JPH0426358B2 - - Google Patents
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- JPH0426358B2 JPH0426358B2 JP60121523A JP12152385A JPH0426358B2 JP H0426358 B2 JPH0426358 B2 JP H0426358B2 JP 60121523 A JP60121523 A JP 60121523A JP 12152385 A JP12152385 A JP 12152385A JP H0426358 B2 JPH0426358 B2 JP H0426358B2
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Landscapes
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、降雪地方において積雪面に撒布し、
融雪を促進するために使用する融雪材であつて、
特に、その撒布時に徒に飛散消失することなく、
また積雪中に沈降しないようにした防散融雪材を
製造するのに適切な原料粉体に関する。 〔従来の技術〕 従来、融雪材として、粉状のものと粒状のもの
とが知られ、前者すなわち粉状融雪材には、フラ
イアツシユ、カーボンブラツク入り炭酸カルシウ
ム等があり、また、後者すなわち粒状融雪材は、
たとえば、炭酸カルシウムにカーボンブラツクを
混入しこれを適宜のバインダー液を用いて粒状化
するものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の粉状融雪材は、0.15mm未満の径の粒子が
大半(約70%)を占め撒布の際に少しの風でも飛
散してしまうため融雪しようとする積雪面に対し
正確に撒布できないとか、衣服や肌を汚し、健康
を害するおそれがあり、さらには、特に比重の小
さいカーボンブラツク等は撒布後であつても風で
飛散し当該積雪面に太陽光を有効に集めることが
できないという欠点があつた。 また、上記の粒状融雪材は、粉状融雪材の上記
のごとき欠点を解消するものではある。しかし、
従来、粒状融雪材は、径が0.15mm未満の粒子が約
70%を占める炭酸カルシウム等を原料粉体とし、
これに黒色顔料とバインダー液を添加し、造粒す
るもので、原料粉体の粒径が小さいために粒子の
総表面積が大きくなり、したがつて、上記黒色顔
料の添加量、バインダー液の添加量を多く必要と
し、また、造粒及び乾燥時間も長くなり、これら
の分だけ、材料費、電力・燃料費を高くしコスト
高になる欠点があつた。 そのうえ、この粒状融雪材は、これまでのよう
に、転動型造粒機により原料粉体をこれにバイン
ダー液を墳霧しながら転動させて造粒する限りで
は、粒径が通常1〜4mmと比較的大きいものが大
半を占めるため、それらは、積雪中に沈降してし
まい積雪面上に在つて太陽光を効果的に集めるこ
とがてきないとか、撒布量が同じであつても、粉
状融雪材にくらべ、総表面積が小さく、従つて、
集光率が低いので、同程度の融雪を行うには、粉
状融雪材の2倍以上の量の撒布を必要とするとい
う問題があつた。 本発明の目的はこれらの問題点を解決する防散
融雪材に製造するのに好適な原料粉体の提供にあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明防散融雪材用原料粉体は、粒度構成が、
ほぼ 0.15mm未満のもの 30% 0.15mm以上0.35mm未満のもの 10% 0.35mm以上0.84mm未満のもの 40% 0.84mm以上のもの 20% であることを特徴とする。 〔作用〕 本発明は、原料粉体の大半すなわち70%が0.15
mm以上のものであつて、反対に70%が0.15mm未満
のものによつて占められていた従来の原料粉体と
異なり、粒径が大きい分だけ、総表面積が小さく
なつている。 したがつて、黒色顔料及びバインダー液の量が
少なくて足り、かつそれにともなつて、造粒及び
乾燥時間を短くでき、その分だけ材料費、電力・
燃料費を節約し、コストの低い防散融雪材を製造
できるものである。 〔実施例〕 炭酸カルシウムを、粉砕機1で粉砕し次の粒度
構成に調製した。 0.15mm未満のもの 30% 0.15mm以上0.35mm未満のもの 10% 0.35mm以上0.84mm未満のもの 40% 0.84mm以上のもの 20% そして、この炭酸カルシウム3500Kg/hを混練
機2に供給し、同時に、これに黒色顔料としてカ
ーボンブラツク25Kg/h、及びバインダー液とし
てパルプ廃液210Kg/h(原料粉体の6〜7重量%
が最適)を添加し、これらをよく混練する。 この混練により、炭酸カルシウムとカーボンブ
ラツクとは均一に混合する一方、その炭酸カルシ
ウム粒子は、パルプ廃液により、各表面に微量の
カーボンブラツクを薄膜状に付着させると推認さ
れる。 混練されたものは、次に、壊砕機3へ送給され
る。この壊砕機3では、上記の混練中に発生した
混練団塊を壊砕するものである。 これにより造粒前段処理を終え、次にこれを転
動型造粒機4に送給し、同時に、バインダー液と
してバルブ廃液105Kg/h(原料粉体の3〜4重量
%が最適)を噴霧添加して造粒した。このときの
造粒機4の回転数は14RPM、傾斜角は55°に設定
しておいた。 造粒機4で造粒した後は、これをロータリード
ライヤー5に入れ水分0.2〜1.0%程度に乾燥す
る。このドライヤー5は、乾燥作用の他に、粒子
同士が付着して団塊状になつている部分を解体し
整粒する。 でき上つた製品の粒度構成は次のとおりであつ
た。 0.15mm未満のもの 0.6% 0.15mm以上0.35mm未満のもの 20.6% 0.35mm以上0.84mm未満のもの 47.1% 0.84mm以上1.19mm未満のもの 11.0% 1.19mm以上のもの 20.7% この粒度構成からみると、0.15mm未満の粒子が
殆ど無くなつているが、それは0.15mm以上の粒子
の表面に付着したものと推認される。 なお、バインダー液はパルプ廃液以外に廃糖
密、アルコール廃液等を使用することができる。
また黒色顔料は、カーボンブラツクの他に黒色弁
柄(Fe2O3)、フライアツシユ等を用いてもよい。 ロータリードライヤー5による整粒の後さらに
精度を上げるために4mmの篩6にかけたが4mm以
上の粒径のものは殆どなかつた。 粒径0.15mm未満の粒子が70%を占める炭酸カル
シウム3500Kg/hを原料粉体として使用する従来
の方法で、上記製品と同じ程度の黒色着色をする
ためには、上記の場合の25Kg/hをはるかに超え
る35〜70Kg/hのカーボンブラツクを必要とし、
また、この場合、バインダー液も、上記の場合の
315Kg/hを超える350〜380Kg/hを必要とする
ことが、実験で確かめられた。 上記製品の融雪効果を比較するために、次の表
に示す粒度構成の粉状及び粒状融雪材B、Cと本
実施例による製品Aとの比較試験を行つた。
融雪を促進するために使用する融雪材であつて、
特に、その撒布時に徒に飛散消失することなく、
また積雪中に沈降しないようにした防散融雪材を
製造するのに適切な原料粉体に関する。 〔従来の技術〕 従来、融雪材として、粉状のものと粒状のもの
とが知られ、前者すなわち粉状融雪材には、フラ
イアツシユ、カーボンブラツク入り炭酸カルシウ
ム等があり、また、後者すなわち粒状融雪材は、
たとえば、炭酸カルシウムにカーボンブラツクを
混入しこれを適宜のバインダー液を用いて粒状化
するものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の粉状融雪材は、0.15mm未満の径の粒子が
大半(約70%)を占め撒布の際に少しの風でも飛
散してしまうため融雪しようとする積雪面に対し
正確に撒布できないとか、衣服や肌を汚し、健康
を害するおそれがあり、さらには、特に比重の小
さいカーボンブラツク等は撒布後であつても風で
飛散し当該積雪面に太陽光を有効に集めることが
できないという欠点があつた。 また、上記の粒状融雪材は、粉状融雪材の上記
のごとき欠点を解消するものではある。しかし、
従来、粒状融雪材は、径が0.15mm未満の粒子が約
70%を占める炭酸カルシウム等を原料粉体とし、
これに黒色顔料とバインダー液を添加し、造粒す
るもので、原料粉体の粒径が小さいために粒子の
総表面積が大きくなり、したがつて、上記黒色顔
料の添加量、バインダー液の添加量を多く必要と
し、また、造粒及び乾燥時間も長くなり、これら
の分だけ、材料費、電力・燃料費を高くしコスト
高になる欠点があつた。 そのうえ、この粒状融雪材は、これまでのよう
に、転動型造粒機により原料粉体をこれにバイン
ダー液を墳霧しながら転動させて造粒する限りで
は、粒径が通常1〜4mmと比較的大きいものが大
半を占めるため、それらは、積雪中に沈降してし
まい積雪面上に在つて太陽光を効果的に集めるこ
とがてきないとか、撒布量が同じであつても、粉
状融雪材にくらべ、総表面積が小さく、従つて、
集光率が低いので、同程度の融雪を行うには、粉
状融雪材の2倍以上の量の撒布を必要とするとい
う問題があつた。 本発明の目的はこれらの問題点を解決する防散
融雪材に製造するのに好適な原料粉体の提供にあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明防散融雪材用原料粉体は、粒度構成が、
ほぼ 0.15mm未満のもの 30% 0.15mm以上0.35mm未満のもの 10% 0.35mm以上0.84mm未満のもの 40% 0.84mm以上のもの 20% であることを特徴とする。 〔作用〕 本発明は、原料粉体の大半すなわち70%が0.15
mm以上のものであつて、反対に70%が0.15mm未満
のものによつて占められていた従来の原料粉体と
異なり、粒径が大きい分だけ、総表面積が小さく
なつている。 したがつて、黒色顔料及びバインダー液の量が
少なくて足り、かつそれにともなつて、造粒及び
乾燥時間を短くでき、その分だけ材料費、電力・
燃料費を節約し、コストの低い防散融雪材を製造
できるものである。 〔実施例〕 炭酸カルシウムを、粉砕機1で粉砕し次の粒度
構成に調製した。 0.15mm未満のもの 30% 0.15mm以上0.35mm未満のもの 10% 0.35mm以上0.84mm未満のもの 40% 0.84mm以上のもの 20% そして、この炭酸カルシウム3500Kg/hを混練
機2に供給し、同時に、これに黒色顔料としてカ
ーボンブラツク25Kg/h、及びバインダー液とし
てパルプ廃液210Kg/h(原料粉体の6〜7重量%
が最適)を添加し、これらをよく混練する。 この混練により、炭酸カルシウムとカーボンブ
ラツクとは均一に混合する一方、その炭酸カルシ
ウム粒子は、パルプ廃液により、各表面に微量の
カーボンブラツクを薄膜状に付着させると推認さ
れる。 混練されたものは、次に、壊砕機3へ送給され
る。この壊砕機3では、上記の混練中に発生した
混練団塊を壊砕するものである。 これにより造粒前段処理を終え、次にこれを転
動型造粒機4に送給し、同時に、バインダー液と
してバルブ廃液105Kg/h(原料粉体の3〜4重量
%が最適)を噴霧添加して造粒した。このときの
造粒機4の回転数は14RPM、傾斜角は55°に設定
しておいた。 造粒機4で造粒した後は、これをロータリード
ライヤー5に入れ水分0.2〜1.0%程度に乾燥す
る。このドライヤー5は、乾燥作用の他に、粒子
同士が付着して団塊状になつている部分を解体し
整粒する。 でき上つた製品の粒度構成は次のとおりであつ
た。 0.15mm未満のもの 0.6% 0.15mm以上0.35mm未満のもの 20.6% 0.35mm以上0.84mm未満のもの 47.1% 0.84mm以上1.19mm未満のもの 11.0% 1.19mm以上のもの 20.7% この粒度構成からみると、0.15mm未満の粒子が
殆ど無くなつているが、それは0.15mm以上の粒子
の表面に付着したものと推認される。 なお、バインダー液はパルプ廃液以外に廃糖
密、アルコール廃液等を使用することができる。
また黒色顔料は、カーボンブラツクの他に黒色弁
柄(Fe2O3)、フライアツシユ等を用いてもよい。 ロータリードライヤー5による整粒の後さらに
精度を上げるために4mmの篩6にかけたが4mm以
上の粒径のものは殆どなかつた。 粒径0.15mm未満の粒子が70%を占める炭酸カル
シウム3500Kg/hを原料粉体として使用する従来
の方法で、上記製品と同じ程度の黒色着色をする
ためには、上記の場合の25Kg/hをはるかに超え
る35〜70Kg/hのカーボンブラツクを必要とし、
また、この場合、バインダー液も、上記の場合の
315Kg/hを超える350〜380Kg/hを必要とする
ことが、実験で確かめられた。 上記製品の融雪効果を比較するために、次の表
に示す粒度構成の粉状及び粒状融雪材B、Cと本
実施例による製品Aとの比較試験を行つた。
以上述べたところから明らかなように、本発明
原料粉体によれば、所期の防散融雪材を得るのに
カーボンブラツク等の顔料、パルプ廃液等のバイ
ンダー液の使用量を、従来の70%が0.15mm未満の
粒子で占める原料粉体を使う場合にくらべ少なく
し、しかも造粒、乾燥の時間を短縮して電力・燃
料費を節減できるものである。 その上、粒度構成として、0.15mm未満のもの及
び1.19mm以上のものの割合を少なくし、0.35mm以
上1.19mm未満のものが約60%を占める製品を簡単
に得ることができ、かつ、それは従来の粉状、粒
状融雪材の前記した諸々の欠点を解消し、十分な
融雪効果を期待できるものである。
原料粉体によれば、所期の防散融雪材を得るのに
カーボンブラツク等の顔料、パルプ廃液等のバイ
ンダー液の使用量を、従来の70%が0.15mm未満の
粒子で占める原料粉体を使う場合にくらべ少なく
し、しかも造粒、乾燥の時間を短縮して電力・燃
料費を節減できるものである。 その上、粒度構成として、0.15mm未満のもの及
び1.19mm以上のものの割合を少なくし、0.35mm以
上1.19mm未満のものが約60%を占める製品を簡単
に得ることができ、かつ、それは従来の粉状、粒
状融雪材の前記した諸々の欠点を解消し、十分な
融雪効果を期待できるものである。
図面第1図は本発明原料粉体により防散融雪材
である所期の製品を製造する例を示すフローチヤ
ート、第2図はその製品の融雪効果を示す図であ
る。 1……粉砕機、2……混練機、3……壊砕機、
4……造粒機、5……ロータリードライヤー、6
……篩。
である所期の製品を製造する例を示すフローチヤ
ート、第2図はその製品の融雪効果を示す図であ
る。 1……粉砕機、2……混練機、3……壊砕機、
4……造粒機、5……ロータリードライヤー、6
……篩。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粒度構成が、ほぼ 0.15mm未満のもの 30% 0.15mm以上0.35mm未満のもの 10% 0.35mm以上0.84mm未満のもの 40% 0.84mm以上のもの 20% である防散融雪材用原料粉体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12152385A JPS61281185A (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | 防散融雪材用原料粉体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12152385A JPS61281185A (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | 防散融雪材用原料粉体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61281185A JPS61281185A (ja) | 1986-12-11 |
JPH0426358B2 true JPH0426358B2 (ja) | 1992-05-07 |
Family
ID=14813332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12152385A Granted JPS61281185A (ja) | 1985-06-06 | 1985-06-06 | 防散融雪材用原料粉体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61281185A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109266309A (zh) * | 2018-10-25 | 2019-01-25 | 杨志强 | 一种易于识别且减少腐蚀的融雪剂 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59152978A (ja) * | 1983-02-19 | 1984-08-31 | Kunnetsupu Sekkai Kogyo Kk | カ−ボンブラツク入り粒状融雪剤の製造方法 |
JPS60121524A (ja) * | 1983-12-05 | 1985-06-29 | Ricoh Co Ltd | 磁気記録媒体 |
-
1985
- 1985-06-06 JP JP12152385A patent/JPS61281185A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59152978A (ja) * | 1983-02-19 | 1984-08-31 | Kunnetsupu Sekkai Kogyo Kk | カ−ボンブラツク入り粒状融雪剤の製造方法 |
JPS60121524A (ja) * | 1983-12-05 | 1985-06-29 | Ricoh Co Ltd | 磁気記録媒体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61281185A (ja) | 1986-12-11 |
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