JP2912874B2 - 農用車輪 - Google Patents

農用車輪

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機、たん水直
はん機、代掻機などの農用車輌に装着される羽根ラグ付
農用車輪に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水田等の泥土地における浮力
と牽引力とを得るために、複数の羽根ラグと、各羽根ラ
グ間に配置された小ラグとを形成した農用車輪が広く知
られている(例えば、特公平1−24084号公報、特
開昭63−315301号公報参照)。
【0003】図7に示すように、上記従来の羽根ラグ1
9は、車輪求心線Xに対して周方向に傾斜されており、
前進時に接地部分の羽根ラグ19の下端側が前方に傾斜
するように車輌(特に、後輪側)に装着される。したが
って、前進時においては、羽根ラグ19が泥土Sを押さ
えるように作用しながら回転するために、かかる回転に
よりフロート作用が生じ、泥中への過度の食い込みを防
止できるとともに、羽根ラグ19によって泥土Sを蹴り
進むようになって適度の牽引力を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば植付
幅と本機の全長とが略等しい四条植え田植機で作業をす
る場合、図8に示すような植付順序、植進み方向で田植
機20を走行させることがある。この植進み方向の例を
説明すると、まず、左端に一列分(即ち、四条植え田植
機では四条分)明けて最初の一列分の植付作業を前方の
畦に突き当たるまで直進することで行う(矢印D1)。
次に、植付装置を停止させ、Uターン出来るまでバック
する(矢印D2)。そして、Uターンした後(矢印D
3)、以下同様にして複数列植付作業を行い、最後に圃
場の端に沿って本機を一周させることで(矢印D4)、
狭い圃場に空所をつくることなく植付作業を行える。
【0005】なお、図8に簡略して示される田植機20
は、前輪21と後輪22とを車体23の左右に備えると
ともに、車体の後部に植付装置24が装着されているも
のであり、車体23の前端位置と植付装置24による植
付位置との前後方向間隔が、本機の全長Lとなる。しか
し、上記従来の農用車輪を装着している田植機では、矢
印D2のようにバックする際に、羽根ラグ19は先端か
ら耕盤Gにささる様に突入されるため、耕盤Gが軟弱な
場合には羽根ラグ19によって耕盤Gを削ってしまい、
場合によっては完全にスリップしてしまうこともある。
【0006】また、このように後進時に走行跡を荒らし
てしまうために、矢印D5のように最後の植付けを行っ
た場所において、苗の倒しや浮きという問題が発生す
る。このような後進時における羽根ラグの圃場への食い
込みを防止するために、例えば、特開平7−47813
号公報や実公昭58−36561号公報等に開示されて
いるように、羽根ラグを側面視略V字状に形成したもの
があるが、かかるV字状ラグが泥中から抜ける時に、V
字状の凹部に泥を乗せて上方まで回転して、泥を落下さ
せ、既に植付けられている苗を倒すという問題がある。
なお、ゴム車輪の場合には、V字状ラグを形成する部分
にゴムのボリュームが集中するため、車輪の製造時にゴ
ムの流れの不良や、加硫時間が長くなる等の問題もあ
る。
【0007】本発明は、V字状ラグを形成することなく
後進時の耕盤への食い込みを抑えることができ、泥土の
持ち上げを少なくすることができる水田用等の農用車輪
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明の農用車輪は、車輪外周部に、車輪求心線に対し
て周方向一方側に傾斜する順方向傾斜羽根ラグを、周方
向間隔をおいて多数設け、該順方向傾斜羽根ラグとは車
輪求心線に対して逆方向に傾斜する逆方向傾斜羽根ラグ
を、順方向傾斜羽根ラグ間でかつ順方向傾斜羽根ラグか
ら離して少なくとも一つ設けているものである。また、
車輪外周部の前記周方向に離れた羽根ラグ間に少なくと
も一つの小ラグを配置しているものである。
【0009】この農用車輪は、順方向傾斜羽根ラグの車
輪径方向先端側が前進回転方向後方に傾斜するように
(いいかえれば、接地部分の順方向傾斜羽根ラグの下端
側が前方に傾斜するように)車体に装着される。このよ
うに本発明の車輪を装着した状態で、前進及び後進のい
ずれを行っても、順方向傾斜羽根ラグと逆方向傾斜羽根
ラグとは、周方向に間隔をおいて形成されているので、
これらの間に泥土を乗せて回転することが防止され、従
来のV字状ラグのような泥の持ち上げによる苗の倒しと
いう問題が生じることが防止される。
【0010】また、前進時においては、順方向傾斜羽根
ラグによってフロート作用と適度の牽引力を得ることが
できるとともに、逆方向傾斜羽根ラグによっても牽引力
が得られ、スリップの発生が防止される。一方、後進時
においても、逆方向傾斜羽根ラグによってフロート作用
が得られて、順方向傾斜羽根ラグが耕盤に突き刺さるこ
とを防止しつつ、これら両羽根ラグによる牽引作用によ
ってスリップの発生を防止するため、圃場を荒らすこと
なく確実に後進し得る。
【0011】すなわち、本発明によれば、水田等を走行
するにあたり、前進時及び後進時のいずれにおいても、
各羽根ラグによりフロート作用と牽引力とを得ることが
でき、スリップの発生を防止し得るものでありながら、
羽根ラグ間には間隔が設けられているので泥土の持ち上
げが防止されるという、すべての点において良好な結果
が得られるものである。
【0012】さらに、小ラグを含むものでは、小ラグに
よって水田走行時には牽引力と直進性を発揮することに
寄与するとともに、路上走行時においては小ラグによっ
て各羽根ラグ間の凹部を埋めることができて、走行振動
の低減を図り得るし、また、順方向傾斜羽根ラグと逆方
向傾斜羽根ラグとの間に少なくとも一つの小ラグが設け
られるようになるので、この小ラグの設けられた部分か
ら羽根ラグ上の泥土を羽根ラグ側面の傾斜面に沿って排
土することができて、泥土を車輪の上方にまで持ち上げ
ることを良好に防止し得る。
【0013】順方向傾斜羽根ラグの車輪求心線に対する
傾斜角度は、好ましくは20°以上45°以下とするの
が良い。また、逆方向傾斜羽根ラグの車輪求心線に対す
る傾斜角度は、10°以上55°以下とするのが良い。
さらに、順方向傾斜羽根ラグの車輪求心線に対する傾斜
角度と、逆方向傾斜羽根ラグの車輪求心線に対する傾斜
角度のそれぞれの絶対値の和が、30°以上100°以
下とすることが望ましい。この和が30°未満であると
車輪の沈下が大きくなりすぎ、100°より大きいとス
リップの発生が大きくなりすぎ、好ましくない。
【0014】上記した本発明の農用車輪は、一般的に
は、上記の逆方向傾斜羽根ラグの羽根幅を、好ましくは
順方向傾斜羽根ラグの羽根幅の40〜80%とし、ま
た、逆方向傾斜羽根ラグの径方向幅を、好ましくは順方
向傾斜羽根ラグの径方向幅の30〜60%とする。この
ように順方向傾斜羽根ラグの方を逆方向傾斜羽根ラグよ
りも大きくし、前進時の浮力の方を後進時の浮力よりも
大きくして、植付作業時の走行円滑性及び直進性を確保
することができる。なお、逆方向傾斜羽根ラグの羽根幅
を順方向傾斜羽根ラグの羽根幅の30〜90%とし、ま
た、逆方向傾斜羽根ラグの径方向幅を順方向傾斜羽根ラ
グの径方向幅の25〜80%とするなど、適宜要求され
る前進及び後進時の浮力や牽引力に応じて設計できる。
【0015】また、各順方向傾斜羽根ラグの間に、少な
くとも一つの逆方向傾斜羽根ラグを配することで、順方
向傾斜羽根ラグと逆方向傾斜羽根ラグとによる上記の協
働作用を確実ならしめるのが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1に示す第1の実施の形態に
係る農用車輪1は、パイプ焼き付け車輪を示しており、
中央のボス2と、該ボス2に周方向に等配状として放射
状に設けられた断面円形の金属パイプ製の3本のスポー
ク3と、ボス2及びスポーク3に溶接固定された円板状
の補強部材4と、スポーク3先端に溶接固定された断面
円形の金属パイプ製の円環状芯材5と、該芯材5の周囲
にゴム等の弾性材料を焼き付けてなる弾性輪体6とから
主構成されている。
【0017】この車輪1の輪体6の外周部には、周方向
間隔をおいて多数のラグ7,8,9が形成されている。
これらラグは、車輪求心線Xに対して周方向一方側に傾
斜する順方向傾斜羽根ラグ7(大羽根ラグ)と、該ラグ
7とは車輪求心線Xに対して逆方向に傾斜する逆方向傾
斜羽根ラグ8(小羽根ラグ)と、各羽根ラグ7,8間に
配置された小ラグ9とを含んでいる。本実施形態におい
ては、各順方向傾斜羽根ラグ7の間に一つの逆方向傾斜
羽根ラグ8が配設されており、さらに、順方向傾斜羽根
ラグ7と逆方向傾斜羽根ラグ8の間に一つの小ラグ9が
配設されている。なお、本発明において、小ラグ9は設
けずともよく、両羽根ラグ7,8のみを形成することも
できる。
【0018】各羽根ラグ7,8は、略板状であって、輪
体6の左右側方に突出されているとともに、輪体6の径
方向外方へも突出形成されている。順方向傾斜羽根ラグ
7の車輪求心線Xに対する傾斜角度αは、好ましくは2
0°以上45°以下とし、さらに好ましくは25°以上
40以下とするのが良い。この傾斜角度αが45°以上
であれば牽引力不足及び回転後半で泥の持ち上げが大き
いという問題が生じ、20°以下であれば牽引力が強く
なり過ぎて圃場への喰い込みが大きくなり、耕盤Gを削
る等して圃場を荒らすという問題が生じるので好ましく
ない。
【0019】また、逆方向傾斜羽根ラグ8の車輪求心線
Xに対する傾斜角度βは、好ましくは10°以上55°
以下とし、さらに好ましくは15°以上50以下とする
のが良い。この傾斜角度βが55°以上であれば後進時
の牽引力が不足しまた前進時には浮力過多で圃場への食
い込みが不足してスリップが多くなるという問題が生
じ、10°以下であれば後進時の牽引力が強くなりす
ぎ、また、前進時には泥の持ち上げが大きくなり圃場を
荒らし易くなるという問題が生じるので好ましくない。
【0020】さらに、順方向傾斜羽根ラグ7の車輪求心
線Xに対する傾斜角度αと、逆方向傾斜羽根ラグ8の車
輪求心線Xに対する傾斜角度βのそれぞれの絶対値の和
を、30°以上100°以下とすることが望ましく、さ
らに好ましくは45°以上80°以下とするのが良い。
この和が30°未満であるとクサビを打ち込む形となり
牽引力は増すが車輪1の沈下が大きくなりすぎ、100
°より大きいと浮力が大きくなるためスリップの発生が
大きくなりすぎので好ましくない。
【0021】また、順方向傾斜羽根ラグ7は、図3
(a)に示すように左右両側方に突出する両羽根形状と
することもできるし、また、図3(b)に示すように左
右いずれか一方(主として左右外方)に突出する片羽根
形状とすることもできる。同様に、逆方向傾斜羽根ラグ
7は、図4(a)に示すように左右両側方に突出する両
羽根形状とすることもできるし、また、図4(b)に示
すように左右いずれか一方(主として左右外方)に突出
する片羽根形状とすることもできる。
【0022】本実施形態では、逆方向傾斜羽根ラグ8の
羽根幅W8は、順方向傾斜羽根ラグ7の羽根幅W7の4
0〜80%となされ、さらに、逆方向傾斜羽根ラグ8の
径方向幅H8は、順方向傾斜羽根ラグ7の径方向幅H7
の30〜60%とすることによって、順方向傾斜羽根ラ
グ7の方を逆方向傾斜羽根ラグ8よりも大きく設計され
ている。これにより、順方向傾斜羽根ラグ7の泥土Sへ
の有効面積が逆方向傾斜羽根ラグ8の泥土Sへの有効面
積よりも大きくなり、前進時の浮力の方を後進時の浮力
よりも大きくして、植付作業時の走行円滑性及び直進性
を確保することができる。
【0023】前記の小ラグ9は、輪体6の径方向外方に
突出した略台形状の角ラグにより構成されており、各羽
根ラグ7,8間に一つずつ配設されている。なお、小ラ
グを各羽根ラグ間に2つ又はそれ以上設けたり、部位ご
とに一つか二つ設ける等、種々設計できる。これら各ラ
グ7,8,9の径方向先端部と車輪中心部Oとの距離
(即ち、各ラグ7,8,9先端の車輪半径)は略等しく
なされており、これにより走行振動の低減が図られてい
る。
【0024】本実施形態に係る農用車輪1は、図1及び
図2に示すように、順方向傾斜羽根ラグ7の車輪径方向
先端側が前進回転方向後方に傾斜するように(いいかえ
れば、接地部分の順方向傾斜羽根ラグ7の下端側が前方
に傾斜するように)本機の車軸に装着される。なお、図
1及び図2において、右側が本機の前側である。このよ
うに車輪1を装着した状態で、前進及び後進のいずれを
行っても、順方向傾斜羽根ラグ7と逆方向傾斜羽根ラグ
8とは、周方向に間隔をおいて形成されているので、こ
れらの間に泥土を乗せて回転することが防止され、従来
のV字状ラグのような泥の持ち上げによる苗の倒しとい
う問題を解消し得る。
【0025】また、前進時においては、順方向傾斜羽根
ラグ7によってフロート作用と適度の牽引力を得ること
ができるとともに、逆方向傾斜羽根ラグ8によっても牽
引力が得られ、これら両羽根ラグ7,8の作用によって
確実な牽引力を得てスリップの発生を防止することがで
きるので、例えば田植機などにおいては、苗の植付間隔
が狂うことを防止できる。
【0026】一方、後進時においても、逆方向傾斜羽根
ラグ8によってフロート作用が得られるので、順方向傾
斜羽根ラグ7が耕盤Gに突き刺さることを防止しつつ、
これら両羽根ラグ7,8による牽引作用によってスリッ
プの発生を防止するため、圃場を荒らすことなく確実に
後進することができる。図5は本発明の第2の実施の形
態を示しており、この農用車輪1では、順方向傾斜羽根
ラグ7(大羽根ラグ)が、輪体6の内径線よりも径方向
内方に突出されている点が上記第1実施形態と異なって
おり、これにより前進時の順方向傾斜羽根ラグ7による
フロート作用及び牽引作用を向上している。その他の点
は第1実施形態と同様であるので同符号を付して詳細説
明を省略する。
【0027】図6は本発明の第3の実施の形態を示して
おり、この農用車輪1では、各順方向傾斜羽根ラグ7
(大羽根ラグ)の間に、2つの逆方向傾斜羽根ラグ8
(小羽根ラグ)が配設されている。その他の点は上記第
1実施形態と同様であるので同符号を付して詳細説明を
省略する。本発明は上記各実施の形態に限定されるもの
ではなく、適宜設計変更できる。例えば、上記実施の形
態において、弾性輪体はゴム焼き付けにより成形してい
るが、リムに装着される空気入りタイヤにより構成する
こともできる。
【0028】
【発明の効果】本発明の農用車輪では、車輪外周部に、
車輪求心線に対して周方向一方側に傾斜する順方向傾斜
羽根ラグを、周方向間隔をおいて多数設け、該順方向傾
斜羽根ラグとは車輪求心線に対して逆方向に傾斜する逆
方向傾斜羽根ラグを、順方向傾斜羽根ラグ間でかつ順方
向傾斜羽根ラグから離して少なくとも一つ設けている
のであるから、水田等を走行するにあたり、前進時及び
後進時のいずれにおいても、各羽根ラグによりフロート
作用と牽引力とを得ることができ、スリップの発生を防
止し得るものでありながら、各羽根ラグ間には間隔が設
けられているので泥土の持ち上げを防止することができ
る。したがって、前進時における各種作業(田植機にあ
っては植付作業)を良好に行えるものでありながら、後
進を行っても圃場を荒らすことを防止することができ、
圃場中で後進する必要性がある場合(特に、狭い路上な
ど)には極めて有用である。
【0029】さらに、小ラグを含むものでは、車輪外周
部の前記周方向に離れた羽根ラグ間に少なくとも一つの
小ラグを配置しているので、この小ラグの設けられた部
分から羽根ラグ上の泥土を羽根ラグ側面の傾斜面に沿っ
て排土することができるとともに、この排土性を良好に
するために各羽根ラグ間の間隔を比較的大きくしても、
小ラグによって路上走行時等における走行振動を低減す
ることができる。
【0030】また、順方向傾斜羽根ラグの車輪求心線に
対する傾斜角度を20°以上45°以下とし、逆方向傾
斜羽根ラグの車輪求心線に対する傾斜角度を10°以上
55°以下とし、さらに、順方向傾斜羽根ラグの車輪求
心線に対する傾斜角度と、逆方向傾斜羽根ラグの車輪求
心線に対する傾斜角度のそれぞれの絶対値の和が、30
°以上100°以下に設定することにより、前後進時の
スリップを抑えつつも前後進時の車輪の沈下を抑えるこ
とができる。
【0031】また、逆方向傾斜羽根ラグの羽根幅を順方
向傾斜羽根ラグの羽根幅の40〜80%とし、また、逆
方向傾斜羽根ラグの径方向幅を順方向傾斜羽根ラグの径
方向幅の30〜60%とすること等により、順方向傾斜
羽根ラグの方を逆方向傾斜羽根ラグよりも大きくしたも
のでは、前進時の浮力の方を後進時の浮力よりも大きく
して、植付作業時の走行円滑性及び直進性を確保するこ
とができる。
【0032】また、各順方向傾斜羽根ラグの間に、少な
くとも一つの逆方向傾斜羽根ラグを配したものでは、順
方向傾斜羽根ラグと逆方向傾斜羽根ラグとによる上記の
協働作用を確実ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る農用車輪の要
部を示す側面図である。
【図2】同農用車輪の作用説明図である。
【図3】順方向傾斜羽根ラグの各実施例を示し、(a)
は両羽根形の平面図、(b)は片羽根形の平面図であ
る。
【図4】逆方向傾斜羽根ラグの各実施例を示し、(a)
は両羽根形の平面図、(b)は片羽根形の平面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る農用車輪の要
部を示す側面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る農用車輪の要
部を示す側面図である。
【図7】従来の農用車輪の作用説明図である。
【図8】水田における田植機による植付順序及び植進み
方向の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 農用車輪 7 順方向傾斜羽根ラグ 8 逆方向傾斜羽根ラグ 9 小ラグ X 車輪求心線 α 順方向傾斜羽根ラグの車輪求心線に対する傾斜角
度 β 逆方向傾斜羽根ラグの車輪求心線に対する傾斜角
度 W7 順方向傾斜羽根ラグの羽根幅 W8 逆方向傾斜羽根ラグの羽根幅 H7 順方向傾斜羽根ラグの径方向幅 H8 逆方向傾斜羽根ラグの径方向幅

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪外周部に、車輪求心線(X)に対し
    て周方向一方側に傾斜する順方向傾斜羽根ラグ(7)
    を、周方向間隔をおいて多数設け、該順方向傾斜羽根ラ
    グ(7)とは車輪求心線(X)に対して逆方向に傾斜す
    る逆方向傾斜羽根ラグ(8)を、順方向傾斜羽根ラグ
    (7)間でかつ順方向傾斜羽根ラグ(7)から離して少
    なくとも一つ設けていることを特徴とする農用車輪。
  2. 【請求項2】 車輪外周部の前記周方向に離れた羽根ラ
    グ(7,8)間に少なくとも一つの小ラグ(9)を配置
    していることを特徴とする請求項1に記載の農用車輪。
  3. 【請求項3】 順方向傾斜羽根ラグ(7)の車輪求心線
    (X)に対する傾斜角度(α)が、20°以上45°以
    下となされており、逆方向傾斜羽根ラグ(8)の車輪求
    心線(X)に対する傾斜角度(β)が、10°以上55
    °以下となされている請求項1又は2に記載の農用車
    輪。
  4. 【請求項4】 順方向傾斜羽根ラグ(7)の車輪求心線
    (X)に対する傾斜角度(α)と、逆方向傾斜羽根ラグ
    (8)の車輪求心線(X)に対する傾斜角度(β)のそ
    れぞれの絶対値の和が、30°以上100°以下となさ
    れている請求項3に記載の農用車輪。
  5. 【請求項5】 逆方向傾斜羽根ラグ(8)の羽根幅(W
    8)が、順方向傾斜羽根ラグ(7)の羽根幅(W7)の
    40〜80%となされている請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の農用車輪。
  6. 【請求項6】 逆方向傾斜羽根ラグ(8)の径方向幅
    (H8)が、順方向傾斜羽根ラグ(7)の径方向幅(H
    7)の30〜60%となされている請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載の農用車輪。
  7. 【請求項7】 各順方向傾斜羽根ラグ(7)の間に、少
    なくとも一つの逆方向傾斜羽根ラグ(8)が配されてい
    る請求項5又は6に記載の農用車輪。
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