JPH0431020A - 複合成形用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は複合成形用金型に関する。

（従来の技術） 近年、一つの雄または雌金型に２種以上の雌または雄金
型を順次対応させることにより、異色あるいは異種の樹
脂を多重成形（複合成形）することか行われるようにな
ってきた。具体的に示すと、いわゆる２色成形やプラス
チック材にゴム製シール材を一体成形する技術がこれに
相当する。

一方、従来よりの成形手法において、成形品の横部に孔
部や四部によるアンダーを設け、このアンダーを形成す
るためのアンダー形成部を備え型開き方向と直交する方
向に移動可能のスライドコアを設け、このスライドコア
を型開きの前にまたは製品エジェクト前にスライド動作
させることにより、前記アンダー形成部を成形品から外
し、その後型開き、あるいは製品エジェクトを行ってい
る。

前記スライドコアの駆動方式としては、２例がある。

一つは、スライドコア専用のアクチュエータを設け、型
開き前にまたは製品エジェクト前にこのアクチュエータ
を駆動し、スライドコアを動作させようというものであ
る。

他の一つは、第５図に示すように、アンギュラピン１の
先端部をスライドコア２の斜め方向に設けた孔部に嵌合
させておき、アンギュラピン１を型開き動作に伴って型
開き方向、すなわち図において上方向に移動させること
により、スライドコア２を図において左方向へ移動させ
るというものである。

（発明か解決しようとする課題） しかしながら、上記の如きスライドコアの駆動方式にあ
っては、前者にあっては、専用のアクチュエータ及びそ
の駆動装置が必要であり、また操作回路とのインタロッ
クが必要であり、装置が大がかりとなり、かつサイクル
タイムか長くなり、使用上の制約が大きく、一般的てな
いという問題かあった。

また、後者にあっては、一方側の金型に基部を残した状
態で他方側の金型を順次対応させこ吉となるので、他方
側の金型交換時に、前記スライドコアが必然的に動作し
、製品歯止め効果が無くなって中間成形品が他方側の金
型に移行してしまうので、上記の複合成形には採用でき
ないという問題点があった。

そこで、本発明は、アンダー形成部を備えたスライドコ
アを簡易な機構を用いて短いサイクルタイムで確実に作
動させることができる複合成形用金型を提供することを
目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するだめの手段） 上記課題を解決するための本発明は、型開き方向に対し
直交する方向または斜め方向に移動するアンダー形成部
を備えたスライドコアと、成形品をエジェクタピンの突
き上げ動作で押し出すエジェクタ機構とを備えた雄また
は雌の一方側の金型に、２種以上の雌または雄の他方側
の金型を順次対応させ、複合構造の製品を射出成形する
複合成形用金型において、 前記一方側の金型に、前記スライドコアと交差して配置
され、一方向への移動により前記スライドコアを成型品
側から引き離すアンギュラピンと、前記エジェクタピン
の動作前、前記ニジエフ２機構の動力源で前記アンギュ
ラピンを駆動するアンギュラピン駆動機構とを備えたこ
とを特徴とする。

（作用） 本発明の複合成形用金型では、アンギュラピンをエジェ
クト機構の動力源で前記エジェクタピンの動作前に動作
させるので、アンダ一部を成形品から外してのち製品エ
ジェクトすることができ、それまでの間スライドコアに
備えたアンダー形成部で中間成形品を一方側の金型に保
持することができる。

また、アンギュラピンをエジェクタ機構の動力源、例え
ばエジェクトロッドの動作に連動させるのでサイクルタ
イムを長くする恐れがない。

（実施例） 本発明の一実施例を示す第１図において、１は固定側の
型取付板を、２は固定側の型板を、３はその内部にラン
ナ４を備えたコアを示す。コア３は第２図に示す製品Ｗ
。の凹部を成形するためのもので、このコア３を備えた
型板２は、製品Ｗ。の基台Ｗ、の成形時と、この基台Ｗ
、にゴム製のシール材Ｗ２を成形する時とて、第３図に
示すように、シール材Ｗ２の成形部の有無が異なる型板
２′に変更されるものである。製品Ｗ。の加工時の成形
品（半製品）をＷて示す。

本例の製品Ｗ。は、箱状の基台Ｗ１のフランン部に切ら
れた溝にリング状のシール材Ｗ２を複合加工して成る。

この製品Ｗ。は、まず基台Ｗ１を通常のプラスチック材
で成形し、はぼ同化した時点でコア３を備えた側の金型
２を第３図に示す型板２′　に変更し、次いてンリコー
ンゴムなとゴム材を射出することによりシール材Ｗ、を
成形して製造される。製品Ｗ。の横部には孔Ｈが設けら
れ、本例では、この孔部Ｈをアンダーとして利用してい
る。

一方、５は可動側の型取付板を、６は可動側の型板を、
７．８は取付板５と型板６との間に介在される中間部材
を示す。中間部材８の内部は中空とされている。

前記可動側の型板６にはコア３に対向する孔部が設けら
れ、この孔部に対し横方向から接近・離反するスライド
コア９が設けられている。このスライドコア９の先端部
は前記製品Ｗ。の孔Ｈを形成するためのアンダー形成部
が設けられると共に、その反対面はテーバ面とされ、固
定側型板２の一部に備えた押圧部材１０のテーバ面と接
合することにより、型閉じ状態でアンダ一部を型板６の
孔Ｈの成型位置に固定するようになっている。

前記中間部材８の中空部には、アンギュラピン１１を備
えた作動プレート１２が図において上下に揺動自在に設
けられている。アンギュラピン１１は、前記中間部材７
を介して前記スライドコア９側に延伸され、その先端部
に角度を持たせ、その角度を持たせた部分を前記スライ
ドコア９に備えた孔部に嵌装している。角度を持たせる
方向は、アンギュラピン９を図において上方に移動させ
たとき、スライドコア９を外方向、すなわち前記孔Ｈか
ら遠ざける方向へ移動させることが可能な方向である。

前記作動プレート１２の中間部で前記アンギュラピン１
１の取付面と反対面には作動ピン１３が固定され、この
作動ピン１３は取付板５を貫通し、取付板５に対して接
近・離反するエジェクタロッド１４と当接されている。

また、前記作動プレート１２と取付板５との間には、図
において上下動作する板状のアンギュラカム１５が設け
られ、前記作動プレート１２に対しクツションとしての
ばね１６が介在されている。

前記アンギュラカム１５には、前記可動側型板６の孔部
に対して延伸されるエジェクタピン１７が設けられてい
る。１８は作動プレート１２を取付板５側へ引き戻すリ
ターンピンを示す。連結ピン１９はその一方の端を作動
プレート１２に固定されており、もう一方をアンギュラ
カム１５を貫通して遊嵌されている。一方、リターンピ
ン１８は作動プレート１２を貫通してアンギュカム１５
に固定されている。

次に、上記構成の複合成形用金型につきその動作を説明
する。

先ず、製品Ｗ。を取り出した後に、−時成型側の型抜き
をかぶせるとこの型板２がリターンビン１８の頭部に当
たり、リターンピン１８を下方へ押す。すると作動プレ
ート１２を貫通してアンギュラカム１５を押し下げる。

この時、アンギュラカム１５に固定されたエジェクタピ
ン１７も下方へ押し下げられる。

そして、エジェクタピン１７かある程度まで押し下げら
れると、連結ピン１９かアンギュラカム１５と係合し、
連結ピン１９も下方へ押し下げられる。すると、連結ピ
ン１９に固定された作動プレート１２が下方へ引き下げ
られ、これに連結されたアンギュラピン１１を引き下げ
、スライドコアを所定位置へ移動させる。

このようにして、基台Ｗ１の成形時には、コア３を備え
た型板２が一方側（可動側）の金型に対してセットされ
、プラスチック材がランナ４を介して射出され、成形さ
れる。

次に型板６に対し他方側の型板２′がセットされ、第３
図に示す状態にてゴム材が射出され、シル材Ｗ２が成形
される。

型板２から型板２′への変更に対しては、アンダ一部と
して孔Ｈにスライドコア９のアンダー形成部が打たれた
ままであるので、型開きに際し成形品Ｗがコア３側に移
動することはない。

その後、ゴム材が射出されシール材ｗ２が射出成形され
ると、型開きが行われ、固定側の型板２′の抑圧部材１
０かスライドコア９のテーバ面から離れ、スライドコア
９か第１図において左方向へ移動させる。

第４図は、エジェクタロット］４の動作後の状態を示す
説明図である。

エジェクタロッド］４を可動側の取付板５に対して接近
動作させ、作動ピン］３を押圧すると、作動プレート１
２が固定側の型板２′の方向に動作し、アンギュラピン
９がスライドコア９に対して接近し、スライＩ・コア９
を第１図において左方向へ移動させ、アンダーを一％￥
除する。

作動ピン１３が続いて動作すると、アンギュラカム１５
を作動プレート１２側に引き寄せるのでエジェクタピン
１７が動作され、製品Ｗ。を一方側の型の凹部から引き
外す。

ここで、スライドコア９を動作させてからエジェクタピ
ン１７を作動するためには、エジェクタロッド１４がア
ンギュラカム１５に当接するよりも早く、作動ピン１３
が作動プレート１２に当接されるよう、予め調整されて
いなければならない。

エジェクタピン１７とスライドコア９の動作のタイミン
グは、小さい製品やエジェクタピン１７が多数存在する
製品等を成型する場合にエジェクタピン１７とスライド
コア９の干渉を避けるため、余裕を持ってずらせて行う
必要がある。

よって、本例の金型では、エジェクタロッド１４の動作
により、アンギュラピン９に次いてエジェクタピン１７
を動作させることができ、特別のタイミング制御を行な
うことなく、複合製品Ｗ。

を型から外すことができる。

上記実施例では、アンギュラピン１１を作動プレートで
動作させ、エジェクタピン１７をアンギュラカム１５で
、動作させる例を示したが、エジェクタロッド１４の動
作をアンギュラピン１１及びエジェクタピン１７に伝え
る機構は、アンギュラピン１１を動作させ、次いでエジ
ェクタピン１７を動作させる機構であればよく、図示の
ものに限定されるものではない。

［発明の効果コ 以上の通り、本発明は特許請求の範囲に記載の通りの複
合成形用金型であるので、型開き方向に対し直交する方
向または斜め方向に移動するアンダー形成部を備えたス
ライドコアと、成形品をエジェクタピンの突き上げ動作
で押し出すエジェクト機構とを備えた雄または雌の一方
側の金型に、２種以上の雌または雄の他方側の金型を順
次対応させ、複合構造の製品を射出成形する複合成形用
金型において、スライドコアを、簡易な機構を用いて短
いサイクルタイムで確実に作動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る複合成形用金型の縦断
面図、第２図は上記金型で成形される製品例を示す断面
図、第３図は第１図に対しコア３を備えた側の金型（型
板）を変更した状態を示す縦断面図、第４図は上記金型
のエジェクタロッド作動後の状態を示す部分説明図、第
５図は従来のアンギュラピンの動作機構を示す説明図で
ある。 ２・・・固定側型板 ６・・・可動側型板 ９・・・スライドコア １１・・・アンギュラピン １２・・・作動プレート １３・・作動ピン １４・・・エジェクタロッド １５・・・アンギュラカム １７・・・エジェクタピン 代理人　弁理士　　三　好　秀　和 第 図 Ｗり 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 型開き方向に対し直交する方向または斜め方向に移動す
   るアンダー形成部を備えたスライドコアと、成形品をエ
   ジェクタピンの突き上げ動作で押し出すエジェクタ機構
   とを備えた雄または雌の一方側の金型に、２種以上の雌
   または雄の他方側の金型を順次対応させ、複合構造の製
   品を射出成形する複合成形用金型において、 前記一方側の金型に、前記スライドコアと交差して配置
   され、一方向への移動により前記スライドコアを成型品
   側から引き離すアンギュラピンと、前記エジェクタピン
   の動作前、前記エジェクト機構の動力源で前記アンギュ
   ラピンを駆動するアンギュラピン駆動機構とを備えたこ
   とを特徴とする複合成形用金型。