JP4780358B2 - 化粧シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の壁面内装や車両内装等に用いられる化粧シートに関し、さらに詳しくは、環境に優しく、優れた難燃性を有する化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の壁面内装や車両内装等に用いられる化粧シートとしては、基材上に塩化ビニル樹脂からなる樹脂層を設けたもの、ないし、前記樹脂層を発泡させて発泡樹脂層としたもの、あるいは、これに絵柄層や凹凸模様を設けたものなどが一般的に用いられている。しかし、塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートは、燃焼時には有害な塩化水素ガスを発生するために、一般の焼却炉では焼却処分することができないといった廃材処理の問題や、また火災時には発生する塩化水素ガスを吸引して中毒になるといった問題があり、塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートの使用を避けるようになってきた。
【0003】
そこで、近年、塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートに代わる化粧シートとして、塩素等のハロゲン系元素を分子構造中に有さない非ハロゲン系樹脂を用いた化粧シートが使用されるようになってきた。この非ハロゲン系樹脂を用いた化粧シートの代表的なものとしては、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂を用いた化粧シートを挙げることができる。このポリエチレン等のオレフィン系樹脂は、塩化ビニル樹脂と比較して、焼却処分しても有害な塩化水素ガスを発生することがなく環境に優しい反面、可燃性であり、少なくとも化粧シートに要求される難燃性を付与する必要があるために、通常ポリエチレン等のオレフィン系樹脂に難燃剤が添加される。
【0004】
しかし、この種のポリエチレン等のオレフィン系樹脂からなる化粧シートに難燃性を付与するためには、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂に添加する難燃剤として、安全性に問題があると言われている三酸化アンチモン、および/ないし、塩化ビニル樹脂に代えてオレフィン系樹脂を用いたにもかかわらずハロゲン元素を含むリン酸エステルといった難燃剤を用いるか、あるいは、これらの添加量を少なくするためには、他の難燃剤、たとえば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、酸化チタン等の無機物の1種ないし2種以上を混合したものを併用し、かつ、多量に用いなければならず、このようにして得られた難燃剤を多量に含むオレフィン系樹脂層を備えた化粧シートは、結果として耐スクラッチ性、耐磨耗性、引っ張り伸度を悪化させることになる。さらに、オレフィン系樹脂層に発泡剤を添加し、加熱発泡させて形成された発泡樹脂層は発泡セルにバラツキを生じる(発泡効率が悪い)と共にその表面が荒れた状態となり意匠性を低下させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートと同等程度の難燃性を有する環境に優しい化粧シートであって、かつ、耐スクラッチ性、耐磨耗性、引っ張り伸度に優れた化粧シートを提供することである。さらに、発泡樹脂層を設けた場合には、上記特性に加えて、バラツキの少ないほぼ一様な発泡セル形状の発泡樹脂層(発泡効率が良い)を得ることができると共にその表面が滑らかな状態となり意匠性に優れた化粧シートを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の化粧シートは、紙基材上に、シリコーン系難燃剤と無機系難燃剤と発泡剤とを少なくとも含む添加剤が添加された非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる難燃層が加熱溶融押し出し法により少なくとも形成され、前記難燃層が発泡剤を加熱発泡させた加熱発泡層である化粧シートであって、前記難燃層が前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記シリコーン系難燃剤を2〜20重量部、前記無機系難燃剤を20〜70重量部含み、前記発泡剤が熱分解型発泡剤からなることを特徴とするものである。このようにシリコーン系難燃剤を用いることにより、難燃剤の総量を少なくして塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートと同等程度の難燃性を有する環境に優しい化粧シートとすることができる(逆に、難燃剤の総量をシリコーン系難燃剤を用いない場合の難燃剤の総量まで添加すると一層難燃性を向上させることができる)。また、スクラッチ性、耐磨耗性、引っ張り伸度に優れた化粧シートとすることができる。また、バラツキの少ないほぼ一様な発泡セル形状の発泡樹脂層(発泡効率が良い)を得ることができると共に、表面が滑らかな状態の発泡樹脂層を得ることができ、意匠性に優れた化粧シートとすることができる。また、ゾルやエマルジョンを塗工して難燃層を形成する場合に比べて、乾燥工程等が不要であり、加工工数を低減することができる。
【0007】
また、前記難燃層が前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記シリコーン系難燃剤を2〜20重量部、前記無機系難燃剤を20〜70重量部含む構成とすることにより、難燃層を加熱溶融押し出し法で形成する場合に良好な加工性を得ることができる。また、難燃層を発泡させた場合に一様な発泡セル形状を有する発泡層を得ることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の化粧シートにおいて、前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂がポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンと非ハロゲン系モノマーとの共重合樹脂の1種ないし2種以上の混合樹脂からなることを特徴とするものである。このように構成することにより、Tダイ押出機で容易に押し出して難燃層を形成することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1、2のいずれかに記載の化粧シートにおいて、前記シリコーン系難燃剤がポリジメチルシロキサン単体と二酸化珪素とからなることを特徴とするものである。このように構成することにより、特に、平均重量分子量が約40万のポリジメチルシロキサンは燃焼すると二酸化珪素と架橋構造をとり、ポリマーの燃焼によって生成する燃焼ガスの伝播を遮る役割を果たし、燃焼の継続を阻止する。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シートにおいて、前記難燃層上に少なくとも表面保護層が形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、耐スクラッチ性、耐磨耗性、引っ張り伸度において、一層優れた性能を有する化粧シートとすることができる。また、難燃層が発泡樹脂層の場合には、尚一層発泡効率に優れたバラツキの少ないほぼ一様な発泡セル形状の発泡樹脂層を有する化粧シートとすることができる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シートにおいて、紙基材上の最も外側の層から前記難燃層にかけて凹凸模様を設けてなることを特徴とするものである。また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シートにおいて、前記難燃層に光安定剤および/ないし紫外線吸収剤を添加してなることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項7記載の本発明の化粧シートの製造方法は、紙基材上にTダイ押出機から加熱溶融したシリコーン系難燃剤と無機系難燃剤と発泡剤とを少なくとも含む添加剤が添加された非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる難燃層を押し出し塗工する工程と、前記難燃層上の最も外側に表面保護層を少なくとも形成する工程と、前記難燃層を加熱発泡させる工程とを少なくとも経る化粧シートの製造方法であって、前記難燃層が前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記シリコーン系難燃剤を2〜20重量部、前記無機系難燃剤を20〜70重量部含み、前記発泡剤が熱分解型発泡剤からなることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に説明する。
図1は本発明にかかる化粧シートの第1の実施形態の層構成図、図2は本発明にかかる化粧シートの第2の実施形態の層構成図、図3は本発明にかかる化粧シートの第3の実施形態の層構成図であり、図中の1,1’,1''は化粧シート、2は紙基材、3,3’は難燃層、4は絵柄層、5は表面保護層、6は凹凸模様をそれぞれ示す。
【0014】
図1は本発明の化粧シートの第1の実施形態の層構成図を示したものであり、化粧シート1は、紙基材2上に、Tダイ押出機でシリコーン系難燃剤と金属水酸化物(金属水和物)系難燃剤とを少なくとも含む添加剤が添加された非ハロゲン系熱可塑性樹脂を加熱溶融押し出しすることにより難燃層3を形成する(Tダイ押し出し法で形成する)と共に、該難燃層3上に絵柄層4と表面保護層5とを順に形成したものである。前記難燃層3は前記形成方法以外にゾルやエマルジョンを各種の塗工法で塗工することにより形成してもよいが、乾燥工程が不要であること、あるいは、塗工量を考慮するとTダイ押し出し法で形成するのが望ましい。
【0015】
図2は本発明の化粧シートの第2の実施形態の層構成図を示したものであり、化粧シート1’は、図1に示した第1の実施形態の化粧シート1の前記難燃層3に発泡剤を添加して加熱発泡させた発泡樹脂層からなる難燃層3’としたものであって、これ以外は第1の実施形態と同じである。
【0016】
図3は本発明の化粧シートの第3の実施形態の層構成図を示したものであり、化粧シート1''は、図2に示した第2の実施形態の化粧シート1’の表面保護層5側から凹凸模様6を設けたものであって、これ以外は第2の実施形態と同じである。
【0017】
次に、本発明の化粧シートについて、さらに詳しく説明する。
まず、本発明に用いる紙基材2としては、壁紙用の難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、燐酸グアニジンなどの難燃剤で処理したシート)、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの無機質剤を混抄した無機質紙、あるいは、一般紙などの通常壁紙用裏打紙といわれているものを用いることができ、その坪量としては20〜300g/m2 が適当であり、より好ましくは70〜150g/m2 である。
【0018】
次に、難燃層3について説明する。難燃層3を形成する樹脂としては、非ハロゲン系熱可塑性樹脂であれば特に限定するものではないが、前記難燃層3はTダイ押し出し法で形成するのが最も効率的であり、この方法で形成可能な樹脂で加工が容易で安価であること等を考慮すると、ポリエチレン、ポリプロピレン等の低級ポリオレフィン、あるいは、エチレンと非ハロゲン系モノマーとの共重合樹脂の1種ないし2種以上の混合樹脂が適当である。前記共重合樹脂としては、エチレンと、プロピレン,ブテン,ブタジエン、イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、エチレンと、炭素数が4以上のαオレフィンとの共重合体、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、あるいは、アイオノマーなどを挙げることができ、また、これらの1種ないしそれ以上からなる混合樹脂を挙げることができるが、より好ましくは、燃焼カロリーが比較的小さいといったことからエチレン−酢酸ビニル共重合体、あるいは、低温加工性に優れるといったことから低結晶性軟質ポリプロピレンやプロピレンとエチレン及び/ないしブテン−1を共重合させた非晶性ポリオレフィン樹脂のいずれか1種ないし混合物を挙げることができる。
【0019】
次に、難燃層3に添加する難燃剤について説明する。難燃剤としては、環境に優しく、難燃剤を添加することにより少量で有効的に難燃性を付与することができるものが好ましく、種々テストを繰り返した結果、シリコーン系難燃剤が極めて有効であることが判明した。具体的には、ポリジメチルシロキサン単体、ないし、エポキシ基あるいはメタクリレート基を有するポリジメチルシロキサン誘導体と二酸化珪素との混合物が好ましい。シリコーン系難燃剤を100%用いることにより、難燃層3を形成する樹脂100重量部に対して30重量部で十分に難燃性を付与することができが、シリコーン系難燃剤は高価であるために、シリコーン系難燃剤を100%用いることはできず、他の環境に優しい難燃剤と併用せざるを得ない。このシリコーン系難燃剤と併用する難燃剤としては、無機系難燃剤、具体的には水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、酸化チタン等の無機物の1種ないし2種以上の混合物からなるものを併用するのが上記理由から適当である。
【0020】
次に、発泡樹脂層からなる難燃層3’について説明する。前記難燃層3’は、前記難燃層3に発泡剤を添加して、加熱発泡炉で発泡させることにより形成することができる。この発泡剤としては、低沸点の炭化水素を内包した熱膨張型カプセル発泡剤を用いるてもよいが、低コストであると共に、難燃性や自己消火性に優れること等からアゾジカルボンアミド、アゾビスホルムアミド等のアゾ系化合物の熱分解型発泡剤が好適である。なお、前記熱分解型発泡剤の前記難燃層3’を形成する樹脂に対する混合量は、概ね樹脂100 重量部に対して2〜10重量部が適当である。
【0021】
また、前記難燃層3ないし3’には、 紫外線による劣化を防止し、耐候性を向上させる目的で、必要に応じて光安定剤としてラジカル捕捉剤、および/ないし、紫外線吸収剤を添加することができる。このラジカル捕捉剤としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤が好ましい。この理由としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤は、テトラアルキルピペリジンを母核に持ち、紫外線で発生するラジカルを捕捉するラジカル捕捉作用がある他に、ヒドロペルオキシド(ROOH)の不活性作用等の各種作用機構によりその効果が発揮されると推定されており、多機能の安定剤として優れた性能が得られる。ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤の具体例としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−トリデシル−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラギス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート等の他、たとえば、特公平4−82625号公報に開示されている化合物などのヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を挙げることができる。このヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤の添加量としては前記難燃層3ないし3’を形成する樹脂100 重量部に対して0.01〜3.0 重量部添加するのが適当である。
【0022】
また、紫外線吸収剤としては、たとえば、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−アミル−5'−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−イソブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−イソブチル−5'−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の2'−ヒドロキシフェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の2'−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン等の2,2'−ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、サリチル酸フェニル、4−tert−ブチル−フェニル−サリシレート等のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤類、2−エチル−ヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤類等を用いることができる。これら紫外線吸収剤の添加量は、前記難燃層3ないし3’を形成する樹脂100 重量部に対して、通常0.1 〜10重量部程度である。また、環境に優しい点を考慮すると、上記した紫外線吸収剤の中でも非塩素系の紫外線吸収剤が好ましい。
【0023】
また、前記難燃層3ないし3’は、必要に応じて着色してもよく、これに用いる着色剤としては有機顔料、無機顔料のいずれであってもよく、要するに意匠に合わせて任意に用いればよいが、高隠蔽顔料である必要があり、無機顔料、たとえば、二酸化チタン、亜鉛華、弁柄、朱、コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック、あるいは、アルミニウム、真鍮等の金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢(パール)顔料等が一般的に好適である。これらは、粉状あるいは鱗片状箔片として、前記難燃層3ないし3’を形成する樹脂に添加、分散せしめられる。
【0024】
次に、絵柄層4について説明する。絵柄層4の形成は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷等周知の印刷法によりインキにて形成することができる。印刷絵柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ等の印刷絵柄がある。インキとしては、ビヒクルとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができるが、環境に優しい化粧シートを考慮すると、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合した非塩素系のビヒクルが好適である。
【0025】
次に、表面保護層5について説明する。表面保護層5は、本発明の化粧シート1,1’,1''に耐スクラッチ性、耐磨耗性、耐薬品性、耐汚染性等を付与するために設けられるものであり、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、あるいは、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリブタジエン,イソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレン,プロピレン,ブテン,ブタジエン,イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、あるいは、アイオノマー、あるいは、これらの1種ないしそれ以上からなる混合樹脂などの樹脂が適当であり、前記絵柄層4等のように前記表面保護層5と直接に接する層との接着性等を考慮して、上記樹脂の1種ないし2種以上を混合したものを適宜用いればよい。また、前記表面保護層5の形成方法としては、たとえば、前記樹脂を溶液化したもの、あるいは、加熱溶融したものを、周知のグラビア印刷法、ロールコート法、あるいは、押し出しコート法等の塗工手段を適宜用いて塗工するなり、あるいは、上記樹脂をフィルム化したものを周知のドライラミネーション法等で貼合することにより形成することができる。この表面保護層5の厚さとしては、ドライ時で0.5 〜100 μm、通常は1〜15μm程度である。
【0026】
次に、凹凸模様6について説明する。凹凸模様6の形成は、周知の枚葉、あるいは、輪転式のエンボス機を用いて、化粧シートが加熱された状態にある時に、基材2上の最も外側の層からエンボス版で凹凸を施して後に冷却することにより、前記基材2上の最も外側の層から前記難燃層3’にかけて凹凸模様6を形成することができる。この凹凸模様6の形状としては、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
【0027】
なお、上記した第1〜第3の実施形態は、本発明の化粧シートの代表的な層構成を示したものであって、本発明の化粧シートはこれらに限られるものではなく、たとえば、第2、第3の実施形態で示した発泡樹脂層からなる難燃層3’の上下ないし上下のいずれかに第1の実施形態で説明したような難燃層3が意匠性向上や加工性向上を目的に設けられた層構成の化粧シートであっても構わない。このような複層の難燃層を形成する方法としては、加工工数を考慮すると共押出し法で形成するのが最も好適である。
【0028】
【実施例】
上記の本発明について、以下に実施例を挙げて、さらに詳しく説明する。
実施例1
坪量120g/m2 の水酸化アルミニウムを混抄した無機質紙〔三善製紙(株):サンウオ ール〕上に、Tダイ押出機から加熱溶融した表1に示す樹脂組成物Aを100 μm厚さに押し出し塗工し、無機質紙120g/m2 /樹脂組成物A100 μmの積層体を作製し、該積層体の樹脂組成物A面にコロナ放電処理を施して後に、該コロナ放電処理面にアクリル系樹脂からなる水性インキ〔大日精化工業製:ハイドリックWP〕でグラビア印刷して砂目模様の絵柄層を形成し、該絵柄層面全面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2となるように塗工して表面保護層を形成した。このものを炉内温度180 ℃〜220 ℃の発泡炉で前記樹脂組成物Aを400 μm厚さに発泡させると共に、前記表面保護層側から砂目柄模様のエンボス版にてエンボス加工を行い、本発明の化粧シートを得た。
【0029】
実施例2
坪量80g/m2の壁紙用難燃紙〔(株)興人:WK〕上に、Tダイ押出機から加熱溶融した表1に示す樹脂組成物Bを120 μm厚さに押し出し塗工し、壁紙用難燃紙80g/m2/樹脂組成物B120 μmの積層体を作製し、該積層体の樹脂組成物B面にコロナ放電処理を施して後に、該コロナ放電処理面にエチレンコポリマー系樹脂からなるプライマー液〔ザインクテック(株):オーデEV〕を周知のグラビア塗工法でドライ時に2g/m2となるように塗工し、該塗工面にアクリル系樹脂からなる水性インキ〔ザインクテック(株):オーデKS〕でグラビア印刷して木目模様の絵柄層を形成し、該絵柄層面全面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2となるように塗工して表面保護層を形成した。このものを炉内温度180 ℃〜220 ℃の発泡炉で前記樹脂組成物Bを500 μm厚さに発泡させると共に、前記表面保護層側から木目柄模様のエンボス版にてエンボス加工を行い、本発明の化粧シートを得た。
【0030】
比較例1
坪量120g/m2 の水酸化アルミニウムを混抄した無機質紙〔三善製紙(株):サンウオ ール〕上に、Tダイ押出機から加熱溶融した表1に示す樹脂組成物Cを100 μm厚さに押し出し塗工し、無機質紙120g/m2 /樹脂組成物C100 μmの積層体を作製し、該積層体の樹脂組成物C面にコロナ放電処理を施して後に、該コロナ放電処理面にアクリル系樹脂からなる水性インキ〔大日精化工業製:ハイドリックWP〕でグラビア印刷して砂目模様の絵柄層を形成し、該絵柄層面全面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2となるように塗工して表面保護層を形成した。このものを炉内温度180 ℃〜220 ℃の発泡炉で前記樹脂組成物Cを400 μm厚さに発泡させると共に、前記表面保護層側から砂目柄模様のエンボス版にてエンボス加工を行い、比較例とする化粧シートを得た。
【0031】
比較例2
坪量80g/m2の壁紙用難燃紙〔(株)興人:WK〕上に、Tダイ押出機から加熱溶融した表1に示す樹脂組成物Dを120 μm厚さに押し出し塗工し、壁紙用難燃紙80g/m2/樹脂組成物D120 μmの積層体を作製し、該積層体の樹脂組成物D面にコロナ放電処理を施して後に、該コロナ放電処理面にエチレンコポリマー系樹脂からなるプライマー液〔ザインクテック(株):オーデEV〕を周知のグラビア塗工法でドライ時に2g/m2となるように塗工し、該塗工面にアクリル系樹脂からなる水性インキ〔ザインクテック製:オーデKS〕でグラビア印刷して木目模様の絵柄層を形成し、該絵柄層面全面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2となるように塗工して表面保護層を形成した。このものを炉内温度180 ℃〜220 ℃の発泡炉で前記樹脂組成物Dを500 μm厚さに発泡させると共に、前記表面保護層側から木目柄模様のエンボス版にてエンボス加工を行い、比較例とする化粧シートを得た。
【0032】
〔表1〕
【0033】
上記で作製した実施例1、2および比較例1、2の化粧シートについて、建築基準法施行令(昭和25年政令第338 号)第1条第5号及び第6号の規定に基づき準不燃材料及び難燃材料の指定を行う時に用いる表面試験に準じて加熱試験を行うと共に、発泡樹脂層の外観を目視評価し、その結果を表2に纏めて示した。
【0034】
〔表2〕
【0035】
表2の結果からも明らかなように、本発明の実施例1、2は、比較例1、2に比較して燃焼時の発熱量を低く抑えることができ、また、比較例1では発泡時の溶融張力が不足し、発泡セルのセル荒れが発生しているが、実施例1ではシリコーン系難燃剤を入れることにより、発泡時の溶融張力が大きくなり発泡セルのセル荒れのない一様な形状のきれいな発泡セルを形成することができた。
【0036】
【発明の効果】
本発明の化粧シートは、今まで縷々説明してきたが、耐スクラッチ性、耐磨耗性、引っ張り伸度に優れると共に、塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートと同等程度の難燃性を有する環境に優しい化粧シートとすることができる。さらに、発泡樹脂層を設けた場合には、上記特性に加えて、バラツキの少ないほぼ一様な発泡セル形状の発泡樹脂層(発泡効率が良い)を得ることができると共にその表面が滑らかな状態となり意匠性に優れた化粧シートとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる化粧シートの第1の実施形態の層構成図である。
【図2】 本発明にかかる化粧シートの第2の実施形態の層構成図である。
【図3】 本発明にかかる化粧シートの第3の実施形態の層構成図である。
【符号の説明】
1,1’,1'' 化粧シート
2 紙基材
3,3’ 難燃層
4 絵柄層
5 表面保護層
6 凹凸模様
Claims (7)
- 紙基材上に、シリコーン系難燃剤と無機系難燃剤と発泡剤とを少なくとも含む添加剤が添加された非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる難燃層が加熱溶融押し出し法により少なくとも形成され、前記難燃層が発泡剤を加熱発泡させた加熱発泡層である化粧シートであって、前記難燃層が前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記シリコーン系難燃剤を2〜20重量部、前記無機系難燃剤を20〜70重量部含み、前記発泡剤が熱分解型発泡剤からなることを特徴とする化粧シート。
- 前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂がポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンと非ハロゲン系モノマーとの共重合樹脂の1種ないし2種以上の混合樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の化粧シート。
- 前記シリコーン系難燃剤がポリジメチルシロキサン単体と二酸化珪素とからなることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記難燃層上に少なくとも表面保護層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 紙基材上の最も外側の層から前記難燃層にかけて凹凸模様を設けてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記難燃層に光安定剤および/ないし紫外線吸収剤を添加してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
- 紙基材上にTダイ押出機から加熱溶融したシリコーン系難燃剤と無機系難燃剤と発泡剤とを少なくとも含む添加剤が添加された非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる難燃層を押し出し塗工する工程と、前記難燃層上の最も外側に表面保護層を少なくとも形成する工程と、前記難燃層を加熱発泡させる工程とを少なくとも経る化粧シートの製造方法であって、前記難燃層が前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記シリコーン系難燃剤を2〜20重量部、前記無機系難燃剤を20〜70重量部含み、前記発泡剤が熱分解型発泡剤からなることを特徴とする化粧シートの製造方法。
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