JP3810351B2 - 発泡壁紙 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の壁面内装等に用いられる発泡層を備えた壁紙に関し、さらに詳しくは、耐薬品性や耐摩耗性、耐熱性、耐汚染性、施工性、耐擦傷性等の壁紙に要求される表面物性に優れた発泡壁紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の壁面内装等に用いられる発泡壁紙としては不燃紙、難燃紙等の通常壁紙用裏打紙といわれる紙基材上に塩化ビニル系樹脂からなる発泡層を備えたもの、あるいは、必要に応じて前記発泡層上に絵柄層および/ないし表面保護層を設けたものや凹凸模様を設けたものなどが一般的であった。しかしながら、塩化ビニル系樹脂は燃焼時に塩化水素ガスを発生するために焼却処分時等に塩化水素ガスの処理に費用がかかるといった問題、あるいは、焼却炉を損傷する虞があるといった問題や焼却炉の損傷を防止するために特別な炉材を使用しなくてはならないといった問題等から塩化ビニル系樹脂に代わる樹脂からなる発泡壁紙が要望されるようになっている。このような中、耐薬品性や耐摩耗性、耐熱性などの壁紙に要求される諸物性に優れること、あるいは、安価であること、あるいは、製造が容易であることなどの理由でオレフィン系樹脂からなる発泡層を備えた発泡壁紙、たとえば、実公平6−50555号公報等が提案されている。
【0003】
しかしながら、上記提案されたようなオレフィン系樹脂からなる発泡層は可燃性であり、一般的には無機充填剤をオレフィン系樹脂に添加することにより難燃性を付与しているために、この無機充填剤の影響と表面に保護層が設けられていないことから、均一な発泡セルからなる発泡層を得ることが難しく、また、発泡ガスのガス抜けにより滑らかな発泡層表面を得ることが難しいという問題、さらに、表面がポーラスなために耐汚染性が劣るという問題があり、これらを解決した耐薬品性や耐摩耗性、耐熱性等の物性は元より、耐擦傷性、施工性においても優れたオレフィン系樹脂からなる発泡壁紙が要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、均一な発泡セルからなると共に滑らかな表面を有する発泡層を備えた発泡壁紙であって、耐薬品性や耐摩耗性、耐熱性、耐汚染性に優れ、特に耐擦傷性や施工性において安定した性能を有する発泡壁紙を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、紙基材上に、エチレン系樹脂からなる発泡層、および当該発泡層上に直接形成された保護層が順に積層された発泡壁紙において、前記保護層が0.935g/cm3以上0.940g/cm3以下の密度で、メルトフローレートが5g/10分以上15g/10分以下であって、単層押出成形されたポリエチレンで構成されると共に、当該保護層の厚さが5μm以上12μm以下であることを特徴とするものである。このように構成することにより、耐擦傷性に優れた表面物性を有すると共に、製造時は元より施工時に反り(カール)の発生の少ない発泡壁紙とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に説明する。
図1は本発明にかかる発泡壁紙の基本的な層構成を示す図であり、図中の1は発泡壁紙、2は紙基材、3は発泡層、4は保護層をそれぞれ示す。
【0007】
図1より明らかなように本発明にかかる発泡壁紙1は紙基材2上に、エチレン系樹脂からなる発泡層3、保護層4を順に形成したものである。
【0008】
前記紙基材としては、壁紙用の難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジンなどの難燃剤で処理したシート)、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの無機質剤を混抄した無機質紙、上質紙,薄用紙,和紙等の一般紙など、通常壁紙用裏打紙といわれているものなどを用いることができ、その坪量としては20〜300g/m2が適当であり、好ましくは40〜110g/m2である。
【0009】
前記発泡層3を形成する樹脂としては、加工適性や発泡適性および後述する前記保護層4との接着性を考慮するとエチレン系樹脂が適当であり、例示するならば、エチレン単独重合体、主成分のエチレンとエチレン以外のαオレフィンやビニルエステルとの共重合体(たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、あるいは、主成分のエチレンと不飽和カルボン酸エステルとの共重合体(たとえば、エチレン−メチルアクリレート、エチレン−エチルアクリレートなど)、あるいは、これらの2種以上の混合物などを挙げることができる。
【0010】
また、前記発泡層3には、壁紙に要求される難燃性を付与するために、必要に応じて無機充填剤を添加する。この無機充填剤としては炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物等の周知のものを用いることができるが、コストや安全性、添加量に対する効果を考慮すると水酸化アルミニウム、炭酸カルシウムが好ましい。無機充填剤の添加量としては、樹脂100重量部に対して概ね0〜100重量部である。
【0011】
また、前記発泡層3を形成するための発泡剤としては、オレフィン系樹脂の発泡剤として通常使用されている各種の発泡剤を用いることができ、たとえば、アゾジカルボンアミド、アゾビスホルムアミド等のアゾ系化合物、4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等のヒドラジット系化合物等の1種ないしそれ以上を用いることができ、添加量としては意匠等を考慮して適宜決めればよいが、概ね樹脂100重量部に対して2〜15重量部である。また、前記発泡層3には、必要に応じて顔料等を添加して着色することができるし、また、必要に応じて発泡セル調整剤、熱安定剤、難燃剤等の周知の助剤を添加することができる。
【0012】
また、前記発泡層3の形成方法としては、発泡層形成組成物を前記紙基材2上に積層し、その後に前記発泡樹脂層形成組成物を発泡させて発泡層を形成する方法と、発泡させた樹脂層を前記紙基材2上に積層する方法とがある。そして、積層方法としては、ドライラミネーション法、押出しラミネーション法等がある。また、Tダイ式押出し法、カレンダー法により発泡層形成組成物をシート・フィルム化すると同時に発泡層形成組成物を前記紙基材2上に積層することもできる。さらに、発泡層形成組成物が加工温度において高い流動性を示すものである場合には、ロールコート法、グラビアコート法、コンマコート法等の周知の塗布技術を採用することもできる。
【0013】
また、前記保護層4としては、耐擦傷性と製造時あるいは施工時の反り(カール)を考慮すると、密度が0.935g/cm3以上0.950g/cm3以下のポリエチレンが用いられる。そして、その厚さは5μm以上20μm以下に設定される。密度が0.935g/cm3未満では耐擦傷性に劣り、0.950g/cm3超では製造時あるいは製造後に製膜時の樹脂の収縮、あるいは、施工時の紙の膨張により幅方向(マシン方向に直交する方向)に前記保護層4を内側とする反り(カール)が発生する。特に製造時あるいは施工時の反り(カール)の面からすると密度が0.940g/cm3以上0.945g/cm3以下のポリエチレンが好ましいものである。また、厚さが5μm未満では耐擦傷性に劣ると共に保護層の加工性も低下し、20μm超では製造時あるいは施工時に製膜時の樹脂の収縮、および、施工時の紙の膨張により幅方向(マシン方向に直交する方向)に前記保護層4を内側とする反り(カール)が発生する。
【0014】
また、前記保護層4の形成方法としては、単層のTダイ押出機を用いてTダイ押出し法で塗布形成するのが適当であるが、この場合には前記保護層4を形成するポリエチレンのメルトフローレートとしては5g/10分以上、15g/10分以下が好ましい。この理由としては、保護層の厚みの均一化が図れ、安定した耐擦傷性が得られるからである。メルトフローレートが5g/10分未満の場合、製造時の加熱溶融樹脂の流動性が悪く膜切れを起こすなど薄膜化が困難であり、また、メルトフローレートが15g/10分より大きい場合、製造時の加熱溶融樹脂の流動性が高すぎるために膜厚を均一に制御することができないなど、いずれも均一な厚みの保護層を得ることができない。さらに、このTダイ押出し法の場合、安定した膜厚を効率良く得る為には、8μm以上とすることが製造工程上好ましい。また、前記保護層4の形成方法としては、上記した方法に限ることはなく、たとえば、マルチマニホールドタイプのTダイ押出機を用いて前記発泡層3を形成する発泡層形成組成物と、共押出法により前記紙基材2上に一体形成してもよいものである。なお、前記保護層4は透明であってもよいし、不透明であってもよいし、また、顔料等で透明ないし不透明に着色したものであってもよいものである。なお、本明細書中のメルトフローレートはJISK7210(及びJISK6922−2に指定されたポリエチレンの試験方法)に準じて測定した数値である。また、密度はJISK7112に準じて測定した数値である。
【0015】
また、図示はしないが、前記保護層4上に絵柄層、艶調整や表面物性を向上させるための表面層を適宜設けることができるし、また、凹凸模様を設けることができる。前記絵柄層はグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、、インキジェット印刷、転写シートからの転写印刷等周知の印刷法によりインキにて形成することができる。絵柄層の絵柄としては、木目模様柄、石目模様柄、布目模様柄、皮紋模様柄、幾何学図形模様柄、文字、記号、あるいは、全面ベタ模様柄等がある。インキとしては、ビヒクルとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができるが、従来技術の項で説明した問題を考慮すると、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合した非塩素系のビヒクルが好適であり、前記保護層4との接着性を考慮して適宜選択して用いることができる。また、必要に応じて前記保護層4と絵柄層との間にプライマー層を設けて接着性を向上させてもよい。
【0016】
また、艶調整や表面物性を向上させるための前記表面層は前記絵柄層と同様なビヒクルを用いて同様な方法で形成することができる。艶調整の方法としては、シリカ等のマット剤を混練りしたインキにて形成することができる。
【0017】
また、前記凹凸模様は周知の枚葉、あるいは、輪転式のエンボス機を用いて前記発泡層3や前記保護層4が軟化した状態にある時に、表面側(前記紙基材2と対向する最外表面側)からエンボス版で凹凸を施して後に冷却することにより、形成することができる。前記凹凸模様としては木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線状溝等がある。
【0018】
また、前記発泡層3、前記保護層4、前記絵柄層、前記表面層には、紫外線による劣化を防止し、耐候性を向上させる目的で、必要に応じてヒンダードアミン系光安定剤や、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸エステル系、シアノアクリレート系等の周知の紫外線吸収剤や、フェノール系酸化防止剤等の周知の酸化防止剤を添加することができる。
【0019】
【実施例】
上記の本発明について、以下に実施例を挙げて、さらに詳しく説明する。
実施例1
カレンダー成形機にて表1に示す発泡層形成組成物を110μm厚さにカレンダー成形(樹脂温度100℃)してシート化すると共にシート化直後の該シートと別途用意した壁紙用難燃紙(坪量60g/m2)とをニップロールで積層して第1積層体を作製し、該第1積層体の前記発泡層形成組成物面全面に密度が0.935g/cm3、メルトフローレート(以下、MFRと呼称する)が10g/10分のポリエチレンをTダイ押出機にて5μ厚さとなるように押出しラミネートして保護層を形成した第2積層体を作製した。その後、該第2積層体を炉内温度200℃の発泡炉で前記発泡層形成組成物を600μm厚さに発泡させると共に前記保護層側から抽象模様柄のエンボス版で凹凸模様を形成して本発明の発泡壁紙を得た。
【0020】
【表1】
【0021】
実施例2
密度が0.935g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて8μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0022】
実施例3
密度が0.935g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて12μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0023】
実施例4
密度が0.935g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて20μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0024】
実施例5
密度が0.950g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて5μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0025】
実施例6
密度が0.950g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて8μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0026】
実施例7
密度が0.950g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて12μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0027】
実施例8
密度が0.950g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて20μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0028】
実施例9
密度が0.940g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて8μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0029】
実施例10
密度が0.940g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて12μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0030】
実施例11
密度が0.945g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて8μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0031】
実施例12
密度が0.945g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて12μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0032】
実施例13
密度が0.945g/cm3、MFRが5g/10分のポリエチレンを用いて5μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0033】
実施例14
密度が0.945g/cm3、MFRが15g/10分のポリエチレンを用いて12μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして本発明の発泡壁紙を作製した。
【0034】
比較例1
密度が0.935g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて3μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして比較例とする発泡壁紙を作製した。
【0035】
比較例2
密度が0.935g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて25μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして比較例とする発泡壁紙を作製した。
【0036】
比較例3
密度が0.950g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて3μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして比較例とする発泡壁紙を作製した。
【0037】
比較例4
密度が0.950g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて25μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして比較例とする発泡壁紙を作製した。
【0038】
比較例5
密度が0.930g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて5μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして比較例とする発泡壁紙を作製した。
【0039】
比較例6
密度が0.930g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて20μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして比較例とする発泡壁紙を作製した。
【0040】
比較例7
密度が0.955g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて5μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして比較例とする発泡壁紙を作製した。
【0041】
比較例8
密度が0.955g/cm3、MFRが10g/10分のポリエチレンを用いて20μm厚さの保護層を形成した以外は実施例1と同様にして比較例とする発泡壁紙を作製した。
【0042】
上記で作製した実施例1〜14、および、比較例1〜8の発泡壁紙について、施工性、耐擦傷性の2項目について下記評価方法で評価して、その結果を表2に纏めて示した。
▲1▼施工性評価方法:発泡壁紙の壁紙用難燃紙面に糊〔ルーアマイルド(ヤヨイ化学工業製:商品名)/水=10/5〕をウエット状態にて約130g/m2塗布し、15分間放置後に石膏ボードに貼着施工した。施工1週間後(糊が乾燥後)に発泡壁紙のジョイント部の石膏ボードからの「浮き」を評価し、「浮き」が0.05mm未満である場合を優良として◎印で示し、0.05mm以上0.1mm未満である場合を良好として○印で示し、0.1mm以上0.2mm未満である場合を可として△印で示し、0.2mm以上である場合を不良として×印で示した。
▲2▼耐擦傷性評価方法:日本ビニル工業会建装部会制定「表面強化商品性能表示規定」に準拠して評価し、5級のものを◎印、4級のものを○印、3級のものを×印で示した。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】
本発明は、今まで縷々説明してきたように、紙基材上に、エチレン系樹脂からなる発泡層、保護層を順に積層し、該保護層を0.935g/cm3以上0.950g/cm3以下の密度からなるポリエチレンであって、その厚さを5μm以上20μm以下の構成とすることにより、耐擦傷性に優れると共に施工性においても優れ、均一な発泡セルの滑らかな表面を有する発泡層からなる発泡壁紙を提供することができるという効果を奏するものである。また、前記保護層を単層のTダイ押出機を用いて押出しラミネーション法で積層する場合には、メルトフローレートが5g/10分以上15g/10分以下であるポリエチレンで構成することにより、厚みムラのない均一な膜厚の保護層を得ることができるために、耐擦傷性や施工性などにおいて安定した品質を有する発泡壁紙を提供することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる発泡壁紙の基本的な層構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・発泡壁紙
2・・・紙基材
3・・・発泡層
4・・・保護層
Claims (1)
- 紙基材上に、エチレン系樹脂からなる発泡層、および当該発泡層上に直接形成された保護層が順に積層された発泡壁紙において、前記保護層が0.935g/cm3以上0.940g/cm3以下の密度で、メルトフローレートが5g/10分以上15g/10分以下であって、単層押出成形されたポリエチレンで構成されると共に、当該保護層の厚さが5μm以上12μm以下であることを特徴とする発泡壁紙。
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