JPH04248068A - ピストンの補強構造 - Google Patents
ピストンの補強構造Info
- Publication number
- JPH04248068A JPH04248068A JP2294591A JP2294591A JPH04248068A JP H04248068 A JPH04248068 A JP H04248068A JP 2294591 A JP2294591 A JP 2294591A JP 2294591 A JP2294591 A JP 2294591A JP H04248068 A JPH04248068 A JP H04248068A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- pin
- reinforcing
- engine
- reinforcing ribs
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 title claims abstract description 27
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 claims description 7
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 abstract description 6
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000002360 explosive Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン用ピストンの
補強構造に関し、特にピストン形状を真円に近づけるこ
とによってエンジンの異音を抑制できるようにした構造
に関する。
補強構造に関し、特にピストン形状を真円に近づけるこ
とによってエンジンの異音を抑制できるようにした構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】ピストンはエンジンのシリンダボア内に
摺動自在に嵌合挿入され、これにピストンピンを介して
連結されたコンロッドによってクランク軸にエンジンの
爆発力を伝達する。ところで図3に示すように、ピスト
ン11にはコンロッド12からの大きな反力Fが作用す
るが、これは具体的にはピストンピン13を介して該ピ
ストン11をピストンピン13方向に拡開する力F1と
して作用する。そのため運転中においてはピストン11
は上記ピストンピン13の軸方向にその直径が拡がる傾
向がある。上記直径の拡大を放置すると、該ピストン1
1とシリンダボア間の摩擦力が過大になり、極端な場合
はエンジンが焼き付く原因となる。そこで従来から図4
に示すように、ピストン11を完全な真円にすることな
く、上記ピストンピン13方向を短軸a1,これと直交
する方向を長軸a2とする極わずかな楕円状に形成し、
運転開始前においてはピストンとシリンダボアとの間の
ピストンピン方向の隙間がピストンピンと直角方向の隙
間より極わずか大きくなるようにしている。これにより
上記反力Fによるピストンの直径の拡がりを吸収するこ
とができる。
摺動自在に嵌合挿入され、これにピストンピンを介して
連結されたコンロッドによってクランク軸にエンジンの
爆発力を伝達する。ところで図3に示すように、ピスト
ン11にはコンロッド12からの大きな反力Fが作用す
るが、これは具体的にはピストンピン13を介して該ピ
ストン11をピストンピン13方向に拡開する力F1と
して作用する。そのため運転中においてはピストン11
は上記ピストンピン13の軸方向にその直径が拡がる傾
向がある。上記直径の拡大を放置すると、該ピストン1
1とシリンダボア間の摩擦力が過大になり、極端な場合
はエンジンが焼き付く原因となる。そこで従来から図4
に示すように、ピストン11を完全な真円にすることな
く、上記ピストンピン13方向を短軸a1,これと直交
する方向を長軸a2とする極わずかな楕円状に形成し、
運転開始前においてはピストンとシリンダボアとの間の
ピストンピン方向の隙間がピストンピンと直角方向の隙
間より極わずか大きくなるようにしている。これにより
上記反力Fによるピストンの直径の拡がりを吸収するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のピ
ストンを使用したエンジンでは、特に運転初期に上記隙
間が原因と考えられる異音が発生する問題がある。本発
明は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、エンジン
の異音を抑制できるピストンの補強構造を提供すること
を目的としている。
ストンを使用したエンジンでは、特に運転初期に上記隙
間が原因と考えられる異音が発生する問題がある。本発
明は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、エンジン
の異音を抑制できるピストンの補強構造を提供すること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピストン側壁
の内面同士をピストンピンと略直角方向に接続する一対
の補強リブと、該各補強リブと上記内面とを上記ピスト
ンピン方向に接続する補強部とを備えたことを特徴とす
るピストンの補強構造である。ここで本発明における補
強部は、例えばピストンピンが挿入保持されるピンボス
と兼用することで実現できる。
の内面同士をピストンピンと略直角方向に接続する一対
の補強リブと、該各補強リブと上記内面とを上記ピスト
ンピン方向に接続する補強部とを備えたことを特徴とす
るピストンの補強構造である。ここで本発明における補
強部は、例えばピストンピンが挿入保持されるピンボス
と兼用することで実現できる。
【0005】
【作用】本発明に係るピストンの補強構造によれば、ピ
ストン側壁の内面同士を補強リブによってピストンピン
と略直角方向に接続し、さらに該各補強リブと上記内面
とを補強部によってピストンピン方向に接続したので、
該ピストンのピストンピン方向の変形に対する剛性が大
幅に向上する。そのため該ピストンの直径がコンロッド
からの反力でピストンピン方向に拡がるのを抑制でき、
即ち、該ピストンは運転中においても当初の形状を維持
することができる。これにより、ピストンを上記従来の
ように楕円状に形成する必要はなくなり、真円に形成す
ることができ、その結果、シリンダボアとの間に隙間が
小さくなり、それだけエンジンの運転初期における異音
の発生を抑制できる。
ストン側壁の内面同士を補強リブによってピストンピン
と略直角方向に接続し、さらに該各補強リブと上記内面
とを補強部によってピストンピン方向に接続したので、
該ピストンのピストンピン方向の変形に対する剛性が大
幅に向上する。そのため該ピストンの直径がコンロッド
からの反力でピストンピン方向に拡がるのを抑制でき、
即ち、該ピストンは運転中においても当初の形状を維持
することができる。これにより、ピストンを上記従来の
ように楕円状に形成する必要はなくなり、真円に形成す
ることができ、その結果、シリンダボアとの間に隙間が
小さくなり、それだけエンジンの運転初期における異音
の発生を抑制できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明する
。図1及び図2は本発明の一実施例によるピストンの補
強構造を説明するための図であり、図1はピストンの底
面図、図2はピストンの側面図である。
。図1及び図2は本発明の一実施例によるピストンの補
強構造を説明するための図であり、図1はピストンの底
面図、図2はピストンの側面図である。
【0007】図において、1はエンジンのシリンダボア
に摺動自在に嵌合挿入されるピストンであり、該ピスト
ン1は、円筒状の側壁1aと、これの上端を閉塞する天
壁1bとから構成されている。上記側壁1aは軸直角方
向の断面で見ると真円に形成されており、また該側壁1
aの中程にはピンボス2,2が該ピストン1の直径方向
に、かつ同軸をなすように挿入され、その外端部は側壁
1aに溶接固着されている。また該各ピンボス2,2の
内端面は該ピンボス2,2の軸方向と直角に配設された
補強リブ3,3に固着されている。該補強リブ3,3の
両端は上記ピストン1の側壁1aの内面1cに溶接固着
されている。なお、この補強リブ3はピストン1と鋳造
によって一体形成しても良い。
に摺動自在に嵌合挿入されるピストンであり、該ピスト
ン1は、円筒状の側壁1aと、これの上端を閉塞する天
壁1bとから構成されている。上記側壁1aは軸直角方
向の断面で見ると真円に形成されており、また該側壁1
aの中程にはピンボス2,2が該ピストン1の直径方向
に、かつ同軸をなすように挿入され、その外端部は側壁
1aに溶接固着されている。また該各ピンボス2,2の
内端面は該ピンボス2,2の軸方向と直角に配設された
補強リブ3,3に固着されている。該補強リブ3,3の
両端は上記ピストン1の側壁1aの内面1cに溶接固着
されている。なお、この補強リブ3はピストン1と鋳造
によって一体形成しても良い。
【0008】このようにして、上記ピンボス2は、上記
補強リブ3と内面1cとをピン軸方向に接続する補強部
となっている。ここで、上記ピンボス2,2はピストン
1と別体のパイプ材を採用することにより、上記ピスト
ン1より熱膨張係数の小さい材質のもので形成されてい
る。なお上記ピンボス2,2に形成されているピン穴2
a,2aには、ピストンピン4が回動可能に嵌合挿入さ
れ、該ピストンピン4にはコンロッド(図示せず)の小
端部が回動可能に連結される。
補強リブ3と内面1cとをピン軸方向に接続する補強部
となっている。ここで、上記ピンボス2,2はピストン
1と別体のパイプ材を採用することにより、上記ピスト
ン1より熱膨張係数の小さい材質のもので形成されてい
る。なお上記ピンボス2,2に形成されているピン穴2
a,2aには、ピストンピン4が回動可能に嵌合挿入さ
れ、該ピストンピン4にはコンロッド(図示せず)の小
端部が回動可能に連結される。
【0009】次に本実施例の作用効果について説明する
。本実施例のピストン1を用いたエンジンにおいても、
エンジン運転時には、コンロッドからの反力により上記
ピストン1をピストンピン4の軸方向に拡開しようとす
る力が作用する。しかし本実施例のピストン1は補強リ
ブ3,3及びピンボス2,2によってそのピストンピン
方向の変形に対する剛性が大幅に向上している。そのた
め上記拡開力によるピストン直径の拡大を抑えることが
できる。また、上記ピンボス2,2をピストン1より熱
膨張係数の小さい材料で形成したので、この点からもピ
ストン1のピストンピン方向の膨張を抑えることができ
る。
。本実施例のピストン1を用いたエンジンにおいても、
エンジン運転時には、コンロッドからの反力により上記
ピストン1をピストンピン4の軸方向に拡開しようとす
る力が作用する。しかし本実施例のピストン1は補強リ
ブ3,3及びピンボス2,2によってそのピストンピン
方向の変形に対する剛性が大幅に向上している。そのた
め上記拡開力によるピストン直径の拡大を抑えることが
できる。また、上記ピンボス2,2をピストン1より熱
膨張係数の小さい材料で形成したので、この点からもピ
ストン1のピストンピン方向の膨張を抑えることができ
る。
【0010】このように本実施例のピストン1はピスト
ンピン方向の直径拡大を防止できるので、製造段階にお
いて真円に形成しておくことができ、シリンダボアとの
隙間を小さくすることができる。その結果、エンジンの
特に運転初期における異音の発生を抑制できる。また、
本実施例ではピンボス2を補強部に兼用したのでピスト
ン1の重量増大を回避できる。
ンピン方向の直径拡大を防止できるので、製造段階にお
いて真円に形成しておくことができ、シリンダボアとの
隙間を小さくすることができる。その結果、エンジンの
特に運転初期における異音の発生を抑制できる。また、
本実施例ではピンボス2を補強部に兼用したのでピスト
ン1の重量増大を回避できる。
【0011】なお、上記実施例では、補強部がピンボス
2で兼用されている場合を示したが本発明の補強部は必
ずしもピンボスと兼用する必要はなく、別個独立に設け
ても良い。この場合、補強部はピンボスに対して若干斜
めに設けるようにしても良い。また、上記実施例ではピ
ンボス2,2をピストン1と別体とし、これにより熱膨
張係数の異なる材質のものを採用したが、本発明では両
者の熱膨張係数を同じにしても良く、このようにする場
合は鋳造によって一体形成することとなる。
2で兼用されている場合を示したが本発明の補強部は必
ずしもピンボスと兼用する必要はなく、別個独立に設け
ても良い。この場合、補強部はピンボスに対して若干斜
めに設けるようにしても良い。また、上記実施例ではピ
ンボス2,2をピストン1と別体とし、これにより熱膨
張係数の異なる材質のものを採用したが、本発明では両
者の熱膨張係数を同じにしても良く、このようにする場
合は鋳造によって一体形成することとなる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明に係るピストンの補
強構造によれば、ピストン側壁の内面同士を補強リブで
ピストンピンと略直角方向に接続し、さらに該各補強リ
ブと上記内面とを補強部で上記ピストンピン方向に接続
したので、該ピストンのピストンピン方向の剛性を向上
でき、その結果該ピストンを真円に形成することにより
シリンダボアとの隙間を小さくでき、エンジン運転時の
異音を抑制できる効果がある。
強構造によれば、ピストン側壁の内面同士を補強リブで
ピストンピンと略直角方向に接続し、さらに該各補強リ
ブと上記内面とを補強部で上記ピストンピン方向に接続
したので、該ピストンのピストンピン方向の剛性を向上
でき、その結果該ピストンを真円に形成することにより
シリンダボアとの隙間を小さくでき、エンジン運転時の
異音を抑制できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例によるピストンの底面図であ
る。
る。
【図2】上記ピストンの側面図である。
【図3】発明が解決しようとする課題を説明するための
従来のピストン連結状態の断面側面図である。
従来のピストン連結状態の断面側面図である。
【図4】上記従来のピストンの模式平面図である。
1 ピストン
1b ピストン側壁
1c 内面
2 ピンボス(補強部)
3 補強リブ
4 ピストンピン
Claims (1)
- 【請求項1】 ピストン側壁の内面同士をピストンピ
ンと略直角方向に接続する一対の補強リブと、該各補強
リブと上記内面とを上記ピストンピン方向に接続する補
強部とを備えたことを特徴とするピストンの補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2294591A JPH04248068A (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | ピストンの補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2294591A JPH04248068A (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | ピストンの補強構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04248068A true JPH04248068A (ja) | 1992-09-03 |
Family
ID=12096762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2294591A Withdrawn JPH04248068A (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | ピストンの補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04248068A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006013905A1 (de) * | 2006-03-25 | 2007-09-27 | Mahle International Gmbh | Kolben für einen Verbrennungsmotor |
JP2009121324A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関用ピストン |
-
1991
- 1991-01-22 JP JP2294591A patent/JPH04248068A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006013905A1 (de) * | 2006-03-25 | 2007-09-27 | Mahle International Gmbh | Kolben für einen Verbrennungsmotor |
JP2009121324A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関用ピストン |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |