JPH0425365Y2 - - Google Patents

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JPH0425365Y2
JPH0425365Y2 JP1984028153U JP2815384U JPH0425365Y2 JP H0425365 Y2 JPH0425365 Y2 JP H0425365Y2 JP 1984028153 U JP1984028153 U JP 1984028153U JP 2815384 U JP2815384 U JP 2815384U JP H0425365 Y2 JPH0425365 Y2 JP H0425365Y2
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wheel
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ラグ付農用空気入りタイヤ車輪に係
り、乗用田植機等に利用される。
(従来の技術) この種の車輪として、実公昭58−53202号公報
に開示の技術がある。
(発明が解決しようとする課題) この種車輪における羽根ラグは、前進方向の回
転に際して、より広い水田面と接して強力な牽引
力を生じさせるために設けられている。
従つて、この羽根ラグはより多くの水、泥等を
ひつかいて前方向及び上方向の反力を得るべく傾
斜して設けられている。
そして、強力を牽引力を得るための羽根ラグの
剛性を高くしなければならず、このため、従来の
羽根ラグは側面視において「へ」の字状に形成さ
れていた。
しかし、羽根ラグを「へ」の字状に形成する
と、後進時において、泥の持ち上げが多くなりス
ムーズな後進走行ができないという問題がある。
また、羽根ラグは、トレツド部とサイドウオー
ル部とにわたつて一体に突出されていて、羽根ラ
グ間のトレツド部上には角形ラグが一体に突出さ
れており、このため、羽根ラグを有する部分と羽
根ラグ間の部分とでは、タイヤ本体の剛性差が極
端となつて、走行性および振動の面で問題があ
り、これは特に、空気入りタイヤ車輪では顕著で
あつた。
本考案は、前記傾斜した羽根ラグを有する農用
空気入りタイヤ車輪を対象とし、その前進時の牽
引力を十分に確保して後進時の泥落しを容易に
し、併せて全体の振動を略均一にして乗心地を向
上したラグ付農用空気入りタイヤを提供するのが
目的である。
(課題を解決するための手段) 本考案は、左右一対のビード部12およびサイ
ドウオール部11並びにサイドウオール部11に
連設されたトレツド部10とを備えている空気入
りタイヤ本体4の前記トレツド部10およびサイ
ドウオール部11の中途までにわたつて車輪中心
とラグ先端とを結ぶ求心線Bに対して傾斜した平
板状の羽根ラグ20が一体に突出されて周方向の
間隔を有して備えられ、該羽根ラグ20間におけ
るトレツド部10上に一体に突出された角形ラグ
21を備え、前記ビード部12をホイール3のリ
ム7に嵌着してなるラグ付農用空気入りタイヤ車
輪1において、前述の目的を達成するために、次
の技術的手段を講じている。
すなわち、本考案は、前記羽根ラグ20は、タ
イヤ本体4との付根部において後進先行側に膨出
する厚肉部28と補強部25を一体的に有し、該
膨出部28はタイヤ本体4の外周部の左右外方に
延出して厚肉の羽根ラグ根元部を形成し、前記補
強部25は後方に突出されてトレツド部10に末
広がり状に連設されて角形ラグ21の間隔L1
L2と角形ラグ21と羽根ラグ20との間隔L3
L4を略同一に形成されていることを特徴とする
ものである。
(作用) 本考案の農用空気入りタイヤ車輪は水田で使用
される。この車輪の羽根ラグ20は、その内端が
輪体の中心と羽根ラグ20の外端とを結ぶ求心線
Bに対して前進先行側に離間するように、傾斜し
て設けられているので、車輪1が前進回転すると
き、羽根ラグ20は、ほぼ水平に近い姿勢で接地
し、上向きの反力(浮力)を生じさせる。そし
て、羽根ラグ20は、前進先行面によつて水、泥
及び耕盤をひつかいて推進力を得る。一方、角形
ラグ21で直進性を確保する。
この前進時の浮力及び牽引力を十分に得るため
に羽根ラグ20の変形はできるだけ少なくでない
とならない。本考案では、羽根ラグ20の付根部
の後進先行側に膨出部28と補強部25を設け、
この膨出部28をタイヤ本体の外周部の左右外側
面より更に外方に延出させて、厚肉の根元部を形
成しているので、羽根ラグ20の剛性は高く、十
分な牽引力及び浮力を得ることができる。
前記ラグは、トレツド部10およびサイドウオ
ール部11の中途までにわたつて周方向の間隔を
有して一体に突出された平板状の羽根ラグ20と
この羽根ラグ20間におけるトレツド部10上に
一体に突出された複数個の角形ラグ21とから成
り、前記羽根ラグ20には、トレツド部10に末
広がりに連設した補強部25を一体に形成するこ
とで角形ラグ21の間隔L1,L2と角形ラグ21
と羽根ラグ20との間隔L3,L4が略同一ピツチ
とされ、タイヤ本体4の剛性を向上させて大きな
牽引力を確保しつつタイヤ本体4の全体にわたる
剛性が略均一となつて、振動の面で乗心地性と直
進性も良くなる。
一方、羽根ラグ20はこれが平板状であること
から、これ自体は弾性変形して水田走行のときの
フロート作用を良好にしつつ該羽根ラグ20が弾
性変形しても補強部25と厚肉膨出部28を有す
ることから、旧位への復元も確実で羽根ラグ付根
部からのクラツク発生も少なくなつて、耐久性を
確保し、角形ラグ21によつて直進性を約束す
る。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳述す
る。
第1図および第4図において、空気入りタイヤ
車輪1はゴム等の弾性材製の空気入りタイヤ2と
金属製のホイール3とから成り、タイヤ2はトロ
イダル形状のタイヤ本体4とその外周部にトロイ
ダル方向略間隔に配置されたラグ5とを有し、ホ
イール3のスポーク6に支持されたリム7に装着
されている。
タイヤ本体4は外周のトレツド部10から左右
のサイドウオール部11が連成され、各サイドウ
オール部11の内周側にビード部12が連成され
ており、内部にコード布層13が巻付けられ複数
重に形成されている。尚、このコード布層13を
設けない場合もある。
このタイヤ本体4はその内面4aがトロイダル
方向に凹凸のない均一面となつており、内部に直
接空気を注入するか又はチユーブを配置して空気
を入れるか、どちらのタイプにも適用できる。
前記ビード部12の外面12aはサイドウオー
ル部11の外面11aよりもタイヤ幅方向内側に
位置し、外面11a,12aの境界には段部14
が形成されている。
リム7は左右ビード部12を支承しており、ビ
ード外面に当接するフランジ部15と、内周面1
2bに当接する内周部16と、左右内周部16を
連結する連結部17とを一体成形しており、前記
フランジ部15はサイドウオール部外面11aに
略沿うように若干外向き傾斜していて、その外面
15aは外面11aと略面一になつており、且つ
その外周縁15bは段部14の内周面14aに略
面接している。尚、フランジ部15の外周縁から
外側方へ断面円弧状の補強部分を連成しても良
い。
前記ラグ5はトロイダル方向略等間隔に多数配
置された平板状の羽根ラグ20と、この羽根ラグ
20間に略等間隔に複数配置されたブロツク状の
角形ラグ21とから成る。角形ラグ21は正面視
台形状で概ねトレツド部10のみに形成されてい
るのに対し、羽根ラグ20はトレツド部10から
サイドウオール部11の中途まで延設されてい
て、サイドウオール部11から左右外側へ大きく
突出されている。
前記羽根ラグ20はサイドウオール部11まで
延設されていることにより、平板形状であつても
角形ラグ21と同程度の剛性をタイヤ本体4に与
えることができ、これにより車輪の回転を円滑に
し、振動の発生を抑えている。
羽根ラグ20の中心線A(板厚方向の中心)は、
車輪1の中心を通る求心線Bに対して25〜35°の
傾斜角θをもち、その頂部22(径外端)よりも
根元23が先行回転するようになつており、この
傾斜によつて前面24における浮力の付与、圃場
への喰込み及び泥除けが良好になつている。傾斜
角θが25°より小であると浮力が小さく喰込みす
ぎとなり、35°より大であると、喰込み不足によ
る牽引力の低下及び泥除けの悪化を招くこともあ
るので、25°〜35°が一般的に有効である。
前記羽根ラグ20の背部には膨出状厚肉部28
と補強部25が形成されている。厚肉部28は羽
根ラグのタイヤ本体4側から外周の中途まで形成
され、羽根ラグの剛性を高めている。
補強部25は頂部22からトレツド部10へ末
広がり状に形成され、一部は厚肉部28と重複し
ており、羽根ラグ20の回転方向C後方へ倒れる
のを防止すべく補強している。この補強部25は
トレツド部10と略同幅以下であり、羽根ラグの
左右側端の変形容易性は維持されている。補強部
25は第3,4図に示すように、後方へ突出し
て、独自の頂部27を持たせてあり、頂部27は
頂部22と面一であり、その幅はトレツド部10
の幅内で任意に設定でき、突出形状は第4図のよ
うな四角形に限らず台形、三角形又は半円形であ
つても良い。
前記補強部25の背面26は求心線Bに対して
0〜50°の角度αに設定されており、羽根ラグ中
心線Aに対して挟角が25〜85°となつている。
第5,6図は羽根ラグ中心線Aの傾斜角θを
30°にした場合に、補強部25の背面角度αを−
10〜60°間で5段階に設定したときの実験結果を
示している。
角度αが−10°のとき、牽引力が90Kgで振動状
況が非常に悪いのに対し、角度αが0°のときは、
牽引力が300Kgと必要な大きさとなり、しかも振
動状況も悪くはない。角度αが20°、40°のとき
は、牽引力及び振動共に必要且つ十分な状態とな
り、最良の結果が得られ、角度αが60°になると、
必要な牽引力は得られるが、振動が大きくなり、
それ以上に角度αを大きくすることは困難である
ことが認識できる。
前記試験結果から背面角度αは0〜50°が使用
でき、好ましくは5〜45°であることが判明した。
尚、前記牽引力試験は、タイヤ車輪1を田植機
に装着し、足の沈下5〜10cmの圃場で、牽引力計
を介してトラクタを牽引して、低速1段で走行さ
せて計測したものであり、また振動試験は、同田
植機に5人の判定者が乗用し、全判定者の評価を
平均したものである。
前記タイヤ2において、タイヤ本体4のトレツ
ド部10の幅方向中央にはラグ5よりも低い隆起
部30が形成されており、また角形ラグ21の前
面には中央尖端部31が形成されており、夫々ラ
グ5及びトレツド部10で区切られた空間に泥土
が付着し溜るのを防止している。
また、羽根ラグ20に、補強部25を後方突出
状に形成することで、角形ラグ21間隔L1,L2
及び角形ラグ21と羽根ラグ20との間隔L3
L4(第1図に図示)は略同一になるように設定さ
れていて、各ラグによる接地抵抗を略等しくし、
振動を減少させるようにしている。
(考案の効果) 以上詳述した本考案によれば、タイヤ本体4の
外周部の平板状羽根ラグ20の背部に厚肉膨出部
28とトレツド部10へ末広がり状の補強部25
を形成しているので、必要浮力の付与、泥付着防
止及び喰込み性能良好とし、且つ左右側端の変形
容易性を確保した条件の下で、羽根ラグ20の頂
部の弾性変形を防止して、牽引力の増大と更なる
喰込み性能の向上を計ることができ、また補強部
25を後方に突出してラグピツチを略同一にして
いるので振動も減少させ乗心地を良くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の実施例を示しており、第
1図は正面図、第2図は第1図の−線断面
図、第3図は要部の拡大正面図、第4図は第3図
の矢視図、第5,6図は本考案のタイヤ車輪の
試験結果を示しており、第5図は牽引力試験を、
第6図は振動試験を夫々示したグラフである。 1……タイヤ車輪、2……タイヤ、4……タイ
ヤ本体、5……ラグ、10……トレツド部、11
……サイドウオール部、20……羽根ラグ、21
……角形ラグ、22……頂部、23……根元、2
5……補強部、26……背面、A……中心線、B
……求心線、C……回転方向、θ……傾斜角、α
……背面角度。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 左右一対のビード部12およびサイドウオール
    部11並びにサイドウオール部11に連設された
    トレツド部10とを備えている空気入りタイヤ本
    体4の前記トレツド部10およびサイドウオール
    部11の中途までにわたつて車輪中心とラグ先端
    とを結ぶ求心線Bに対して傾斜した平板状の羽根
    ラグ20が一体に突出されて周方向の間隔を有し
    て備えられ、該羽根ラグ20間におけるトレツド
    部10上に一体に突出された角形ラグ21を備
    え、前記ビード部12をホイール3のリム7に嵌
    着してなるラグ付農用空気入りタイヤ車輪1にお
    いて、 前記羽根ラグ20は、タイヤ本体4との付根部
    において後進先行側に膨出する厚肉部28と補強
    部25を一体的に有し、該膨出部28はタイヤ本
    体4の外周部の左右外方に延出して厚肉の羽根ラ
    グ根元部を形成し、前記補強部25は後方に突出
    されてトレツド部10に末広がり状に連設されて
    角形ラグ21の間隔L1,L2と角形ラグ21と羽
    根ラグ20との間隔L3,L4を略同一に形成され
    ていることを特徴とするラグ付農用空気入りタイ
    ヤ車輪。
JP2815384U 1984-02-27 1984-02-27 ラグ付農用空気入りタイヤ車輪 Granted JPS60138807U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4945535U (ja) * 1972-07-21 1974-04-22
JPS5543968B2 (ja) * 1975-06-24 1980-11-10

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JPS6347521Y2 (ja) * 1979-04-17 1988-12-08

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JPS4945535U (ja) * 1972-07-21 1974-04-22
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