JP2001260287A - 耐汚染性に優れた発泡壁紙及びその製造方法 - Google Patents

耐汚染性に優れた発泡壁紙及びその製造方法

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JP2001260287A
JP2001260287A JP2000075485A JP2000075485A JP2001260287A JP 2001260287 A JP2001260287 A JP 2001260287A JP 2000075485 A JP2000075485 A JP 2000075485A JP 2000075485 A JP2000075485 A JP 2000075485A JP 2001260287 A JP2001260287 A JP 2001260287A
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Kenichi Takeda
健一 武田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼却などするときに塩化水素ガス等の有害な
ガスの発生を可能な限り抑えることができ、かつ、ボリ
ュウム感があると共に風合いがよく、また、表面強度も
強く、耐薬品性、耐汚染性等に優れると共に凹凸模様を
有する意匠性に優れた、生産性に優れ、低コストな発泡
壁紙及びその製造方法を提供することである。 【解決手段】 基材層上に、発泡剤、難燃剤、無機充填
剤を含む非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層
と接着剤層と表面保護層が順次設けられると共に、前記
表面保護層側から前記発泡樹脂層にかけて凹凸模様が施
されている発泡壁紙において、前記表面保護層がエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂よりなることを特徴
とする耐汚染性に優れた発泡壁紙とすることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内装材用の発泡壁
紙に関し、表面物性の改良された、環境に優しい発泡壁
紙及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル樹脂層を紙基材上に形
成し、この塩化ビニル樹脂層上に絵柄層を設け、前記塩
化ビニル樹脂層を発泡させるなどして凹凸模様を施し
た、いわゆる塩ビ発泡壁紙が広く利用されている。しか
し、この塩ビ発泡壁紙は焼却処分をすると、焼却時に塩
化水素ガス等の有害なガスを発生するために、一般の焼
却炉では焼却処分ができないといった廃材処理の問題
や、火災時にはこの塩化水素ガス等の有害なガスを吸引
することによる中毒といった問題があり、この塩ビ発泡
壁紙に代わる壁紙が望まれるようになってきた。
【0003】これら塩化ビニル樹脂使用の問題を解決す
る手段として、ポリオレフィン系、アクリル系、ウレタ
ン系、酢酸ビニル系等の発泡水性エマルジョン壁紙が使
用されているが、従来の塩ビ発泡壁紙に比べ水性コーテ
ィングのため、水の乾燥工程があり加工速度が遅く、ま
た塩ビ発泡壁紙に比べて表面硬度が軟らかいため、耐擦
傷性、施工性、耐汚染性が劣るといった欠点があった。
【0004】また、ポリオレフィン系、アクリル系、ウ
レタン系、酢酸ビニル系の樹脂は可燃性であり、そのま
までは壁紙としては使用できないので、無機質充填剤を
半分以上入れて難燃化しているが、そのために、樹脂と
しては軟質樹脂を使用せざるを得ず、表面の耐スクラッ
チ性が大幅に低下してしまう。また、表面がポーラスな
為、耐汚染性が悪い等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、焼却などするときに塩化水素ガス等の有害なガ
スの発生を可能な限り抑えることができ、かつ、ボリュ
ウム感があると共に風合いがよく、また、表面強度も強
く、耐薬品性、耐汚染性等に優れると共に凹凸模様を有
する意匠性に優れた、生産性に優れ、低コストな発泡壁
紙及びその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、基材層上に、発泡剤、難燃剤、
無機充填剤を含む非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発
泡樹脂層と接着剤層と表面保護層が順次設けられると共
に、前記表面保護層側から前記発泡樹脂層にかけて凹凸
模様が施されている発泡壁紙において、前記表面保護層
がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂よりなるこ
とを特徴とする耐汚染性に優れた発泡壁紙とするもので
ある。このように構成することにより、その表面が未発
泡のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂よりなる
ため、耐擦傷性や耐汚染性が向上し、焼却などするとき
に塩化水素ガス等の有害なガスの発生を可能な限り抑え
ることができ、ボリュウム感と風合いに優れた耐汚染性
に優れた発泡壁紙を得ることができる。
【0007】また、基材層と前記発泡樹脂層との層間に
易接着処理層が設けられていることを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、前記基材層と前
記発泡樹脂層との層間接着強度をより一層強いものとす
ることができる。
【0008】また、基材層に難燃剤、あるいは無機充填
剤が添加されていることを特徴とするものである。この
ように構成することにより、基材層に難燃性を付与する
ことができる。
【0009】また、非ハロゲン系熱可塑性樹脂がオレフ
ィン系熱可塑性樹脂からなることを特徴とするものであ
る。このように構成することにより、溶融温度が低く、
成膜性に優れることから、生産性がよくなり、低コスト
の発泡壁紙を得ることができる。
【0010】さらに、発泡樹脂層と表面保護層の層間に
絵柄層が設けられていることを特徴とするするものであ
る。こうすることによって、意匠性を向上さす。
【0011】また、基材層上に、発泡剤、難燃剤、無機
充填剤を含む非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹
脂層と接着剤層とエチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂よりなる表面保護層とを多層同時押出し法により積
層するとともに、表面にエンボス型が形成された冷却ロ
ールにて表面保護層側から前記発泡樹脂層にかけて凹凸
模様を形成することを特徴とする耐汚染性に優れた発泡
壁紙の製造方法とするものである。このように製造する
ことににより、前記発泡樹脂を水性エマルジョン化して
前記基材層上に塗工して発泡樹脂層を形成する方法に比
べて、水性エマルジョンを乾燥させるための乾燥工程が
不要になり、発泡樹脂層と表面保護層を多層同時押出し
により同時に形成するために、生産性が向上し、また表
面層を未発泡のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂とすることで耐擦傷性、耐汚染性等物性に優れた発泡
壁紙が得られる。
【0012】また、基材層と接着剤層と印刷絵柄層が設
けられたエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイ
ルムからなる表面保護層の印刷絵柄層との間に加熱溶融
した、発泡剤、難燃剤、無機充填剤を含む非ハロゲン系
熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層を押出し機により押し
出して、前記基材層と前記表面保護層を貼合せると同時
に表面にエンボス型が形成された冷却ロールにて表面保
護層側から前記発泡樹脂層にかけて凹凸模様を形成する
ことを特徴とする発泡壁紙の製造方法とするものであ
る。このように製造することにより、前記発泡樹脂層上
に絵柄層を印刷する場合に比べて、平滑で美麗な絵柄層
を設けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の耐汚染
性に優れた発泡壁紙の第1の実施形態の層構成図、図2
は本発明の耐汚染性に優れた発泡壁紙の第2の実施形態
の層構成図であり、1、1’は耐汚染性に優れた発泡壁
紙、2は基材層、3は発泡樹脂層、4は印刷絵柄層、5
は接着剤層、6は表面保護層、7は凹凸模様をそれぞれ
表している。
【0014】図1は本発明の耐汚染性に優れた発泡壁紙
の第1の実施形態の層構成図を示したものであり、本発
明の耐汚染性に優れた発泡壁紙1は基材層2の上面に発
泡剤、難燃剤、無機充填剤を含む非ハロゲン系熱可塑性
樹脂からなる発泡樹脂層3、接着剤層5、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体樹脂からなる表面保護層6を多
層同時押出法により積層し、前記表面保護層6側から前
記発泡樹脂層3にかけて凹凸模様7を施したものであ
る。
【0015】本発明に用いる基材層2としては、スルフ
ァニル酸グアナジンや燐酸グアナジンなどの水溶性難燃
剤を含浸させたパルプ主体の難燃紙、あるいは、炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムな
どの無機質剤を混抄した無機質紙などの通常壁紙用裏打
紙といわれているものを用いることができ、その坪量と
しては50〜300g/m2 、望ましくは、70〜16
0g/m2 の裏打紙が適当である。
【0016】次に、本発明の発泡樹脂層3は、発泡剤、
難燃剤、無機充填剤および非ハロゲン系熱可塑性樹脂を
主体とする組成物からなるものであって、前記非ハロゲ
ン系熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレン、アクリロニトリル・スチレン、ナイロン、ポ
リアセタール、、アクリル、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ
ウレタン等の焼却処理にて有害ガスの発生のない熱可塑
性樹脂単体及び共重合体、あるいは、これらの混合樹脂
を挙げることができ、中でも、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂が、溶融温度
が低く、成膜性に優れ、従来の塩ビ発泡壁紙と同等な柔
軟性、低温での加工性を有し、比較的低コストな発泡壁
紙とすることができることから好ましいものである。
【0017】また、本発明の発泡樹脂層3に用いる発泡
剤としては、低沸点の炭化水素を内包した熱膨張型カプ
セル発泡剤を用いることができるが、低コストであると
ともに、分解熱量が小さく、難燃性かつ自己消化性に優
れ、水に安定で、無毒であり、前記発泡樹脂層3に難燃
性を付与することができる点等からアゾジカルボンアミ
ド、アゾビスホルムアミド等のアゾ系化合物の熱分解型
発泡剤が好適である。アゾジカルボンアミドは分解温度
が高く、発泡促進剤の併用により分解温度を下げること
も出来るため好ましい。発泡促進剤としては無機塩系、
金属石鹸系、酸類が用いられる。添加量は、要求される
意匠性により適宜決めればよいが、概ね前記オレフィン
系熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5〜15重量
部が適当である。
【0018】本発明の発泡樹脂層3に用いる難燃剤とし
ては、ハロゲン系、リン酸系、無機系化合物が考えられ
るが、環境を考えると水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム等の金属水酸化物がよい。特に、水酸化アルミ
ニウムは分解温度が低く、吸熱量が大きく、コストがや
すいため、難燃剤主成分に適している。金属水酸化物の
粒径は25μm以下が好ましく5〜15μmがさらに好
ましい。25μm以上では面が悪くなり、5μm以下で
はコストが高くなる。また、壁紙の難燃性を出すには、
樹脂分100に対して難燃無機充填剤を100重量部以
上入れる必要がある。無機充填剤として炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、タルク、水酸化アルミニウム、酸化
亜鉛等を適宜添加できる。また、必要に応じて顔料等を
添加して着色しても構わない。この顔料添加による着色
は透明着色であってもよいし、また、不透明(隠蔽)着
色であっても構わなく、二酸化チタン、酸化鉄、カーボ
ンブラック、フタロシアニンブルー等の任意の顔料を添
加してもよい。
【0019】次に、本発明の表面保護層6は、本発明の
発泡壁紙に壁紙として要求される、耐擦傷性、耐汚染
性、耐薬品性等の物性を付与するために設けられるもの
である。表面保護層6として押出しコートに用いる樹脂
としては、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリブ
テン系、メタクリル系、熱可塑性ポリエステル系、ポリ
ビニルアルコール系、また、各種の共重合体樹脂が使用
できるが、中でも、耐汚染性に優れたエチレン−ビニル
アルコール共重合体樹脂が好ましいものである。また、
この表面保護層6の厚さとしては、表面物性や加工性、
コスト等の観点から5〜45μmの範囲、より好ましく
は10〜30μmである。
【0020】表面保護層6にエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体樹脂を用いた場合、発泡樹脂層4との接着性
が低いため、両層の間に接着剤層5を設けることが好ま
しい。用いられる接着剤用樹脂としては、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリル酸エステル−オレフィン共重
合体樹脂、アイオノマー樹脂、オレフィン−αオレフィ
ン共重合体等の易接着樹脂単体、及び、オレフィン樹脂
や発泡層主要成分樹脂、表面保護層樹脂とのブレンド品
が挙げられる。
【0021】また、本発明の凹凸模様7の形成は、溶融
した発泡樹脂層が押し出されて基材層2と貼り合わせ
際、表面保護層6側を冷却エンボスロールとし、基材層
2側をゴムロールとしておくことにより、この2つのロ
ールにニップされて表面にエンボス(凹凸模様7)が形
成されると同時に冷却される。これにより凹凸模様7は
発泡樹脂層3にいたるまで形成されるものである。
【0022】また、前記基材層2と非ハロゲン系熱可塑
性樹脂発泡樹脂層3との間に接着性を向上させるための
易接着処理層を設けても良い。易接着処理層としては、
基材層2、あるいは非ハロゲン系熱可塑性樹脂発泡樹脂
層3の接着面をコロナ処理、フレームプラズマ処理した
り、或いは、アクリル・ブチル共重合体樹脂、イソシア
ネートとポリオール樹脂を使用した2液硬化型の接着剤
等を塗布して易接着処理層を形成することが好ましいも
のである。
【0023】本発明の耐汚染性に優れた発泡壁紙1の製
造方法について説明する。まず、難燃剤が添加された基
材層2上に、加熱溶融した、発泡剤、難燃剤、無機充填
剤を含む非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層
3と接着剤層5とエチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂よりなる表面保護層6とを、前記発泡樹脂層3が前
記基材層2と接するように3層で、かつ、前記発泡樹脂
層3を発泡した状態でTダイ押出機より多層押出して積
層すると同時に前記表面保護層6側からエンボス型が形
成された冷却ロールと加圧ゴムロールの間を通すことに
より、前記表面保護層6から前記発泡樹脂層3にかけて
凹凸模様7を形成することにより製造することができ
る。このように前記発泡樹脂層3と前記接着剤層5とエ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂よりなる表面保
護層6とを多層押出しにより形成することにより、前記
発泡樹脂層3と表面保護層6とを一度に形成することが
でき、極めて効率的である。
【0024】図2は本発明の耐汚染性に優れた発泡壁紙
の第2の実施形態の層構成図を示したものであり、本発
明の耐汚染性に優れた発泡壁紙1’は、基材層2の上面
に、発泡剤、難燃剤、その他添加剤および非ハロゲン系
熱可塑性樹脂を主体とする発泡樹脂層3と印刷絵柄層4
と接着剤層5と表面保護層6が順次積層され、前記表面
保護層6側から発泡樹脂層3にかけて凹凸模様7を施し
た構成からなるものであり、このように発泡樹脂層3面
上に印刷絵柄層4を設けたエチレン−ビニルアルコール
共重合体フイルムを表面保護層6として積層することに
より、発泡壁紙に意匠性を向上させると共に、耐汚染
性、耐擦傷性、耐薬品性等の表面物性を付与することが
できる。
【0025】また、この耐汚染性に優れた発泡壁紙1’
の製造方法としては、例えば、前記表面保護層6を透明
フイルムとした場合であって、この場合、前記透明フイ
ルムの一方の面に接着剤層5を介して印刷絵柄層4を設
け、前記透明フイルムの印刷絵柄層4と基材層2との間
に、加熱溶融した発泡剤、難燃剤、その他添加剤および
非ハロゲン系熱可塑性樹脂を主体とする発泡樹脂層3を
Tダイ押出機により押出して前記基材層2と前記透明フ
イルムとを貼り合わせると同時に前記透明フイルム側か
らエンボス型が形成された冷却ロールと加圧ロールの間
を通すことにより前記表面保護層6から前記発泡樹脂層
3にかけて凹凸模様7を有する耐汚染性に優れた発泡壁
紙1’を製造することができる。
【0026】前記表面保護層6として用いられる透明フ
イルムとしては、エチレン−ビニルアルコール共重合体
フイルム、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、
エチレンテトラフロロエチレン等フッ素系樹脂フイル
ム、ウレタン系・アクリル系コート剤をコートしたオレ
フィン系・アルキル系フイルムが挙げられ、中でも耐汚
染性、耐擦傷性、耐薬品性等の物性に優れ、製造コスト
が安く、また燃焼時の煙濃度が少ない、しかも有害な塩
化水素ガスのようなハロゲン化合物が発生しない、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルムが好まし
いものである。
【0027】また、本発明の印刷絵柄層5は、一般的に
はグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印
刷等周知の印刷法により形成することができる。印刷絵
柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学
図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ等の印刷絵柄が
ある。印刷絵柄層5を形成するインキは、ビヒクルとし
て、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩
素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートと
ポリオールからなるポリウレタン、アクリル、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹
脂、ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して
用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ
化したものを用いることができるが、本発明の目的から
してポリエステル、イソシアネートとポリオールからな
るポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、セルロース系
樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合し
た非塩素系樹脂が好適である。
【0028】
【実施例】実施例1 下記に示す配合の発泡樹脂層と易接着性ポリエチレン
(三井石油化学製、アドマーNF550)とエチレン−
ビニルアルコール共重合体樹脂(クラレ製、エバールE
P−E105)をマルチマニホールドタイプの多層Tダ
イにて200℃で製膜・発泡させた。その直後に、多層
溶融層の発泡樹脂層側に、コロナ処理をした裏打紙(興
人製、WK−ADS)を重ねて、エンボス型が形成され
た冷却ロール(多層溶融層側)と加圧ロールの間を通
し、ラミネート及びエンボス賦型をし、表面に凹凸模様
を有する耐汚染性に優れた発泡壁紙を得た。
【0029】 〔発泡樹脂層の配合 (単位は重量部)〕 樹脂 ポリエチレン 100 難燃剤 水酸化アルミニウム 80 水酸化マグネシウム 20 発泡剤 アゾジカルボンアミド 5 発泡助剤 亜鉛華 2
【0030】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の耐汚染性に
優れた発泡壁紙は、その表面が未発泡のエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂よりなるため、耐擦傷性や耐
汚染性が向上し、焼却などするときに塩化水素ガス等の
有害なガスの発生を可能な限り抑えることができ、か
つ、表面保護層側から発泡樹脂層にかけて凹凸模様が施
されているために、ボリュウム感があると共に凹凸模様
を有する意匠性に優れたものとなる。また、発泡剤、難
燃剤、無機充填剤を含む非ハロゲン系熱可塑性樹脂から
な発泡樹脂層と接着剤層とエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂よりなる表面保護層とを多層同時押出し法
により積層形成しているため、生産性に優れ比較的低コ
ストで提供できる。
【0031】また、表面保護層を印刷絵柄層を設けたエ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルムとし、
基材層と該表面保護層の印刷絵柄層との間に、加熱溶融
した発泡剤、難燃剤、無機充填剤を含む非ハロゲン系熱
可塑性樹脂からな発泡樹脂層を押出機により押し出し
て、前記基材層と前記表面保護層を貼り合わせると同時
に表面保護層から前記発泡樹脂層にかけて凹凸模様を形
成することで、平滑で美麗な絵柄層を設けることがで
き、さらに、意匠性に優れた、耐汚染性に優れた発泡壁
紙を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐汚染性に優れた発泡壁紙の第1の実
施形態の層構成図である。
【図2】本発明の耐汚染性に優れた発泡壁紙の第2の実
施形態の層構成図である。
【符号の説明】
1、1’ 耐汚染性に優れた発泡壁紙 2 基材層 3 発泡樹脂層 4 印刷絵柄層 5 接着剤層 6 表面保護層 7 凹凸模様
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/26 C08K 3/26 3/34 3/34 C08L 23/02 C08L 23/02 101/00 101/00 Fターム(参考) 4F100 AA01A AA01B AA18 AA18H AA19 AA19H AH03 AH03H AK01B AK03B AK04 AK04G AK62B AK66B AK69 AK69C AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C CA01B CA08A CA08B CA23A CA23B CB00 DG10 EC182 EH202 EH232 EJ402 EJ55 GB08 HB21 HB21B HB21C HB21D HB35 HB35D JB01 JB16B JK14 JK15 JL00 JL02 JL06 4J002 AB011 BB031 BB121 BC031 BC061 BE021 BF021 BG001 BN151 CB001 CF001 CG001 CK021 CL001 DE077 DE108 DE147 DE148 DE238 DJ048 EQ016 FD018 FD050 FD090 FD137 FD326 GC00 GF00 GK03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層上に、発泡剤、難燃剤、無機充填
    剤を含む非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層
    と接着剤層と表面保護層が順次設けられると共に、前記
    表面保護層側から前記発泡樹脂層にかけて凹凸模様が施
    されている発泡壁紙において、前記表面保護層がエチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体樹脂よりなることを特徴
    とする耐汚染性に優れた発泡壁紙。
  2. 【請求項2】 前記基材層と前記発泡樹脂層との層間に
    易接着処理層が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の耐汚染性に優れた発泡壁紙。
  3. 【請求項3】 前記基材層に難燃剤、あるいは無機充填
    剤が添加されていることを特徴とする請求項1記載の耐
    汚染性に優れた発泡壁紙。
  4. 【請求項4】 前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂がオレフ
    ィン系熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1
    記載の耐汚染性に優れた発泡壁紙。
  5. 【請求項5】 前記発泡樹脂層と表面保護層の層間に絵
    柄層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    耐汚染性に優れた発泡壁紙。
  6. 【請求項6】 基材層上に、発泡剤、難燃剤、無機充填
    剤を含む非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層
    と接着剤層とエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
    よりなる表面保護層とを多層同時押出し法により積層す
    るとともに、表面にエンボス型が形成された冷却ロール
    にて、表面保護層側から前記発泡樹脂層にかけて凹凸模
    様を形成することを特徴とする耐汚染性に優れた発泡壁
    紙の製造方法。
  7. 【請求項7】 基材層と接着剤層と印刷絵柄層が設けら
    れたエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルム
    からなる表面保護層の前記印刷絵柄層との間に、加熱溶
    融した、発泡剤、難燃剤、無機充填剤を含む非ハロゲン
    系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層を押出し機により押
    し出して、前記基材層と前記表面保護層を貼合せると同
    時に、表面にエンボス型が形成された冷却ロールにて、
    表面保護層側から前記発泡樹脂層にかけて凹凸模様を形
    成することを特徴とする耐汚染性に優れた発泡壁紙の製
    造方法。
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