JPH04327988A - 昇華転写方法および該方法に用いる熱溶融転写記録媒体 - Google Patents

昇華転写方法および該方法に用いる熱溶融転写記録媒体

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JPH04327988A
JPH04327988A JP3096887A JP9688791A JPH04327988A JP H04327988 A JPH04327988 A JP H04327988A JP 3096887 A JP3096887 A JP 3096887A JP 9688791 A JP9688791 A JP 9688791A JP H04327988 A JPH04327988 A JP H04327988A
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    • Y10T428/31801Of wax or waxy material

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被染着物、たとえばシャ
ツなどの布製品に文字、記号、模様などを染着するため
の昇華転写方法およびこれに用いる熱溶融転写記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、昇華性染料を着色剤成分とする熱
溶融性インク層をする熱溶融転写記録媒体を用い、加熱
ヘッドによる加熱によって前記熱溶融性インク層を選択
的に溶融転写して吸収性の良好なマスター用シートに該
インクによる印像を形成することによってマスターを作
成し、このマスターと被染着物とを、前記印像を被染着
物に対向させるように重ね合せて、前記昇華性染料の昇
華温度以上に加熱して前記昇華性染料を前記被染着物に
昇華転写させる昇華転写方法およびこれに用いる熱溶融
転写記録媒体が知られている(特公平1−58080 
号公報)。
【0003】この昇華転写方法では熱転写プリンターを
用いてマスターを作成できるので、昇華捺染方法にくら
べて任意の文字、記号、模様(以下、模様で代表させる
)の染着像を簡便に被染着物に形成できるという利点を
有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記昇
華転写方法およびそれに用いる記録媒体はつぎのような
問題を有する。
【0005】すなわち従来例において染着濃度を高める
ために熱溶融性インク層中における昇華性染料の含有量
を高めると該インク層のマスター用シートに対する接着
性が低下し、鮮明な印像を有するマスターを形成しえな
いという問題がある。また加熱ヘッドで加熱した部位の
熱溶融性インク層の剥離性が必らずしも充分でなく、そ
れにより鮮明な印像を有するマスターを形成しえないと
いう問題がある。
【0006】とくに、前記昇華転写方法および記録媒体
をフルカラーの染着像の形成に応用するばあいに、前記
熱溶融性インク層の剥離性および接着性が顕著に問題に
なる。
【0007】フルカラーの染着像を形成するには、イエ
ローの色相の昇華性染料を含有する熱溶融性インク層、
マゼンタの色相の昇華性染料を含有する熱溶融性インク
層およびシアンの色相の昇華性染料を含有する熱溶融性
インク層の2種以上のインクドットをマスター用シート
上で重ね合せることになるが、従来においては基材から
のインクドットの剥離性およびインクドット同士の接着
性が良好でなく、所定のインクドット同士の重ね合せが
良好に行なわれず、所望のフルカラー染着像が形成しえ
ないという問題が生じる。
【0008】さらにフルカラーの染着像を形成するばあ
いは、各色の階調をだす必要があるが、インクドットの
剥離性およびインクドット同士の重なり合いが不良であ
ると、所望の階調がえられないという問題が生じる。
【0009】すなわち、ある色について面積階調法によ
り階調を出そうとするばあい、たとえば1画素を2×2
個のドットマトリックスで構成し、マトリックス中のイ
ンクドットの個数を1個から4個の間でかえることによ
り4階調の色がえられる。このばあい、記録媒体からの
インクドットの剥離性あるいはインクドットのマスター
用シートまたは先にマスター用シートに転写されている
他の色のインクドットに対する接着性がわるいと、所定
の個数のインクドットが定着されないため所定の階調が
えられないことになる。
【0010】前記の点に鑑みて、本発明は記録媒体から
のインクドットの剥離性がよく、またインクドットのマ
スター用シートへの接着性がよく、鮮明な印像を有する
マスターがえられ、その結果被染着物上に鮮明な染着像
をうることができる昇華転写方法およびそれに用いる記
録媒体を提供することを目的とする。
【0011】本発明はさらに、良好なフルカラーの印像
を有するマスターがえられ、その結果被染着物上に良好
なフルカラーの染着像をうることのできる昇華転写方法
およびそれに用いる記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材と、該基
材上に設けられたワックス状物質を主体とする離型層と
、該離型層上に設けられた昇華性染料を着色剤として含
有する熱溶融性インク層とからなる熱溶融転写記録媒体
を用い、マスター用シートに前記熱溶融性インク層を選
択的に溶融転写して該インクによる印像を形成すること
によってマスターを作成し、このマスターと被染着物と
を、前記印像を被染着物に対向させるように重ね合せて
、前記昇華性染料の昇華温度以上に加熱して前記昇華性
染料を前記被染着物に昇華転写させることを特徴とする
昇華転写方法、およびこれに用いる熱溶融転写記録媒体
に関する(以下、本発明の第1態様という)。
【0013】本発明はさらに、前記熱溶融性インク層上
にワックス状物質を主体とする接着層が設けられてなる
前記昇華転写方法、およびこれに用いる熱溶融転写記録
媒体に関する(以下、本発明の第3態様という)。
【0014】本発明は、さらに、基材と、該基材上に設
けられた昇華性染料を着色剤として含有する熱溶融性イ
ンク層と、該インク層上に設けられたワックス状物質を
主体とする接着層とからなる熱溶融転写記録媒体を用い
、マスター用シートに前記熱溶融性インク層を選択的に
溶融転写して該インクによる印像を形成することによっ
てマスターを作成し、このマスターと被染着物とを、前
記印像を被染着物に対向させるように重ね合せて、前記
昇華性染料の昇華温度以上に加熱して前記昇華性染料を
前記被染着物に昇華転写させることを特徴とする昇華転
写方法、およびこれに用いる熱溶融転写記録媒体に関す
る(以下、本発明の第2態様という)。
【0015】
【作用および実施例】本発明の第1態様においては、基
材と、該基材上に設けられたワックス状物質を主体とす
る離型層と、該離型層上に設けられた昇華性染料を着色
剤として含有する熱溶融性インク層とからなる熱溶融転
写記録媒体を使用する。
【0016】この第1態様では基材と熱溶融性インク層
との間にワックス状物質を主体とする離型層が存在し、
熱転写時に加熱部位の離型層がシャープに溶融し、粘度
の低い溶融物になるためインク層の熱転写が容易であり
、そのため鮮明なインク印像を有するマスターがえられ
、その結果被染着物上に鮮明な染着像がえられる。
【0017】とくに加熱ヘッドの作動された発熱素子に
対応してインクドットが確実にマスター用シート上に転
移され、ドット抜けなどが生じないので、所定の階調を
出すことができ、そのため良好なフルカラーの染着像を
うることができる。
【0018】またマスター用シート上に転移されたイン
クドットの上層には離型層のワックス状物質が残存して
いるから、該インクドットの上に別の色のインクドット
を転移するばあいに接着性がよい。この点もフルカラー
の染着像をうるばあいに有利である。
【0019】本発明の第2態様においては、基材と、該
基材上に設けられた昇華性染料を着色剤として含有する
熱溶融性インク層と、該インク層上に設けられたワック
ス状物質を主体とする接着層とからなる熱溶融転写記録
媒体を使用する。
【0020】この第2態様ではインク層上にワックス状
物質を主体とする接着層が存在し、その接着層は熱溶融
時におけるマスター用シートに対する接着性が良好であ
るため、インク層の熱転写時にマスター用シート上また
は該シート上に先に転写されている別の色のインクドッ
ト上にインクドットが確実に定着され、鮮明なインク印
像を有するマスターがえられ、その結果被染着物上に鮮
明な染着像がえられる。
【0021】とくに前記のごとく加熱ヘッドの作動され
た発熱素子に対応してインクドットが確実にマスター用
シート上または先に転写されているインクドット上に定
着され、ドット抜けなどが生じないので、所定の階調を
出すことができ、そのため良好なフルカラーの染着像を
うることができる。
【0022】なお、前記特公平1−58080 号公報
に記載された従来技術では、マスター用シートとして熱
溶融性インクのベヒクルを吸収しやすいシートを用い、
転写されたインク像中のベヒクルを該シートに吸収させ
て、昇華転写時にインク像のベヒクルが被染着物に移行
して染着像のにじみが生じないようにしているが、その
ばあい昇華性染料もシートの組織中に吸収されるため、
昇華転写に長時間を要するという問題があった。
【0023】しかしながら、本発明の前記第2態様にお
いてはマスター用シートとして普通紙などを用いても、
接着層のワックス状物質が紙の組織中に浸透するため昇
華性染料が過度に紙の組織中に浸透することがなく、そ
のため昇華転写が短時間で行なわれるという利点がある
。とくにフルカラーの染着像を形成する際に重ね合わさ
れたインクドット中の昇華性染料を同時に昇華転写する
ばあいにマスター用シートに直接転写されたインクドッ
トからの昇華転写も良好に行なわれるので有利である。
【0024】本発明の第3態様は前記第1態様および第
2態様の長所を併せ有し、とくにフルカラーの染着像を
うるばあいに有利である。すなわち、マスター用シート
上に先に転写されているインクドットの上層には離型層
の一部が残存しているが、このインクドット上に別の色
のインクドットを転写するばあい、後者のインクドット
の前者のインクドットに対向する面には接着層が存在す
るため、異なる色のインクドット同士の接着がきわめて
良好に行なわれる。とくに離型層と接着層を同一組成と
するばあいは前記効果が顕著である。
【0025】つぎに図面を参照して本発明を具体的に説
明する。
【0026】図1は本発明の第1態様に用いる熱溶融転
写記録媒体の一実施例を示す概略断面図である。図1に
おいて、21は記録媒体であり、基材1上にワックス状
物質を主体とする離型層2が設けられ、離型層2上に昇
華性染料を着色剤として含有する熱溶融性インク層3が
設けられている。
【0027】図2は本発明の第2態様に用いる熱溶融転
写記録媒体の一実施例を示す概略断面図である。図2に
おいて、22は記録媒体であり、基材1上に熱溶融性イ
ンク層3が設けられ、インク層3上にワックス状物質を
主体とする接着層4が設けられている。
【0028】図3は本発明の第3態様に用いる熱溶融転
写記録媒体の一実施例を示す概略断面図である。図3に
おいて、23は記録媒体であり、基材1上に離型層2が
設けられ、離型層2上に熱溶融性インク層3が設けられ
、インク層3上に接着層4が設けられている。
【0029】図4〜図5は本発明の第3態様における昇
華転写方法を工程順に示す説明図である。
【0030】図4に示すように熱溶融転写記録媒体23
とマスター用シート5とを重ね合せ、記録媒体23の基
材1の側から熱転写プリンターの加熱ヘッド6で加熱す
ると、加熱された部位がマスター用シート5上に選択的
に溶融転写されてインク印像7が形成されマスター8が
えられる。インク印像7は、たとえば溶融した接着層4
がマスター用シートに吸収され(接着層4が吸収された
部位を4aで示す)、インク層3はほぼマスター用シー
トの表面上に存在しており、そのうえに離型層2の転写
部分2aが乗ったような状態になっている。
【0031】このようにしてえられたマスター8を、図
5に示すように、繊維布などの被染着物9とインク印像
7が被染着物9と対向するように重ね合せ、熱板11な
どの加熱手段で昇華性染料の昇華温度以上に加熱すると
、インク印像7中の昇華性染料が昇華され被染着物9の
組織を染色して染着像10が形成される。7aはインク
印像7の残渣(昇華性染料が昇華したあとの残留物)を
示す。
【0032】第1態様および第2態様における昇華転写
方法も前記と同様に行なうことができる。
【0033】本発明における離型層は、ワックス状物質
を主体とする熱溶融性層である。ワックス状物質として
は、たとえば鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワ
ックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、セ
レシンワックスなどの天然ワックス;パラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油系ワック
ス;酸化ワックス、エステルワックス、低分子量ポリエ
チレン、フィッシャートロプシュワックスなどの合成ワ
ックス;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸;ステアリルア
ルコール、ベヘニルアルコールなどの高級脂肪族アルコ
ール;高級脂肪酸モノグリセリド、ショ糖の脂肪酸エス
テル、ソルビタンの脂肪酸エステルなどのエステル類;
オレイルアミドなどのアミド類などの1種もしくは2種
以上の混合物が使用でき、融点が50〜100 ℃のも
のが好ましい。離型層の融点は50〜100 ℃の範囲
が適当である。融点が前記範囲未満では記録媒体の保存
性がわるくなり、一方前記範囲を超えるとインク層の剥
離性が低下する。離型層の厚さは0.2 〜3μmの範
囲が適当である。離型層の厚さが前記範囲未満ではイン
ク層の剥離性が低下する。またマスター上にえられたイ
ンク印像7における離型層2aの量が少なくなるので、
異なる色のインクドットの重ね合せの際にインクドット
同士の接着性が低下する。離型層の厚さが前記範囲を超
えると転写感度が低下したり、マスター上の印像の耐擦
過性が低下したり、インク層の粉落ちの原因となる。
【0034】本発明における熱溶融性インク層は熱溶融
性ベヒクルと着色剤としての昇華性染料とからなるもの
である。
【0035】本発明に用いる昇華性染料は、加熱された
際に昇華、揮発などの現象により転移いうる染料をいい
、従来より昇華熱転写、昇華転写捺染などで使用されて
いるものがとくに制限なく使用できるが、たとえばつぎ
に示すようなものがあげられる。
【0036】イエロー色用昇華性染料 C.I.デイスパースイエロー3(アゾベンゼン系)、
23(ジスアゾ系)、7、60(ピラゾロンアゾ系)、
13(ベンゾアントロン系)、54(キノフタロン系)
、61(メチン系)、82(クマリン系)、1、5、4
2、141 、201 、E、E−GRL マゼンタ色用昇華性染料 C.I.デイスパースレッドB、1(アミノアゾベンゼ
ン系)、17、4(1−アミノ−4− ヒドロキシアン
トラキノン系)、60、135 、167 、210 
、C.I.デイパースバイオレット26、C.I.ソル
ベントレッド19シアン色用昇華性染料 C.I.デイスパースブルー14、26(4,8−ジア
ミノアントラキノン系)、3、24、56、20(ナフ
トキノン系)、106 、C.I.ソルベントブルー3
6、63、105 、112、C.I.デイスパースバ
イオレット28(1,4−ジアミノアントラキノン系) 前記各色用の昇華性染料は単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。黒色は前記イエロー、マゼンタ、
シアン色用の昇華性染料を適宜混合することによりえら
れる。前記イエロー、マゼンタ、シアン以外の色の昇華
性染料も勿論使用できる。昇華性染料としては昇華温度
(液状物からの揮発温度を含む)が60℃以上のものが
適当である。
【0037】熱溶融性インクのベヒクルはワックス状物
質、あるいはこれと熱溶融性樹脂とからなり、必要に応
じて油状物質を加えてもよい。
【0038】ワックス状物質としては前記離型層に用い
たものと同様なものが使用できる。熱溶融性樹脂として
は前記ワックス状物質と相溶性があるものが好ましく、
たとえばキシレン樹脂、クマロンインデン樹脂、スチレ
ン樹脂、エチレン− 酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレ
ン− ブタジエン共重合体樹脂、アクリル酸エステル樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂などの1種もしくは2種以上の混合物が使用でき、
融点ないし軟化点が40〜160 ℃のものが好ましい
。油状物質としては、たとえばナタネ油、ヒマシ油など
の植物油、モーター油、スピンドル油などの鉱油、ジオ
クチルフタレート、ジブチルフタレート、トリクレジル
フォスフェートなどの可塑剤があげられる。熱溶融性イ
ンクにはさらに昇華性分散染料の分散性をよくするため
にソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、アルキルリン酸エステルなどの
界面活性剤を配合してもよい。
【0039】熱溶融性インク層における昇華性染料の含
有量は5〜70%(重量%、以下同様)、なかんづく2
0〜45%が適当ある。本発明においては、離型層およ
び(または)接着層を設けるのでインク層中の昇華性染
料の含有量が30〜70%、なかんづく35〜70%と
いう高いばあいであっても、溶融転写が良好に行なえ、
そのため高濃度の染着像をうることができる。ベヒクル
はワックス状物質のみからなっていてもよいが、塗工性
などをよくする点からは前記熱溶融性樹脂を併用するの
が好ましい。熱溶融性樹脂を併用するばあいは、ワック
ス状物質100 部(重量部、以下同様)に対して20
〜100 部、好ましくは40〜80部の範囲で用いる
のが適当である。樹脂の使用量が前記範囲より少ないと
塗工性向上効果が奏されず、またマスター用シートが多
孔性のばあいインクがシートに浸透するため昇華転写の
加熱時間が長くなる傾向にあり、一方前記範囲より多い
と面状剥離が起り、ドット再現性がわるくなるため、所
望の階調がえられがたくなる。
【0040】熱溶融性インク層は融点が50〜100 
℃、90℃における粘度が300 〜50万cP((株
)レオロジー製レオメータによる測定値、以下同様)で
あるのが好ましい。インク層の融点が前記範囲未満では
記録媒体の保存性がわるくなり、一方前記範囲を超える
と溶融転写性が低下する。90℃における粘度が前記範
囲未満ではインク層の強度が小さいのでマスター上の印
像の汚れがでやすく、一方前記範囲を超えると溶融転写
性が低下する。
【0041】熱溶融性インク層の厚さは0.5 〜5μ
mの範囲が適当である。厚さが前記範囲未満では染着像
の濃度が低すぎ、一方前記範囲を超えると転写感度が低
下したり、マスター上の印像の耐擦過性が低下したりし
、さらにインク層の粉落ちの原因となる。
【0042】本発明における接着層は、ワックス状物質
を主体とする熱溶融性層である。ワックス状物質として
は前記離型層に用いたものと同様なものが使用できる。 接着層の融点は50〜100 ℃の範囲が適当である。 融点が前記範囲未満では記録媒体の保存性がわるくなり
、一方前記範囲を超えると接着性が低下する。接着層の
厚さは0.2 〜3μmの範囲が適当である。接着層の
厚さが前記範囲未満では接着性が低下し、前記範囲を超
えるとマスター上の印像の耐擦過性が低下し、また色を
重ねたばあいに位置ずれが起りやすくなり、さらに印像
のにじみが生じやすくなる。
【0043】第3態様においては、離型層と接着層の組
成(材料の種類、混合割合など)、さらには物性値(融
点、粘度など)を実質的に同じにするのが好ましい。こ
のようにすることによりインク層の重ね合せの際に(後
述の図7を参照)、同じ組成、物性値の離型層と接着層
とが接着されることにより、異なる色のインク層が良好
に重ね合わされるので、より良好な品質のフルカラーの
インク印像を有するマスター、したがってより良好な品
質のフルカラーの染着像がえられる。
【0044】前記各層の形成は各層用の組成物を溶剤溶
液または分散液として塗布するか、あるいはそのままホ
ットメルトコーティングすることによって行なうことが
できる。離型層または接着層の形成はワックス状物質の
水性エマルジョンを塗布することによっても行なうこと
ができる。インク層の形成および接着層の形成は昇華性
分散染料の昇華温度より低い温度で行なうのが好ましい
【0045】基材としては、たとえばポリエステル、ナ
イロン、セルローストリアセテート、ポリカーボネート
、ポリイミドなどの耐熱性プラスチックフィルムやグラ
シン紙、コンデンサー紙などの高密度紙が好適に使用で
き、その厚さは2〜10μm程度が適当である。
【0046】前記マスター用シートとしては、基材と同
様なものが使用できるが、通常は普通紙が好適に使用さ
れる。普通紙としては平滑性のよいもの(ベック平滑度
1000秒程度)からごく粗いもの(ベック平滑度50
秒程度)まで使用できる。第1態様および第2態様の記
録媒体を用いるばあいは平滑な紙が好ましい。
【0047】前記被染着物としては前述のごとき昇華性
染料により染着されるものであればとくに制限されない
が、通常は繊維の織布または不織布が対象とされる。繊
維としてはポリエステル、ポリアミド、アクリル、ナイ
ロンなどの繊維があげられる。もとより、プラスチクフ
ィルム、シートなども対象とされうる。
【0048】本発明の昇華転写方法において、マスター
の作成は加熱ヘッド、レーザーヘッドなどを備えた通常
の選択的熱転写プリンターを用いて行なうことができる
。フルカラーの像をイメージスキャナーで読取り、その
色分解出力を熱転写プリンターに入力することにより容
易にフルカラーの印像を有するマスターを作成できる。 昇華転写工程の加熱手段としては前述のごとき加熱板に
よるヒートプレス以外に、アイロン、熱ゴテなども使用
できる。加熱温度および加熱時間は用いる昇華性染料の
種類などによって変わるが、それぞれ用いる昇華性染料
の昇華温度以上で被染着物やマスター用シートの熱収縮
が起らない範囲内の温度および5秒〜2分の範囲から適
宜選択される。加熱温度が180 〜220 ℃程度で
あれば5〜30秒程度の短時間の加熱で鮮明な染着像が
えられる。
【0049】本発明においては、1つの基材上に、単色
のインク層を連続的に設けてもよく、異なる複数の色の
インク層を任意の順序で並べて設けてもよい。.フルカ
ラーの染着像の形成は通常イエロー、マゼンタ、シアン
の昇華性染料をそれぞれ含有する3色のインク層を用い
、三原色の減法混色により行なう。フルカラーの染着像
の形成に使用する記録媒体の一例を図6に示す。図6に
おいては、イエローインク層Y、マゼンタインク層M、
シアンインク層Cが帯状の基材1上にその長さ方向に繰
返し単位Uで繰返し並べて配置されている。ここでイエ
ローインク層Yとは図1〜3における熱溶融性インク層
3と離型層2および(または)接着層4とを含む概念で
ある。マゼンタインク層Mおよびシアンインク層Cにつ
いても同様である。3色のインク層の並べ方の順序は任
意に選択できる。各色のインク層は相互に密接するよう
に設けてもよく、適宜の間隔をあけて設けてもよく、さ
らに実用上支障のない範囲で若干相互に重なり合うよう
に設けてもよい。また基材1の長さ方向に沿った片端部
または両端部にマージンを設け、そこに記録媒体の送り
を制御するためのマーカーを設けてもよい。さらに繰返
し単位Uにはブラックのインク層を加えてもよい。
【0050】フルカラーの染着像を形成するには、まず
図6に示されるような記録媒体を用い、熱転写プリンタ
ーでマスター用シート上にイエローの分解インク像、マ
ゼンタの分解インク像、シアンの分解インク像を形成し
てフルカラーのマスターを作成する。図7はこのように
してえられたマスターにおける異なる色のインクドット
の重なり状態を示す概略断面図である(第3態様の記録
媒体を使用してえられたもの)。図7において、Yaは
イエローインク層Yから転写されたインクドットを、C
aはシアンインク層Cから転写されたインクドットを意
味する。各色の色分解インク像の形成順序は任意である
。なおフルカラーのマスター像の作成は、図6に示され
るような記録媒体を使用せずに、イエローインク層Y、
マゼンタインク層Mおよびシアンインク層Cをそれぞれ
別の基材に設けた3種の記録媒体を用いて行なうことも
できる。
【0051】前記ごとくしてえられたフルカラーのマス
ターを用いて図5に示すような昇華転写操作を行なうと
被染着物上にフルカラーの染着像がえられる。ちなみに
図7に示すインクドットの重なりからはグリーンの染着
ドットがえられる。なおフルカラーの染着像はイエロー
の分解インク像を形成したマスター、マゼンタの分解イ
ンク像を形成したマスターおよびシアンの分解インク像
を形成したマスターをそれぞれ作成、これらマスターを
使用して図5に示す昇華転写操作を3回行なうことによ
っても形成することができる。
【0052】フルカラーのマスターを使用して、グリー
ン、レッドおよびブルー以外の中間色をうるにはイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色について複数の階調色をう
る必要があるが、このような階調色は、1画素をM×N
個のドットマトリックス(ここでMおよびNは通常それ
ぞれ2〜8の整数である)で構成し、ドットマトリック
ス内のインクドットの個数をかえる濃度階調法によって
うることができる。
【0053】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0054】実施例1 厚さ6μm、幅297mm の長尺のポリエステルフィ
ルム上に、パラフィンワックス(mp79℃)7.2 
部、カルナバワックス(mp83℃)0.8 部および
マイクロクリスタリンワックス(mp79℃)2部をト
ルエン90部に溶解した溶液を塗布し、乾燥して厚さ1
μm、融点76℃の離型層を形成した。
【0055】つぎに前記離型層上に表1に示す処方のイ
エロー、マゼンタ、シアンの各インク溶液を塗布し、乾
燥して図6に示すような配置のインク層を形成した。各
インク層の基材フィルムの長手方向に沿った長さは21
0mm とした。えられた各インク層の物性値を表1に
示す。
【0056】前記インク層上に前記離型層の形成に用い
たワックス溶液を塗布、乾燥して厚さ1μm、融点76
℃の接着層を形成して第3態様の熱溶融転写記録媒体を
製造した。
【0057】
【表1】
【0058】実施例2 実施例1において、接着層を設けなかったほかは実施例
1と同様にして第1態様の熱溶融転写記録媒体を製造し
た。
【0059】実施例3 実施例1において、離型層を設けなかった(各色のイン
ク層を直接基材フィルム上に形成した)ほかは実施例1
と同様にして第2態様の熱溶融転写記録媒体を製造した
【0060】比較例 厚さ6μm、幅297mm の長尺のポリエステルフィ
ルム上に、表2に示す処方のイエロー、マゼンタ、シア
ンの各インク溶液を塗布し、乾燥して図6に示すような
配置のインク層を形成して熱溶融転写記録媒体を製造し
た。各インク層の基材フィルムの長手方向に沿った長さ
は210mm とした。えられた各インク層の物性値を
表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】実施例1〜3および比較例でえられた各熱
溶融転写記録媒体についてつぎの試験を行った。
【0063】(1) テストI 各記録媒体を用い下記の熱転写用プリンターで下記のマ
スター用シートにイエロー、マゼンタおよびシアンの各
文字像をそれぞれ形成してマスターを作成し、このマス
ターをポリエステル織布と重ね合せ、図5に示すように
2枚の加熱板で挾持し、下記に示す条件でヒートプレス
して織布上にイエロー、マゼンタおよびシアンの各色の
染着文字像を形成した。
【0064】プリンター:日本電気(株)製Color
 Mate PS マスターシート:厚さ70μmの普通紙(ベック平滑度
360 秒、127 秒または50秒) ヒートプレス: 加熱温度:200 ℃ 加熱時間:15秒 圧力:6kg/cm2  えられた染着文字像を目視で観察し、その鮮明度つぎの
基準にしたがって判定した。結果を表3に示す。
【0065】A:文字が非常に鮮明に判読できた。 B:文字が鮮明に判読できた。 C:文字が不鮮明であったが判読はできた。 D:文字が判読不可能であった。
【0066】
【表3】
【0067】表3の結果から明らかなごとく、本願発明
の離型層および接着層を共に設けた第3態様の記録媒体
(実施例1)のばあい、平滑度の高いマスター用シート
は勿論のこと平滑度の低いマスター用シートであっても
鮮明な転写像がえられ、そのため鮮明な染着像がえられ
ることがわかる。本願発明の離型層のみを設けた第1態
様の記録媒体(実施例2)および接着層のみを設けた第
2態様の記録媒体(実施例3)のばあい、マスター用シ
ートの平滑度が高ければ鮮明な転写像がえられ、そのた
め鮮明な染着像がえられる。
【0068】これに対して、離型層および接着層を共に
有さない比較例のばあいは、マスター用シートの平滑度
が高くても鮮明な転写像がえられず、そのため鮮明な染
着像がえられない。
【0069】(2) テストII マスター作成時に1画素を4×4のドットマトリックス
で構成する16階調の印像を形成したほかはテストIと
同様にしてポリエステル布上に染着像を形成し、階調性
を調べた。
【0070】結果を図8、図9および図10に示す。
【0071】図8、図9および図10はそれぞれ実施例
1、実施例2および実施例3の記録媒体についての結果
を示すものである。実施例1の記録媒体のばあい、マス
ター用シートとしてベック平滑度が360 秒、127
 秒および50秒の普通紙をそれぞれ用いてマスターを
作成した。 実施例2および実施例3の記録媒体のばあい、マスター
用シートとしてベック平滑度が360 秒の普通紙のみ
を用いた。
【0072】図8〜図10において、横軸は1画素中の
ドット数を示し、縦軸は染着像の濃度を示す。染着像の
濃度(OD値)はマクベス社製濃度計、マクベスRD−
914を用いて測定した。
【0073】図8〜図10の結果から明らかなごとく、
本願発明のいずれの態様の記録媒体からも16階調の染
着像がえられることがわかる。とくに第3態様の記録媒
体のばあい平滑度の低いマスター用シートを用いても良
好な階調性がえられる。
【0074】(3) テストIII 前記各記録媒体を用い、テストIで用いたプリンターで
マスター用シート(ベック平滑度360 秒の普通紙)
にベタ印字を行ない、そのうえに同じ記録媒体の異なる
色のインクを1ドット印字し、えられたインクドットを
金属顕微鏡にて観察し、ドット再現性をつぎの基準にし
たがって判定した。結果を表4に示す。
【0075】A:ドット再現性が90〜110 %B:
ドット再現性が80%以上で90%未満C:ドット再現
性が80%未満 ドット再現性(%) = (インクドットの面積/1個の発熱素子の面積)×10
【0076】
【表4】
【0077】表4の結果から明らかなごとく、実施例1
〜3の記録媒体のばあいはインクドット同士の接着性が
良好なため、ドット再現性がよい。
【0078】(4)  テストIV 実施例1〜3および比較例でえられた各熱溶融転写記録
媒体をフルカラー用熱転写プリンター(日本電気(株)
製Color Mate PS )に装着して用いた。 カラーのオリジナルをイメージスキャナーで走査し、そ
の分解色信号を前記プリンターに入力し、普通紙(ベッ
ク平滑度360 秒)上にイエロー信号、マゼンタ信号
およびシアン信号にしたがってイエローインク像、マゼ
ンタインク像およびシアンインク像を順次形成してフル
カラーのマスターを作成した。
【0079】このマスターをポリエステル布と重ね合せ
、テストIと同じ条件下でヒートプレスしてポリエステ
ル布上にフルカラーの染着像をえた。実施例1〜3の記
録媒体を用いてえられた染着像はオリジナルを色再現性
よく再現したものであったが、比較例の記録媒体を用い
てえられた染着像は色再現性のよくないものであった。
【0080】
【発明の効果】昇華性分散染料を含有する熱溶融性イン
ク層の基材からの剥離性およびマスター用シートへの接
着性が良好なので鮮明なインク印像を有するマスターが
えられ、これから鮮明な染着像がえられる。さらにイン
ク層同士の接着性が良好なため、良好なフルカラーの印
像を有するマスターがえられ、それにより良好なフルカ
ラーの染着像がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1態様における熱溶融転写記録媒体
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第2態様における熱溶融転写記録媒体
を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第3態様における熱溶融転写記録媒体
を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第3態様における昇華転写方法のマス
ターの作成工程を示す説明図である。
【図5】本発明の第3態様における昇華転写方法の昇華
転写工程を示す説明図である。
【図6】本発明の熱溶融転写記録媒体における各色のイ
ンク層の配置状態の一例を示す平面図である。
【図7】本発明の昇華転写方法によりえられたマスター
におけるインクドットの重なり状態を示す説明図である
【図8】本発明の実施例1の記録媒体を用いてえられた
染着像の階調性を示すグラフである。
【図9】本発明の実施例2の記録媒体を用いてえられた
染着像の階調性を示すグラフである。
【図10】本発明の実施例3の記録媒体を用いてえられ
た染着像の階調性を示すグラフである。
【符号の説明】
1  基材 2  離型層 3  熱溶融性インク層 4  接着層 5  マスター用シート 7  インク印像 8  マスター 9  被染着物 10  染着像 Y  イエローインク層 M  マゼンタインク層 C  シアンインク層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基材と、該基材上に設けられたワック
    ス状物質を主体とする離型層と、該離型層上に設けられ
    た昇華性染料を着色剤として含有する熱溶融性インク層
    とからなる熱溶融転写記録媒体を用い、マスター用シー
    トに前記熱溶融性インク層を選択的に溶融転写して該イ
    ンクによる印像を形成することによってマスターを作成
    し、このマスターと被染着物とを、前記印像を被染着物
    に対向させるように重ね合せて、前記昇華性染料の昇華
    温度以上に加熱して前記昇華性染料を前記被染着物に昇
    華転写させることを特徴とする昇華転写方法。
  2. 【請求項2】  前記熱溶融性インク層上にワックス状
    物質を主体とする接着層が設けられてなる請求項1記載
    の昇華転写方法。
  3. 【請求項3】  前記離型層と前記接着層とが実質的に
    同一の組成を有する請求項2記載の昇華転写方法。
  4. 【請求項4】  前記熱溶融性インク層がイエローの色
    相の昇華性染料を含有するインク層と、マゼンタの色相
    の昇華性染料を含有するインク層と、シアンの色相の昇
    華性染料を含有するインク層とからなる請求項1、2ま
    たは3記載の昇華転写方法。
  5. 【請求項5】  基材と、該基材上に設けられた昇華性
    染料を着色剤として含有する熱溶融性インク層と、該イ
    ンク層上に設けられたワックス状物質を主体とする接着
    層とからなる熱溶融転写記録媒体を用い、マスター用シ
    ートに前記熱溶融性インク層を選択的に溶融転写して該
    インクによる印像を形成することによってマスターを作
    成し、このマスターと被染着物とを、前記印像を被染着
    物に対向させるように重ね合せて、前記昇華性染料の昇
    華温度以上に加熱して前記昇華性染料を前記被染着物に
    昇華転写させることを特徴とする昇華転写方法。
  6. 【請求項6】  前記熱溶融性インク層がイエローの色
    相の昇華性染料を含有するインク層と、マゼンタの色相
    の昇華性染料を含有するインク層と、シアンの色相の昇
    華性染料を含有するインク層とからなる請求項5記載の
    昇華転写方法。
  7. 【請求項7】  昇華性染料を着色剤として含有する熱
    溶融性インク層を有する熱溶融転写記録媒体を用い、マ
    スター用シートに前記熱溶融性インク層を選択的に溶融
    転写して該インクによる印像を形成することによってマ
    スターを作成し、このマスターと被染着物とを、前記印
    像を被染着物に対向させるように重ね合せて、前記昇華
    性染料の昇華温度以上に加熱して前記昇華性染料を前記
    被染着物に昇華転写させる昇華転写方法に用いる熱溶融
    転写記録媒体であって、基材と、該基材上に設けられた
    ワックス状物質を主体とする離型層と、該離型層上に設
    けられた昇華性染料を着色剤として含有する熱溶融性イ
    ンク層とからなることを特徴とする熱溶融転写記録媒体
  8. 【請求項8】  前記熱溶融性インク層上にワックス状
    物質を主体とする接着層が設けられてなる請求項7記載
    の熱溶融転写記録媒体。
  9. 【請求項9】  前記離型層と前記接着層とが実質的に
    同一の組成を有する請求項8記載の熱溶融転写記録媒体
  10. 【請求項10】  前記熱溶融性インク層がイエローの
    色相の昇華性染料を含有するインク層と、マゼンタの色
    相の昇華性染料を含有するインク層と、シアンの色相の
    昇華性染料を含有するインク層とからなる請求項7、8
    または9記載の熱溶融転写記録媒体。
  11. 【請求項11】  昇華性染料を着色剤として含有する
    熱溶融性インク層を有する熱溶融転写記録媒体を用い、
    マスター用シートに前記熱溶融性インク層を選択的に溶
    融転写して該インクによる印像を形成することによって
    マスターを作成し、このマスターと被染着物とを、前記
    印像を被染着物に対向させるように重ね合せて、前記昇
    華性染料の昇華温度以上に加熱して前記昇華性染料を前
    記被染着物に昇華転写させる昇華転写方法に用いる熱溶
    融転写記録媒体であって、基材と、該基材上に設けられ
    た昇華性染料を着色剤として含有する熱溶融性インク層
    と、該インク層上に設けられたワックス状物質を主体と
    する接着層とからなることを特徴とする熱溶融転写記録
    媒体。
  12. 【請求項12】  前記熱溶融性インク層がイエローの
    色相の昇華性染料を含有するインク層と、マゼンタの色
    相の昇華性染料を含有するインク層と、シアンの色相の
    昇華性染料を含有するインク層とからなる請求項11記
    載の熱溶融転写記録媒体。
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