JP3087406B2 - 発泡化粧材 - Google Patents

発泡化粧材

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JP3087406B2 JP03339607A JP33960791A JP3087406B2 JP 3087406 B2 JP3087406 B2 JP 3087406B2 JP 03339607 A JP03339607 A JP 03339607A JP 33960791 A JP33960791 A JP 33960791A JP 3087406 B2 JP3087406 B2 JP 3087406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡化粧材に関し、特に
壁装材、天井材などの内装材に使用して好適な発泡化粧
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、壁紙材の凹凸感を出す技法とし
て、壁紙用裏打紙の上に塩ビペーストをコーティング
し、グラビア印刷により精度の高い柄を印刷し、メカニ
カルエンボスを行なうものや、同じく塩ビペーストコー
ティング後に発泡性のインキによるグラビア印刷を行な
い、発泡させることによって柄と同調した凹凸を形成す
る手法などが知られているが、いずれも下地の柄がはっ
きり表われて出るため、どうしても硬い表現になってし
まう欠点がある。
【0003】また、不織布を用いた壁紙材も知られてい
るが、これは不織布の上から塩ビペーストコーティング
を行ない、その上からメカニカルエンボスを行なうもの
で、従来この塩ビペースト中に使用されている可塑剤は
粘性が高く不織布に対する浸透性が非常に悪いために、
不織布が持つ柄の凹凸感が忠実に再現されずに消失して
しまうので、不織布の有する独特の素材感が全く生かさ
れない欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の解決すべき課題に鑑みなされたもので、その目的
は、深み感のある滑らかで柔らかいタッチの風合いを有
する発泡化粧材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するべく考えられたもので、本発明の発泡化粧材は、基
材上に、所望の柄を有する不織布を固定し、その上に、
前記不織布に対する浸透性の良い高級アルコールの混合
アジペート系可塑剤およびカプセル発泡剤を含む半透明
発泡樹脂層を設け、前記不織布が持つ柄の凹凸感を忠実
に再現してなることを特徴とするものである。
【0006】かかる本発明にあっては、不織布の上から
半透明の発泡樹脂層を塗設することで、不織布の持つ素
材感および不織布の柄の凹凸感を生かしながら、全体と
して滑らかで柔らかなタッチの風合いおよび柄の深み感
を表現することを可能にした。
【0007】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0008】本発明の一態様としては、図1に示すよう
に、基材1上に接着剤層2を設け、その上に不織布3を
固定し、さらに接着剤層4を介して、その上に半透明発
泡樹脂層5を設ける。
【0009】ここで使用する基材1としては、裏打紙な
ど化粧材の基材として一般的に用いられるものを任意に
使用することができるが、特に不透明度の高い(不透明
度96%以上)壁紙用難燃紙などが好ましく、着色紙を使
用してもかまわない。
【0010】本発明に使用する不織布3は、レーヨン、
アクリル等その材質は問わないが、不織布重量が7〜40
g/m2のものが好適である。また、不織布3の柄は、例
えば格子柄等、任意の柄を使用できる。
【0011】接着剤層2は、不織布3を基材1に固定す
るためのもので、レーヨン不織布を使用する場合には、
デンプン−酢酸ビニル系接着剤などが好適である。
【0012】また、接着剤層4は、不織布3中の空気を
脱気するためのもので、例えばポリビニルアルコール系
接着剤などが好適である。
【0013】不織布3の上に設ける半透明発泡樹脂層5
は、不織布3の上にカプセル発泡剤を含有する樹脂層を
塗設し、これを加熱してカプセル発泡剤を発泡せしめる
ことにより形成することができる。
【0014】カプセル発泡剤を使用することにより、ソ
フトイメージな風合いを表現でき、不織布の素材感を生
かすことができ、また発泡表面を滑らかにすることがで
きる。
【0015】用いられるカプセル発泡剤は、熱可塑性樹
脂の中空の粒子で、中空部分に揮発性物質(例えばイソ
ブタンなどの揮発性炭化水素)が封入されている。カプ
セルを形成する樹脂には、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体などが使用される。カプセルの粒径とし
ては好ましくは5μ〜20μのものが使用される。かかる
カプセル発泡剤は加熱により封入されている揮発性物質
が揮発することによって発泡する。既に市販されている
ものとしては、日本フェライト(株)製の「エクスパン
セル(商品名)」、松本油脂製薬(株)製の「ミクロパ
ールF−40(商品名)」などがある。
【0016】半透明発泡樹脂層5を構成する樹脂として
は、塩化ビニル樹脂などが好適である。
【0017】樹脂中に添加するカプセル発泡剤の量及び
樹脂の塗布量によって半透明感およびボリューム感はコ
ントロールすることが可能であるが、本発明において
は、カプセル発泡剤は例えば塩化ビニル樹脂 100重量部
に対して2〜4重量部使用するのが好ましく、また樹脂
の塗布量は 150〜 350g/m2であることが好ましい。
【0018】また前記の樹脂中にはカプセル発泡剤の
他、可塑剤、安定剤、難燃剤などの添加剤が含有されて
いる。
【0019】本発明で使用する可塑剤は、前記不織布3
に対する浸透性の良い成分を主成分とする可塑剤で、具
体的には粘性の低い高級アルコールの混合アジペート系
可塑剤等を使用することができる。このような可塑剤を
半透明発泡樹脂層5に含有することにより、不織布3の
柄の凹凸感をできうる限り忠実に表現することが出来
る。このような目的から、可塑剤は、半透明発泡樹脂層
を構成する樹脂 100重量部に対し30〜60重量部の範囲で
使用するのが好ましく、可塑剤を含有した半透明発泡樹
脂層用ペースト(塗布液)の粘度は1000〜2000cps 程度
とするのが好ましい。
【0020】カプセル発泡剤等を含有する樹脂層を不織
布3の上に形成するのには、グラビアコート、ロールコ
ート、リバースコート、ナイフコート等、公知の方法を
任意に用いて行えばよい。カプセル発泡剤を加熱発泡せ
しめる方法は例えば加熱炉等に入れるなど任意である。
【0021】半透明発泡樹脂層5の層厚は、目的とする
滑らかで柔らかな素材感を出すためには、発泡後の膜厚
で 0.1〜 0.5mm程度とするのが好ましい。
【0022】なお、基材1の上に、又は半透明発泡樹脂
層5の上に、あるいは基材1の上及び半透明発泡樹脂層
5の上の両方に、適宜所望の印刷を施すことにより、本
発明の化粧材の持つ柄の深み感がより一層向上する。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明する。
【0024】不透明度97%の着色裏打紙(坪量85g/
m2)の上に、デンプン−酢酸ビニル系接着剤を一様に塗
布し、この上に格子柄を有するレーヨン不織布(25g/
m2)を張り合わせ、さらにポリビニルアルコール系接着
剤を塗布した。次いで、この上に、下記に示す組成の発
泡樹脂層用塗布液をナイフコート法にて、樹脂塗布量 2
10g/m2(乾燥時)となるように塗布した。
【0025】 塗布液組成(単位は重量部) 塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂 38JK(日本ゼオン社製) 100 可塑剤 D−388 (三菱化成ビニル社製) 50 安定剤 KR−69A−10(共同薬品社製) 2 カプセル発泡剤 #051(イクスパンセル社製) 3 充填剤 ミネックス #7(白石工業社製) 25 稀釈剤 D−40(エクソン社製) 7 これを 190℃で50秒間加熱、発泡させることにより、本
発明に係る発泡化粧材が得られた。
【0026】得られた発泡化粧材は、不織布の持つ素材
感、柄の凹凸感が生かされ、全体として深み感のある滑
らかで柔らかいタッチの独特な風合いを有するものであ
った。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の発
泡化粧材によれば、不織布の持つ素材感および不織布の
柄の凹凸感を生かしながら、全体として滑らかな柔らか
いタッチで、従来には見られない深み感のある独特な風
合いが得られるという優れた効果を奏する。また、基材
の表面や半透明発泡樹脂層の表面に適宜絵柄印刷を施す
ことにより、さらに深みのある柄表現が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡化粧材の一構成例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 2,4 接着剤層 3 不織布 5 半透明発泡樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−127038(JP,A) 特開 平2−295730(JP,A) 特開 平2−296842(JP,A) 特開 昭56−−162655(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、所望の柄を有する不織布を固
    定し、その上に、前記不織布に対する浸透性の良い高級
    アルコールの混合アジペート系可塑剤およびカプセル発
    泡剤を含む半透明発泡樹脂層を設け、前記不織布が持つ
    柄の凹凸感を忠実に再現してなることを特徴とする発泡
    化粧材。
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