JP4695269B2 - 発泡装飾材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は床材壁材等の内装材に適する塩素を含有しない発泡装飾材に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−59880号公報の非ハロゲン床材には、上層が単に単層のアイオノマーである構成が開示されている。この構成では、積層力が低く、白化が起こった。さらに高価な上、シートの剛性が高く施工しづらかった。
【0003】
特開平10−280284号公報は、非塩ビ床材であって上層と、上層よりも柔らかい下層を有する複合フィルムが非塩ビ発泡層状に形成された床材が開示されている。しかし上記床材はシワ、反り、耐傷性、白化、施工性に問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、塩素を含有しない床材等の発泡装飾材であって、耐傷性等の耐久性の高い装飾材を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は塩素を含有しない樹脂発泡層上に、アイオノマーの上層と、該上層よりも柔らかい塩素を含有しないフィルムの下層からなる複合フィルムが積層されたことを特徴とする発泡装飾材、をその要旨とする。
【0006】
本発明において、発泡層上に上層と下層からなる複合フィルムが積層される。積層フィルムは2層でも3層でもよい。上層はアイオノマーであり、マイナスイオン官能基を有する極性ポリマーが、Zn、Li、Mg、Na等の金属イオンで架橋結合された構成である。 アイオノマーとしては、MFRが1乃至15g/10minであるのが望ましい。硬さとしてはシェアD硬度50以上が望ましい。厚さは20μm以上、更に好ましくは30〜200μm以上が望ましい。得られた複合フィルムのアイオノマー部分は、結晶性と非晶性が相混じっており、柔軟で白化しない。
アイオノマーはハイミラン(三井デュポンポリケミカル社製)として、市販されており、包装用として使用される。この樹脂を表層フィルムとして好適に利用される。得られた複合フィルムは、非塩ビ発泡体に積層される。
【0007】
下層はアイオノマーより柔らかいフィルムである。フィルムとしては、上層より柔らかいアイオノマー、EVA、ナイロン、アクリル系フィルム、ポリオレフィンが例示される。下層のMFRは0.1〜20g/10minが好適である。
【0008】
上記上層と下層が積層された複合フィルムが得られる。これらのフィルムは、厚さ20〜300μmが好適である。 本願発明において、上記複合フィルムは下層の表面側に上層が積層された構成で、この複合フィルムの全厚は50〜500μmで上層:下層の厚みの比が1:20〜20:1が望ましい。
上記のような構成の複合フィルムは、爪による傷つきがなく、耐傷性、耐摩耗性が高い。下層フィルムは上層フィルムよりも柔らかいので、発泡層との接着性が良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
「図1」は本発明発泡装飾材断面図である。1は上層、2は下層、3は複合フィルムであり、4 は印刷層であり、5は発泡層である。印刷層直下に寸法安定性付与のため、不織布、ネット等の繊維層6を介在させても良い。
【0010】
不燃紙、塩素原子を含まない合成樹脂シート、ガラス繊維の織布または不織布基材上1に成分中に塩素原子を含まない樹脂、例えばエチレン−酢ビコポリマー(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリオレフィン等の発泡性樹脂を押出機から0.2〜1.0mm厚で塗布し、その上に繊維層6を積層し、プレヒートオーブンにてプレヒートを行い、転写ロールで樹脂層表面に転写により模様形成し、メインオーブンにて120〜250℃で加熱発泡を行う。発泡倍率は1.3〜20倍である。このように本発明発泡装飾材7が得られる。
【0011】
また、とくにメタロセン触媒で重合されたポリオレフィン(主としてPE)も好適である。一般的なメタロセン触媒はメタロセン錯体とアルミノキサンによって構成される。
このメタロセン触媒によるPEは、シャープな分子量分布および組成分布を持ち、卓越した低温ヒートシール性を有する。
【0012】
発泡剤としてはジニトロソペンタメチレンテトラミン、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p、p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、3、3’−ジスルホンヒドラジドフェニルスルホン、アゾビスイソブチルニトリル、アゾジカルボンアミド等が例示され、発泡促進剤として尿素エタノールアミン、亜鉛華、炭酸鉛、ステアリン酸鉛、ステアリン酸亜鉛、グリコール等が例示される。さらに充填剤として水酸化アルミニウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、クレー、タルク等が例示される。
【0013】
発泡層をEVAとする時、発泡性樹脂の成分構成は、EVA100PHRに対し、発泡剤1〜10PHR、発泡促進剤0.1〜5PHR、顔料1〜20PHR、充填剤0〜100 PHRが好ましい。このようにして得られた床材は燃焼時に有毒ガスを発生させず、強度面でもPVCを用いた床材と比較して遜色がない等、有用なものであった。
【0014】
上記製造工程にて、押出機を用いて基材上に塗布される発泡性樹脂に含有されている塩素原子を含まない樹脂として好ましいのはEVA(MFRが0.1〜20g/100min・好ましくは、MFRが1.0〜10g/10min)、酢酸ビニル(VAc量5−40wt%)である。 なお、MFRは樹脂の流動性を示す値であって、数字の大きい程流動性が高いことを示す。(ASTM D−1238改)
【0015】
また発泡樹脂層をオーブンで加熱発泡直前に複合フィルムを積層し、加熱発泡後エンボスロールで加圧エンボスをして本願発泡装飾材の床材を得る。
【0016】
「図2」は本発明発泡装飾材断面図である。1は上層、2は下層、3は複合フィルムであり、8は印刷層であり、5は発泡層である。発泡層の床下地近傍に寸法安定性付与のため、厚さ0.1〜0.5mm、坪量30〜200g/m2の不織布、ネット等の繊維層9を介在させても良い。このようにして本願他の発泡装飾材10を得る。
このようにして得られた床材は燃焼時に有毒ガスを発生させず、強度面でもPVCを用いた床材と比較して遜色がない等、有用なものであった。
【0017】
【実施例】
【実施例1】
50g/m2のガラス不織布の基材上に「表2」配合で混入した発泡性樹脂を 押出機で厚さ約0.3mmになる様に塗布し、プレヒートオーブンにて加熱して模様を転写後、その表面に「表3」の上層と下層からなる複合フィルムをラミネートし、その後メインオーブン(200℃)で加熱発泡し、最後にエンボスロールで型押しして厚さ2mmの 発泡床材を得た。
得られた床材は、柔軟である、反りがない、白化しない、施工性がよい,耐摩耗性がよい,耐傷性がよい,等の効果があった。
【0018】
(表2)
EVA樹脂1 100(単位:PHR)
(MFR2g/10min、VAc28%)
アゾジカーボンアミド系発泡剤 3.0
ステアリン酸亜鉛 1.0
着色剤(TiO ) 2.0
【0019】
Figure 0004695269
【0020】
【実施例2】
実施例1の発泡性層上に「表4」の上層―下層の3層の複合フィルムを積層後加熱発泡し、発泡床材を得た。
【0021】
Figure 0004695269
【0022】
【比較例】
実施例1の発泡性層上に「表5」の複合フィルムを積層後発泡し、発泡床材を得た。
Figure 0004695269
【表1】
Figure 0004695269
【0023】
折り曲げ白化 表面側に90°折り曲げ、同じ線で裏面側に90°折り曲げ、折り曲げ部分が白化しているものを ×、白化していないものを ○
施工性 施工台に施工を行い評価を実施。○ 問題無し
△ 端部の治まり作業性に難有り
耐傷付き性 表面を布で擦り、傷が無い物を ○、傷がつき白くなったものを ×
【0024】
得られた発泡床材の性能を「表1」に示す。表5により、20℃でも5℃でも実施例は比較例より柔軟であり、加熱反りも実施例は、比較例の約60%と低く、寸法及び形態安定性に優れていた。また耐折り曲げ白化性、施工性も優れた。さらに比較例の耐摩耗性が0.20mmであるのに対し、本願実施例では半分以下の0.09mmであり、耐傷付き性にも優れた。
【0025】
【発明の効果】
1.柔軟である。
2.反りがない。
3.白化しない
4.施工性がよい。
5.耐摩耗性がよい。
6.耐傷性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明発泡装飾材断面図である。
【図2】 本発明発泡装飾材断面図である。
【符号の説明】
1 上層
2 下層
3 複合フィルム
5 発泡層
7,10 発泡装飾材

Claims (2)

  1. 塩素を含有しない樹脂発泡層上に、複合フィルムが積層され、
    前記複合フィルムは、上層と、下層とを有し、
    前記上層は、アイオノマーにより形成され、ASTM D−1238改によるメルトフローレートが1〜15g/10minであり、
    前記下層は、ASTM D−1238改によるメルトフローレートが上層よりも高い値を示し、塩素を含有しない
    ことを特徴とする材。
  2. 前記下層は、アイオノマー、エチレンー酢酸ビニルコポリマー、ナイロン、アクリル系樹脂、ポリオレフィンのうちの1種により形成される請求項1の材。
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