JP5056889B2 - 紙質基材と樹脂層との密着性が高い発泡壁紙 - Google Patents
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Description
1. 紙質基材上に接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を順に積層してなる発泡壁紙であり、
(1) いずれもオレフィン系樹脂からなる前記接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を構成する樹脂を紙質基材上にTダイ押出し機により3層同時押出し成形した後、
(2) 電子線照射によって少なくとも前記未発泡樹脂層を樹脂架橋させ、
(3) 前記未発泡樹脂層を加熱発泡させて前記発泡樹脂層とした
発泡壁紙であって、
前記接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を構成する樹脂が、いずれもエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂であり、
前記接着剤層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニル含有量が25〜50重量%であって、
前記発泡樹脂層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニル含有量が5〜40重量%であって、
前記表面保護層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニル含有量が3〜40重量%である、
ことを特徴とする発泡壁紙。
2. 紙質基材上に接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を順に積層してなる発泡壁紙の製造方法であって、以下の(1)〜(3)の工程:
(1) 紙質基材上に接着剤層、未発泡樹脂層及び表面保護層をTダイ押出し機により3層同時押出し成形する工程であって、前記接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を構成する樹脂は、いずれもオレフィン系樹脂である工程、
(2) 前記(1)で得られた積層体に対して電子線照射させる工程、並びに
(3) 前記未発泡樹脂層を加熱発泡させる工程、
を含む発泡壁紙の製造方法であり、
前記接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を構成するオレフィン系樹脂が、いずれもエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂であり、
前記接着剤層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の押し出し時におけるメルトフローレート(190℃での測定値)が、30〜2000g/10分であって、
前記未発泡樹脂層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の押し出し時におけるメルトフローレート(190℃での測定値)が、20〜120g/10分であって、
前記表面保護層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の押し出し時におけるメルトフローレート(190℃での測定値)が、2〜70g/10分である、
発泡壁紙の製造方法。
以下、本発明の発泡壁紙について詳細に説明する。
紙質基材としては、壁紙基材に適した機械的強度、加熱発泡時の耐熱性等を有する限り特に限定されない。通常は繊維質シートが使用できる。
接着剤層としては、紙質基材との密着性が高いものであれば特に限定されない。
発泡樹脂層としては、熱分解型発泡剤の加熱発泡による発泡エンボス模様を有するものであれば特に限定されない。
表面保護層としては、発泡壁紙の表面強度を高めて耐スクラッチ性を高められるものが好ましい。表面保護層を構成する樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、高密度ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリブチレンテレフタラート等のポリエステル樹脂;ポリブチレンテレフタラート等のポリエステル樹脂;エチレンビニルアルコール、アクリル樹脂等のビニル系樹脂;EVA、EMMA等のオレフィン系樹脂;ポリアミド樹脂などが挙げられる。
絵柄印刷層は、絵柄による意匠表現のための層であり、高意匠化が必要な場合に、印刷法等の公知の形成法及び材料で上述した表面保護層おもて面に形成すればよい。印刷方法は特に限定されず、例えば、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印刷、静電印刷、インクジェット印刷、転写印刷等の公知の印刷法が挙げられる。なお、全面ベタの場合には、公知の塗工法で形成してもよい。
表面保護層のおもて面には、発泡によるエンボス模様に加えて高意匠化が必要な場合に、エンボス版による凹凸模様が形成されていてもよい。エンボス加工には、公知の枚葉式又は輪転式のエンボス機が用いられる。
本発明の発泡壁紙は、紙質基材上に接着剤層、未発泡樹脂層及び表面保護層をTダイ押出し機により3層同時押出し成形後、未発泡樹脂層を加熱発泡させて発泡樹脂層とすることにより製造される。
Tダイ押出し製法にて3層同時押出し形成を行い、坪量70gの裏打紙上に15μmの接着剤層、90μmの未発泡樹脂層及び15μmの表面保護層を形成した。
表面保護層を形成しない以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
接着剤層及び表面保護層を形成しない以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
2.発泡樹脂層
3.接着剤層
4.紙質基材
Claims (2)
- 紙質基材上に接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を順に積層してなる発泡壁紙であり、
(1) いずれもオレフィン系樹脂からなる前記接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を構成する樹脂を紙質基材上にTダイ押出し機により3層同時押出し成形した後、
(2) 電子線照射によって少なくとも前記未発泡樹脂層を樹脂架橋させ、
(3) 前記未発泡樹脂層を加熱発泡させて前記発泡樹脂層とした
発泡壁紙であって、
前記接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を構成する樹脂が、いずれもエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂であり、
前記接着剤層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニル含有量が25〜50重量%であって、
前記発泡樹脂層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニル含有量が5〜40重量%であって、
前記表面保護層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニル含有量が3〜40重量%である、
ことを特徴とする発泡壁紙。 - 紙質基材上に接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を順に積層してなる発泡壁紙の製造方法であって、以下の(1)〜(3)の工程:
(1) 紙質基材上に接着剤層、未発泡樹脂層及び表面保護層をTダイ押出し機により3層同時押出し成形する工程であって、前記接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を構成する樹脂は、いずれもオレフィン系樹脂である工程、
(2) 前記(1)で得られた積層体に対して電子線照射させる工程、並びに
(3) 前記未発泡樹脂層を加熱発泡させる工程、
を含む発泡壁紙の製造方法であり、
前記接着剤層、発泡樹脂層及び表面保護層を構成するオレフィン系樹脂が、いずれもエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂であり、
前記接着剤層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の押し出し時におけるメルトフローレート(190℃での測定値)が、30〜2000g/10分であって、
前記未発泡樹脂層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の押し出し時におけるメルトフローレート(190℃での測定値)が、20〜120g/10分であって、
前記表面保護層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の押し出し時におけるメルトフローレート(190℃での測定値)が、2〜70g/10分である、
発泡壁紙の製造方法。
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