JPH02175204A - 都市ごみ焼却灰を利用した人口骨材及びその製造方法 - Google Patents

都市ごみ焼却灰を利用した人口骨材及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、都市ごみ等の廃棄物を焼却した灰の再利用技
術に係り、特に前記焼却灰を利用した焼成物の製造方法
に関する。
(従来の技術) 従来、石炭を燃料とする燃焼炉等から排出される灰すな
わちフライアッシュを原料粘土に混合して焼成物を製造
する技術は、例えば5%内外の混合率ならば陶器瓦用の
原料として、実験段階、生産試作段階で実施可能である
ことが知られているが、都市とみ等の廃棄物の焼却灰を
粘土と混合して焼成物を製造する技術は未知である。
(発明が解決しようとする課題) 消費生活水準の向上と共に都市とみ等一般廃棄物の処理
は大きな社会問題となり、上記廃棄物を焼却した灰は埋
め立て処分されているが、年々埋め立て地の確保が困難
になっており、焼却灰自体を溶融させる方法は研究され
ているが実用の域に至っておらず、上記廃棄物の有効利
用に関する開発研究は緊急を要する社会的課題である。
本発明は上記課題を解決するための一方法として創作さ
れた新規技術であって、公害防止と環境保全に極めて有
効に廃棄物を焼却した灰を原料粘土に混合して再利用を
図り、原価的に優れた焼成物の製造方法を提供すること
を目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記の目的は、第2図(a)に示すような上記廃棄物を
焼却した灰と、第2図(b)に示すような粘土(標準水
分20%)とを精製混合し焼却灰の重量配合比が5〜9
5%の広範囲におよぶ混合原生を調整し、前記原生をプ
レスまたは押出しにより成形若しくは造粒し、前記成形
拘着しくは造粒物を乾燥・焼成して第2図(Q)に示す
ような成形焼成物とするか、若しくは前記焼成物を所要
粒度に破砕した第2図(d)に示すような粒状焼成物と
することによって達成される。なお、第2図(c)、(
d)は焼却灰の重量配合比が50%の焼成物を示す。
(作用) 上記の構成により、黄茶色乃至は赤褐色に着色された透
水耐食耐火性を有する成形焼成物、粒状成形焼成物、若
しくは不定形破砕焼成物を低原価で製造することができ
る。
(実施例) 本発明の一実施例を図面と共に説明する。第1図は本発
明に係る焼却灰を利用した焼成物の製造方法の工程を示
すブロック図である。同図に基づいて各工程を詳細に説
明する。
fil混合処理工程 a、前処理選別 都市とみ等一般廃棄物を焼却した灰は、通常は埋め立て
処理されるが1本発明は上記焼却灰を耐食耐火性材料と
して再利用するものであるから。
前処理選別が必要である。第4図は、環境庁告示第13
号に定める方法による(株)環境科学研究所の有害物溶
出試験の結果を示す図表であるが、同図(a)に示すよ
うに、本発明に再利用する焼却灰は、上記試験の結果無
害と判定されたものである。焼却灰の大きさは大は小石
大のものから小は砂粒大のものまで粒度は全く不定で、
かつ未焼却夾雑物も多く含まれており、まずこれらをふ
るい機にかけ必要に応じてはロールクラッシャ等の機械
を使用し、前記未焼却の金属や夾雑物は選別し、粗大塊
は圧砕し概ね直径2m以下の大きさに整粒する1本発明
者らの実験結果によれば、焼却灰と粘土との重量配合比
は概ね95:5まで増加が可能であって、しかも焼却灰
と粘土との重量配合比の変化によって焼成物の色調を黄
茶色から赤褐色に変化させることが可能であり、焼却灰
の配合割合を多く、焼却灰の粒度が細かくなるほど焼成
物の白皮が増すことも明らかにされた。前処理選別に必
要な設備としては前記ふるい機、ロールクラッシャのほ
か、焼却灰の定量供給に使用する配合供給機がある。未
焼却物は再焼却処理する。
b、混合処理 混合処理は、前処理選別によって得られた焼却灰と粘土
を所定比に均一混合する処理であり、粘土は第4図(b
)に示すように、環境庁告示第13号に定める方法によ
る有害物溶出試験の結果無害と判定されたものを使用す
る0本処理は、特に焼却灰と粘土との混合比を高めたい
場合には重要な工程であり、焼成製品により下記の3種
の方式のなかから最適なものが選択される。
(bl)水中混合方式 水中で焼却灰と粘土を撹拌混合して均一化した後、脱水
処理する方式である。トロンミルを使用する場合には超
微粉砕が可能であるから、均一な混合ができ、これによ
り焼却灰の混合比を高めることが可能であるが、前記の
ように最終的には脱水処理する設備が必要となるから、
後述の湿式混合方式に比べると設備費用が高くなる。所
要設備の一例としては工順に、水中撹拌混合機(または
トロンミル)−泥しよう貯蔵タンク−脱水機−ポンプ等
である。
(b2)湿式混合方式 焼却灰と粘土をバッグミル、スクリーンフィーダ等の混
合土練機を使用して15〜30%の水分で混合土練りす
る方式であり、構造も簡単で設備費も低廉であるが、焼
却灰の粘土に対する混合比を大きくすると均一に混和さ
れ難く、また配合する粘土が水ひ処理粘土のときは良い
が、天然採掘した粘土を使用する場合は、積土処理を施
さなければならず、予め実際の配合粘土を考慮して混合
方式を決定する必要がある。所要設備の一例としては玉
顔に、バッグミルまたはスクリーンフィーダー上棟混合
撹拌機等である。
(b、)乾式混合方式 焼却灰と粘土を乾燥させ圧砕して細粉化した後、湿式混
合方式と同様な手段で混合する方式であるが、混合の際
には少量の水分を添加することが好ましい、均一な混合
ができるから焼却灰の粘土に対する混合比を高くするこ
とができるが、前記湿式混合方式よりも乾燥装置と粉砕
装置を必要とするため設備費が嵩みコスト高となる。所
要設備の一例としては玉顔に、乾燥装置−粉砕装置−バ
ッグミルまたは土練混合機である。
(n)成形工程 成形工程は、混合処理された焼却灰と粘土の混合物(以
下蒸上と記す)を以下に続く乾燥、焼成、粉砕の各工程
と調和する適切な手段で適宜の形状に仕上げる工程であ
って成形方法によって上記乾燥、焼成、粉砕の各工程内
容ならびに生成される製品が異なるものである。成形方
法については以下に示す4種のなかから目的に応じて選
択することが好ましい。
Ca>半乾式成形 低木分原土として金型を使用して高圧プレスで押込成形
する方式であって、高圧下で成形するため低水分または
低粘土成形に適しているから、焼却灰の混合率を高める
ことができ1次の乾燥工程が容易となり、燃料費の節減
に寄与するという有利さがあるが、高圧プレスと金型を
必要とし下記(b)の湿式成形に比して設備費がかかる
。製造費用としては焼却灰の配合比率が高い場合には全
体的には低減化の可能性がある。所要設備としては高圧
プレスである。
(b)湿式成形 原生を土練機で押出し成形する方式で場合によっては低
圧プレスによるプレス成形が可能である。
土練り、押出し成形して切断するものであり、形状の選
定、が容易で処理能力も大きく前記(a)の半乾式成形
に比べると、工程数が少なく設備費も比較的安価に抑え
られるがこの反面で、蒸上水分が半乾式成形よりも多い
から、乾燥には時間をかける必要があり燃料費の増加は
避けられない、所要設備としては土練機または低圧プレ
スである。
(c)造粒成形A 原生を造粒機を使用して粒径15〜70■内外の粒状に
成形して焼成し、さらに粉砕機を使用して細粒とする造
粒方式である。この方式は(b)湿式成形における押出
し成形機を造粒機に置き換えたものと考えてよい、所要
設備としては下記の造粒機がある。
(d)造粒成形B 原生を造粒機を使用して粒径3■以下の粒状に成形して
焼成し製品とするものである。前記(、)(b)、(c
)が乾燥工程を経たのち、製品用途によって粉砕工程が
選択されるのに対し、この方式は造粒成形してから焼成
したものが製品であり粉砕工程を必要としない、粉砕工
程は作業実態としては、安全衛生保持用の付帯設備に費
用がかかり、設備的にも管理的にも好ましい工程ではな
いから、割愛することが可能であれば好ましいが。
原生の混合工程において、粒子の大きさが0.5−ma
XB度の細粒に粉砕することが好ましく、このためトロ
ンミル、振動ミル等による摩砕処理が必要であり設備投
資が嵩むことと処理能力の増大が困難な点で問題がある
。造粒機としては下記の2型式がある。
イ、ドラム型造粒機 回転する傾斜ドラムの上端から原生を装入しドラム内で
入口近傍で水を噴霧しつつ成形し下端がら連続的に造粒
物を排出する。
ロ、パン型造粒機 回転する傾斜円盤状のパン内に原生を装入し散水しつつ
成形しパンの上縁から成粒を排出するもので、回転羽根
、造粒羽根の角度、回転数の選択によって粒度が変化す
る1分級効果のためドラム型より粒度が均一になる。
上記各造粒機によって得られる成粒は、原生の供給量、
パンまたはドラムの回転速度、パンの深さ、傾斜角、添
加水量、散水位置等の因子によって影響を受は易いが、
特に原生の性状例えば粒度が微細で適正な水分により適
度の可塑性を有するときに優れた成粒が得られる。
[1til乾燥・焼成工程 成形された蒸上を乾燥後、温度1150℃内外で焼成す
る工程であって、一部には乾燥と焼成とが同時に実行さ
れる方式もあり、大別してa、連続処理方式とす、パッ
チ処理方式があるが、バッチ式キルンは処理能力とコス
トの点で問題があり割愛する。
a、連続処理方式 %式% 乾燥は余熱を利用し、自由形状焼成台車上に成形物を窯
詰めし、トンネルキルン内を通過させて焼成し成形焼成
製品とする。しかし第1図に示すように5次段階の粉砕
工程を経て焼成成形物を粉砕し粒状焼成製品とすること
もできる。
82 m ロータリーキルン 乾燥は余熱を利用し、粗粒状で傾斜回転式円筒状キルン
により焼成したのち粉砕して粒状焼成製品とする。
【膣]粉砕工程 粉砕工程は、破砕面を有する粒状物生成のための重要工
程であり、粉砕機は粒度と共に粒状物の性状を決定づけ
るものであるから下記の機械特性を考慮して選定する必
要がある。
a、ショークラッシャ 粗粉砕用、−次クラッシャとして利用 す、インパクトクラッシャ 中粉砕用、微粉砕をしないとき能力大 C,ケージミル 微粉砕用、微粉砕時の能力中位 d、自由粉砕機 微粉砕用、微粉砕時の能力小 e、フレットミル 中微粉砕用、破砕面丸いが能力小 f、トロンミル、チューブミル 超微粉砕用、原料の混合処理も可、能力小以上が本発明
に係る焼却灰を利用した焼成物の製造に関する主要工程
とこれに要する設備の一例であるが、第1図に示すよう
に本発明は、上記基本工程を組み合せてなるもので、製
品の種類、性状等によって適宜の選択と組合せが可能で
ある。
第3図は蒸上用材料および本発明に係る焼成物の成分分
析の結果を示す図表である。
本発明によって得られた焼成物は、建設用材、土木用材
として各種の用途開発が可能で、例えば粒状または破砕
粒状物は道路路床用材、透水性煉瓦、ブロック、タイル
等の原材料、透水性舗装材、濾過材等に使用することが
できる。さらに、成形焼成後粉砕したものと造粒後焼成
したものを混合して粒体と粒体の間に空隙を含む構成物
としたものは、衝撃の少ない歩道用材やソフト感のある
壁材などへの新規用途開発が考えられる。また前述のよ
うに、焼却灰の重量配合比により焼成物の色調を変化さ
せることが可能であって、30%内外のものは、赤茶色
、50%内外のものは、焼却灰中のCa、Tiの影響で
黄茶色、またFeの含まれるものは赤褐色を呈するなど
の焼成着色が可能で1例えば塗料などを使用しない自然
着色の公園歩道用の材料などに有用である。一方、成形
焼成物は、簡易装飾用煉瓦、床陶板などへの使用が可能
である。なお1本発明に係る焼成物は、第4図(c)、
(d)に示すように、環境庁告示第13号に定める方法
による有害物溶出試験により無害と判定されるものであ
ることは勿論である。
(発明の効果) 本発明は、都市とみ等一般廃棄物を焼却した灰と粘土と
を精製混合した蒸上を成形または造粒、乾燥・焼成、粉
砕の諸工程による組合せ処理をすることにより、公害防
止と環境保全に極めて有効に一般廃棄物の有効利用が図
られ、併せて、黄茶色乃至は赤褐色に着色された透水耐
食耐火性を有する粒状若しくは成形焼成物を低原価で製
造することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る焼却灰を利用した焼成物の製造方
法を示す工程図、第2図(a)は都市とみ等一般廃棄物
の焼却灰の写真、゛同図(b)は同図を精製した焼却灰
の写真、同図(c)は粘土の写真、同図(d)は本発明
による成形焼成物の写真、同図(e)は本発明による粒
状焼成物の写真、第3図は蒸上用材料および本発明に係
る焼成物の成分分析の図表、第4図(a)は焼却灰、(
b)は軟質粘土、(C)は灰50%混合焼成物、(d)
は灰80%混合焼成物に対する有害物溶出試験結果を示
す図表である。 [il・・・混合処理工程 [ii)・・・成形工程 (iiil・・・乾燥・焼成工程 c iv )・・・粉砕工程

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.下記の工程を組み合せてなる焼却灰を利用した焼成
    物の製造方法。 【i】塵棄物を焼却した灰と粘土とを精製混合して原土
    を得る混合処理工程 【ii】前記原土をプレスまたは押出しによる成形若し
    くは造粒による成形工程 【iii】前記成形物若しくは造粒物を乾燥・焼成して
    焼成物とする乾燥・焼成工程 【iv】前記焼成を細粒に粉砕する粉砕工程
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