JPH0751362Y2 - 走行用無端体における牽引ラグ形状 - Google Patents

走行用無端体における牽引ラグ形状

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JPH0751362Y2
JPH0751362Y2 JP1989097030U JP9703089U JPH0751362Y2 JP H0751362 Y2 JPH0751362 Y2 JP H0751362Y2 JP 1989097030 U JP1989097030 U JP 1989097030U JP 9703089 U JP9703089 U JP 9703089U JP H0751362 Y2 JPH0751362 Y2 JP H0751362Y2
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景行 有村
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オーツタイヤ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、タイヤ、クローラ等の走行用無端体における
牽引ラグ形状の改良に関する。
(従来の技術) トラクタ、耕耘機、バインダー等の農用機械において、
その走行装置に装着して使用する走行用無端体には、タ
イヤ、クローラ等がある。この無端体はゴムその他のゴ
ム様の弾性材料を主体として成り、その外周に回転方向
に所定間隔おきに断面台形状の牽引ラグを一体に突出形
成し、牽引ラグによって所要の牽引力を得るようにして
いる。
例えば、農用トラクタのタイヤの場合であれば、牽引力
を得るには、第13図に示すように、タイヤ本体(無端
体)1の外周に、その回転方向と直交する方向の牽引ラ
グ2を設けると共に、牽引ラグ2の高さを高くするのが
最も良い。
しかし、タイヤの回転方向に直角の牽引ラグ2の場合、
その方向性から最も泥を付着し易い条件にあり、牽引ラ
グ2に泥が付着すれば、本来の性能を発揮し得なくな
る。
また田、畑等の圃場の土質が硬く付着し難い場合でも、
牽引ラグ2が土から抜ける時に、第14図に示すように、
その牽引ラグ2の後方側の土3を乗せて回転し又はけり
上げる問題がある。これは、タイヤの場合、牽引ラグ2
の付根部4の周速と先端部5の周速とが異なるためであ
り、牽引ラグ2の高さが高ければ高い程、この現象が大
になる。因みに、タイヤ本体1の外径500mm、ラグ高さ4
0mmのタイヤであれば、付根部4が100mm動く間に先端部
5が119mm動く。従って、バインダー等では、タイヤー
の走行跡を刈取部の刈刃が通るため、この土のけり上げ
によって刈刃に土が詰まり刈取り不能になることがあ
る。
そこで、従来のタイヤは、第15図に示すように、一般的
にタイヤ本体1の中心ラインに対して45°〜70°(湿田
用は45°〜55°、乾田用は55°〜70°)の角度αを付け
たラグパターンを採用し、牽引力を犠牲にしても土の付
着を少なくするように配慮している。
(考案が解決しようとする課題) 従来のタイヤの牽引ラグ2は、第16図に示すように、回
転方向の前後両側面を直線状の傾斜面6とした台形状に
形成し、タイヤ本体1の外周面7の延長上における傾斜
面6部分のタイヤ回転方向の寸法Aに対し、ラグ高さH
の略半分の高さ1/2Hにおける傾斜面6部分の同寸法Bを
略半分{1/2(A+A)≒B+B}とすると共に、タイ
ヤ本体1の外周面7と牽引ラグ2の前後両側の傾斜面6
との間の付根部4を円弧状の凹曲面8としているだけで
あるため、タイヤの前進回転又は後進回転時に、牽引ラ
グ2の傾斜面6で土をけり上げたり、その傾斜面6に泥
が付着することを十分に防止し得ない欠点があった。
従来のクローラにおいても、その牽引ラグ形状は、第16
図と同様であったので、同様の欠点があった。
本考案は、このような従来の課題に鑑み、タイヤ、クロ
ーラ等において、牽引ラグに対する泥の付着、硬い土質
の所での牽引ラグによる土のけり上げを減少できると共
に、牽引力を増大できるようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) ゴム様の弾性材料から成る無端体13,29の外周面18に、
回転方向に所定間隔おきに牽引ラグ19,30を設け、この
各牽引ラグ19,30は回転方向両側の付根部21を円弧状の
凹曲面22に形成し頂部を平坦面20に形成して凹曲面22と
平坦面20とを連続する立上り面の一方が蹴面で他方が支
え面とされているタイヤ、クローラ等の走行無端体にお
いて、 前記蹴面と支え面は、円弧状の凸曲面23に形成されてい
て、この凸曲面23と前記凹曲面22とを側面視においてほ
ぼS字形状に連続させたものである。
(作用) 走行時には無端体13,29が回転しながら前進する。この
時、外周の牽引ラグ19,30が順次地面に喰込み、かつ地
面から抜けて行くとき、牽引ラグ19,20は凸曲面23と凹
曲面22とを側面視においてほぼS字形状として連続させ
ていることから、対地に対して喰込みかつ抜けて行き、
喰込み易くしかも抜け易くなり、特に、この地面から抜
ける際、牽引ラグ19,30の先端部側の回転方向両側が凸
曲面23となっているので、土をけり上げることがなく、
また牽引ラグ19,30に泥が付着することもない。従っ
て、泥の付着、土のけり上げが減少し、牽引力も増大す
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図乃至第3図は本考案を農用タイヤに採用した第1
実施例を示す。第2図において、10はホイールディス
ク、11はその外周に一体形成されたタイヤリムである。
12はタイヤで、ゴムその他のゴム様の弾性材料から成る
無端体たるタイヤ本体13を備え、タイヤリム11に嵌着さ
れている。タイヤ本体13はビード部14、サイドウォール
部15及びトレッド部16により構成され、そのビーム部14
はタイヤリム11に嵌着され、かつビードリング17により
締付けられている。タイヤ本体13のトレッド部16の外周
面18には、第3図に示す如く、回転方向に等間隔おきに
牽引ラグ19が一体に突出形成されている。牽引ラグ19は
タイヤ本体13の中心ラインに対して所定の角度αで千鳥
状に交互に配置されており、この牽引ラグ19の断面形状
は、第1図に示すように構成されている。
各牽引ラグ19は、第1図に示すように、タイヤ本体13の
外周面18から高さHだけ突出して形成されると共に、そ
の先端面が平坦面20に形成されており、また回転方向両
側の付根部21には円弧状の凹曲面22が形成されている。
そして、各牽引ラグ19の回転方向両側には、そのラグ先
端部からラグ高さHの略半分1/2Hまでの範囲に、各牽引
ラグ19に対して回転方向の反対側の付根部21及びタイヤ
本体13の外周面18の近傍位置を中心Oとする半径Rで円
弧状の凸曲面23が形成されており、この各凸曲面23は各
付根部21の凹曲面22に連続せしめられている。凸曲面23
の半径Rにラグ高さHよりも若干大であり、またその中
心Oはラグ高さHの略半分1/2Hよりもタイヤ本体13の外
周面18に近い側で、かつ牽引ラグ19から回転方向に若干
離れて付根部21の近傍に位置する。そして、凸曲面23に
おける回転方向の寸法Bは、従来の牽引ラグ19における
寸法Aと略同じであり、A+B≒B+Bの関係にある。
このような構成の牽引ラグ19は、第1図に示すような断
面図形状となる。
すなわち、付根部21を円弧状の凹曲面22に形成し頂部を
平坦面20に形成して凹曲面22と平坦面20とを連続する立
上り面の一方が蹴面で他方が支え面とされている断面形
状のラグ19において、蹴面と支え面は、円弧状の凸曲面
23に形成されていて、この凸曲面23と凹曲面22とを側面
視においてほぼS字形状に連続した断面形状とされてい
る。
従って、走行時には、タイヤ12が地面上を回転しながら
走行するため、第4図に示すように、牽引ラグ19の略半
分程度の点Cをラグ先端部Dが通過することになり、し
かもC−D間が凸曲面23に形成されているので、牽引ラ
グ19が土から抜ける際に、そこに泥が付着することがな
くなり、泥の付着が大幅に減少する。また硬い土質の所
でも、牽引ラグ19によって土をけり上げることもない。
このため、より牽引力を増大できるように、牽引ラグ19
の中心ラインに対する角度αを大きくし、牽引ラグ19を
回転方向に直角に近い角度まで近付けることができる。
また、従来のラグ角度であれば、泥の付着をより少なく
でき、また土のけり上げも少なくできる。従って、泥の
付着、及び土のけり上げの減少と、牽引力の増大とを考
慮した設計が可能である。
第5図乃至第6図は、本考案にタイヤを採用した第2実
施例を示し、タイヤ本体13のトレッド部16の外周に斜め
方向の牽引ラグ19を設けると共に、その牽引ラグ19の両
端からサイドウォール部15側に、回転方向と略直角の延
長ラグ24を設け、更にサイドウォール部15に小突起25を
設け、湿田、砂地等でも使用できるようにしたものであ
る。このようなタイヤにおいても、その牽引ラグ19のX
−X線断面の形状を第1図と同様に構成すれば、前述と
同等の効果が得られる。
なお、第2図、第5図のタイヤでは、ビード部14をビー
ドリング17で締付けるものを示したが、ビート部14内に
ビートワイヤーを埋込んだものでも良い。
第7図乃至第10図は、本考案を弾性クローラに採用した
場合の第3実施例を示す。
弾性クローラ26は、第7図に示すように、駆動スプロケ
ット27と遊転輪28との間に巻掛けて使用されるが、巻掛
部の外径はタイヤに比較して非常に小さいため、無端体
たるクローラ本体29の外周の牽引ラグ30が遊転輪28側で
土中より抜ける際に同様の問題が生じる。
そこで、クローラ本体29に設けられる牽引ラグ30を第8
図乃至第10図に示すように構成することにより、前述の
タイヤと同様の効果が得られる。なお、クローラ本体29
には、ガイド突起31を有する芯金32が等間隔おきに埋込
まれるとともに、抗張体等が埋込まれており、また芯金
32間の中央部に係合孔33が形成されている。そして、牽
引ラグ30は、各芯金32に対応して平行に千鳥配置状に設
けられている。
牽引ラグ30の配置は特に問題にならず、例えば、第11図
に示すようにへ字状の牽引ラグ30を千鳥状に配置しても
良いし、または第12図に示すように左右二列の牽引ラグ
30を八字状に配置しても良い。
(考案の効果) 本考案によれば、牽引ラグ19,30における蹴面と支え面
は、円弧状の凸曲面23に形成されていてこの凸曲面23と
凹曲面22とを側面視においてほぼS字形状に連続した断
面形状であることから、対地に対して喰込んで抜けると
き喰込み易くかつ抜け易いのであり、ここに、泥の付着
と土の跳ね飛ばしを減少できるとともに、凸曲面23によ
ってラグ剛性は増大し、平坦面20の欠けをおさえながら
牽引ラグ19,30によって牽引力の増大を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は牽引ラグの断面図、第2図はタイヤ車輪の断面図、第
3図はタイヤの展開図、第4図は作用説明図である。第
5図は本考案の第2実施例を示すタイヤ車輪の断面図、
第6図は同タイヤの展開図、第7図は本考案の第3実施
例を示すクローラ走行装置の側面図、第8図は同クロー
ラの底面図、第9図は、同クローラの断面図、第10図は
同クローラの破断側面図、第11図及び第12図は同牽引ラ
グの配置を示す底面図である。第13図及び第15図は従来
のタイヤのラグパターンを示す展開図、第14図は従来例
の作用説明図、第16図は従来の牽引ラグの断面図であ
る。 13……タイヤ本体(無端体)、19,30……牽引ラグ、21
……付根部、22……凹曲面、23……凸曲面、29……クロ
ーラ本体(無端体)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム様の弾性材料から成る無端体(13)
    (29)の外周面(18)に、回転方向の所定間隔おきに牽
    引ラグ(19)(20)を一体に突設し、この各牽引ラグ
    (19)(30)は、回転方向両側の付根部(21)を円弧状
    の凹曲面(22)に形成し、頂部を平坦面(20)に形成し
    て前記凹曲面(22)と平坦面(20)とを連続する立上り
    面の一方が蹴面で他方が支え面とされているタイヤ、ク
    ローラ等の走行用無端体において、 前記蹴面と支え面は、円弧状の凸曲面(23)に形成され
    ていて、この凸曲面(23)と前記凹曲面(22)とを側面
    視においてほぼS字形状に連続させていることを特徴と
    する走行用無端体における牽引ラグ形状。
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