JP4319741B2 - 壁装用シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の壁面や天井面等に貼る内装用の壁装用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁装用シートとしては、基材上に塩化ビニル樹脂層を形成し、この塩化ビニル樹脂層上に印刷などして絵柄層を設けたもの、あるいは、さらに前記塩化ビニル樹脂層を発泡させると共にエンボス加工を施すなどして凹凸模様を施したものなど、いわゆる塩ビ壁紙に代表される塩ビ化粧シートが広く用いられている。しかし、この塩ビ化粧シートは燃焼時に塩化水素ガス等の有害なガスを発生するために一般の焼却炉では焼却処分ができないといった廃材処理の問題や火災時にはこの塩化水素ガス等の有害なガスを吸引することによる中毒といった問題などがあり、使用することを避けるようになってきた。
【0003】
また、これらの壁装用シートは、該壁装用シートの表面に付着した汚れが染みつきやすく、これを除去しづらいといった問題や、前記壁装用シートの表面強度が弱く破損しやすいといった問題がある。これは、壁装用シートが、汚染性や擦傷性に問題がある塩化ビニル樹脂から構成されていることと、施工性や意匠性を高めることを目的に、発泡や凹凸模様を形成する加工を行うために、これにより壁装用シートの表面に微細な凹凸や空隙が生じるためである。
【0004】
上記問題を解決するために、従来より、壁装用シートの表面に表面保護層を設ける方法が採られている。すなわち、▲1▼壁装用シートの表面に、たとえば、アクリル系樹脂等を塗工して表面保護層とする方法、また、▲2▼壁装用シートの表面に耐汚染性や耐擦傷性等に優れたフィルム、たとえば、フッ素系フィルムやエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム等を接着剤等を用いて貼り合わせて表面保護層とする方法が採られている。
【0005】
しかし、▲1▼の方法は、加工適性を考慮して有機溶剤や水等の溶媒を用いて比較的低粘度に調節されるため、薄い表面保護層を設ける場合には適した方法であるが、厚い表面保護層を設ける場合には、たとえば、加工工数が増えるなど作業が煩雑になる。また、このようにして設けた表面保護層は、発泡や凹凸模様を形成する加工を行うと発泡や凹凸模様に追従できずに表面保護層の厚さにバラツキが生じると共に、極端な場合には部分的に表面保護層に亀裂が入り、発泡層が露出するといった問題が発生する。
【0006】
また、▲2▼の方法は、表面保護層がフィルムからなるため、表面物性自体は良好であるが、この方法においては、接着剤等を用いて表面保護層とするフィルムを貼り合わせる工程が必要な上に、このフィルムは予め成膜しておく必要があり、成膜の制約上から表面保護層として必要な厚さ以上のものを用いなければならず、コストの高いものとならざるを得ない。さらに、この▲2▼の方法の壁装用シートは、折れ皺が消えずらい上にカールが発生しやすく、また、腰が強すぎるために、壁面等に貼りずらい(施工性が悪い)といった問題が発生する。
【0007】
これらの問題を解決する方法として、▲3▼表面保護層をTダイ押出機を用いて加熱溶融押出し塗工法で形成する方法が提案され、この方法で表面保護層を形成することにより、耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性を最低限確保することが可能な厚さの表面保護層を形成することができるために安価なものとすることができると共に、上記▲1▼、▲2▼の方法で表面保護層を形成した場合に発生する上記問題を解決することができる。
【0008】
ところで、上記▲1▼、▲2▼、▲3▼の方法で形成した表面保護層、特に発泡層上に形成した表面保護層は、いずれも発泡層と直に接しているか、あるいは、絵柄層や接着剤等の薄い層を介して発泡層と接しているために、耐汚染性や耐擦傷性といった表面物性は向上するものの、耐引っ掻き性においては直下の層が発泡層であり、表面保護層があっても容易に変形し、酷い場合には表面保護層が破れる、あるいは、さらに酷い場合には発泡層が削れるないし裂けるなどの現象が生じ、問題となっている。これは、耐引っ掻き性が表面保護層の物性のみならず、表面保護層の直下の層が有する、たとえば、柔軟性や弾性などの物性に依存するためと考えられる。当然、表面保護層の厚さを厚くすれば、耐引っ掻き性は向上するが、これにより壁装用シートはコストの高いものとならざるを得ないし、また、施工性の低下を招く恐れがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、意匠性に優れ、人間や環境に優しく、かつ、耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性はもとより、特に耐引っ掻き性において優れた表面物性を有する壁装用シートを安価に提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の壁装用シートは、基材層上に、発泡剤およびオレフィン系樹脂ないしアクリル系樹脂を主体とする発泡層と、絵柄層と、非ハロゲン系熱可塑性樹脂を主体とする組成物からなる被覆層とが順に形成されている壁装用シートにおいて、前記被覆層が加熱溶融押出し塗工法で形成された2つの層からなり、かつ、前記2つの層が共押出しにより形成され、前記被覆層の最外層がオレフィン系樹脂で形成され、前記最外層に隣接する隣接層がアイオノマーからなることを特徴とするものである。
【0011】
請求項1記載の構成とすることにより、多層からなる被覆層を一工程で形成することができ、加工費を安価にすることができる。また、被覆層においても、最外層とこの最外層以外の層とで使用する樹脂を種々選択して用いることができるためにトータルとして各種物性に優れた被覆層を有する壁装用シートとすることができる。また、人間や環境に優しく施工性に優れたものとすることができる。また、耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性に優れた壁装用シートとすることができる。また、前記被覆層の前記最外層に隣接する隣接層がオレフィン系樹脂で形成されているように構成することにより、被覆層の最外層には、耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性に優れた物性を有する樹脂を用いることができると共に、前記最外層に隣接する隣接層には、安価なオレフィン系樹脂の中から適宜選択して用いることにより、たとえば、最外層を間接的に補強することができる層とすることもできるし、また、最外層と発泡層ないし絵柄層との接着力を向上させることができる層とすることもできるまた、被覆層の最外層に隣接する隣接層を形成するオレフィン系樹脂を柔軟性や弾性に富んだアイオノマーで形成することにより、被覆層の最外層を補強することができるために、耐引っ掻き性に優れた表面物性を有する壁装用シートとすることができる。
【0012】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載する壁装用シートにおいて、前記最外層を形成するオレフィン系樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物であることを特徴とするものである。このように構成することにより、安価で耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性に優れ、また、被覆層側にエンボス版により凹凸模様を形成する場合に、シャープな凹凸模様を形成することができる。
【0013】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載する壁装用シートにおいて、前記最外層を形成するオレフィン系樹脂がホモポリマー系ポリプロピレンであることを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載する壁装用シートにおいて、前記被覆層の厚さが10μm以上30μm以下であって、前記被覆層を形成する最外層が5μm以上であることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載する壁装用シートにおいて、前記被覆層側に凹凸模様を形成したことを特徴とするものである。このように構成することにより、意匠性に優れた壁装用シートとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。
まず、図1は本発明の壁装用シートの一実施例を示す層構成図である。図中の1は化粧シート、2は基材層、3は発泡層、4は絵柄層、5は被覆層、51は最外層、52は最外層に隣接する隣接層、6は凹凸模様をそれぞれ示す。
【0017】
図1は本発明の壁装用シートの一実施例を示す層構成図であって、本発明の壁装用シート1は、基材層2上に、発泡剤およびオレフィン系樹脂ないしアクリル系樹脂を主体とする発泡層3を形成し、該発泡層3上に絵柄層4を形成し、該絵柄層4上に最外層51と該最外層51に隣接する隣接層52とが共押出しされた被覆層5を設け、さらに該被覆層5側に凹凸模様6を形成したものである。
【0018】
本発明に用いる前記基材層2としては、紙、難燃紙、不燃紙、有機繊維又は無機繊維の織布、不織布、あるいは、オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、エステル系樹脂等の非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなるシート、あるいは、これらの中から選んだ異種のものの積層体などを挙げることができ、その厚さとしては20〜300 μm程度が適当である。
【0019】
次に、本発明の発泡層3は、発泡剤およびオレフィン系樹脂ないしアクリル系樹脂を主体とする組成物からなるものであって、前記オレフィン系樹脂としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、あるいは、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、あるいは、アイオノマー、あるいは、これらの混合樹脂を挙げることができる。
【0020】
また、アクリル系樹脂としては、主成分がアクリル酸(メタクリル酸を含む)およびその誘導体であるアクリルアミド、アクリロニトリルを重合することにより得られるアクリル樹脂、他のアクリル酸エステル、スチレン等の他のモノマーとの共重合体樹脂などであり、たとえば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独または共重合体からなるものが挙げられる。なお、ここで、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸の意味で用いるものとする。
【0021】
また、この発泡層3を前記基材層2上に設ける方法としては、周知の加熱溶融押出法、カレンダー法、あるいは、前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂を水や有機溶剤等の溶媒でエマルジョン化するなどして溶液化されたものを塗工する、たとえば、ロールコート法、エアーナイフコート法、コンマドクターコート法など任意の塗工方法を採ることができる。
【0022】
また、本発明の発泡層3に用いる発泡剤としては、低沸点の炭化水素、または、フロンガスや石油エーテル等の揮発性物質等を内包した熱膨張型カプセル発泡剤、あるいは、アゾジカルボンアミドやオキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等の熱分解型発泡剤のいずれか、ないし、いずれをも用いることができるが、熱分解型発泡剤を用いる場合は、処方によっては熱分解時に発生するガスが被覆層5の平滑性を損なうことがあり得るために、熱膨張型カプセル発泡剤の方がより好ましい。また、発泡剤のオレフィン系樹脂あるいはアクリル系樹脂に対する混合量は、使用するオレフィン系樹脂あるいはアクリル系樹脂の種類やその塗工量、あるいは、要求される意匠性により適宜決めればよいが、概ねオレフィン系樹脂あるいはアクリル系樹脂100 重量部に対して0.5 〜20重量部が適当である。
【0023】
また、本発明の絵柄層4は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷等周知の印刷法によりインキにて形成することができる。印刷絵柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ等の印刷絵柄がある。インキとしては、ビヒクルとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができるが、本発明の目的からしてポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合した非ハロゲン系樹脂が好適である。
【0024】
次に、本発明の被覆層5は、非ハロゲン系熱可塑性樹脂を主体とする組成物を加熱溶融押出し塗工法で形成した2つ以上の層からなり、かつ、前記2つ以上の層が共押出しにより形成されたものである。このような構成の被覆層5とすることにより、最外層と最外層以外の層とで使用する樹脂を種々選択して用いることができるために層構成は自在であり、要求される物性、コスト等を勘案した構成とすることができるし、また、多層からなる被覆層5を一工程で形成することができるために安価に製造することができる。
【0025】
この被覆層5に用いる非ハロゲン系熱可塑性樹脂としては、たとえば、ハロゲンを含有しないアクリル系樹脂やオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、エステル系樹脂等を挙げることができるが、この被覆層5を形成する最外層51としては、特に従来の塩ビ化粧シートと同等な柔軟性、低温での加工性を有し、耐汚染性や耐擦傷性においては従来の塩ビ化粧シートと同等ないし優れると共に、比較的低コストであることなどから、発泡層3の項で説明したオレフィン系樹脂やアクリル系樹脂、あるいは、エチレングリコールとテレフタル酸とを主成分とし、該主成分に対する共重合成分として、エチレングリコール以外の多価アルコール及び/又はテレフタル酸以外の多価カルボン酸を利用して得られる共重合体からなるエステル系樹脂などが好適である。
【0026】
前記エステル系樹脂について、さらに具体的にいうならば、テレフタル酸成分の1部がイソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、トリメリット酸、アジピン酸、セバシン酸等で置き換えられている変性ポリエチレンテレフタレート樹脂やエチレングリコール成分の1部がジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン等で置き換えられている変性ポリエチレンテレフタレート樹脂、あるいは、ポリエチレンテレフタレート樹脂と前記変性ポリエチレンテレフタレート樹脂との混合樹脂などである。また、前記変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の具体例としては、エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル酸、1,4-シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールとテレフタル酸、プロピレングリコールとイソフタル酸とテレフタル酸等による組み合わせの共縮合重合体からなるエステル樹脂や前記したエチレングリコールとテレフタル酸とをベース原料としてエステル樹脂を重合する際に、酸成分の1部にトリメリット酸のような3価のカルボン酸を利用したり、あるいは、アルコール成分の1部にトリメチロールプロパン等の3価のアルコールを使用したり、さらには、アルコール成分の1部と酸成分の1部とに、3価のカルボン酸と3価のアルコールとを利用して得られる共重合エステル樹脂などである。
【0027】
また、この被覆層5を形成する最外層51以外の層、特に前記最外層51に隣接する隣接層52としては、前記最外層51を形成する樹脂と少なくとも相溶性を有する樹脂で形成された層である必要があり、この樹脂としては、前記最外層51の形成に好適な樹脂、すなわち、オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、エステル系樹脂を考慮すると、これらの樹脂に対して少なくとも相溶性を有する樹脂の選択範囲が広いオレフィン系樹脂が好適である。このオレフィン系樹脂についも発泡層3で説明したオレフィン系樹脂と同じであり説明は省略する。
【0028】
次に、前記被覆層5の一つの好ましい層構成を説明すると、前記被覆層5の最外層51に耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性に優れたオレフィン系樹脂、たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を用い、前記被覆層5の前記最外層51に隣接する隣接層52にオレフィン系樹脂に金属イオンを導入して部分的に架橋した、たとえば、アイオノマー樹脂を用いることにより、特に耐引っ掻き性に優れた表面物性と層間接着力に優れた壁装用シートとすることができる。
【0029】
なお、今まで、被覆層5を最外層51と該最外層51に隣接する隣接層52の2層構成からなる実施例を示し説明してきたが、本発明の壁装用シートは、この実施例に限ることはなく、被覆層5が3層以上の構成からなるものであっても構わない。また、この被覆層5の厚さは、表面物性やTダイ押出機で加熱溶融押出し塗工法で形成することを考慮すると10μmは必要であり、コストやシャープな凹凸模様の形成、あるいは、壁装用シートとしたときに、シートの折れ皺が目立つといった施工上の問題等を考慮すると30μm以下が適当である。また、前記被覆層5を形成する最外層51の厚さは表面物性から少なくとも5μmは必要である。
【0030】
次に、本発明の凹凸模様6の形成方法としては、本発明の壁装用シートを製造するどの段階で形成するかは別にして、要するに製造過程にある壁装用シートが何等かの手段によりエンボス加工可能な温度にある時に、基材層2と対向する最外層側からエンボス版で加熱加圧することにより形成することができる。一般的には、基材層2上に発泡層3を形成する発泡層形成組成物を塗工し、その後、該発泡層形成組成物上に絵柄層4を設け、該絵柄層4上に被覆層5を設けた積層体を作製し、該積層体を加熱発泡炉で前記発泡層形成組成物を発泡させて発泡層3となすと同時に、前記被覆層5側からエンボス版で加熱加圧することにより形成される。この凹凸模様6の加工には周知の枚葉、あるいは、輪転式のエンボス機が用いられ、凹凸模様6の形状としては、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
【0031】
また、前記基材層2、前記発泡層3、前記被覆層5には、必要に応じて、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、三酸化アンチモン、酸化チタン等の無機物の1種ないし2種以上の混合物からなる無機充填剤、あるいは、難燃剤を添加しても構わないし、また、必要に応じて顔料等を添加して着色しても構わない。この顔料添加による着色は透明着色であってもよいし、また、不透明(隠蔽)着色であっても構わない。
【0032】
さらに、前記発泡層3、前記被覆層5には、必要に応じて、ラジカル捕捉剤および/ないし紫外線吸収剤を添加しても構わない。これは、前記発泡層3や前記被覆層5が紫外線によって劣化するのを防止し、耐候性を向上させる目的で用いられる。ラジカル捕捉剤としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤が好適である。理由としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤は、テトラアルキルピペリジンを母核に持ち、紫外線で発生するラジカルを捕捉するラジカル捕捉作用がある他に、ヒドロペルオキシド(ROOH)の不活性作用等の各種作用機構によりその効果が発揮されると推定されており、多機能の安定剤として優れた性能が得られる。ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤の具体例としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−トリデシル−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラギス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート等の他、たとえば、特公平4−82625号公報に開示されている化合物などのヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を挙げることができる。また、紫外線吸収剤としては、たとえば、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−アミル−5'−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−イソブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−イソブチル−5'−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の2'−ヒドロキシフェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の2'−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン等の2,2'−ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、サリチル酸フェニル、4−tert−ブチル−フェニル−サリシレート等のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤類、2−エチル−ヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤類等を用いることができるが、本発明の壁装用シートに用いる紫外線吸収剤として非塩素系のベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、または、シアノアクリレート系が適当である。また、これら発泡層3、表面層5には、必要に応じて各種安定剤を添加してもよい。
【0033】
また、前記被覆層5には、抗菌剤を添加して抗菌性をもたせることもできる。この表面層5に添加する抗菌剤としては、たとえば、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系吸着剤、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、燐酸ジルコニウム、燐酸チタン、チタン酸カリウム、含水酸化ビスマス、含水酸化ジルコニウム、ハイドロタルサイド等の無機イオン交換体に銀イオンまたは銀イオンの他に銅イオン、亜鉛イオンを併用して担持させた銀系抗菌剤、あるいは、抗菌性のある無機塩類を酸化亜鉛粒子に化合させた酸化亜鉛化合物等の周知のものを挙げることができる。
【0034】
また、図示はしなかったが、前記基材層2と前記発泡層3、あるいは、前記発泡層3と前記絵柄層4の層間、あるいは、前記絵柄層4と前記被覆層5との層間に層間接着力の向上を図ることを目的に、接着剤塗布やコロナ放電処理等の接着力向上手段を適宜用いることもできる。
【0035】
また、本発明の化粧シートにあっては、光安定剤としてのラジカル捕捉剤、あるいは、紫外線吸収剤が、たとえば、絵柄層に添加されていても構わないし、接着力向上手段として接着剤塗布を行う場合にあっては、この接着剤に光安定剤としてのラジカル捕捉剤、あるいは、紫外線吸収剤が添加されていても構わない。
【0036】
【実施例】
上記の本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
まず、坪量105g/m2 の難燃性裏打紙〔特種製紙(株)製〕の表面に、表1に示す配合の発泡層形成組成物(水性エマルジョン)を乾燥後の塗布量が170g/m2 となるようにコンマドクターコート法で塗工し、この塗工面にアクリル系水性インキを用いてグラビア印刷法で印刷して絵柄層を形成した中間シートAを作製した。
【0037】
実施例1
前記中間シートAの絵柄層を形成した面に、ポリオレフィン系接着剤〔三井化学(株)製ユニストールP〕を乾燥後に3g/m2となるように塗工した後に、この接着剤を塗工した面に、オレフィン系熱可塑性樹脂〔三井デユ ポンケミカル(株)製Zn系アイオノマー(MFR:16)〕とをオレフィン系熱可塑性樹脂〔Montell-JPO(株)製ホモポリマー系ポリピロピレン(MFR:20)〕とからなる被覆層をTダイ押出機で前者のオレフィン系熱可塑性樹脂が接着剤面側になるように共押出して、難燃性裏打紙105g/m2 /発泡層形成組成物170g/m2 /絵柄層/接着剤3g/m2/Zn系アイオノマー(MFR:16)〔三井デユ ポンケミカル(株)製〕9μm/ホモポリマー系ポリプロピレン(MFR:20)〔Montell-JPO(株)製〕6μm、の中間シートBを形成し、その後、該中間シートBの前記発泡層形成組成物を加熱発泡させると共に、前記被覆層側からクロス調のエンボス加工を施して、本発明の壁装用シートを作製した。
【0038】
実施例2
実施例1において、被覆層を形成するZn系アイオノマーとポリプロピレンの厚さのみ変更して、難燃性裏打紙105g/m2 /発泡層形成組成物170g/m2 /絵柄層/接着剤3g/m2/Zn系アイオノマー10μm/ホモポリマー系ポリプロピレン5μm、の構成とした以外は実施例1と同じ方法で本発明の壁装用シートを作製した。
【0039】
実施例3
実施例1において、被覆層を形成するZn系アイオノマーにかえて、オレフィン系熱可塑性樹脂〔三井デユ ポンケミカル(株)製PP系接着性樹脂(MFR:15)〕を用いると共に絵柄層面に接着剤を塗布せずに、難燃性裏打紙105g/m2 /発泡層形成組成物170g/m2 /絵柄層/PP系接着性樹脂(MFR:15)〔三井デユ ポンケミカル(株)製〕9μm/ポリプロピレン6μm、の構成とした以外は実施例1と同じ方法で本発明の壁装用シートを作製した。
【0040】
実施例4
実施例1において、被覆層を形成するZn系アイオノマーとポリプロピレンとをオレフィン系熱可塑性樹脂〔三井石油化学工業(株)製LLDPE系接着剤(MFR:9.0 )〕とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(エチレン含有率:32mol %、MFR:5.0 )にかえると共に、被覆層を形成する各層の厚さも変更し、かつ、絵柄層面に接着剤を塗布せずに、難燃性裏打紙105g/m2 /発泡層形成組成物170g/m2 /絵柄層/LLDPE系接着剤(MFR:9.0)〔三井石油化学工業(株)製〕7μm/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(エチレン含有率:32mol %、MFR:5.0 )8μmの構成とした以外は実施例1と同じ方法で本発明の壁装用シートを作製した。
【0041】
比較例1
実施例1において、被覆層を形成するZn系アイオノマーとポリプロピレンとを、ポリプロピレンのみに変更すると共に厚さも変更して、難燃性裏打紙105g/m2 /発泡層形成組成物170g/m2 /絵柄層/接着剤3g/m2/ポリプロピレン15μmの構成とした以外は実施例1と同じ方法で比較例とする壁装用シートを作製した。
【0042】
Figure 0004319741
【0043】
上記で作製した実施例1〜4、および、比較例1について、表面強度を測定してその結果を表2に、また、接着強度を測定してその結果を表3に纏めて示した。
【0044】
Figure 0004319741
【0045】
Figure 0004319741
【0046】
本発明の壁装用シートは、表2、表3からも明らかなように、比較例の壁装用シートに比べて、表面強度、接着強度共に極めて良好な結果が得られた。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、今まで縷々説明してきたが、意匠性に優れ、焼却などするときに塩化水素ガス等の有害なガスの発生がなく人間や環境に優しい壁装用シートであって、耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性はもとより、特に耐引っ掻き性において優れた表面物性を有する壁装用シートである。また、このような優れた物性を有する2層以上の多層からなる被覆層を一工程で形成することができると共に、上記表面物性を得るに必要な最小厚さで形成することができるためにコストも安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる壁装用シートの一実施例を示す層構成図である。
【符号の説明】
1 壁装用シート
2 基材層
3 発泡層
4 絵柄層
5 被覆層
51 最外層
52 隣接層
6 凹凸模様

Claims (5)

  1. 基材層上に、発泡剤およびオレフィン系樹脂ないしアクリル系樹脂を主体とする発泡層と、絵柄層と、非ハロゲン系熱可塑性樹脂を主体とする組成物からなる被覆層とが順に形成されている壁装用シートにおいて、前記被覆層が加熱溶融押出し塗工法で形成された2つの層からなり、かつ、前記2つの層が共押出しにより形成され、前記被覆層の最外層がオレフィン系樹脂で形成され、前記最外層に隣接する隣接層がアイオノマーからなることを特徴とする壁装用シート
  2. 前記最外層を形成するオレフィン系樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物であることを特徴とする請求項記載の壁装用シート。
  3. 前記最外層を形成するオレフィン系樹脂がホモポリマー系ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1記載の壁装用シート
  4. 前記被覆層の厚さが10μm以上30μm以下であって、前記被覆層を形成する最外層が5μm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の壁装用シート
  5. 前記被覆層側に凹凸模様を形成したことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の壁装用シート。
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