JPH11336560A - ディーゼル機関のクロスヘッド - Google Patents

ディーゼル機関のクロスヘッド

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JPH11336560A
JPH11336560A JP14720298A JP14720298A JPH11336560A JP H11336560 A JPH11336560 A JP H11336560A JP 14720298 A JP14720298 A JP 14720298A JP 14720298 A JP14720298 A JP 14720298A JP H11336560 A JPH11336560 A JP H11336560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
sliding plate
shoe
crosshead
sliding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14720298A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Sakabe
寛典 坂部
Osamu Motomura
収 本村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP14720298A priority Critical patent/JPH11336560A/ja
Publication of JPH11336560A publication Critical patent/JPH11336560A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディーゼル機関のクロスヘッド装置におい
て、クロスシューと摺動板とが均一に摺接するようにし
て、上記2部材の摺接面における過大面圧及びこれによ
り引き起される摺接面の損傷の発生を防止する。 【解決手段】 クロスヘッド型ディーゼル機関におい
て、クロスヘッドを、架構に固定された摺動板と摺接す
るクロスシューの両端部に、クロスヘッドピンが固着さ
れる連結板から突設されたリブ部材を固着するととも
に、上記クロスシューの中央部の裏側に空洞部を形成し
て、クロスシューの中央部が両端部よりも軟剛性になる
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクロスヘッド型ディ
ーゼル機関におけるクロスヘッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は舶用クロスヘッド型ディーゼル機
関のクランク軸に直角かつシリンダ軸心線に沿う断面の
概略図である。
【0003】図4において、20は台板、5は架構、2
1はジャケットでこれらはテンションボルト(図示省
略)により一体に締め付けられている。22はシリンダ
ライナ、23はシリンダカバー、1は同シリンダライナ
22の内面を往復摺動するピストン、24はピストン
棒、4はクランク軸、3は連接棒であり、上記ピストン
棒24の下端と連接棒3の上端とはクロスヘッド2によ
り連結されている。6は摺動板で、上記架構5に固着さ
れており、同摺動板6を案内として上記クロスヘッド2
が往復動することにより、ピストン及びピストン棒24
の往復運動を連接棒3を介してクランク軸4の回転運動
に変換するようになっている。
【0004】図5は上記クロスヘッド型ディーゼル機関
における、従来のクロスヘッド及びその近傍の斜視構成
図である。図5において、2はクロスヘッド、5は架
構、6,6は同架構5に対をなして固着された摺動板
で、同摺動板6,6は中央仕切板9によって連結されて
いる。7はシリンダ間を仕切る隔壁である。上記クロス
ヘッド2は、上記摺動板6上を摺動する対をなすクロス
シュー8、同クロスシュー8が取付けられる前後の連結
板13、同前後の連結板13間に設けられ、上記連接棒
3の小端部が嵌合されるクロスヘッドピン14等により
構成される。
【0005】図6は図5に示す従来のクロスヘッド型デ
ィーゼル機関のクロスシュー8及び摺動板6の作用説明
用断面図である。図6に示されるように、クロスヘッド
2においては、クロスシュー8が摺動板6上を摺動する
が、ピストン1によって側圧(サイドスラスト)Tが作
用すると、クロスシュー8及び摺動板6の双方に変形が
起り、同クロスシュー8と摺動板との摺接面に面圧Pの
分布が発生する。
【0006】図7は、図6のものよりもクロスシュー8
の剛性を高めるため、同クロスシュー8の背部にリブ1
0を装着したものである。この場合はクロスシュー8の
剛性が高いので、上記摺接面に図6の場合よりも狭い面
圧(P)分布となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクロスヘッ
ド構造においては、次のような問題点がある。図5〜図
6に示すようなクロスヘッド構造においては、摺動板6
の隔壁7との結合部近傍の剛性が高いため、上記側圧T
の作用時に、図6に示すように、上記結合部の面圧Pが
局部的に高くなる反面、面圧の低い端部ではクロスシュ
ー8と摺動板6とが接触しない部分が発生することがあ
る。このため、上記局部的な高面圧によってクロスシュ
ー8の表面に鋳込まれているホワイトメタル等の軸受材
に損傷の発生をみる。
【0008】また図7に示すようなクロスヘッド構造で
はクロスシュー8の剛性は増大するが、リブ10の設置
によって同クロスシュー8の剛性が高くなり過ぎると剛
性の大なるクロスシュー8と比較的軟剛性の摺動板6と
が端部で片当りを生じ易く、この片当り部に局部的な過
大面圧が発生する。
【0009】本発明の目的は、ディーゼル機関のクロス
ヘッド装置において、クロスシューと摺動板とが均一に
摺接するようにして、上記2部材の摺接面における過大
面圧及びこれにより引き起される摺接面に損傷の発生を
防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決するもので、その要旨とする手段は、ピスト
ン棒の下端部及び連接棒の小端部が連結されるクロスヘ
ッドを、架構に固定された摺動板に摺接させて往復動
し、ピストンの往復運動を回転運動に変換するようにし
たクロスヘッド型ディーゼル機関において、上記クロス
ヘッドは、上記摺動板と摺接するクロスシューの両端部
に、クロスヘッドピンが固着される連結板から突設され
たリブ部材を固着するとともに、上記クロスシューの中
央部の裏側に空洞部を形成して、クロスシューの中央部
を両端部よりも軟剛性に構成したことを特徴とするディ
ーゼル機関のクロスヘッドにある。
【0011】上記手段によれば、クロスシューは、その
両端部がリブ部材によって高剛性となるとともに、中央
部が空洞部を裏側に有しているため低(軟)剛性となっ
ており、この低剛性の中央部が、隔壁の形成により高剛
性構造の摺動板の中央部に摺接するため、上記クロスシ
ューは摺動板の変形に追従した形で摺動する。これによ
り、クロスシューと摺動板とは全摺接面においてほぼ均
一な面圧で摺接することとなり、従来のもののような片
当り等による局部的な過大面圧の発生が回避される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図1〜図3及び図4を参照し
て本発明の実施形態を詳細に説明する。図4は本発明が
適用される舶用クロスヘッド型ディーゼル機関の概略全
体構成図である。
【0013】図4において、20は台板、5は架構、2
1はジャケットでこれらはテンションボルト(図示省
略)により一体に締め付けられている。22はシリンダ
ライナ、23はシリンダカバー、1は同シリンダライナ
22の内面を往復摺動するピストン、24はピストン
棒、4はクランク軸、3は連接棒であり、上記ピストン
棒24の下端と連接棒3の上端とはクロスヘッド2によ
り連結されている。6は摺動板で、上記架構5に固着さ
れており、同摺動板6を案内として上記クロスヘッド2
が往復動することにより、ピストン1及びピストン棒2
4の往復運動を連接棒3を介してクランク軸4の回転運
動に変換するようになっている。
【0014】本発明は上記クロスヘッド型ディーゼル機
関において、クロスヘッド及びその摺動部の改良に係る
ものである。即ち図1は本発明の実施の第1形態に係る
クロスヘッドの斜視構成図、図2はクロスヘッドと摺動
板との摺接部の要部断面図である。
【0015】図1において、2はクロスヘッドである。
同クロスヘッド2は次のような構成からなる。8はクロ
スシューであり、上記摺動板6と同数(1シリンダにつ
き4個)設けられ各摺動板6と摺接して往復動するよう
になっている。13は前後に各1個設けられた連結板で
あり、左右のクロスシューを後述するリブ11,12を
介して結合している。14はクロスヘッドピンであり、
その両端を上記各連結板13,13に複数のボルト15
によって固着され、外周に連接棒3(図4参照)の小端
部が嵌合される。
【0016】上記各連結板13とクロスシュー8との間
は、リブ11及び12を介して平面方向において略三角
形状に溶接して結合されるとともに、同リブ11,12
とクロスシュー8とによって略三角形状の空洞部30が
形成されている。これにより、クロスシュー8は上記連
結板13の両端にそれぞれ2板のリブ11及び12によ
り、上記空洞部30を存して支持されることとなる。
【0017】上記のようなクロスヘッド構造を備えたデ
ィーゼル機関において、図2に示すように、摺動板6
は、隔壁7との結合部7aの剛性が高いため、同結合部
7aを中心にして両端部が外側に反るように変形する。
一方本発明の実施形態に係るクロスヘッド構造では、ク
ロスシュー8は、その両端にリブ11,12を溶接し、
同リブ11,12によって連結板13に結合されている
ため、両端部のリブ11,12との結合部近傍の剛性が
高く、中央部の上記空洞部30に臨む部位の剛性は小さ
くなる。
【0018】従って、上記クロスシュー8は両端部が摺
動板6と同様に外側に反り、軟剛性の中央部が高剛性の
摺動板6中央部の変形に追従した形で同摺動板6に摺接
されることとなり、結果として摺動板6に均一に摺接す
る。これにより、クロスシュー8と摺動板6との間はほ
ぼ均一な面圧Pの分布となり、従来のもののような局部
的な面圧上昇は発生しない。
【0019】図3は本発明の実施の第2形態に係るクロ
スヘッド構造を示す図2応当図である。この実施形態に
おいては、連結板13を鋳物製として外側に突設された
リブ部16a,16bの先端にクロスシュー8の両端部
を溶接する一方、上記摺動板6の隔壁7結合部に対応す
る中央部を、上記2つのリブ部16a,16b及びクロ
スシュー8により区画形成される略三角形状の鋳抜き穴
からなる空洞部16に対向させて軟剛性に構成してい
る。
【0020】従ってこの実施形態においても、図3に示
すように、クロスシュー8は、両端部が高剛性となると
ともに、上記摺動板6の隔壁7結合部に対向する中央部
が軟剛性となって摺動板6の変形に追従して摺接可能と
なる。これによって上記摺接部は均一な面圧Pの分布と
なる。尚上記空洞部16は機械加工によって形成するこ
ともできる。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、クロスシューのリブ部材により支持さ
れる両端部が高剛性に、空洞部を裏側に有する中央部が
低(軟)剛性に構成されているので、摺動板の隔壁の形
成によって高剛性構造の中央部に上記クロスシューの低
剛性部が摺接することにより、クロスシューは摺動板の
変形に追従して摺動することとなり、クロスシューと摺
動板との間は均一に摺接され、全摺動面においてほぼ均
一な面圧分布となる。
【0022】これにより、従来のもののような局部的な
面圧上昇による軸受材の損傷等の事故の発生を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るクロスヘッドの
外観斜視構成図。
【図2】上記第1形態におけるクロスヘッドと摺動板と
の摺接部の作用説明用要部断面図。
【図3】本発明の実施の第2形態を示す図2応当図。
【図4】本発明が適用されるクロスヘッド型ディーゼル
機関の概略構成図。
【図5】従来のクロスヘッド部の外観斜視構成図。
【図6】上記従来例の図2応当図。
【図7】他の従来例を示す図2応当図。
【符号の説明】
1 ピストン 2 クロスヘッド 3 連接棒 4 クランク軸 5 架構 6 摺動板 7 隔壁 8 クロスシュー 9 中央仕切板 11,12,16a,16b リブ 13 連結板 14 クロスヘッドピン 16,30 空洞部 24 ピストン棒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン棒の下端部及び連接棒の小端部
    が連結されるクロスヘッドを、架構に固定された摺動板
    に摺接させて往復動し、ピストンの往復運動を回転運動
    に変換するようにしたクロスヘッド型ディーゼル機関に
    おいて、上記クロスヘッドは、上記摺動板と摺接するク
    ロスシューの両端部に、クロスヘッドピンが固着される
    連結板から突設されたリブ部材を固着するとともに、上
    記クロスシューの中央部の裏側に空洞部を形成して、ク
    ロスシューの中央部を両端部よりも軟剛性に構成したこ
    とを特徴とするディーゼル機関のクロスヘッド。
JP14720298A 1998-05-28 1998-05-28 ディーゼル機関のクロスヘッド Withdrawn JPH11336560A (ja)

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Effective date: 20050802