JPH0425926Y2 - - Google Patents

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JPH0425926Y2
JPH0425926Y2 JP12494886U JP12494886U JPH0425926Y2 JP H0425926 Y2 JPH0425926 Y2 JP H0425926Y2 JP 12494886 U JP12494886 U JP 12494886U JP 12494886 U JP12494886 U JP 12494886U JP H0425926 Y2 JPH0425926 Y2 JP H0425926Y2
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control lever
control
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lever
control valve
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、田植機、施肥機、播種機、移植機等
の乗用型の水田作業機における作業部の昇降制御
装置に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種水田作業機においては、昇降制
御レバーの操作で制御バルブを上昇、固定、下
降、自動等の各制御状態に切換えて作業部の昇降
動制御を行うように構成している。そしてこのも
のにおいて、昇降制御レバーを固定位置に設けた
係止部に係止保持するため、昇降制御レバーを弾
機によつて側方に偏寄付勢するようにしたものが
あるが、この様な場合であつても、昇降制御レバ
ーが上昇位置にあつて作業部を上昇させ空中に浮
かした状態で昇降制御レバーを固定位置に変位さ
せる場合、作業部は油圧シリンダのみによつて支
持されるため、油圧シリンダの作動圧が高くな
り、この結果、制御バルブにおいてもスプールで
の背圧が高くなる。このため、制御バルブの上昇
状態から固定状態への切換え作動トルクが高くな
つて切換え不良が生じやすくなる。そして切換え
不良が起こり、上昇状態かあるいは僅かに上昇状
態のスプールが開いているままの状態で放置され
ると、圧油は伸長しきつた油圧シリンダ側に常に
送られるため、リリーフ弁が作動したままとなつ
て油温の異常上昇の誘因ななる許りでなく、これ
を知らずにエンジン停止をした場合に、油圧シリ
ンダ内の油が油タンク側に漏れてしまい、この結
果、作業部の不用意な降下が起こるという危険が
あり問題となる。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点
を一掃することができる水田作業機における作業
部の昇降制御装置を提供することを目的として創
案されたものであつて、昇降制御レバーの操作で
制御バルブを切換えて作業部の昇降動制御を行う
ように構成した水田作業機において、前記昇降制
御レバーから制御バルブに至る作業系中に、昇降
制御レバーの各制御位置への操作に連繋して制御
バルブの切換え作動を行うバルブ作動体を設け、
該バルブ作動体と昇降制御レバーとの間に、昇降
制御レバーをレバーガイドの固定位置に設けた係
止部に係止せしめるべく昇降制御レバーを側方に
偏寄付勢する弾機を介装するに、該弾機には、昇
降制御レバーの固定位置への操作側では緊張して
制御バルブを固定状態側に向けて付勢し、昇降制
御レバーの自動位置への操作側では弛緩して制御
バルブには作用しないように融通する融通機構部
が形成されていることを特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、制御バル
ブを、上昇状態か固定状態に切換える際に、昇降
制御レバーを固定位置の係止部に係止するよう偏
寄付勢する弾機の付勢力を有効に利用して確実な
バルブ切換えを行うことができる様にしたもので
ある。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、1は乗用型田植機の走行機
体であつて、該走行機体1の後方には植付部2が
昇降リンク機構3を介して上下動自在に取付けら
れている。そして機体1の走行速度にタイミング
を合せた植付爪4の植付作動によつて植付苗が苗
載台5から掻取られて田面に植付けられるように
なつていること等は何れも従来通りである。6は
運転座席、7は植付部2に設けられたフロート、
8は前記リンク機構3と機体側のミツシヨンケー
ス9との間に支架され、その伸縮作動によつて植
付部2の昇降を行う油圧シリンダである。
10は運転座席6の側方に配される植付部昇降
用の昇降制御レバーであつて、該昇降制御レバー
10の下端のブラケツト10aは、カム板12に
設けられたピン12aに左右方向揺動自在に支持
されており、かつカム板12は座席支柱6aの側
方に突出しているピン12bに回動自在に支持さ
れている。一方、座席支柱6aにはカムアーム1
3が弾機13cによつて付勢弾持される状態で回
動自在に枢着13bされており、このカムアーム
13には、カム12のカム面に圧接するローラ1
3aが設けられているカム板12の位置規制をし
ている。さらにカム板12は一端が枢結15bさ
れたバルブロツド15の他端部には長孔15aが
形成され、また座席支柱6aには作動アーム(本
考案のバルブ作動体に対応する)16がピン16
bによつて揺動自在に枢支されているが、この作
動アーム16の一端部に突設したピン16bが前
記長孔15aに遊嵌している。さらに座席支柱6
aには図示しないロータリスプールバルブを用い
て構成される油圧制御バルブ17が組付けられて
いるが、そのバルブ切換え軸17aに、長孔18
aを有する制御プレート18が一体的に固定され
ていると共に、前記軸17aにアーム19が回動
自在に支持されており、そして前記作動アーム1
6の他端部に植設されたピン16cは、上記長孔
18aを貫通し、アーム19に接当してこれ以上
の揺動を規制するように延びている。
また、植付部2の感知フロート(センターフロ
ート)7側から延びていて、該感知フロート7の
田面からの接地圧感知に応じて揺動する感知ロツ
ド20が、機体フレーム1aに回動自在に枢支さ
れるアーム21を介して連牽リンク22に連結さ
れており、該連牽リンク22の先端部に前記作動
アーム19が連結されている。さらに連牽リンク
22の中間部に植設されたピン22aと前述のピ
ン16cとの間に弾機23が張設され、また座席
支柱6aにはストツパ6bが突設されており、連
牽リンク22のそれ以上の揺動を規制している。
22bはリンク22を第2図の状態に規制するた
めの弾機で、一端をピン22aに係止され他端を
機体フレーム側に固定されている。一方、前記カ
ム板12に隣接するように植付クラツチ連動アー
ム24が座席支柱6aに枢支24bされている
が、該連動アーム24には、一端部にカム板12
のカム面に転接するローラ24aが転動自在に設
けられ、他端部に連結ワイヤ25の一端部が連結
されている。しかもこの連結ワイヤ25の他端部
は、弾機25aを介在する状態で植付クラツチ側
のクラツチアーム26に連結されている。そして
第2図に示す如く昇降制御レバー10を後述する
ように植付け自動位置Aに操作した場合に、ロー
ラ24aがカム体12のカム溝に嵌入し、これに
よつてクラツチアーム26が切り換えられて動力
続状態となつて植付部2への動力伝動が成される
ようになつている。
そして制御レバー10は、作動アーム16の一
端部に突設のピン16bと制御レバー10の基部
10b間に張設された弾機14により、レバーガ
イド11の固定位置Nの一側縁に形成した係止部
11aに係止保持するよう側方に偏寄付勢される
ものであり、そしてガイド溝11に沿つて上昇位
置U、固定(中立)位置N、下降・自動位置D、
さらに植付け自動位置Aに切変え操作できるよう
になつている。而してこの様に操作した場合に、
カム板12のピン12b回りの回動に連繋して作
動アーム16が枢軸16aを支点として揺動し、
これによつて制御プレート18がバルブ軸17a
を支点に、上昇位置(範囲)u、アンダーラツプ
位置(範囲)R、固定位置(範囲)n,下降自動
位置(範囲)da、アンダーラツプ位置(範囲)
r、および上昇自動位置(範囲)uaに揺動する
ことにより、而して油圧制御バルブ17の制御プ
レート18の揺動位置に対応したバルブ切換えが
成されるようになつている。
さらに前記弾機14は、下端の係止部14aに
長孔状となつた融通機構部を形成してピン16b
に遊嵌しており、昇降制御レバー10を、固定位
置Nおよび上昇位置Uに操作した場合には、昇降
制御レバー10の基部10bが上位に変位するこ
とで、係止部14aの下端でピン16bを弾持状
に引き上げることとなり、これによつて作動アー
ム16は、ピン16bが長孔15bの上端部に圧
接する制御状態に維持され、制御バルブ17を所
定の状態に切換え制御することになると共に、作
動アーム16を下げ側(自動位置側)に向けて付
勢している。一方、昇降制御レバー10を、下降
自動位置D、植付け自動位置Aに操作した場合に
は、基部10bが下位に変位するので、ピン16
bは、係止部14aの中間に位置して弾機14か
らは自由となるように設定されている。そして制
御バルブ17は、前述したように上昇位置u,下
降位置dについては、昇降制御レバー10での強
制的なバルブ制御が成されるが、昇降制御レバー
の自動位置に対応する下降自動位置da、アンダ
ーラツプ位置r、および上昇自動位置uaについ
ては、ロツド長孔15aの遊びの範囲内で、植付
部2の感知体に連繋された連牽リンク22の弾機
22bに抗する揺動によつてバルブ制御が成さ
れ、昇降自動制御を行うように設定されており、
この様にして昇降制御機構が構成されている。
一方、27は作動アーム16の枢支ピン16b
に、アーム16に隣接して独立的に揺動する如く
一体的に設けられた復帰リンクであつて、該復帰
リンク27の上端部には、先端に復帰弾機28a
が設けられた作動ロツド28の基端部が枢支27
aされており、また復帰リンク27の下端部は長
孔15aに遊嵌するピン16bの下側に位置する
ように構成されている。そして昇降制御レバー1
0が上昇位置に変位せしめられ、植付部2が最上
昇位置近くまで上昇した場合に、リンク機構3の
ロアリンク3aに一体的に設けた押圧体29が作
動ロツド28の先端部に復帰段機28aに抗して
押圧し、これによつて復帰リンク27の下端部が
ピン16bを強制的に押上げて、昇降制御レバー
10を上昇位置Uから固定位置Nに自動変位せし
めると共に、作動アーム16は揺動して上昇位置
Uにある制御プレート18を固定位置Nに自動変
位せしめるようになつている。
30は一端部がカム板12のピン軸12bに回
動自在に枢支されたリターンアームであつて、該
リターンアーム30の先端部には連牽ロツド31
の上端部が枢支31aされているが、該リターン
アーム30の中間部下方にバルブロツド15のカ
ム板12への枢軸15bが臨むように対設されて
いる。一方、32は支軸32aを支点に揺動する
サイドクラツチペダルであつて、該サイドクラツ
チペダル32のボス部には作動腕33がそれぞれ
突設されている。この作動腕33の先端部上面
は、機体側に支軸34を支点にして揺動自在に枢
支された第一のリンク35の前端部係止体35a
に下側から接当係止するように関係付けられてい
る。さらに上記支軸34には第二リンク36の前
端部が回動自在に枢支されているが、第一リンク
35の後端部と第二リンク36の中間部は、緊締
具37によつて着脱自在に緊着されている。
また、前記第二リンク36の後端部にはカム体
38の前端部が支軸38aによつて揺動自在に枢
着されており、このカム体38の後端部に前述の
連牽リンク31の下端部が揺動自在に枢結38b
とされている。しかもこのカム体38の下端部と
支軸34との間には弾機39が張設されており、
該弾機39の付勢力によつて、カム体38は、前
縁が第二リンク36に突設のストツパ35aに接
当する姿勢に常時は維持されるようになつてお
り、このようにしてサイドクラツチペダル32と
前述の昇降制御機構とを連結する連結リンク機構
が構成されているが、この連結リンク機構は、走
行機体1におけるステツプ1bの下方で、前後輪
の両ギアケース1c,1d間に位置して、前後方
向に略直線状に配されるようになつている。そし
て両リンク35,36が緊締具37によつて緊締
された状態で、サイドクラツチペダル32の少な
くとも左右何れか一方を踏み込み、作動腕33を
上動せしめると、これに連繋して、略直線状とな
つた第一、第二リンク35,36、およびカム体
38が一体的に支軸34を支点として後部側に下
動するように揺動することとなり、これによつて
連牽リンク31が下方に引張られて、リターンア
ーム30がピン軸12bを支点として下動するこ
とになる。而してリターンアーム30は、その下
動によつて、アーム下面30aに上端部が接当し
ているバルブロツド15を強制的に下方に引き下
げてカム板12を回動させ、昇降制御レバー10
を上昇位置Uを自動的に変位させると共に、油圧
制御バルブ17を上昇側に切換え、植付部2の自
動的な上動作動(オートリフト)を行うようにな
つており、これによつて昇降制御機構は上昇側に
自動的に切換えられるようになつている。
さらにカム体38の上端部には、一方のアウタ
受け40aが第二リンク36に設けられたインナ
ワイヤ40の一端部が連結されているが、該イン
ナワイヤ40の他端部は、座席フレーム6aに固
定される他方のアウタ受け40bを通り越して昇
降リンク機構3側に延出し摺動体40cに連結さ
れている。しかもこの摺動体40cは、昇降リン
ク機構のアツパリンク3bに設けた保持体41に
摺動自在に貫通しており、かつその先端部にはス
トツパ40dが位置調節自在に螺装されている。
そして植付部2が上昇することに伴つてアウタ受
け40bと保持体41との距離が長くなるが、こ
れによつて、摺動体40cは保持体41に対して
前方に摺動し、植付部2が最上昇位置近い所定高
さまで上昇すると、押圧体29が作動ロツド28
を押圧して昇降制御レバー10を上昇位置Uから
固定位置Nに自動変位せしめる以前の段階でスト
ツパ40dが保持体41に接当し、以降は植付部
2の上昇によつてインナワイヤ40は引張られる
こととなり、これによつてカム体38は、弾機3
9の付勢力に抗して枢軸38bを支点として上動
し、リターンアーム30をピン軸12bを支点と
して独立して上動せしめて非作用姿勢となり、こ
の結果、リターンアーム30は、ロツド枢軸15
bから離間して、前述したように植付部2が最上
昇位置に達する少し以前の位置、つまり前記第二
の自動切換え機構が作動開始をする位置の近傍
で、バルブロツド15のリターンアーム30に干
渉されない自由な上動変位が保証されるようにな
つており、この様にして昇降制御レバー10の固
定位置Nへの自動復帰(オートリターン)機構が
構成されている。
叙述の如く構成された実施例において、苗植付
作業を行うに際し、昇降制御レバー10を自動位
置Aに操作することによつて植付部2は下降し、
フロート7の田面からの接地圧感知に基づいた自
動的な昇降動制御が成されて、耕盤の凹凸によつ
て走行機体1が上下変化したとしても、作業部2
を田面に対して略一定の作業姿勢に維持し得て、
整然とした植付け作業を行うことができる。そし
てこの場合に、次行程作業に移るべく機体回行を
行うに際し、サイドクラツチペダル32を踏み込
むと、これに連繋して昇降制御レバー10が上昇
位置に自動的に変位すると同時に制御バルブ17
も上昇位置uに切り換えられて植付部2は上昇す
ることになつて、オートリフト機構が働くことと
なる。そして植付部2が最上昇位置に達する少し
以前の段階で、ストツパ40dが保持体41に接
当してインナワイヤ40が引張られ、これによつ
て前述したようにリターンアーム30は上方に独
立して揺動待避し、かつこれにタイミングを合せ
た押圧体29の作動ロツド2はの押圧作動で復帰
リンク27ピン16bを強制的に押上げて、昇降
制御レバー10を上昇位置Uから固定位置Nに自
動変位せしめると共に、上昇位置Uにある制御プ
レート18を固定位置Nに自動変位せしめること
となり、この様にして昇降制御レバー10のオー
トリターン機構が働くことになる。
この様に、サイドクラツチペダル32の踏込み
によつて、昇降制御レバー10を自動位置Dまた
はAから上昇位置Uに自動的に変位させ、さらに
作業部2が最上昇位置に達する少し前の段階で、
昇降制御レバー10は今度は上昇位置Uから自動
的に固定位置Nに切換えられることになるもので
あるが、この場合に、昇降制御レバー10は、弾
機14によつて側方に偏寄付勢されているため、
レバーガイド11の固定位置Nに設けた係止部1
1aに確実に係止保持されることになる。
しかもこの弾機14は、昇降制御レバー10が
上昇位置Uに位置する場合には、レバー基部10
bが上位に変化し、ピン16bが係止部14aの
下端部に接当する緊張状態になつていて、常に作
動アーム16を上方、即ち制御バルブ17の固定
状態側に向けて付勢しているため、昇降制御レバ
ー10が上昇位置から固定位置Nへ復帰する場合
において、制御バルブ17の固定状態側への切換
えを積極的に支援することになる。即ち、植付部
2が上昇し中空にある場合に、油圧シリンダのみ
によつて植付部2を支持するものであるため、こ
の状態での制御バルブ17におけるバルブスプー
ルの背圧が高くなり、こによつて制御バルブ17
の作動トルクが上昇し固定状態への戻り不良が生
じやすくなるが、これを緊張した弾機14による
制御バルブ17の自動位置方向に切換える側に付
勢によつて補うことができ、もつて確実な制御バ
ルブ17の固定状態への切換えが出来ることとな
り、戻り不良によつて制御バルブ17が上昇状態
のままであつたりあるいは上昇スプールが僅かに
開いていたりすることによる油温の異常上昇や、
エンジン停止時における植付部の不用意な降下な
どの危険を確実に回避できることになつて、著し
い安全性の向上を計れるものである。尚、固定状
態においても付勢されているため、より確実な戻
り作用が確保できるものである。
しかもこの制御バルブ17の上昇状態から固定
状態への積極的な切換え付勢を行う部材は、殊更
別部材を必要とすることなく、昇降制御レバー1
0を固定位置の係止部11aに係止保持せしめる
ために必要な弾機14を用いて行うものであるか
ら、部品の兼用化が計れることになり、何ら構造
が複雑になることがない。そのうえこの弾機14
には、融通機構部によつて、上述した昇降制御レ
バー10の上昇位置では働くが、これを自動状態
とした場合には何ら作用しないように融通されて
いるので、制御バルブ17の自動切換えが弾機1
4によつて阻害されるようなことが全くなく、円
滑な自動昇降動制御が成されることになる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成したも
のであるから、昇降制御レバーを上昇位置に操作
して作業部を空中に上昇せしめた状態で昇降制御
レバーが固定位置に変位する場合に、制御バルブ
は、弾機によつて固定状態側に向けて積極的に付
勢されるため、油圧シリンダからの背圧によつて
大きな切換えトルクを必要とするものであつても
切換え不良が生じることなく、確実な固定状態へ
の切換えが成されることとなり、著しく安全性の
向上が計れることとなる。しかもこの弾機は、昇
降制御レバーを固定位置の係止部に係止保持すべ
く側方に偏寄付勢するものを有効に利用したもの
であるから、殊更別途の弾機が必要となることも
なく、もつて構造の複雑化を確実に回避できるこ
ととなる。そのうえ、この弾機は、融通機構部に
よつて、昇降制御レバーが自動位置に位置してい
る場合には制御バルブ側には作用しないように融
通されているので、制御バルブの自動切換えが弾
機によつて阻害されるようなことが全くなく、円
滑な自動昇降動制御が保証されることとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る水田作業機における作業
部の昇降制御装置の実施例を示したものであつ
て、第1図は乗用型田植機の側面図、第2図は植
付け自動状態を示す昇降制御機構の作用説明図、
第3図はサイドクラツチペダルを踏み込んだ状態
を示す同上作用説明図、第4図は植付部が上昇し
ている状態を示す同上作用説明図、第5図は昇降
制御レバーが固定位置に復帰した状態を示す同上
作用説明図、第6図は連結リンク機構の平面図、
第7図は昇降制御機構の要部正面図である。 図中、1は走行機体、2は植付部、10は昇降
制御レバー、14は弾機、14aは係止部、16
は作動アーム、16aはピン、17は油圧制御バ
ルブである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 昇降制御レバーの操作で制御バルブを切換えて
    作業部の昇降動制御を行うように構成した水田作
    業機において、前記昇降制御レバーから制御バル
    ブに至る作動系中に、昇降制御レバーの各制御位
    置への操作に連繋して制御バルブの切換え作動を
    行うバルブ作動体を設け、該バルブ作動体と昇降
    制御レバーとの間に、昇降制御レバーをレバーガ
    イドの固定位置に設けた係止部に係止せしめるべ
    く昇降制御レバーを側方に偏寄付勢する弾機を介
    装するに、該弾機には、昇降制御レバーの固定位
    置への操作側では緊張して制御バルブを固定状態
    側に向けて付勢し、昇降制御レバーの自動位置へ
    の操作側では弛緩して制御バルブには作用しない
    ように融通する融通機構部が形成されていること
    を特徴とする水田作業機における作業部の昇降制
    御装置。
JP12494886U 1986-08-14 1986-08-14 Expired JPH0425926Y2 (ja)

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