JPH10130564A - 建装材塗工用水性組成物及び該水性組成物を塗工して なる建装材 - Google Patents
建装材塗工用水性組成物及び該水性組成物を塗工して なる建装材Info
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- JPH10130564A JPH10130564A JP30234196A JP30234196A JPH10130564A JP H10130564 A JPH10130564 A JP H10130564A JP 30234196 A JP30234196 A JP 30234196A JP 30234196 A JP30234196 A JP 30234196A JP H10130564 A JPH10130564 A JP H10130564A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な耐水性、耐引掻性及び耐摩耗性を有す
るとともに、その皮膜面の平滑性にも優れることによ
り、耐久性と美粧性を兼ね備えた立体的装飾効果を有す
る建装材を提供するための、建装材塗工用水性組成物を
提供すること。 【解決手段】 (イ)皮膜形成成分(ロ)充填剤及び
(ハ)熱膨張性マイクロカプセルを含有する水性組成物
であって、該皮膜形成成分が、合成ゴムラテックス又は
アクリル酸エステル系エマルジョンから選ばれる少なく
とも一種から成る第1成分90〜60重量%とエチレン
−酢酸ビニル共重合体エマルジョンから成る第2成分1
0〜40重量%とから形成されていることを特徴とする
建装材塗工用水性組成物。
るとともに、その皮膜面の平滑性にも優れることによ
り、耐久性と美粧性を兼ね備えた立体的装飾効果を有す
る建装材を提供するための、建装材塗工用水性組成物を
提供すること。 【解決手段】 (イ)皮膜形成成分(ロ)充填剤及び
(ハ)熱膨張性マイクロカプセルを含有する水性組成物
であって、該皮膜形成成分が、合成ゴムラテックス又は
アクリル酸エステル系エマルジョンから選ばれる少なく
とも一種から成る第1成分90〜60重量%とエチレン
−酢酸ビニル共重合体エマルジョンから成る第2成分1
0〜40重量%とから形成されていることを特徴とする
建装材塗工用水性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建装材塗工用水性
組成物及び該水性組成物を塗工してなる建装材に関す
る。
組成物及び該水性組成物を塗工してなる建装材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙等の基材に対して各種の塗
工手段を施すことにより装飾効果を付与せしめた建装材
が知られている。通常、そのような塗工手段としては、
塩化ビニル樹脂と可塑剤を主成分とする塩ビプラスチゾ
ルインキが多く用いられていたが、近年その使用に対し
ていくつかの問題点が指摘されている。
工手段を施すことにより装飾効果を付与せしめた建装材
が知られている。通常、そのような塗工手段としては、
塩化ビニル樹脂と可塑剤を主成分とする塩ビプラスチゾ
ルインキが多く用いられていたが、近年その使用に対し
ていくつかの問題点が指摘されている。
【0003】例えば、当該インキを用いて建装材を製造
する場合において可塑剤が常に微量揮散し、作業者の健
康を害する等の作業環境悪化の問題や使用後廃棄される
当該インキが自然環境に種々の悪影響を及ぼすとする環
境保全的な問題、又は、当該インキによる建装材が用い
られた建築物において火災が発生した場合に当該インキ
に由来する有毒な塩素系ガスが発生し、人命に対して重
大なる危険性を及ぼすとする防災上の問題等が、それら
の指摘の代表的なものである。
する場合において可塑剤が常に微量揮散し、作業者の健
康を害する等の作業環境悪化の問題や使用後廃棄される
当該インキが自然環境に種々の悪影響を及ぼすとする環
境保全的な問題、又は、当該インキによる建装材が用い
られた建築物において火災が発生した場合に当該インキ
に由来する有毒な塩素系ガスが発生し、人命に対して重
大なる危険性を及ぼすとする防災上の問題等が、それら
の指摘の代表的なものである。
【0004】そこで、当該技術分野においては、従来の
塩ビプラスチゾル系インキに代わる種々のインキ組成物
の開発が活発に行われており、中でも上述の各問題点を
ほぼ満足しうるものとして水性のインキ組成物が注目さ
れるに至り、例えば、特公平7ー57848号公報等に
よって既に提案されている。
塩ビプラスチゾル系インキに代わる種々のインキ組成物
の開発が活発に行われており、中でも上述の各問題点を
ほぼ満足しうるものとして水性のインキ組成物が注目さ
れるに至り、例えば、特公平7ー57848号公報等に
よって既に提案されている。
【0005】このような水性組成物、とりわけ立体的装
飾効果を目的としたものは、熱膨張性マイクロカプセル
等の体積膨張成分とともに、皮膜形成成分として、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が必須的に使用さ
れている。この理由は、恐らく、体積膨張成分に熱が加
えられて体積が膨張する際において、各種の皮膜形成成
分の中で特にEVAが皮膜形成性能を保持しつつ優秀な
伸縮性を示すためであると考えられ、とりわけ、そのよ
うな特性が示される温度範囲と上述の体積膨張時の温度
範囲が大概一致するという好都合な条件にも恵まれてい
たためであるものと考えられる。
飾効果を目的としたものは、熱膨張性マイクロカプセル
等の体積膨張成分とともに、皮膜形成成分として、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が必須的に使用さ
れている。この理由は、恐らく、体積膨張成分に熱が加
えられて体積が膨張する際において、各種の皮膜形成成
分の中で特にEVAが皮膜形成性能を保持しつつ優秀な
伸縮性を示すためであると考えられ、とりわけ、そのよ
うな特性が示される温度範囲と上述の体積膨張時の温度
範囲が大概一致するという好都合な条件にも恵まれてい
たためであるものと考えられる。
【0006】しかしながら、皮膜形成成分としてEVA
を単独で用いた場合にはEVA固有の性質に基づく種々
の欠点が露呈し、この種の建装材に要求される基本性能
が全く克服できない現状にある。すなわち、以下のよう
な欠点を有する。
を単独で用いた場合にはEVA固有の性質に基づく種々
の欠点が露呈し、この種の建装材に要求される基本性能
が全く克服できない現状にある。すなわち、以下のよう
な欠点を有する。
【0007】(1)耐水性欠如の点である。このため、
台所、トイレ、洗面場等の水回り箇所への使用は不可能
に近く、また、居間等への使用においても冬期における
結露発生時には深刻な問題が発生する。
台所、トイレ、洗面場等の水回り箇所への使用は不可能
に近く、また、居間等への使用においても冬期における
結露発生時には深刻な問題が発生する。
【0008】(2)皮膜強度欠如の点である。このた
め、耐引掻性及び耐摩耗性が劣り、傷がつき易すく部分
剥離を生じやすいという難点がある。
め、耐引掻性及び耐摩耗性が劣り、傷がつき易すく部分
剥離を生じやすいという難点がある。
【0009】(3)皮膜面の平滑性欠如の点である。こ
のため、ざらざらした手触り感を与えるとともに、視覚
的にも美粧性を欠き、装飾効果を主目的とするこの種の
用途においては致命的と言える欠点を有する。
のため、ざらざらした手触り感を与えるとともに、視覚
的にも美粧性を欠き、装飾効果を主目的とするこの種の
用途においては致命的と言える欠点を有する。
【0010】従って、立体的装飾効果に優れた建装材を
提供する水性組成物として実用に供しうるものは、未だ
存在しない状況にあり、その提供が待たれていた。
提供する水性組成物として実用に供しうるものは、未だ
存在しない状況にあり、その提供が待たれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な状況に鑑みなされたものであって、その目的とすると
ころは、良好な耐水性、耐引掻性及び耐摩耗性を有する
とともに、その皮膜面の平滑性にも優れることにより、
耐久性と美粧性を兼ね備えた立体的装飾効果を有する建
装材を提供するための、建装材塗工用水性組成物を提供
することにある。
な状況に鑑みなされたものであって、その目的とすると
ころは、良好な耐水性、耐引掻性及び耐摩耗性を有する
とともに、その皮膜面の平滑性にも優れることにより、
耐久性と美粧性を兼ね備えた立体的装飾効果を有する建
装材を提供するための、建装材塗工用水性組成物を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の目的
を達成するために種々検討を重ねた結果、皮膜形成成分
として合成ゴムラテックス又はアクリル酸エステル系エ
マルジョンを主成分として用いれば、如上の問題点が悉
く解決されることを見い出し、この知見に基づき更に研
究を重ねたところ、ついに本発明を完成するに至ったも
のである。
を達成するために種々検討を重ねた結果、皮膜形成成分
として合成ゴムラテックス又はアクリル酸エステル系エ
マルジョンを主成分として用いれば、如上の問題点が悉
く解決されることを見い出し、この知見に基づき更に研
究を重ねたところ、ついに本発明を完成するに至ったも
のである。
【0013】即ち、本発明は、(イ)皮膜形成成分
(ロ)充填剤及び(ハ)熱膨張性マイクロカプセルを含
有する水性組成物であって、該皮膜形成成分が、合成ゴ
ムラテックス又はアクリル酸エステル系エマルジョンか
ら選ばれる少なくとも一種から成る第1成分90〜60
重量%とエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンか
ら成る第2成分10〜40重量%とから形成されている
ことを特徴とする建装材塗工用水性組成物及び該水性組
成物を基材に塗工してなる建装材に関するものである。
(ロ)充填剤及び(ハ)熱膨張性マイクロカプセルを含
有する水性組成物であって、該皮膜形成成分が、合成ゴ
ムラテックス又はアクリル酸エステル系エマルジョンか
ら選ばれる少なくとも一種から成る第1成分90〜60
重量%とエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンか
ら成る第2成分10〜40重量%とから形成されている
ことを特徴とする建装材塗工用水性組成物及び該水性組
成物を基材に塗工してなる建装材に関するものである。
【0014】以下、本発明について更に詳述する。
【0015】本発明は、上述の通り、特定の皮膜形成成
分を特定の配合比率で用いるところに最大の特徴を有す
るものであり、これにより、従来問題とされていた課題
を克服することに成功したものである。
分を特定の配合比率で用いるところに最大の特徴を有す
るものであり、これにより、従来問題とされていた課題
を克服することに成功したものである。
【0016】即ち、本発明は、特定の皮膜形成成分とし
て、合成ゴムラテックス又はアクリル酸エステル系エマ
ルジョンから選ばれる少なくとも一種から成る第1成分
とエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンから成る
第2成分の2種類を組み合わせて構成されるものを選択
し、その配合比率を、第1成分が90〜60重量%、特
に80〜70重量%、第2成分が10〜40重量%、特
に20〜30重量%のものとしたものを用いることを特
徴とするものである。該配合比率が、この範囲を逸脱す
ると本発明の所期の目的は達成できない。
て、合成ゴムラテックス又はアクリル酸エステル系エマ
ルジョンから選ばれる少なくとも一種から成る第1成分
とエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンから成る
第2成分の2種類を組み合わせて構成されるものを選択
し、その配合比率を、第1成分が90〜60重量%、特
に80〜70重量%、第2成分が10〜40重量%、特
に20〜30重量%のものとしたものを用いることを特
徴とするものである。該配合比率が、この範囲を逸脱す
ると本発明の所期の目的は達成できない。
【0017】ところで、ラテックスやエマルジョンにお
いては、ポリマ−固形分量の異なるものが種々存する
が、上記の配合比率の範囲内とすれば、基材への塗布乾
燥後における皮膜中において大略第1成分のポリマ−重
量が第2成分のポリマ−重量を上回ることとなり、好適
な結果を導くことができる。
いては、ポリマ−固形分量の異なるものが種々存する
が、上記の配合比率の範囲内とすれば、基材への塗布乾
燥後における皮膜中において大略第1成分のポリマ−重
量が第2成分のポリマ−重量を上回ることとなり、好適
な結果を導くことができる。
【0018】本発明の皮膜形成成分の第1成分として
は、例えばスチレン−ブタジエンラバ−、ブタジエンラ
バ−、イソプレンラバ−、ニトリル−ブタジエンラバ
−、ウレタンラバ−(エラストマ−)、シリコ−ンラバ
−等の合成ゴムラテックス又はアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル
等の各種アクリル酸エステルをはじめ、アクリロニトリ
ル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル
酸エステル類等の各種モノマ−により構成されるアクリ
ル酸エステル系エマルジョンが挙げられ、これらを各単
独であるいは2種以上のものを組み合わせて用いること
ができる。
は、例えばスチレン−ブタジエンラバ−、ブタジエンラ
バ−、イソプレンラバ−、ニトリル−ブタジエンラバ
−、ウレタンラバ−(エラストマ−)、シリコ−ンラバ
−等の合成ゴムラテックス又はアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル
等の各種アクリル酸エステルをはじめ、アクリロニトリ
ル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル
酸エステル類等の各種モノマ−により構成されるアクリ
ル酸エステル系エマルジョンが挙げられ、これらを各単
独であるいは2種以上のものを組み合わせて用いること
ができる。
【0019】また、本発明の皮膜形成成分の第2成分と
しては、エチレンと酢酸ビニルの各モノマ−を任意の配
合比率で共重合して得られるエチレン−酢酸ビニル共重
合体エマルジョンであり、これに少量の塩化ビニルモノ
マ−を共重合させたものや、酢酸ビニル成分を部分ケン
化しビニルアルコ−ルを一部含む変性体であっても差し
支えない。
しては、エチレンと酢酸ビニルの各モノマ−を任意の配
合比率で共重合して得られるエチレン−酢酸ビニル共重
合体エマルジョンであり、これに少量の塩化ビニルモノ
マ−を共重合させたものや、酢酸ビニル成分を部分ケン
化しビニルアルコ−ルを一部含む変性体であっても差し
支えない。
【0020】このように本発明の皮膜形成成分は、上記
のような第1成分と第2成分の2種類を組み合わせて構
成されるものであるが、その作用を大別すると、主に前
者が皮膜形成後(即ち建装材としての実使用時におけ
る)の諸堅牢度の向上と表面平滑性に寄与するのに対し
て、後者が皮膜形成中(即ち、後述の熱膨張性マイクロ
カプセルの体積膨張時における)のひび割れやピンホ−
ルの発生防止に寄与することにより、これらが相乗的に
作用して好適な結果が得られるものと推測される。
のような第1成分と第2成分の2種類を組み合わせて構
成されるものであるが、その作用を大別すると、主に前
者が皮膜形成後(即ち建装材としての実使用時におけ
る)の諸堅牢度の向上と表面平滑性に寄与するのに対し
て、後者が皮膜形成中(即ち、後述の熱膨張性マイクロ
カプセルの体積膨張時における)のひび割れやピンホ−
ルの発生防止に寄与することにより、これらが相乗的に
作用して好適な結果が得られるものと推測される。
【0021】次に、本発明の充填剤としては、従来公知
の各種フィラ−類が特に限定なく使用されるが、とりわ
け重晶石、沈降性硫酸バリウム、ドロマイト(炭酸カル
シウムと炭酸マグネシウムの複塩を主成分とする鉱
石)、化学石コウから選ばれる少なくとも一種を用いる
ことが特に好適である。
の各種フィラ−類が特に限定なく使用されるが、とりわ
け重晶石、沈降性硫酸バリウム、ドロマイト(炭酸カル
シウムと炭酸マグネシウムの複塩を主成分とする鉱
石)、化学石コウから選ばれる少なくとも一種を用いる
ことが特に好適である。
【0022】これらは、所望される効果に応じて、例え
ば、分厚い皮膜厚が要求される場合には、硬度並びに増
容効果に優れる重晶石及び沈降性硫酸バリウムの使用が
好ましく、また、防燃効果が要求される場合には、炭酸
ガス発生能を有するドロマイトや結晶水放出能を有する
化学石コウ等の使用が好ましい。その他、カオリン、リ
トポン、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、ベントナイト、ケイソウ土等も使
用することができる。
ば、分厚い皮膜厚が要求される場合には、硬度並びに増
容効果に優れる重晶石及び沈降性硫酸バリウムの使用が
好ましく、また、防燃効果が要求される場合には、炭酸
ガス発生能を有するドロマイトや結晶水放出能を有する
化学石コウ等の使用が好ましい。その他、カオリン、リ
トポン、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、ベントナイト、ケイソウ土等も使
用することができる。
【0023】本発明の充填剤は、上記のものを各単独
で、あるいは2種以上のものを組み合わせて使用するこ
とができる。
で、あるいは2種以上のものを組み合わせて使用するこ
とができる。
【0024】本発明の熱膨張性マイクロカプセルとして
は、従来公知のものが特に限定なく使用される。例え
ば、アクリル酸エステル類、塩化ビニリデン、アクリロ
ニトリル、ウレタン等のホモポリマ−あるいはコポリマ
−から構成される熱可塑性樹脂を皮膜とする微小粒子中
に、エタン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等
の炭化水素系の揮発性膨張成分が内包されたものであ
り、粒径は、大略1〜50μmであって、膨張成分の沸
点以上に加熱した場合にその体積を5〜100倍程度に
増加するものが使用できる。
は、従来公知のものが特に限定なく使用される。例え
ば、アクリル酸エステル類、塩化ビニリデン、アクリロ
ニトリル、ウレタン等のホモポリマ−あるいはコポリマ
−から構成される熱可塑性樹脂を皮膜とする微小粒子中
に、エタン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等
の炭化水素系の揮発性膨張成分が内包されたものであ
り、粒径は、大略1〜50μmであって、膨張成分の沸
点以上に加熱した場合にその体積を5〜100倍程度に
増加するものが使用できる。
【0025】本発明の建装材塗工用水性組成物は、水
に、(イ)皮膜形成成分、(ロ)充填剤及び(ハ)熱膨
張性マイクロカプセルから成る3成分を分散させてなる
ものであるが、皮膜形成成分におけるラテックス及び/
又はエマルジョンのポリマ−固形分量が低濃度である場
合には更なる水の添加を要することなく、該皮膜形成成
分中に、直接、充填剤及び熱膨張性マイクロカプセルの
2成分を添加混合しても差し支えない。
に、(イ)皮膜形成成分、(ロ)充填剤及び(ハ)熱膨
張性マイクロカプセルから成る3成分を分散させてなる
ものであるが、皮膜形成成分におけるラテックス及び/
又はエマルジョンのポリマ−固形分量が低濃度である場
合には更なる水の添加を要することなく、該皮膜形成成
分中に、直接、充填剤及び熱膨張性マイクロカプセルの
2成分を添加混合しても差し支えない。
【0026】本発明の(イ)皮膜形成成分、(ロ)充填
剤及び(ハ)熱膨張性マイクロカプセルから成る3成分
の配合比率は、特に限定されるものではなく、所望の効
果、あるいは作業条件を加味して広い範囲から選択する
ことができる。例えば、(イ)成分100重量部に対し
て、(ロ)成分30〜500重量部、(ハ)成分1〜2
00重量部の範囲内で選択することができるが、好まし
くは、(イ)成分100重量部に対して、(ロ)成分6
0〜300重量部、(ハ)成分5〜150重量部の範囲
内で選択するのがよい。
剤及び(ハ)熱膨張性マイクロカプセルから成る3成分
の配合比率は、特に限定されるものではなく、所望の効
果、あるいは作業条件を加味して広い範囲から選択する
ことができる。例えば、(イ)成分100重量部に対し
て、(ロ)成分30〜500重量部、(ハ)成分1〜2
00重量部の範囲内で選択することができるが、好まし
くは、(イ)成分100重量部に対して、(ロ)成分6
0〜300重量部、(ハ)成分5〜150重量部の範囲
内で選択するのがよい。
【0027】また、本発明の水性組成物は、(イ)皮膜
形成成分、(ロ)充填剤及び(ハ)熱膨張性マイクロカ
プセルから成る3成分以外の添加剤の添加を否定するも
のではなく、下記の如き従来公知の添加剤が任意に添加
可能である。
形成成分、(ロ)充填剤及び(ハ)熱膨張性マイクロカ
プセルから成る3成分以外の添加剤の添加を否定するも
のではなく、下記の如き従来公知の添加剤が任意に添加
可能である。
【0028】そのような添加剤の一例を挙げると、エチ
レングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、グリセリン、
ポリエチレングリコ−ル、ソルビト−ル等の湿潤剤;パ
ラフィンワックス、オレフィンワックス、金属石鹸等の
撥水剤;ポリビニルアルコ−ル、カルボキシメチルセル
ロ−ス、アラビアゴム、ゼラチン等の水溶性糊料;及び
一般染顔料、蛍光染顔料、蓄光顔料、パ−ル顔料、サ−
モクロミック剤、フオトクロミック剤、エレクトロクロ
ミック剤、液晶、紫外線発光型色素、金粉、銀粉、ガラ
ス粉等の着色剤を挙げることができる。
レングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、グリセリン、
ポリエチレングリコ−ル、ソルビト−ル等の湿潤剤;パ
ラフィンワックス、オレフィンワックス、金属石鹸等の
撥水剤;ポリビニルアルコ−ル、カルボキシメチルセル
ロ−ス、アラビアゴム、ゼラチン等の水溶性糊料;及び
一般染顔料、蛍光染顔料、蓄光顔料、パ−ル顔料、サ−
モクロミック剤、フオトクロミック剤、エレクトロクロ
ミック剤、液晶、紫外線発光型色素、金粉、銀粉、ガラ
ス粉等の着色剤を挙げることができる。
【0029】その他、各種熱硬化性樹脂、架橋剤、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、体質顔料、消泡剤、
難燃剤、界面活性剤、有機溶剤、可塑剤、乾燥調整剤、
pH調整剤、抗菌剤、防虫剤、忌避剤、消臭剤、吸着
剤、香料、防腐剤等も勿論添加できることは言うまでも
ない。
線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、体質顔料、消泡剤、
難燃剤、界面活性剤、有機溶剤、可塑剤、乾燥調整剤、
pH調整剤、抗菌剤、防虫剤、忌避剤、消臭剤、吸着
剤、香料、防腐剤等も勿論添加できることは言うまでも
ない。
【0030】本発明の水性組成物が塗工される基材とし
ては、各種の紙類をはじめとして、この種の用途に使用
される従来公知のものであれば、いかなるものも対象と
することができ、何等限定されるものではない。
ては、各種の紙類をはじめとして、この種の用途に使用
される従来公知のものであれば、いかなるものも対象と
することができ、何等限定されるものではない。
【0031】また、その塗工方法も従来公知の各手法が
任意に選択可能であり、基材の全面若しくは部分に、又
は、図柄模様状に塗工することができる。
任意に選択可能であり、基材の全面若しくは部分に、又
は、図柄模様状に塗工することができる。
【0032】塗工方法としては、例えば、ナイフコーテ
ィング法、エアーナイフコーティング法、グラビアコー
ティング法、リバースコーティング法、ロールコーティ
ング法、バーコーティング法、スプレーコーティング
法、フラットスクリーン法、ロータリースクリーン法等
が挙げられる。
ィング法、エアーナイフコーティング法、グラビアコー
ティング法、リバースコーティング法、ロールコーティ
ング法、バーコーティング法、スプレーコーティング
法、フラットスクリーン法、ロータリースクリーン法等
が挙げられる。
【0033】本発明の水性組成物が塗工された建装材
は、基本的には、基材上に直接当該水性組成物が塗工さ
れた構成のものであるが、基材と水性組成物層との間に
プライマ−層等の付加的な層が設けられていたり、水性
組成物層上に更に保護層や着色層又は図柄層が別途設け
られていたり、又は、水性組成物層が多数回の塗工によ
り、任意に積層されたものであったとしても、本発明の
対象となる。本発明の建装材は、通常、上記の各塗工工
程後に熱処理による発泡(体積膨張)処理が施され、あ
るいは、その後、必要によりエンボス加工を施すことに
より、立体効果が付与されるものである。
は、基本的には、基材上に直接当該水性組成物が塗工さ
れた構成のものであるが、基材と水性組成物層との間に
プライマ−層等の付加的な層が設けられていたり、水性
組成物層上に更に保護層や着色層又は図柄層が別途設け
られていたり、又は、水性組成物層が多数回の塗工によ
り、任意に積層されたものであったとしても、本発明の
対象となる。本発明の建装材は、通常、上記の各塗工工
程後に熱処理による発泡(体積膨張)処理が施され、あ
るいは、その後、必要によりエンボス加工を施すことに
より、立体効果が付与されるものである。
【0034】立体処理手段としては、例えば、約100
℃〜250℃、好ましくは約130℃〜200℃の温度
で、数秒〜数分間、好ましくは約10秒〜1分間の加熱
処理を施すことにより、熱膨張性マイクロカプセルを発
泡(体積膨張)させることによって、立体効果が付与で
きる。また、所望により、この加熱処理と同時に、又
は、その処理の後、エンボスローラー等を用いてエンボ
ス加工を施すことによっても立体効果を付与することが
できる。更に、これらの処理の後、冷却ローラー等によ
る冷却処理を施すことも任意に適用可能である。
℃〜250℃、好ましくは約130℃〜200℃の温度
で、数秒〜数分間、好ましくは約10秒〜1分間の加熱
処理を施すことにより、熱膨張性マイクロカプセルを発
泡(体積膨張)させることによって、立体効果が付与で
きる。また、所望により、この加熱処理と同時に、又
は、その処理の後、エンボスローラー等を用いてエンボ
ス加工を施すことによっても立体効果を付与することが
できる。更に、これらの処理の後、冷却ローラー等によ
る冷却処理を施すことも任意に適用可能である。
【0035】本発明が対象とする建装材としては、例え
ば、壁紙の他、フローリング材(床材)、シーリング材
(天井材)、家具及びインテリア用品用化粧材等が挙げ
られる。
ば、壁紙の他、フローリング材(床材)、シーリング材
(天井材)、家具及びインテリア用品用化粧材等が挙げ
られる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例を挙
げ、本発明を更に説明するが、本発明はこれのみに限定
されるものではない。
げ、本発明を更に説明するが、本発明はこれのみに限定
されるものではない。
【0037】なお、以下において「部」とあるのは、
「重量部」を意味するものとする。
「重量部」を意味するものとする。
【0038】
【実施例1】皮膜形成成分の第1成分として、アクリル
酸エステル系エマルジョン(アクリル酸エチル−アクリ
ル酸ブチル−アクリロニトリル(1:1:1)3元共重
合体を50重量%含む水性エマルジョン)70部と、第
2成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジ
ョン(共重合体を50重量%含む水性エマルジョン)3
0部を混合し、攪拌下、充填剤成分として、重晶石80
部と化学石コウ40部、及び熱膨張性マイクロカプセル
として、アクリロニトリル/メタクリロニトリル系熱可
塑性樹脂によりペンタンを内包したもの(商品名:マツ
モトマイクロスフエア−F−85;松本油脂製薬製)4
0部をそれぞれ投入し、更に、シリコ−ン系消泡剤2
部、プロピレングリコ−ル5部を加えて、本発明の建装
材塗工用水性組成物を得た。
酸エステル系エマルジョン(アクリル酸エチル−アクリ
ル酸ブチル−アクリロニトリル(1:1:1)3元共重
合体を50重量%含む水性エマルジョン)70部と、第
2成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジ
ョン(共重合体を50重量%含む水性エマルジョン)3
0部を混合し、攪拌下、充填剤成分として、重晶石80
部と化学石コウ40部、及び熱膨張性マイクロカプセル
として、アクリロニトリル/メタクリロニトリル系熱可
塑性樹脂によりペンタンを内包したもの(商品名:マツ
モトマイクロスフエア−F−85;松本油脂製薬製)4
0部をそれぞれ投入し、更に、シリコ−ン系消泡剤2
部、プロピレングリコ−ル5部を加えて、本発明の建装
材塗工用水性組成物を得た。
【0039】かかる水性組成物を、基材(120g/m
2の壁装用純白紙)上ヘ、アプリケ−タ−により200
g/m2となる様に全面塗工し、120℃で1分間乾燥
した。その後、グラビアインキにより水性組成物による
皮膜上へ任意の図柄模様を印刷した後、180℃30秒
間の熱処理を施すことにより、該水性組成物皮膜の体積
膨張を誘起した。そして、該体積膨張面上に凹凸エンボ
ス加工を施すことにより、美粧性に優れた立体的装飾効
果を有する壁紙である、本発明の建装材を得た。
2の壁装用純白紙)上ヘ、アプリケ−タ−により200
g/m2となる様に全面塗工し、120℃で1分間乾燥
した。その後、グラビアインキにより水性組成物による
皮膜上へ任意の図柄模様を印刷した後、180℃30秒
間の熱処理を施すことにより、該水性組成物皮膜の体積
膨張を誘起した。そして、該体積膨張面上に凹凸エンボ
ス加工を施すことにより、美粧性に優れた立体的装飾効
果を有する壁紙である、本発明の建装材を得た。
【0040】このようにして得られた壁紙は、耐水性、
耐引掻性等の諸堅牢度に優れたものであり、また表面が
平滑で美粧性に富んだものであり、該壁紙の裏面(非塗
工面)に粘着剤を塗工し、壁面に貼着することにより、
壁面に対して優れた立体的装飾効果を付与することがで
きるものであった。
耐引掻性等の諸堅牢度に優れたものであり、また表面が
平滑で美粧性に富んだものであり、該壁紙の裏面(非塗
工面)に粘着剤を塗工し、壁面に貼着することにより、
壁面に対して優れた立体的装飾効果を付与することがで
きるものであった。
【0041】
【比較例1】実施例1において、第1成分70部を第2
成分70部に代える(即ち、皮膜形成成分として、第2
成分のみ100部用いる)ことを除き、他は全て実施例
1と同様にして水性組成物を得るとともに、かかる水性
組成物を用いることを除いて、他は全て実施例1と同様
にして壁紙を得た。
成分70部に代える(即ち、皮膜形成成分として、第2
成分のみ100部用いる)ことを除き、他は全て実施例
1と同様にして水性組成物を得るとともに、かかる水性
組成物を用いることを除いて、他は全て実施例1と同様
にして壁紙を得た。
【0042】かかる壁紙は、実施例1のものに比し、耐
水性及び耐引掻性が劣り、また、その表面平滑性におい
ても劣っていたことから、実用に供し得ないものであっ
た。
水性及び耐引掻性が劣り、また、その表面平滑性におい
ても劣っていたことから、実用に供し得ないものであっ
た。
【0043】なお、皮膜形成成分として、第1成分/第
2成分を、それぞれ、10部/90部、30部/70部
及び50部/50部用いることにより、同様にして壁紙
を作成したところ、第1成分の配合比の増加に伴って、
耐水性等の堅牢度並びに平滑性の改善は見られたもの
の、いずれも、実施例1のものに比し劣っていた。
2成分を、それぞれ、10部/90部、30部/70部
及び50部/50部用いることにより、同様にして壁紙
を作成したところ、第1成分の配合比の増加に伴って、
耐水性等の堅牢度並びに平滑性の改善は見られたもの
の、いずれも、実施例1のものに比し劣っていた。
【0044】
【実施例2】実施例1において、第1成分として、アク
リル酸エステル系エマルジョン70部に代えて、合成ゴ
ムラテックス(ニトリル−ブタジエンラバ−を50重量
%含む水性ラテックス)70部を用いることを除き、他
は全て実施例1と同様にして水性組成物を得るととも
に、かかる水性組成物を用いることを除いて、他は全て
実施例1と同様にして、壁紙を得た。
リル酸エステル系エマルジョン70部に代えて、合成ゴ
ムラテックス(ニトリル−ブタジエンラバ−を50重量
%含む水性ラテックス)70部を用いることを除き、他
は全て実施例1と同様にして水性組成物を得るととも
に、かかる水性組成物を用いることを除いて、他は全て
実施例1と同様にして、壁紙を得た。
【0045】得られた壁紙は、実施例1のものと同様に
耐水性、耐引掻性、表面平滑性に非常に優れたものであ
り、卓越した立体的装飾効果を有するものであった。
耐水性、耐引掻性、表面平滑性に非常に優れたものであ
り、卓越した立体的装飾効果を有するものであった。
【0046】
【比較例2】この実施例2についても比較例1と同様の
比較実験を行ったが、効果はいずれも実施例2のものに
比し劣るものであった。
比較実験を行ったが、効果はいずれも実施例2のものに
比し劣るものであった。
【0047】
【実施例3】皮膜形成成分の第1成分として、アクリル
酸エステル系エマルジョン(アクリル酸エチル−アクリ
ロニトリル−スチレン(2:2:1)3元共重合体を5
5重量%含む水性エマルジョン)40部及び合成ゴムラ
テックス(ウレタンエラストマ−を50重量%含む水性
ラテックス)40部と、第2成分として、エチレン−酢
酸ビニル共重合体エマルジョン(共重合体を55重量%
含む水性エマルジョン)20部を混合し、攪拌下、充填
剤成分として、沈降性硫酸バリウム70部、ドロマイト
40部、水酸化アルミニウム10部、炭酸カルシウム1
0部及び二酸化チタン10部、並びに熱膨張性マイクロ
カプセルとして、マツモトマイクロスフェア−F85
(商品名;松本油脂製薬製)40部をそれぞれ投入し、
更に、着色剤として、アルミニウム銀粉20部若しくは
蓄光性顔料20部とともに、パラフインワックス20
部、プロピレングリコ−ル10部、ポリビニルアルコ−
ル1部、シリコ−ン系消泡剤1部、水10部を加えて、
本発明の建装材塗工用水性組成物を得た。
酸エステル系エマルジョン(アクリル酸エチル−アクリ
ロニトリル−スチレン(2:2:1)3元共重合体を5
5重量%含む水性エマルジョン)40部及び合成ゴムラ
テックス(ウレタンエラストマ−を50重量%含む水性
ラテックス)40部と、第2成分として、エチレン−酢
酸ビニル共重合体エマルジョン(共重合体を55重量%
含む水性エマルジョン)20部を混合し、攪拌下、充填
剤成分として、沈降性硫酸バリウム70部、ドロマイト
40部、水酸化アルミニウム10部、炭酸カルシウム1
0部及び二酸化チタン10部、並びに熱膨張性マイクロ
カプセルとして、マツモトマイクロスフェア−F85
(商品名;松本油脂製薬製)40部をそれぞれ投入し、
更に、着色剤として、アルミニウム銀粉20部若しくは
蓄光性顔料20部とともに、パラフインワックス20
部、プロピレングリコ−ル10部、ポリビニルアルコ−
ル1部、シリコ−ン系消泡剤1部、水10部を加えて、
本発明の建装材塗工用水性組成物を得た。
【0048】基材(120g/m2の壁装用黒色紙)上
へ、上記で得られた水性組成物をスクリ−ン方式で図柄
状に塗工し、110℃で1分間予備乾燥後、180℃で
30秒間の熱処理を施すことにより、夜空に星が浮かび
上がったような立体的装飾効果に優れる壁紙たる本発明
の建装材を得た。
へ、上記で得られた水性組成物をスクリ−ン方式で図柄
状に塗工し、110℃で1分間予備乾燥後、180℃で
30秒間の熱処理を施すことにより、夜空に星が浮かび
上がったような立体的装飾効果に優れる壁紙たる本発明
の建装材を得た。
【0049】このようにして得られた壁紙は、耐水性、
耐引掻性等の諸堅牢度や平滑性等に優れたものであり、
該壁紙の裏面に粘着剤を塗工し、壁面や天井に貼着する
ことにより、優れた立体的装飾効果を付与することがで
きた。
耐引掻性等の諸堅牢度や平滑性等に優れたものであり、
該壁紙の裏面に粘着剤を塗工し、壁面や天井に貼着する
ことにより、優れた立体的装飾効果を付与することがで
きた。
【0050】以下、各実施例及び比較例の性能評価をま
とめて、次表に記す。
とめて、次表に記す。
【0051】
【表】
【発明の効果】本発明の水性組成物を塗工した建装材
は、耐水性、耐引掻性等の諸堅牢度や平滑性等に非常に
優れたものであるとともに、卓越した美粧性を有する立
体的装飾効果を有する。このため、壁紙をはじめとし
て、フロ−リング材やシ−リング材等広範囲の用途に適
用可能であり、特段の産業利用性を有する。
は、耐水性、耐引掻性等の諸堅牢度や平滑性等に非常に
優れたものであるとともに、卓越した美粧性を有する立
体的装飾効果を有する。このため、壁紙をはじめとし
て、フロ−リング材やシ−リング材等広範囲の用途に適
用可能であり、特段の産業利用性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 133/06 C09D 133/06 D21H 27/00 D21H 5/00 A
Claims (4)
- 【請求項1】 (イ)皮膜形成成分(ロ)充填剤及び
(ハ)熱膨張性マイクロカプセルを含有する水性組成物
であって、該皮膜形成成分が、合成ゴムラテックス又は
アクリル酸エステル系エマルジョンから選ばれる少なく
とも一種から成る第1成分90〜60重量%とエチレン
−酢酸ビニル共重合体エマルジョンから成る第2成分1
0〜40重量%とから形成されていることを特徴とする
建装材塗工用水性組成物。 - 【請求項2】 充填剤が、重晶石、沈降性硫酸バリウ
ム、ドロマイト、化学石コウから選ばれる少なくとも一
種である請求項1記載の建装材塗工用水性組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれか一つに
記載の建装材塗工用水性組成物を基材に塗工してなる建
装材。 - 【請求項4】 塗工が、加熱発泡処理及び/又はエンボ
ス処理から成る立体処理手段を含むものである請求項3
記載の建装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30234196A JPH10130564A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 建装材塗工用水性組成物及び該水性組成物を塗工して なる建装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30234196A JPH10130564A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 建装材塗工用水性組成物及び該水性組成物を塗工して なる建装材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10130564A true JPH10130564A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17907769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30234196A Pending JPH10130564A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 建装材塗工用水性組成物及び該水性組成物を塗工して なる建装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10130564A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000169657A (ja) * | 1998-12-08 | 2000-06-20 | Kuraray Co Ltd | 難燃性発泡シート用エマルジョン |
JP2002114948A (ja) * | 2000-08-02 | 2002-04-16 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 香料入り塗料及び皮張り防止層並びに塗料組成物貯蔵容器 |
JP2003105693A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 低密度発泡紙及びその製造方法 |
JP2003292875A (ja) * | 2002-04-04 | 2003-10-15 | Nippon Paint Co Ltd | 無機建材用上塗り塗料組成物、その塗装方法および塗装無機建材 |
KR100476063B1 (ko) * | 2001-10-16 | 2005-03-10 | 서울산업대학교 산학협력단 | 1액형 다중폴리머 도막방수제 및 그 제조방법 |
JP2008081584A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Toppan Printing Co Ltd | 吸放湿化粧材およびその製造方法 |
WO2023106059A1 (ja) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | 株式会社ナガイ | 機能性壁紙 |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP30234196A patent/JPH10130564A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000169657A (ja) * | 1998-12-08 | 2000-06-20 | Kuraray Co Ltd | 難燃性発泡シート用エマルジョン |
JP2002114948A (ja) * | 2000-08-02 | 2002-04-16 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 香料入り塗料及び皮張り防止層並びに塗料組成物貯蔵容器 |
JP2003105693A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 低密度発泡紙及びその製造方法 |
KR100476063B1 (ko) * | 2001-10-16 | 2005-03-10 | 서울산업대학교 산학협력단 | 1액형 다중폴리머 도막방수제 및 그 제조방법 |
JP2003292875A (ja) * | 2002-04-04 | 2003-10-15 | Nippon Paint Co Ltd | 無機建材用上塗り塗料組成物、その塗装方法および塗装無機建材 |
JP2008081584A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Toppan Printing Co Ltd | 吸放湿化粧材およびその製造方法 |
WO2023106059A1 (ja) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | 株式会社ナガイ | 機能性壁紙 |
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