JP2004028250A - 筒型マウント - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な耐久性を確保するとともに、軸方向への大型化を回避しつつ、線形域にある低ばね定数領域の範囲を拡大することができる筒型マウントを提供する。
【解決手段】主軸部材1と外筒部材2の間に介在するゴム弾性体3は、主軸部材1を挟んで軸対称位置に設けられて主軸部材1と外筒部材2を一体的に連結する一対のゴム本体部32、32と、軸方向に貫設された一対のすぐり31、31によりゴム本体部32、32と分離して形成されて外筒部材2の内周面に固着され、その軸方向両端で軸方向の入力荷重を支持する一対の補助支持部33、33とを有する。補助支持部33、33は、外筒部材の両端よりも軸方向外方に突出し、主軸部材1及び外筒部材2の取付相手部材にその先端がそれぞれ圧接される突出部33a、33aを有する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のデフマウントやボディマウント、メンバマウント等として好適に採用される筒型マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば自動車に搭載されるデファレンシャルを車体に取付ける場合に、そのデファレンシャルを車体に防振支持するためにデフマウント等の筒型マウントが用いられている。このような筒型マウントとして、図4に示すように、パイプ状に形成された主軸部材71と、その一端に外フランジ部72aを有し主軸部材71の外側に距離を隔てて同軸状に配置された外筒部材72と、主軸部材71と外筒部材72の間に介在し両者を一体的に連結するゴム弾性体73と、外筒部材72の外フランジ部72aに設けられたゴムストッパ74とを備えたものが知られている。
【0003】
この筒型マウントは、デファレンシャル及び車体の何れか一方に設けられたブラケット51の装着孔51aに外筒部材72を圧入固定するとともに、主軸部材71の内孔に挿通される取付ボルト61で、その何れか他方に設けられた取付部60に取付基板60aとともに主軸部材71を緊締固定することにより取付けられ、その軸方向が荷重入力方向(主振動入力方向)となるように配設される。
【0004】
そして、この筒型マウントに軸方向の振動(荷重)が入力すると、その振動、即ち、主軸部材71と外筒部材72の軸方向の相対変位は、ゴム弾性体73が剪断変形することにより吸収される。また、軸方向に大きな振動が入力したときには、取付基板60aと対向配置された外フランジ部72aに設けられたゴムストッパ74や、ブラケット51の底部と対向配置された取付部60に設けられたゴムストッパ66により、軸方向の過大変位が弾性的に規制されるようになっており、これによりゴム弾性体73の耐久性の向上が図られている。
【0005】
なお、この筒型マウントの荷重と撓みの関係からみたばね特性は、図5に示すようになる。即ち、ゴムストッパ66、74が変位を規制する前までは、ゴム弾性体73のみが機能することにより線形の低ばね定数領域となり、ゴムストッパ66、74が変位を規制し始めた後は、低ばね定数領域よりも立上りが急な線形の高ばね定数領域となる。
【0006】
また、他の筒型マウントとして、図6に示すように、パイプ状に形成された主軸部材81と、その一端に外フランジ部82aを有し主軸部材81の外側に距離を隔てて同軸状に配置された外筒部材82と、主軸部材81と外筒部材82の間に介在し両者を一体的に連結するゴム弾性体83と、外筒部材82の外フランジ部82aに設けられたゴムストッパ84及びゴム支持部85とを備えたものが知られている。
【0007】
この筒型マウントは、図4に示す筒型マウントと基本的構造が同じであり、かつ、デファレンシャルキャリア55の装着孔55aと車体側の取付部60に、上記と同様に固定されて取付けられるものであるが、その先端が取付基板60aに圧接するように配設されるゴム支持部85が外フランジ部82aに設けられている点で異なる。また、デファレンシャルキャリア55と軸方向において対向配置された取付部60にも、その先端がデファレンシャルキャリア55に圧接するゴム支持部67がゴムストッパ66とは別に設けられている。このようなゴム支持部67を設けることにより、軸方向のばね定数を初期の段階から高く設定することができる。なお、この筒型マウントのゴム弾性体83には、自動車の前後方向と左右方向におけるばね定数を調整するために、軸方向に貫通するすぐり83aが設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、自動車の高性能化に伴って、エンジントルクの増大化が促進される傾向にある。そのため、上記デフマウント等の筒型マウントにおいては、ゴムストッパ74、84により過大変位が規制され始める前までの低ばね定数領域を拡大させること、即ち、或る程度高い荷重が入力しても線形域にある低ばね定数領域を充分に確保できるようにするといった厳しい要求が出される。しかし、従来構造のままでは、スペース等の関係から成立しない場合が多い。
【0009】
図4に示す筒型マウントの場合には、上記の低ばね定数領域を大きくすると、耐久性確保のためにゴム弾性体73の外径を大きくし、ゴム弾性体73の自由長(軸方向長さ)を増大する必要がある。そして、耐久性が成立する上で必要な径方向長さを確保した場合、軸方向のばねが大幅に低下することから、必要なばね定数に上げる(戻す)ためには、ゴム弾性体73の軸方向体積(ゴムスペース)を増大することで補う必要がある。しかし、軸方向(自動車における上下方向)への拡大は、車両最低地上高の制限により、スペースの確保が困難となる場合が多い。
【0010】
一方、図6に示す筒型マウントの場合には、低ばね定数領域の必要変位量(必要荷重)が目標として提示された場合、耐久性成立のためには、ゴム支持部85の軸方向長さをその必要変位量に応じて大きくする必要があり、やはりその分、軸方向のスペースが必要となる。特に、この筒型マウントの構造では、ゴム支持部85の軸方向長さを大きくしたことによるばね定数の低下は、外フランジ部82aでのゴム支持部85の面積を拡げることにより補う必要があるため、外フランジ部82aを径方向に拡大させたり、或いは軸方向の過大変位規制用のゴムストッパ84の面積を削減させることによって対応する必要がある。しかし、外フランジ部82aを径方向に拡大させた場合にはスペース的に不利となり、軸方向の過大変位規制用のゴムストッパ84の面積を削減させた場合には高荷重時の耐久性において不利となる。
【0011】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、必要な耐久性を確保するとともに、軸方向への大型化を回避しつつ、線形域にある低ばね定数領域の範囲を拡大することができる筒型マウントを提供することを解決すべき課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段、発明の作用及び効果】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、主軸部材と、該主軸部材の外側に距離を隔てて同軸状に配置された外筒部材と、前記主軸部材と前記外筒部材の間に介在するゴム弾性体とからなり、軸方向に荷重が入力するように取付けられる筒型マウントにおいて、前記ゴム弾性体は、前記主軸部材と前記外筒部材とを一体的に連結するゴム本体部と、軸方向に貫設されたすぐりにより前記ゴム本体部と分離して形成されて前記外筒部材の内周面に固着され、その軸方向両端に前記外筒部材の両端よりも軸方向外方に突出する突出部を有する補助支持部とを備えているという手段を採用している。
【0013】
本発明の筒型マウントにおいては、軸方向に振動(荷重)が入力すると、その振動、即ち、主軸部材と外筒部材との軸方向の相対変位は、ゴム弾性体のゴム本体部が剪断変形するとともに補助支持部が圧縮変形することにより吸収される。この場合、圧縮変形する補助支持部を有することにより、必要な耐久性を確保することが可能になるとともに、軸方向のばね定数を初期の段階から高く設定することが可能となる。これにより、主軸部材と外筒部材との過大変位を規制するために設けられるゴムストッパ等が機能する前までの線形域にある低ばね定数領域の範囲を拡大することが可能になる。
【0014】
この補助支持部は、外筒部材の内周面に固着されて外筒部材と主軸部材との間に設けられていることから、軸方向への大型化が回避されるとともに、その軸方向長さを必要に応じて充分に長く設定することが可能である。さらに、この補助支持部は、軸方向に貫設されたすぐりによりゴム本体部と分離して形成されていることから、軸方向において剪断変形するゴム本体部の動きに影響を受けないため、ばねの変化が少なく、安定したばね特性を維持することができる。
【0015】
したがって、本発明の筒型マウントによれば、必要な耐久性を確保するとともに、軸方向への大型化を回避しつつ、線形域にある低ばね定数領域の範囲を拡大することができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記補助支持部は、前記主軸部材が固定される取付相手部材と前記外筒部材が固定される取付相手部材とに各前記突出部の先端がそれぞれ圧接する状態に取付けられるように構成されているという手段を採用している。
【0017】
この手段によれば、筒型マウントが防振連結すべき取付相手部材間に取付けられたときに、補助支持部は、軸方向両端の突出部先端が取付相手部材にそれぞれ圧接することにより、軸方向に所定量圧縮された状態となる。これにより、補助支持部は、振動入力初期から或る一定のばね剛性を安定して発揮することができ、目標のばね特性を容易に得ることができる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記補助支持部は、前記ゴム弾性体の周方向において複数のものが等間隔に設けられているという手段を採用している。
【0019】
この手段によれば、軸方向両端で軸方向の入力荷重を支持する補助支持部を周方向にバランス良く配置することができる。なお、補助支持部は、2以上の複数のものを設けることができるが、自動車の前後方向と左右方向のバランスを考慮すると、主軸部材を挟んで軸対称となるように設けるのが好ましい。また、補助支持部とゴム本体部を分離するように形成されるすぐりの形状は、補助支持部の形状や数に応じて適宜決定することができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載の発明において、前記外筒部材の端部には、前記外筒部材と前記主軸部材との軸方向の大変位を規制する弾性ストッパが設けられているという手段を採用している。
【0021】
この手段によれば、弾性ストッパで外筒部材と主軸部材との軸方向の大変位が規制されることにより、ゴム弾性体の過大な変形が阻止されるため、耐久性の向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0023】
図1は本実施形態に係る筒型マウントの軸方向に沿う断面図であって、図2のI−I線矢視断面図であり、図2はその筒型マウントの軸方向から見た底面図である。
【0024】
本実施形態の筒型マウントは、図1に示すように、主軸部材1と、主軸部材1の外側に距離を隔てて同軸状に配置された外筒部材2と、主軸部材1と外筒部材2の間に介在し、すぐり31、31により分離して形成された一対のゴム本体部32、32及び一対の補助支持部33、33を有するゴム弾性体3とから構成されている。
【0025】
主軸部材1は、鋼鉄等の金属により、内径及び外径が一定のパイプ状に形成されている。
【0026】
外筒部材2は、筒状本体部21と、筒状本体部21の一端から径方向外方に延出するリング状の外フランジ部22と、筒状本体部21の他端から径方向内方に僅かに湾曲形成されたリング状の湾曲部23とからなり、鋼鉄等の薄い金属板により一体に形成されている。この外筒部材2は、主軸部材1の外径よりも所定寸法大きい内径を有し、主軸部材1の略半分の長さに形成されており、主軸部材1の外側に距離を隔てて同軸状に配置されている。
【0027】
ゴム弾性体3は、主軸部材1及び外筒部材2とともにゴム材料を一体加硫成形することにより略円筒状に形成されて、主軸部材1と外筒部材2の間に介在している。このゴム弾性体3の主軸部材1の両側には、軸方向に貫通する一対のすぐり31、31が軸対称となるように設けられている。このすぐり31、31は、平面状に拡がり互いに平行となるように形成されており、軸直角方向における両端は外筒部材2の内周面に到達している。これにより、ゴム弾性体3は、一対のすぐり31、31の間で主軸部材1の両側に位置し断面が円弧形状となった一対のゴム本体部32、32と、一対のすぐり31、31の外側に位置し断面が弓形状となった一対の補助支持部33、33とに分離されている。
【0028】
ゴム本体部32、32は、その内周面が主軸部材1の外周面に、その外周面が外筒部材2の内周面にそれぞれ加硫接着されており、これにより両者を一体的に連結している。一方、補助支持部33、33は、その外周面が外筒部材2の内周面に加硫接着されているのみである。この補助支持部33、33の両端面の外周端部には、外筒部材2に沿って円弧状に延びる軸方向内方に凹んだ凹部が設けられている。そして、補助支持部33、33の両端面の凹部よりも径方向内側部分には、凹部を起点として軸方向外方にそれぞれ突出する断面が円弧状の突出部33a、33aが設けられている。この突出部33a、33aは、外筒部材2の両端面よりも軸方向外方に突出している。このような突出部33a、33aをもつ補助支持部33、33は、主軸部材1と外筒部材2の間に設けられているため、充分に長い軸方向長さが確保されている。
【0029】
なお、外筒部材2の外フランジ部22の外側端面には、その外側端面を被覆するゴム被覆層35がゴム弾性体3と一体に連結されて設けられている。そして、このゴム被覆層35の所定部位には、ゴム被覆層35から軸方向外方に突出する4個の低ゴムストッパ36、…と、低ゴムストッパ36、…よりも更に大きく突出する4個の高ゴムストッパ37、…が周方向に距離を隔てて配設されている。
【0030】
以上のように構成された本実施形態の筒型マウントは、自動車に搭載されるデファレンシャルを車体に防振支持するためのデフマウントとして使用される。即ち、この筒型マウントは、図3に示すように、デファレンシャルキャリア55に設けられた装着孔55aに外筒部材2の筒状本体部21を圧入固定するとともに、主軸部材1の内孔に挿通される取付ボルト61で、車体側の取付部60に取付基板60aとともに主軸部材1を緊締固定することにより取付けられ、その軸方向が荷重入力方向(主振動入力方向)となるように配設される。この場合、一対の補助支持部33、33どうしを結ぶ方向(図2の矢印X方向)が自動車の前後方向となり、一対のゴム本体部32、32どうしを結ぶ方向(図2の矢印Y方向)が自動車の左右方向となるように配設される。
【0031】
これにより、ゴム弾性体3の補助支持部33、33は、デファレンシャルキャリア55の装着孔55aの底壁内面と取付基板60aとに両突出部33a、33aの先端がそれぞれ圧接して、軸方向に所定量圧縮された状態になる。また、外筒部材2の外フランジ部22に設けられた低ゴムストッパ36、…と高ゴムストッパ37、…は、取付基板60aと所定距離を隔てて対向している。さらに、車体側の取付部60に設けられたゴムストッパ38、39が、デファレンシャルキャリア55の装着孔55aの底壁外面、又はゴム弾性体3のゴム本体部32の端面とそれぞれ所定距離を隔てて対向している。
【0032】
なお、一つのデファレンシャルに対して複数の筒型マウントが用いられるが、通常、自動車走行時のピッチング等を考慮して、自動車の前後方向両側で筒型マウントの取付け方が異なる。即ち、上記とは逆に、車体側に設けられた装着孔に外筒部材2を圧入固定し、デファレンシャルキャリアの取付部に主軸部材1を取付ボルト61で緊締固定することにより、筒型マウントが上下反転した状態に取付けられる。
【0033】
このように配設された筒型マウントに対して軸方向の振動(荷重)が入力すると、その振動、即ち、主軸部材1と外筒部材2との軸方向の相対変位は、ゴム弾性体3のゴム本体部32、32が剪断変形するとともに補助支持部33、33が圧縮変形することにより効果的に吸収される。また、軸方向に大きな振動が入力したときには、外フランジ部22に設けられた低ゴムストッパ36、…及び高ゴムストッパ37、…や、取付部60に設けられたゴムストッパ38、39によって、軸方向の過大変位が弾性的に規制され、これにより耐久性が確保される。
【0034】
以上のように、本実施形態の筒型マウントによれば、ゴム弾性体3は、軸方向に貫設されたすぐり31、31によりゴム本体部32、32と分離して形成されて外筒部材2の内周面に固着された一対の補助支持部33、33を有するため、必要な耐久性を確保することができ、軸方向への大型化を回避しつつ、ゴムストッパ36、37、38、39が機能する前までの線形域にある低ばね定数領域の範囲を拡大することができる。特に、この補助支持部33、33は、主軸部材1と外筒部材2の間に設けられていることから、充分に長い軸方向長さを確保することができるため、必要な耐久性を確保する上でも、軸方向への大型化を回避する上でも有利となる。
【0035】
また、この補助支持部33、33は、すぐり31、31によってゴム本体部32、32とは分離して形成されていることから、ゴム本体部32、32の動きに全く影響を受けないため、ばねの変化が少なく、安定したばね特性を維持することができる。
【0036】
また、この補助支持部33、33は、筒型マウントが取付けられたときに、軸方向の両端に設けられた突出部33a、33aがデファレンシャルキャリア55と取付基板60aに圧接して所定量圧縮された状態になるため、振動入力初期から或る一定のばね剛性を安定して発揮することができ、目標のばね特性を容易に得ることができる。
【0037】
さらに、この補助支持部33、33は、主軸部材1を挟んで軸対称となるように一対のものが設けられているため、自動車の前後方向と左右方向のバランスを良好にすることができる。
【0038】
また、本実施形態の筒型マウントでは、外筒部材2の外フランジ部22に、外筒部材2と主軸部材1との軸方向の大変位を規制する低ゴムストッパ36、…及び高ゴムストッパ37、…が設けられているため、ゴム弾性体3の過大な変形を防止し、耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る筒型マウントの軸方向に沿う断面図であって、図2のI−I線矢視断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る筒型マウントの軸方向から見た底面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る筒型マウントの取付け状態を示す断面図である。
【図4】従来の筒型マウントの取付け状態を示す断面図である。
【図5】従来の筒型マウントの荷重と撓みの関係からみたばね特性を示すグラフである。
【図6】従来の他の筒型マウントの取付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1、71、81…主軸部材   2、72、82…外筒部材
3、73、83…ゴム弾性体   21…筒状本体部
22、72a、82a…外フランジ部   23…湾曲部
31、83a…すぐり   32…ゴム本体部      33…補助支持部
33a…突出部   35…ゴム被覆層     36…低ゴムストッパ
37…高ゴムストッパ
38、39、66、74、84…ゴムストッパ
51…ブラケット      51a、55a…装着孔
55…デファレンシャルキャリア      60…取付部
60a…取付基板      61…取付ボルト      67…ゴム支持部

Claims (4)

  1. 主軸部材と、該主軸部材の外側に距離を隔てて同軸状に配置された外筒部材と、前記主軸部材と前記外筒部材の間に介在するゴム弾性体とからなり、軸方向に荷重が入力するように取付けられる筒型マウントにおいて、
    前記ゴム弾性体は、前記主軸部材と前記外筒部材とを一体的に連結するゴム本体部と、軸方向に貫設されたすぐりにより前記ゴム本体部と分離して形成されて前記外筒部材の内周面に固着され、その軸方向両端に前記外筒部材の両端よりも軸方向外方に突出する突出部を有する補助支持部とを備えていることを特徴とする筒型マウント。
  2. 前記補助支持部は、前記主軸部材が固定される取付相手部材と前記外筒部材が固定される取付相手部材とに各前記突出部の先端がそれぞれ圧接する状態に取付けられるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の筒型マウント。
  3. 前記補助支持部は、周方向において複数のものが等間隔に配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の筒型マウント。
  4. 前記外筒部材の端部には、前記外筒部材と前記主軸部材との軸方向の大変位を規制する弾性ストッパが設けられていることを特徴とする請求項1〜3記載の筒型マウント。
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