
【0013】
<キャリア>
本発明において使用するキャリアは、芯材粒子の表面に、特定の共重合体および/または重合体よりなる樹脂被覆層が設けられて構成されてなる樹脂被覆キャリアである。
【0014】
斯かる樹脂被覆キャリアの芯材粒子としては、磁場によりその方向に強く磁化する物質、例えば鉄、フェライト、マグネタイトをはじめとする鉄、ニッケル、コバルト等の強磁性を示す金属あるいはこれらの金属を含む合金または化合物、強磁性元素を含まないが適当に熱処理することによって強磁性を示すようになる合金、例えばマンガン−銅−アルミニウムもしくはマンガン−銅−錫等のホイスラー合金とよばれる種類の合金または二酸化クロム等を挙げることができる。
【0015】
なお、「フェライト」とは、この明細書において鉄を含有する磁性酸化物の総称をいうものとし、化学式「M・Fe」(ここで、Mは1価乃至3価の金属原子を表し、xは1〜2の整数であり、yは1〜3の整数である。)で示されるスピネル型フェライトに限定されない。なお、Mで表される金属原子の具体例としては、ニッケル、銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、リチウム等が挙げられる。
【0016】
フェライトは磁化が低いので小粒径のトナーを損壊するおそれが少なく、そのため現像剤の耐久性が向上する。また、フェライトは、構成金属成分の組成を変えることにより種々の磁気特性が得られるために、目的に合った磁性キャリアを容易に得ることができる。また、フェライト粉は酸化物であって、その比重が鉄粉やニッケル粉等の金属粉より小さくて軽量であるから、トナーへ与える衝撃力が小さく、キャリアの耐久性がより一層向上する。
【0017】
本発明において、樹脂被覆キャリアを構成するフェライトとしては、1000Oeの外部磁場中における飽和磁化が10〜80emu/g、保磁力が0.1〜100Oeであることが好ましく、また固有抵抗が1×10〜1×1011Ω・cm、比重が4.0〜5.5、空隙率が1.0〜10%であることが好ましい。このような好ましい特性を有する磁性体粒子を芯材粒子として用いることにより、得られるキャリアは、一層優れた耐久性を有するものとなる。
【0018】
芯材粒子の粒径は、通常30〜200μmとされ、好ましくは40〜80μmとされる。また、この芯材粒子を用いて得られる現像剤の流動性、現像性、感光体表面への損傷防止の観点から、その形状は球形であることが好ましい。
【0019】
上記の芯材粒子の表面に形成される樹脂被覆層は、▲1▼ 脂環式メタクリル酸エステル単量体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体とを共重合させて得られる共重合体を含有する樹脂(以下「特定共重合体含有樹脂」ともいう)、あるいは、▲2▼ 脂環式メタクリル酸エステル単量体を単独で重合させて得られる重合体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体を単独で重合させて得られる重合体とを含有する樹脂(以下「特定重合体混合樹脂」ともいう)により構成される。
【0020】
上記の特定共重合体含有樹脂または特定重合体混合樹脂よりなる樹脂被覆層が形成されてなる樹脂被覆キャリアは、長期にわたる画像形成に供された場合にも、当該樹脂被覆層が剥離して感光体表面にフィルミングするようなことはない。また、当該樹脂被覆キャリアは、優れた流動性、摩擦帯電性および現像性を有するものであり、アモルファスシリコン感光体を搭載してなる高速複写機による画像形成方法に好適に使用することができる。
【0021】
そして、このような樹脂被覆キャリアと後述するトナーとを含む二成分現像剤によって静電潜像を現像する画像形成方法によれば、高湿度環境下においても、アモルファスシリコン感光体表面に被覆樹脂やトナー成分が付着することが防止され、更に高い帯電特性を有するため、画像流れ等の欠陥のない解像度の高い複写画像を安定的に得ることができる。
【0022】
すなわち、特定共重合体含有樹脂よりなる樹脂被覆層および特定重合体混合樹脂よりなる樹脂被覆層中には、耐湿性に優れていて高湿度環境下における画像流れの発生を抑制することのできる脂環式メタクリル酸エステル単量体による重合体成分と、芯材粒子表面との接着性に優れていて長期にわたる画像形成においても樹脂被覆層の剥離の発生を抑制することのできる鎖式メタクリル酸エステル単量体による重合体成分とが含有されており、これら重合体成分の相乗効果により、格段に優れた電子写真性能が樹脂被覆キャリアに発揮される。
【0023】
また、脂環式メタクリル酸エステル単量体による重合体成分と、鎖式メタクリル酸エステル単量体による重合体成分を併用することにより、得られる樹脂被覆キャリアは、長期にわたる画像形成に供された後においても、スペントトナー等の付着物のない清浄な表面状態を有するものとなる、という効果(以下「リフレシュ効果」という)が奏される。
【0024】
すなわち、スペントトナーによって疲労した樹脂被覆層の表層部分は、当該スペントトナーと共に極く少量づつ除去されることによってリフレッシュ(再生)され、画像形成初期と同等の清浄な表面状態が維持される。このような優れた効果が奏される理由は明確ではないが、2種の異なる置換基を有する特定のエステル基が干渉し合うことによるものであると推察される。
【0025】
そして、このリフレシュ効果によってスペントトナーが除去されることにより、キャリアの吸湿性に起因する画像流れの発生を防止することができ、現像剤としての耐久性を格段に向上させることができる。この耐久性の向上効果は、当該トナーが、シリカ、チタニア、アルミナ等の比表面積の大きい外添剤を含む場合において特に顕著に発揮される。
【0026】
樹脂被覆層を構成する特定共重合体含有樹脂としては、脂環式メタクリル酸エステル単量体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体とを共重合させて得られる共重合体を50重量%以上の割合で含有する樹脂を挙げることができる。
ここで、共重合反応に供される脂環式メタクリル酸エステル単量体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体とのモル比としては1:9〜9:1であることが好ましく、更に好ましくは3:7〜7:3とされる。
【0027】
特定共重合体含有樹脂を得るための共重合反応に供される脂環式メタクリル酸エステル単量体としては、炭素原子数が3〜7個のシクロアルキル環を有する化合物を挙げることができ、具体的には、例えばメタクリル酸シクロプロピル、メタクリル酸シクロブチル、メタクルリ酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘプチル等が挙げられる。これらのうち、特に優れたリフレッシュ効果を発揮することができる観点から、メタクリル酸シクロヘキシルが好ましい。
【0028】
特定共重合体含有樹脂を得るための共重合反応に供される鎖式メタクリル酸エステル単量体としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等の単量体が挙げられる。これらのうち、特に優れたリフレッシュ効果を発揮することができる観点から、炭素原子数1〜6のアルキル基を有するものが好ましい。
【0029】
特定共重合体含有樹脂を得るためには、上記の脂環式メタクリル酸エステル単量体および鎖式メタクリル酸エステル単量体と共に、これらと共重合可能な共重合性単量体を使用してもよい。共重合性単量体としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、バラクロルスチレン等のスチレン系単量体を挙げることができる。なお、共重合性単量体の使用割合は全単量体中の50モル%未満とされる。
【0030】
樹脂被覆層を構成する特定重合体混合樹脂としては、前記脂環式メタクリル酸エステル単量体を単独で重合させて得られる重合体と、前記鎖式メタクリル酸エステル単量体を単独で重合させて得られる重合体とを50重量%以上の割合で含有する樹脂を挙げることができる。
【0031】
特定重合体混合樹脂中に含有される脂環式メタクリル酸エステル単量体による重合体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体による重合体との重量比としては1:9〜9:1であることが好ましく、更に好ましくは3:7〜7:3とされる。
【0032】
特定共重合体含有樹脂および特定重合体混合樹脂中には、脂環式メタクリル酸エステル単量体による重合体成分と、鎖式メタクリル酸エステル単量体による重合体成分と共に、他の種類の樹脂成分を50重量%未満の割合で添加含有されていてもよい。斯かる樹脂成分としては、例えばスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、ロジン変成樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂を挙げることができ、これらは1種類のみでなく2種類以上組み合わせて用いることもできる。
【0033】
本発明に使用する樹脂被覆キャリアを製造する方法としては、特に限定されるものではなく、湿式法および乾式法の何れの方法によって製造してもよい。
【0034】
湿式法においては、懸濁重合法または乳化重合法等により得られた樹脂分散液を浸漬塗布法、スプレー塗布法、流動化ペット塗布法等により芯材粒子の表面に塗布し、樹脂のガラス転移点以上に加熱・乾燥して樹脂被覆層を形成する。なお、前記樹脂分散液に代えて、市販の樹脂を有機溶剤に溶解した調製された樹脂溶液を使用して樹脂被覆層を形成することもできる。
【0035】
乾式法は、樹脂分散液や樹脂溶液を使用せずに、粉体の状態の被覆材料(樹脂微粒子)と芯材粒子とを混合撹拌してこれに機械的衝撃力を繰り返して付与することにより芯材粒子の表面に被覆材料の膜を形成していく方法である。
【0036】
この乾式法の一例を示せば、乳化重合法または懸濁重合法等により攪拌下に重合させ、必要に応じて粉砕分級処理を施すことによって、芯材粒子の粒径の1/10以下の粒径(通常0.01〜2.0μm)の樹脂微粒子を合成する。次いで、得られた樹脂微粒子と芯材粒子と混合し、機械的衝撃力により当該芯材粒子の表面に樹脂微粒子を固着させ、必要により樹脂微粒子のガラス転移点以上に加熱・乾燥することにより樹脂被覆層を形成する。この乾式法においては、芯材粒子100重量部に対して樹脂微粒子を0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜5重量部混合し、例えば「ターボミル」(ターボ工業社製)、ピンミル、「クリプトロン」(川崎重工社製)等のローターとライナーを有する摩砕機、または図1に示すような高速攪拌混合機(水平回転翼型混合機)により、攪拌混合下、機械的衝撃力により芯材粒子表面に樹脂微粒子を固着して樹脂被覆層を形成する。
【0037】
図1は樹脂被覆キャリアの製造に使用することができる水平回転翼型混合機の一例を示す概略図である。混合撹拌槽10の上蓋11には、投入弁13が設置された原料投入口12と、フィルター14と、点検口15が設けられている。なお、図1において、23は容器内排気口、21および24は排出弁である。
【0038】
投入弁13を経て原料投入口12から投入されたキャリア原料(芯材粒子および樹脂微粒子)は、モーター22により駆動される水平方向回転体18の回転翼18a,18b,18cにより撹拌され、これにより機械的衝撃力が付与される。この水平方向回転体18は、回転される中心部18dと、この中心部18dに関して対象的な位置に設けられた3つの回転翼18a,18b,18cとを備えてなり、これらの回転翼は、混合撹拌槽10の底部10aから斜め上方に角度θ(約35°)で立ち上がる斜面を有している。従って、投入されたキャリア原料はこれらの回転翼により上方へかき上げられる。かき上げられたキャリア原料は、混合撹拌槽10の傾斜した上部内壁または下部内壁に衝突し、水平方向回転体18の回転翼18a,18b,18cの回転範囲に落下する。一方、水平方向回転体18の上部には垂直方向回転体19が設けられていて、この垂直方向回転体19は2枚の回転翼よりなり、上下方向に回転して混合撹拌槽10の内壁にはねかえされたキャリア原料と衝突する。この垂直方向回転体19は、キャリア原料の撹拌を促進し、その凝集を防止する役割を果たす。
【0039】
このようにしてキャリア原料は、水平方向回転体18、垂直方向回転体19、混合撹拌槽10の内壁との衝突、あるいはキャリア原料同士の衝突を繰り返し、これにより機械的衝撃力が付与されて、樹脂微粒子が、芯材粒子の表面上に展延されて固着され、これらにより樹脂被覆層が形成される。このようにして得られた樹脂被覆キャリアは、排出弁21を開き、製品排出口20より取り出される。ジャケット17は、例えばキャリア原料の撹拌時には加熱手段として機能し、キャリア原料の撹拌終了後には冷却手段として機能するものであり、このジャケット17により混合撹拌槽10の外壁がほぼ3/4の高さすなわち垂直方向回転体19が取り付けられている高さまで覆われている。品温は、品温計16によって測定される。なお、垂直方向回転体19は必要に応じて設けられるものであり、水平方向回転体18のみを設けるようにしてもよい。
【0040】
既述したように、樹脂微粒子の粒径は、芯材粒子の粒径の1/10以下とされ、通常0.01〜2.0μmとされる。この粒径が0.01μmより小さいと、芯材粒子への強固が打込みができなくなる傾向があり、一方、この粒径が2.0μmを超えると樹脂被覆層の均一性を図ることが困難となる。なお、芯材粒子の粒径および樹脂微粒子の粒径は、何れも体積平均粒径である。ここに、芯材粒子の粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置「HELOS」(日本電子工業社製)により測定され、樹脂微粒子の粒径はレーザー散乱式粒度分布測定装置「LPA−3100」(大塚電子社製)によって測定されたものである。
【0041】
また、樹脂微粒子を構成する樹脂の重量平均分子量(Mw)としては10,000〜500,000であることが好ましい。重量平均分子量(Mw)を当該範囲とすることにより、形成される樹脂被覆層の耐摩耗性が向上するとともに、リフレッシュ効果も増大して現像剤としての耐久性が更に向上し、高品位の複写画像を長期にわたって安定的に形成することができる。
【0042】
さらに、樹脂微粒子を構成する樹脂のガラス転移点(Tg)は60〜180℃であることが好ましく、更に好ましくは80〜150℃とされる。ガラス転移点(Tg)の低い樹脂微粒子により得られた樹脂被覆キャリアを用いて画像形成を行う場合には、当該樹脂被覆キャリアへのトナースペントが激しく、リフレッシュ効果を有効に発揮することができず、また、被覆樹脂が感光体表面にフィルミングしやすくなる。一方、ガラス転移点(Tg)の高い樹脂微粒子を用いる場合には成膜性が悪く、また、得られる樹脂被覆キャリアは、リフレッシュ効果を有効に発揮することができず、樹脂被覆層が剥離しやすくなって耐久性に劣るものとなる。
【0043】
<トナー>
本発明において使用するトナーは、結着樹脂として、鹸化価が300〜700〔KOHmg/g〕、酸価が30〜80〔KOHmg/g〕、クロロホルム不溶分の割合が0.5〜20重量%であるポリエステル樹脂(以下「特定のポリエステル樹脂」ともいう)を含有している点に特徴を有するものである。
【0044】
<ポリエステル樹脂の鹸化価および酸価>
特定のポリエステル樹脂の鹸化価は300〜700〔KOHmg/g〕の範囲とされ、好ましくは400〜600〔KOHmg/g〕の範囲とされる。
また、特定のポリエステル樹脂の酸価は30〜80〔KOHmg/g〕の範囲とされ、好ましくは40〜70〔KOHmg/g〕の範囲とされる。
【0045】
ここで、鹸化価とは、試料1gを鹸化するために必要な水酸化カリウムのミリグラム数をいい、酸価とは、試料1g中に含まれる酸(分子末端に存在するカルボキシル基)を中和するために必要な水酸化カリウムのミリグラム数をいう。
なお、鹸化価および酸価は、それぞれ、JIS K 0070に準拠して測定したものである。
【0046】
特定のポリエステル樹脂は、鹸化価および酸価がそれぞれ大きく、極性基(分子内におけるエステル結合や分子末端に存在するカルボキシル基)の含有割合が比較的高いものである。
【0047】
従って、このようなポリエステル樹脂を結着樹脂として含有してなるトナーは、(1) 誘電率が高く、優れた帯電特性(大きな帯電速度)を有し、アモルファスシリコン感光体を用いた画像形成方法に好適なものとなる。更には、(2) 結着樹脂の大きな凝集力によって発揮される優れた耐オフセット性、および(3) 結着樹脂の転写材との高い親和性によって発揮される優れた低温定着性を有するものとなる。
【0048】
更に、(4) 300以上の鹸化価を有する(エステル結合の含有割合の大きい)ポリエステル樹脂は、比較的分子量の小さいモノマーから構成されるものであるので粉砕されやすく、このようなポリエステル樹脂によってトナー原料を構成すれば所望の粒径のトナー粒子を効率的に得ることができる。
【0049】
ポリエステル樹脂の鹸化価が300未満である場合には、これを結着樹脂として含有するトナーに、上記(1) 〜(4) のような優れた特性を付与することができない。一方、ポリエステル樹脂の鹸化価が700を超える場合には、当該ポリエステル樹脂が水分を吸着しやすくなり、これを結着樹脂として含有するトナーにおいて、高温高湿環境下における画像流れの問題を招きやすい。
【0050】
また、ポリエステル樹脂の酸価が30未満である場合には、これを結着樹脂として含有するトナーに、上記(1) 〜(3) のような優れた特性を付与することができない。一方、ポリエステル樹脂の酸価が80を超える場合には、当該ポリエステル樹脂が水分を吸着しやすくなり、これを結着樹脂として含有するトナーにおいて、高温高湿環境下における画像流れの問題を招きやすい。
【0051】
<ポリエステル樹脂のクロロホルム不溶分>
特定のポリエステル樹脂のクロロホルム不溶分の割合は0.5〜20重量%の範囲とされ、好ましくは1.0〜15重量%の範囲とされる。
【0052】
本発明において、クロロホルム不溶分とは、試料をクロロホルムに溶解したときの濾紙不透過分をいい、次のようにして求めたものである。
樹脂試料を微粉砕し、40メッシュの篩を通過した試料粉体5.00gを採取し、濾過助剤ラジオライト(#700)5.00gと共に容量150mlの容器に入れ、この容器内にクロロホルム100gを注入し、ボールミル架台に載せ5時間以上にわたって回転させて試料を十分にクロロホルムに溶解させる。一方、加圧濾過器内に直径7cmの濾紙(No.2のもの)を置き、その上に5.00gのラジオライトを均一にプレコートし、少量のクロロホルムを加えて濾紙を濾過器に密着させた後、前記容器の内容物を濾過器内に流し込む。さらに容器を100mlのクロロホルムにより充分に洗浄して濾過器に流し込み、容器の器壁に付着物が残留しないようにする。その後、濾過器の上蓋を閉じ、濾過を行う。濾過は4kg/cm以下の加圧下にて行い、クロロホルムの流出が止まった後にクロロホルム100mlを加えて濾紙上の残留物を洗浄し、ふたたび加圧濾過を行う。以上の操作が完了した後、濾紙およびその上の残渣ならびにラジオライトのすべてをアルミホイル上に載せて真空乾燥器内に入れ、温度80〜100℃、圧力100mmHgの条件下で10時間乾燥し、かくして得られた乾固物の総重量a(g)を測定し、次式によりクロロホルム不溶分x(重量%)を求める。
【0053】
【数1】
Figure 0003552783
【0054】
本発明者らは、トナーの結着樹脂を構成するポリエステル樹脂について、添加剤の分散性という観点から検討したところ、クロロホルム不溶分の割合が一定以上(0.5重量%以上)のポリエステル樹脂を用いることにより、着色剤をはじめとする添加剤の分散性が格段に向上することを見出し、クロロホルム不溶分の割合は、斯かる知見に基いて規定されたものである。
【0055】
そして、例えばカーボンブラック等着色剤の分散性が向上することにより、当該着色剤の偏在が防止され、トナーの表面状態・内部状態が均一となって更に優れた帯電特性が発揮され、アモルファスシリコン感光体を用いた画像形成方法において好適となるとともに、カブリやトナー飛散の発生を確実に防止することができる。
【0056】
なお、クロロホルム不溶分の重量割合が添加剤の分散性にどのように影響を与えるのかについては明らかではないが、クロロホルム不溶分である高分子量成分が一定以上の割合で存在する場合には、混練時において、高分子量成分を含む樹脂の大きな剪断力によって添加剤の凝集物が解砕されることにより分散性の向上が図れるものと推測される。
【0057】
ポリエステル樹脂におけるクロロホルム不溶分の割合が0.5重量%未満である場合には、添加剤の分散性を向上させることができず、これを結着樹脂として含有するトナーにおいて、例えば着色剤の分散不良に起因する帯電量の低下(カブリ、トナー飛散の発生)を招きやすい。一方、クロロホルム不溶分の割合が20重量%を超える場合には、この高度に架橋した部分に着色剤が分配されにくくなり、かえって着色剤の分散性が不均一になる。
【0058】
<ポリエステル樹脂の軟化点(Tsp)>
特定のポリエステル樹脂の軟化点(Tsp)は95〜170℃の範囲にあることが好ましい。斯かる軟化点(Tsp)が過小のときにはトナーの耐オフセット性が低下し、一方、当該軟化点(Tsp)が過大のときにはトナーの低温定着性が悪化する傾向がある。
【0059】
ここで、軟化点(Tsp)とは、高架式フローテスター「CFT−500型」(島津製作所製)を用いて、測定条件を、荷重20kg/cm、ノズルの直径1mm、ノズルの長さ1mm、予備加熱80℃で10分間、昇温速度6℃/分とし、サンプル量1cm(真性比重×1cmで表される重量)として測定記録したとき、フローテスターのプランジャー降下量−温度曲線(軟化流動曲線)におけるS字曲線の高さをhとするとき、h/2のときの温度をいう。
【0060】
<ポリエステル樹脂のガラス転移点(Tg)>
また、特定のポリエステル樹脂のガラス転移点(Tg)は50〜80℃の範囲にあることが好ましい。斯かるガラス転移点(Tg)が過小のときには、当該ポリエステル樹脂がアモルファスシリコン感光体表面にフィルミングしやすくなる。一方、当該ガラス転移点(Tg)が過大のときにはトナーの低温定着性が悪化する傾向がある。
【0061】
ここで、ガラス転移点(Tg)とは、示差走査熱量計DSC(セイコー電子工業社製)を用い、100℃で3分間放置した後、降温速度10℃/分で室温まで冷却した試料を、昇温速度10℃/分で測定した際に、ガラス転移領域におけるDSCサーモグラムのガラス転移点以下のベースラインの延長線と、ピークの立上がり部分からピークの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点と定めたときの値をいう。
【0062】
<ポリエステル樹脂を合成するための単量体>
特定のポリエステル樹脂を合成するために用いられる単量体としては、
(イ)ポリエステルの基本骨格である主鎖を構成する、2価のアルコール単量体および2価のカルボン酸単量体、
(ロ)ポリエステルの非線状化(側鎖・架橋構造の形成)に関与する、3価以上の多価アルコール単量体および/または3価以上の多価カルボン酸単量体
を挙げることができる。また、必要に応じて、前記(イ)および(ロ)以外の単量体を併用することもできる。
【0063】
前記(イ)における2価のアルコール単量体としては、例えばポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどのエーテル化ビスフェノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブテンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールAなどを例示することができる。
【0064】
前記(イ)における2価のカルボン酸単量体としては、例えばマレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、イソドデセニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、これらの酸の無水物もしくは低級アルキルエステルなどを例示することができる。
【0065】
前記(ロ)における3価以上の多価アルコール単量体としては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンなどを例示することができる。
【0066】
前記(ロ)における3価以上の多価カルボン酸単量体としては、例えば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール三量体酸、これらの酸の無水物もしくは低級アルキルエステルなどを例示することができる。
【0067】
<ポリエステル樹脂の製造方法>
本発明に使用するトナーを構成する特定のポリエステル樹脂を製造する方法としては特に限定されるものではないが、鹸化価、酸価およびクロロホルム不溶分の割合を一定の範囲に制御する観点から、次のような条件に従って製造することが好ましい。
【0068】
特定のポリエステル樹脂は、300KOHmg/g以上の鹸化価を有する、エステル結合の含有割合の大きい樹脂であり、斯かる樹脂を合成するためには比較的分子量の小さいモノマーから合成する必要がある。ここに、モノマーの平均分子量としては、好ましくは205以下、より好ましくは160以下である。
【0069】
また、特定のポリエステル樹脂は、30KOHmg/g以上の酸価を有する樹脂であり、斯かる樹脂を合成するためには、アルコール単量体およびカルボン酸単量体において、当該カルボン酸単量体の割合(官能基としての割合)を大きくすればよい。具体的には、アルコール単量体の水酸基1に対してカルボン酸単量体のカルボキシル基が1.0〜1.4であり、好ましくは1.1〜1.4である。
【0070】
なお、鹸化価および酸価の範囲を制御する観点から、重合反応系におけるモノマーが飛散・昇華等によって減少した場合には、減少量に相当するモノマーを重合反応系に逐次補充しながら反応を行わせることが好ましい。
【0071】
特定のポリエステル樹脂は、クロロホルム不溶分の割合が0.5〜20重量%の樹脂であり、斯かる樹脂を合成するためには下記のような条件によることが好ましい。
【0072】
▲1▼ クロロホルム不溶分の割合は、重合反応停止後における生成物(ポリエステル)の冷却速度を調節することによって制御することができる。
【0073】
▲2▼ クロロホルム不溶分の割合は、3価以上の多価単量体〔前記(ロ)〕の使用割合を調節することによっても制御することができる。クロロホルム不溶分の割合を0.5〜20重量%の範囲とするためには、他の合成条件によっても異なるが、3価以上の多価単量体の使用割合を1〜15モル%とすることが好ましい。
【0074】
この3価以上の多価単量体〔前記(ロ)〕は、2価の単量体〔前記(イ)〕と共に反応系に投入して重合反応を行わせてもよいが、2価の単量体によって数平均分子量が300〜1400程度の線状ポリエステルを合成した後、この系に、3価以上の多価単量体を添加して、前記線状ポリエステルと前記多価単量体との重合反応を行わせることもできる。
【0075】
本発明に使用するトナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含み、結着樹脂として、特定のポリエステル樹脂が含有されてなるものである。なお、トナーを構成する結着樹脂には特定のポリエステル樹脂が含有されていることが必須であるが、必要に応じて他の種類の樹脂が併用されていてもよい。
【0076】
本発明に使用するトナーを構成する着色剤としては、特に限定されるものではなく従来公知の染料、顔料等を挙げることができる。
具体的には、例えばカーボンブラック、ニグロシン染料(C.I.No.50415B)、アニリンブルー(C.I.No.50405)、カルコオイルブルー(C.I.No.azoic Blue 3)、クロムイエロー(C.I.No.14090)、ウルトラマリンブルー(C.I.No.77103)、デュポンオイルレッド(C.I.No.26105)、キノリンイエロー(C.I.No.47005)、メチレンブルークロライド(C.I.No.52015)、フタロシアニンブルー(C.I.No.74160)、マラカイトグリーン(C.I.No.42000)、ランプブラック(C.I.No.77266)、ローズベンガル(C.I.No.45435)、これらの混合物、その他を用いることができる。着色剤の配合割合は、結着樹脂100重量部に対して1〜20重量部であることが好ましい。
【0077】
本発明に使用するトナーには、必要に応じてその他の添加剤が含有されていてもよい。斯かる添加剤として、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の低分子量ポリオレフィンを好ましく用いることができ、特に環球法による軟化点が70〜150℃、さらには120〜150℃の低分子量ポリオレフィンを好ましく用いることができる。
【0078】
低分子量ポリオレフィンが添加されているトナーは、耐オフセット性およびその生産性(トナー原料の粉砕性)が更に向上する。
低分子量ポリオレフィンの含有割合は、通常、結着樹脂100重量部に対して1〜10重量部とされる。
【0079】
また、磁性トナーを構成する場合には磁性体が添加含有される。斯かる磁性体としては、磁場によってその方向に強く磁化する物質、例えばフェライト、マグネタイトをはじめとする鉄、ニッケル、コバルト等の強磁性を示す金属、あるいはこれらの金属を含む合金または化合物、強磁性元素を含まないが適当に熱処理することによって強磁性を示すようになる合金、例えばマンガン−銅−アルミニウムもしくはマンガン−銅−錫等のホイスラー合金とよばれる種類の合金または二酸化クロム、その他を挙げることができる。斯かる磁性体は、平均粒径0.1〜1μmの微粉末状態で結着樹脂中に均一に分散含有されることが好ましい。磁性体の含有割合は、通常、結着樹脂100重量部に対して20〜70重量部とされ、好ましくは25〜70重量部とされる。
【0080】
また、本発明に使用するトナーには、帯電速度を更に大きくして帯電特性の一層の向上を図るという観点から無機微粒子が外部添加されていることが好ましい。
斯かる無機微粒子としては、その平均一次粒子径が5〜40nmのものが好ましい。また、無機微粒子のBET法による比表面積は40〜200m/gであることが好ましい。無機微粒子の配合割合はトナー全体の0.1〜1.0重量%であることが好ましい。
無機微粒子の構成材料としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン等を挙げることができ、これらのうちシリカ微粒子が好ましく、特に、表面が疎水化処理されたシリカ微粒子が好ましい。
【0081】
本発明に使用するトナーを製造する方法の一例を示せば、特定のポリエステル樹脂を含む結着樹脂成分と、着色剤と、低分子量ポリオレフィンと、その他必要に応じて添加される各種添加剤とを予備混合し、この混合系を溶融混練・冷却・粗粉砕・微粉砕し、次いで分級することにより、所望の粒径を有する粒子粉末状のトナーを得る。
【0082】
<好適な態様>
上記の樹脂被覆キャリアと、上記のトナーとを含む二成分現像剤により静電潜像の現像を行う本発明の画像形成方法によれば、アモルファスシリコン感光体を搭載してなる高速複写機により複写画像を形成する場合においても、画像流れのない高品位の複写画像を安定的に形成することができる。そして、この画像形成方法において、前記樹脂被覆キャリアの粒度分布および前記トナーの粒度分布を特定の範囲に規定することにより、高速複写機により画像形成において、更なる電子写真性能の向上を図ることができる。
【0083】
電子写真性能の向上を図る上で好適な樹脂被覆キャリアの粒度分布としては、重量平均粒径(D50)が50〜100μm、45μm未満のキャリア粒子の割合が5重量%以下、106μm以上のキャリア粒子の割合が10重量%以下であることが好ましい。キャリアの粒度分布は摩擦帯電性能に大きな影響を及ぼすことが知られており、アモルファスシリコン感光体を搭載する電子写真複写機、特に高速複写機において、キャリア粒度分布は重要な現像剤特性である。小径キャリアの割合が過剰となる場合には、キャリアの被覆樹脂がアモルファスシリコン感光体表面にフィルミングしやすくなって画像欠陥の発生を招く。一方、大径キャリアの割合が過剰となる場合には、現像領域における擦過力が強くなり過ぎて、感光体上の画像を乱す原因となる。ここで、キャリアの粒度分布は、篩分析試験〔JIS H 2601(標準篩JIS Z 8801)〕により測定した。なお、重量平均粒径(D50)とは、重量積算50%のときの粒径をいう。
【0084】
電子写真性能の向上を図る上で好適なトナーの粒度分布としては、重量平均粒径(D50)が4〜10μm、5μm未満のトナー粒子が30個数%以下、16μmを超えるトナー粒子が5重量%以下であることが好ましい。トナーの粒度分布も、キャリアの粒度分布と同様に帯電性能に影響を及ぼす。微粉粒子の割合が過剰である場合には、クリーニング工程において感光体表面にフィルミングされやすくなる。一方、粗粉粒子の割合が過剰である場合には、形成される画像について画質低下を招く。ここで、トナーの粒度分布は、コールターカウンターにより測定した。
【0085】
さらに、トナー中に分散混合されてなる添加剤についても、均一分散性の向上を図る観点から好ましい粒径の範囲が規定される。添加剤の均一分散性が低い場合には、トナー粒子から添加剤が離脱し、当該添加剤がアモルファスシリコン感光体表面にフィルミングしやすくなる。
【0086】
特に、トナー中に分散混合されているワックスの粒径は、円相当径で0.2〜0.8μmであることが好ましい。ここで、円相当径は、ミクロトームによってトナー混練物を0.2μmの厚さに薄切し、透過型電子顕微鏡を用いて1500倍の倍率で観察し、画像解析装置「SPICCA」(日本アビオニクス製)により求めた値である。
【0087】
また、トナー中に分散混合されている着色剤の均一分散性は、トナー混練物を0.5μmの厚さに薄切し、光学顕微鏡観察を用いて300倍の倍率で観察し、画像解析装置により、視野中(視野は0.4×0.3mm)における1μm以上の凝集体の個数を測定することにより評価することができる。ここに、当該凝集体の個数は300個以下であることが好ましい。
【0088】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、以下において、シクロヘキシルメタクリレートを「CHMA」、メチルメタクリレートを「MMA」、スチレンを「St」、ブチルメタクリレートを「BMA」、ブチルアクリレートを「BA」と省略して記載する。
【0089】
<キャリアの製造>
〔キャリア1〕
乳化重合法により、CHMAと、MMAとを共重合(共重合モル比:CHMA/MMA=5/5)させることにより、重量平均分子量200,000、ガラス転移点(Tg)110℃の共重合体(特定共重合体含有樹脂)よりなる体積平均粒径0.1μmの樹脂微粒子▲1▼を得た。次いで、この樹脂微粒子▲1▼2重量部と、銅−亜鉛フェライト粒子からなる芯材粒子(飽和磁化:63emu/g)100重量部とを、図1に示す水平回転翼型混合機内に投入し、周速4m/秒で15分間混合した後、処理温度を120℃に設定し、周速8m/秒で30分間混合し、再び冷却しながら周速4m/秒に戻して15分間混合することにより樹脂被覆キャリアを製造した。これを「キャリア1」という。なお、前記芯材粒子の粒度分布は、重量平均粒径(D50)が60μm、45μm未満の粒子の割合が0.2重量%、45μm以上63μm未満の粒子の割合が48.5重量%、63μm以上75μm未満の粒子の割合が51.1重量%、75μm以上106μm未満の粒子の割合が0.2重量%、106μm以上の粒子の割合が0.0重量%である。
【0090】
〔キャリア2〜9〕
樹脂被覆組成物を形成するための樹脂微粒子として、後記表1に示す樹脂微粒子▲2▼〜▲9▼のそれぞれを使用したこと以外はキャリア1の製造例と同様にしてキャリア2〜5(実施例用)およびキャリア6〜9(比較例用)を得た。
【0091】
以上のようにして得られたキャリア1〜9の特性を後記表2に示す。
なお、表2に示す特性中、かさ密度は「かさ比重測定器」(筒井化学器械社製)により測定し、BET比表面積は「フローソーブ II 2300」(島津製作所社製)により測定した。また、体積固有抵抗は以下のようにして求めた。
【0092】
断面積1.0cmの絶縁性円筒容器内にキャリア粒子1.0gを充填し、500gの荷重下で試料高さt〔cm〕を測定した後、DC100Vの電場を印加して電流値I〔A〕を測定し、以下の式より体積固有抵抗R〔Ω・cm〕を算出した。
【0093】
【数2】
R=(100×1.0)/(I・t)
【0094】
【表1】
Figure 0003552783
【0095】
【表2】
Figure 0003552783
【0096】
<ポリエステル樹脂の製造>
後記表3に示す処方に従って、ジアルコール単量体、ジカルボン酸単量体およびトリカルボン酸単量体の各々を、温度計、ステンレススチール製攪拌器、ガラス製窒素導入管および流下式コンデンサーを備えた容量2リットルの4つ口フラスコに入れ、このフラスコをマントルヒータにセットし、ガラス製窒素ガス導入管より窒素ガスを導入して反応器内を不活性雰囲気に保った状態で220℃まで昇温させ、この状態において攪拌しながら重合反応を行わせた。なお、飛散・昇華等によって単量体が減少した場合には、減少量に相当する量の単量体をフラスコ内に補充した。反応系のサンプリングを適宜行って酸価を測定し、所定の酸価(後記表4に示す酸価)に達した時点で反応を停止させ、反応生成物をフラスコからバットに取出し、室温まで冷却して各ポリエステル〔ポリエステルA〜C(実施例用)およびポリエステルa〜c(比較例用)〕を得た。得られたポリエステルA〜Cおよびポリエステルa〜cの各々について、鹸化価、軟化点(Tsp)、ガラス転移点(Tg)およびクロロホルム不溶分の割合を測定した。測定値を併せて後記表4に示す。
【0097】
【表3】
Figure 0003552783
【0098】
【表4】
Figure 0003552783
【0099】
<トナーの製造>
〔トナーA〕
上記のようにして得られたポリエステルA100重量部と、カーボンブラック「ブラックパールL」(キャボット社製)8重量部と、精製カルバナワックス「No.1」(野田ワックス社製)2重量部と、「ヘキストワックスC」(ヘキスト社製)2重量部とをヘンシェルミキサーにより混合した後、二軸押出機により溶融混練し、その後冷却し、次いでハンマーミルにより粗粉砕し、更に「クリプトロン」(川崎重工社製)により微粉砕し、ミクロプレックスにより分級して、体積平均粒径が8.5μmの着色粒子を得た。なお、この着色粒子の体積粒度分布および個数粒度分布を図2に示す。次いで、この着色粒子に、シリカ微粒子「アエロジル R−805」(アエロジル社製)0.6重量部と、チタニア微粒子「アエロジル T−805」(アエロジル社製)0.8重量部とを添加し、ヘンシェルミキサーにて周速40m/秒で20分間混合して実施例用のトナーを得た。これを「トナーA」という。
【0100】
〔トナーB〜C〕
ポリエステルAに代えて、ポリエステルB〜Cの各々100重量部を用いたこと以外はトナーAの製造例と同様にして、2種類のトナー(実施例用)を得た。これらをそれぞれ「トナーB」、「トナーC」という。
【0101】
ポリエステルAに代えて、ポリエステルa〜cの各々100重量部を用いたこと以外はトナーAの製造例と同様にして、3種類のトナー(比較例用)を得た。これらをそれぞれ「トナーa」、「トナーb」、「トナーc」という。
【0102】
以上のようにして得られたトナーA〜Cおよびトナーa〜cの特性を後記表5に示す。
なお、表5に示す特性中、かさ密度は「川北式かさ密度測定器」(セイシン企業社製)により測定した。
【0103】
【表5】
Figure 0003552783
【0104】
<現像剤の調製>
後記表6に示す組合せに従って、キャリア94重量部と、トナー6重量部とをYGG混合器を用いて室温で20分間混合した後、目開き106μmの篩を通過させて凝集物を除去することにより、現像剤1〜5(実施例用)および比較現像剤6〜9を調製した。得られた現像剤の特性を表6に併せて示す。
【0105】
<実施例1〜5および比較例1〜4>
上記のようにして調製した現像剤1〜9の各々について、アモルファスシリコン感光体を搭載してなる電子写真複写機「U−BIX6192」改造機〔コニカ(株)製〕(感光体線速:620mm/秒)を用いて、高温高湿度環境下(30℃,相対湿度80%)において10万回にわたり連続的に複写画像を形成する実写テストを行って、下記の項目について評価した。評価結果を表6に併せて示す。なお、現像条件は次のとおりに調整した。
【0106】
〔現像条件〕
現像電位:650V
現像スリーブ・感光体線速比(Vs/Vp):1.5
感光体−現像スリーブ間距離 :0.5mm
現像スリーブ上現像剤搬送量 :100mg/cm
【0107】
〔評価項目〕
(1)画像濃度
原稿濃度1.38のベタ画像を連続的に複写し、画像形成初期および10万回複写時の複写画像について、白紙に対する相対濃度を反射濃度計「RD−917」(マクベス社製)により測定した。
【0108】
(2)カブリ濃度
10万回複写後において、濃度0.000の白紙原稿を複写し、複写画像について、白紙に対する相対濃度を反射濃度計「RD−917」(マクベス社製)により測定した。
【0109】
(3)解像度
線幅および間隔の等しい5本の細線よりなるパターンで、1mmあたり2.8本,3.2本,3.6本,4.0本,4.5本,5.0本,5.6本,6.3本,7.1本,8.0本設けたチャート(原稿画像)を複写し、得られた複写画像を拡大鏡にて10倍で観察し、細線間が明確に分離している画像の本数(本/mm)をもって解像度とした。
【0110】
(4)画像流れ
1千回ごとにサンプリングした複写画像を目視で観察し、複写画像上に不鮮明な部分が現れたときの複写回数を測定した。
【0111】
【表6】
Figure 0003552783
【0112】
<実施例6>
乳化重合法により、CHMAの単独重合体(重量平均分子量220,000)およびMMAの単独重合体(重量平均分子量150,000)を合成した。次いで、CHMAの単独重合体6重量部と、MMAの単独重合体4重量部とをヘンシェルミキサーを用いて混合することにより、重合体混合物(特定重合体混合樹脂)を得た。
【0113】
上記のようにして得られた特定重合体混合樹脂に粉砕分級処理を施すことにより、体積平均粒径0.12μmの樹脂微粒子を得た。次いで、樹脂被覆組成物を形成するための樹脂微粒子として、この樹脂微粒子を使用したこと以外はキャリア1の製造例と同様にしてキャリア10(実施例用)を得た。このキャリア10のかさ密度は2.6g/cm、BET比表面積は0.33m/g、体積固有抵抗は1.0×1013Ω・cm、比重は4.9であった。
【0114】
キャリア10と、トナーAとを、トナーAの濃度が6重量%となるよう、YGG混合器を用いて室温で20分間混合した後、目開き106μmの篩を通過させて凝集物を除去することにより、実施例用の現像剤10を調製した。得られた現像剤10の帯電量は−24.6μC/g、かさ密度は1.88g/cmであった。
【0115】
この現像剤10について、実施例1と同様の条件により実写テストを行ったところ、初期画像濃度が1.30、10万回複写後における画像濃度が1.27、カブリ濃度が0.002、解像度が7.1であり、画像流れは認められなかった。
【0116】
【発明の効果】
本発明の画像形成方法によれば、アモルファスシリコン感光体を搭載してなる電子写真複写機、特に高速複写機により複写画像を形成する場合において、高湿度環境下であっても画像流れなどの欠陥を発生させず、細線の解像性に優れ、高い画像濃度を有する高品位の複写画像を長期にわたって安定的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂被覆キャリアの製造に使用することができる水平回転翼型混合機の一例を示す概略図である。
【図2】トナーAを構成する着色粒子の体積粒度分布および個数粒度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
10 混合撹拌層
10a 底部
11 上蓋
12 原料投入口
13 投入弁
14 フィルター
15 点検口
16 品温計
17 ジャケット
18 水平方向回転体
18a, 18b, 18c 回転翼
18d 中心部
19 垂直方向回転体
20 製品排出口
21 排出弁
22 モーター
23 容器内排気口
21 排出弁

Claims (1)

  1. アモルファスシリコンよりなる感光層を備えた感光体上に静電潜像を形成する潜像形成工程と、この静電潜像を現像剤により現像する現像工程と、この現像工程により得られる前記感光体上のトナー像を記録材へ転写する転写工程とを有する画像形成方法であって、前記現像剤は、下記〔1〕に示すキャリアと、下記〔2〕に示すトナーとを含む二成分現像剤であることを特徴とする画像形成方法。
    〔1〕キャリア
    脂環式メタクリル酸エステル単量体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体とを共重合させて得られる共重合体を含有する樹脂被覆層が芯材粒子の表面に形成されてなる樹脂被覆キャリア、又は、
    脂環式メタクリル酸エステル単量体を重合させて得られる重合体と、鎖式メタクリル酸エステル単量体を重合させて得られる重合体とを含有する樹脂被覆層が芯材粒子の表面に形成されてなる樹脂被覆キャリア。
    〔2〕トナー
    鹸化価が300〜700〔KOHmg/g〕、酸価が30〜80〔KOHmg/g〕及びクロロホルム不溶分の含有割合が0.5〜20重量%であるポリエステル樹脂を含有するトナー。
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