JPH0254314B2 - - Google Patents
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- JPH0254314B2 JPH0254314B2 JP58053195A JP5319583A JPH0254314B2 JP H0254314 B2 JPH0254314 B2 JP H0254314B2 JP 58053195 A JP58053195 A JP 58053195A JP 5319583 A JP5319583 A JP 5319583A JP H0254314 B2 JPH0254314 B2 JP H0254314B2
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Landscapes
- Fertilizers (AREA)
Description
本発明は粒状肥料の製造法さらに詳しくは石灰
窒素を主成分とする粒状肥料に有機質油状物質等
を添加して粒状肥料の表面を被覆し粒状肥料の崩
壊または粉化を防止した粒状肥料の製造法に関す
る。 石灰窒素の製造法としてはカルシウムカーバイ
ドを窒化する方法、カルシウムの炭酸塩をアンモ
ニアで脱酸窒化する方法等が知られているが、工
業的には前者の方法で製造されジシアンジアミド
の製造原料や肥料等に使用されている。 石灰窒素を肥料として使用する場合は、畑、水
田などの農地に撒布するが、粉状の製品は石灰窒
素の粒子が小さいので粒状の製品に比較して土壤
中又は空気中の水分又は炭酸ガスとの反応速度が
早く、肥効性が早い長所がある反面、肥料撒布時
に、風で飛び去つて施肥効果を損したり、他の畑
等に飛んでゆき農作物を害する等の欠点がある。 この欠点を改良する目的で粉状の石灰窒素に石
油系油状物質またはこれと界面活性剤との混合物
を添加し粒子間を結合させ、防散性を付与する方
法が提案されている。(特公昭43−22215号)。 しかし粉状の防散性石灰窒素は粉末間に石油系
油状物質等を行きわたらせ、粒子間の結合を持た
せたものであるため製品の流動性が悪く機械播き
ができない欠点がある。 機械播きする場合のハンドリングを容易にする
ため、また手播きの場合でも分散性をよくする目
的で石灰窒素を粒状化する方法が行なわれてい
る。 石灰窒素の粒状化する方法としては、(1)カルシ
ウムカーバイドを窒化炉に供給し、これを窒化し
て得られる石灰窒素焼結物をそのまま、または破
砕し篩分けして例えば0.4〜4mm程度の粒状品と
する方法、(2)石灰窒素焼結物を微粉砕しこの粉末
にバインダーを加えて造粒した後乾燥する方法等
があるが粒状石灰窒素を長期に貯蔵するとその貯
蔵期間中に粉化を起こすことがあり、このような
ものを施肥に用いると次のような問題がある。 粒状石灰窒素中に、粉化した石灰窒素が混在す
ると施肥する場合粉化した石灰窒素が風で飛びさ
り、他の畑の農作物に害を与えたり又ビニールハ
ウス内で施肥する場合は粉化した石灰窒素がハウ
ス内に充満し作業環境を悪くするおそれがある。 石灰窒素の粉化原因としては石灰窒素中のカル
シウムシアナミドが大気中の水分や炭酸ガスを吸
収してその生成物が体積膨張し粒子を崩壊させた
り粉化させたりするものと思われる。 本発明者は石灰窒素を主成分とする粒状肥料の
崩壊または粉化を防止することについていろいろ
研究を行つた結果本発明に到達したものである。 本発明はこれらの欠点を解決することを目的と
するもので石灰窒素を主成分とする粒状肥料に有
機質油状物質またはこれと界面活性剤との混合物
を少量添加することにより、粒状肥料の崩壊また
は粉化を防止した石灰窒素を主成分とする粒状肥
料の製造法を提供しようとするものである。 すなわち本発明は石灰窒素を主成分とする粒状
肥料(以下粒状肥料という)に対し、有機質油状
物質またはこれと界面活性剤との混合物(以下粉
化防止剤という)を少量添加し、その表面を被覆
することを特徴とする。 以下さらに本発明を詳しく説明する。 本発明において、石灰窒素を主成分とする粒状
肥料とは(1)カルシウムカーバイドを粒状のまま窒
化したもの、粉状のカルシウムカーバイドを窒化
し得られた石灰窒素、焼結物を破砕し篩分けした
もの、(2)石灰窒素焼結物を粉砕して得られた微粉
末のもの、またはこれに他の肥料成分の粉末を配
合した微粉末に公知の結合剤を加えて造粒したも
のである。またその粒度は0.4mm以上好ましくは
0.4〜10mm程度のものをいう。 なおこれらの中カルシウムカーバイドの粒状
(2mm前後)のものをロータリーキルンで窒化し
たものは強度が大で特に好ましいものである。 本発明に用いられる粉化防止剤としては有機質
油状物質単独またはこれに界面活性剤を併用した
ものが用いられる有機質油状物質の具体例として
は、石油系油、石炭系油、植物油、動物油、等特
に制限を受けるものではないが、これらの中で石
油系油特に重油が好ましい。 また界面活性剤としては公知の界面活性剤が用
いられるが、これらの中、非イオン系のものが好
ましい。これは、石灰窒素がアルカリ性のもので
あるからである。 有機質油状物質と界面活性剤との割合は重量基
準で99〜80%と1〜20%好ましくは98〜90%と2
〜10%である。また、粒状肥料に対する粉化防止
剤の添加量は少量でよいが具体的には重量基準で
100重量部に対し0.1〜5.0重量部好ましくは0.2〜
2重量部である。 次に粒状肥料に対する粉化防止剤の添加方法に
ついて説明する。 原料粒状肥料に対して粉化防止剤を添加する方
法としては、例えば粒状肥料と粉化防止剤とをパ
ン型ミキサー、パドル型ミキサー等の公知の混合
機で混合するか、または粉化防止剤をスプレー噴
霧機等により、粒状肥料に噴霧する方法などあげ
られるがこれに限られるものではなく、表面を被
覆することができる手段を採用することができ
る。 粉化防止剤の原料粒状肥料に添加する際の温度
は、40〜90℃が好ましく、予め粉化防止剤を加熱
しておくかまたは高温で得られた石灰窒素焼結品
をそのまま原料石灰窒素として用いるか、造粒し
た粒状品を乾燥直後のものを用いれば原料粒状肥
料の顕熱が利用できるので特別の加熱装置は不用
である。 本発明による粉化防止剤処理した粒状肥料は水
に浸漬した場合粉状肥料を同様の処理手段により
処理したものに比べ初期(1時間以内特に30分以
内)のシアナミド態窒素(殺菌効果)の溶出速度
が大きいというすぐれた効果がある。 以上説明したように本発明は石灰窒素を主成分
とする粒状肥料に少量の粉化防止剤を添加しその
表面を粉化防止剤で被覆することにより粒状肥料
の粉化を防止すること、粉状品のものより水に対
する溶解速度を向上すること、粉化防止剤が少い
ため農地等の荒廃を防ぐことができ、石灰窒素の
本来の性質を発揮させることができる。 以下実施例をあげてさらに具体的に説明する。 実施例1、比較例1 粒度2mm以下の粒状カルシウムカーバイドをロ
ータリキルンで窒化した粒度0.4〜4mm(温度80
℃)の粒状石灰窒素(電気化学工業(株)商品名「粒
状石灰窒素」)100重量部に対し有機質油状物質
(C重油)96重量%、非イオン系界面活性剤(日
本乳化剤(株)商品名「ニユーコール」)4重量%の
割合からなる添加物0.25重量部を温度80℃に加熱
した状態でホツパースケール内でスプレー撒布し
た。上記方法で得た本発明品を合成樹脂製袋に20
Kg充填し温度30℃、湿度85%(RH)の条件下で
60日間貯蔵テストを行なつた。その結果を第1表
に示す。 尚、第1表に示す窒素成分の測定はケルダール
法にて行ない、粉率は0.1mm以下品の割合で示し
た。 また、比較のために、実施例1で用いた粒状石
灰窒素について、実施例1と同様に貯蔵テストを
行つた。 次に、実施例1及び比較例1の粒状石灰窒素を
それぞれ回転型撒布機(回数数780rpm)を用い、
1分間に20Kgの割合で畑地に撒布した。 撒布機より3m隔だてた地点の、地面より0.8
m上部の粉立ちをみるためにデジタル粉塵計(柴
田理化学(株)製)で測定した結果を第2表に示す。 実施例 2 実施例1で用いた粒状石灰窒素100重量部に有
機質油状物質(C重油)0.25重量部を80℃に加熱
した状態でスプレー撒布した以外は実施例1と同
様に行つた。 実施例3、比較例2 石灰窒素焼結物を破砕し0.4〜4mmの粒度に調
製して得た粒状石灰窒素100重量部に対し、有機
質油状物質(C重油)95重量%、非イオン系界面
活性剤(三洋化成(株)商品名「リポノツクス」)5
重量%の割合からなる添加剤0.28重量部を80℃に
加熱した状態でホツパースケール内でスプレー撒
布し、粒状石灰窒素を得た。 比較のために、実施例3で用いた石灰窒素焼結
物を0.3mm以下の粒度に粉砕して調製した粉状石
灰窒素(電気化学工業(株)製商品名「粉状品」100
重量部に対し、有機質油状物質(C重油)96重量
%、界面活性剤(日本乳化剤(株)商品名「ニユーコ
ール」)4重量%の割合からなる添加剤2.5重量部
を温度80℃に加熱した状態で混合機内で混合し防
散石灰窒素を得た。 次に、実施例1〜3の本発明品および比較例2
(防散石灰窒素)の粉状石灰窒素について、肥料
分析法(水200c.c.に試料2.5g溶解)に準拠しシア
ナミド態Nの溶出量を測定した。その結果を図面
に示す。なお図面の曲線の符号1,2,3、およ
び4はそれぞれ実施例1、2、3および比較例2
のものを示した。
窒素を主成分とする粒状肥料に有機質油状物質等
を添加して粒状肥料の表面を被覆し粒状肥料の崩
壊または粉化を防止した粒状肥料の製造法に関す
る。 石灰窒素の製造法としてはカルシウムカーバイ
ドを窒化する方法、カルシウムの炭酸塩をアンモ
ニアで脱酸窒化する方法等が知られているが、工
業的には前者の方法で製造されジシアンジアミド
の製造原料や肥料等に使用されている。 石灰窒素を肥料として使用する場合は、畑、水
田などの農地に撒布するが、粉状の製品は石灰窒
素の粒子が小さいので粒状の製品に比較して土壤
中又は空気中の水分又は炭酸ガスとの反応速度が
早く、肥効性が早い長所がある反面、肥料撒布時
に、風で飛び去つて施肥効果を損したり、他の畑
等に飛んでゆき農作物を害する等の欠点がある。 この欠点を改良する目的で粉状の石灰窒素に石
油系油状物質またはこれと界面活性剤との混合物
を添加し粒子間を結合させ、防散性を付与する方
法が提案されている。(特公昭43−22215号)。 しかし粉状の防散性石灰窒素は粉末間に石油系
油状物質等を行きわたらせ、粒子間の結合を持た
せたものであるため製品の流動性が悪く機械播き
ができない欠点がある。 機械播きする場合のハンドリングを容易にする
ため、また手播きの場合でも分散性をよくする目
的で石灰窒素を粒状化する方法が行なわれてい
る。 石灰窒素の粒状化する方法としては、(1)カルシ
ウムカーバイドを窒化炉に供給し、これを窒化し
て得られる石灰窒素焼結物をそのまま、または破
砕し篩分けして例えば0.4〜4mm程度の粒状品と
する方法、(2)石灰窒素焼結物を微粉砕しこの粉末
にバインダーを加えて造粒した後乾燥する方法等
があるが粒状石灰窒素を長期に貯蔵するとその貯
蔵期間中に粉化を起こすことがあり、このような
ものを施肥に用いると次のような問題がある。 粒状石灰窒素中に、粉化した石灰窒素が混在す
ると施肥する場合粉化した石灰窒素が風で飛びさ
り、他の畑の農作物に害を与えたり又ビニールハ
ウス内で施肥する場合は粉化した石灰窒素がハウ
ス内に充満し作業環境を悪くするおそれがある。 石灰窒素の粉化原因としては石灰窒素中のカル
シウムシアナミドが大気中の水分や炭酸ガスを吸
収してその生成物が体積膨張し粒子を崩壊させた
り粉化させたりするものと思われる。 本発明者は石灰窒素を主成分とする粒状肥料の
崩壊または粉化を防止することについていろいろ
研究を行つた結果本発明に到達したものである。 本発明はこれらの欠点を解決することを目的と
するもので石灰窒素を主成分とする粒状肥料に有
機質油状物質またはこれと界面活性剤との混合物
を少量添加することにより、粒状肥料の崩壊また
は粉化を防止した石灰窒素を主成分とする粒状肥
料の製造法を提供しようとするものである。 すなわち本発明は石灰窒素を主成分とする粒状
肥料(以下粒状肥料という)に対し、有機質油状
物質またはこれと界面活性剤との混合物(以下粉
化防止剤という)を少量添加し、その表面を被覆
することを特徴とする。 以下さらに本発明を詳しく説明する。 本発明において、石灰窒素を主成分とする粒状
肥料とは(1)カルシウムカーバイドを粒状のまま窒
化したもの、粉状のカルシウムカーバイドを窒化
し得られた石灰窒素、焼結物を破砕し篩分けした
もの、(2)石灰窒素焼結物を粉砕して得られた微粉
末のもの、またはこれに他の肥料成分の粉末を配
合した微粉末に公知の結合剤を加えて造粒したも
のである。またその粒度は0.4mm以上好ましくは
0.4〜10mm程度のものをいう。 なおこれらの中カルシウムカーバイドの粒状
(2mm前後)のものをロータリーキルンで窒化し
たものは強度が大で特に好ましいものである。 本発明に用いられる粉化防止剤としては有機質
油状物質単独またはこれに界面活性剤を併用した
ものが用いられる有機質油状物質の具体例として
は、石油系油、石炭系油、植物油、動物油、等特
に制限を受けるものではないが、これらの中で石
油系油特に重油が好ましい。 また界面活性剤としては公知の界面活性剤が用
いられるが、これらの中、非イオン系のものが好
ましい。これは、石灰窒素がアルカリ性のもので
あるからである。 有機質油状物質と界面活性剤との割合は重量基
準で99〜80%と1〜20%好ましくは98〜90%と2
〜10%である。また、粒状肥料に対する粉化防止
剤の添加量は少量でよいが具体的には重量基準で
100重量部に対し0.1〜5.0重量部好ましくは0.2〜
2重量部である。 次に粒状肥料に対する粉化防止剤の添加方法に
ついて説明する。 原料粒状肥料に対して粉化防止剤を添加する方
法としては、例えば粒状肥料と粉化防止剤とをパ
ン型ミキサー、パドル型ミキサー等の公知の混合
機で混合するか、または粉化防止剤をスプレー噴
霧機等により、粒状肥料に噴霧する方法などあげ
られるがこれに限られるものではなく、表面を被
覆することができる手段を採用することができ
る。 粉化防止剤の原料粒状肥料に添加する際の温度
は、40〜90℃が好ましく、予め粉化防止剤を加熱
しておくかまたは高温で得られた石灰窒素焼結品
をそのまま原料石灰窒素として用いるか、造粒し
た粒状品を乾燥直後のものを用いれば原料粒状肥
料の顕熱が利用できるので特別の加熱装置は不用
である。 本発明による粉化防止剤処理した粒状肥料は水
に浸漬した場合粉状肥料を同様の処理手段により
処理したものに比べ初期(1時間以内特に30分以
内)のシアナミド態窒素(殺菌効果)の溶出速度
が大きいというすぐれた効果がある。 以上説明したように本発明は石灰窒素を主成分
とする粒状肥料に少量の粉化防止剤を添加しその
表面を粉化防止剤で被覆することにより粒状肥料
の粉化を防止すること、粉状品のものより水に対
する溶解速度を向上すること、粉化防止剤が少い
ため農地等の荒廃を防ぐことができ、石灰窒素の
本来の性質を発揮させることができる。 以下実施例をあげてさらに具体的に説明する。 実施例1、比較例1 粒度2mm以下の粒状カルシウムカーバイドをロ
ータリキルンで窒化した粒度0.4〜4mm(温度80
℃)の粒状石灰窒素(電気化学工業(株)商品名「粒
状石灰窒素」)100重量部に対し有機質油状物質
(C重油)96重量%、非イオン系界面活性剤(日
本乳化剤(株)商品名「ニユーコール」)4重量%の
割合からなる添加物0.25重量部を温度80℃に加熱
した状態でホツパースケール内でスプレー撒布し
た。上記方法で得た本発明品を合成樹脂製袋に20
Kg充填し温度30℃、湿度85%(RH)の条件下で
60日間貯蔵テストを行なつた。その結果を第1表
に示す。 尚、第1表に示す窒素成分の測定はケルダール
法にて行ない、粉率は0.1mm以下品の割合で示し
た。 また、比較のために、実施例1で用いた粒状石
灰窒素について、実施例1と同様に貯蔵テストを
行つた。 次に、実施例1及び比較例1の粒状石灰窒素を
それぞれ回転型撒布機(回数数780rpm)を用い、
1分間に20Kgの割合で畑地に撒布した。 撒布機より3m隔だてた地点の、地面より0.8
m上部の粉立ちをみるためにデジタル粉塵計(柴
田理化学(株)製)で測定した結果を第2表に示す。 実施例 2 実施例1で用いた粒状石灰窒素100重量部に有
機質油状物質(C重油)0.25重量部を80℃に加熱
した状態でスプレー撒布した以外は実施例1と同
様に行つた。 実施例3、比較例2 石灰窒素焼結物を破砕し0.4〜4mmの粒度に調
製して得た粒状石灰窒素100重量部に対し、有機
質油状物質(C重油)95重量%、非イオン系界面
活性剤(三洋化成(株)商品名「リポノツクス」)5
重量%の割合からなる添加剤0.28重量部を80℃に
加熱した状態でホツパースケール内でスプレー撒
布し、粒状石灰窒素を得た。 比較のために、実施例3で用いた石灰窒素焼結
物を0.3mm以下の粒度に粉砕して調製した粉状石
灰窒素(電気化学工業(株)製商品名「粉状品」100
重量部に対し、有機質油状物質(C重油)96重量
%、界面活性剤(日本乳化剤(株)商品名「ニユーコ
ール」)4重量%の割合からなる添加剤2.5重量部
を温度80℃に加熱した状態で混合機内で混合し防
散石灰窒素を得た。 次に、実施例1〜3の本発明品および比較例2
(防散石灰窒素)の粉状石灰窒素について、肥料
分析法(水200c.c.に試料2.5g溶解)に準拠しシア
ナミド態Nの溶出量を測定した。その結果を図面
に示す。なお図面の曲線の符号1,2,3、およ
び4はそれぞれ実施例1、2、3および比較例2
のものを示した。
【表】
図面は撹拌時間とシアナミド態窒素の溶出率と
の関係図である。 符号、1……実施例1品、2……実施例2品、
3……実施例3品、4……比較例2品。
の関係図である。 符号、1……実施例1品、2……実施例2品、
3……実施例3品、4……比較例2品。
Claims (1)
- 1 石灰窒素を主成分とする粒状肥料に対し有機
質油状物質またはこれと界面活性剤との混合物を
少量添加し、その表面を被覆してなることを特徴
とする粒状肥料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58053195A JPS59182287A (ja) | 1983-03-29 | 1983-03-29 | 粒状肥料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58053195A JPS59182287A (ja) | 1983-03-29 | 1983-03-29 | 粒状肥料の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59182287A JPS59182287A (ja) | 1984-10-17 |
JPH0254314B2 true JPH0254314B2 (ja) | 1990-11-21 |
Family
ID=12936088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58053195A Granted JPS59182287A (ja) | 1983-03-29 | 1983-03-29 | 粒状肥料の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59182287A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007290948A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-11-08 | Asahi Industries Co Ltd | 粒状配合肥料及びその製造方法並びにその施肥方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1985002976A1 (en) * | 1984-01-06 | 1985-07-18 | Chinoin Gyógyszer- És Vegyészeti Termékek Gyára R. | Seed dressing additive |
US5454851A (en) * | 1993-02-26 | 1995-10-03 | Haifa Chemical South Ltd. | Slow release fertilizers |
US5679128A (en) * | 1995-01-31 | 1997-10-21 | Latting; John Alvis | Dry-bonded nonionic adjuvants |
-
1983
- 1983-03-29 JP JP58053195A patent/JPS59182287A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007290948A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-11-08 | Asahi Industries Co Ltd | 粒状配合肥料及びその製造方法並びにその施肥方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59182287A (ja) | 1984-10-17 |
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