JPH11182009A - 床材シート - Google Patents

床材シート

Info

Publication number
JPH11182009A
JPH11182009A JP35435197A JP35435197A JPH11182009A JP H11182009 A JPH11182009 A JP H11182009A JP 35435197 A JP35435197 A JP 35435197A JP 35435197 A JP35435197 A JP 35435197A JP H11182009 A JPH11182009 A JP H11182009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
layer
resin
weight
flooring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35435197A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Matsukura
哲夫 松倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP35435197A priority Critical patent/JPH11182009A/ja
Publication of JPH11182009A publication Critical patent/JPH11182009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木質フローリングの上から直接貼れるリフォ
ーム用の床材シートを提供する。 【解決手段】 透明樹脂保護層1、基材シート5、発泡
樹脂層2、粘着剤層3、離型シート4を順に積層し、透
明樹脂保護層1、基材シート5、発泡樹脂層2のうちの
少なくともいずれかに装飾処理を施した構成にする。基
材シート5を省略した層構成でもよい。離型シート4を
剥して簡単に貼れるので、木質フローリングの上から直
接貼って簡単にリフォームをすることができ、施工後の
床はクッション性のあるものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の内装に用い
られる床材シートに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に住宅内装用の床
材としては、木質フローリング、絨毯、畳が主に使用さ
れており、中でも木質フローリングは居間、台所とかな
りの面積を占めている。木質フローリングは単板、合板
又は突板の表面に塗装仕上げしてあるが、日焼け、傷付
き、乾燥による反り、汚れ落ちの悪さ等の欠点がある。
また、施工方法としては、構造用合板やスラブにベタ貼
りする場合が多く、そのため貼り替え等のリフォームを
するのが非常に困難である。
【0003】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、木質フロ
ーリングの上から直接貼れるリフォーム用の床材シート
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る床材シートの第1のタイプは、透明樹
脂保護層、発泡樹脂層、粘着剤層、離型シートを順に積
層してなり、透明樹脂保護層、発泡樹脂層の少なくとも
一方に装飾処理を施したことを特徴とする。
【0005】また、本発明に係る床材シートの第2のタ
イプは、透明樹脂保護層、基材シート、発泡樹脂層、粘
着剤層、離型シートを順に積層してなり、透明樹脂保護
層、基材シート、発泡樹脂層のうちの少なくともいずれ
かに装飾処理を施したことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係る床材
シートの構成を示す断面図である。
【0007】本発明の床材シートの一態様は、図1に示
すように、透明樹脂保護層1の下面に発泡樹脂層2を設
けるとともに、発泡樹脂層2の裏面側に粘着剤層3を介
して離型シート4を貼着したものである。また、本発明
の床材シートのもう一つの態様は、図2に示すように、
基材シート5の上に透明樹脂保護層1を設け、基材シー
ト5の裏面側に発泡樹脂層2を設け、さらに発泡樹脂層
2の裏面側に粘着剤層3を介して離型シート4を貼着し
たものである。
【0008】透明樹脂保護層は、ポリオレフィン樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、弗素樹脂、2液硬化型ウレタン樹
脂等を用いて形成される。また、不飽和アクリレート
系、エポキシ系等の単量体又はプレポリマーを紫外線又
は電子線架橋したものも使用される。この透明樹脂保護
層は1層でも2層でもよい。そして、樹脂液を塗工して
形成してもよいし、熔融押出しして形成してもよい。ま
た、予め成膜したシートを貼って形成してもよい。
【0009】上記のポリオレフィン樹脂としては、ポリ
エチレン(低密度又は高密度)、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共
重合体、プロピレン−ブテン共重合体、アイオノマー等
の高結晶質の非エラストマーポリオレフィン樹脂、或い
は各種のオレフィン系熱可塑性エラストマーが用いられ
る。オレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、例え
ば次のものが使用できる。
【0010】特公平6−23278号公報記載の、
(A)ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが2
5,000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均分
子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶な
アタクチックポリプロピレン10〜90重量%と、
(B)ハードセグメントとして、メルトインデックスが
0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタ
クチックポリプロピレン90〜10重量%、との混合物
からなる軟質ポリプロピレン。この種のオレフィン系熱
可塑性エラストマーの中でも、成形時の不均一な伸び、
所謂「ネッキング」を生じがたく、加熱、加圧を用いて
各種形状に成形したりエンボス加工する際に適性良好な
ものとしては、アイソタクチックポリプロピレンとアタ
クチックポリプロピレンとの混合物からなり、且つアタ
クチックポリプロピレンの重量比が5重量%以上50重
量%以下であるものである。
【0011】エチレン・プロピレン・ブテン共重合体
樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、そのブテ
ンとして、1ブテン、2ブテン、イソブチレンの3種の
構造異性体のいずれも用いることができる。共重合体と
しては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を一部含
む。このエチレン・プロピレン・ブテン共重合体の好ま
しい具体例としては次のものが挙げられる。 (1)特開平9−111055号公報に記載のもの。これ
はエチレン、プロピレン及びブテンの3元共重合体によ
るランダム共重合体である。単量体成分の重量比はプロ
ピレンが90重量%以上とする。メルトフローレート
は、230℃、2.16kgで1〜50g/10分のも
のが好適である。そして、このような3元ランダム共重
合体100重量部に対して、燐酸アリールエステル化合
物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50重量部、
炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3重
量部を熔融混練してなるものである。 (2)特開平5−77371号公報に記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン、1ブテンの3元共重合体で
あって、プロピレン成分含有率が50重量%以上の非晶
質重合体20〜100重量%に、結晶質ポリプロピレン
を80〜0重量%添加してなるものである。 (3)特開平7−316358号公報に記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン、1ブテンの3元共重合体で
あって、プロピレン及び/又は1ブテン含有率が50重
量%以上の低結晶質重合体20〜100重量%に対し
て、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶性ポリオ
レフィン80〜0重量%混合した組成物100重量部に
対して、Nアシルアミノ酸アミン塩、Nアシルアミノ酸
エステル等の油ゲル化剤を0.5重量%添加してなるも
のである。
【0012】エチレン・プロピレン・ブテン共重合体樹
脂は、単独で用いてもよいし、上記1)〜3)に必要に応じ
さらに他のポリオレフィン樹脂を混合して用いてもよ
い。
【0013】特公昭53−21021号公報記載の如
き、(A)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハー
ドセグメントとし、これに(B)部分架橋したエチレン
−プロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に
配合し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、
モノオレフィンゴム/オレフィン共重合体=50/50
〜90/10(重量比)の割合で混合する。
【0014】特公昭53−34210号公報等に記載
の如き、(B)未架橋モノオレフィン共重合体ゴム(ソ
フトセグメント)と、(A)オレフィン系共重合体(結
晶性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加熱し
剪断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレフィ
ン系エラストマー。なお、(B)モノオレフィンゴム/
(A)オレフィン系共重合体=60/40〜80/20
(重量比)である。
【0015】特公昭56−15741号公報等に記載
の如き、(A)アイソタクチックポリプロピレン、プロ
ピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共
重合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を減
じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合体
(ハードセグメント)と、(B)エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱すること
により、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モ
ノオレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、
(C)ポリイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシド
と混合・加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオ
キシド非架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動
性改質成分)、及び(D)パラフィン系、ナフテン系、
芳香族系等の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオ
キシドの存在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エ
ラストマー。なお、(A)が90〜40重量部、(B)
が10〜60重量部で、(A)+(B)=100重量部
として、これに、(C)及び/又は(D)が5〜100
重量部の配合比となる。
【0016】特開平2−139232号公報に記載の
如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体からなる
オレフィン系熱可塑性エラストマー。
【0017】極性基として水酸基及び/又はカルボキ
シル基を持たせた、上記からのオレフィン系熱可塑
性エラストマー。例えば、エチレン−ビニルアルコール
共重合体等のグラフト重合で水酸基を、また、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸等の共重合体がカルボキシル
基をグラフト重合等で導入したオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーを用いる。これら水酸基、カルボキシル基は
どちらか一方又は両方を併用してもよく、これら極性基
は、印刷インキ層、接着剤層等の他の層との接着性を向
上せしめる作用を持つ。
【0018】基材シートは必要に応じて積層するもの
で、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、アクリル
樹脂等の発泡若しくは非発泡樹脂、硝子繊維等の網、
樹脂を含浸した繊維質シート等が用いられる。このう
ち樹脂を含浸した繊維質シートは、チタン紙、クラフト
紙、リンター紙、和紙、上質紙等の坪量50〜500g
/m2 の紙や、ポリエステル、ビニロン等の樹脂或いは
硝子、炭素等の無機物の繊維からなる坪量50〜500
g/m2 の不織布又は織布に、ゴム、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂等の樹脂を10〜40重量%の割合で含浸さ
せたものが使用される。
【0019】発泡樹脂層は、ポリオレフィン樹脂、ポリ
塩化ビニル、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリスチレ
ン等の樹脂を発泡させたものが使用される。発泡剤には
熱分解型のものとマイクロカプセル型のものがある。熱
分解型のものとしては、アゾジカーボンアミド、4−
4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、炭酸
水素ナトリウム等がある。また、マイクロカプセル型の
ものは、アクリルニトリル等の外皮にペンタン、ブタ
ン、空気等の揮発性物質を内包したバルーンである。発
泡樹脂層の発泡倍率は1.2〜3倍程度とする。
【0020】離型シートは、シリコン樹脂をコーティン
グした紙、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート等が使用される。厚さは50〜150
μm程度であり、この離型シートは、アクリル系、ゴム
系等の粘着剤層を介して発泡樹脂層に貼着される。
【0021】透明樹脂保護層、基材シート、発泡樹脂層
のうちの少なくともいずれかに所望の装飾処理を施す。
この装飾処理としては、顔料又は染料等の着色剤の練込
みによる着色、インキ絵柄層や金属層の模様からなる装
飾層形成があり、透明樹脂保護層の装飾処理にはさらに
凹凸模様形成がある。装飾層は、基材シートが透明な場
合は基材シートの表面、裏面或いは表裏両面に形成して
もよいが、基材シートが不透明な場合は表面側に形成す
る必要がある。
【0022】顔料或いは染料の練込みにより着色する場
合は、用途に応じて透明着色又は不透明(隠蔽性)着色
とする。顔料としては、チタン白、亜鉛華、群青、コバ
ルトブルー、弁柄、朱、黄鉛、チタン黄、カーボンブラ
ック等の無機顔料、キナクリドン、パーマネントレッド
4R、イソインドリノン、ハンザイエローA、フタロシ
アニンブルー、インダスレンブルーRS、アニリンブラ
ック等の有機顔料乃至は染料、アルミニウム、真鍮等の
箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性
炭酸鉛の箔粉等からなる真珠光沢(パール)顔料等が用
いられる。この他、必要に応じて炭酸カルシウム、シリ
カ(二酸化硅素)、アルミナ(酸化アルミニウム)、硫
酸バリウムのような体質顔料(充填剤)を添加する。
【0023】インキの絵柄により装飾層を形成するに
は、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、シルク
スクリーン印刷等のような通常の印刷方式を用いること
ができるが、描画でも差し支えない。絵柄は樹脂バイン
ダーと顔料又は染料からなるインキを任意の模様状に形
成してなる。また、剥離性の支持体シート上にインキ
層、さらに必要に応じて接着剤層が形成された転写シー
トを予め準備しておき、転写シートに形成されたインキ
層を加圧、又は加圧と加熱により装飾層(インキ絵柄
層)を形成する面に転写させる、いわゆる転写印刷法に
よることもできる。模様の例としては、木目、石目、布
目、皮絞、文字、図形、全面ベタ等がある。
【0024】インキ(或いは塗料)のバインダーとして
は、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩
素化ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン
樹脂、アクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、等を用い、これ
らの一種又は二種以上混合して用いる。これに前記に列
挙したような公知の顔料を添加したものを用いる。例え
ば、ポリオレフィン樹脂の基材シートに直接印刷する場
合は、バインダーとして塩素化ポリオレフィン、ウレタ
ン樹脂等が接着性の点で好ましいが、易接着プライマー
を適当に選択して層形成すれば、その他のバインダーを
用いても十分な接着性が得られる。
【0025】金属層による模様は、アルミニウム、クロ
ム、金、銀、銅等の金属を真空蒸着するなどして形成す
る。斯かる金属層は全面に形成してもよく、或いは模様
状(パターン状)に形成してもよいが、模様状に形成す
るには金属層不要部分に水溶性インキにより除去層を所
望の模様で設けた上から全面に金属を蒸着させ、しかる
後に水洗して上記除去層と共にその直上の金属層を除去
する等の公知の手法による。また、予め転写シートに形
成しておいた金属層を装飾層(金属層)を形成する面に
転写させる、いわゆる転写印刷法によることもできる。
【0026】透明樹脂保護層、基材シート、発泡樹脂層
自体に直接模様を印刷したり、接着剤を塗布することも
可能であるが、インキや接着剤との接着力をより強固な
ものにする必要がある場合には、易接着層の形成、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の易接着処理
を施す。
【0027】易接着層(プライマー層或いはアンカー層
ともいう)の形成には、ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等が使
用されるが、例えばポリオレフィン樹脂の場合、特にウ
レタン樹脂が望ましい。より好ましくは、易接着処理を
施すべき面に先ずコロナ放電処理又はプラズマ処理を施
して水酸基、カルボキシル基等の活性水素を含有する官
能基を形成せしめた上で、ウレタン樹脂の易接着層を形
成し、基材シート面の官能基とウレタン樹脂中のイソシ
アネート基とをウレタン結合せしめるとよい。
【0028】ウレタン樹脂としては、2液硬化型ウレタ
ン樹脂と1液硬化型ウレタン樹脂とがある。2液硬化型
ウレタン樹脂は、ポリオール(多価アルコール)を主剤
とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)としており、
ポリオール分子中の水酸基とイソシアネート中のイソシ
アネート基とをウレタン結合させて各分子を3次元網目
状高分子に架橋反応させるものである。このポリオール
としては、分子中に2個以上の水酸基を有するもので、
例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、
ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール
等が用いられる。また、イソシアネートとしては、分子
中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシア
ネートが用いられる。例えば、2−4トリレンジイソシ
アネート、キシレンジイソシアネート、4−4ジフェニ
ルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、
或いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、
水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族
乃至は脂環族イソシアネートが用いられる。或いはま
た、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用い
ることもできる。例えば、トリレンジイソシアネートの
付加体、トリレンジイソシアネートの3量体(trim
er)等がある。
【0029】透明樹脂保護層に凹凸模様を形成する手法
としては、ヘアライン加工、サンドブラスト加工、エン
ボス加工等があり、これらの方法により透明樹脂保護層
に凹凸形状からなる凹凸模様を形成する。
【0030】エンボス加工は、熱プレス方式の枚葉又は
輪転式エンボス機を使用して、加熱し軟化させた透明樹
脂保護層の表面にエンボス版を押圧し、該エンボス版表
面の凹凸形状を賦形することにより凹凸模様を形成する
方法である。このエンボス加工により形成する凹凸模様
としては、木目導管溝、木目木肌、石材表面凹凸、布帛
の表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン等を表現
したもの、又はそれらを組み合わせたものが挙げられ
る。さらに必要に応じて、該凹凸模様の凹部に公知のワ
イピング法(例えば、特公昭58−14312号公報等
参照)により着色インキを充填することもできる。着色
インキとしては前記と同様のものが使用できる。ただ
し、耐摩耗性の点で2液硬化型ウレタン樹脂をバインダ
ーとするものが好ましい。また、ワイピングは、ドクタ
ーブレード法、ロールコート法等の従来から使用されて
いるワイピング法のいずれによってもよい。これらの方
法により、凹凸模様全面に着色インキを塗工し、しかる
後に凸部のインキを掻き取って凹部に着色インキを残留
せしめる。
【0031】
【実施例】(実施例1)高密度ポリエチレンにゴムを配
合してなるエラストマーに、さらに炭酸カルシウム(無
機充填剤)とチタン白を混合したものを成膜してなる厚
さ200μmの着色オレフィン系シートを基材シートに
使用した。そして、その表面にコロナ放電処理を行った
後、ポリエステルポリオールとトリレンジイソシアネー
トとからなる2液硬化型ウレタン樹脂の易接着プライマ
ーを塗工し、その上にグラビア印刷により木目模様を印
刷して装飾層を形成した。印刷インキには、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体とアクリル樹脂を1:1(重量
比)の割合で混合してなるバインダーに弁柄を主体とす
る顔料を添加したものを用いた。
【0032】一方、厚さ100μmの透明アイオノマー
シートと、厚さ200μmの透明ポリプロピレン系熱可
塑性エラストマー(ハードセグメントとしてのアイソタ
クチックポリプロピレン80重量%とソフトセグメント
としてのアタクチックポリプロピレン20重量%をブレ
ンドしたもの)とを、アクリルポリオールとヘキサメチ
レンジイソシアネートを100:10(重量比)の割合
で混合してなる2液硬化型ウレタン樹脂の接着剤を乾燥
膜厚12μm塗布してドライラミネート法により積層し
て総厚300μm程度の複合シートを形成しておき、こ
の複合シートを上記の基材シートと前記と同じ接着剤を
用いたドライラミネート法により積層した。なお、複合
シートの熱可塑性エラストマー側の面を基材シート側の
印刷面に向けて接着した。
【0033】次いで、基材シートの裏面に未発泡樹脂シ
ート(アクリル樹脂100重量部にマイクロカプセル発
泡剤3重量部を添加したもの)を前記と同じ接着剤を用
いたドライラミネート法により積層した後、熱エンボス
により透明アイオノマーシート表面に木肌表面凹凸形状
を賦与すると同時に、未発泡樹脂シートを1.7倍に発
泡させて厚さ2mmの発泡樹脂層とした。そして、発泡
樹脂層の裏面側に厚さ100μmの2液硬化型のアクリ
ル系粘着剤を形成し、その粘着剤に離型シート(坪量2
00g/m2 のシリコン樹脂コート紙)を貼着して床材
シートを得た。
【0034】(実施例2)厚さ100μmの透明アイオ
ノマーシートの表面にコロナ放電処理を施した後、アク
リルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネートを1
00:10(重量比)の割合で混合してなる2液硬化型
ウレタン樹脂を1μmで塗布して易接着プライマーを形
成し、その上にグラビア印刷により木目模様を印刷して
装飾層を形成した。印刷インキには、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体とアクリル樹脂を1:1(重量比)の割
合で混合してなるバインダーに弁柄を主体とする顔料を
添加したものを用いた。そして、印刷シートの印刷面と
反対面にコロナ放電処理を施した上で、耐汚染性機能を
有する20μm程度のフッ素フィルム(エチレン−4弗
化エチレン共重合体)を、前記と同じ2液硬化型ウレタ
ン樹脂の接着剤を用いたドライラミネート法により積層
した。
【0035】一方、基材シートとして、坪量320g/
2 で厚さ0.4mmの紙にゴムラテックスを20重量
%含浸してなる含浸紙を用意し、前記で作製した積層シ
ートとこの基材シートとを、印刷面を間に介して前記と
同じ2液硬化型ウレタン樹脂の接着剤を用いたドライラ
ミネート法により積層し、熱エンボスにより木目導管溝
の凹凸形状をフッ素樹脂フィルム表面に賦与した後、厚
さ2mmの発泡樹脂シート(アクリル樹脂100重量部
にマイクロカプセル発泡剤3重量部を添加したものを発
泡倍率1.7倍で発泡させたもの)をドライラミネート
法により積層した。次いで、発泡樹脂層の裏面側に厚さ
100μmのアクリル系粘着剤を形成し、その粘着剤に
実施例1と同様の離型シートを貼着して床材シートを得
た。
【0036】(実施例3)可塑剤としてジオクチルフタ
レートを20重量部添加した厚さ100μmの透明ポリ
塩化ビニルシートと、コロナ放電処理を施した厚さ20
μm程度のフッ素フィルム(エチレン−4弗化エチレン
共重合体)とを、前記と同じ2液硬化型ウレタン樹脂の
接着剤を用いたドライラミネート法により積層した。こ
れとは別に、可塑剤としてジオクチルフタレートを20
重量部添加し、チタン白で着色してなる厚さ100μm
のポリ塩化ビニルシートに、実施例1と同じインキを使
用してグラビア印刷により花崗岩の石目柄の装飾層を形
成した印刷シートを用意し、この印刷シートと前記の積
層シートとを、前記と同じ2液硬化型ウレタン樹脂の接
着剤を用いたドライラミネート法により積層した。な
お、印刷シートの印刷面と積層シートのポリ塩化ビニル
シート側とが向き合うように接着した。
【0037】次いで、上記積層シートのポリ塩化ビニル
シート側に、可塑剤としてジオクチルフタレートを50
重量部添加しチタン白で着色してなる厚さ700μmの
ポリ塩化ビニルシートと、ポリエステル樹脂繊維からな
る網と、厚さ500μmの発泡着色塩ビシート(可塑剤
としてジオクチルフタレートを50重量部添加し、チタ
ン白で着色するとともに、発泡剤としてアゾジカーボン
アミドを1重量部添加したものを発泡したもの)との計
4層をこの順に重ねて熱プレスによりラミネートし、同
時にプレス熱盤をエンボス版とすることにより花崗岩の
劈開面の凹凸形状をフッ素樹脂フィルム表面に賦与させ
た。そして、発泡樹脂層の裏面側に厚さ100μmのア
クリル系粘着剤を形成し、その粘着剤に離型シートを貼
着して床材シートを得た。
【0038】(実施例4)プロピレンの重量比が90重
量%であるエチレン−プロピレン−1ブテン共重合体か
らなる厚さ100μmの透明オレフィン系樹脂シートの
表面にコロナ放電処理を施した後、アクリルポリオール
とヘキサメチレンジイソシアネートを100:10(重
量比)の割合で混合してなる2液硬化型ウレタン樹脂を
1μmで塗布して易接着プライマーを形成し、その上に
グラビア印刷によりコルク柄の装飾層を形成した。使用
した印刷インキのバインダーは実施例1と同様のもので
ある。
【0039】次いで、その印刷シートの印刷面と反対面
に、耐汚染性、耐摩耗性機能を有する樹脂層を形成し
た。具体的には、艶消剤である炭酸カルシウム粉末を5
重量%と、減磨剤である球状α−アルミナ(粒径10μ
m)を5重量%添加した3官能ウレタンアクリレートプ
レポリマーを主体とする電子線硬化型樹脂を使用し、3
本リバースロールコーティングにより厚さ20μmに形
成した。
【0040】一方、基材シートとして、ゴムラテックス
を20重量%含浸してなる坪量160g/m2 で厚さ
0.2mmの含浸紙を用意し、前記で作製した積層シー
トとこの基材シートとを、前記と同じ2液硬化型ウレタ
ン樹脂の接着剤を用いたドライラミネート法により積層
し、さらに厚さ2mmの発泡樹脂シート(アクリル樹脂
100重量部にマイクロカプセル発泡剤3重量部を添加
したものを発泡倍率1.7倍で発泡させたもの)を同様
のドライラミネート法により積層した。次いで、発泡樹
脂層の裏面側に厚さ100μmのアクリル系粘着剤を形
成し、その粘着剤に実施例1と同じ離型シートを貼着し
て床材シートを得た。
【0041】(実施例5)実施例1と同じ組成の未発泡
樹脂シートの裏面に実施例1と同様の印刷により装飾層
を形成してから、この未発泡樹脂シートを加熱して発泡
倍率1.7倍に発泡させ、発泡樹脂シートを作製した。
表面には実施例4と同じ電子線硬化型樹脂により、耐汚
染性、耐摩耗性機能を有する樹脂層を形成した。そし
て、発泡樹脂シートの非印刷面に実施例1と同様に厚さ
100μmのアクリル系粘着剤を形成し、その粘着剤に
離型シートを貼着して床材シートを得た。
【0042】各実施例で得られた床材シートを、それぞ
れ離型シートを剥して木質フローリングの上から貼って
みたところ、外観も良好で耐久性も良好であった。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の床材シー
トは、発泡樹脂層を備える層構成とし、その裏面に粘着
剤層を介して離型シートを貼着したものであり、離型シ
ートを剥して簡単に貼れることから、木質フローリング
の上から直接貼って簡単にリフォームをすることがで
き、施工後の床はクッション性のあるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床材シートの一形態を示す断面図
である。
【図2】本発明に係る床材シートの他の形態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 透明樹脂保護層 2 発泡樹脂層 3 粘着剤層 4 離型シート 5 基材シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂保護層、発泡樹脂層、粘着剤
    層、離型シートを順に積層してなり、透明樹脂保護層、
    発泡樹脂層の少なくとも一方に装飾処理を施したことを
    特徴とする床材シート。
  2. 【請求項2】 透明樹脂保護層、基材シート、発泡樹脂
    層、粘着剤層、離型シートを順に積層してなり、透明樹
    脂保護層、基材シート、発泡樹脂層のうちの少なくとも
    いずれかに装飾処理を施したことを特徴とする床材シー
    ト。
JP35435197A 1997-12-24 1997-12-24 床材シート Pending JPH11182009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35435197A JPH11182009A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 床材シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35435197A JPH11182009A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 床材シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11182009A true JPH11182009A (ja) 1999-07-06

Family

ID=18436978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35435197A Pending JPH11182009A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 床材シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11182009A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001057935A (ja) * 1999-08-20 2001-03-06 Sanyo Electric Co Ltd カーペット表層材
JP2001116271A (ja) * 1999-10-18 2001-04-27 Tokyo Gas Co Ltd 床暖房用面状発熱体の敷設方法及び床暖房装置
JP2002225201A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Toli Corp 発泡装飾材
JP2004255699A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Teraoka Seisakusho:Kk 粘着シート用離型シート
WO2009050919A1 (ja) * 2007-10-17 2009-04-23 Techno Polymer Co., Ltd. 積層体及びその製造方法
JP2013111828A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Tajima Inc 軽量カーペットタイル
JP2014181521A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Dainippon Printing Co Ltd 床用シート及びそれを用いた床材
JP2015028256A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 東リ株式会社 離型シート付き床材
JP2018003508A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 東リ株式会社 床シート
JP2019126905A (ja) * 2018-01-19 2019-08-01 共和レザー株式会社 修復用内装材及び内装の修復方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001057935A (ja) * 1999-08-20 2001-03-06 Sanyo Electric Co Ltd カーペット表層材
JP2001116271A (ja) * 1999-10-18 2001-04-27 Tokyo Gas Co Ltd 床暖房用面状発熱体の敷設方法及び床暖房装置
JP2002225201A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Toli Corp 発泡装飾材
JP4695269B2 (ja) * 2001-02-05 2011-06-08 東リ株式会社 発泡装飾材
JP2004255699A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Teraoka Seisakusho:Kk 粘着シート用離型シート
WO2009050919A1 (ja) * 2007-10-17 2009-04-23 Techno Polymer Co., Ltd. 積層体及びその製造方法
JP2013111828A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Tajima Inc 軽量カーペットタイル
JP2014181521A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Dainippon Printing Co Ltd 床用シート及びそれを用いた床材
JP2015028256A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 東リ株式会社 離型シート付き床材
JP2018003508A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 東リ株式会社 床シート
JP2019126905A (ja) * 2018-01-19 2019-08-01 共和レザー株式会社 修復用内装材及び内装の修復方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3923580B2 (ja) 壁紙
JP2000127306A (ja) 建材用化粧シ―ト
JPH11182009A (ja) 床材シート
JP2001260282A (ja) 床材用シート及びそれを用いた床材
JP3923969B2 (ja) 壁紙の製造方法
JP4367813B2 (ja) 加飾シート
JP2001038849A (ja) 化粧シート
JP4857455B2 (ja) 耐候性に優れた化粧材
JP4843926B2 (ja) 壁紙
JP2001220886A (ja) 床材用シート及びそれを用いた床材
JP3853427B2 (ja) 化粧シートおよびこれを用いた化粧板
JP3868647B2 (ja) 化粧シート
JP3093156B2 (ja) 化粧シート
JP2020175607A (ja) 化粧シート及び化粧部材
JP3058964U (ja) 床 板
JP2528642B2 (ja) 化粧材
JP4184516B2 (ja) ブロー成形同時加飾用シート及び加飾ブロー成形品
JP2000141583A (ja) 化粧シート
JP2000033678A (ja) 化粧シート
JP2000129206A (ja) 上塗り層用組成物及び化粧シート
JPH11240116A (ja) 化粧シート
JPH10119209A (ja) 化粧シート
JP2002067243A (ja) 化粧シート
JPH10230547A (ja) オレフィン化粧シートの製造方法及び製造装置
JP2000108292A (ja) 化粧シートおよびその製造方法