JPH04312830A - ポリエステル樹脂ブロー中空成形品 - Google Patents

ポリエステル樹脂ブロー中空成形品

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JPH04312830A
JPH04312830A JP3078995A JP7899591A JPH04312830A JP H04312830 A JPH04312830 A JP H04312830A JP 3078995 A JP3078995 A JP 3078995A JP 7899591 A JP7899591 A JP 7899591A JP H04312830 A JPH04312830 A JP H04312830A
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JP
Japan
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polyester resin
glycol
weight
blow
ethylene oxide
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Pending
Application number
JP3078995A
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English (en)
Inventor
Seiji Tanaka
清治 田中
Kazumasa Chiba
千葉 一正
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH04312830A publication Critical patent/JPH04312830A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は永久帯電防止性を有する
ポリエステル樹脂ブロー中空成形品に関するものである
【0002】
【従来の技術】ポリエステル樹脂は、成形性および機械
特性に優れているので広範な分野で使用されている。ま
た、二軸延伸が可能であることから、耐熱性、耐クリー
プ性、耐衝撃性、剛性、ガスバリヤー性、透明性等に優
れた包装用材料として用いられ、特に容器分野では、調
味料用ボトル、炭酸飲料などの清涼飲料用ボトル、化粧
品用ボトル、洗剤用ボトルとして広く使用されている。
【0003】ポリエステル樹脂はこれらの優れた特性を
備えている反面、電気的性質としての表面固有抵抗や体
積固有抵抗が高く、摩擦などにより容易に帯電し、ほこ
りを付着させ易く、静電気障害を生じ易いなどの欠点を
有している。このため、帯電防止性を必要とする用途に
は使用が制限されている。従来、ポリエステル樹脂容器
類に帯電防止性を付与する方法としては、ポリエステル
樹脂に界面活性剤のような低分子量の帯電防止剤を混練
した樹脂組成物をブロー成形して、帯電防止性の優れた
中空成形品を得る方法 (特開平2−632号公報) 
、ポリエステル樹脂にカーボンブラックやカーボンファ
イバーなどの導電剤を配合して制電性を付与する方法 
(特開平2−163152号公報) 、あるいはポリエ
ステル樹脂成形体表面に制電性樹脂を塗布して帯電防止
性を付与する方法 (特開昭64−9242号公報) 
などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−632号公報記載のようにポリエステル樹脂に帯電
防止剤を練り込む方法は、低分子量の化合物が単に混練
されているだけであるので成形後に、これが表面にブリ
ードアウトし、成形品の表面を布拭または水洗すること
により帯電防止効果が失われる欠点があり満足できるも
のではない。
【0005】また、ブリードアウトした帯電防止剤が高
濃度で成形品表面を覆うことで印刷性を悪化するなど成
形品の表面特性に問題がある。一方、特開平2−163
152号公報のカーボンブラックを混練する方法は優れ
た帯電防止性を付与することが可能であるがカーボンブ
ラックで樹脂が黒色に着色するので、任意の色に着色で
きるという熱可塑性樹脂の特徴が著しく阻害され、また
押出加工性が悪いなどの欠点も有している。
【0006】更に、特開昭64−9242号公報の制電
性樹脂層を成形体外表面に形成させる方法は一時的に優
れた帯電防止性を付与することができるが、帯電防止性
に持続性がないことおよび成形体の形状により、作業性
が悪くなるなどの問題を有している。本発明は上記従来
例における問題点の解消を課題とするものであり、永久
帯電防止性に優れたポリエステル樹脂ブロー中空成形品
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は(A
) ポリエステル樹脂100重量部および(B)(a)
主たるジカルボン酸成分としてテレフタル酸、(b)主
たるグリコール成分として1,4−ブタンジオールまた
はエチレングリコールおよび (c)数平均分子量 500〜20,000のポリ (
エチレンオキシド) グリコールから誘導され、ポリ 
(エチレンオキシド) テレフタレート単位が20〜9
5重量%であるポリエーテルエステルブロック共重合体
1〜65重量部からなる樹脂組成物を吹込成形すること
により達成される。
【0008】また本発明ではエポキシ化合物0.1〜2
0重量部を上記樹脂組成物に更に含有させた樹脂組成物
の吹込成形により達成される。更にまた本発明は上記各
々の樹脂組成物を二軸延伸吹込成形することによって達
成される。以下本発明を具体的に説明する。
【0009】本発明において用いる (A)ポリエステ
ル樹脂は、テレフタル酸またはそのジアルキルエステル
と脂肪族グリコール類との重縮合反応によって得られる
ポリアルキレンテレフタレートまたはこれを主体とする
共重合体であり、代表的なものとしては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどがあ
げられる。
【0010】上記脂肪族グリコール類としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコールなどがあげられ
るが、これら脂肪族グリコール類と共に他のジオール類
または多価アルコール類、例えばシクロヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリコー
ル、2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロ
パン、2,2−ビス (4−ヒドロキシ−3,5−ジブ
ロムフェニル) プロパン、2,2−ビス (4−ヒド
ロキシエトキシフェニル) プロパン、2,2−ビス 
(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニル
) プロパン、グリセリン、ペンタエリスリトールなど
を混合して用いてもよい。
【0011】また、テレフタル酸またはそのジアルキル
エステルと共に他の二塩基酸、多塩基酸またはそれらの
アルキルエステル、例えばフタル酸、イソフタル酸、ナ
フタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸
、トリメシン酸、トリメリット酸、それらのアルキルエ
ステルなどを混合して用いてもよい。
【0012】本発明で使用する(B) ポリエーテルエ
ステルブロック共重合体とは、ハードセグメントが主と
してブチレンテレフタレートまたはエチレンテレフタレ
ート単位であり、ソフトセグメントがポリ (エチレン
オキシド) テレフタレート単位からなるセグメント化
ブロック共重合体である。ハードセグメントのブチレン
テレフタレートまたはエチレンテレフタレート単位を構
成するジカルボン酸成分は、主としてテレフタル酸が使
用されるが、ジカルボン酸成分の30モル%以内で、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボ
ン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、3−スル
ホイソフタル酸のような芳香族ジカルボン酸、1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサン
ジカルボン酸、ジシクロヘキシル−4,4’−ジカルボ
ン酸のような脂環式ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸
、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二
酸、ダイマー酸のような脂肪族ジカルボン酸などが共重
合されていても使用できる。これらの共重合成分の中で
、特にイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカ
ン二酸が好ましく使用される。
【0013】また、ハードセグメントのブチレンテレフ
タレートまたはエチレンフタレート単位を構成する一方
のジオール成分としては、主として1,4−ブタンジオ
ールまたはエチレングリコールが使用されるが、ジオー
ル成分の50モル%以内で、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,
 10−デカンジオール、1,4−ジヒドロキシメチル
−シクロヘキサン、ビス− (4−ヒドロキシエトキシ
フェニル) メタン、ネオペンチルグリコールなどが共
重合されていても使用できる。
【0014】ソフトセグメントのポリ (エチレンオキ
シド) テレフタレート単位を構成するジカルボン酸成
分としては、ハードセグメントのブチレンテレフタレー
トまたはエチレンテレフタレート単位の場合と同様、主
としてテレフタル酸が使用されるが、ジカルボン酸成分
の30モル%以内で、上記テレフタル酸以外のジカルボ
ン酸成分が共重合されていても使用できる。
【0015】また、ソフトセグメントのポリ (エチレ
ンオキシド)テレフタレート単位を構成するポリ (エ
チレンオキシド) グリコールは、数平均分子量 50
0〜20,000のものが使用されるが、中でも数平均
分子量 1,000〜20,000が好ましくは、特に
永久帯電防止性とポリエステル樹脂との相溶性から数平
均分子量、1,000 〜20,000が好適である。 数平均分子量が 500より小さい値では、永久帯電防
止効果が十分でなく、数平均分子量が20,000を越
えると、ハードセグメントのブチレンテレフタレートま
たはエチレンテレフタレート単位と相溶性に欠け、均質
なポリエーテルエステルブロック共重合体が製造できな
いため好ましくない。
【0016】本発明で使用するポリエーテルエステルブ
ロック共重合体において、ブチレンテレフタレートまた
はエチレンテレフタレート単位とポリ (エチレンオキ
シド)テレフタレート単位との組成比は、ポリ (エチ
レンオキシド) テレフタレート単位が20〜95重量
%、中でも30〜95重量%が好ましく、特に75〜9
5重量%が好適である。ポリ (エチレンオキシド) 
テレフタレート単位が20重量%以下では、帯電防止効
果が低下する。一方、95重量%を越えると、ポリエー
テルエステルブロック共重合体の重合が困難になると共
に組成物の機械的強度が低下するため好ましくない。
【0017】ポリエーテルエステルブロック共重合体の
製造方法は、特に限定されるものでなく、通常公知の方
法で製造される。例えば、(a) テレフタル酸 (な
いしはジメチルテレフタレート) 、(b) 1,4−
ブタンジオール、またはエチレングリコール、(c) 
ポリ (エチレンオキシド) グリコールを精留塔を備
えた反応釜に仕込み、常圧ないしは加圧下でエステル化
 (ないしはエステル交換) 反応を行い、その後に常
圧または減圧下で重合を進める方法で製造できる。また
、予め (a)テレフタル酸 (ないしはジメチルテレ
フタレート) と(b)1,4−ブタンジオールまたは
エチレングリコールからポリブチレンテレフタレートオ
リゴマまたはポリエチレンテレフタレートオリゴマを合
成し、これにポリ (エチレンオキシド) グリコール
を添加し、常圧または減圧下で重合を進める方法でも製
造することができる。
【0018】本発明において用いる (C)エポキシ化
合物は分子中に官能基を2個以上有するエポキシ化合物
であれば特に制限はなく公知のエポキシ化合物が使用可
能であり、たとえば2,2−ビス (4−ヒドロシキフ
ェニル) プロパンのジグリシジルエーテル、レゾルシ
ンジグリシジルエーテル、2−メチル−1,4−ジグリ
シジルオキシベンゼン、2,6−ジグリシジルオキシナ
フタレン、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエー
テル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリ
コールジグリシジルエーテル、テレフタル酸のジグリシ
ジルエステルなどのジエポキシ化合物、ポリグリセロー
ルポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシ
ジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、
テトラメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ソ
ルビトールポリグリシジルエーテルなどのポリエポキシ
化合物が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物
が好ましく用いられる。
【0019】なお、エポキシ化合物とカルボン酸との反
応を促進する化合物をさらに添加すると本発明のポリエ
ステル樹脂の溶融パリソン安定性およびブロー中空成形
品の外観特性を一層改良できるという効果が得られる。 これらの化合物としては、トリフェニルアミン、2, 
4, 6−トリス (ジメチルアミノメチル) フェノ
ールなどの3級アミン、トリフェニルホスファイト、ト
リイソデシルホスファイトなどの亜リン酸エステル、ト
リフェニルアリルホスホニルブロマイドなどのホスホニ
ウム化合物、トリフェニルホスフィンなどの3級ホスフ
ィン、ステアリン酸リチウムなどのカルボン酸金属塩、
3,5−ジカルボメトキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムなどのスルホン酸金属塩、ラウリル硫酸ナトリウムな
どの硫酸エステル塩などが挙げられ、熱可塑性樹脂組成
当り0.001〜5重量%添加するのが好ましい。
【0020】かくして得られた重合体は第1の態様とし
て、(A) ポリエステル樹脂100重量部に(B)(
a)主たるジカルボン酸成分としてテレフタル酸、(b
)主たるグリコール成分として1,4−ブタンジオール
またはエチレングリコールおよび (c)数平均分子量 500〜20,000のポリ (
エチレンオキシド) グリコールから誘導され、ポリ 
(エチレンオキシド) テレフタレート単位が20〜9
5重量%であるポリエーテルエステルブロック共重合体
1〜65重量部好ましくは3〜45重量部の割合となる
ように配合して吹込成形する。
【0021】(B)ポリエーテルエステルブロック共重
合体が1重量部未満ではブロー中空成形品の帯電防止性
が不足し、65重量部を超える場合ブロー中空成形品が
柔軟になり機械的性質が劣るため好ましくない。また、
第2の態様として、(A) ポリエステル樹脂100重
量部に(B)(a)主たるジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸、(b)主たるグリコール成分として1,4−
ブタンジオールまたはエチレングリコールおよび (c)数平均分子量 500〜20,000のポリ (
エチレンオキシド) グリコールから誘導され、ポリ 
(エチレンオキシド) テレフタレート単位が20〜9
5重量%であるポリエーテルエステルブロック共重合体
1〜65重量部(C) エポキシ化合物0.1〜20重
量部、好ましくは0.2〜5重量部を配合して吹込成形
する。
【0022】(C) エポキシ化合物が0.01重量部
未満ではブロー中空成形品の表面光沢が劣り、20重量
部を越える場合ブロー中空成形品の機械的性質が劣るた
め好ましくない。 ポリエステル樹脂とポリエーテルエステルブロック共重
合体、あるいはこれらとエポキシ化合物の混練方法につ
いては通常公知の方法を採用することができ、単軸スク
リュー押出機でも二軸以上の多軸スクリュー押出機によ
る混練方法でもよい。
【0023】ブロー成形も公知の方法によって行われる
。例えば、第1の実施態様および第2の実施態様の場合
、ダイレクトブロー成形法によって、本発明のポリエス
テル樹脂ブロー中空成形品を製造するには、通常の押出
機または射出成形機により成形された溶融パリソンをブ
ロー金型内で吹込成形する方法を例示することができる
【0024】また、第3の実施態様の場合、二軸延伸ブ
ロー成形法によって、本発明のポリエステル樹脂ブロー
中空成形品を製造するには、通常の射出成形機により成
形された非晶のプリフォームあるいは押出成形機により
成形されたパイプから得られたプリフォームをポリエス
テル樹脂の延伸温度、たとえばポリエチレンテレフタレ
ート系樹脂では70〜120℃、ポリブチレンテレフタ
レート系樹脂では60〜80℃で加熱した後、ブロー金
型内で延伸ロッドと高圧エヤーにより、縦軸方向に1.
5〜3.5倍、好ましくは2〜3倍、横軸方向に2〜5
倍、好ましくは3〜4.5倍に延伸する方法を例示する
ことができる。
【0025】なお本発明のブロー中空成形品には、ポリ
エーテルエステルブロック共重合体を含有する本発明の
組成物が少なくとも一層形成し、更にポリエーテルエス
テルブロック共重合体を含有しない他の樹脂または樹脂
組成物の層と多層を形成した多層ブロー中空成形品も含
まれる。ポリエーテルエステルブロック共重合体を含有
しない他の樹脂としては、ポリエステル樹脂、共重合ポ
リエステル樹脂、ポリプロピレンやポリエチレンなどの
ポリオレフィン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリアミド、
共重合ポリアミド、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂など
通常ブロー成形品に用いられる熱可塑性樹脂が好ましく
用いられる。
【0026】さらに必要に応じてオリゴマなど相溶化剤
、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの各種安
定剤や顔料、染料、滑剤、ガラス繊維、無機フィラー、
導電剤などを添加することもできる。かくしてブロー中
空成形品が得られるが、本発明でいうブロー中空成形品
とは吹き込み成形して得た中空状容器、タンクやボトル
やパイプ等をいい、形状としては円筒形、円錐形、角形
、平角形、太鼓形、ダルマ形などであり、用途としては
調味料容器、清涼飲料容器、小型化粧品容器、洗剤類、
液状薬品などの容器として好ましく用いられる。
【0027】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するために以下
実施例および比較例を挙げて説明する。なお実施例中の
部数および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。参
考例 (1)(A):ポリエステル樹脂の調製(A)−1:ポ
リエチレンテレフタレート樹脂o−クロロフェノール中
25℃で測定した固有粘度(IV)が0.8dl/gの
ものを使用した。 (A)−2:共重合ポリエステル樹脂 ジカルボン酸構成単位中テレフタル酸成分単位が75モ
ル%、イソフタル酸成分単位が25モル%であり、ジオ
ール構成単位中エチレングリコール構成単位が 100
モル%である共重合ポリエステル樹脂で、o−クロロフ
ェノール中25℃で測定した固有粘度(IV)が0.7
5dl/gのものを使用した。 (A)−3:共重合ポリエステル樹脂 ジカルボン酸構成単位中テレフタル酸成分単位が80モ
ル%、ドデカンジオン酸成分単位が20モル%であり、
ジオール構成単位中1,4−ブタンジオール構成単位が
 100モル%である共重合ポリエステル樹脂で、o−
クロロフェノール中25℃で測定した極限粘度(IV)
が0.7dl/gのものを使用した。 (2)(B):ポリエーテルエステルブロック共重合体
の調製(B)−1:ジメチルテレフタレート 19.5
3部、数平均分子量8000のポリ (エチレンオキシ
ド) グリコール 78.72部、および1,4−ブタ
ンジオール 12.27部をチタンテトラブトキシド触
媒0.05% (対ポリマ) とともにヘリカルリボン
型攪拌翼を備えた反応容器に仕込み、 190〜225
℃で3時間加熱して、エステル交換反応を行なった。次
いで 245℃に昇温し、50分をかけて系内の圧力を
1mmHgの減圧とし、その条件下で2.5時間重合し
た。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カ
ッティングを行なってペレットとした。ポリエーテルエ
ステル単位は80重量%であった。 (B)−2:ジメチルテレフタレート 47.92部、
数平均分子量4000のポリ (エチレンオキシド) 
グリコール 47.92部、およびエチレングリコール
 15.55部を三酸化アンチモン触媒0.05% (
対ポリマ) とともにヘリカルリボン型攪拌翼を備えた
反応容器に仕込み、 190〜225 ℃で3時間加熱
して、エステル交換反応を行なった。次いで 270℃
に昇温し、50分をかけて系内の圧力を1mmHgの減
圧とし、その条件下で2.5時間重合した。得られたポ
リマを水中にストランド状で吐出し、カッティングを行
なってペレットとした。ポリエーテルエステル単位は6
0重量%であった。 (3)(C):エポキシ化合物 (C)−1:2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル
) プロパンのジグリシジルエーテル ( ”エピコー
ト” EP1007)(エポキシ当量1750〜220
0g) を使用した。 (C)−2:ポリエチレングリコールジグリシジルエー
テル ( ”デナコール” EX861)(エポキシ当
量 121〜587g)を使用した。 (C)−3:トリメチロールプロパンポリグリシジルエ
ーテル ( ”デナコール” EX321) (エポキ
シ当量 145g) を使用した。実施例1〜8 参考例で調製した (A)ポリエステル樹脂、 (B)
ポリエーテルエステルブロック共重合体および (C)
エポキシ化合物を表1に示した配合比で混合したペレッ
トを作った。
【0028】得られたペレットを用い、直径40mmφ
押出機を有するブロー成形機を用いて、ポリエチレンテ
レフタレート系樹脂の場合 280℃、ポリブチレンテ
レフタレート系樹脂の場合 245℃で外径 100m
m、肉厚4mmの溶融パリソンを形成し、1辺 120
mm、高さ 150mmの正四角形容器を成形した。実
施例1〜8はいずれも、極めて良好なブロー成形が実施
できた。
【0029】これらの成形品の表面固有抵抗値は、成形
品胴部の中央部から採取した40×40mm角板を用い
、次の条件で測定した。 (1) 成形直後、洗剤 ”ママレモン”  (ライオ
ン油脂 (株) 製) 水溶液で洗浄し、続いて蒸留水
で十分洗浄してから表面の水分を取除いた後、50%R
H、23℃で24時間調湿して測定した。
【0030】(2) 成形後、50%RH、23℃中に
 200日間放置した後、洗剤 ”ママレモン” 水溶
液で洗浄し、続いて蒸留水で十分洗浄してから表面の水
分を取除いた後、50%RH、23℃で24時間調湿し
て測定した。測定結果を表2に示した。なお、成形容器
の賦形性は、得られた容器が完全に賦形しているかどう
か、すなわち、吹込時に膜破れが発生するか否かを目視
で判定した。
【0031】得られた容器の胴中央部の厚みは3mmで
ある。 比較例1〜2 参考例で調製した (A)ポリエステル樹脂、 (B)
ポリエーテルエステルブロック共重合体および (C)
エポキシ化合物を表1に示した配合比で実施例と同様の
方法で溶融混練、吹込み成形して各物性を測定した。
【0032】測定結果を表2に示した。
【0033】 実施例9〜16、比較例3〜4 実施例1〜8並びに比較例1〜2におけるポリエステル
樹脂とポリエーテルエステルブロック共重合体およびエ
ポキシ化合物との混合物を、射出成形機を用いて成形温
度、ポリエチレンテレフタレート系樹脂の場合 275
℃、ポリブチレンテレフタレート系樹脂の場合 245
℃でそれぞれ射出成形して厚さが約3mmであるプリフ
ォーム (コールドパリソン) を作製した。
【0034】次いで、これらのプリフォームを二軸延伸
吹込成形機を用いて、70〜110 ℃で予熱して、縦
約2.5倍および横約4倍に二軸延伸吹込み成形して内
容積が約1リットルの延伸ボトルを作製した。これらの
成形品の表面固有抵抗値は、実施例1と同様の方法で測
定した。 測定結果を表3に示した。
【0035】 表2および3の結果から次のことが明らかである。本発
明のブロー中空成形品(実施例1〜16) は、いずれ
も賦形性が優れ、かつ低い表面固有抵抗値を有している
。しかも表面洗浄や経時変化によっても抵抗値はほとん
ど変化せず、優れた永久帯電防止性を発揮する。
【0036】一方、ポリエーテルエステルブロック共重
合体(B) の配合量が1重量部未満の場合 (比較例
1) は帯電防止性 (抵抗値) が劣り、ポリエーテ
ルエステルブロック共重合体(B) が65重量部を越
える場合 (比較例2) は賦形性が劣り好ましくない
【0037】
【発明の効果】実施例にみられるように本発明によって
永久帯電防止性に優れたブロー中空成形品が得られる。 本発明のポリエステル樹脂ブロー中空成形品は数平均分
子量 500〜20,000のポリ (エチレンオキシ
ド) グリコールを含むポリエーテルエステルブロック
共重合体が混練されているので、ブロー成形品の賦形性
に優れ、かつ優れた永久帯電防止性を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ポリエステル樹脂100重量部お
    よび(B)(a)主たるジカルボン酸成分としてテレフ
    タル酸、(b)主たるグリコール成分として1,4−ブ
    タンジオールまたはエチレングリコールおよび (c)数平均分子量 500〜20,000のポリ (
    エチレンオキシド) グリコールから誘導され、ポリ 
    (エチレンオキシド) テレフタレート単位が20〜9
    5重量%であるポリエーテルエステルブロック共重合体
    1〜65重量部からなる樹脂組成物を吹込成形してなる
    ポリエステル樹脂ブロー中空成形品。
  2. 【請求項2】  樹脂組成物が更に、エポキシ化合物(
    C) を0.1〜20重量部含有する請求項1記載のポ
    リエステル樹脂ブロー中空成形品。
  3. 【請求項3】  吹込成形が二軸延伸吹込成形である請
    求項1または請求項2記載のポリエステル樹脂ブロー中
    空成形品。
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