JP4170481B2 - 化粧シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の壁や天井等に貼る壁紙などの内装用化粧シートに関し、さらに詳しくは、人間に対しても環境に対しても優しい化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の内装等に用いられる化粧シートとしては、難燃紙等を基材として、この上に塩化ビニル樹脂からなる発泡層を設けたもの、あるいは、これに絵柄層や凹凸模様を設けたものが一般に用いられている。しかし、この塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートは、燃焼時に塩化水素ガス等の有害なガスが発生するために、一般の焼却炉では焼却処分することができないといった廃材処理の問題や火災時にはこの塩化水素ガス等の有害なガスを吸引して中毒になるといった問題があり、塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートの使用を避けるようになってきた。
【0003】
そこで、近年、この塩化ビニル樹脂を用いた化粧シートにかわって、非塩素系の樹脂、たとえば、アクリル系樹脂やポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリブタジエン,ポリイソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレン,プロピレン,ブテン,ブタジエン,イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のオレフィン系樹脂、あるいは、ウレタン系、ポリアミド系、ポリエステル系などの樹脂、あるいは、これらの混合樹脂が用いられるようになってきた。
【0004】
しかし、上記したいずれの樹脂を用いた化粧シートも、焼却処分した際には、有害なガスの発生はないものの燃焼カロリーが高いために燃焼炉を傷め易く、また、埋め立て処分や自然環境中に廃棄した際には、樹脂が分解されずにそのままの状態で永久に廃棄物として残存し、自然環境保護の観点から問題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、焼却処分しても燃焼カロリーが低いために燃焼炉を傷め難く、また、有害なガスの発生もなく、さらに、埋め立て処分や自然環境中に廃棄しても自然界の自浄作用で消滅する人間に対しても環境に対しても優しい化粧シートを提供することである。
【0006】
【発明の属する技術分野】
本発明者等は、上記のような問題点を解決するために、請求項1記載の本発明の化粧シートは、基材層上に、隣接する2以上の樹脂層からなる中間層が設けられ、前記中間層の隣接する2以上の樹脂層の内で、少なくとも一つの樹脂層が発泡層であって、該発泡層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、ボリューム感のある化粧シートとすることができると共に、化粧シートを焼却処分しても、たとえば、ポリオレフィンからなる発泡層に比べて燃焼カロリーが半分以下と低いために燃焼炉を傷め難く、また、有害なガスの発生もなく、さらに、埋め立て処分や自然環境中に廃棄しても自然界の自浄作用で消滅する発泡層を有する化粧シートとすることができる。
【0007】
また、請求項1に記載する化粧シートにおいて、前記隣接する2以上の樹脂層からなる中間層の内で、前記中間層が発泡層以外の樹脂層を含む2以上の樹脂層からなり、前記発泡層以外の樹脂層の少なくとも一つの樹脂層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、中間層についても上記発泡層同様の効果を得ることができる。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載する化粧シートにおいて、前記基材層が紙基材からなると共に、前記中間層が前記発泡層も含めて全ての層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、燃焼カロリーをさらに低く抑えることができるために燃焼炉を尚一層傷め難くすることができると共に、有害なガスの発生もなく、埋め立て処分や自然環境中に廃棄しても自然界の自浄作用で消滅する本発明のより好ましい形態の化粧シートとすることができる。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載する化粧シートにおいて、前記基材層が難燃剤、あるいは、無機充填剤添加されている紙層からなることを特徴とするものである。このように構成することにより、基材層に難燃性を付与することができる。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載する化粧シートにおいて、前記中間層の表出面上に、絵柄層、および/ないし、保護層が形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、化粧シートとしての意匠性や物性を備えた化粧シートとすることができる。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載する化粧シートにおいて、前記保護層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、保護層についても上記発泡層同様の効果を得ることができる。
【0012】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載する化粧シートにおいて、前記基材層上の前記発泡層に凹凸模様が施されている、ないし、前記基材層上の最も上側の層から前記発泡層にかけて凹凸模様が施されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、様々な形状の凹凸模様を形成することができると共に、一層意匠性に優れたボリューム感のある化粧シートとすることができる。
【0013】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載する化粧シートにおいて、前記中間層を形成する1ないし2以上の樹脂層の内で、少なくとも一つの樹脂層に難燃剤、あるいは、無機充填剤が添加されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、化粧シートに難燃性を付与することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に説明する。
まず、図1は本発明の化粧シートの第1の実施形態の層構成図、図2は本発明の化粧シートの第2の実施形態の層構成図、図3は本発明の化粧シートの第3の実施形態の層構成図、図4は本発明の化粧シートの第4の実施形態の層構成図であり、図中の1,1’,1'',1''' は化粧シート、2は紙基材、3は中間層、4は絵柄層、5は表面保護層、30は支持層、31は発泡層、32は着色層、33は被覆層をそれぞれ示す。
【0015】
図1は本発明の化粧シートの第1の実施形態の層構成図を示したものであり、本発明の最も基本的な層構成である。本発明の化粧シート1は、基材層としての紙基材2上に中間層3の一つの樹脂層としてポリ乳酸系樹脂からなる発泡層31が形成されたものである。
【0016】
本発明に用いる前記紙基材2としては、スルファニルグアナジンや燐酸グアニジンなどの水溶性難燃剤を含浸させたパルプ主体の難燃紙、あるいは、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの無機質剤を混抄した無機質紙などを用いることができる。この坪量としては、50〜300g/m2 が適当である。
【0017】
前記発泡層31を構成するポリ乳酸系樹脂はデンプンから製造されるもので、本発明で使用するポリ乳酸系樹脂はポリ−L−乳酸を主成分とする。このポリ−L−乳酸としては、重量平均分子量が10万以上、好ましくは20万以上のものを使用する。
【0018】
また、前記発泡層31に用いる発泡剤としては、たとえば、低沸点の炭化水素を内包した熱膨張型カプセル発泡剤、あるいは、アゾジカルボンアミドやオキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等の熱分解型発泡剤のいずれか、ないし、いずれをも用いることができる。前記熱膨張型カプセル発泡剤は、その膨張温度がほぼ一定していると共に膨張率もほぼ一定であり、均一な発泡セルからなる発泡層を容易に形成することができる点、また、アゾジカルボンアミドやアゾビスホルムアミド等のアゾ系化合物の熱分解型発泡剤は、発泡剤のコストが安価であることと、発泡剤が難燃性や自己消火性に優れ、また、殆ど無毒性である点から、いずれの発泡剤も好適な発泡剤である。これらの発泡剤の前記ポリ乳酸系樹脂に対する混合量は、要求される意匠性等により適宜決めればよいが、一般的には前記ポリ乳酸系樹脂100 重量部に対して0.5 〜10重量部が適当である。
【0019】
また、前記発泡層31に用いる無機充填剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、二酸化チタン等の1種ないし2種以上の混合物からなるものを挙げることができる。この発泡層31に無機充填剤を用いる理由としては、前記発泡層31がポリ乳酸系樹脂から構成されており、このポリ乳酸系樹脂は、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂等に比べると燃焼カロリーは低いものの可燃性であり、これにより形成される前記発泡層31もまた可燃性の層となる。しかし、通常、化粧シートは少なくとも難燃性が要求され、このポリ乳酸系樹脂からなる前記発泡層31に無機充填剤を添加することにより、この発泡層31に難燃性を付与するためである。この無機充填剤の前記ポリ乳酸系樹脂に対する添加量は、化粧シートとして必要とされる難燃性を確保できればよく、前記ポリ乳酸系樹脂100 重量部に対して、概ね50〜200 重量部が適当である。また、本発明においては、前記発泡層31がポリエチレン等のオレフィン系樹脂よりも燃焼カロリーの低いポリ乳酸系樹脂で構成されているために、ハロゲン系や重金属系の難燃剤を用いる必要がなく、人間や環境に対して優しい発泡層とすることができる。
【0020】
また、前記発泡層31は必要に応じて着色することもでき、着色剤としては、たとえば、二酸化チタン、亜鉛華、弁柄、朱、コバルトブルー、チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、キナクリドン、パーマネントレッド4R、イソインドリノン、ハンザイエローA、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、アニリンブラック等の有機顔料ないしは染料、アルミニウム等の箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母等の箔粉からなる真珠光沢(パール)顔料等が挙げることができる。また、これら以外のものとしては、必要に応じて炭酸カルシウム、二酸化珪素、酸化アルミニウム、硫酸バリウムといった体質顔料を挙げることができる。これらは、粉状あるいは鱗片状箔片として、前記発泡層31を構成するポリ乳酸系樹脂に添加、分散せしめられる。
【0021】
図2は本発明の化粧シートの第2の実施形態の層構成図であって、本発明の化粧シート1’は、基材層としての紙基材2上に中間層3としてのポリ乳酸系樹脂からなる発泡層31と、着色層32とが順に形成されたものである。
【0022】
このように中間層3を発泡層31と着色層32との2層で構成することにより、前記着色層32が発泡剤により生じる黄みや赤みを帯びた前記発泡層31の影響を受けることがなく、着色層32の本来の色が得られるために、意匠性を向上させることができる。また、前記発泡層31と前記着色層32とを設けることにより、前記発泡層31が表出しないため、耐スクラッチ性に優れると共に前記発泡層31の発泡効率を高めることができ、発泡セルのバラツキの少ないほぼ一様な形状の発泡層を形成することができる。
【0023】
また、この着色層32に用いる着色剤としては、発泡層31で説明した着色剤と同じ着色剤を用いることができるので説明は省略する。また、この着色層32にも必要に応じて発泡層31で説明した難燃剤、あるいは、無機充填剤を添加して、難燃性を付与することができる。
【0024】
図3は本発明の化粧シートの第3の実施形態の層構成図であって、本発明の化粧シート1''は、基材層としての紙基材2上に中間層3としてのポリ乳酸系樹脂からなる支持層30と、発泡層31と、着色層32と、被覆層33とが順に形成されたものである。このように前記中間層3を形成する各層をポリ乳酸系樹脂で構成するのが本発明の目的に適う好ましい形態であるが、前記支持層30には、前記発泡層31と前記基材層2との接着性を高めるなどのため、あるいは、前記被覆層33には、化粧シートの表面層に要求される耐スクラッチ性、耐汚染性、耐薬品性等の諸物性を付与するなどのために、その他の樹脂、たとえば、アクリル系樹脂やポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリブタジエン,ポリイソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレン,プロピレン,ブテン,ブタジエン,イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のオレフィン系樹脂、あるいは、ウレタン系、ポリアミド系、ポリエステル系などの非塩素系樹脂を用いてもよい。また、前記支持層30、および、前記被覆層33にも必要に応じて発泡層31で説明した難燃剤、あるいは、無機充填剤を添加して、難燃性を付与することができる。
【0025】
また、図1〜3に示した本発明の第1〜第3の実施形態の化粧シートは、本発明の代表的な実施例を示したものであって、たとえば、前記基材層としての紙基材2上に、前記支持層30と、前記発泡層31と、前記着色層32とが順に形成された中間層(図示せず)であってもよいし、また、前記基材層としての紙基材2上に、前記発泡層31と、前記着色層32、前記被覆層33とが順に形成された中間層(図示せず)であってもよい。
【0026】
図4は本発明の化粧シートの第4の実施形態の層構成図であって、本発明の化粧シート1''' は、図3で示した本発明の第3の実施形態の化粧シート1''の前記中間層3を形成する前記被覆層33上に絵柄層4が形成され、さらに該絵柄層4上全面に表面保護層5が形成されたものである。
【0027】
前記絵柄層4の形成は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷等周知の印刷法によりインキにて形成することができる。印刷絵柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ等の印刷絵柄がある。インキとしては、ビヒクルとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができるが、環境に優しい化粧シートを考慮すると、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合した非塩素系のビヒクルが好適である。
【0028】
また、前記表面保護層5は、本発明の化粧シート1''' に耐スクラッチ性、耐薬品性、耐汚染性等を付与するために設けられるものであり、本発明の目的からすると中間層3同様にポリ乳酸系樹脂を使用するのが好ましいが、所望の表面物性を出すために、その他の樹脂、たとえば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、あるいは、オレフィン系樹脂等を用いても構わない。また、前記表面保護層5の形成方法としては、たとえば、前記樹脂を溶液化したもの、あるいは、加熱溶融したものを、周知のグラビア印刷法、ロールコート法、あるいは、押し出しコート法等の塗工手段を適宜用いて塗工するなり、あるいは、上記樹脂をフィルム化したものを周知のドライラミネーション法等で貼合することにより形成することができる。この保護層9の厚さとしては、ドライ時で0.5 〜100 μm、通常は1〜15μm程度である。
【0029】
また、図4の本発明の化粧シート1''' においては、前記中間層3を形成する前記被覆層33上に前記絵柄層4と前記表面保護層5とを形成したものを示したが、前記絵柄層4ないし前記表面保護層5のいずれかを形成したものであってもよい。同様に、前記絵柄層4、および/ないし、前記表面保護層5を図1、2で示した本発明の化粧シート1、1’の前記中間層3を形成する前記発泡層31、あるいは、前記着色層32上に形成したものであってもよい。
【0030】
また、本発明の化粧シート1、1’、1''、1''' には、必要に応じて凹凸模様を形成することができる。凹凸模様の形成は、周知の枚葉、あるいは、輪転式のエンボス機を用いて、前記化粧シート1、1’、1''、1''' が加熱され賦形可能な状態にあるときに、前記基材層2と対向する最外層からエンボス版を押圧し、該エンボス版表面の凹凸形状を賦形することにより、前記最外層から前記発泡層31にかけて凹凸模様を形成することができる。この凹凸模様の形状としては、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
【0031】
次に、本発明の化粧シートの製造方法について、第4の実施形態の化粧シート1''' を例に挙げて一実施例を説明する。まず、基材層としての紙基材2上に、ポリ乳酸系樹脂からなる支持層30と、発泡剤を主体とする添加剤を含むポリ乳酸系樹脂からなる発泡層形成組成物と、顔料として二酸化チタンを主体とする添加剤を含むポリ乳酸系樹脂からなる着色層32と、ポリ乳酸系樹脂からなる被覆層33とからなる中間層3を、前記支持層30が前記紙基材2と接するように4層で、かつ、前記発泡層形成組成物を未発泡の状態で共押出して積層体を作製し、該積層体の表出する前記被覆層33面にコロナ放電処理を施すと共に、該コロナ放電処理を施した面にグラビア印刷にて絵柄層4を形成し、該絵柄層4面全面に保護層5を形成して後に、このものを加熱発泡炉で前記発泡層形成組成物を発泡させて発泡層31となすと共に、前記保護層5側から前記発泡層31にかけて、エンボス版にて凹凸模様を形成後、冷却することにより、第4の実施形態の化粧シート1''' に凹凸模様を形成した化粧シートを得ることができる。このように前記中間層3を共押出しにより形成することにより、4層からなる前記中間層3を一度に形成することができ、極めて効率的である。
【0032】
また、本製造方法においては、前記支持層30と前記被覆層33とは、顔料、難燃剤、発泡剤等の添加剤を含まないか、あるいは、該添加剤を含むとしても前記支持層30ないし前記被覆層33を構成する樹脂100 重量部に対して10重量部以下が好ましい。この理由としては、前記発泡層31や前記着色層32には発泡剤や着色剤としての顔料、あるいは、難燃剤等の添加剤が多量に添加されており、共押出し機で共押出した際に、前記支持層30と前記被覆層33とで前記発泡層31と前記着色層32とを挟んだ状態で共押出しされるために、前記発泡層31や前記着色層32に添加された前記添加剤が共押出し機のリップに付着することがなく、この付着によって発生する問題、すなわち、前記リップに傷を付けたり、あるいは、共押出しされた前記支持層30と、前記発泡層31と、前記着色層32と、前記被覆層33とからなる前記中間層33の表層(前記支持層30あるいは前記被覆層33)に筋等が入るといったことを完全に防止することができる。
【0033】
このように共押出しにより中間層3を形成する場合には、顔料、難燃剤、発泡剤等の添加剤を含まない樹脂からなる、たとえば、前記支持層30や前記被覆層33のような層で、顔料、難燃剤、発泡剤等の添加剤を多量に添加された、たとえば、前記発泡層31や前記着色層32を挟んで、すなわち、前記支持層30や前記被覆層33が前記中間層3の外側にくるように共押出しするのが好適である。
【0034】
また、前記中間層3を形成する各層、あるいは、絵柄層4、あるいは、表面保護層5には、必要に応じて、紫外線による各層の劣化を防止し、耐候性を向上させる目的で、光安定剤としてラジカル捕捉剤、および/ないし、紫外線吸収剤を添加することができる。このラジカル捕捉剤としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤が好ましい。この理由としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤は、テトラアルキルピペリジンを母核に持ち、紫外線で発生するラジカルを捕捉するラジカル捕捉作用がある他に、ヒドロペルオキシド(ROOH)の不活性作用等の各種作用機構によりその効果が発揮されると推定されており、多機能の安定剤として優れた性能が得られる。ラジカル捕捉剤の添加量は、各層を形成する樹脂100 重量部に対して、0.01〜3.0 重量部である。また、紫外線吸収剤としては、環境に優しいことを考慮すると、紫外線吸収剤として非塩素系のベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、または、シアノアクリレート系が適当である。紫外線吸収剤の添加量は、各層を形成する樹脂100 重量部に対して、通常0.1 〜10重量部程度である。
【0035】
【実施例】
上記の本発明について、以下に実施例を挙げて、さらに詳しく説明する。
実施例1
坪量70g/m2の難燃紙〔特種製紙(株)製:TT-70CD 〕を用い、この表面に表1に示す配合の支持層形成組成物と、表2に示す配合の発泡層形成組成物と、表3に示す配合の着色層形成組成物と、表1に示す配合の被覆層形成組成物とをTダイから4層で共押出して、難燃紙70g/m2/支持層10μm/未発泡の発泡層100 μm/着色層20μm/被覆層10μmからなる積層体を作製し、該積層体の前記被覆層面にコロナ放電処理を施して後に、該コロナ放電処理面にアクリル−ウレタン樹脂(プレポリマーとしてアクリルポリオールを用い、イソシアネートと反応してウレタン結合を形成させる2液反応型樹脂をいう)からなる印刷インキでグラビア印刷して砂目柄模様の絵柄層を形成し、該絵柄層面全面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2となるように塗工して表面保護層を形成した。このものを加熱発泡炉(200 ℃で1分)で未発泡の発泡層を発泡させると共に、前記表面保護層側から砂目柄模様のエンボス版にてエンボス加工を行い、本発明の一実施例の化粧シートを得た。
【0036】
【表1】
Figure 0004170481
【0037】
【表2】
Figure 0004170481
【0038】
【表3】
Figure 0004170481
【0039】
実施例2
坪量97g/m2の不燃紙〔興人(株)製:WK-NRI〕を用い、この表面に表4に示す配合の支持層形成組成物と、表5に示す配合の発泡層形成組成物と、表6に示す配合の着色層形成組成物と、表4に示す配合の被覆層形成組成物とをTダイから4層で共押出して、不燃紙97g/m2/支持層10μm/未発泡の発泡層100 μm/着色層20μm/被覆層10μmからなる積層体を作製し、該積層体の前記被覆層面にコロナ放電処理を施して後に、該コロナ放電処理面にアクリル−ウレタン樹脂(プレポリマーとしてアクリルポリオールを用い、イソシアネートと反応してウレタン結合を形成させる2液反応型樹脂をいう)からなる印刷インキでグラビア印刷して木目柄模様の絵柄層を形成し、該絵柄層面全面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2となるように塗工して表面保護層を形成した。このものを加熱発泡炉(200 ℃で1分)で未発泡の発泡層を発泡させると共に、前記表面保護層側から木目導管のエンボス版にてエンボス加工を行い、本発明の一実施例の化粧シートを得た。
【0040】
【表4】
Figure 0004170481
【0041】
【表5】
Figure 0004170481
【0042】
【表6】
Figure 0004170481
【0043】
比較例1
坪量97g/m2の不燃紙〔興人(株)製:WK-NRI〕を用い、この表面に表7に示す配合の支持層形成組成物と、表8に示す配合の発泡層形成組成物と、表9に示す配合の着色層形成組成物と、表7に示す配合の被覆層形成組成物とをTダイから4層で共押出して、不燃紙97g/m2/支持層10μm/未発泡の発泡層100 μm/着色層20μm/被覆層10μmからなる積層体を作製し、該積層体の前記被覆層面にコロナ放電処理を施して後に、該コロナ放電処理面にアクリル−ウレタン樹脂(プレポリマーとしてアクリルポリオールを用い、イソシアネートと反応してウレタン結合を形成させる2液反応型樹脂をいう)からなる印刷インキでグラビア印刷して砂目柄模様の絵柄層を形成し、該絵柄層面全面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2となるように塗工して表面保護層を形成した。このものを加熱発泡炉(200 ℃で1分)で未発泡の発泡層を発泡させると共に、前記表面保護層側から砂目柄模様のエンボス版にてエンボス加工を行い、比較例とする化粧シートを得た。
【0044】
【表7】
Figure 0004170481
【0045】
【表8】
Figure 0004170481
【0046】
【表9】
Figure 0004170481
【0047】
比較例2
坪量97g/m2の不燃紙〔興人(株)製:WK-NRI〕を用い、この表面に表10に示す配合の支持層形成組成物と、表11に示す配合の発泡層形成組成物と、表12に示す配合の着色層形成組成物と、表10に示す配合の被覆層形成組成物とをTダイから4層で共押出して、不燃紙97g/m2/支持層10μm/未発泡の発泡層100 μm/着色層20μm/被覆層10μmからなる積層体を作製し、該積層体の前記被覆層面にコロナ放電処理を施して後に、該コロナ放電処理面にアクリル−ウレタン樹脂(プレポリマーとしてアクリルポリオールを用い、イソシアネートと反応してウレタン結合を形成させる2液反応型樹脂をいう)からなる印刷インキでグラビア印刷してペイント柄模様の絵柄層を形成し、該絵柄層面全面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2となるように塗工して表面保護層を形成した。このものを加熱発泡炉(200 ℃で1分)で未発泡の発泡層を発泡させると共に、前記表面保護層側からハケメ調のエンボス版にてエンボス加工を行い、比較例とする化粧シートを得た。
【0048】
【表10】
Figure 0004170481
【0049】
【表11】
Figure 0004170481
【0050】
【表12】
Figure 0004170481
【0051】
上記で作製した実施例1、2、および比較例1、2の化粧シートについて、建築基準法施行令(昭和25年政令第338 号)第1条第5号及び第6号の規定に基づき準不燃材料及び難燃材料の指定を行う時に用いる表面試験に準じて加熱試験を行い、その結果を表13に纏めて示した。
【0052】
【表13】
Figure 0004170481
注〕tdθは、温度時間面積を表す(単位:摂氏度・分)
【0053】
表13の結果からも明らかなように、本発明の実施例1、2は、各層がポリ乳酸から構成されており、比較例1、2に比較して燃焼時の発熱量を低く抑えることができる。また、本発明の実施例1、2は、各層が不燃紙とポリ乳酸から構成されていることにより、埋め立て処分や自然環境中に廃棄しても自然界の自浄作用で消滅する人間や環境に優しい化粧シートである。
【0054】
【発明の効果】
本発明の化粧シートは、今まで縷々説明してきたが、焼却処分しても燃焼カロリーが低いために燃焼炉を傷めにくく、有害なガスの発生もなく、さらに、埋め立て処分や自然環境中に廃棄しても自然界の自浄作用で消滅する人間や環境に優しいという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる化粧シートの第1の実施形態の層構成図である。
【図2】 本発明にかかる化粧シートの第2の実施形態の層構成図である。
【図3】 本発明にかかる化粧シートの第3の実施形態の層構成図である。
【図4】 本発明にかかる化粧シートの第4の実施形態の層構成図である。
【符号の説明】
1,1’,1'',1''' 化粧シート
2 紙基材
3 中間層
4 絵柄層
5 表面保護層
30 支持層
31 発泡層
32 着色層
33 被覆層

Claims (8)

  1. 基材層上に、隣接する2以上の樹脂層からなる中間層が設けられ、前記中間層の隣接する2以上の樹脂層の内で、少なくとも一つの樹脂層が発泡層であって、該発泡層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていると共に、前記発泡層以外の樹脂層の少なくとも一つの樹脂層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていることを特徴とする化粧シート。
  2. 基材層上に、隣接する2以上の樹脂層からなる中間層が設けられ、前記中間層の隣接する2以上の樹脂層が、少なくとも前記基材層側より発泡層、着色層の順に形成されてなり、該発泡層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていることを特徴とする化粧シート。
  3. 前記基材層が紙基材からなると共に、前記中間層が前記発泡層も含めて全ての層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧シート。
  4. 前記基材層が難燃剤、あるいは、無機充填剤添加されている紙層からなることを特徴とする請求項3に記載の化粧シート。
  5. 前記中間層の表出面上に、絵柄層、および/ないし、保護層が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
  6. 前記保護層がポリ−L−乳酸を主成分とするポリ乳酸系樹脂から形成されていることを特徴とする請求項5記載の化粧シート。
  7. 前記基材層上の前記発泡層に凹凸模様が施されている、ないし、前記基材層上の最も上側の層から前記発泡層にかけて凹凸模様が施されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シート。
  8. 前記中間層を形成する1ないし2以上の樹脂層の内で、少なくとも一つの樹脂層に難燃剤、あるいは、無機充填剤が添加されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の化粧シート。
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