JPH04251957A - 誘電体分離基板の製造方法 - Google Patents

誘電体分離基板の製造方法

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JPH04251957A
JPH04251957A JP2417208A JP41720890A JPH04251957A JP H04251957 A JPH04251957 A JP H04251957A JP 2417208 A JP2417208 A JP 2417208A JP 41720890 A JP41720890 A JP 41720890A JP H04251957 A JPH04251957 A JP H04251957A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多結晶シリコンを支持
体とする半導体集積回路用の誘電体分離基板の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体集積回路においては、一つ
の基板中にトランジスタ、タイオード、抵抗等の集積回
路素子が形成されるため、これらの集積回路素子を電気
的に絶縁分離する必要がある。その素子分離の方法とし
ては、pn接合分離、誘電体分離等があり、誘電体分離
はpn接合分離と比べて絶縁性が高く、寄生容量が少な
い等の利点があり、高耐圧、大容量かつ高速の半導体集
積回路の製造が可能となるため、その利用が注目されて
いる。
【0003】従来の誘電体分離基板の製造方法とてしは
、図2(a)〜(c)に示すように単結晶シリコン基板
14に溝15を形成した後、単結晶シリコン基板14の
溝15が形成されている面に多結晶シリコンを堆積させ
、多結晶シリコン層17を形成する。さらに、多結晶シ
リコン層17の表面を研削した後、単結晶シリコン基板
14の裏面を溝15の底部に達するまで研削することに
より、分離された単結晶シリコン島18を得、誘電体分
離基板19を製造するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の方法
では、単結晶シリコン基板13に高温で多結晶シリコン
を堆積させると4”のウェーハで100μm以上の反り
が発生する。反りが発生した状態では多結晶シリコン層
17の表面や単結晶シリコン基板14の裏面を研削する
際に基板をガラスプレートにワックス等で充分に接着す
ることができず、その状態で研削すると図4に示すよう
に単結晶シリコン島18の厚さにバラツキが生じ、また
単結晶シリコン島18の分離が不完全となる場合がある
。このような誘電体分離基板を使用すると半導体集積回
路を歩留まり良く製造することができない。この問題を
解決する方法として、特公昭56−35024号公報に
多結晶シリコンと酸化膜を交互に積層させる方法が開示
されているが、多結晶シリコンの堆積工程が複雑でコス
ト高となり生産性が低下する。
【0005】本発明は上記の点を解決しようとするもの
で、その目的は基板の反りを矯正することによって、完
全に分離されかつその厚さが均一である単結晶シリコン
島を有する誘電体分離基板の製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、多結晶シリコ
ンを支持体とする誘電体分離基板の製造方法において、
溝が形成された単結晶シリコン基板に熱酸化膜を形成後
、多結晶シリコンを堆積させる前に該単結晶シリコン基
板の裏面に不可逆性熱収縮性膜を形成し、かつ該単結晶
シリコン基板に多結晶シリコンを堆積させて該堆積面を
研削した後、該不可逆性熱収縮性膜とともに単結晶シリ
コン基板を研削することを特徴とする誘電体分離基板の
製造方法に関する。
【0007】ここで不可逆性熱収縮性膜とは、該単結晶
シリコン基板の裏面に形成された膜状析出体であって、
その析出成長過程において析出体自身が熱収縮を起こす
現象で、焼結合金の表面及び内部において過熱中に起こ
るのと類似する。この熱収縮は非可逆的である。
【0008】本発明の不可逆性熱収縮性膜は、物質とし
ては窒化シリコンまたはシリコンオキシナイトライド(
SIOX NY ,但しY/X≧2)からなり、その析
出のためにプラズマCVD法により300〜450℃の
単結晶シリコン基板表面上に、あるいはLPCVD法に
より、同温度が650〜850℃で成膜される。
【0009】
【作用】本発明において、溝が形成されて熱酸化された
単結晶シリコン基板に多結晶シリコンを堆積する前に、
予め単結晶シリコン基板の裏面に不可逆性熱収縮性膜を
形成することによって、多結晶シリコン層堆積時に該不
可逆性熱収縮性膜が熱収縮し、基板に多結晶シリコン層
側に凸に反ろうとする力が生じる。同時に堆積された多
結晶シリコン層の収縮によって、基板に多結晶シリコン
層側に凹に反ろうとする力が生じる。その結果、これら
の反ろうとする力が相殺されて基板の反りが矯正される
。冷却時において、基板単結晶,表面側堆積層多結晶シ
リコン層及び裏面側堆積層不可逆性熱収縮性膜との相互
間に熱膨張係数の差による微妙な内部応力のアンバラン
スが生ずるが、これらは本発明で問題にしている多結晶
堆積層の堆積中の熱収縮のソリに対する内部応力のバラ
ンスに比較すると問題にならない。第3図には多結晶シ
リコン側を凹とするソリが図示されているが、このソリ
の発生原因として鈴木らはJ.Electrochem
.Soc.124  P.1766(1977)の中で
熱膨張係数の差よりも多結晶シリコンがその堆積過程で
熱収縮をするためと説明している。これは堆積中の多結
晶シリコンの粒界が熱により収縮し、この上に成長した
多結晶も同様に収縮するためと考えられている。この状
態で研削すると、基板の反りがほとんどないためにガラ
スプレートに良好に基板が接着され、多結晶シリコン層
、次いで不可逆性熱収縮性膜および単結晶シリコン基板
を良好に研削でき、単結晶シリコン島を厚さが均一でか
つ完全に分離することができる。
【0010】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいて説明する。図
1(a)〜(o)に本発明の誘電体分離基板の製造工程
を示す。まず、図1(a)に示すように厚さ450〜7
50μm、直径100〜150mm、主表面が(100
)のn型の単結晶シリコン基板1を用い、図1(b)に
示すように単結晶シリコン基板1の表裏面にSbあるい
はAsを拡散させてn+ 層2を形成する。その後、図
1(c)に示すようにマスク材として膜厚が約0.6μ
mのフォトリソ用酸化膜3を形成した後、図1(d)に
示すようにガラスマスクを用いてPEP工程により酸化
膜3の一部に開口部4を設ける。その後、図1(e)に
示すようにKOHを主成分とするアルカリ性エッチング
液を用いて約80℃で異方性エッチングを行ない、幅4
0〜75μm、深さ28〜52μmの溝5を形成した後
、図1(f)に示すように熱酸化により酸化膜6を形成
する。この時の単結晶シリコン基板1の反りは0〜40
μmであった。
【0011】次に図1(g)に示すように単結晶シリコ
ン基板1の溝5が設けられていない面に不可逆性熱収縮
性膜7を設ける。この不可逆性熱収縮性膜7は、多結晶
シリコン堆積温度において収縮性を有し、次工程で単結
晶シリコン基板1の溝5が設けられている面への多結晶
シリコンを堆積させた際に、基板に多結晶シリコン層側
へ凸の反ろうとする力を発生させ、多結晶シリコン層の
収縮による基板の多結晶シリコン層側へ凹の反りを防止
するためのものである。
【0012】この不可逆性熱収縮性膜7の材質としては
、多結晶シリコン堆積温度1100〜1250℃におい
て収縮性を有するものであり、例えば、窒化シリコンま
たはシリコンオキシナイトライド(SiOX NY ;
Y/X≧2) が挙げられ、その膜厚としては、0.1
〜0.5μmが好ましい。不可逆性熱収縮性膜の膜厚が
0.1μm未満の場合、多結晶シリコン層の堆積温度で
の熱収縮が小さすぎて、多結晶シリコン層形成後の基板
の多結晶シリコン層側の凹の反りを小さくすることがで
きず、不可逆性熱収縮性膜の膜厚が0.5μmを超える
場合、多結晶シリコン層の堆積温度での熱収縮が大きす
ぎて、多結晶シリコン層形成後の基板の反りが多結晶シ
リコン層側に凸に大きくなる。
【0013】また、不可逆性熱収縮性膜7の形成方法と
しては、CVD法が好ましく、特に膜中のシリコン原子
と窒素原子の比,もしくはシリコン原子、窒素原子と酸
素原子の比が安定に制御可能なプラズマCVD法が好ま
しい。成膜時の温度としては、プラズマCVD法の場合
300〜450℃が好ましい。また、窒化シリコン膜に
対してはLPCVD法で形成してもよい。この場合は6
50〜850℃で成膜を行う。
【0014】次に図1(h)に示すように単結晶シリコ
ン基板1の溝5が設けられている面にエピタキシャル法
により多結晶シリコンを堆積させて多結晶シリコン層8
を形成する。多結晶シリコン層8を形成中多結晶シリコ
ン層の収縮により基板に多結晶シリコン層8側に凹に反
ろうとする力が発生する。しかし、前記したように単結
晶シリコン基板1の裏面に設けられた不可逆性熱収縮性
膜7は多結晶シリコン堆積時にその堆積温度で熱収縮す
るため、基板に多結晶シリコン層8側に凸に反ろうとす
る力が発生するので、これらの反ろうとする力は相殺さ
れて、その結果、基板の反りがほとんどなくなる。冷却
後の基板の反りは多結晶シリコン層8側に0〜80μm
であることが好ましく、反りの大きさが80μmを超え
る場合、後の研削工程で基板がガラスプレートに良好に
接着しないため、単結晶シリコン基板1を良好に研削す
ることができず、厚さが均一でかつ完全に分離された単
結晶シリコン島を得ることができない。
【0015】多結晶シリコン堆積温度としては1100
〜1250℃が好ましく、また、多結晶シリコン層8の
膜厚としては400〜700μmが好ましい。
【0016】また、基板の反りは多結晶シリコン層8の
膜厚や不可逆性熱収縮性膜7の膜厚だけでなく、単結晶
シリコン基板1の厚さや径によっても変化する。単結晶
シリコン基板1の厚さが大きいと基板が反りにくく、ま
た単結晶シリコン基板1の径が大きいと基板は反りやす
い。
【0017】次に図1(i)に示すように多結晶シリコ
ン層8の表面を研削する。研削方法としては、ガラスプ
レート9に多結晶シリコン層8の面を上にして基板をワ
ックス等を介して接着し、通常の研削方法にて研削する
。これは次工程で不可逆性熱収縮性膜7および単結晶シ
リコン基板1を研削する際に、ガラスプレート9に接着
する多結晶シリコン層8の表面状態が単結晶シリコン基
板1面の平滑状態に影響を与えるため、予め多結晶シリ
コン層8の表面を平滑にしておく必要があるためである
。基板の反りは0〜80μmの範囲で小さいため、ガラ
スプレート9に充分に良好に接着させることができるの
で、多結晶シリコン層8の表面を平滑に研削することが
できる。また、研削する多結晶シリコン層8の厚さ(削
り代)としては30〜60μm程度が好ましく、基板の
反りは0〜80μmの範囲に保たれる。
【0018】次に図1(j)に示すように不可逆性熱収
縮性膜7および単結晶シリコン基板1を研削する。研削
方法としては、ガラスプレート9に不可逆性熱収縮性膜
7を上にして基板をワックス等を介して接着し、通常の
研削方法にて研削する。基板の反りは0〜80μmの範
囲で小さいため、ガラスプレート9に充分にかつ良好に
接着できるので不可逆性熱収縮性膜7および単結晶シリ
コン基板1を良好に研削でき、単結晶シリコン島が完全
に分離されるまで研削することによって、単結晶シリコ
ン島の厚さが均一の誘電体分離基板を得ることができる
【0019】ところが、熱収縮成膜7を研削すると基板
に多結晶シリコン層8側に凸に反ろうとする力がなくな
るため、研削中に図1(k)に示すように基板が多結晶
シリコン層8側に凹に反ろうとする。この場合、万一基
板のガラスプレート9への接着力が弱いと基板が多結晶
シリコン層8側に凹に反るため、この状態で研磨し続け
ると単結晶シリコン島を完全に分離できず、またその厚
さを均一にすることができない。そこで不可逆性熱収縮
性膜7を研削した後、一度基板をガラスプレート9から
外して、図1(l)に示すように多結晶シリコン層8側
に凹の反りが生じた基板に酸化処理を施した後、単結晶
シリコン面及び多結晶シリコン面の酸化膜を除去するこ
とにより、基板の処理を0〜80μmに矯正しても良い
。図1(k)〜図1(m)はこのような任意に採用され
る工程を示している。特別な事情がなければ図1(j)
から図1(o)の工程に向かう。基板の酸化方法として
は、通常の酸化方法、例えば、ウエットO2 酸化の場
合、H2 O/O2 にて1150℃、3〜12時間で
行なう。この酸化処理によって、単結晶シリコン基板1
はその表面が酸化されて酸化膜10が形成されるのみで
あるが、一方多結晶シリコン層8は酸化膜10の他その
表面から酸素が粒界拡散した多結晶シリコン層領域11
が形成される。酸素は粒界に変席するので該多結晶シリ
コン層8は膨張し、その結果、基板の多結晶シリコン層
8側への凹の反りが小さくなって0〜80μm程度とな
る。
【0020】この状態で図1(n)に示すように単結晶
シリコン基板1を上にして再びガラスプレート9に基板
をワックス等を介して接着させ、通常の研削方法にて酸
化膜10および単結晶シリコン基板1を研削する。基板
の接着の際には基板の反りが小さいため、ガラスプレー
ト9への接着が良好となり、その結果、単結晶シリコン
基板1は図1(o)に示すように単結晶シリコン島11
が完全に分離され、かつ厚さが均一に研削されて誘電体
分離基板12を得る。単結晶シリコン島11の厚さとし
ては26〜50μmが好ましい。単結晶シリコン島の厚
さが26μm未満の場合、半導体集積回路を歩留まり良
く製造することができず、単結晶シリコン島の厚さが5
0μmを超える場合、溝5の深さが28〜52μmであ
るため完全に単結晶シリコン島11を分離することがで
きない。
【0021】以上の製造工程により、基板の反りがなく
、単結晶シリコン島の厚さが均一でかつ分離が完全な誘
電体分離基板を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明が明らかなように本発明の誘
電体分離基板の製造方法によれば、基板の反りを矯正す
ることができるので、単結晶シリコン島の厚さが均一で
かつ分離が完全な誘電体分離基板を製造することができ
、半導体集積回路を歩留まり良く製造することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体分離基板の製造方法の一実施例
を示す製造工程における断面図である。
【図2】従来の誘電体分離基板の製造工程における断面
図である。
【図3】多結晶シリコン堆積時の基板に反りが生じた状
態を示す断面図である。
【図4】図3の状態で単結晶シリコンを研削して得られ
る誘電体分離基板の断面図である。
【符合の説明】
1  単結晶シリコン基板 2  n+ 層 3  酸化膜 4  開口部 5  溝 6  酸化膜 7  不可逆性熱収縮性膜 8  多結晶シリコン層 9  ガラスプレート 10  酸化膜 11  酸素の粒界拡散した多結晶シリコン層領域12
  単結晶シリコン島 13  誘電体分離基板 14  単結晶シリコン基板 15  溝 16  酸化膜 17  多結晶シリコン層 18  単結晶シリコン島 19  誘電体分離基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  多結晶シリコンを支持体とする誘電体
    分離基板の製造方法において、溝が形成された単結晶シ
    リコン基板に熱酸化膜を形成後、多結晶シリコンを堆積
    させる前に該単結晶シリコン基板の裏面に不可逆性熱収
    縮性膜を形成し、かつ該単結晶シリコン基板に多結晶シ
    リコンを堆積させて該堆積面を研削した後、該不可逆性
    熱収縮性膜とともに該単結晶シリコン基板を研削するこ
    とを特徴とする誘電体分離基板の製造方法。
  2. 【請求項2】  上記多結晶シリコンを1100〜12
    50℃で堆積させ、不可逆性熱収縮性膜としてプラズマ
    CVD法により、300〜450℃で成膜された窒化ケ
    イ素膜又はシリコンオキシナイトライド膜(SIOX 
    NY,但しY/X≧2)を用いることを特徴とする請求
    項1に記載の誘電体分離基板の製造方法。
  3. 【請求項3】  上記窒化ケイ素又はシリコンオキシナ
    イトライド膜(SIOX NY ,但しY/X≧2)の
    膜形成をLPCVD法により650〜850℃で行うこ
    とを特徴とする請求項2に記載の誘電体分離基板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】  上記不可逆性熱収縮性膜を除去し、更
    に多結晶シリコン層の表面に熱酸化膜を形成した後、上
    記単結晶基板を研削することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の誘電体分離基板の製造方法。
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