JPH0311280Y2 - - Google Patents

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JPH0311280Y2
JPH0311280Y2 JP1987034197U JP3419787U JPH0311280Y2 JP H0311280 Y2 JPH0311280 Y2 JP H0311280Y2 JP 1987034197 U JP1987034197 U JP 1987034197U JP 3419787 U JP3419787 U JP 3419787U JP H0311280 Y2 JPH0311280 Y2 JP H0311280Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 藁屑等の入つた壁紙用紙上に、発泡熱塑性合成
樹脂の塗着されている部分と塗着されていない部
分とからなる印刷層を形成して、通気性、透湿性
を有し、立体感のある紙壁紙に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、所謂京壁風の壁紙として米秤量80〜200
g/m2の機械抄き和紙が壁紙用紙として多く使用
され、これに白色、土質色系の着色をして、表面
に印刷模様、エンボス模様加工を施し、日本間の
感覚を出したものが存在する。
また抄造時に鋸屑を混入した壁紙(特公昭5−
1116号公報)も公知である。
(考案が解決しようとする問題点) ところが前者の京壁風の壁紙は、印刷模様だけ
では立体感が乏しく、エンボス模様の加工をした
ものは、壁紙の組織を必然的に破壊するので、壁
紙の強度を低下させる欠点があり、またエンボス
模様は施工時に裏面に糊を付けると壁紙に水分を
含み、壁紙の強度が弱くなり、壁紙が伸び、壁紙
を貼るときに壁紙に施したエンボス模様(絞り効
果)が無くなる欠点があつた。
また後者の壁紙は、混入されているものが鋸屑
であるから、和紙風の外観、触感が得られないば
かりか、混入部材が接触により剥離する欠点があ
る。もちろん、鋸屑に代えて藁屑等を混入させれ
ば、和紙風のものが形成できるであろうが、混入
した藁屑等が表面に露出してヒゲ状態に突出し不
体裁となるとともに、また他物との接触で剥離す
ることは免がれない。
(考案の目的) 本考案は、藁屑等の入つた壁紙用紙を三層構造
とするとともにエンボス加工を施さずに、適当な
通気性を具備させるようにして従来の欠点を解消
し、混入した藁屑等が表面に露出することなく微
細凹凸状態に透視されて、和紙風の外観、触感が
あり、また接触等によつて混入した藁屑等が剥離
されない紙壁紙を提供することを目的としてい
る。
(問題を解決するための手段) 本考案は前記目的を達成するために、壁紙用紙
4の上に、発泡熱可塑性合成樹脂の塗着されてい
る部分5と塗着されていない部分6とを7:3程
度の比率で均一に分散形成させた印刷層7を形成
した紙壁紙において、前記壁紙用紙4を、パルプ
繊維と藁屑、繭草屑、チガヤ屑、鋸屑、籾ガラ、
木毛その他の異形かつ異色材料との混合抄紙1か
らなる第二層を、混合紙料を抄紙してなる薄葉紙
2を抄き重ねた第一層と、裏打層としての紙層3
からなる第三層との間にサンドイツチとして積層
したものとし、その薄葉紙2上に前記印刷層7を
形成したことを特徴とするものである。
(実施例) 本考案の実施例について説明すれば、第1図に
示す如く、壁紙用紙4は、上から順に混合紙料を
抄紙してなる薄葉紙2からなる第一層と、パルプ
繊維と藁屑、繭草屑、チガヤ屑、鋸屑、籾ガラ、
木毛その他の異形かつ異色材料との混合抄紙1か
らなる第二層と、裏打層としての紙層3を設けた
第三層を積層した構成で、この壁紙用紙4上にロ
ータリースクリーン印刷機でポリ塩化ビニール樹
脂(PVC)ペーストを印刷してポリ塩化ビニー
ル樹脂の印刷層7が形成されている。
該ポリ塩化ビニール樹脂の印刷層7はポリ塩化
ビニール樹脂が塗着されている部分5と塗着され
ていない部分6とからなり、塗着面積比の割合
は、ポリ塩化ビニール樹脂が塗着される部分5は
全体の70〜80%前後が望ましく、ポリ塩化ビニー
ル樹脂が塗着されない部分6は20〜30%前後で、
しかもポリ塩化ビニール樹脂が塗着されない部分
6は出来るだけ該印刷層7全体に均一に分散され
る図柄とする。
前記の実施例では壁紙用紙4上にロータリース
クリーン印刷機でポリ塩化ビニール樹脂(PVC)
ペーストを印刷してポリ塩化ビニール樹脂の印刷
層7を形成したが、壁紙用紙4上に壁紙用紙4と
は異色のインキを使用して模様、図柄等8をグラ
ビア印刷等でした後、該模様、図柄等8上に、ポ
リ塩化ビニール印刷層7を印刷するものもある。
尚、前記の着色のための印刷はグラビア印刷に
替えてフレキソ印刷、スクリーン印刷を使用して
もよい。
第5図は、第4図の状態から、壁紙の表面を溌
水性を持たせるために、水溶性フツ素樹脂層9を
エアーナイフコーター、グラビア印刷機等でコー
テイングしたものを示している。
尚、コート剤としては、その他の溶剤タイプの
フツ素樹脂、アクリル系、ウレタン系、塩ビ系な
どのものが使用できる。
次に、本考案の製法について説明すると、第3
図の藁屑等の入つた壁紙用紙4の裏面に、接着剤
を塗布し、裏打紙11を貼着して、該壁紙用紙4
の表面に着色のための図形、模様等の印刷を施
し、あるいは施さずして、その上にスクリーン印
刷機で、ポリ塩化ビニール樹脂(PVC)ペース
トを印刷してポリ塩化ビニール樹脂の印刷層7を
形成し、該印刷層7上をヒーター(図示省略)で
加熱しながら移動させて、ポリ塩化ビニール樹脂
を発泡溶融させる。
尚、前記の場合には、発泡温度は180〜220℃、
スピードは15〜25m/minに設定する。
上記製法において使用したポリ塩化ビニール樹
脂ペーストの配合例は次のとおりである。
処 方 ポリ塩化ビニール樹脂 100部 (HULS AG製 ビニールE・7012) 可塑剤(DOP) 50部 安定剤(アデカアーガス製 FL21) 3部 充填剤(炭酸カルシユウム、酸化チタン) 43部 発泡剤(大塚化学(株)製 AZ−541) 6部 難燃剤(三酸化アンチモン) 7部 尚、前記の実施例ではポリ塩化ビニール樹脂を
使用したが、これに限定されるものではなく、熱
可塑性合成樹脂である塩化ビニール樹脂等の外、
ポリエチレン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ
スチレン、ポリプロピレンを適宜選択して使用し
てもよい。
本考案に使用する裏打紙11は、紀州製紙株式
会社製の70g/m2の難燃紙を使用したが、これに
限定されるものではなく70〜80g/m2であれば、
合成紙、不織布、アスベスト紙、通気性、透湿性
のある合成樹脂シート等その材質は自由である。
接着剤10は変性酢酸ビニール樹脂をXB−
3260(東亜ペイント株式会社製)を使用し、水溶
性フツ素樹脂はアサヒガードAG533(旭化成株式
会社製)を着量5g/m2にして使用した。尚、図
形、模様等8は必須ではなく、例えば、薄葉紙2
に地模様のあるもの、着色あるいはフレークを混
合したものを使用した場合には図形、模様8を省
略してもよい。
第一層の秤量は10〜25g/m2の低秤量のものを
使用し、その材料はNBKP.マニラ麻.模造古紙.
レーヨンが好適で、透明性のあるもので、第二層
の藁屑等の異形、異色材料の脱落、剥離を防止す
るものであることが必要である。
また藁屑の直径は約330μm、長さが約6.95〜
13.9mmのものを第二層のパルプ繊維中に分散して
使用するものである。
(考案の作用効果) 本考案は、壁紙用紙の上に、発泡熱可塑性合成
樹脂の塗着されている部分と塗着されていない部
分とを7:3程度の比率で均一に分散形成された
印刷層を形成した紙壁紙において、前記壁紙用紙
を、パルプ繊維と藁屑、繭草屑、チガヤ屑、鋸
屑、籾ガラ、木毛その他の異形かつ異色材料との
混合抄紙からなる第二層を、混合紙料を抄紙して
なる薄葉紙を抄き重ねた第一層と、裏打層として
の紙層からなる第三層との間にサンドイツチとし
て積層したものとし、その薄葉紙上に前記印刷層
を形成したから、パルプ繊維と藁屑等の混合抄紙
からなる第二層の表面が、薄葉紙で薄く保護され
るようになつつて、混入した藁屑等が表面に露出
することなく微細凹凸状態に透視され、和紙風の
外観、触感があり、また接触等によつて混入した
藁屑等が剥離されない紙壁紙を提供することがで
きる効果を達成する。
特に、発泡熱可塑性合成樹脂の塗着されている
部分と塗着されていない部分とを7:3程度の比
率で均一に分散形成された印刷層を、藁屑等入り
の第二層をサンドイツチした壁紙用紙上に形成し
たから、藁屑等による凹凸の模様と発泡合成樹脂
の塗着されている部分と塗着されていない部分の
凹凸模様とにより、極めて和紙に近い風合と凹凸
感により和室に好適な独特の立体感を有する紙壁
紙を提供できる。
さらに本考案の紙壁紙は、適度の通気性を有す
るから、結露せず、防カビ効果があるとともに、
エンボス模様による凹凸形成でないため、施工時
に紙壁紙の裏面に糊を付けても、糊の水分で紙が
延びないから凹凸模様が確保され、また継目部分
が目開きすることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基材となる壁紙用紙の平面
図、第2図は第1図のA−A線における説明断面
図、第3図は壁紙用紙4の表面に熱可塑性合成樹
脂の塗着されている部分と塗着されていない部分
とからなる印刷層を形成した一部拡大平面図、第
4図は第3図のB−B線における部分拡大説明端
面図、第5図は本考案の他の実施例を示す部分拡
大説明端面図である。 1……混合抄紙、2……薄葉紙、3……裏打層
としての紙層、4……藁屑等の入つた壁紙用紙、
5……熱可塑性合成樹脂が塗着されている部分、
6……熱可塑性合成樹脂が塗着されていない部
分、7……印刷層、8……図形、模様等、9……
水溶性フツ素樹脂層、10……接着剤、11……
裏打紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 壁紙用紙4の上に、発泡熱可塑性合成樹脂の塗
    着されている部分5と塗着されていない部分6と
    を7:3程度の比率で均一に分散形成させた印刷
    層7を形成した紙壁紙において、前記壁紙用紙4
    を、パルプ繊維と藁屑、繭草屑、チガヤ屑、鋸
    屑、籾ガラ、木毛その他の異形かつ異色材料との
    混合抄紙1からなる第二層を、混合紙料を抄紙し
    てなる薄葉紙2を抄き重ねた第一層と、裏打層と
    しての紙層3からなる第三層との間にサンドイツ
    チとして積層したものとし、その薄葉紙2上に前
    記印刷層7が形成されていることを特徴とする紙
    壁紙。
JP1987034197U 1987-03-09 1987-03-09 Expired JPH0311280Y2 (ja)

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JPS63143599U JPS63143599U (ja) 1988-09-21
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JPH051116A (ja) * 1991-06-21 1993-01-08 Nippon Oil & Fats Co Ltd 光学用樹脂

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