JP4641728B2 - 農用車輪 - Google Patents
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Description
三角形の窪みを有したラグにおいて窪み内に薄膜部を設けたもの(特許文献2)では、薄膜部の弾性変形によって窪み内の泥土が排除促進されるという効果は奏し得られるが、これは窪み内の空間を確保してクッション性が維持されるようにすることが主目的である。すなわち、付着泥土の剥離効果を高める効果があるとしても、根付けした苗が痛められるのを防止したり、牽引力を確保したりするものとはやや目的を異にしていると言わざるを得ない。また、そもそも羽根ラグを対象としたものではなく、この薄膜部を羽根ラグへそのまま転用することは決して容易ではない。
即ち、本発明に係る農用車輪1は、弾性材料7より成る円環状の弾性輪体8に対しその周方向に互いに所定間隔で幅方向へ張り出す羽根ラグ11が設けられ、前記羽根ラグ11は、幅方向外方端と前記弾性輪体8との間にその周りを囲む部分よりも肉厚が薄く前記周りを囲む部分に比べて弾性変形し易い可撓翼部15を備え、装着された車両が軟弱地盤を走行するとき、前記軟弱地盤にめり込む前記羽根ラグ11において前記可撓翼部15だけが後方に撓み、前記羽根ラグ11が前記軟弱地盤から抜け出ると前記可撓翼部15が元に戻って振動が発生し前記羽根ラグ11に付着する泥土が剥離するように形成されている。
もし、可撓翼部15が羽根ラグ11のラグ高さTに対して0.8Tを超える大きさに形成されていると、羽根ラグ11に対して最も外力の作用する部分に可撓翼部15が及んでしまうことになり、剛性低下から牽引力低下を引き起こしたり浮力不足を招来したりすることに繋がりかねない。
このようにすると、この可撓翼部15に泥土が付着したときに、可撓翼部15は回転方向前側が凹となるように撓むことになり、羽根ラグが軟弱地盤から上方へ出て可撓翼部15の撓みが元に戻る際の振幅は、凹から凸へと更に大きなものとなる。従って、それだけ付着泥土の剥離作用としての効果が高い。
図1乃至図4は、本発明に係る農用車輪1の第1実施形態を示している。この第1実施形態の農用車輪1は、ボス部2とスポーク3及びスポーク3間用の補強板4で形成されたホイル部5によって保持される円環状のリム6に対し、そのまわりにゴムなどの弾性材料7を焼き付けたものである。このうち弾性材料7が焼き付けられることで円環状を呈するようになった全体として、弾性輪体8が形成されている。
なお、ホイル部5は、田植機などの農業機械の車軸(図示略)に対してこの農用車輪1を装着するための部分であって、弾性輪体8(リム6)の内側に溶接又はリベット止めによって一体的に設けられたものやボルト止めによって着脱自在とされたものがある。すなわち、このホイル部5は農用車輪1としての必須構成ではない。またこのホイル部5には図例のスポークタイプ以外にもディスクタイプ等がある。
また弾性輪体8における円環形状としての内周面側は、ボス部2へ向けて断面山形に突き出し且つ弾性輪体8の幅方向中心部がその突き出しの最も頂部8bとなる形状とされており、この突き出し部分の両側の斜面(弾性輪体8における内周側の側面)8cで、付着泥土の剥離性を高めるようにしてある。なお、図例の斜面8cは凹面カーブを描いたものとしてあるが、凸面カーブを描いたものとしてもよいし、またカーブではなく直線的に繋がる面としてもよい。
またこの羽根ラグ11は、農業機械の前進時に農用車輪1が回転される向き(図1の反時計回り方向とする)に対して、後傾するようになっている。すなわち、弾性輪体8の径方向に対し、羽根ラグ11の外端11aが回転方向の後側となり内端11bが回転方向の前側となる傾きである。この内端11bは、弾性輪体8における円環形状内周側の頂部8bと同等位置まで延びている。
可撓翼部15の位置付けは、羽根ラグ11の幅方向においてはその略中央とされ、また羽根ラグ11のラグ高さ方向においては弾性輪体8の径方向内方へ偏る配置とされている。弾性輪体8の斜面8c乃至側面に対しても繋がってはおらず、一定間隔を保持してゲージの分厚い部分(可撓翼部15の設けられていない部分)16が残されている。
このような構成の本発明に係る農用車輪1で軟弱地盤Gを走行すると、この軟弱地盤Gへ羽根ラグ11がめり込んだときに、この羽根ラグ11のなかで、翼面に設けられた可撓翼部15だけが弾性に抗して後方へ撓むようになる。そして、この羽根ラグ11が軟弱地盤Gから上方へ出るときには可撓翼部15の撓みが弾性により元に戻ってここに振動が起こるようになる。
このリブ20は、羽根ラグ11の翼面外周部を取り囲むようになっていることで、可撓翼部15の周囲を取り囲んでいることになる。そのため、羽根ラグ11の剛性低下を防止でき、これによって牽引力低下が防止されている。リブ20の太さを太くすることで羽根ラグ11の牽引力アップも可能である。
図7は、本発明に係る農用車輪1の第3実施形態を示している。この第3実施形態の農用車輪1において、上記した第1実施形態と最も異なるところは、可撓翼部15が凸面カーブを有して湾曲形成されている点にある。
7 弾性材料
8 弾性輪体
11 羽根ラグ
11a 外端
11b 内端
15 可撓面部
20 リブ
T 羽根ラグのラグ高さ
t 可撓面部の形成高さ範囲
A 羽根ラグの面積
a 可撓面部の形成面積範囲
Claims (5)
- 弾性材料(7)より成る円環状の弾性輪体(8)に対しその周方向に互いに所定間隔で幅方向へ張り出す羽根ラグ(11)が設けられ、
前記羽根ラグ(11)は、
幅方向外方端と前記弾性輪体(8)との間にその周りを囲む部分よりも肉厚が薄く前記周りを囲む部分に比べて弾性変形し易い可撓翼部(15)を備え、
装着された車両が軟弱地盤を走行するとき、
前記軟弱地盤にめり込む前記羽根ラグ(11)において前記可撓翼部(15)だけが後方に撓み、前記羽根ラグ(11)が前記軟弱地盤から抜け出ると前記可撓翼部(15)が元に戻って振動が発生し前記羽根ラグ(11)に付着する泥土が剥離するように形成された
ことを特徴とする農用車輪。 - 前記羽根ラグ(11)にはその翼面の外縁部で少なくとも一方面側へ突出するリブ(20)が設けられており、
このリブ(20)によって可撓翼部(15)を取り囲む構造になっている
ことを特徴とする請求項1記載の農用車輪。 - 前記可撓翼部(15)は、
弾性輪体(8)の径方向で羽根ラグ(11)が占めるラグ高さ(T)に対してこの羽根ラグ(11)の径方向内端(11b)側から外端(11a)側へ向けた0.8Tを超えない範囲(t)で形成されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の農用車輪。 - 前記可撓翼部(15)は、
羽根ラグ(11)の面積Aに対して0.05A以上0.4A以下の範囲となる面積(a)で形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の農用車輪。 - 前記可撓翼部(15)は、
弾性輪体(8)が前進回転するときの回転方向前側に向けた凸面カーブを有して湾曲形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の農用車輪。
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