JP2002155478A - 高発泡性壁紙 - Google Patents

高発泡性壁紙

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JP2002155478A
JP2002155478A JP2000347476A JP2000347476A JP2002155478A JP 2002155478 A JP2002155478 A JP 2002155478A JP 2000347476 A JP2000347476 A JP 2000347476A JP 2000347476 A JP2000347476 A JP 2000347476A JP 2002155478 A JP2002155478 A JP 2002155478A
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JP2000347476A
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Yosuke Kitagawa
陽介 北川
Osamu Sasaki
修 佐々木
Ryuichi Hoshikawa
隆一 星川
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
Original Assignee
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁紙に要求される十分な品質、即ち、エンボ
スのシャープ性や保形性、立体感や意匠性、防汚性、風
合、施工性等に優れた高発泡性壁紙を提供すること。 【解決手段】 ベースシート上に、発泡層、ガスバリヤ
ー性フィルム層、次いで不織布層の順で該3層を積層し
てなる壁紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高発泡性壁紙に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の構造を有した壁紙が知
られている。例えば、ベースシート上にエチレン−酢酸
ビニル系樹脂やアクリル系樹脂等の水性樹脂エマルジョ
ンを塗工した水性壁紙や、ベースシート上に塩化ビニル
プラスチゾルを塗工した塩ビ壁紙等が存在するが、これ
らの壁紙において、発泡剤を含有させて、立体感を付与
することが行われている。
【0003】この様な発泡性壁紙において、発泡層上に
不織布や紙を貼ることが行われているが(特開平3−2
41099、特開2000−154499)、不織布や
紙等では発泡剤のガス漏れを防ぐことができないので、
この方法では高発泡性のものは得られない。
【0004】また、壁紙の表面に防汚等を目的としてフ
ィルムを貼ることも行われているが(特開平6−478
75)、壁紙の表面にフィルムを貼ると、不織布等が有
する感触が期待できなくなるので、この方法を上記の発
泡層上に不織布等を設ける方法に適用するのは好ましく
ないことは明らかである。
【0005】そこで、不織布等の風合を維持し、而も意
匠性等に優れた高発泡性壁紙の開発が待たれているのが
現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点を一掃するためになされたものであり、その目的とす
るところは、壁紙に要求される十分な品質、即ち、エン
ボスのシャープ性や保形性、立体感や意匠性、防汚性、
風合、施工性等に優れた高発泡性壁紙を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意研究を重ねたところ、ベースシー
ト上に、発泡層、次いで不織布層の順で積層してなる壁
紙において、ガスバリヤー性フィルムを発泡層と不織布
層の間に介在させると、発泡層のガス漏れが防止される
ことを見出し、更に研究を重ねた結果、本発明を完成し
た。
【0008】即ち、本発明は、以下の構成を有する高発
泡性壁紙に関する。
【0009】(1)ベースシート上に、発泡層、ガスバ
リヤー性フィルム層、次いで不織布層の順で該3層を積
層してなる壁紙。
【0010】(2)ベースシート上に、ガスバリヤー性
フィルム層、発泡層、ガスバリヤー性フィルム層、次い
で不織布層の順で該4層を積層してなる壁紙。
【0011】(3)発泡層とガスバリヤー性フィルム層
との間に、層間剥離防止層が設けられている上記1又は
2記載の壁紙。
【0012】(4)不織布層上に更に防汚性樹脂層を有
する上記1、2又は3記載の壁紙。
【0013】(5)発泡層が、発泡剤を含有する、合成
樹脂水性エマルジョン、合成樹脂プラスチゾル又は合成
樹脂コンパウンドの何れかにより形成される上記1、
2、3又は4記載の壁紙。
【0014】(6)発泡層が、架橋剤及び/又は充填剤
を含有する上記1、2、3、4又は5記載の壁紙。
【0015】(7)発泡層の合成樹脂水性エマルジョン
が、架橋性樹脂と架橋剤からなる架橋性樹脂組成物であ
る上記5又は6記載の壁紙。
【0016】(8)発泡層の架橋性樹脂組成物が、架橋
性アクリル系樹脂及びエチレン−酢酸ビニル系樹脂から
なる水性樹脂混合物であって、該樹脂の混合割合が架橋
性アクリル系樹脂20〜90重量%、エチレン−酢酸ビ
ニル系樹脂80〜10重量%である樹脂成分、及び架橋
剤の二成分を必須成分とするものである上記6又は7記
載の壁紙。
【0017】(9)発泡層に含まれる発泡剤が、分解ガ
ス発生性発泡剤及び/又は膨張性カプセル発泡剤である
上記1、2、3、4、5、6、7又は8記載の壁紙。
【0018】(10)不織布層が、熱可融性繊維で構成
された不織布、熱可融性成分を含有する不織布、非熱可
融性繊維で構成された不織布、パルプ紙、ケナフ紙、レ
ーヨン紙、天然繊維紙、半合成繊維紙、合成繊維紙、再
生繊維紙、無機繊維紙、ガラス繊維紙、和紙、又はこれ
らの積層物もしくはこれらの不織布や紙を構成する構成
成分の混合物からなるシート状物、から選ばれた何れか
のものである上記1、2、3、4、5、6、7、8又は
9記載の壁紙。
【0019】(11)層間剥離防止層が、実質的に不織
布層を構成するものと同様のもので構成されている上記
1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の壁
紙。
【0020】(12)壁紙表面が、エンボス加工された
ものである上記1、2、3、4、5、6、7、8、9、
10又は11記載の壁紙。
【0021】(13)不織布層表面又は防汚性樹脂層表
面が、着色加工されたものである上記1、2、3、4、
5、6、7、8、9、10、11又は12記載の壁紙。
【0022】本発明は、以下の新事実の発見に基づい
て、なされたものである。
【0023】「ベースシート上に、発泡層、次いで不織
布層の順で積層してなる壁紙において、ガスバリヤー性
フィルムを発泡層と不織布層の間に設けると、発泡層の
ガス漏れの防止はもとより、その不透過性により、汚染
物の滲出等も防止し得ること。」 本発明は、特に、発泡層と不織布層の間に、ガスバリヤ
ー性フィルム層を設けて、発泡層からのガス気散を防止
し、発泡剤の発泡効率を向上させることを特徴とするも
のであるが、ガスバリヤー性フィルムは、その不透過性
からみて、気体だけでなく、液体等にも不透過性を有す
るので、当然、汚染物の滲出や透水等を防止する作用を
有し、防汚性や施工性の向上にも資することになる。
【0024】また、ガスバリヤー性フィルム層の設置場
所も重要であり、例えば不織布層表面に設置したなら
ば、不織布の風合は維持されない。
【0025】ところで、発泡層の発泡剤としては、従来
から、膨張性カプセル発泡剤や分解ガス発生性発泡剤等
が使用されているが、膨張性カプセル発泡剤は、形状保
持性が高いという利点があるが、膨張率が低いため、高
価なものを多量に使用することとなり、経済的に不利で
ある 一方、分解ガス発生性発泡剤は、膨張率が高く、このた
め使用量が相対的に少量ですむことから経済的に安価で
あるという利点があるが、この発泡体(セル)はあくま
で中空(がらんどう)で且つ大きく、セル強度が弱いも
のであるから、エンボスの保形性が劣り、またガス気散
のため発泡効果が消失するという欠点がある。
【0026】従って、発泡剤として、膨張性カプセル発
泡剤や分解ガス発生性発泡剤を用いる場合、上記のよう
な両者の利点、欠点を加味して、選択使用されている
が、一般的には、膨張性カプセル発泡剤を用いる場合が
多いようである。
【0027】ところが、本発明のガスバリヤー性フィル
ム層により、このような分解ガス発生性発泡剤のガス気
散等が防止されるので、該発泡剤の欠点はカバーされ、
その発泡効果は一層発揮されることとなった。
【0028】また、膨張性カプセル発泡剤の場合でも、
カプセル壁からのガス漏れがあるので、本発明のガスバ
リヤー性フィルムの効果は、この場合においても、当
然、発揮される。
【0029】何れにしても、本発明のガスバリヤー性フ
ィルム層による効果は、分解ガス発生性発泡剤、膨張性
カプセル発泡剤の何れの場合においても、達成される。
【0030】本発明によれば、上記の新規な構成の採用
により、エンボスのシャープ性や保形性、立体感や意匠
性、防汚性、風合、施工性等に優れた高発泡性壁紙を得
ることができる。
【0031】以上のことが正しいことは、後述する、実
施例や比較例の結果をみれば明らかであるが、何れにし
ても、本発明では、壁紙に要求される十分な品質、即
ち、立体感、意匠性、風合、防汚性、耐透水性、施工
性、耐層間剥離性、強靱性等の点において優れた品質を
具備するという、全く新規な高発泡性壁紙を得ている点
において、本発明は価値ある発明であると言えよう。
【0032】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0033】本発明の高発泡性壁紙は、(1)ベースシ
ート上に、(2)発泡層、(3)ガスバリヤー性フィル
ム層、次いで(4)不織布層の順で順次積層したもので
あることを基本とする。また、必要によっては、更に、
(5)層間剥離防止層や(6)防汚性樹脂層等も設ける
ことができる。そこで、これらの構成等について、以下
説明する。
【0034】(1) ベースシート層 本発明で使用するベースシートとしては、従来公知の壁
紙の基材を構成するもの等、何れのものを使用しても差
し支えなく、何等限定されるものではない。
【0035】このようなベースシートとしては、例え
ば、紙、合成紙、難燃紙、不燃紙、無機質紙、ラミネー
ト紙、合成樹脂フィルム、不織布等を挙げることができ
る。
【0036】このベースシート上に付設する発泡層の形
成適性等を考慮すれば、紙、合成紙、難燃紙、不燃紙、
無機質紙、ラミネート紙等を使用することが好ましく、
更に、防火特性等を考慮すると、難燃紙、不燃紙、無機
質紙等を使用することがより好ましい。
【0037】尚、本発明のベースシートとしては、必要
に応じ、後述のガスバリヤー性フィルム層及び更に層間
剥離防止層が貼り合わされ、積層物としての形態をとる
こともできる。
【0038】(2) 発泡層 本発明の発泡層は、加熱処理を施すことにより発泡し、
壁紙自体に立体効果を付与する作用を有するものである
が、これと同時に、併設するガスバリヤー性フィルム
層、あるいは、層間剥離防止層との接着作用をも兼備す
るものである。
【0039】なお、かかる接着作用を補強する意味で、
本発泡層に対して、発泡剤を含有しない樹脂成分のみか
ら補助接着層を別途塗工しても差し支えなく、本発明の
要旨を逸脱するものではない。
【0040】また、本発明では、発泡層が2層以上に積
層されている態様としたり、発泡層上に後述の着色加工
と同様の加工を施す(この場合、当該着色模様は後述の
不織布層等を通して視認することとなる)こともでき
る。
【0041】本発明の発泡層は、(i)発泡剤、及び(i
i)合成樹脂水性エマルジョン、合成樹脂プラスチ
ゾル、合成樹脂コンパウンド等の樹脂成分からなるコ
ート剤を塗工することにより、形成することができる。
【0042】以下、本発明の(i)発泡剤、(ii)樹脂
成分、(iii)添加剤、及び(iv)塗工方法等について説
明する。
【0043】(i) 発泡剤 本発泡剤としては、従来から使用されている膨張性カプ
セル発泡剤や分解ガス発生性発泡剤等が使用し得る。
【0044】前述したように、通常、発泡剤としては、
膨張性カプセル発泡剤を使用することが多いが、本発明
のガスバリヤー性フィルム層により、該発泡剤の欠点は
解消され、分解ガス発生性発泡剤の高膨張がより一層発
揮されることとなった。
【0045】また、膨張性カプセル発泡剤と分解ガス発
生性発泡剤とを特定の割合、即ち、膨張性カプセル発泡
剤50〜95重量%、分解ガス発生性発泡剤50〜5重
量%の割合で併用すると、両発泡剤の性能が十分に発揮
され、発泡効率が向上し、意匠性に優れたものが得られ
るので、有利である。
【0046】以下、分解ガス発生性発泡剤と膨張性カプ
セル発泡剤について、説明する。
【0047】 分解ガス発生性発泡剤 本分解ガス発生性発泡剤としては、従来公知のもの等が
特に限定なく使用される。
【0048】例えば、アゾジカルボンアミド、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニル
ヒドラジド、4,4′−オキシビス(ベンゼンスルホニ
ルヒドラジド)、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム
等を挙げることができるが、これらのみに限定されるも
のではない。
【0049】分解ガス発生性発泡剤は、低温度(例え
ば、150℃)から徐々にガスを発生し始めるので、分
解ガス発生性発泡剤用安定剤を使用するのがよい。該安
定剤を使用すると、所望温度(例えば、180℃)にな
った時に、一斉にガス化することができるという利点が
ある。
【0050】このような安定剤としては、バリウム−亜
鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系安定剤、ナトリウム−
亜鉛系安定剤、カリウム−亜鉛系安定剤等が挙げられ
る。
【0051】 膨張性カプセル発泡剤 本膨張性カプセル発泡剤としては、従来公知のもの等が
特に限定なく使用され得る。
【0052】例えば、アクリル酸エステル、塩化ビニリ
デン、アクリロニトリル、ウレタン等のホモポリマーあ
るいはコポリマーから構成される熱可塑性樹脂を皮膜と
する微小粒子中に、エタン、ブタン、ペンタン、ネオペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系の揮発性膨
張成分が内包されたものであり、粒径が大略1〜100
μmであって、膨張成分の沸点以上に加熱した場合に、
その体積を数倍〜数千倍程度に増大させる性質を有して
いるものが、好適に使用される。
【0053】尚、これらの発泡カプセルは、加熱処理に
よりその体積が増大する限り、未発泡状態のものであっ
ても、予備発泡状態のものであっても、何れのものも、
発泡剤として配合することができる。
【0054】そして、発泡層中の発泡剤の配合割合につ
いては、特に限定なく、所望の発泡効果(体積膨張効
果)に合わせて選択することができるが、通常、後述の
樹脂100重量部に対して、1〜100重量部程度の範
囲内で任意に選択することができる。
【0055】(ii) 樹脂成分 本樹脂成分としては、合成樹脂水性エマルジョン、
合成樹脂プラスチゾル、合成樹脂コンパウンド等が挙
げられるが、水性エマルジョンを用いるのが好ましい。
【0056】 合成樹脂水性エマルジョン 本水性エマルジョンを構成する合成樹脂としては、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル−塩化ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体、ウレタン、ポリエステル等を挙げること
ができ、その他、各種の天然ゴム類や合成ゴム類等も挙
げることができるが、これらのみに限定されるものでは
ない。本発明ではこれらを各単独で、あるいは2種以上
のものを混合して配合することができる。
【0057】また、本樹脂成分としては、架橋性樹脂組
成物、例えば、(イ)(a)架橋性アクリル系樹脂、及
び(b)エチレン−酢酸ビニル系樹脂からなる樹脂混合
物で、該樹脂の混合割合が、架橋性アクリル系樹脂20
〜90重量%、エチレン−酢酸ビニル系樹脂80〜10
重量%であるものと、(ロ)架橋剤の2成分を必須成分
とするものを用いると、架橋反応により、耐透水性が向
上し、立体感もよくなり、強靱性も増すので、有利であ
る。
【0058】以下、上記の(イ)樹脂成分である、
(a)架橋性アクリル系樹脂、及び(b)エチレン−酢
酸ビニル系樹脂と、(ロ)架橋剤について説明する。
【0059】(イ) 樹脂成分 (a)架橋性アクリル系樹脂 本架橋性アクリル系樹脂は、特に、架橋剤と架橋反応
し、耐透水性、塗工性、強靱性等の向上に資するという
作用を有するものである。
【0060】架橋性アクリル系樹脂としては、架橋剤と
反応可能な官能基を有するものであれば、何れのもので
も使用することができる。
【0061】このような官能基としては、例えば、水酸
基、カルボキシル基、エポキシ基、メチロール基、アミ
ノメチロール基、ビニル基、アリル基、アミノ基、アル
コキシシラン基、シリコン基、シアノ基、アマイド基等
が挙げられる。
【0062】このような官能基を有するアクリル系樹脂
としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステルを主体
として、これにアクリル系の架橋性ある官能性モノマー
((メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、アミ
ノ(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリロニトリル、グリシジル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシエチルモノ(メタ)アクリレート
等)を共重合させたところの、反応性(メタ)アクリル
樹脂;ポリアクリロニトリル樹脂;ポリアクリルアミド
樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸樹脂等が挙げられる。こ
れらの樹脂は、単独でも、併用してもよい。
【0063】なお、上記のような官能基を有する架橋性
アクリル系樹脂を使用している限り、該官能基を有さな
いアクリル系樹脂を併用することは可能である。
【0064】(b)エチレン−酢酸ビニル系樹脂 本エチレン−酢酸ビニル系樹脂は、前記発泡剤の作用に
よる立体効果を担保する作用を有するものである。
【0065】本エチレン−酢酸ビニル系樹脂としては、
従来公知のもの等、何れのものを使用してもよい。
【0066】例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、並びにこ
れらの共重合体と(メタ)アクリル酸エステル系、ウレ
タン系、ポリエステル系との共重合体等を挙げることが
でき、その他、各種の天然ゴム類や合成ゴム類等がこれ
らの樹脂に配合されたもの等も挙げることができるが、
これらのみに限定されるものではない。本発明では、こ
れらを各単独で、あるいは2種以上のものを混合して使
用することができる。
【0067】(ロ)架橋剤 本架橋剤は、前述したように、(a)の架橋性アクリル
系樹脂との架橋反応を生起し、壁紙の品質の向上に資す
るものである。
【0068】本架橋剤としては、(a)の架橋性アクリ
ル系樹脂と架橋反応を行うような官能基を有するもので
あれば、その種類を問わない。
【0069】例えば、イソシアネート化合物、エポキシ
化合物、アミノ化合物、イミノ化合物、カルボキシ化合
物、アルコール化合物、フェノール化合物、不飽和化合
物、多価金属化合物等が挙げられる(なお、「化合物」
には、低分子化合物、オリゴ化合物、高分子化合物等が
包含される。)。
【0070】このような架橋剤は、架橋反応の対象物で
ある、上記の架橋性アクリル系樹脂の種類に応じて、適
宜選択すればよいが、特に、ブロックイソシアネート化
合物を用いるのがよい。ブロックイソシアネート化合物
は、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基をブ
ロック化剤でマスクした構造の化合物である。
【0071】 合成樹脂プラスチゾル 本合成樹脂プラスチゾルとしては、従来公知のもの等何
れのものであっても、限定なく使用することができる。
【0072】本合成樹脂プラスチゾルを構成する合成樹
脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、
塩化ビニル、エチレン、酢酸ビニル、アクリル酸エステ
ル、アクリロニトリル等の単独重合体や共重合体並びに
これらの混合物を挙げることができる。
【0073】 合成樹脂コンパウンド 本合成樹脂コンパウンドとしては、従来公知の処方のも
の等何れのものであっても、限定なく使用することがで
きるが、通常、合成樹脂、可塑剤、安定剤等により構成
されるものである。
【0074】本合成樹脂コンパウンドを構成する合成樹
脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、
塩化ビニル重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン−
酢酸ビニル共重合体等を挙げることができ、これらの重
合体あるいは共重合体に対して、アクリル酸エステル、
アクリロニトリル、塩化ビニリデン、ブタジエン、スチ
レン等が共重合乃至単独配合されたものであっても差し
支えない。
【0075】(iii) 添加剤 本コート剤は、上述の各成分以外にも、所望により、公
知の添加剤を任意に配合することができる。
【0076】この様な添加剤としては、充填剤を挙げる
ことができる。
【0077】この充填剤としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、沈降性硫酸バリウム、ドロマイト、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、カオリン、
ケイ藻土、ベントナイト、化学石膏等を用いることがで
きるが、これらのみに限定されるものではない。
【0078】その他、分散剤、架橋剤、難燃剤、可塑
剤、抗菌剤、消臭剤、防腐剤、防カビ剤、吸着剤、脱臭
剤、着色剤、香料等、各種のものも使用することができ
る。
【0079】(iv) 塗工方法 本発明においては、本コート剤の塗工方法は特に限定さ
れないが、例えば、ナイフコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、グラビアコーティング法、リバース
コーティング法、ロールコーティング法、コンマコーテ
ィング法、スポンジロールコーティング法、リバースロ
ールコーティング法、バーコーティング法、スプレーコ
ーティング法、フラットスクリーン法、ロータリースク
リーン法、ダイコーティング法、カレンダー法、キャス
ティング法等の公知の手法により、ベースシート上に、
上記のコート剤を、通常25〜1000g/m2、好ま
しくは50〜500g/m2の塗布量で塗工形成するこ
とができる。
【0080】(3) ガスバリヤー性フィルム層 本ガスバリヤー性フィルム層は、本発明の中核をなすも
のであって、発泡層のガス気散を防止し、高発泡率の達
成に資するものであり、また、その不透過性のため、汚
染物や水の滲出等の防止作用もあるので、防汚性、耐透
水性、施工性(目開きやオープンタイムの問題がない)
等の向上にも寄与するものである。
【0081】ガスバリヤー性フィルム層の設置場所は、
その目的からみて、発泡層表面がよいが、ベースシート
層と発泡層の間に設けることもでき、発泡層をはさむ様
にその両側に設けると、より一層その効果を達成するこ
とになる。
【0082】ガスバリヤー性フィルム層を形成するもの
としては、非ガス透過性のものであれば何れのものでも
よい。
【0083】例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン類、エチレンとビニルアルコールの共
重合物(エバール)類、ポリエステル類、(メタ)アク
リル類、ナイロン類、ウレタン類、塩化ビニル類、塩化
ビニリデン類、酢酸ビニル類、フッ素樹脂類及びこれら
の共重合物や混合物等からなる合成樹脂フィルム等が挙
げられる。これらのフィルムは、架橋剤や架橋処理によ
り架橋されたものも含む。これらのフィルムは延伸され
たものが特に好ましい。
【0084】フィルムの厚さは、薄すぎると施工し難く
なり、逆に、厚すぎると発泡層等の特性を減ずることに
なり、好ましくないので、1〜30μmのものとするの
がよい。
【0085】本フィルムの積層方法は、それ単独で直接
発泡層上にラミネートすることもできるが、フィルムと
不織布(あるいはベースシート)を予めラミネート(加
熱ラミネート法、加圧ラミネート法又は接着剤によるラ
ミネート法等)したものを用いるのが好ましい。
【0086】なお、後述の層間剥離防止層が設けられる
場合も、このようなラミネート法が採用される。
【0087】(4) 不織布層 本不織布層は、壁紙に、良好な風合いや優れた立体感等
を付与するために設けるものである。
【0088】本発明の不織布層は、かかる特性を有する
ことにより、発泡層との共同作用により、特にエンボス
工程時の付形性に優れたものとなり、シャープなエンボ
ス柄を有する立体的効果に卓越した外観を呈することを
可能とする。
【0089】本発明の不織布層としては、後述のラミネ
ート工程、加熱(発泡、架橋)工程、あるいはエンボス
工程の何れか1以上の工程において適用される熱によ
り、その全体又は一部が溶融又は軟化する特性(以下、
本発明では、この特性を「熱可融性」と表現するものと
する)を有するものが好ましく、より好ましくは、60
℃以上180℃以下の融点又は軟化点を有するものを、
その好適な一例として挙げることができる。当該融点又
は軟化点が上記数値を下回る場合、製造工程中あるいは
その後においてブロッキングが発生しやすくなる一方、
上記数値を上回る場合には、エンボス工程時の付形性が
十分に達成されなくなることがある。
【0090】この様な不織布層としては、該層を構成す
る構成繊維自体が上述の熱の適用により熱可融性となる
ものが含まれることは勿論のこと、これ以外にも、該層
に含まれるバインダー成分が同条件下で熱可融性となる
ものや、これら両者が共存するもの等を広く包含するも
のである。
【0091】この様な熱可融性の構成繊維種を例示する
と、ポリエステル、ナイロン、ポリオレフィン、アクリ
ル、ウレタン、アセテート、ビニロン等を挙げることが
できるが、これらのみに限定されるものではない。本発
明においては、風合い等の機能的要因やコスト等の経済
的要因を考慮すると、ポリエステル、ナイロン、ポリオ
レフィンの中から選ばれる少なくとも何れか1種のもの
を使用することが好適である。
【0092】一方、上述のバインダー成分としては、そ
れが繊維状の形態で添加されていたり、パウダー状の形
態で添加されていたり、またあるいは、溶液又は分散液
の形態で添加されていたりする様な、その添加の形態に
よっては何等限定されるものではなく、それが上述の熱
の適用により熱可融性となるものであれば何れのもので
も使用可能である。
【0093】例えば、低融点変性ポリエステルやポリオ
レフィンで構成された短繊維、もしくはそれらを鞘成分
とし、芯成分に高融点乃至不融性の繊維形成ポリマーを
用いてなる複合繊維型短繊維、あるいは種々の形態で添
加されるアクリル系、スチレン−ブタジエン共重合系、
ビニルアセテート−エチレン共重合系、ビニルアセテー
ト−アクリル共重合系、ポリ酢酸ビニル系、アクリロニ
トリル系、ナイロン系、ポリエステル系、ポリオレフィ
ン系等の接着成分を挙げることができるが、これらのみ
に限定されるものではない。
【0094】尚、本発明の不織布層は、上述の如き熱可
融性成分を含む限り、他に熱可融性を示さない構成繊維
種を自由に含むことができ、所望される任意の特性を有
する不織布層を提供することができる。
【0095】この様な熱可融性を示さない構成繊維種と
しては、合成繊維、半合成繊維、再生繊維、天然繊維、
無機繊維、ガラス繊維、パルプ等、広範囲のものを挙げ
ることができる。例えば、レーヨン、パルプ、セルロー
ス、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ウレタン、ア
セテート、アラミド、ビニロン、フロロカーボン、ポリ
エーテルエーテルケトン等を挙げることができるが、こ
れらのみに限定されるものではない。
【0096】そして、本発明の不織布層は、上述の各構
成成分以外にも、所望により、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム等の体質顔料や各種フィラー類を任意に添加できる
ほか、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤、難燃剤、撥水剤、防
汚剤、着色剤、香料、発泡剤等の添加剤を添加すること
もできる。
【0097】また、不織布層は、同一もしくは異種のも
のが2層以上積層されたものであっても差し支えない。
【0098】この様な不織布層を構成する不織布として
は、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッ
シュ紡糸法、乾式法、湿式法、エアーレイド法、乾式パ
ルプ法等の各種の方法によりウェブを製造し、必要によ
りこのウェブをサーマルボンド法、ケミカルボンド法、
ニードルパンチ法、水流絡合法(スパンレース法)、ス
テッチボンド法等の各種の方法により結合させたもの等
を挙げることができる。
【0099】また、これらの不織布は、上記した複合繊
維により構成されているものや、上述の製造方法を2種
以上組み合わせて製造されたもの、あるいは同一または
異種のウェブを2層以上積層した構造のものも包含され
得る。
【0100】以上のように、不織布として、上述した熱
可融性のものが好ましいが、目的によっては、非熱可融
性繊維で構成された不織布や各種の紙類からなるものも
勿論使用可能である。
【0101】非熱可融性で構成された不織布としては、
上記に例示した熱可融性を示さない構成繊維種からなる
ものを挙げることができ、その製法も特に限定されず、
上記に挙げた各種の方法を採用することができる。ま
た、当該不織布には、構成繊維種に対して、各種のバイ
ンダー成分が添加されてもよく、また、酸化チタン、炭
酸カルシウム等の体質顔料や各種フィラー類を任意に添
加できるほか、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤、難燃剤、防
汚剤、撥水剤、着色剤、香料、発泡剤等の添加剤が添加
されていても、何等差し支えない。
【0102】また、上記の紙類としては、パルプ紙、ケ
ナフ紙、レーヨン紙、天然繊維紙、再生繊維紙、半合成
繊維紙、合成繊維紙、無機繊維紙、ガラス繊維紙又は和
紙等、特に限定なく何れのものも好適に使用することが
できる。
【0103】尚、本発明においては、これらのものを便
宜上紙類と表現しているが、当然、不織布として分類さ
れるものもその範中に包含するものである。
【0104】本発明においては、上記の紙類の中でも、
レーヨン短繊維を少なくとも含んでなる、所謂、レーヨ
ン紙を使用することが特に好ましい。勿論、これらのレ
ーヨン紙には、天然セルロースやパルプ、あるいは他の
合成繊維種等が混入されているものや、各種のバインダ
ー成分が添加されているものも包含され得る。
【0105】これらの紙類の構成繊維(短繊維)種とし
ては、上記例示したものと同様のものが挙げられるとと
もに、これらの構成繊維種に対して、各種のバインダー
成分が添加されてもよく、また、酸化チタン、炭酸カル
シウム等の体質顔料や各種フィラー類を任意に添加でき
るほか、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤、難燃剤、防汚剤、
撥水剤、着色剤、香料、発泡剤等の添加剤が添加されて
いても、何等差し支えない。
【0106】なお、これらの紙類(又は不織布)を製造
する方法については、何等限定されることはない。
【0107】尚、これらの紙類や非熱可融性の不織布と
前記熱可融性の不織布とを、2層以上に貼り合わせた構
造のものも、勿論採用し得るとともに、必要に応じガス
バリヤー性フィルム層や層間剥離防止層が貼り合わされ
た積層物としての形態をとることもできる。
【0108】(5) 層間剥離防止層 本層間剥離防止層は、発泡層とガスバリヤー性フィルム
層との接着作用が不十分な場合に、これらの両層の接着
強度を補填する意味で、いわばジョイントの役割を果た
すものとして設けられるものである。通常、材質的に
は、前記不織布層と同様のものが採用され、発泡層とガ
スバリヤー性フィルム層との間に積層形成される。
【0109】かかる積層方法としては、当該層間剥離防
止層を直接単独で発泡層上にラミネートすることもでき
るが、予め前記ガスバリヤー性フィルム層及び不織布層
(あるいはベースシート層)とラミネート(加熱ラミネ
ート法、加圧ラミネート法、又は接着剤によるラミネー
ト法等)したものを用いることが好ましい。
【0110】(6) 防汚性樹脂層 本防汚性樹脂層は、壁面貼着後の実使用レベルでの各種
の汚れを完全に防止する役割を担うものである。
【0111】このような本防汚性樹脂層は、防汚成分と
樹脂成分との2成分を必須成分とする組成物により不織
布層表面に塗工形成されるものである。ただし後述の通
り、不織布層表面が着色加工されている場合には、その
上に塗工形成されても良く、また本防汚性樹脂層上にか
かる着色加工を施すこともできる。
【0112】上記防汚成分としては、例えば、フッ素樹
脂、シリコーン樹脂、各種ワックス類等を挙げることが
でき、主として撥水作用を示すものを好適な例として挙
げることができる。
【0113】また、上記樹脂成分としては、発泡層を形
成するのと同様の架橋性アクリル系樹脂やエチレン−酢
酸ビニル系樹脂等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0114】更に、これらの成分とともに、酸化チタン
等の光触媒を併用すれば、汚れに対する自浄作用が付与
されるとともに、抗菌作用や消臭作用をも付与すること
ができ、好適な態様として挙げることができる。
【0115】本防汚性樹脂層は、上述の組成物を、好ま
しくは水性組成物として、発泡層を塗工形成するのと同
様の方法により塗工形成される。
【0116】(7) 積層体の加工処理 本発明の高発泡性壁紙は、ベースシート上に、発泡層、
ガスバリヤー性フィルム層、次いで不織布層の順で順次
積層し、更に必要に応じて、層間剥離防止層や防汚性樹
脂層を設けた該積層体に、発泡処理等の処理を最終的に
施すことにより製造することができる。
【0117】本発明の発泡処理は、50℃〜300℃、
好ましくは100℃〜200℃の温度で、0.1分〜5
分間、好ましくは15秒〜3分間、曝露することによっ
て行い、目的とする発泡を生起させることができる。
【0118】また、この加熱処理後あるいは該加熱処理
と同時に、エンボスロール等を用いてエンボス処理を施
すことにより、極めて立体効果に優れた本発明の壁紙を
得ることができる。
【0119】尚、前記の防汚性樹脂層の塗工形成は、上
記の加熱処理後や、エンボス処理後に行っても差し支え
なく、あるいは、予め不織布層の表面に塗工形成させた
ものを用いて、前記の積層工程に供する態様としても、
本発明の要旨を逸脱するものではない。
【0120】(8) 着色処理 本発明においては、不織布層表面あるいは防汚性樹脂層
表面に対して種々の処理を施すことができる。例えば、
着色加工が挙げられる。
【0121】該着色加工としては、例えば、通常の染料
や顔料、その他サーモクロミック剤、フォトクロミック
剤、エレクトロクロミック剤、蓄光顔料、蛍光顔料、パ
ール顔料、メタリック顔料、紫外線発光顔料、ガラス
粉、金属粉等の着色成分を含んでなる着色剤をその表面
に塗工形成することにより、優れた装飾効果を付与する
ことができる。
【0122】かかる着色加工は、全面着色されたもので
あっても、また部分着色により図柄模様が形成されたも
のであっても良く、例えば、グラビアコーティング法や
ロータリースクリーン法等により施行することができ
る。
【0123】その他、香料や香料含有マイクロカプセル
を含んでなる着香剤を用いて、その表面を処理すること
により、芳香効果を付与することも可能である。
【0124】そして、この様な着色加工等の施行時期
は、前述の積層がされる前に予め施工されていても良
く、またあるいは、該積層後加熱処理が施される前や該
加熱処理後又はエンボス処理後に施すこともできる。
【0125】(9) 用途 本発明の高発泡性壁紙は、室内の壁面や天井面あるいは
床面を装飾する用途に用いられることは勿論のこと、襖
紙をはじめ各種の装飾シートや乗物の内装材としての用
途にも供することができる。
【0126】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0127】尚、以下の記載において、「部」、「%」
とあるのは、特に断らない限り、「重量部」、「重量
%」を示すものとする。
【0128】
【実施例1】ベースシートたる120g/m2難燃紙
(紀州製紙(株))上に、発泡層として、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂(以下、EVA樹脂と記す)水性エ
マルジョン(パンフレックスOM4200(固型分55
%):(株)クラレ)50部、分解ガス発生性発泡剤
(4,4´−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド))4部、分解ガス発生性発泡剤用安定剤(アデカス
タブFL−44:旭電化工業(株))0.3部、炭酸カ
ルシウム20部、水酸化アルミニウム15部、酸化チタ
ン5部、分散剤1部、及び水10部からなる水性塗料を
コンマコ一ターを用いて120g/m2(Wet重量)
の塗布量で塗工して、ベースシート層上に発泡層を形成
した。
【0129】次いで、発泡層の塗料が未だ湿潤状態の
時、不織布層として15g/m2の不織布(熱可融性ポ
リエステル100%)、次いでガスバリヤー性フィルム
層として厚み10μのエバールフィルム(エチレンービ
ニルアルコール共重合樹脂フィルム)を順次予め貼り合
わせた積層物を、該積層物のフィルム面が上記のベース
シート層上の発泡層と接するよう積層し、120℃で2
分間の乾燥を施して、ベースシート上に、発泡層、ガス
バリヤー性フィルム層、次いで不織布層を積層した積層
体を得た。
【0130】続いて、得られた積層体の不織布層上に、
グラビア印刷機を用いて花柄模様を印刷する事により印
刷加工を施した後、120℃で10秒間の乾燥を施し
た。
【0131】次いで、乾燥させた積層体を180℃で6
0秒間の加熱を行い、該積層体を発泡させた後、エンボ
スロールにて凹凸模様を施して、図1の4層の積層体か
らなる、目的とする壁紙を得た。
【0132】得られた壁紙は、加熱発泡時の分解ガスの
揮散がなく目的とする高発泡倍率(発泡倍率:8.3
倍)が得られ、優れた立体効果のある壁紙であり、しか
も、得られた壁紙の表面は不織布の持つ温かい柔軟な感
触の壁紙であった。
【0133】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0134】
【実施例2】実施例1で用いた、ベースシート層上の発
泡層に積層する積層物を、不織布層として20g/m2
の普通紙と、ガスバリヤー性フィルム層として厚み15
μのポリエチレンフィルム(両面に易接着コートとして
塩素化ポリプロピレンが塗工されたもの)とを予め貼り
合わせた積層物に変え、更に積層方法を湿潤状態でな
く、水性塗料が乾燥した後、積層物のフィルム面が発泡
層と接するよう加圧しながら140℃の加熱ロールに通
して、両積層物を積層する事以外は、全て実施例1と同
様にして、図1の4層の積層体からなる、目的とする壁
紙を得た。
【0135】得られた壁紙は、実施例1同様に加熱発泡
時の分解ガスの揮散がなく目的とする高発泡倍率(発泡
倍率:7.7倍)が得られ、優れた立体効果のある壁紙
であり、しかも、壁紙表面は紙の持つ平滑でサラサラし
た感触の壁紙であった。
【0136】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0137】
【実施例3】実施例1で用いた、ベースシート層上の発
泡層に積層する積層物を、不織布として15g/m2
不織布(熱可融性ポリエステル100%)、ガスバリヤ
ー性フィルム層として厚み10μのエバールフィルム、
次いで層間剥離防止層として10g/m2普通紙が順次
予め貼り合わされたものに変え、該積層物の層間剥離防
止層が上記の発泡層と接するように積層する事以外は、
全て実施例1と同様にして、図2の5層の積層体からな
る、目的とする壁紙を得た。
【0138】得られた壁紙は、実施例1同様に加熱発泡
時の分解ガスの揮散がなく目的とする高発泡倍率(発泡
倍率:7.8倍)が得られ、優れた立体効果のある壁紙
であり、しかも、壁紙表面は不織布の持つ柔軟で温かみ
のある感触の壁紙であった。
【0139】また、得られた壁紙の発泡層と層間剥離防
止層との密着性が優れ、壁紙表面に市販のセロテープ
(登録商標)を貼り付け、テストしたが層間剥離が見ら
れなかった。
【0140】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0141】
【実施例4】実施例1で用いたベースシートに変えて、
ベースシート層として80g/m2の無機質紙((株)
リンテック)と、ガスバリヤー性フィルム層として厚み
10μのポリプロピレンフィルム、次いで層間剥離防止
層として15g/m2の 難燃紙が順次予め貼り合わされ
た積層物を用い、その層間剥離防止層上に、実施例1で
用いた発泡層用の水性塗料を同様に塗工して、ベースシ
ートたる積層物上に発泡層を形成した。
【0142】次いで、発泡層の水性塗料が未だ湿潤状態
にある時、発泡層上に積層する実施例1の積層物を、層
間剥離防止層としての20g/m2の普通紙、ガスバリ
ヤー性フィルム層として厚み10μのポリエステルフィ
ルム、次いで不織布層として10g/m2の不織布(レ
ーヨン100%)が順次予め貼り合わされたものに変
え、この層間剥離防止層が発泡層と接するように積層す
る事以外は、全て実施例1と同様にして、図3の7層の
積層体からなる、目的とする壁紙を得た。
【0143】得られた壁紙は、実施例1同様に加熱発泡
時の分解ガスの揮散がなく目的とする高発泡倍率(発泡
倍率:8.8倍)が得られ、優れた立体効果のある壁紙
であり、しかも、壁紙表面は不織布の持つ柔軟で温かみ
のある感触の壁紙であった。
【0144】また、得られた壁紙の発泡層と、ベースシ
ート層の積層物と不織布層の積層物の2つの層間剥離防
止層との間での密着性は優れ、壁紙表面に市販のセロテ
ープを貼り付け、テストしたが層間剥離が見られなかっ
た。
【0145】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0146】
【実施例5】実施例3において、グラビア印刷機にて花
柄模様を施した後、同印刷機にてその表面全体に水性防
汚処理剤として、パラフィン系防汚成分配合アクリル樹
脂エマルジョン(混合パラフィンワックスエマルジョン
(固型分56.5%)25部、架橋性官能基として水酸
基及びカルボキシル基を有するアクリル系樹脂エマルジ
ョン(YS−002:固型分40%:(株)ライトケミ
カル)10部、及びブロックイソシアネートからなる架
橋剤(プロミネートXC−910:(株)武田薬品工
業)0.5部)を15g/m2(Wet重量)の塗布量
で塗工した以外は、全て実施例3同様にして、図4の6
層の積層体からなる、目的とする壁紙を得た。
【0147】得られた壁紙は、実施例3同様に、加熱発
泡時の分解ガスの揮散がなく目的とする高発泡倍率(発
泡倍率:8.5倍)が得られ、優れた立体効果のある壁
紙であり、しかも、壁紙表面は不織布の持つ柔らかな感
触の壁紙であった。
【0148】また、本実施例で得た壁紙は、該壁紙表面
全体に水性防汚処理剤が処理されたものである事から、
不織布本来の汚れ易いと言う欠点が払拭でき、壁紙施工
時の職人の手あか、或いは施工後の日常的な汚れが付き
にくく、且つ汚れた場合においても雑巾等で拭き取るこ
とができる物であった。
【0149】更に、発泡層と層間剥離防止層との密着性
に優れ、市販のセロテープでの剥離テストにおいて、層
間剥離が見られなかった。
【0150】このように、本実施例で得た壁紙は、表面
が不織布の温かさと柔軟性を持ちながら極めて防汚性に
優れ、且つ層間剥離性にも優れた壁紙であった。
【0151】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0152】
【実施例6】実施例1で用いた水性塗料のエマルジョン
樹脂、即ち、EVA樹脂水性エマルジョン(パンフレッ
クスOM−4200(固型分55%):(株)クラレ)
50部を、同樹脂20部と架橋性官能基としてアミノ基
及び水酸基を有するアクリル樹脂エマルジョン(パラボ
ンドA(固型分40%):パラケムジャパン(株))3
0部に変え、更に架橋性官能基としてブロックイソシア
ネートを有する架橋剤(プロミネートXC−910:
(株)武田薬品工業)2部を加えて、発泡層用水性塗料
を得た。
【0153】得られた水性塗料を、リバースコ一夕ーを
用いてベースシートたる110g/m2の普通紙
((株)中越パルプ)上に、130g/m2(Wet重
量)の塗布量で塗工して、ベースシート層上に発泡層を
形成し、塗料が未だ湿潤状態の時、不織布層として、雲
竜模様の施された15g/m2のレーヨン不織布、ガス
バリヤー性フィルム層として両面にサンドマット加工さ
れた厚み10μのポリエステルフィルム、次いで層間剥
離防止層として10g/m2の不織布(熱可融性ポリエ
ステル100%)が順次予め貼り合わされた積層物を、
層間剥離防止層が発泡層と接するように積層させ、12
0℃で2分間の乾燥を施して、ベースシート上に発泡
層、層間剥離防止層、ガスバリヤー性フィルム層、次い
で不織布層を積層した積層体を得た。
【0154】次いで、得られた積層体の不織布層上に、
グラビア印刷機を用いて格子模様を印刷し、その上部全
面に、ロータリー印刷機を用いて、水性防汚処理剤とし
て、フッ素樹脂系防汚成分配合アクリル樹脂エマルジョ
ン(フッ素樹脂系防汚成分(リケンパランFG−15N
(固型分30%):三木理研工業(株))8部、架橋性
官能基としてエポキシ基及びカルボキシル基を有するア
クリル樹脂エマルジョン(ヨドゾールAD−59(固型
分47%):(株)日本エヌエスシー)14部、オキサ
ゾリン系反応性ポリマーである架橋剤(エポクロスK−
1020E:(株)日本触媒)1部)を、40g/m2
(Wet重量)の厚みで塗工して、防汚性樹脂層を形成
させた後、120℃で45秒の乾燥を行った。
【0155】その後引き続き、190℃で60秒の加熱
を行い、該積層体を発泡させた後、所望のエンボスロー
ルにて凹凸模様を施して、図4の6層の積層体からな
る、目的とする壁紙を得た。
【0156】得られた壁紙は、加熱発泡時の分解ガスの
揮散がなく目的とする高発泡倍率(発泡倍率:9.0
倍)が得られ、優れた立体効果のある壁紙であり、しか
も、壁紙表面は雲竜模様の地模様に格子模様が施された
極めて意匠性に優れたものであり、加えてレーヨン不織
布の持つソフトタッチの壁紙であった。
【0157】また、本実施例で得た壁紙は、該壁紙表面
全体にロータリースクリーンにて熱架橋性の耐水性に優
れた水性防汚処理剤が厚く処理されたものである事か
ら、不織布本来の汚れ易いと言う欠点が払拭でき、壁紙
施工時の職人の手あか、或いは施工後の日常的な汚れが
付きにくく、且つ汚れた場合においても雑巾等で極めて
清浄に拭き取ることができる物であった。
【0158】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0159】
【実施例7】実施例1で用いた発泡層用水性塗料に配合
する発泡剤を、分解ガス発生性発泡剤(4,4′−オキ
シビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド))2部、膨張
性カプセル発泡剤(マイクロスフェアーF−85:松本
油脂(株))5部に変更する以外は、全て実施例1と同
様にして、図1の4層の積層体からなる、目的とする壁
紙を得た。
【0160】得られた壁紙は、加熱時のガスの揮散がな
く高発泡倍率(発泡倍率9.1倍)の壁紙であり、極め
て立体感に優れたものであり、しかも、壁紙表面は不織
布の持つ柔らかな感触の壁紙であった。
【0161】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0162】
【実施例8】実施例1で用いたベースシートを、ベース
シートとして60g/m2(紀州製紙(株))の難燃
紙、ガスバリヤー性フィルム層としての厚み10μmの
ポリプロピレンフィルム、次いで層間剥離防止層として
60g/m2の難燃紙(同前)を順次貼り合わせてなる
ものに変更すると共に、発泡層用水性塗料に配合する発
泡剤を、膨張性カプセル発泡剤(マイクロスフェアーF
−85:松本油脂(株))12部に変更し、更に発布層
上に積層する積層物を、不織布層として15g/m2
不織布(熱可融性ポリエステル100%)、ガスバリヤ
ー性フィルム層として厚み10μのエバールフィルム、
次いで層間剥離防止層として10g/m2普通紙が順次
予め貼り合わされたものに変え、層間剥離防止層が発泡
層と接するように積層する事以外は、全て実施例1と同
様にして、図3の7層の積層体からなる、目的とする壁
紙を得た。
【0163】得られた壁紙は、発泡剤を分解ガス発生性
発泡剤に変え、膨張性カプセル発泡剤を用いた事により
コスト的に高いものとなったが、得られた壁紙のエンボ
ス性及び保形性については、更に優れたものとなり、且
つ加熱時のガスの揮散がベースシート側にもガスバリヤ
ー性フィルム層を設けた事により、より高発泡倍率(発
泡倍率9.8倍)の壁紙が得られ、極めて立体感に優れ
たものであった。
【0164】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0165】
【実施例9】ベースシートたる120g/m2の難燃紙
(紀州製紙(株))上に、ポリ塩化ビニル樹脂(ゼスト
P−23H:(株)新第一塩ビ)30部、DINP(可
塑剤)30部、塩ビ用安定剤(アデカスタブSC−1
2:旭電化工業(株))2部、分解ガス発生性発泡剤
(アゾジカルボンアミド)3.5部、分解ガス発生性発
泡剤用安定剤(アデカスタブFL−44:旭電化工業
(株))0.3部、炭酸カルシウム20部、水酸化アル
ミニウム15部、酸化チタン5部、ミネラルスピリッツ
3部からなる塩ビゾルペーストを、コンマコーターを用
いて110g/m2の塗布量で塗工して、ベースシート
上に発泡層を形成した。
【0166】次いで、得られた発泡層のゾルペーストが
未だゲル化していない状態で、不織布層として厚み15
g/m2の不織布(熱可融性ポリエステル100%の不
織布とレーヨン100%の不織布が貼り合わされたも
の)、次いでガスバリヤー性フィルム層として厚み10
μのポリ塩化ビニルフィルムが順次予め貼り合わされた
積層物を、ガスバリヤー性フィルム層が発泡層と接する
ように積層した後、140℃で2分加熱し、発泡層の塩
ビゾルを半ゲル状態とし、ベースシート上に、発泡層、
ガスバリヤー性フィルム層、次いで不織布層を積層した
積層体を得た。
【0167】次いで、得られた積層体の不織布層上に、
グラビア印刷機を用いて水玉模様を印刷する事により、
印刷加工を施した後、その全面に同印刷機を用いて、水
性防汚処理剤として、パラフィン/シリコーン系防汚成
分配合アクリル樹脂エマルジョン(混合パラフィンワッ
クスエマルジョン(固型分56.5%)15部、シリコ
ーンオイル10部、架橋性官能基として水酸基及びカル
ボキシル基を有するアクリル樹脂エマルジョン(YS−
002(固型分40%):(株)ライトケミカル)10
部、ブロックイソシアネートからなる架橋剤(プロミネ
ートXC−910:(株)武田薬品工業)1部)を、1
5g/m2(Wet重量)の塗布量で塗工して、防汚性
樹脂層を形成し、120℃で60秒の乾燥を行い、ベー
スシート上に、発泡層、ガスバリヤー性フィルム層、不
織布層、次いで防汚性樹脂層を積層した積層体を得た。
【0168】その後引き続き、得られた乾燥させた積層
体を、220℃で45秒加熱し、該積層体を発泡させた
後、エンボスロールにて凹凸模様を施し、図5の5層の
積層体からなる、目的とする壁紙を得た。
【0169】得られた壁紙は、加熱発泡時の分解ガスの
揮散がなく目的とする高発泡倍率(発泡倍率:8.8
倍)が得られ、優れた立体効果のある壁紙であり、しか
も、壁紙表面は塩ビのプラスチック感がなく、不織布の
持つ温かみのある柔らかなタッチの壁紙であった。
【0170】また、本実施例で得た壁紙は、該壁紙表面
全体に水性防汚処理剤が処理されたものである事から、
不織布本来の汚れ易いと言う欠点が払拭でき、壁紙施工
時の職人の手あか、或いは施工後の日常的な汚れが付き
にくく、且つ汚れた場合においても雑巾等で拭き取るこ
とができる物であった。
【0171】更に、エアーパンク(塗料が発泡後、エン
ボスロールにて押し潰され表面の図柄が変形する現象)
について確認したところ、塗料層に僅かなエンボスロー
ルによる潰れが認められたが、壁紙表面の図柄は、ガス
バリヤー性フィルム層、及び不織布層を介して不織布上
に印刷されたものである事から、エアーパンクによる図
柄のゆがみや変形は認められなかった。
【0172】その事から、得られた壁紙は、表面が不織
布の温かさと柔軟性を持ちながら、極めて防汚性に優れ
た美粧な壁紙であった。
【0173】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0174】
【実施例10】ベースシートたる110g/m2の無機
質紙((株)リンテック)上に、EVA樹脂(エバフレ
ックス550:三井ポリケミカル(株))50部、分解
ガス発生性発泡剤(アゾジカルポンアミド)3.5部、
分解ガス発生性発泡剤用安定剤(アデカスタブFL−4
4:旭電化工業(株))0.3部、炭酸カルシウム20
部、水酸化アルミニウム15部、酸化チタン5部からな
るコンパウンドを130℃に加熱したカレンダーロール
にて、ベースシート層上に厚み100μの皮膜からなる
発泡層を形成した。
【0175】次いで、得られたベースシート上の発泡層
に、不織布層として15g/m2の不織布(熱可融性ポ
リエステル100%)とガスバリヤー性フィルム層とし
ての厚み10μのアクリル樹脂フィルム、次いで層間剥
離防止層として10g/m2の不織布(熱可融性ポリエ
ステル100%)が順次予め貼り合わされた積層物を、
層間剥離防止層が発泡層と接するように重ね合わせ、1
40℃の加熱ロールに通して両者を積層させ、ベースシ
ート層、発泡層、層間剥離防止層、ガスバリヤー性フィ
ルム層、次いで不織布層を積層した積層体を得た。
【0176】その後、得られた積層体の不織布層上に、
グラビア印刷機を用いて水玉模様を印刷する事により、
印刷加工を施した後、その全面に同印刷機を用いて、水
性防汚処理剤として、パラフィン/シリコーン系防汚成
分配合アクリル樹脂エマルジョン(混合パラフィンワッ
クスエマルジョン(固型分56.5%)15部、シリコ
ーンオイル10部、架橋性官能基として水酸基及びカル
ボキシル基を有するアクリル樹脂エマルジョン(YS−
002(固型分40%):(株)ライトケミカル)10
部、ブロックイソシアネートからなる架橋剤(プロミネ
ートXC−910:(株)武田薬品工業)1部)を、1
5g/m2(wet重量)の塗布量で塗工して、防汚性
樹脂層を形成し、120℃で60秒の乾燥を行った。
【0177】その後引き続き、得られた乾燥させた積層
体を、200℃で45秒加熱し、該積層体を発泡させた
後、エンボスロールにて凹凸模様を施して、図4の6層
の積層体からなる、目的とする壁紙を得た。
【0178】得られた壁紙は、加熱発泡時の分解ガスの
揮散がなく、目的とする高発泡倍率(発泡倍率:8.9
倍)が得られ、優れた立体効果のある壁紙であり、しか
も、壁紙表面はEVA樹脂のプラスチック感がなく、不
織布の持つ温かみのある柔らかなタッチの壁紙であっ
た。
【0179】また、本実施例で得た壁紙は、該壁紙表面
全体に水性防汚処理剤が処理されたものである事から、
不織布本来の汚れ易いと言う欠点が払拭でき、壁紙施工
時の職人の手あか、或いは施工後の日常的な汚れが付き
にくく、且つ汚れた場合においても雑巾等で拭き取るこ
とができる物であった。
【0180】更に、実施例9同様に、壁紙表面にエアー
パンクの跡も見られなかった。
【0181】以上の事から、得られた壁紙は、表面が不
織布の温かさと柔軟性を持ちながら、極めて防汚性に優
れた美粧な壁紙であった。
【0182】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後においてもベニ
ヤのアク等が壁紙表面に滲み出ることがなく、また、施
工性においても、目開きやオープンタイムの問題が発生
しなかった。
【0183】
【比較例1】実施例1で用いた、発泡層上に積層する積
層物を、15g/m2の不織布(熱可融性ポリエステル
100%)のみとし、ガスバリヤー性フィルム層として
厚み10μのエバールフィルムを用いないで、発泡層と
不織布層を積層させた以外は、全て実施例1と同様にし
て、ベースシート上に、発泡層、次いで不織布層を積層
した壁紙(図6)を得た。
【0184】得られた壁紙は、加熱発泡時の分解ガスの
揮散があり、目的とする高発泡倍率が得られず、得られ
た壁紙の発泡倍率は2.3倍と低く、目的とするところ
の立体感のある壁紙が得られなかった。
【0185】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後ベニヤのアク等
が壁紙表面に滲み出し、また、施工性においても、目開
きやオープンタイムの問題が発生した。
【0186】この比較例から、ガスバリヤー性フィルム
層を用いない場合には、加熱時に分解ガス発生性発泡剤
から発せられるガスが系外に揮散し、発泡層が目的とす
る発泡倍率を呈さないこと、また、防汚性や施工性にも
問題があることが判る。
【0187】
【比較例2】実施例1で用いた、発泡層上に積層する積
層物が、不織布層(15g/m2の熱可融性ポリエステ
ル100%不織布)が発泡層と接し、ガスバリヤー性フ
ィルム層(厚み10μのエバールフィルム)が、壁紙表
面となるよう積層させた以外は、全て実施例1と同様に
して、ベースシート上に、発泡層、不織布層、次いでガ
スバリヤー性フィルム層を積層した壁紙(図7)を得
た。
【0188】得られた壁紙は、加熱発泡時の分解ガスの
揮散がなく、高発泡倍率(8.3倍)の壁紙が得られた
が、得られた壁紙の表面がフィルム層である事から、プ
ラスチック感が強く、冷たく且つ風合いの硬い物であっ
た。
【0189】この比較例から、ガスバリヤー性フィルム
層が、壁紙の表面の不織布層に貼り合わされた場合に
は、加熱時にガスが系外に揮散する事はなかったが、壁
紙の風合いが、目的とするところの、柔軟で温かみのあ
るものとはならない事が判る。
【0190】
【比較例3】実施例2で用いた、発泡層上に積層する積
層物を、20g/m2の普通紙のみとし、ガスバリヤー
性フィルム層として厚み15μのポリエチレンフィルム
を用いないで、発泡層と不織布層を積層させた以外は、
全て実施例2と同様にして、図6の3層の積層体からな
る壁紙を得た。
【0191】得られた壁紙は、加熱発泡時の分解ガスの
揮散があり、目的とする高発泡倍率が得られず、得られ
た壁紙の発泡倍率は2.8倍と低く、目的とするところ
の立体感のある壁紙が得られなかった。
【0192】そして、得られた壁紙を、市販のベニヤに
施工し、湿度の高い環境で3ヶ月経過後ベニヤのアク等
が壁紙表面に滲み出し、また、施工性においても、目開
きやオープンタイムの問題が発生した。
【0193】この比較例から、ガスバリヤー性フィルム
層を用いない場合には、加熱時に分解ガス発生性発泡剤
から発せられるガスが系外に揮散し、発泡層が目的とす
る発泡倍率を呈さないこと、また、防汚性や施工性にも
問題があることが判る。
【0194】
【比較例4】実施例6で用いた、発泡層上に積層する積
層物を、15g/m2の不織布層(レーヨン100%)
のみとし、ガスバリヤー性フィルム層として厚み10μ
のポリエステルフィルムを用いないで、発泡層と不織布
層を積層させた以外は、全て実施例6と同様にして、ベ
ースシート上に、発泡層、不織布層、次いで防汚性樹脂
層を積層した壁紙(図8)を得た。
【0195】得られた壁紙は、発泡層として用いたアク
リル樹脂エアマルジョンと架橋剤(ブロックイソシアネ
ート)との間の架橋反応、及び架橋性を有する水性防汚
処理剤のガスバリヤー効果により、加熱発泡時の分解ガ
スの揮散や汚染物の滲出等をある程度阻止することがで
きたが、そのバリヤー性は完全でなく、目的とする高発
泡倍率の壁紙とはならなかった。
【0196】尚、得られた壁紙の発泡倍率は6.3倍で
あり、実施例6で得た発泡倍率9.0倍には至らず、目
的とするところの立体感のある壁紙が得られなかった。
【0197】この比較例から、発泡層としての架橋性樹
脂及び架橋剤、並びに水性防汚処理剤によってある程度
のガスバリヤー効果は得られるが、やはりガスバリヤー
性フィルム層を用いない場合には、加熱時に分解ガス発
生性発泡剤から発せられるガスが系外に揮散し、発泡層
が目的とする発泡倍率を呈さないこと、また、汚染物の
滲出等は完全に防止し得ないことが判る。
【0198】
【比較例5】実施例9で用いた、発泡層上に積層する積
層物を、15g/m2の不織布層(表面が熱可融性ポリ
エステル100%で裏面がレーヨン100%の2層構造
物)のみとし、ガスバリヤー性フィルム層として厚み1
0μのポリ塩化ビニルフィルムを用いないで、発泡層と
不織布層を積層させた以外は、全て実施例9と同様にし
て、図8の4層の積層体からなる壁紙を得た。
【0199】得られた壁紙は、実施例1〜8に用いた発
泡層用水性塗料に比べて、本比較例の塩化ビニルプラス
チゾル塗料は、ガスバリヤー性がある程度高いものであ
ったが、ガスバリヤー性フィルム層としてポリ塩化ビニ
ルフィルムを積層させた実施例9に比べ、発泡倍率は低
い結果となった(実施例9の8.8倍に対して、6.8
倍)。このため、目的とするところの立体感のある壁紙
が得られなかった。
【0200】この比較例から、ガスバリヤー性フィルム
層を用いない場合には、加熱時に分解ガス発生性発泡剤
から発せられるガスが系外に揮散し、発泡層が目的とす
る発泡倍率を呈さないことが判る。
【0201】
【比較例6】実施例2で用いた、発泡層上に積層する積
層物に変えて、20g/m2の不織布層を用いずに、ガ
スバリヤー性フィルム層として厚み15μのポリエチレ
ンフィルムのみを用い、発泡層とガスバリヤー性フィル
ム層を積層させた以外は、全て実施例2と同様にして、
ベースシート上に、発泡層、次いでガスバリヤー性フィ
ルム層を積層した壁紙(図9)を得た。
【0202】得られた壁紙は、ガスバリヤー性が高いも
のであり、発泡倍率としても実施例2に近似した7.6
倍が得られたが、得られた壁紙表面は、表面がポリエチ
レンフィルムである事から、プラスチック感が払拭でき
ず、冷たい感触のものであった。
【0203】また、壁紙表面は、顕著なエアーパンクが
見られ、表面に印刷された図柄がゆがみ変形している事
が判った。
【0204】この比較例から、ガスバリヤー性フィルム
層のみを設ける場合には、加熱時のガス発生性発泡剤か
ら発せられるガスの揮散がなく、高発泡性の立体感のあ
る壁紙が得られたが、その表面は、プラスチック感のあ
る冷たい物である事が判る。
【0205】更に、壁紙表面が、低融点のポリエチレン
フィルムである事から、エンボスロールに該フィルムが
ブロッキングし、壁紙表面が平滑性を失う事が判った。
また、発泡・エンボス後に、エアーバンク現象が生じ図
柄の変形が起こる事が判る。
【0206】以上の実施例及び比較例の結果をまとめる
と、表1(積層構造)と表2(品質評価)の通りであ
る。
【0207】
【表1】 #1 ベースシート層の積層物の積層順序 *1→*2→*3 #2 不織布層の積層物の積層順序 *6→*5→*4(但し、比較例2は、*4→*5) *1 ベースシート層 120g/m2難燃紙 80g/m2無機質紙 110g/m2 普通紙 60g/m2難燃紙 110g/m2無機質紙 *2 ガスバリヤー性フィルム層 10μmポリプロピレンフィルム *3 層間剥離防止層 15g/m2難燃紙 60g/m2難燃紙 *4 不織布層 15g/m2 熱可融性ポリエステル100% 20g/m2 普通紙100% 10g/m2 レーヨン100% 15g/m2 レーヨン100%(雲竜模様) 15g/m2 熱可融性ポリエステル100%/レーヨ
ン100%の2層構造物 *5 ガスバリヤー性フィルム層 10μmエバールフィルム 15μmポリエチレンフィルム(両面易接着コート) 両面サンドマット加工された10μmポリエステルフ
ィルム 10μmポリ塩化ビニルフィルム 10μアクリルフィルム *6 層間剥離防止層 10g/m2 普通紙 20g/m2 普通紙 10g/m2 熱可融性ポリエステル100%
【表2】 *7 発泡層単独の、発泡処理前後の厚み比。即ち、 発泡倍率=(発泡後の発泡層の厚み)/(発泡前の発泡
層の厚み) ◎・・・特に良好 ○・・・良好 △・・・やや難あり ×・・・不可 以上の表1,2の結果から、ベースシート上に、発泡
層、次いで不織布層、必要によっては、防汚性樹脂層や
層間剥離防止層を積層した壁紙において、ガスバリヤー
性フィルム層を特定の位置に設定すれば、意匠性、防汚
性、風合、施工性等に優れた特性を有する高発泡性壁紙
を得ることができることが分かる。
【0208】
【発明の効果】本発明は、ベースシート上に、発泡層、
次いで不織布層を積層した壁紙において、ガスバリヤー
性フィルム層を特定の位置に設定することにより、発泡
剤のガス気散を防止するとともに、汚染物の滲出も防止
し、而も、不織布の風合をそのまま生かすことにより、
意匠性、防汚性、風合、施工性等に優れた特性を有する
高発泡性壁紙を得ることを可能にした。
【0209】また、必要によっては、防汚性樹脂層や層
間剥離防止層を設けることにより、防汚性が更に向上
し、層間剥離が防止されたものとすることもできる。
【0210】以上のように、本発明は、壁紙に要求され
る品質、即ち、立体感、意匠性、風合、防汚性、耐層間
剥離性、耐透水性、施工性、強靱性等の点において優れ
た品質を具備しているという、全く理想的な高発泡性壁
紙を得ている点において、極めて価値の高いものであ
る。
【0211】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1、実施例2、実施例7の壁紙
の説明図(断面)である。
【図2】図2は、実施例3の壁紙の説明図(断面)であ
る。
【図3】図3は、実施例4、実施例8の壁紙の説明図
(断面)である。
【図4】図4は、実施例5、実施例6、実施例10の説
明図(断面)である。
【図5】図5は、実施例9の壁紙の説明図(断面)であ
る。
【図6】図6は、比較例1、比較例3の壁紙の説明図
(断面)である。
【図7】図7は、比較例2の壁紙の説明図(断面)であ
る。
【図8】図8は、比較例4、比較例5の壁紙の説明図
(断面)である。
【図9】図9は、比較例6の壁紙の説明図(断面)であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 27/20 D21H 27/20 A 27/30 27/30 A E04F 13/00 E04F 13/00 B (72)発明者 星川 隆一 京都府京都市山科区西野離宮町29番地 株 式会社松井色素化学工業所技術部内 Fターム(参考) 4F055 AA17 BA12 EA04 EA24 FA06 FA07 GA03 HA06 4F100 AA01B AA01C AA01D AA01E AG00D AG00E AJ05D AJ05E AK01B AK01C AK01D AK01E AK25B AK25C AK68B AK68C AL05B AL05C AT00A BA04 BA05 BA10A BA10D BA10E CA01B CA01C CA02B CA02C CA23B CA23C DG01D DG01E DG02D DG02E DG10D DG10E DG15D DG15E DJ01B DJ01C EJ39A GB08 HB00 JB12B JB12C JB16D JB16E JD02B JD02C JD02D JD05 JK01 JK06B JL01 JL06E JL10D JL10E JL11B JM01B JM01C YY00B YY00C 4L047 AA21 AB02 BA08 CA06 CB10 CC10 4L055 AJ02 BE08 BE14 BE15 EA08 FA30 GA23 GA44

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースシート上に、発泡層、ガスバリヤ
    ー性フィルム層、次いで不織布層の順で該3層を積層し
    てなる壁紙。
  2. 【請求項2】 ベースシート上に、ガスバリヤー性フィ
    ルム層、発泡層、ガスバリヤー性フィルム層、次いで不
    織布層の順で該4層を積層してなる壁紙。
  3. 【請求項3】 発泡層とガスバリヤー性フィルム層との
    間に、層間剥離防止層が設けられている請求項1又は2
    記載の壁紙。
  4. 【請求項4】 不織布層上に更に防汚性樹脂層を有する
    請求項1、2又は3記載の壁紙。
  5. 【請求項5】 発泡層が、発泡剤を含有する、合成樹脂
    水性エマルジョン、合成樹脂プラスチゾル又は合成樹脂
    コンパウンドの何れかにより形成される請求項1、2、
    3又は4記載の壁紙。
  6. 【請求項6】 発泡層が、架橋剤及び/又は充填剤を含
    有する請求項1、2、3、4又は5記載の壁紙。
  7. 【請求項7】 発泡層の合成樹脂水性エマルジョンが、
    架橋性樹脂と架橋剤からなる架橋性樹脂組成物である請
    求項5又は6記載の壁紙。
  8. 【請求項8】 発泡層の架橋性樹脂組成物が、架橋性ア
    クリル系樹脂及びエチレン−酢酸ビニル系樹脂からなる
    水性樹脂混合物であって、該樹脂の混合割合が架橋性ア
    クリル系樹脂20〜90重量%、エチレン−酢酸ビニル
    系樹脂80〜10重量%である樹脂成分、及び架橋剤の
    二成分を必須成分とするものである請求項6又は7記載
    の壁紙。
  9. 【請求項9】 発泡層に含まれる発泡剤が、分解ガス発
    生性発泡剤及び/又は膨張性カプセル発泡剤である請求
    項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の壁紙。
  10. 【請求項10】 不織布層が、熱可融性繊維で構成され
    た不織布、熱可融性成分を含有する不織布、非熱可融性
    繊維で構成された不織布、パルプ紙、ケナフ紙、レーヨ
    ン紙、天然繊維紙、半合成繊維紙、合成繊維紙、再生繊
    維紙、無機繊維紙、ガラス繊維紙、和紙、又はこれらの
    積層物もしくはこれらの不織布や紙を構成する構成成分
    の混合物からなるシート状物、から選ばれた何れかのも
    のである請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9
    記載の壁紙。
  11. 【請求項11】 層間剥離防止層が、実質的に不織布層
    を構成するものと同様のもので構成されている請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の壁
    紙。
  12. 【請求項12】 壁紙表面が、エンボス加工されたもの
    である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
    0又は11記載の壁紙。
  13. 【請求項13】 不織布層表面又は防汚性樹脂層表面
    が、着色加工されたものである請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9、10、11又は12記載の壁紙。
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