JPS602798A - 壁紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は裏打紙の上に表面化粧層を積層した壁紙に関す
るものである。

結露し湿気の帯びやすい壁面は、黴が繁殖して汚染し易
い。

特に壁紙１を接着施工した壁面では、塗着した°糊剤２
が壁紙１と壁面３との間に介在することになるので黴の
温床もなる。そして、糊剤２に発生した黴は、壁紙１に
被覆されているので表面に滲み出ても拭き取ることが出
来ず見苦しい汚れ跡を残すことになる。

このため防黴剤を配合した糊剤が壁紙施工用の標準接着
剤として設定され、その使用が奨励されるのであるが、
現実にはこの標準接着剤で施工されない場合が意外に多
い。

それは防黴剤の入手が遅れて工期に間に合わなかったり
、入手していても糊剤のｆＪｔｉｔ製時に配合し忘れた
り、配合すべき防黴剤の種類や配合量を間違えたりと言
った施工現場でのミスによるものと考えられるが、防黴
剤や壁紙及び糊剤の銘柄や種類は非常に多く、それらが
各施工現場毎に需要に応じて取捨選択して使用されるの
であるから、十分注意していても兎角ミスされがちにな
ると言うのが現状である。

このため壁紙を製造する工場において表面化粧層８を積
層するために使用する樹脂組成物に、例えば塩化ビニル
壁紙にあっては裏打紙に塗布する塩化ビニル樹脂組成物
に、クロス壁紙、にあっては裏打紙５にクロス６を貼り
合わすために塗布する接着剤に防黴剤を配合しておくと
いうことも考えられたが、前記の如く壁紙の銘柄や種類
が非常に多く、それと共に防黴剤や樹脂組成物の種類及
び壁紙の製造方法も多種多様であり、防黴剤を樹脂組成
物に配合するにあたってはそれらの相容性がそれぞれ問
題になるので、防黴剤を使用しての加工仕様や製品規格
の設定には多大な苦労を伴うものである。

そこで本発明は、壁紙１の表面化粧層８にではなく、又
、施工時に使用する糊剤２にでもなく、裏打紙５に防黴
剤を付与することとして、上記の問題を解決しようとす
るものである。

本発明において、裏打紙への防黴剤の付与方法の如何は
問われないが、裏打紙の製造時に使用するサイジング剤
に配合して付与することが望ましく、この場合サイジン
グ剤に防炎剤等を配合することもできる。

防黴剤としては公知の多くのもの、例えば２−（４−チ
アゾリル）ベンツイミダゾール、オキシキノリン系塩類
とニトロフミン系塩類と二価以上の金属塩類との混合物
、ビクアニド系化合物（クロルヘキシジン有機酸塩、ポ
リへキサメチレンビクアニジン塩酸塩）、オキシキノリ
ン（誘導体を含む）の塩（８−オキシキノリン銅）、ヘ
キサフルオロオリゴマー誘導体脂肪酸とニッケル又は銅
のアンモニウム塩もしくは水酸化物との混合物、オルガ
ノシリコーン第四級アンモニウム塩、フミン酸類の塩（
ナトリウム塩、アンモニウム塩）、Ｗ−クロル−Ｗ−イ
ソニトロアセトフェノン、ベンザルコニウムクロライド
系化合物、トリフォリン、カルペンダジム、沃化第一銅
等のほかフェルグソン石や褐廉石のような放射性鉱物粉
末も使用される。

しかして本発明によると、 （１）壁紙の種類に応じて実験・試験で確かめながら防
黴剤の種類やその配合量等を設定する必要がなくなり、
壁紙の加工仕様や品質規格が標準化され、壁紙の生産工
程が合理化される。

（２）防黴剤が裏打紙に隔てられた表面化粧層に付与さ
れるのではなく、施工用糊剤が直接塗布される裏打紙に
付与されているので施工用糊剤に防黴剤を配合する場合
と同様に効果的に作用することになる。

（３）施工現場での糊剤と防黴剤との調合が不要になる
ので施工が能率化され、防黴施工がミスなく行われるこ
とになる。

等の効果が生じる。

【図面の簡単な説明】

図は施工された本発明に係る壁紙の断面図である。 １・・・壁紙 ２・・・施工用糊剤 ３・・・施工壁面 ５・・・裏打紙 ６・・・表面クロス ７・・・接着剤 ８・・・表面化粧層 特許出願人　株式会社　用品織物 代理人　弁理士（８１８９）千葉茂雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 裏打紙の上に表面化粧層を積層した壁紙において、裏打
   紙が防黴剤を含有することを特徴とする壁紙。