JP2993283B2 - 壁 紙 - Google Patents

壁 紙

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JP2993283B2
JP2993283B2 JP4210941A JP21094192A JP2993283B2 JP 2993283 B2 JP2993283 B2 JP 2993283B2 JP 4210941 A JP4210941 A JP 4210941A JP 21094192 A JP21094192 A JP 21094192A JP 2993283 B2 JP2993283 B2 JP 2993283B2
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満 中河原
勇司 高橋
臣吾 鳥海
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Toppan Printing Co Ltd
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内装材として使用する
壁紙に関するもので、詳しくは施工性に優れた難燃性の
壁紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の壁紙としては、紙基材の
上に塩化ビニル樹脂層を形成したいわゆる塩ビ壁紙が広
く利用されていたが、燃焼時に有毒ガスを発生すること
から火災等において有毒ガスによる人体への影響度の大
きさがしばしば問題となっている。
【0003】そこで、難燃性の裏打紙を使用し、これに
色や柄を印刷し、表面に樹脂加工やエンボスを施した難
燃性の壁紙が開発されたが、通気性と透湿性のバラン
スをとりにくく、施工後の経時変化により目開きが起こ
りやすい、塩ビ壁紙と比べて施工時のフレキシブル性
に劣る、ボリューム感が少なく、施工面の形状を拾い
やすい、貼替時にきれいに剥れにくい(いわゆるピー
ラブル性が劣る)等、全体として施工性に劣るという理
由からあまり利用されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の課題に鑑みなされたもので、施工性に優れた難燃
性の壁紙を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る壁紙は、難燃性の裏打紙の裏面に塗布
量3〜10g/m 無機材層を設けると共に、表面に
塗布量3〜5g/m 防湿材層、塗布量3〜10g/
無機材層および発泡アクリルエマルジョン層を順
に設けて成り、透湿度1000〜2000g/m・2
4hr、透気度4000〜5000秒(JIS P 8
117−1980)であることを特徴としている。
【0006】以下、本発明を詳述する。
【0007】図1は本発明の壁紙の構成を示す断面図で
ある。
【0008】本発明の壁紙の一態様は、図1に示すよう
に、裏打紙2の裏面に無機材層3を設け、また裏打紙2
の表面に順に防湿材層4、無機材層5、柄印刷層6およ
び発泡アクリルエマルジョン層7を設けたものである。
【0009】ここで使用する裏打紙2は、化粧材の基材
として一般的に用いられる難燃性のものを任意に使用す
ることができるが、特に不透明度の高い壁紙用難燃紙な
どが好ましく、着色紙を使用してもかまわない。
【0010】裏打紙2の裏面の無機材層3は、壁紙を貼
布する下地とのピーラブル性を改良するためのもので、
例えば水酸化アルミニウムなどが好適である。かかる無
機材の塗布量は3〜10g/mが好ましい。無機材層
3を塗布形成するのには公知の方法を任意に用いて行え
ばよい。
【0011】裏打紙2の表面の防湿材層4は、この上に
設ける無機材層5、発泡アクリルエマルジョン層7とと
もに、壁紙に通気性と透湿性の適度なバランスをもたせ
るためのもので、例えばアクリル酸エステル/Al(O
H)=60/40の混合物などが好適である。また、
防湿材層4は不透明度の改良にも寄与する。
【0012】防湿材層4の上に設ける無機材層5は、前
述と同様に水酸化アルミニウムなどが好適である。
【0013】ところで、本発明に係る壁紙は、通気性と
透湿性の適度なバランスをもたせるため、具体的には、
透湿度1000〜2000(g/m・24hr)、透
気度4000〜5000(秒)(これらの測定方法はJ
ISP8117−1980による。)の範囲に設定され
ることが望ましく、これによって従来のビニルクロスと
同等の良好な施工性が得られる。このためには、上記防
湿材層4に使用する防湿材の塗布量は3〜5g/m
あり、また上記無機材層5に使用する無機材の塗布量は
3〜10g/mであることが好ましい。
【0014】これらの防湿材層4および無機材層5の形
成は前述の無機材層3と全く同様な方法で行なうことが
できる。
【0015】無機材層5の上の柄印刷層6は、必要に応
じて設けられるもので、グラビア印刷などにより所望の
印刷を施すことによって形成することができる。
【0016】柄印刷層6(該柄印刷層6を有しない場合
には無機材層5)の上に設けられる発泡アクリルエマル
ジョン層7は、例えばカプセル発泡剤を含有するアクリ
ルエマルジョンを塗設し、これを加熱してカプヤル発泡
剤を発泡せしめることによって形成することができる。
【0017】カプセル発泡剤を使用することにより、ソ
フトイメージな風合いを表現でき、また発泡表面を滑ら
かにすることができる。
【0018】用いられるカプセル発泡剤は、熱可塑性樹
脂の中空の粒子で、中空部分に揮発性物質(例えばイソ
ブタンなどの揮発性炭化水素)が封入されている。カプ
セルを形成する樹脂には、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体などが使用される。カプセルの粒径とし
ては好ましくは5μ〜20μのものが使用される。かか
るカプヤル発泡剤は加熱により封入されている揮発性物
質が揮発することによって発泡する。既に市販されてい
るものとしては、日本フェライト(株)製の「エクスパ
ンセル(商品名)」、松本油脂製薬(株)製の「ミクロ
パールF−40(商品名)」などがある。
【0019】アクリルエマルジョンを構成する樹脂とし
ては、アクリル酸エステル系の樹脂が好適である。
【0020】樹脂中に添加するカプセル発泡剤の量及び
樹脂の塗布量によってボリューム感やフレキシブル性は
コントロールすることが可能であるが、本発明において
は、カプセル発泡剤は例えばアクリル酸エステル系樹脂
100重量部に対して5〜15重量部使用するのが好ま
しく、また樹脂の塗布量は30〜100g/mである
ことが好ましい。
【0021】また前記の樹脂中にはカプセル発泡剤の
他、可塑剤、安定剤、難燃剤などの添加剤が含有されて
いる。
【0022】発泡アクリルエマルジョン層7を形成する
のには、グラビアコート、ロールコート、リバースコー
ト、ナイフコート等、公知の方法を任意に用いて行えば
よい。カプセル発泡剤を加熱発泡せしめる方法は例えば
加熱炉等に入れるなど任意である。
【0023】発泡アクリルエマルジョン層7の層厚は、
発泡後の膜厚で0.3〜0.5m/m程度とするのが好
ましい。
【0024】
【作用】このような本発明の壁紙にあっては、基本的な
使用材料を難燃性材料で構成すると共に有機材料の使用
を出来る限り少なくする構造としたことにより、燃焼時
の煙濃度が少なくなり、有毒ガスの発生も非常に少なく
なる。
【0025】また、裏打紙の表面に防湿材層、無機材層
および発泡アクリルエマルジョン層を設けることによ
り、通気性と透湿性の適度なバランスを設定でき、さら
にボリューム感およびフレキシブル性を付与できる。ま
た、裏打紙の裏面に無機材層を設けることにより、下地
とのピーラブル性を改良できる。したがって、全体とし
て施工性に優れた壁紙が得られる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。
【0027】坪量160g/mの裏打紙TT−160
P(特殊製紙社製)を用い、その裏面に水酸化アルミニ
ウムを塗布量6g/mで塗布し、上記裏打紙の表面に
は、アクリル酸エステルと水酸化アルミニウムの60:
40(重量比)混合物を塗布量4g/mで塗布し、そ
の上にさらに水酸化アルミニウムを塗布量6g/m
塗布した。次いで、この上に、下記に示す組成のアクリ
ルエマルジョン塗布液をナイフコート法にて、樹脂塗布
量60g/m(乾燥時)となるように塗布した。
【0028】 塗布液組成(単位は重量部) アクリル酸エステル AD−46(カネボウNSC社製) 100 分散剤 ポイズ−520(花王社製) 1 消泡剤 ディフォーマ154(サンノブコ社製) 0.5 酸化チタン PVW−7T(住化カラー社製) 15 水酸化アルミニウム H−32(昭和電工社製) 80 カプセル発泡剤 551DU(エクスパンセル社製) 15 増粘剤 FX−928(日本カーバイド工業社製) 1.5 増粘剤 アロンA201(東亜合成化学社製) 0.12 これを140℃で50秒間加熱、発泡させることによ
り、本発明に係る壁紙が得られた。
【0029】得られた壁紙は以下に示すように、燃焼時
の煙濃度が少なく、有毒ガスの発生も非常に少なかっ
た。また、施工後の経時変化による不都合も起こらなか
った。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の
によれば、難燃性の裏打紙の裏面に無機材層を設け、
表面に防湿材層、無機材層および発泡アクリルエマルジ
ョン層を順に設けることにより、燃焼時の煙濃度が少な
く且つ有毒ガスの発生も非常に少ない難燃性の壁紙が得
られる。
【0032】また、本発明の壁紙によれば、壁紙の通気
性と透湿性の適度なバランスを保つことができて施工後
の経時変化による不都合が起こらない。さらに、壁紙と
してのボリューム感や施工時のフレキシブル性を持たせ
ることができ、貼替時のピーラブル性も改良され、全体
として施工性に優れた壁紙が得られる。すなわち、本発
明の壁紙は難燃性を有するとともに、従来の壁紙があま
り利用されていなかった最大の要因である施工性を改良
することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁紙の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
壁紙 2 裏打紙 3 無機材層 4 防湿材層 5 無機材層 6 柄印刷層 7 発泡アクリルエマルジョン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−126240(JP,A) 特開 平4−108200(JP,A) 特開 平4−126239(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21H 27/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】難燃性の裏打紙の裏面に塗布量3〜10g
    /m 2 無機材層を設けると共に、表面に塗布量3〜5
    g/m 2 防湿材層、塗布量3〜10g/m 2 無機材層
    および発泡アクリルエマルジョン層を順に設けて成り、
    透湿度1000〜2000g/m2・24hr、透気度
    4000〜5000秒(JIS P 8117−198
    0)であることを特徴とする壁紙。
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