JP2998253B2 - 発泡化粧材の製造方法 - Google Patents

発泡化粧材の製造方法

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JP2998253B2 JP3066876A JP6687691A JP2998253B2 JP 2998253 B2 JP2998253 B2 JP 2998253B2 JP 3066876 A JP3066876 A JP 3066876A JP 6687691 A JP6687691 A JP 6687691A JP 2998253 B2 JP2998253 B2 JP 2998253B2
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁紙材、天井材などの
内装材に使用して好適な発泡化粧材の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】発泡剤を使用した化粧材の製造方法は従
来から種々提案されており、例えば、基材上に有機発泡
剤を含んだ合成樹脂層を設け、その上に発泡抑制剤入り
インキを用いて印刷を施した後、加熱発泡させて凹凸模
様を形成する方法、基材上に第1の有機発泡剤含有合成
樹脂層を設け、その表面に発泡抑制剤入りインキで絵柄
を形成した後、この上に更に前記第1の有機発泡剤より
も高い分解温度を有す第2の有機発泡剤含有合成樹脂層
を設け、これを加熱発泡させて凹凸模様を形成する方
法、などが知られている。
【0003】しかしながら、上記従来技術によると、発
泡剤はいずれも有機発泡剤を使用しており、その結果加
熱発泡後の表面の光沢は高く、所謂「塩ビ感」を呈する
為、高級感に乏しく、更に外力が加わった際、発泡層が
潰れやすい、といった問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点に鑑みなされたもので、目的とするところは、
外観が艶消し調でしかもペンキを塗った様な高級感のあ
る意匠表現を可能とし、外力が加わっても、発泡層が潰
れにくくしかも、凹凸感に富んだ発泡化粧材の製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の発泡化粧材の製造方法は、基材上に、アゾ
ジカルボンアミド(ADCA)系とオキシビスベンゼン
スルホニルヒドラジッド(OBSH)系の2種の有機発
泡剤を含んだ第1の発泡性樹脂層を設け、該第1の発泡
性樹脂層上に発泡抑制物質を含むインキで絵柄を形成
し、この上に更に揮発性の炭化水素を内包物質とするカ
プセル発泡剤を含んだ第2の発泡性樹脂層を設けた後、
前記第1及び第2の発泡性樹脂層を加熱して発泡させる
ことを特徴とする。また前記第2の発泡性樹脂層の樹脂
が、110℃〜140℃でゲル化する熱可塑性の共重合
体であることを特徴とする。
【0006】次に図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。まず、本発明の化粧板の構成として、基材1上に、
2種の有機発泡剤を含有した第1の発泡性樹脂層2を塗
設し、表面に発泡抑制剤を含むインキで絵柄層3を形成
し、この上に更にカプセル発泡剤を含有した第2の発泡
性樹脂層4を積層したものを用いる。
【0007】基材1は、紙、不織布、布、合成樹脂フィ
ルム等のシート状のもの、合板、金属板等の板状のもの
等、任意に使用することができる。
【0008】第1の発泡性樹脂層2に含まれる2種の有
機発泡剤は、ADCA系及びOBSH系の有機発泡剤が
最も好ましく使用出来る。本発明の発泡層の形成におい
て、ADCA系の有機発泡剤は、発泡層全体の厚み及び
発泡抑制による凹部形成に必要な発泡剤であり、OBS
H系の有機発泡剤は、発泡層中の大きなガスの溜まりを
形成するのに必要な発泡剤である。
【0009】第2の発泡性樹脂層4に含まれるカプセル
発泡剤は、熱可塑性樹脂の中空の粒子で、中空部分に揮
発性物質(例えばイソブタンなどの揮発性炭化水素)が
封入されている。カプセルを形成する樹脂には、塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体などが用いられ、
カプセルの粒径としては好ましくは5μm〜20μmの
ものが使用される。かかるカプセル発泡剤は加熱により
封入されている揮発性物質が揮発することによって発泡
し、発泡層表面がマット調に仕上がり更に外力が加わっ
ても発泡層が潰れにくくなるといった効果を発揮する。
【0010】また、第1の発泡性樹脂層2を構成する樹
脂としては、塩化ビニル樹脂などが好適であり、第2の
発泡性樹脂層4を構成する樹脂としては、第1の発泡性
樹脂層2の加熱発泡により発生するガスを外部に逃がさ
ない為に110℃〜140℃でゲル化する塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体などの熱可塑性の共重合体を使用す
る。
【0011】第1及び第2の発泡性樹脂層を基材1上に
形成するには、グラビアコート、ロールコート、リバー
スコート、ナイフコート、スクリーン印刷法等、任意の
方法でよい。
【0012】次に、発泡抑制物質を含むインキによる絵
柄層3の形成は、第1の発泡性樹脂層2を乾燥ゲル化し
た後、公知の印刷手段により行ない、該発泡抑制物質と
してトリメリット酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン
酸などが用いられる。発泡剤を加熱発泡せしめる方法は
例えば加熱炉等に入れるなど任意である。
【0013】上記のようにして得られた積層体を加熱処
理して発泡させる。加熱温度は150℃〜180℃、加
熱時間は60秒〜80秒が適当である。
【0014】発泡初期段階では、発泡抑制物質含有イン
キで印刷されている部分は、発泡抑制物質の作用によ
り、発泡しない状態のまま保持されるが、発泡抑制物質
含有インキの印刷されていない部分の第1の発泡性樹脂
層2内の発泡剤は、既に分解を開始して分解ガスを発生
し、第2の発泡性樹脂層4内のカプセル発泡剤もほぼ同
時に発泡し始めている。
【0015】ところで、第1の発泡性樹脂層2内で発生
する分解ガスは、第2の発泡性樹脂層4を構成している
共重合体の樹脂がゲル化状態になっている為、外部に逃
げることができず、第2の発泡性樹脂層4を上方に押し
上げて膨らんでいかざるを得ない。この過程において、
ADCA系の発泡剤による発泡は、発泡層全体の厚みを
形成する一方、発泡抑制物質を含んだインキにより印刷
された絵柄層3の部分のその発泡が抑えられる。またO
BSH系の発泡剤による発泡は、分解ガスの発生が急激
で、上記したように、外部に逃げる事ができない為、第
2の発泡性樹脂層4を上方に急激に押し上げる。
【0016】そして発泡が更に進むに従って、発泡層中
のADCA系及びOBSH系の発泡剤の発泡により形成
されたガス封入の微少なセルと大きなセルが多数集まっ
て、一つの大きな気泡となり、空洞5を形成する。
【0017】次に第2の発泡性樹脂層4内のカプセル発
泡剤は、発泡後、カプセル内のガスが外に逃げる事なく
カプセルが保持され、その発泡面をマット調に仕上げる
他、外力が加わってもカプセルを形成している樹脂の弾
力性などによりカプセルが潰れにくく、表面強度の向上
に優れた効果を発揮する。
【0018】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をより具体的
に説明する。
【0019】基材として重量75g/m2 の難燃紙を用
い、その表面に下記配合組成の第1の発泡性樹脂層を設
け、乾燥ゲル化した後、発泡抑制物質としてトリメリッ
ト酸を含むインキにて、任意の絵柄を印刷し、乾燥後、
更にこの上に下記配合組成の第2の発泡性樹脂層を積層
した。
【0020】 (第1の発泡性樹脂層配合組成)なお、部は重量部を表す。 塩化ビニル樹脂 100部 ジオクチルフタレート(DOP) 65部 安定剤(ナトリウム−亜鉛系) 3部 充填剤(炭酸カルシウム) 150部 OBSH系発泡剤 7部 ADCA系 〃 4部 チタン 15部 希釈剤 10部 (第2の発泡性樹脂層配合組成) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100部 ジオクチルフタレート(DOP) 50部 安定剤(亜鉛−錫系) 3部 カプセル発泡剤 5部 壁材:塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 内包物質:イソブタン 希釈剤 10部 これを180℃の加熱炉中を70秒間通過させ、全体を
発泡させて、所望の発泡化粧材を得た。
【0021】
【発明の効果】以上の詳細に説明したように、本発明の
発泡化粧材の製造方法によれば、マット調の高級な外観
を有し、外力が加わっても発泡層が潰れにくく、しかも
ボリューム感に富み、優れた凹凸感を備えた発泡化粧材
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡化粧材の構成を示す断面図であ
る。
【図2】本発明で得られる発泡化粧材の断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 第1の発泡性樹脂層 3 絵柄層 4 第2の発泡性樹脂層 5 空洞

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、ADCA系とOBSH系の2種
    の有機発泡剤を含んだ第1の発泡性樹脂層を設け、該第
    1の発泡性樹脂層上に発泡抑制物質を含むインキで絵柄
    を形成し、この上に更に揮発性の炭化水素を内包物質と
    するカプセル発泡剤を含んだ第2の発泡性樹脂層を設け
    た後、前記第1及び第2の発泡性樹脂層を加熱して発泡
    させることを特徴とする発泡化粧材の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第2の発泡性樹脂層の樹脂が110℃
    〜140℃でゲル化する熱可塑性の共重合体であること
    を特徴とする請求項1記載の発泡化粧材の製造方法。
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