JP2002069859A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2002069859A
JP2002069859A JP2000264803A JP2000264803A JP2002069859A JP 2002069859 A JP2002069859 A JP 2002069859A JP 2000264803 A JP2000264803 A JP 2000264803A JP 2000264803 A JP2000264803 A JP 2000264803A JP 2002069859 A JP2002069859 A JP 2002069859A
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resin layer
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Yoshiaki Nezu
義昭 根津
Yoshiaki Kakinuma
良明 柿沼
Satomi Sadasue
さとみ 貞末
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
    • Y02P70/62Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product related technologies for production or treatment of textile or flexible materials or products thereof, including footwear

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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクルすることが極めて容易な壁紙を提
供することである。 【解決手段】 合成樹脂製不織布上に、発泡樹脂層を設
けた壁紙において、前記合成樹脂製不織布を構成する樹
脂と前記発泡樹脂層を構成する樹脂とが互いに相溶性を
有する樹脂よりなることを特徴とする壁紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面内装
等に用いられる壁紙に関し、さらに詳しくは、リサイク
ル可能な発泡壁紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の壁面内装に用いられる発
泡壁紙としては、不燃紙、難燃紙等の通常壁紙用裏打紙
といわれるものを基材として用い、該基材上に塩化ビニ
ル樹脂やオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂等からなる
発泡樹脂層を設けたもの(1)、あるいは、前記発泡樹
脂層上に絵柄層を設けたもの(2)、あるいは、前記絵
柄層上に表面保護層を設けたもの(3)、あるいは、前
記(1)、(2)、(3)に凹凸模様を設けたものなど
が一般的である。そして、上記した壁紙は、新しい壁紙
と必要に応じて貼り替えられるが、この貼り替え時に発
生した古い壁紙(剥がされた壁紙)は、樹脂と紙との複
合材からなるものであり、通常、焼却処分されるか、あ
るいは、埋め立て処分されるかのいずれかであり、省資
源あるいは環境保護等の観点からリサイクルすることが
できる発泡壁紙が要望されるようになってきた。
【0003】これに応えるものとして、たとえば、特開
平11−293600号公報に開示されているような、
壁紙用裏打紙上に樹脂被覆層を介して軟質樹脂表面層を
設け、軟質樹脂表面層のみを壁紙用裏打紙から完全かつ
容易に分離し、前記軟質樹脂表面層の樹脂のリサイクル
を可能とする壁紙が提案されている。
【0004】そして、上記壁紙は、軟質樹脂表面層をリ
サイクル可能にしたことにおいては、省資源あるいは環
境保護等の観点から少なくとも従来の壁紙に比較して一
歩前進したものであるが、壁紙用裏打紙と樹脂被覆層と
は壁面に残されたままであり、この上に新しい壁紙を貼
ると紙の部分が厚くなり、壁面の難燃性の確保が困難と
なる問題や、壁紙用裏打紙と樹脂被覆層とを壁面から剥
がした場合には、樹脂被覆層を有する壁紙用裏打紙は焼
却処分ないし埋め立て処分するしか処分方法はなく従来
の壁紙と変わらないといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、リサイクルすることが極めて容易な壁紙を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために、請求項1記載の本発明は、合成樹脂
製不織布上に、発泡樹脂層を設けた壁紙において、前記
合成樹脂製不織布を構成する樹脂と前記発泡樹脂層を構
成する樹脂とが、互いに相溶性を有する樹脂よりなるこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の本発明は、合成樹脂
製不織布上に、発泡樹脂層を設けた壁紙において、前記
合成樹脂製不織布を構成する樹脂と前記発泡樹脂層を構
成する樹脂とが同種の樹脂よりなることを特徴とするも
のである。
【0008】上記のように構成することにより、貼り替
え時に発生した古い壁紙(剥がされた壁紙)は、省資源
や環境保護等の観点において好ましくない焼却処分や埋
め立て処分等の処分をすることなく、極めて容易にリサ
イクルすることができる壁紙とすることができる。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1、
2のいずれかに記載の壁紙において、前記合成樹脂製不
織布を構成する樹脂の融点が前記発泡樹脂層を構成する
樹脂の融点より高い温度であることを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、加熱発泡などの
加工工程における加熱処理に対して合成樹脂製不織布を
熱安定性のある基材とすることができ、生産性を向上さ
せることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に説明する。図1は本発明にかかる壁紙の基
本的な層構成を示す図であり、図中の1は壁紙、2は合
成樹脂製不織布、3は発泡樹脂層をそれぞれ示す。
【0011】図1は本発明にかかる壁紙の基本的な層構
成を示す図であり、壁紙1は、合成樹脂製不織布2上
に、発泡樹脂層3を形成したものである。前記合成樹脂
製不織布2としては、たとえば、ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系熱可塑性樹脂、ア
クリル系熱可塑性樹脂、スチレン系熱可塑性樹脂、アク
リル系熱可塑性樹脂、エステル系熱可塑性樹脂、塩化ビ
ニル系熱可塑性樹脂等の樹脂からなる周知の不織布を用
いることができるが、火災時を考慮すると、ポリスチレ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等の燃焼カロリーの小さいものが好まし
く、さらに、発生するガス(煙)の有毒性や発煙量、あ
るいは、後述する発泡樹脂層の形成が容易な樹脂であ
り、かつ、後述する発泡樹脂層の樹脂を前記合成樹脂製
不織布2と相溶性のある樹脂、より好ましくは同種の樹
脂とする必要があると共に前記合成樹脂製不織布2を形
成する樹脂よりも融点の低い樹脂とする必要があり、樹
脂の選定の容易さ等を考慮すると、ポリエステル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体が好適である。前記合成樹脂
製不織布2の製法としては、湿式、乾式のいずれであっ
てもよく、その坪量は15〜150g/m2 が貼り替え
時の剥離のし易さ(剥離した際に壁面表面を取ることな
く剥離することができる)やコストを考慮すると適当で
ある。
【0012】また、前記発泡樹脂層3としては、前記合
成樹脂製不織布2の説明において例示した樹脂を用いて
形成することができるが、この発泡樹脂層3を形成する
樹脂についても、前記合成樹脂製不織布2で説明した理
由により、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体で形成するのが好ましい。
【0013】そして、前記発泡樹脂層3には、必要に応
じて無機系充填剤を添加することができる。無機充填剤
は樹脂よりも比較的安価なためにコストダウン目的、お
よび/ないし、単位量当たりの有機分を減らすことによ
る燃焼カロリーの低減を図る目的、および/ないし、発
泡樹脂層3の硬さや、耐スクラッチ性の向上、および/
ないし、発泡体形成時や製膜時の樹脂の流動特性を調節
する目的などで用いられる。無機充填剤としては、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
等の周知のものが用いられるが、燃焼カロリーを低減す
るという面においては水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム等の金属水酸化物が好ましい。添加量として
は、樹脂100重量部に対して概ね30〜200重量部
である。
【0014】また、前記発泡樹脂層3には、必要に応じ
て顔料等を添加して着色することができるし、また、必
要に応じて発泡セル調整剤、熱安定剤、難燃剤等を添加
することができる。
【0015】また、前記発泡樹脂層3の形成方法として
は、発泡樹脂層形成組成物を前記合成樹脂製不織布2上
に塗工し、その後に前記発泡樹脂層形成組成物を発泡さ
せて形成する方法と、発泡させた樹脂を前記合成樹脂製
不織布2上に塗工することにより形成する方法とがあ
る。そして、塗工方法としては、Tダイ押出し法、カレ
ンダー法、インフレーション法、あるいは、ロールコー
ト法やグラビアコート法等の周知の塗工法を採ることが
できるし、発泡方法としては、低沸点の炭化水素を内包
した熱膨張型カプセル発泡剤や熱分解型発泡剤を樹脂中
に添加して加熱することにより発泡させる方法、また、
樹脂を加熱等することにより軟化して流動性を持たせた
状態にし、樹脂を攪拌することで気泡を抱き込ませる方
法、ないし、強制的に気体を注入することで気体を抱き
込ませる方法、また、化学反応により気体を発生させ
て、この発生した気体を抱き込ませる方法などの周知の
発泡体形成法を採ることができる。
【0016】また、図示はしないが、発泡樹脂層3上に
絵柄層、艶調整や表面物性を向上させるための表面層を
適宜設けることができるし、また、凹凸模様を設けるこ
とができる。前記絵柄層はグラビア印刷、オフセット印
刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷
等周知の印刷法によりインキにて形成することができ
る。絵柄層の絵柄としては、木目模様柄、石目模様柄、
布目模様柄、皮紋模様柄、幾何学図形模様柄、文字、記
号、あるいは、全面ベタ模様柄等がある。インキとして
は、ビヒクルとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリ
プロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、
イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポ
リアクリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリア
ミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用い、これ
に顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したもの
を用いることができるが、環境に優しい化粧シートを考
慮すると、ポリエステル、イソシアネートとポリオール
からなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニ
ル、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ない
し2種以上混合した非塩素系のビヒクルが好適であり、
前記発泡樹脂層3に用いる樹脂との接着性を考慮して適
宜選択して用いることができる。また、必要に応じて前
記発泡樹脂層3と絵柄層との間にプライマー層を設けて
接着性を向上させてもよい。
【0017】また、前記表面層は前記絵柄層と同様なビ
ヒクルを用いて同様な方法で形成することができる。艶
調整の方法としては、シリカ等のマット剤を混練りした
インキにて形成することができる。
【0018】また、前記凹凸模様は周知の枚葉、あるい
は、輪転式のエンボス機を用いて前記発泡樹脂層3が軟
化した状態にある時に、表面側(前記合成樹脂製不織布
2と対向する側)からエンボス版で凹凸を施して後に冷
却することにより、形成することができる。前記凹凸模
様としては木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクス
チュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線状溝等がある。
【0019】また、前記発泡樹脂層3、前記絵柄層、前
記表面層には、紫外線による劣化を防止し、耐候性を向
上させる目的で、必要に応じて光安定剤としてヒンダー
ドアミン系ラジカル捕捉剤、および/ないし、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸
収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤等の周知の紫
外線吸収剤を添加することができる。
【0020】
【実施例】上記の本発明について、以下に実施例を挙げ
て、さらに詳しく説明する。 実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる坪量30g/m
2 の不織布(酢酸ビニル含有量が10%)上に表1に示
す発泡樹脂層形成組成物AをTダイ押出機にて表2に示
す押出し条件D600 μm厚さに発泡させながら押出し塗
工すると同時にチルロールに形成した凹凸模様を発泡樹
脂層に形成して本発明の壁紙を得た。
【0021】実施例2 ポリエステル樹脂からなる坪量30g/m2 の不織布上
に表1に示す発泡樹脂層形成組成物BをTダイ押出機に
て表2に示す押出し条件Eにて600 μm厚さに発泡させ
ながら押出し塗工すると同時にチルロールに形成した抽
象模様柄からなる凹凸模様を発泡樹脂層に形成して本発
明の壁紙を得た。
【0022】実施例3 ポリエステル樹脂からなる坪量30g/m2 の不織布上
に表1に示す発泡樹脂層形成組成物CをTダイ押出機に
て表2に示す押出し条件Fにて100 μm厚さで押出し塗
工して積層体を作製し、該積層体の前記発泡樹脂層形成
組成物C上に、エチレンコポリマー系印刷用プライマー
層を設けた後に、アクリル系樹脂からなる水性インキ
〔ザインクテック(株)製:オーデKS〕でグラビア印
刷して抽象模様柄の絵柄層を形成した。このものを炉内
温度200 ℃の発泡炉で前記発泡樹脂層形成組成物Cを60
0 μm厚さに発泡させると共に、前記絵柄層側から抽象
模様柄のエンボス版にて凹凸模様を形成して本発明の壁
紙を得た。
【0023】 ※1:住友化学工業(株)製エバテートM5011 ※2:イーストマンケミカルカンパニー製イースター6763
【0024】
【0025】上記で作製した実施例1〜3の壁紙はいず
れも、壁面に貼り合わせる面に不織布を設けているため
に接着剤との馴染みもよく、従来の基材が壁紙用裏打紙
からなる壁紙と同等の施工性を示した。
【0026】また、上記で作製した実施例1〜3の壁紙
を、約 0.5cm角に粉砕し、それぞれをエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、および、ポリエステルのバージン樹脂1
00重量部に対して50重量部混練りして再生原料とす
るべくペレット製造したが、上記で作製した壁紙は合成
樹脂製不織布と発泡樹脂層が同種の樹脂からなるために
分離などすることなくバージン樹脂をペレット化する場
合と比較して遜色無くペレット化することができた。
【0027】なお、実施例においては、合成樹脂製不織
布を構成する樹脂と発泡樹脂層を構成する樹脂とを同種
樹脂で作製したものを例示したが、本発明はこれに限る
ものではなく、たとえば、合成樹脂製不織布を低密度ポ
リエチレンからなるものを用い、発泡樹脂層をエチレン
−酢酸ビニル共重合体で構成したもの、あるいは、合成
樹脂製不織布をポリプロピレンからなるものを用い、発
泡樹脂層をエチレン−ポリプロピレン共重合体で構成し
たものなど、互いに相溶性のある樹脂を組み合わせた構
成であってもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明の壁紙は、今まで縷々説明してき
たが、合成樹脂製不織布と発泡樹脂層とが互いに相溶性
のある樹脂、あるいは、合成樹脂製不織布と発泡樹脂層
とが同種の樹脂からなるために、従来の壁紙のように分
離などすることなくリサイクルすることができるという
極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる壁紙の基本的な層構成を示す
図である。
【符号の説明】
1・・・壁紙、2・・・合成樹脂製不織布、3・・・発
泡樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貞末 さとみ 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 4F055 AA17 BA12 DA03 EA24 FA06 FA07 GA18 GA26 HA07 4F100 AK01A AK01B AK68 BA02 BA15 DG15A DJ01B EH17 EH46 EJ02 EJ40 GB08 HB21 JA04A JB04A JB04B JK06 JL16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製不織布上に、発泡樹脂層を設
    けた壁紙において、前記合成樹脂製不織布を構成する樹
    脂と前記発泡樹脂層を構成する樹脂とが、互いに相溶性
    を有する樹脂よりなることを特徴とする壁紙。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製不織布上に、発泡樹脂層を設
    けた壁紙において、前記合成樹脂製不織布を構成する樹
    脂と前記発泡樹脂層を構成する樹脂とが同種の樹脂より
    なることを特徴とする壁紙。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂製不織布を構成する樹脂の
    融点が前記発泡樹脂層を構成する樹脂の融点より高い温
    度であることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記
    載の壁紙。
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