JPH04221636A - 装飾シート - Google Patents

装飾シート

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JPH04221636A
JPH04221636A JP41345490A JP41345490A JPH04221636A JP H04221636 A JPH04221636 A JP H04221636A JP 41345490 A JP41345490 A JP 41345490A JP 41345490 A JP41345490 A JP 41345490A JP H04221636 A JPH04221636 A JP H04221636A
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synthetic resin
vinyl chloride
resin layer
chloride resin
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Takashi Saito
隆 斉藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾シートに関し、特
に、美麗な印刷層や凹凸感に富むエンボス加工層の形成
,あるいは艶消し調の発現が可能である装飾シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築(天井材,壁材,床材等),
家具,車両,電気製品,履物,カバン類等の表面材とし
て、合成樹脂製の装飾シートが広く使用されている。
【0003】このような装飾シートとして、発泡性の合
成樹脂等を使用して、ボリューム感を持たせたものが各
種開発さている。例えば、基材上に、熱分解して多量の
ガスを発生させる化学発泡剤を混合した合成樹脂組成物
をコーティングし、加熱して発泡させ、発泡合成樹脂層
を形成したもの、あるいは上記の化学発泡剤の代わりに
熱膨張性のマイクロカプセルを使用し、上記と同様にし
て発泡合成樹脂層を形成したもの等がある。
【0004】そして、装飾性を向上させる目的で、この
ような発泡合成樹脂層上に各種のパターン(模様)を印
刷したり、あるいは該発泡合成樹脂層をエンボス加工し
て凹凸模様を付与する等の加工が施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、化学発泡剤
を使用して形成される発泡合成樹脂層は、ボリューム感
があり、該層上への美麗な印刷層の形成も可能であるが
、発泡合成樹脂層を艶消し調とすることができない。
【0006】これに対し、マイクロカプセルを使用して
形成される発泡合成樹脂層は、艶消し調となるが、次の
ような問題がある。すなわち、マイクロカプセルは、揮
発性有機化合物等の気化性液体を熱可塑性樹脂等製の殻
内に封入した粒径が5〜50μmの微小球体であり、例
えば140〜160℃程度の低温度で、該液体が気化し
てガスを発生させ、該樹脂製の殻を膨張させるものがあ
る。このマイクロカプセルを塩化ビニル系樹脂に添加し
、170℃以下、好ましくは160℃以下の低温域で加
熱して発泡成形させ、もって艶消し調の装飾シートを得
る。一方、この種装飾シートでは、装飾性を向上させる
目的で、発泡合成樹脂層上に印刷層を形成させる要望が
あり、このような場合に、印刷付与面は、少なくとも合
成樹脂層がゲル化した状態で、かつ平坦な表面となって
いることが好ましい。しかしながら、このマイクロカプ
セル含有塩化ビニル系樹脂では、ゲル化の温度条件、す
なわち150〜160℃程度の低温域で発泡成形させる
ものであるから、平坦な印刷付与面を形成することがで
きないという不都合がある。
【0007】加えて、マイクロカプセルの場合、発泡合
成樹脂層の発泡倍率を高くしてボリューム感のある層と
するには、マイクロカプセルを大量に使用する必要があ
り、マイクロカプセルの大量使用は、製品シートの機械
的強度を大幅に低下させるばかりでなく、製品シートの
コストを高騰させる。
【0008】本発明は、以上の諸点を考慮してなされた
ものであって、美麗な印刷層の形成や、凹凸感に富むエ
ンボス加工層の形成、あるいは落ち着いた艶消し調の発
現が可能な装飾シートを低コストで提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、樹脂ペース
トがゲル化する際には該樹脂ペーストによる層を実質的
に膨張させることのない、熱分解型化学発泡剤と熱膨張
型マイクロカプセルを含有する塩化ビニル系樹脂ペース
トを用いることによって、上記の目的を悉く達成するこ
とができるとの知見を得た。
【0010】本発明の装飾シートは、この知見に基づく
もので、 (1)基材の全面に、ゲル化の際には実質的に膨張しな
い、熱分解型化学発泡剤と熱膨張型マイクロカプセルを
含有する塩化ビニル系樹脂ペーストにより形成されてな
る発泡合成樹脂層が設けられ、該発泡合成樹脂層上に、
印刷層が形成されてなることを特徴とし、(2)上記の
印刷層が、■上記(1)に記載の塩化ビニル系樹脂ペー
スト,■上記(1)に記載の塩化ビニル系樹脂ペースト
から熱分解型化学発泡剤を除いた塩化ビニル系樹脂ペー
スト,■上記(1)に記載の塩化ビニル系樹脂ペースト
から熱膨張型マイクロカプセルを除いた塩化ビニル系樹
脂ペースト,■合成樹脂塗料,のいずれか1種以上を使
用したものであることを特徴とする(以下、上記の(1
)及び(2)で特定される発明を第1発明と言う)。
【0011】また、本発明の装飾シートは、(3)基材
の全面に、ゲル化の際には実質的に膨張しない、熱分解
型化学発泡剤と熱膨張型マイクロカプセルを含有する塩
化ビニル系樹脂ペーストにより形成されてなる発泡合成
樹脂層が設けられ、該発泡合成樹脂層をエンボス加工し
てなることを特徴とし(以下、第2発明と言う)、更に
、 (4)基材の全面に、熱分解型化学発泡剤が添加されて
なる発泡合成樹脂層又は該発泡剤未添加の非発泡合成樹
脂層が設けられ、該発泡又は非発泡合成樹脂層上に、上
記(2)の■及び/又は■の塩化ビニル系樹脂ペースト
を使用した印刷層又は該塩化ビニル系樹脂ペーストと上
記(2)の■の塩化ビニル系樹脂ペースト及び/又は■
の合成樹脂塗料とを併用した印刷層が形成されてなるこ
とを特徴とする(以下、第3発明と言う)。
【0012】第1〜第3発明における基材としては、紙
,織布,不織布,編布,合成樹脂シート,これらの複合
材等が使用でき、その種類は特に限定されない。また、
用途に応じて、難燃性等の各種の特性を付与した基材で
あってもよい。
【0013】基材上に設けられる発泡合成樹脂層は、第
1及び第2発明においては、ゲル化の際には実質的に膨
張しない、熱分解型化学発泡剤と熱膨張型マイクロカプ
セルを含有する塩化ビニル系樹脂ペーストにより形成さ
れるものである。この塩化ビニル系樹脂としては、塩化
ビニル樹脂,酢酸ビニル樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体樹脂等が挙げられる。
【0014】これら塩化ビニル系樹脂に添加される熱分
解型化学発泡剤としては、例えば、ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン,N,N′−ジメチル−N,N′−ジ
ニトロソテレフタルアミド,ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド,p−トルエンスルホニルヒドラジド,p,p′−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド),3,3
′−ジスルホンヒドラジドジフェニルスルホン,トルエ
ンジスルホニルヒドラジン,p−トルエンジスルホニル
ヒドラジド,p−トルエンスルホニルセミカルバジド,
アゾビスイソブチロニトリル,アゾジカーボンアミド(
ADCA),ジエチルアゾジカルボキシレート等が挙げ
られる。
【0015】これらの熱分解型化学発泡剤と共に添加さ
れる熱膨張型マイクロカプセルとしては、塩化ビニル系
樹脂ペースト内に配合された状態で、塩化ビニル系樹脂
がゲル化する際には、全く膨張しないか、あるいは膨張
するとしても極く僅かであるものでなければならない。 この熱膨張型マイクロカプセルの膨張温度としては、1
40℃程度のものでも、150〜160℃程度のゲル化
のための熱処理を短時間で行えば膨張が生じないため、
本発明における熱膨張型マイクロカプセルとして使用で
きる。
【0016】この熱膨張型マイクロカプセルの殻を構成
する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル,
ポリ塩化ビニリデン,ポリアクリロニトリル,ポリメチ
ルアクリレート,ポリビニルアセテート等のホモポリマ
ー又はこれらのコポリマー、あるいはこれらホモポリマ
ーとコポリマーとの混合物等が好ましく、殻の厚さは、
余り厚いと膨張が困難になるため、一般には、15μm
以下とすることが好ましい。
【0017】このような熱可塑性樹脂の殻内には、代表
的な液化ブタンの外に、ペンタン,ネオペンタン,ヘキ
サン等の低沸点を有する炭化水素等が封入される。マイ
クロカプセルの粒径は、余り大き過ぎると上記の合成樹
脂との均一な混合が困難となるため、5〜50μm程度
の粒径のものを使用することが好ましい。
【0018】上記の熱分解型化学発泡剤及び熱膨張型マ
イクロカプセルの添加割合は、発泡合成樹脂層の所望の
発泡度合いに応じて適宜選定されるが、化学発泡剤が多
過ぎればマイクロカプセルが相対的に少なくなり過ぎて
艶消し効果が充分とならず、逆にマイクロカプセルが多
過ぎれば化学発泡剤が相対的に少なくなり過ぎて充分な
ボリューム感を得ることができなくなる。従って、充分
な艶消し効果と充分なボリューム感を得る上で、一般に
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、化学発泡
剤が2〜8重量部程度、マイクロカプセルが4〜8重量
部程度の範囲内から適宜選定することが好ましい。
【0019】第3発明における発泡合成樹脂層は、上記
の第1及び第2発明における発泡合成樹脂層を構成する
材料からマイクロカプセルを除いた材料で構成され、化
学発泡剤の添加量は、該発泡合成樹脂層の所望の発泡度
合いに応じて適宜選定されるが、一般には、塩化ビニル
系樹脂100重量部に対して2〜9重量部程度の範囲内
から適宜選定することが好ましい。第3発明における非
発泡合成樹脂層は、上記の発泡合成樹脂層を構成する材
料から更に化学発泡剤を除いた材料(すなわち、単なる
合成樹脂層を構成する材料)で構成される。
【0020】以上の第1,第2,第3発明の発泡又は非
発泡合成樹脂層には、必要に応じて、着色剤,安定剤,
可塑剤,充填剤,難燃剤,防カビ剤,帯電防止剤等を添
加してもよい。
【0021】以上の第1,第3発明の発泡又は非発泡合
成樹脂層上に形成される印刷層を構成する上記■の塩化
ビニル系樹脂ペーストは基材上に設けられる先の発泡合
成樹脂層形成に使用されるものと同様のもの、■の塩化
ビニル系樹脂ペーストは■のものから先の熱分解型化学
発泡剤を除いたもの、■の塩化ビニル系樹脂ペーストは
■のものから先の熱膨張型マイクロカプセルを除いたも
のであり、また上記■の合成樹脂塗料としては、一般に
グラビア法等の印刷手段で印刷する場合の各種合成樹脂
をバインダーとし、それに顔料等の着色剤が混入された
印刷インクが使用できる。この■,■の塩化ビニル系樹
脂ペースト中の熱膨張型マイクロカプセルの配合量は、
印刷層の所望の発泡度合いに応じて適宜選定されるが、
一般には、該樹脂ペーストを構成する塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して4〜8重量部程度の範囲内から適
宜選定することが好ましい。また、■,■の塩化ビニル
系樹脂ペースト中の熱分解型化学発泡剤の配合量は、印
刷層の所望の発泡度合いに応じて適宜選定されるが、一
般には、該樹脂ペーストを構成する塩化ビニル系樹脂1
00重量部に対して2〜5重量部程度の範囲内から適宜
選定することが好ましい。             
                       更に
、上記■〜■の塩化ビニル系樹脂ペーストには、前述の
発泡又は非発泡合成樹脂層と同様に、必要に応じて、着
色剤,安定剤,充填剤,難燃剤,防カビ剤,帯電防止剤
等を添加してもよい。
【0022】以上の第1〜第3発明の装飾シートは、大
略、次のようにして製造される。第1発明では、前述の
基材上に、前述のゲル化の際には実質的に膨張しない、
熱分解型化学発泡剤と熱膨張型マイクロカプセルとを配
合した前述の塩化ビニル系樹脂を、ドクターナイフ法,
ロータリースクリーン法,グラビア法,オフセット法,
フレキソ法等の適宜の手段にてコートし、150〜16
0℃程度の低温域で加熱処理して該コート層をゲル化さ
せる。このゲル化層上に、前述の■〜■の塩化ビニル系
樹脂ペーストや合成樹脂塗料を適宜組み合わせて使用し
、ロータリースクリーン法,グラビア法,オフセット法
,フレキソ法等の適宜の印刷手段にて印刷する。この後
、熱分解型化学発泡剤が熱分解するような例えば190
〜210℃の高温域で加熱処理し、該化学発泡剤の分解
,マイクロカプセルの膨張により、発泡合成樹脂層や印
刷層を発泡させ、かつ樹脂組成物を固定させる。なお、
必要に応じて、高温域での加熱処理の後に、印刷層側よ
りエンボス加工を施すこともできる。
【0023】第2発明では、第1発明の場合と同様にし
てコート層を形成し、ゲル化させ、この後印刷工程を経
ることなく、上記の高温域で加熱処理して発泡合成樹脂
層を形成する。その後、エンボスロール等のメカニカル
エンボス手段にてエンボス加工を施す。但し、このエン
ボス加工に先立って、発泡合成樹脂層を軟化するための
熱処理を行うこともでき、この熱処理を行えば、凹凸感
に富むのみならず、切り立ったエッジを有するシャープ
な凹凸模様を得ることができる。
【0024】第3発明では、前述の熱分解化学発泡剤を
配合した又は配合しない前述の塩化ビニル系樹脂材料を
、第1発明の場合と同様に、コートし、ゲル化した後、
前述の■及び/又は■の塩化ビニル系樹脂ペーストを使
用し、又は該樹脂ペーストと前述の■の塩化ビニル系樹
脂ペースト及び/又は■の合成樹脂塗料とを併用して、
第1発明の場合と同様に印刷する。但し、■の塩化ビニ
ル系樹脂ペーストと■の合成樹脂塗料との併用の場合、
化学発泡剤を使用しないこととなるため、若干ボリュー
ム感に欠けた印刷層が形成されることとなる。従って、
ボリューム感のある印刷層を形成する上ではこの組合せ
以外の組合せによる印刷層とすることが好ましい。 次いで、第1発明の場合と同様に190〜210℃程度
の高温域で加熱処理する。なお、第3発明においても、
第1発明の場合と同様に、この高温域での加熱処理の後
に、印刷層側よりエンボス加工を施すこともできる。
【0025】
【作用】本発明シートでは、マイクロカプセルの作用に
より、上記の発泡合成樹脂層あるいは印刷層が艶消し調
となる。
【0026】そして、第1発明では、上記の化学発泡剤
とマイクロカプセルとの併用により形成される発泡合成
樹脂層が、該化学発泡剤の分解はもとより、該マイクロ
カプセルの膨張をも生起させることなく、ゲル化される
ため、該ゲル化層はかなりの平坦性を保持している。従
って、この平坦なゲル化層上に形成される印刷層は、カ
スレ等の印刷不良のない美麗なものとなる。
【0027】第2発明では、基材上に直接形成された上
記の化学発泡剤とマイクロカプセルとの併用によるボリ
ューム感のある発泡合成樹脂層にエンボス加工が施され
るため、該エンボス加工により形成される凹凸模様は、
凹凸感に富むものとなる。また、エンボス加工に先立っ
て該発泡合成樹脂層を加熱処理すると、該層が充分に軟
化して、エッジの切り立ったシャープで美麗なエンボス
加工が可能となる。
【0028】第3発明では、上記のように化学発泡剤と
マイクロカプセルとを使用して形成される印刷層がボリ
ューム感を発現し、該印刷層の下に形成される上記の化
学発泡剤のみを使用した発泡合成樹脂層又は該発泡剤不
使用の合成樹脂層は、美麗な印刷層を形成するための平
坦な層としての作用をなす。勿論、平坦な層が発泡合成
樹脂層であれば、第3発明のシートに一層のボリューム
感を付与する作用をなす。
【0029】
【実施例】実施例1(第1発明の実施例)図1に示す坪
量80g/m2の難燃性裏打紙1上に、下記配合からな
るペースト状合成樹脂組成物Aを、ドクターナイフによ
り200g/m2の塗布量となるようにコーティングし
た後、160℃で1分間加熱してゲル化させ、発泡性合
成樹脂層(図1では、発泡後の発泡合成樹脂層2として
示す)を形成した。 合成樹脂組成物A(発泡合成樹脂層用);PVC樹脂 
                         
  100重量部可塑剤(DOP)         
               50重量部二次可塑剤
(ドデシルベンゼン)          10重量部
難燃可塑剤(塩素化パラフィン)          
10重量部充填剤(CaCO3)          
           60重量部安定剤(Ba−Zn
系)                    3重量
部熱分解型化学発泡剤               
         3重量部(約200℃で分解するA
DCA) ミネラルスピリット                
        5重量部着色剤(酸化チタン)   
                 15重量部熱膨張
型マイクロカプセル                
  6重量部(160℃×1分間で僅かに膨張を開始す
る松本油脂株式会社製商品名F−90) 難燃剤(三酸化アンチモン)            
    2重量部次いで、この発泡性合成樹脂層2上に
、下記配合からなるペースト状樹脂組成物Bを、ロータ
リースクリーンにより50g/m2の塗布量となるよう
に印刷して、印刷層3を形成した。 合成樹脂組成物B(印刷層用); PVC樹脂                    
        100重量部可塑剤(DOP)   
                     50重量
部二次可塑剤(ドデシルベンゼン)         
 10重量部難燃可塑剤(塩素化パラフィン)    
      15重量部充填剤(CaCO3)    
                 50重量部安定剤
(Ba−Zn系)                 
   3重量部熱分解型化学発泡剤         
               5重量部(約200℃
で分解するADCA) ミネラルスピリット                
        3重量部着色剤(酸化チタン)   
                 15重量部熱膨張
型マイクロカプセル                
  6重量部(160℃×1分間で僅かに膨張を開始す
る松本油脂株式会社製商品名F−90) しかる後、210℃で1分間加熱処理して、発泡性合成
樹脂層2の発泡、及び印刷層3の発泡,固定を行い、冷
却した。以上の結果、図1に示すように、発泡合成樹脂
層2及び印刷層3は、いずれも充分なボリューム感を有
すると共に、艶消し調で、かつスェードタッチの感触を
も有していた。また、印刷層3は、カスレ等の印刷不良
の発生していない美麗な印刷層3であった。なお、シー
ト全体の厚味Lは、1.0mmであり、壁紙として使用
するのに充分な厚味を有していた。
【0030】実施例2(第1発明の他の例)実施例1の
印刷層3用の合成樹脂組成物Bと、該合成樹脂組成物B
からマイクロカプセルを除いた合成樹脂組成物Cとを併
用し、先ず組成物Bにより印刷し、次いで組成物Cによ
り印刷する以外は、実施例1と同様にして印刷層3′を
形成し、図2に示す本発明シートを得た。同図において
、艶消し調でスェードタッチの感触を有しボリューム感
のある発泡合成樹脂層2上に形成されている印刷層3′
も充分なボリューム感を有し、該層3′の組成物Bによ
り形成されている模様部31は、落ち着いた艶消し調で
スェードタッチの感触を有する一方、組成物Cにより形
成されている模様部32は、光沢を有していた。また、
印刷層3′は、カスレ等の印刷不良の発生していない美
麗な印刷層3′であった。なお、シート全体の厚味Lは
、0.9mmであり、壁紙として使用するのに充分な厚
味を有していた。
【0031】実施例3(第1発明の他の例)実施例1の
印刷層3用の合成樹脂組成物Bの代わりに印刷インクと
して大日精化株式会社製のグラビアインクを使用し、か
つ印刷手段としてグラビアロールを用い、塗布量を6g
/m2とする以外は、実施例1と同様にして印刷層3″
を形成し、図3に示す本発明シートを得た。 同図において、艶消し調でスェードタッチの感触を有し
ボリューム感のある発泡合成樹脂層2上に形成されてい
る印刷層3″は、光沢を有していた。また、印刷層3″
は、カスレ等の印刷不良の発生していない美麗な印刷層
3″であった。なお、シート全体の厚味Lは、0.9m
mであり、壁紙として使用するのに充分な厚味を有して
いた。
【0032】実施例4(第2発明の例)実施例1の発泡
合成樹脂層2用の合成樹脂組成物Aを、実施例1と同様
に、難燃紙1上にコーティングした後、210℃で1分
間加熱処理して、発泡性合成樹脂層2の発泡,固定を行
い、冷却し、発泡合成樹脂層2を形成した。この後、発
泡合成樹脂層2をヒーターで160℃以上に再加熱し、
エンボスロールにてエンボス加工し、図4に示す本発明
シートを得た。同図において、艶消し調でスェードタッ
チの感触を有しボリューム感のある発泡合成樹脂層2は
、その表面に、凹凸感に富むばかりでなくエッジの切り
立ったシャープな感触を有するエンボス加工層4が形成
されていた。また、該発泡合成樹脂層2の表面は美麗で
あり、破裂痕等は生じていなかった。なお、シート全体
の厚味Lは、0.75mmであり、壁紙として使用する
のに充分な厚味を有していた。
【0033】実施例5(第3発明の例)実施例1の発泡
合成樹脂層2用の合成樹脂組成物Aからマイクロカプセ
ルを除いた合成樹脂組成物Eを使用する以外は、実施例
1と同様にして、図5に示す本発明シートを得た。同図
において、光沢のある発泡合成樹脂層2′上に形成され
ている印刷層3は、充分なボリューム感を有すると共に
、艶消し調で、かつスェードタッチの感触をも有してい
た。また、印刷層3は、カスレ等の印刷不良の発生して
いない美麗な印刷層3であった。なお、シート全体の厚
味Lは、0.8mmであり、壁紙として使用するのに充
分な厚味を有していた。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明シートによ
れば、熱分解型マイクロカプセルを使用する発泡合成樹
脂層及び印刷層を艶消し調とすることができる。
【0035】特に、第1発明では、印刷を施すべき発泡
性の合成樹脂層を、何ら膨張させることなく、かなりの
平坦性を保持させてゲル化することができるため、美麗
な印刷層を形成することができる。
【0036】また、第2発明では、充分なボリューム感
のある発泡合成樹脂層にエンボス加工を施すため、該エ
ンボス加工により形成される凹凸模様は、凹凸感に富む
ものとなる。
【0037】更に、第3発明では、上記のように化学発
泡剤とマイクロカプセルとを使用して形成される印刷層
がボリューム感を有するため、該印刷層の下には美麗な
印刷が形成される高い平坦性を有する単なる合成樹脂層
であればよく、材料コストの大幅な低減を図ることがで
きる。勿論、この合成樹脂層を発泡層とすれば、一層ボ
リューム感に富むシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明シートの一実施例を示す説明図である
【図2】第1発明シートの他の実施例を示す説明図であ
る。
【図3】第1発明シートの更に他の実施例を示す説明図
である。
【図4】第2発明シートの一実施例を示す説明図である
【図5】第3発明シートの一実施例を示す説明図である
【符号の説明】
1              基材 2,2′        発泡合成樹脂層3,3′,3
″  印刷層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の全面に、ゲル化の際には実質的に膨
    張しない、熱分解型化学発泡剤と熱膨張型マイクロカプ
    セルを含有する塩化ビニル系樹脂ペーストにより形成さ
    れてなる発泡合成樹脂層が設けられ、該発泡合成樹脂層
    上に、印刷層が形成されてなることを特徴とする装飾シ
    ート。
  2. 【請求項2】印刷層が、■請求項1に記載の塩化ビニル
    系樹脂ペースト,■請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂
    ペーストから熱分解型化学発泡剤を除いた塩化ビニル系
    樹脂ペースト,■請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂ペ
    ーストから熱膨張型マイクロカプセルを除いた塩化ビニ
    ル系樹脂ペースト,■合成樹脂塗料,のいずれか1種以
    上を使用したものであることを特徴とする請求項1記載
    の装飾シート。
  3. 【請求項3】基材の全面に、ゲル化の際には実質的に膨
    張しない、熱分解型化学発泡剤と熱膨張型マイクロカプ
    セルを含有する塩化ビニル系樹脂ペーストにより形成さ
    れてなる発泡合成樹脂層が設けられ、該発泡合成樹脂層
    をエンボス加工してなることを特徴とする装飾シート。
  4. 【請求項4】基材の全面に、熱分解型化学発泡剤が添加
    されてなる発泡合成樹脂層又は該発泡剤未添加の非発泡
    合成樹脂層が設けられ、該発泡又は非発泡合成樹脂層上
    に、請求項2の■及び/又は■の塩化ビニル系樹脂ペー
    ストを使用した印刷層又は該塩化ビニル系樹脂ペースト
    と請求項2の■の塩化ビニル系樹脂ペースト及び/又は
    ■の合成樹脂塗料とを併用した印刷層が形成されてなる
    ことを特徴とする装飾シート。
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