JP3103306B2 - 装飾材とその製造方法 - Google Patents

装飾材とその製造方法

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JP3103306B2
JP3103306B2 JP08024657A JP2465796A JP3103306B2 JP 3103306 B2 JP3103306 B2 JP 3103306B2 JP 08024657 A JP08024657 A JP 08024657A JP 2465796 A JP2465796 A JP 2465796A JP 3103306 B2 JP3103306 B2 JP 3103306B2
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久 大山
泰正 高尾
裕二 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は装飾材に関し、と
くに低コストで、高級感のある大理石模様を現出する装
飾材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から熱可塑性樹脂を積層した装飾材
は公知である。就中、高級感を付与するために表面模様
を大理石調にすることも行われてきた。
【0003】大理石模様を有する熱可塑性樹脂装飾材を
製造するには、合成樹脂フィルムに大理石模様を印刷し
たものに透明層を被覆したものを積層する方法(特公昭
43−2598号)、また、着色した熱可塑性樹脂を板
状に圧延し、これを小部片に切断して最初の圧延方向を
直角の方向に圧延する方法(特公昭55−22258
号)が公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷による大
理石模様の付与は表面透明層の摩滅によって模様が消失
することがあり、またコスト的にも問題があった。ま
た、圧延による模様の付与は模様の方向性をなくすこと
はできるが、輪郭のぼやけた模様となり、さらに単調な
模様しか得ることができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の目的は、熱可
塑性樹脂を原料とした装飾材において、互いに異色の細
長い熱可塑性樹脂模様単位が隣接した模様シートを圧延
して得られたコールドマーク模様を表面に露出したこと
を特徴とする装飾材を得ることと、互いに異色の細長い
軟化状態の熱可塑性樹脂模様単位が隣接した模様シート
を該模様単位軟化温度よりも低い温度で圧延してコール
ドマーク模様を表面に露出させたシートを基材に積層さ
せたことを特徴とする装飾材の製造方法を提供すること
である。なお、上述のコールドマークとは、異色で隣接
した模様を形成した加熱軟化された熱可塑性シートを軟
化温度より低い温度で圧延し、波状の連続または不連続
模様部分と、それに隣接したスリップ部模様の組合せか
らなる模様のことをいう。
【0006】
【発明の実態の形態】以下、図面によって本願発明を説
明する。「図1」は本願発明装飾材の製造工程図であ
る。熱可塑性樹脂、可塑剤、充填材、安定剤、顔料を1
20〜160℃に設定したバンバリーミキサー1により
混合し、これを100〜150℃に設定したミキシング
ロール2にて混練することによって樹脂塊(パッド)3
を製造する。ここで、熱可塑性樹脂としてポリ塩化ビニ
ル樹脂(以下PVC樹脂という)、EVA(エチレン−
酢酸ビニルコポリマー)、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アクリル樹脂などが挙げられ、可塑剤としてDHP
(フタル酸ジイソヘプチル)、DOP(フタル酸ジ−2
−エチルヘキシル)など、充填材として炭酸カルシウム
など、安定剤としてバリウム亜鉛などが挙げられ、ま
た、各種顔料を用いることができる。
【0007】該パッド3を100〜120℃に設定した
カレンダーロール4にて圧延し、厚さ1.0〜3.0m
mのシート5とする。該シート5をクラッシャー6にて
粉砕し、ふるい分けをして所定の大きさのチップ7を得
る。チップの径は5〜20mmが望ましい。上記顔料と
は色の異なる顔料を用いてチップを製造し、色の異なる
チップを数種類用意する。
【0008】数種類の色の異なるチップ7を適当な比率
でミキサー8にて混合し、コンベア上に散布する。これ
をヒーター9にて90〜150℃に加熱した後、シータ
ーミルロール10で圧延し、1.0〜2.0mmのシー
ト状とし、さらにカッター11にて適当な長さに切断し
て流れ模様シート12を得る。この流れ模様シート12
は「図2」のように表面上に製造ライン方向に細長い模
様単位が形成されており、隣接した異なった色の単位が
互いに密着している。
【0009】流れ模様シート12をターンテーブル13
にて流れ模様の方向が製造ラインの流展方向と直角にな
るように向きを変え、同様の流れ模様シートを厚さ15
〜30mmまで積み重ねたシート積層体14を、ヒータ
ー15で90〜150℃に加熱する。これを30〜60
℃に設定したカレンダーロール16にて圧延すると、
「図3」に示すように流れ模様シート12を積み重ねた
シート積層体14が軟化温度で加熱されており、これを
軟化温度以下に設定されたカレンダーロール16にて圧
延することによって、シート表面が冷却されてスムース
に圧延されず、「図3」の層AがA1、A2、A3、層B
がB1、B2、B3、B4、層CがC1、C2と断裂し、層A
が裂けた間隙から層B、層Cの断裂した部分が表面に露
出し、ローラーがシート上をスリップすることによっ
て、A1、A2、A3、B1、B2、B3、B4、C1、C2
うちの一部がスリップ部を形成し、その他の部分が粗面
部を形成する。これらの現象によって、シート表面の模
様も断裂を起し、複雑で連続または不連続的な波状模様
(コールドマーク)をシート表面に呈した厚さ2.0〜
5.0mmのシート17を得る。その表面模様を「図
4」に示す。
【0010】該シート17をヒーター18でさらに10
0〜150℃に加熱し、90〜130℃に設定したカレ
ンダーロール19で圧延することによってシートを厚さ
1.0mm〜4.0mmで表面を平滑にしたシート20
を得ることもできる。
【0011】該シート17もしくは20を冷却装置21
にて冷却し、打抜機22にて所定の大きさ(450mm
角が望ましい)に打ち抜いて本願装飾材23を得る。本
願装飾材の他の形態として該シート16の片面にさらに
基材を貼り付け、所定の大きさに打ち抜いたものでも良
く、該シートと基材の間に不織布等の補強材を積層して
も良い。上記のように製造された装飾材は、表面に材料
にリノリュームを用いた時のマーブル模様または大理石
に特徴的なひび割れ模様を呈し、意匠性が優れていた。
【0012】次に実施例を示す。
【実施例】PVC樹脂100重量部に対し、可塑剤とし
てDOP45重量部、充填材として炭酸カルシウム70
0重量部、安定剤2重量部、顔料10重量部を150℃
に設定したバンバリーミキサーにて混練し、さらに10
0〜150℃に設定したミキシングロールで混練し、パ
ッドを得る。
【0013】該パッドを100〜120℃に設定したカ
レンダーロールにて圧延し、厚さ2mmのシートとす
る。該シートをクラッシャーにて粉砕し、3メッシュの
ふるいを通し、径10mm以下のチップを得る。上記顔
料とは色の異なる顔料を用いてチップを製造し、色の異
なるチップを数種類用意する。
【0014】色の異なるチップ数種類を適当な比率でミ
キサーにて混合し、コンベア上に散布する。これをヒー
ターにて90〜150℃に加熱した後、シーターミルロ
ールで圧延し、1.0〜2.0mmのシート状とし、さ
らに適当な長さに切断して流れ模様シートを得る。
【0015】流れ模様シートを流れ模様の方向が製造ラ
インの流展方向と直角になるように向きを変え、厚さ1
5〜30mmに積み重ねた後、ヒーターで90〜150
℃に加熱する。これを30〜60℃に設定したカレンダ
ーロールにて冷間圧延し、厚さ3mmのシートを得た。
【0016】該シート材を100〜150℃に加熱し、
90〜130℃に設定したカレンダーロールで圧延する
ことによって厚さを2mmとし、また、表面を平滑にし
た。得られたシートを冷却し、450mm角に打ち抜い
て本願装飾材を得た。この装飾材は、表面にコールドマ
ークが露出しており、大理石調の外観が得られ、意匠的
に優れたものであり、製造装置も既存のものを用いるこ
とができ、製造時のコストパフォーマンスも良好であっ
た。
【0017】
【発明の効果】本願発明は次の効果を奏する。 表面にコールドマークが露出し、大理石調の外観が得
られ、意匠的に優れたものであった。 製造装置は既存のものを用いることができるので、製
造時のコストパフォーマンスも良好であった。 コールドマークは表面だけではなく、層の内部にも入
り込んでいるので、模様の摩滅がなかった。
【図面の簡単な説明】
「図1」 本願発明装飾材の製造工程図 「図2」 流れ模様シート 「図3」 コールドマーク形成機構の説明図 「図4」 本願発明装飾材の正面図
【符号の説明】
7:チップ 12:流れ模様シート 14:シート積層体 16:カレンダーロール A:積層体の最上層 B:Aの1つ下の層 C:Bの1つ下の層 A1、A2、A3:層Aが断裂した部分 B1、B2、B3、B4:層Bが断裂した部分 C1、C2:層Cが断裂した部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−261041(JP,A) 特開 昭55−121019(JP,A) 特開 昭62−21529(JP,A) 特開 昭59−98139(JP,A) 特開 平7−205338(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異色の細長い熱可塑性樹脂模様単
    位が隣接した模様シートを圧延して得られたコ−ルドマ
    −ク模様を表面に露出したことを特徴とする装飾材。
  2. 【請求項2】 細長い模様単位を流れ方向に対し、直角
    に圧延した請求項1の装飾材。
  3. 【請求項3】 互いに異色の細長い軟化状態の熱可塑性
    樹脂模様単位が隣接した模様シ−トを該模様単位軟化温
    度よりも低い温度で圧延してコ−ルドマ−ク模様を表面
    に露出させたシ−トを基材に積層させたことを特徴とす
    る装飾材の製造方法。
  4. 【請求項4】 細長い模様単位を流れ方向に対し、直角
    に圧延した請求項1の装飾材の製造方法。
  5. 【請求項5】 冷間ロ−ルによりコ−ルドマ−ク模様層
    が形成された後、第2ロ−ルにより表面が平滑にされた
    請求項1の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0624004U (ja) * 1992-07-03 1994-03-29 森 正明 道路安全通行板
JPH0643081U (ja) * 1991-12-09 1994-06-07 カネソウ株式会社 格子状溝蓋の緩衝装置

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EP1697110B1 (en) * 2003-12-23 2013-02-13 LG Chem. Ltd. Method for manufacturing a flooring of synthetic amorphous marble by a double embossing system
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