JP4025589B2 - 融雪材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根材や外装材等に用いられるセメント繊維板を粉砕して融雪効果を有する融雪材に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平4−370189号公報に開示されているように、この氷結防止材はプラスチック廃材と遠赤外物質等との混合物からペレットを形成する。そして、このペレットにセメントを混合して所定量の水を加えた後、型枠で成形する。そして、セメントが固結した後、脱型することより氷結防止材を形成するものである。このように、プラスチック廃材の廃棄物と遠赤外物質等との混合物からペレットを形成して、廃棄物を有効利用した氷結防止材がある。
【0003】
しかしながら、融雪材としてパルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物として用いたものはなかった。又、細かいパウダー状の石灰燃焼灰(フライアッシュ)が重量則に比例して保温効果と融雪効果を出していたが、この石灰燃焼灰(フライアッシュ)の散布は、スノーモービルに散布機を牽引して行なわれなければならないので、粉が飛散して融雪効果を損ない、効率散布ができないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題を解決するためにパルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、廃棄物を有効利用して所定サイズに粒状化し、散布する際に飛散することもなく融雪効果の大なる融雪材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の融雪材は、パルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、該粉砕物に着色顔料ペースト、結合剤及び水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化することを特徴としている。
【0006】
したがって、廃棄物を有効利用して所定サイズに粒状化し、散布する際に飛散することもなく融雪効果の大なるものである。
【0007】
請求項2に記載の融雪材は、請求項1に記載の着色顔料ペーストがカーボンブラックであることを特徴としている。
【0008】
したがって、カーボンブラックが黒色系であるので、熱の吸収効率が良いので、融雪効果がより増大する。
【0009】
請求項3に記載の融雪材は、パルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、該粉砕物に水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化することを特徴としている。
【0010】
したがって、廃棄物を有効利用して所定サイズに粒状化し、散布する際に飛散することもなく融雪効果が大で、しかも早く肥料になりやすいものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係わる融雪材について説明する。
【0012】
外装材や瓦等の建築材料に用いられ、廃棄物として投棄されるパルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、この粉砕物に着色顔料ペースト、結合剤及び水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化して融雪材を形成するものである。
【0013】
このとき、着色顔料ペーストは、熱吸収効果の大なるカーボンブラック等が用いられる。又、結合剤としては、メチルセルロースが用いられる。さらに、スノーモービルに散布機を牽引して散布しても飛散しないように粒径φ2〜8mm程度に成形するものである。
【0014】
尚、外装材や瓦等の建築材料に用いられ、廃棄物として投棄されるパルプ繊維を含有するセメント繊維板の繊維量は、抄造品で全体重量の8〜9%配合され、平均繊維長が0.9mmが50%、2.5mmが50%配合されたものである。又、押出品では、全体重量の6〜7%配合され、平均繊維長が1mmが100%配合されたものである。尚、これらの建築材料は廃棄物であるので、パルプ繊維を含有するセメント以外に、フライアッシュ、珪石粉等が配合されている。
【0015】
したがって、廃棄物に含まれるパルプ繊維の吸湿作用により、融雪効果が増し、さらに、黒色系の着色顔料ペーストにより、より熱吸収効果が増大し、融雪効果が良好となる。
【0016】
さらに、本発明の異なる実施形態に係わる融雪材について以下に説明する。
【0017】
外装材や瓦等の建築材料に用いられ、廃棄物として投棄されるパルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、該粉砕物に水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化して融雪材を形成したものである。
【0018】
この成形品は、水のみの配合によりパルプ繊維の絡みによって造粒するようにした配合であって、上記実施形態のように、バインダーや着色顔料ペーストが用いられないものである。したがって、水のみで造粒するものであって、スノーモービルに散布機を牽引して散布しても飛散しないように粒径φ1〜5mm程度に成形するものである。
【0019】
尚、外装材や瓦等の建築材料に用いられ、廃棄物として投棄されるパルプ繊維を含有するセメント繊維板の繊維量は、抄造品で全体重量の8〜9%配合され、平均繊維長が0.9mmが50%、2.5mmが50%配合されたものである。又、押出品では、全体重量の6〜7%配合され、平均繊維長が1mmが100%配合されたものである。尚、これらの建築材料は廃棄物であるので、パルプ繊維を含有するセメント以外に、フライアッシュ、珪石粉等が配合されている。
【0020】
したがって、廃棄物に含まれるパルプ繊維の吸湿作用により、融雪効果が増大すると共に増し、バインダーや着色顔料ペーストが用いられないので、土に返りやすく肥料になりやすいものである。特に、廃棄物がセメント繊維板であるので土に返り肥料になりやすい。
【0021】
以下、本発明の実施例に係わる表1に基づいて説明する。
【表1】
【0022】
上表のように、実施例1として、パルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、この粉砕物に着色顔料ペースト、結合剤及び水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化して形成した着色剤ありのもと、実施例2として、パルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、この粉砕物に水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化して形成した着色剤なしのものを比較したものである。
【0023】
(実施例1)
【0024】
パルプ繊維を含有するセメント繊維板5kgをミキサーで粉砕して粉砕物を生成し、この粉砕物に着色顔料ペースト(カーボンブラック)50g、結合剤(メチルセルロース)1kg及び水1kgを混練し、乾燥粉砕して粒径φ2〜8mm程度に粒状化して成形した。このとき、嵩比重は、0.4〜0.5となるものである。
【0025】
この結果、日のあたるところでは、120分で融雪率65%を得た。
【0026】
(実施例2)
【0027】
パルプ繊維を含有するセメント繊維板5kgをミキサーで粉砕して粉砕物を生成し、この粉砕物に水2〜3kgを混練し、乾燥粉砕して粒径φ1〜5mm程度に粒状化して成形した。このとき、パルプ繊維によって粒状化される。
【0028】
この結果、日のあたるところでは、120分で融雪率52%を得た。
【0029】
以上のように、実施例1のように着色顔料ペーストを配合した方が、実施例2のように着色顔料ペーストを配合しないものより融雪率が高くなり、効率的であることがわかる。しかしながら、実施例2の方が、早く廃棄物が肥料になりやすいものなる。
【0030】
上記実施例1のように着色顔料ペーストとして黒色又は緑色を配合したもので、パルプ繊維の有無による融雪率の比較を下表2に基づいて説明する。
【0031】
実施例3は、パルプ繊維の有りのものであり、実施例4は、パルプ繊維の無しによるものである。
【表2】
【0032】
(実施例3)
【0033】
パルプ繊維を配合し、着色顔料ペーストが黒色の場合は、緑色のものよりも時間経過しても融雪率が増大する。融雪率が、黒色の場合は65%で緑色の場合は57%となる。黒色の場合は8%も緑色のものよりも融雪率が増大する。
【0034】
(実施例4)
【0035】
パルプ繊維を配合せずしても、着色顔料ペーストが黒色の場合は、緑色のものよりも時間経過しても融雪率が増大する。このとき、融雪率が、黒色の場合は52%で緑色の場合は48%となる。
【0036】
このように、実施例3と実施例4とを比較すると全体的にパルプ繊維が配合されている方が融雪率に寄与していることがわかる。特に、パルプ繊維を配合し、着色顔料ペーストが黒色の場合は、融雪率が65%、パルプ繊維を配合しないで、着色顔料ペーストが黒色の場合は、融雪率が52%となり、パルプ繊維を含むことで7%も融雪率が増大する。
【0037】
さらに、これらの廃棄物の主材は、セメント系であるので最終的に土に返り肥料化するので融雪後も特に問題がない。
【0038】
【発明の効果】
請求項1に記載の融雪材は、パルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、この粉砕物に着色顔料ペースト、結合剤及び水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化しているので、廃棄物を有効利用して所定サイズに粒状化し、散布する際に飛散することもなく融雪効果の大なるものである。
【0039】
請求項2に記載の融雪材は、着色顔料ペーストがカーボンブラックであるので、黒色系であるので、熱の吸収効率が良いので、融雪効果がより増大する。
【0040】
請求項3に記載の融雪材は、パルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、この粉砕物に水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化しているので、廃棄物を有効利用して所定サイズに粒状化し、散布する際に飛散することもなく融雪効果が大で、しかも早く肥料になりやすいものである。
Claims (3)
- パルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、該粉砕物に着色顔料ペースト、結合剤及び水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化することを特徴とする融雪材。
- 前記着色顔料ペーストがカーボンブラックであることを特徴とする請求項1記載の融雪材。
- パルプ繊維を含有するセメント繊維板を粉砕して粉砕物を生成し、該粉砕物に水を混練し、所定サイズに乾燥粉砕して粒状化することを特徴とする融雪材。
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- 2002-06-20 JP JP2002180219A patent/JP4025589B2/ja not_active Expired - Fee Related
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