JPH0122858B2 - - Google Patents
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- JPH0122858B2 JPH0122858B2 JP55183769A JP18376980A JPH0122858B2 JP H0122858 B2 JPH0122858 B2 JP H0122858B2 JP 55183769 A JP55183769 A JP 55183769A JP 18376980 A JP18376980 A JP 18376980A JP H0122858 B2 JPH0122858 B2 JP H0122858B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は熱可塑性合成樹脂発泡体の製造法に関
するものであり、更に特に発泡体の表面に不規則
凹凸模様を有する発泡体の製造法に関する。
するものであり、更に特に発泡体の表面に不規則
凹凸模様を有する発泡体の製造法に関する。
従来熱可塑性合成樹脂の可塑剤、熱安定剤、充
填等を配して成るコンパウンドに化学発泡剤を配
したものをシート状にし、これを化学発泡剤の分
解温度以上で加熱処理して発泡剤の分解に依つて
生じたガスを樹脂層に包含せしめて発泡シートを
得る方法は周知である。この場合、使われる熱可
塑性合成樹脂は例えばポリ塩化ビニルを例にとる
と、いわゆるサスペンシヨンレジンでは発泡剤を
含む配合物をカレンダーでシート化して布又は紙
等の基材上に貼合し、またペーストレジンでは同
様な配合物をコーテイング手段によつて基材上に
塗布した後、約100〜150℃で樹脂配合物をゲル化
して全体シート化する。しかるのち何れの場合に
も配合されている化学発泡剤の分解温度以上で加
熱処理して発泡シートが作られている。
填等を配して成るコンパウンドに化学発泡剤を配
したものをシート状にし、これを化学発泡剤の分
解温度以上で加熱処理して発泡剤の分解に依つて
生じたガスを樹脂層に包含せしめて発泡シートを
得る方法は周知である。この場合、使われる熱可
塑性合成樹脂は例えばポリ塩化ビニルを例にとる
と、いわゆるサスペンシヨンレジンでは発泡剤を
含む配合物をカレンダーでシート化して布又は紙
等の基材上に貼合し、またペーストレジンでは同
様な配合物をコーテイング手段によつて基材上に
塗布した後、約100〜150℃で樹脂配合物をゲル化
して全体シート化する。しかるのち何れの場合に
も配合されている化学発泡剤の分解温度以上で加
熱処理して発泡シートが作られている。
本発明者等は、シート化された樹脂配合物を化
学発泡剤の分解温度以上で加熱する前に該分解温
度以下の温度で乾式または湿式で熱処理した後
に、分解温度以上の温度に加熱して化学発泡剤を
発泡せしめることによつて発泡シート表面に特異
な不規則凹凸模様が極めて安定に現出することを
見出して本発明を完成するに至つた。
学発泡剤の分解温度以上で加熱する前に該分解温
度以下の温度で乾式または湿式で熱処理した後
に、分解温度以上の温度に加熱して化学発泡剤を
発泡せしめることによつて発泡シート表面に特異
な不規則凹凸模様が極めて安定に現出することを
見出して本発明を完成するに至つた。
発泡樹脂層の表面に特異な立体模様を形成させ
る方法としては、特公昭47−11911号及び同47−
32733号明細書に皺状表面を形成させる方法が開
示されている。これらの方法によれば樹脂層の溶
融時に異なる溶融粘度を有する2種類の樹脂、例
えば塩化ビニル樹脂等を2層に積層してシート化
した後発泡せしめることによつて発泡体表面に皺
状立体模様が形成される。上記の方法により皺状
模様を発泡体表面に現出するためには、積層され
る樹脂層を形成する2種類の樹脂の溶融粘度が互
いに相異ることが必須の条件であり作業が煩雑と
なり、更には各層の樹脂層の厚みが充分に厚くな
いと皺模様の発現状態が悪くなると云う欠点があ
る。
る方法としては、特公昭47−11911号及び同47−
32733号明細書に皺状表面を形成させる方法が開
示されている。これらの方法によれば樹脂層の溶
融時に異なる溶融粘度を有する2種類の樹脂、例
えば塩化ビニル樹脂等を2層に積層してシート化
した後発泡せしめることによつて発泡体表面に皺
状立体模様が形成される。上記の方法により皺状
模様を発泡体表面に現出するためには、積層され
る樹脂層を形成する2種類の樹脂の溶融粘度が互
いに相異ることが必須の条件であり作業が煩雑と
なり、更には各層の樹脂層の厚みが充分に厚くな
いと皺模様の発現状態が悪くなると云う欠点があ
る。
本発明者等は、この様な従来法の欠点を克服す
るために種々の検討をした結果、小突起が不規則
にかつ隙間なく塗布した形状で通常“蟇肌”と称
せられる表面を有する発泡体を得る方法を完成し
た。
るために種々の検討をした結果、小突起が不規則
にかつ隙間なく塗布した形状で通常“蟇肌”と称
せられる表面を有する発泡体を得る方法を完成し
た。
本発明の方法によれば、“蟇肌”状表面を有す
る発泡体は極めて容易にかつその形状を極めて安
定した形で得ることが出来る。
る発泡体は極めて容易にかつその形状を極めて安
定した形で得ることが出来る。
本発明における発泡体を得る方法について、熱
可塑性合成樹脂例えばポリ塩化ビニルのいわゆる
ペーストレジンによる発泡シート体の製造法を説
明する。上記ペーストレジンに可塑剤、熱安定
剤、充填剤、要すれば着色剤等をブレンドして得
られるゾルに化学発泡剤を配合して紙等の基材に
塗布し、乾燥ゲル化して発泡性樹脂脂シートを作
る。この際に用いる化学発泡剤は1種類でよい
が、分解温度の異る2種類以上の化学発泡剤を併
用する方が不規則凹凸模様の発現には好ましいこ
とがわかつた。用いる化学発泡剤としては、ヒド
ラジツド系、アゾジカルボンアミド系等通常用い
られる化学発泡剤のうちから適宜選択して、最終
の発泡樹脂製品が所要厚さになるような量をすれ
ばよい。このようにして得られた発泡性樹脂シー
トを得た後、そのゲル化温度以上で化学発泡剤の
分解温度以下の温度範囲、通常は150〜180℃の温
度範囲で15秒以上5分以下の時間をかけて乾式熱
処理をする。この際に、熱処理の温度が高すぎる
か熱処理時間が極端に長くなると発泡体表面に現
出する立体模様は明確にならない。また湿式熱処
理するときはゲル化が終了した発泡性樹脂シート
の基材の裏側から水をスプレイまたはグラビアコ
ート法等によつて5〜300gr/m2の範囲の量、
望ましくは10〜100gr/m2の範囲の量で施して
基材に吸収させる。湿式熱処理は化学発泡剤を一
種類だけ使用するときに特に好ましい結果を与え
る。なお、湿式熱処理の場合には化学発泡剤の分
解温度に直ちに加熱しても水の蒸発の潜熱が必要
なために直ぐに分解温度に達することはなく充分
良好な結果が得られる。しかるのち発泡剤の分解
温度以上の温度で発泡せしめると“蟇肌”状の特
異な不規則凹凸模様表面を有する発泡体が得られ
る。但し湿式熱処理をする場合は、吸水性を有す
る基材を用いた方が好ましい結果を与える。サス
ペンジヨンレジンを用いてカレンダーでシート化
したものを基材に貼合したものについても同様の
効果が得られるし、また、ロータリースクリーン
等の印刷手段によつて基材上に所望の図柄状にゾ
ルを載置して前記の処理を行つて発泡させても図
柄表面には“蟇肌”状の不規則凹凸模様が発現す
ることは云うまでもない。
可塑性合成樹脂例えばポリ塩化ビニルのいわゆる
ペーストレジンによる発泡シート体の製造法を説
明する。上記ペーストレジンに可塑剤、熱安定
剤、充填剤、要すれば着色剤等をブレンドして得
られるゾルに化学発泡剤を配合して紙等の基材に
塗布し、乾燥ゲル化して発泡性樹脂脂シートを作
る。この際に用いる化学発泡剤は1種類でよい
が、分解温度の異る2種類以上の化学発泡剤を併
用する方が不規則凹凸模様の発現には好ましいこ
とがわかつた。用いる化学発泡剤としては、ヒド
ラジツド系、アゾジカルボンアミド系等通常用い
られる化学発泡剤のうちから適宜選択して、最終
の発泡樹脂製品が所要厚さになるような量をすれ
ばよい。このようにして得られた発泡性樹脂シー
トを得た後、そのゲル化温度以上で化学発泡剤の
分解温度以下の温度範囲、通常は150〜180℃の温
度範囲で15秒以上5分以下の時間をかけて乾式熱
処理をする。この際に、熱処理の温度が高すぎる
か熱処理時間が極端に長くなると発泡体表面に現
出する立体模様は明確にならない。また湿式熱処
理するときはゲル化が終了した発泡性樹脂シート
の基材の裏側から水をスプレイまたはグラビアコ
ート法等によつて5〜300gr/m2の範囲の量、
望ましくは10〜100gr/m2の範囲の量で施して
基材に吸収させる。湿式熱処理は化学発泡剤を一
種類だけ使用するときに特に好ましい結果を与え
る。なお、湿式熱処理の場合には化学発泡剤の分
解温度に直ちに加熱しても水の蒸発の潜熱が必要
なために直ぐに分解温度に達することはなく充分
良好な結果が得られる。しかるのち発泡剤の分解
温度以上の温度で発泡せしめると“蟇肌”状の特
異な不規則凹凸模様表面を有する発泡体が得られ
る。但し湿式熱処理をする場合は、吸水性を有す
る基材を用いた方が好ましい結果を与える。サス
ペンジヨンレジンを用いてカレンダーでシート化
したものを基材に貼合したものについても同様の
効果が得られるし、また、ロータリースクリーン
等の印刷手段によつて基材上に所望の図柄状にゾ
ルを載置して前記の処理を行つて発泡させても図
柄表面には“蟇肌”状の不規則凹凸模様が発現す
ることは云うまでもない。
従来発泡樹脂表面に凹凸模様が現出するには、
エンボスロールを圧接してロール上の模様を転写
する方法が一般に行われており、エンボスロール
を用いない方法としては、前記した特公昭47−
11911号、同47−34733号の様な方法があるが、前
者はエンボスロールの製作費用が極めて高額であ
り、後者は2層塗工を要するため作業性において
劣る欠点を有する。本発明の方法によれば、特別
な設備等も要せず、一般的な普通の発泡シート製
造設備の範囲内で極めて効率的に特異な表面凹凸
模様を有する発泡体が得られる。
エンボスロールを圧接してロール上の模様を転写
する方法が一般に行われており、エンボスロール
を用いない方法としては、前記した特公昭47−
11911号、同47−34733号の様な方法があるが、前
者はエンボスロールの製作費用が極めて高額であ
り、後者は2層塗工を要するため作業性において
劣る欠点を有する。本発明の方法によれば、特別
な設備等も要せず、一般的な普通の発泡シート製
造設備の範囲内で極めて効率的に特異な表面凹凸
模様を有する発泡体が得られる。
第1図に本発明の方法によつて得られた表面に
不規則凹凸模様を有する発泡体シートを示す。1
は不規則凹凸模様面(蟇肌面)であり、2は基材
である。
不規則凹凸模様を有する発泡体シートを示す。1
は不規則凹凸模様面(蟇肌面)であり、2は基材
である。
以下に本発明の方法による実施例について述べ
るが、その実施態様はこれに限定されるものでは
ない。
るが、その実施態様はこれに限定されるものでは
ない。
実施例 1
配 合 (部)
ペーストレジン(PX−NL住友化学製) 100
DOP 45
BBP 20
安定剤(FL−23・アデカアーガス製) 3
酸化チタン 10
炭酸カルシユーム 15
発泡剤(AC#3M、永和化成製;分解温度208℃)
2 (AC#1、 〃 ;分解温度202℃) 3 上記配合のポリ塩化ビニルゾルを紙を基材とし
て150μの厚みに塗布し、ゲル化後、160℃で2分
間乾式加熱し、次いで210℃で1分間加熱して発
泡したところ、発泡層の総厚さは800μとなり、
発泡層表面には深さ約150μの小突起が不規則に
形成された鮮明な蟇肌模様が発現した。
2 (AC#1、 〃 ;分解温度202℃) 3 上記配合のポリ塩化ビニルゾルを紙を基材とし
て150μの厚みに塗布し、ゲル化後、160℃で2分
間乾式加熱し、次いで210℃で1分間加熱して発
泡したところ、発泡層の総厚さは800μとなり、
発泡層表面には深さ約150μの小突起が不規則に
形成された鮮明な蟇肌模様が発現した。
実施例 2
配 合 (部)
ペーストレジン 100
DOP 50
DBP 15
安定剤 3
酸化チタン 10
炭酸カルシユーム 15
発泡剤(AC−3M) 6
上記の配合を有するポリ塩化ビニルゾルを紙上
に200μの厚さで塗工ゲル化したのち、紙裏に70
gr/m2の割合で水を噴霧して吸収させたのち、
210℃で1分間発泡したところ、発泡層の総厚さ
が1.5mmの蟇肌模様を有する発泡シートが得られ
た。
に200μの厚さで塗工ゲル化したのち、紙裏に70
gr/m2の割合で水を噴霧して吸収させたのち、
210℃で1分間発泡したところ、発泡層の総厚さ
が1.5mmの蟇肌模様を有する発泡シートが得られ
た。
実施例 3
実施例1で用いたゾルを用いて紙上にスクリー
ン印刷し、実施例1と同様処理して発泡させたと
ころ、印刷図柄表面に鮮明な蟇肌模様を有する発
泡図柄が得られた。なおスクリーン印刷後のゾル
塗布厚さは80μ、発泡層の総厚さは600μであつ
た。
ン印刷し、実施例1と同様処理して発泡させたと
ころ、印刷図柄表面に鮮明な蟇肌模様を有する発
泡図柄が得られた。なおスクリーン印刷後のゾル
塗布厚さは80μ、発泡層の総厚さは600μであつ
た。
第1図は本発明方法によつて得られた表面に不
規則凹凸模様を有する発泡体シートの斜視図であ
る。 図中符号:1……不規則凹凸模様面、2……基
材。
規則凹凸模様を有する発泡体シートの斜視図であ
る。 図中符号:1……不規則凹凸模様面、2……基
材。
Claims (1)
- 1 少くとも1種類の化学発泡剤を含有する熱可
塑性合成樹脂コンパウンドを基材上に施こし、所
望により該コンパウンドをゲル化し、次いで該化
学発泡剤の分解温度以下の温度で乾式または湿式
熱処理した後、該化学発泡剤の分解温度以上の温
度に加熱して充分発泡させることを特徴とする表
面に不規則凹凸模様を有する発泡体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55183769A JPS57107823A (en) | 1980-12-26 | 1980-12-26 | Manufacture of foamed body having irregular uneven pattern on surface |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55183769A JPS57107823A (en) | 1980-12-26 | 1980-12-26 | Manufacture of foamed body having irregular uneven pattern on surface |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57107823A JPS57107823A (en) | 1982-07-05 |
JPH0122858B2 true JPH0122858B2 (ja) | 1989-04-28 |
Family
ID=16141635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55183769A Granted JPS57107823A (en) | 1980-12-26 | 1980-12-26 | Manufacture of foamed body having irregular uneven pattern on surface |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57107823A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05137267A (ja) * | 1991-11-12 | 1993-06-01 | Dia Semikon Syst Kk | 電源装置 |
US7497240B2 (en) | 2001-12-19 | 2009-03-03 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Tire including projections having sides of unequal length and an undercut extending beneath the apex |
CN102343674B (zh) * | 2011-04-15 | 2014-02-05 | 北京航空航天大学 | 具有柔性壁和仿鲨鱼皮微沟槽的复合减阻蒙皮的制作方法 |
CN113059798B (zh) * | 2021-04-01 | 2022-03-08 | 华中科技大学 | 一种3d打印仿鲨鱼皮磁流体液滴发电机及设计方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125268A (ja) * | 1974-08-27 | 1976-03-01 | Ishikawajima Harima Heavy Ind | Tawaagataidoshikikureen |
JPS5136299A (ja) * | 1975-07-28 | 1976-03-27 | Hitachi Ltd | Ehokishijushisoseibutsu |
-
1980
- 1980-12-26 JP JP55183769A patent/JPS57107823A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125268A (ja) * | 1974-08-27 | 1976-03-01 | Ishikawajima Harima Heavy Ind | Tawaagataidoshikikureen |
JPS5136299A (ja) * | 1975-07-28 | 1976-03-27 | Hitachi Ltd | Ehokishijushisoseibutsu |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57107823A (en) | 1982-07-05 |
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