JP6075159B2 - 積層シート及び発泡積層シート - Google Patents

積層シート及び発泡積層シート Download PDF

Info

Publication number
JP6075159B2
JP6075159B2 JP2013072644A JP2013072644A JP6075159B2 JP 6075159 B2 JP6075159 B2 JP 6075159B2 JP 2013072644 A JP2013072644 A JP 2013072644A JP 2013072644 A JP2013072644 A JP 2013072644A JP 6075159 B2 JP6075159 B2 JP 6075159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
foaming agent
foamed
laminated sheet
density polyethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013072644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014195951A (ja
Inventor
理 門井
理 門井
佑至 若松
佑至 若松
裕史 遠藤
裕史 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2013072644A priority Critical patent/JP6075159B2/ja
Publication of JP2014195951A publication Critical patent/JP2014195951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6075159B2 publication Critical patent/JP6075159B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、積層シート及び発泡積層シートに関する。前記発泡積層シートは、発泡樹脂層を有しており、発泡壁紙、各種装飾材等として有用である。また、前記積層シートは、前記発泡積層シートの発泡前の状態であり、いわゆる未発泡原反を意味する。
従来、住宅等の壁面に用いられる壁紙として、例えば、基材上に積層された発泡樹脂層を供える発泡積層シートがあり、発泡壁紙として知られている。このような発泡壁紙は、耐傷性等の壁紙に要求される諸性能を向上させるために、発泡樹脂層の改良が試みられている。
例えば、特許文献1には、基材上に少なくとも発泡樹脂層を有する発泡壁紙において、発泡樹脂層を形成するための発泡剤含有樹脂層が、樹脂成分として特定範囲の密度を示す低密度ポリエチレンと、特定範囲の密度を示す超低密度ポリエチレンとを含有し、超低密度ポリエチレンが特定の構造である超低密度ポリエチレンA及びBの混合物である発泡壁紙が開示されている。また、低密度ポリエチレン及び超低密度ポリエチレンの含有量は、それぞれ80重量部及び20重量部であることが具体的に開示されている(引用文献1の[0070]段落(表1))。
ここで、発泡壁紙は壁面の出隅に施工される場合があるが、出隅は突出しているため物がぶつかり易いという問題がある。更に、出隅に施工される発泡壁紙は屈曲して施工されるため部分的に引き伸ばされた状態となるので、平面部に施工された場合に比べ、傷への耐性が低くなってしまっている。従って、出隅に施工される発泡壁紙は、出隅の傷、いわゆる出隅コーナー傷が生じ易い状況で使用されるため、特に出隅コーナー傷に対する耐傷性(以下、耐出隅コーナー傷性という)が要求される。
しかしながら、上記特許文献1において開示された発泡壁紙は、一般的な傷への優れた耐性を備えているものの、耐出隅コーナー傷性については十分に検討がなされておらず、改善の余地がある。また、耐出隅コーナー傷性を向上させるために発泡壁紙の表面強度を向上させる手法を用いることが考えられるが、表面強度を向上させると表面が脆くなり、かえって耐出隅コーナー傷性が低下する場合もあるので、問題の解決は容易ではない。
さらに、表面強度に優れた発泡壁紙の開発は従前より広く取り組まれているものの、実使用において想定される爪等による引っ掻き傷のような、接触面積が小さい鋭利な引っ掻き傷に対する耐引っ掻き傷性については未だ改善の余地があり、上述の耐出隅コーナー傷性の問題とも相まって、実使用での様々な使用態様に耐え得る発泡壁紙は得られていない。
よって、耐引っ掻き傷性及び耐出隅コーナー傷性に優れた新たな発泡積層シート及びこれを得るための積層シートの開発が求められている。
特開2009-235635号公報
本発明は、耐引っ掻き傷性及び耐出隅コーナー傷性に優れた新たな発泡積層シートを提供することを目的とする。
また、当該発泡積層シートの製造に有用な積層シート(未発泡原反)を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有し、上記発泡剤含有樹脂層は、超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンを含有し、上記発泡剤含有樹脂層中の、上記超低密度ポリエチレンの質量(m1)と上記低密度ポリエチレンの質量(m2)との質量比(m1)/(m2)が70/30〜50/50である積層シートによれば上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の積層シート及び発泡積層シートに関する。
1.基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有する積層シートであって、
(1)前記発泡剤含有樹脂層は、超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンを含有し、
(2)前記発泡剤含有樹脂層中の、前記超低密度ポリエチレンの質量(m1)と前記低密度ポリエチレンの質量(m2)との質量比(m1)/(m2)が70/30〜50/50であり、
前記発泡剤含有樹脂層上に、超低密度ポリエチレンを含有する非発泡樹脂層Aが積層されている、
ことを特徴とする積層シート。
2.前記発泡剤含有樹脂層の樹脂成分の密度が0.910g/cm3以上、0.920g/cm3以下である、上記項1に記載の積層シート。
3.前記非発泡樹脂層Aが、更に低密度ポリエチレンを含有する、上記項1又は2に記載の積層シート。
4.前記非発泡樹脂層Aの樹脂成分の密度が0.880g/cm3以上、0.910g/cm3以下である、上記項13のいずれかに記載の積層シート。
5.上記項1〜4のいずれかに記載の積層シートの前記発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる発泡積層シート。
6.最表面層の上からエンボス加工が施されている、上記項5に記載の発泡積層シート。
以下、本発明の発泡積層シート及び積層シートについて詳細に説明する。
≪積層シート≫
本発明の積層シートは、基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層を有し、
(1)上記発泡剤含有樹脂層は、超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンを含有し、
(2)上記発泡剤含有樹脂層中の、上記超低密度ポリエチレンの質量(m1)と上記低密度ポリエチレンの質量(m2)との質量比(m1)/(m2)が70/30〜50/50であることを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の積層シートは、発泡剤含有樹脂層中の超低密度ポリエチレンの質量(m1)と低密度ポリエチレンの質量(m2)との質量比(m1)/(m2)が70/30〜50/50であることにより、発泡剤含有樹脂層を発泡させた際に、実使用において想定される爪等による引っ掻き傷のような、更に高負荷な条件での引っ掻きに対する耐引っ掻き傷性に優れるとともに、壁面の出隅に施工された場合においても傷が付きにくい、すなわち耐出隅コーナー傷性にも優れた発泡積層シートを得ることができる。
なお、本明細書において、低密度ポリエチレンとは、密度が0.914〜0.930g/cm3のポリエチレンを意味する。また、超低密度ポリエチレンとは、密度が0.880〜0.913g/m3のポリエチレンを意味する。また、ポリエチレンにはエチレンと少量のαオレフィンの共重合体であるエチレン−αオレフィン共重合体も含まれるものとする。
本発明の積層シートの層構成は、基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有していれば特に限定されない。例えば、好適な層構成としては、基材上に、非発泡樹脂層B、発泡剤含有樹脂層、非発泡樹脂層A、絵柄模様層及び表面保護層を当該順に有する層構成が好ましい。以下、この好適な層構成を例に挙げて各層について説明する。なお、本発明の積層シートは、発泡剤含有樹脂層(非発泡樹脂層A、絵柄模様層又は表面保護層を有する場合にはこれらの層)がいわゆる「おもて面」(施工後に視認される面)である。よって、本明細書では、基材に対して発泡剤含有樹脂層が存在する方向を「おもて」又は「上」と称し、その反対側を「裏」又は「下」と称する。
基材
基材としては限定されず、公知の繊維質シート(裏打紙)などが利用できる。
具体的には、壁紙用一般紙(パルプ主体のシートを既知のサイズ剤でサイズ処理したもの);難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアジニン等の難燃剤で処理したもの);水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機添加剤を含む無機質紙;上質紙;薄用紙;繊維混抄紙(パルプと合成繊維とを混合して抄紙したもの)などが挙げられる。なお、これらの繊維質基材には、分類上、不織布に該当しているものも包含される。
基材の坪量は限定的ではないが、50〜300g/m2程度が好ましく、50〜120g/m2程度がより好ましい。
発泡剤含有樹脂層
発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分として超低密度ポリエチレンを含有する。発泡剤含有樹脂層が超低密度ポリエチレンを特定の質量比で含有することにより、本発明の積層シートを発泡して得られる発泡積層シートが耐出隅コーナー傷性を示すことができる。
超低密度ポリエチレンは、0.880〜0.913g/m3の密度を示すポリエチレン系樹脂であれば特に限定されず、公知の市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、宇部丸善ポリエチレン製「015AN」(商品名)密度0.911 g/cm3;宇部丸善ポリエチレン製「613A」(商品名)密度0.913 g/cm3;日本ポリエチレン製「KS571」(商品名)密度0.907 g/cm3;日本ポリエチレン製「KJ640T」(商品名)密度0.880 g/cm3;日本ポリエチレン製商品名「KS560T」(商品名)密度0.898 g/cm3が挙げられる。上記超低密度ポリエチレンの密度は、0.880〜0.907 g/m3が好ましい。
また、発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分として低密度ポリエチレンを含有する。発泡剤含有樹脂層が低密度ポリエチレンを特定の質量比で含有することにより、積層シートを発泡して得られる発泡積層シートが耐引っ掻き傷性を示すことができる。
低密度ポリエチレンは、0.914〜0.930g/m3の密度を示すポリエチレン系樹脂であれば特に限定されず、公知の市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、宇部丸善ポリエチレン製「L719」(商品名)密度0.918g/cm3)が挙げられる。上記低密度ポリエチレンの密度は、0.914〜0.925 g/m3が好ましい。
また、発泡剤含有樹脂層が、超低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを特定の質量比で含有することにより、本発明の積層シートを発泡して得られる発泡積層シートに適度なコシを付与することができるため、施工した際の発泡積層シートのシワの発生が抑制され、施工性が向上する。
発泡剤含有樹脂層は、本発明の目的を阻害しない範囲において、樹脂成分として超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレン以外の樹脂を含んでいても良い。ここで超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレン以外の樹脂としては、密度が0.930g/cm3を越えるポリエチレンや、エチレンとエチレン以外の成分とをモノマーとするエチレン共重合体(以下、「エチレン共重合体」と略記する)が挙げられる。なお、上述のように、本明細書においては、ポリエチレンにはエチレンと少量のαオレフィンの共重合体であるエチレン−αオレフィン共重合体も含まれるので、上記エチレン−αオレフィン共重合体においては、密度が0.930g/cm3を越えるものが超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレン以外の樹脂となる。
エチレン共重合体は融点及びメルトフローレート(MFR)の観点で押出し製膜に適している。エチレン共重合体としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)等が挙げられる。これらのエチレン共重合体は単独又は2種以上を混合して使用できる。
また、エチレン共重合体は、エチレン以外のモノマーの含有量としては、5〜25質量%が好ましく、9〜20質量%がより好ましい。このような共重合比率を採用することにより、押出し製膜性がより高まる。具体例としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルの共重合比率(VA量)としては9〜25質量%が好ましく、9〜20質量%がより好ましい。また、エチレン−メチルメタクリレート共重合体は、メチルメタクリレートの共重合比率(MMA量)としては5〜25質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。
発泡剤含有樹脂層に含まれる樹脂成分、すなわち、超低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを含有する樹脂成分の密度は0.910 g/cm3以上であることが好ましく、0.912 g/cm3以上であることがより好ましい。樹脂成分の密度を上述の範囲内とすることにより、発泡後に得られる発泡積層シートの耐引っ掻き傷性がより優れた積層シートとすることができる。また、発泡剤含有樹脂層に含まれる樹脂成分の密度の上限は特に限定されないが、0.920 g/cm3以下であることが好ましく、0.915g/cm3以下であることがより好ましい。特に上記樹脂成分の密度を0.915 g/cm3以下とすることにより、発泡後に得られる発泡積層シートの耐カール性を良好にし、施工性を向上させることができる。なお、耐カール性については、非発泡樹脂層Aの項において後述する。
発泡剤含有樹脂層中の超低密度ポリエチレンの質量(m1)と低密度ポリエチレンの質量(m2)との質量比(m1)/(m2)は、70/30〜50/50である。70/30〜55/45であることが好ましい。質量比(m1)/(m2)をかかる範囲とすることにより、本発明の積層シートを発泡して得られる発泡積層シートが、優れた耐引っ掻き傷性と優れた耐出隅コーナー傷性とを兼ね備えたシートとなる。質量比(m1)/(m2)が、70/30より大きいと、耐引っ掻き傷性に劣る。また、50/50より小さいと、耐出隅コーナー傷性に劣る。なお、質量比(m1)/(m2)が、70/30より大きいとは、70/30よりも(m1)の値が大きく(m2)の値が小さいことを示し(例えば、80/20)、50/50より小さいとは、50/50よりも(m1)の値が小さく(m2)の値が大きいことを示す(例えば、40/60)。
本発明では、発泡剤含有樹脂層に含まれる樹脂成分は、JIS K 6922に記載の190℃、荷重21.18Nの条件で測定したMFRが10〜35g/10分であることが好ましい。MFRが上記範囲内の場合には、発泡剤含有樹脂層を押出し製膜により形成する際の温度上昇が少なく、非発泡状態で製膜できるため、後に絵柄模様層を形成する場合には、平滑な面に印刷処理をすることができて柄抜け等が少ない。MFRが大きすぎる場合は、樹脂が軟らかすぎることにより、形成される発泡樹脂層の耐傷性が不十分となるおそれがある。
発泡剤含有樹脂層を形成する樹脂組成物としては、例えば、上記樹脂成分、無機充填剤、顔料、熱分解型発泡剤、発泡助剤、架橋助剤及びセル調整剤等を含む樹脂組成物を好適に使用できる。その他にも、安定剤、滑剤等を添加剤として使用できる。
熱分解型発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスホルムアミド等のアゾ系;オキシベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、パラトルエンスルホニルヒドラジド等のヒドラジド系などが挙げられる。熱分解型発泡剤の含有量は、発泡剤の種類、発泡倍率等に応じて適宜設定できる。発泡倍率の観点からは、3倍以上、好ましくは5〜10倍程度であり、熱分解型発泡剤は、樹脂成分100質量部に対して、1〜20質量部程度とすることが好ましい。
発泡助剤は、金属酸化物及び/又は脂肪酸金属塩が好ましく、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カルシウム、オクチル酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等を使用することができる。これらの発泡助剤の含有量は、樹脂成分100質量部に対して、0.001〜20質量部程度が好ましく、0.001〜10質量部程度がより好ましい。
無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物等が挙げられる。無機充填剤を含むことにより、目透き抑制効果、表面特性向上効果等が得られる。無機充填剤の含有量は、樹脂成分100質量部に対して0〜100質量部程度が好ましく、20〜70質量部程度がより好ましい。
顔料については、無機顔料として、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、黄鉛、モリブデートオレンジ、カドミウムイエロー、ニッケルチタンイエロー、クロムチタンイエロー、酸化鉄(弁柄)、カドミウムレッド、群青、紺青、コバルトブルー、酸化クロム、コバルトグリーン、アルミニウム粉、ブロンズ粉、雲母チタン、硫化亜鉛等が挙げられる。また、有機顔料として、例えば、アニリンブラック、ペリレンブラック、アゾ系(アゾレーキ、不溶性アゾ、縮合アゾ)、多環式(イソインドリノン、イソインドリン、キノフタロン、ペリノン、フラバントロン、アントラピリミジン、アントラキノン、キナクリドン、ペリレン、ジケトピロロピロール、ジブロムアンザントロン、ジオキサジン、チオインジゴ、フタロシアニン、インダントロン、ハロゲン化フタロシアニン)等が挙げられる。顔料の含有量は、樹脂成分100質量部に対して10〜50質量部程度が好ましく、15〜30質量部程度がより好ましい。
本発明では、発泡剤含有樹脂層は電子線照射により樹脂架橋されていてもよい。発泡剤含有樹脂層に電子線を照射する方法及び発泡させる方法としては、後述する製造方法に記載された方法に従って実施すればよい。なお、発泡剤含有樹脂層の厚さは40〜100μm程度が好ましく、発泡後の発泡樹脂層の厚さは300〜700μm程度が好ましい。
非発泡樹脂層A
発泡剤含有樹脂層の上面には、発泡樹脂層の耐傷性を向上させたり、絵柄模様層を形成する場合において絵柄模様を鮮明にしたりする目的で非発泡樹脂層Aを有していてもよい。
非発泡樹脂層Aの樹脂成分としては、ポリオレフィン系樹脂、メタクリル系樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられ、その中でもポリオレフィン系樹脂が好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等の樹脂単体、エチレンと炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等のエチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、アイオノマー等の少なくとも1種が挙げられる。
これらのポリオレフィン系樹脂の中でも、ポリエチレンが好ましく、当該ポリエチレンは、密度が0.880〜0.913g/m3の超低密度ポリエチレンであることがより好ましい。また、上記超低密度ポリエチレンの密度は、0.880〜0.907 g/m3であることが更に好ましい。また、非発泡樹脂層Aの樹脂成分は、上記超低密度ポリエチレンの他に、更に低密度ポリエチレンを含有することが好ましい。
非発泡樹脂層Aに含まれる樹脂成分の密度は、0.880 g/cm3以上、0.910g/cm3以下が好ましく、0.880g/cm3以上、0.900g/cm3以下がより好ましい。非発泡樹脂層Aに含まれる樹脂成分の密度を上述の範囲内とすることにより、施工時の発泡積層シートのカールを抑制することができる。発泡積層シートを壁紙等として施工する際には、発泡積層シートの裏面に施工糊を塗布し、積層シートを半分に折って裏面どうしを重ねておき、施工迄に糊が乾いてしまうことを抑制するのが通常だが、耐カール性が劣る(カールし易い)と、発泡積層シートの端部が捲れ、捲れた部分に塗布された施工糊が乾いてしまい、壁面に発泡積層シートを施工しても端部の接着が十分でなく、剥がれてしまうという問題がある。本発明の積層シートは、非発泡樹脂層Aに含まれる樹脂成分の密度を上述の範囲内とすることにより、発泡後に得られる発泡積層シートのカールの発生が抑制されるので、施工後の発泡積層シートの端部の剥がれが抑制されており、施工性に優れている。
また、非発泡樹脂層Aに含まれる樹脂成分の密度を上述の範囲内とすることにより、出隅部に施工した発泡積層シートが下地の形状に追従しきれず浮いてしまう、いわゆるスプリングバックの発生を抑制することができ、この点でも施工性に優れている。
すなわち、本発明の積層シートは、発泡樹脂層Aに含まれる樹脂成分の密度を上述の範囲内とすることにより、カールの発生が抑制されており、施工性に優れた発泡積層シートの製造に有用である。
非発泡樹脂層Aの厚さは限定的ではないが、2〜50μm程度が好ましく、2〜15μm程度であることがより好ましい。
本発明では、後述する製造上の観点からも、発泡剤含有樹脂層を設ける場合には、非発泡樹脂層B、発泡剤含有樹脂層及非泡樹脂層Aが順に形成された態様が好ましい。なお、非発泡樹脂層B及び/又は非発泡樹脂層Aは、押出し製膜により形成しても良いし、各フィルムを熱ラミネートすることにより形成しても良い。
非発泡樹脂層B
本発明では、更に、発泡剤含有樹脂層の裏面(基材が積層される面)に、基材との接着力を向上させる目的で非発泡樹脂層B(接着樹脂層)を有してもよい。
接着樹脂層の樹脂成分としては、特に限定はないが、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が好ましい。EVAは公知又は市販のものを使用することができる。特に、酢酸ビニル成分(VA成分)が10〜46質量%であるものが好ましく、15〜41質量%であるものがより好ましい。
接着樹脂層の厚さは限定的ではないが、5〜50μm程度が好ましい。
本発明では、後述する製造上の観点からも、基材上に非発泡樹脂層B、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Aが順に形成された態様が好ましい。
絵柄模様層
発泡剤含有樹脂層(又は非発泡樹脂層A)上には、必要に応じて絵柄模様層を形成してもよい。
絵柄模様層は、発泡積層シートに意匠性を付与する。絵柄模様としては、例えば木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。絵柄模様は、目的に応じて選択できる。
絵柄模様層は、例えば、絵柄模様を印刷することで形成できる。印刷手法としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等が挙げられる。印刷インキとしては、着色剤、結着材樹脂、溶剤を含む印刷インキが使用できる。これらのインキは公知又は市販のものを使用できる。
結着材樹脂は、直下の層の種類に応じて設定できる。例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等が挙げられる。
溶剤(又は分散媒)としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の石油系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−メトキシエチル、酢酸−2−エトキシエチル等のエステル系有機溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系有機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤、;ジクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤;水などが挙げられる。これらの溶剤(又は分散媒)は、単独又は混合物の状態で使用できる。
着色剤としては、発泡剤含有樹脂層で使用されるような顔料を適宜使用できる。
絵柄模様層の厚みは、絵柄模様の種類により異なるが、一般には0.1〜10μm程度とすることが好ましい。
保護層(オーバーコート層)
本発明では、発泡樹脂層(若しくは発泡剤含有樹脂層)、非発泡樹脂層A、又は絵柄模様層の表面には、保護層を有してもよい。保護層は、積層シート又は後記の発泡積層シート表面の艶を調整したり、表面に強度や耐汚染性を付与するために形成される層である。また、積層シート又は発泡積層シートに絵柄模様層を設ける場合には、保護層は前記絵柄模様層を保護するために必要に応じて前記絵柄模様層の上に形成される層である。
保護層の形成に使用される樹脂成分としては、熱可塑性樹脂や硬化性樹脂等の公知の樹脂成分の中から、引き裂き強度(及び必要に応じて表面強度)を充足できる樹脂成分を適宜選定すればよい。
保護層の形成に使用される熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂の中でも、好ましくは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のエチレン(メタ)アクリル酸系共重合体樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA);エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂ケン化物;アイオノマー;エチレン−オレフィン共重合体等のエチレン共重合体などのポリオレフィン樹脂が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は、1種単独又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、保護層の形成にエチレン共重合体のような架橋可能な熱可塑性樹脂を使用する場合には、必要に応じて、前記熱可塑性樹脂に架橋処理を行ってもよい。
また、保護層の形成に使用される硬化性樹脂としては、特に制限されず、例えば、常温硬化性樹脂、加熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂、1液反応硬化性樹脂、2液反応硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等のいずれであってもよいが、好ましくは1液反応硬化性樹脂が挙げられる。これらの硬化性樹脂の中でも、好ましくは、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられ、更に好ましくは1液反応硬化性アクリル系樹脂が挙げられる。これらの硬化性樹脂は、1種単独又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、保護層の形成に硬化性樹脂を使用する場合、必要に応じて、硬化反応を進行させるために、架橋剤、重合開始剤、重合促進剤等を用いてもよい。
また、保護層は、単層からなるものであってもよく、同一の又は異なる2以上の層が積層されているものであってもよい。例えば、最表面に硬化性樹脂で形成した層が形成され、その下層に熱可塑性樹脂で形成した層が積層されている2層構造であってもよい。
保護層の厚さは、特に限定されないが、例えば1〜20μmが好ましく、1〜15μmがより好ましい。
保護層の形成は、使用する樹脂成分の種類に応じた方法を採用すればよい。例えば、熱可塑性樹脂を用いて保護層を形成する場合であれば、予め作製された熱可塑性樹脂フィルムを絵柄模様層の表面に貼り付けることにより保護層を形成してもよく、また、絵柄模様層の表面に熱可塑性樹脂を製膜することにより保護層を形成してもよい。
また、硬化性樹脂を用いて保護層を形成する場合であれば、例えば、熱硬化性樹脂に必要に応じて各種添加剤を含有する樹脂組成物を、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート等の方法で発泡樹脂層(若しくは発泡剤含有樹脂層)、非発泡樹脂層A、又は絵柄模様層に塗工した後に、必要に応じて加熱等により上記樹脂組成物を乾燥及び硬化させることによって行われる。
また、保護層を形成する前には、接着性を考慮して、非発泡樹脂層A、又は絵柄模様層の表面にコロナ処理やプラズマ処理などの表面処理や、プライマー層を設けても良い。
プライマー層に含有される樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等を使用することができるが、特にアクリル樹脂、塩素化ポリプロピレン等が望ましい。
プライマー層の厚さは限定的ではないが、0.1〜10μm程度が好ましく、0.1〜5μm程度がより好ましい。
≪発泡積層シート≫
本発明の発泡積層シートは、上記積層シートの発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得ることができる。発泡時の加熱条件は、発泡剤の分解により発泡樹脂層が形成される条件ならば限定されない。加熱温度は210〜240℃程度が好ましく、加熱時間は20〜80秒程度が好ましい。
本発明の発泡積層シートは、最表面層の上からエンボス加工が施されていてもよい。
エンボス模様としては、例えば、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
≪積層シート及び発泡積層シートの製造方法≫
積層シートの製造方法としては、先ず、基材上に発泡剤含有樹脂層を、押出し機等を用いて製膜し、予熱した基材に貼り合わせて積層体を得ることができる。このとき、2つの層に対応する溶融樹脂を同時に押出すことにより2層の同時成膜が可能なマルチマニホールドタイプのTダイを用いることができる。
発泡剤含有樹脂層がその両面に非発泡樹脂層を有する場合(非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B)には、3層の同時成膜が可能なマルチマニホールドタイプのTダイ押出し機を用いて、3つの層に対応する溶融樹脂を同時に押出し製膜することが好適である。
なお、発泡剤含有樹脂層を形成する樹脂組成物に無機充填剤が含まれる場合であって、発泡剤含有樹脂層を押出し製膜により形成する場合には、押出し機の押出し口(いわゆるダイス)に無機充填剤の残渣(いわゆる目やに)が発生し易く、これが発泡剤含有樹脂層表面の異物となり易い。そのため、発泡剤含有樹脂層を形成する樹脂組成物に無機充填剤が含まれる場合には、上記のように3層同時押出し製膜することが好ましい。即ち、発泡剤含有樹脂層を非発泡樹脂層によって挟み込んだ態様で同時押出し製膜することにより、上記目やにの発生を抑制することができる。
発泡剤含有樹脂層を製膜後は、電子線照射を行ってもよい。これにより樹脂成分を架橋して発泡樹脂層の表面強度及び発泡特性等を調整することができる。電子線のエネルギーは、125〜250kV程度が好ましく、150〜200kV程度がより好ましい。照射量は、10〜100kGy程度が好ましく、10〜50kGy程度がより好ましい。電子線源としては、公知の電子線照射装置が使用できる。
基材上に同時積層後は、上記非発泡樹脂層A上に、上記押出し製膜等の公知の方法で絵柄模様層を形成してもよい。更に、上記非発泡樹脂層A上又は絵柄模様層上に表面保護層を設けてもよい。
これらの各層は、印刷の他、塗布などのコーティング、押出し製膜等を組み合わせることにより積層することができる。
次に、熱処理して発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層にすることにより発泡積層シートを製造することができる。
熱処理条件は、熱分解型発泡剤の分解により発泡樹脂層が形成される条件であればよく、加熱温度は210〜240℃程度が好ましく、加熱時間は20〜80秒程度が好ましい。
本発明の積層シートは、発泡剤含有樹脂層が超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンを含有し、発泡剤含有樹脂層中の超低密度ポリエチレンの質量(m1)と低密度ポリエチレンの質量(m2)との質量比(m1)/(m2)が70/30〜50/50であることにより、発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより、実使用において想定される爪等による引っ掻き傷のような、高負荷な条件での引っ掻きに対する耐引っ掻き傷性に優れ、且つ、壁面の出隅に施工された場合であっても特に表面強度に優れている、すなわち耐出隅コーナー傷性にも優れた発泡積層シートを得ることができる。
本発明の積層シートの層構成の一例を示す模式図である。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に
限定されない。
実施例1
3種3層Tダイ押出し機を用いて、非発泡樹脂層A、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bの順に、厚み5μm、60μm及び5μmになるように、90℃に加熱した繊維質シートの上に押出し製膜した。これにより、非発泡樹脂層A、発泡剤含有樹脂層、非発泡樹脂層B及び繊維質シートからなる積層体を得た。繊維質シートとしては、壁紙用紙「NI-65A、日本製紙製」を用いた。また、各層の形成に用いた樹脂又は樹脂組成物は以下の通りである。
(非発泡樹脂層A)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KJ640T」、日本ポリエチレン製、密度:0.880 g/cm3)80質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)20質量部
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)60質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「613A」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.913 g/cm3)10質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)30質量部
・着色剤(商品名「タイピュアR350」、デュポン製)40質量部
・発泡剤(商品名「ビニホールAC#3」、永和化成工業製)6質量部
・発泡助剤(商品名「ジンクステアレート」、日油製)4質量部
・架橋助剤(商品名「オプスターJUA702」、JSR製)1質量部
(非発泡樹脂層B)
・エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(商品名「エバフレックスEV150」、三井・デュポン ポリケミカル製」)100質量部
なお、非発泡樹脂層Aの樹脂成分の密度は0.888 g/cm3であり、発泡剤含有樹脂層の樹脂成分の密度は0.913g/cm3であった。
押出し条件は、非発泡樹脂層Aを形成するための樹脂を収容したシリンダー温度は140℃とし、発泡剤含有樹脂層を形成するための樹脂組成物を収容したシリンダー温度は120℃とし、非発泡樹脂層Bを形成するための樹脂を収容したシリンダー温度は100℃とした。また、ダイス温度はいずれも120℃とした。
積層体に、非発泡樹脂層A側から電子線を加速電圧200kV、照射線量30kGyの条件で照射して、発泡剤含有樹脂層を架橋させた。
次いで、非発泡樹脂層Aの表面に、水性インキ(「ハイドリック」、大日精化工業株式会社製)を用いてグラビア印刷機により布目模様を印刷し絵柄模様層を形成し、積層シートを得た。
積層シートをオーブンにて加熱(220℃で35秒)して、発泡剤含有樹脂層を発泡させて発泡樹脂層を形成後、布目模様パターンを有する金属ロールを押し付けて型押しすることによりエンボス加工を施し、エンボス形状をもった発泡積層シートを得た。
実施例2
非発泡樹脂層Aの樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(非発泡樹脂層A)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)80質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)20質量部
実施例3
発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)10質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)50質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)40質量部
実施例4
発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)50質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「613A」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.913 g/cm3)10質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)40質量部
実施例5
非発泡樹脂層A及び発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(非発泡樹脂層A)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KJ640T」、日本ポリエチレン製、密度:0.880 g/cm3)100質量部
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)10質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)50質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)40質量部
実施例6
発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)20質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)35質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)45質量部
実施例7
発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KJ640T」、日本ポリエチレン製、密度:0.880 g/cm3)5質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)45質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)50質量部
実施例8
非発泡樹脂層A及び発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(非発泡樹脂層A)
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)100質量部
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KJ640T」、日本ポリエチレン製、密度:0.880 g/cm3)5質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)45質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)50質量部
比較例1
非発泡樹脂層A及び発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(非発泡樹脂層A)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)100質量部
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS560T」、日本ポリエチレン製、密度:0.898 g/cm3)100質量部
比較例2
非発泡樹脂層A及び発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(非発泡樹脂層A)
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)50質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「613A」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.913 g/cm3)30質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)20質量部
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)80質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)20質量部
比較例3
非発泡樹脂層A及び発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(非発泡樹脂層A)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)80質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)20質量部
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)80質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)20質量部
比較例4
発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)80質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)20質量部
比較例5
発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「015AN」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.911 g/cm3)50質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「613A」、宇部丸善ポリエチレン製、密度:0.913 g/cm3)30質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)20質量部
比較例6
発泡剤含有樹脂層の樹脂成分を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、発泡積層シートを作製した。
(発泡剤含有樹脂層)
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS571」、日本ポリエチレン製、密度:0.907 g/cm3)30質量部
・超低密度ポリエチレン(商品名「KS560T」、日本ポリエチレン製、密度:0.898 g/cm3)10質量部
・低密度ポリエチレン(商品名「L719」、宇部丸善ポリエチレン製、密度0.918g/cm3)60質量部
実施例及び比較例で得た発泡積層シートについて、耐傷性、耐出隅コーナー傷性、耐カール性及びコシを評価した。各試験方法及び評価基準は以下の通りである。なお、以下の試験において、3〜5の評価が得られれば実使用で問題なく使用できる性能を備えていると評価できる。
1.耐引っ掻き傷性(ベルマースクラッチ試験)
ベルマースクラッチ試験機を用いて、耐引っ掻き傷性の評価を行った。具体的には、金属チップを発泡積層シートの表面に当て、当該チップに100〜200gの間で荷重をかけながら摺動させた。荷重を20gずつ段階的に増加させて試験を行い、初めて白化(傷)が見られた荷重を測定した。以下の評価基準に従って評価した。
5:荷重180g及び200gで白化が見られなかった
4:荷重160gでは白化が見られなかったが、180gで白化が見られた
3:荷重140gでは白化が見られなかったが、160gで白化が見られた
2:荷重120gでは白化が見られなかったが、140gで白化が見られた
1:荷重100gでは白化が見られなかったが、120gで白化が見られた
2.耐出隅コーナー傷性
PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂で被覆された電源コードを用いて耐出隅コーナー傷性の評価を行った。具体的には、出隅状の(90°に屈曲した)冶具に発泡積層シートを貼付して、試験片を作製した。次に、学振式摩耗試験機の摩擦子にPVC樹脂で被覆された電源コードを取り付けた。この電源コードを、試験片の出隅に荷重500gの条件で接触させながら左右に往復させて発泡積層シートを磨耗させ、発泡積層シートの出隅部の表面状態を目視で観察した。以下の評価基準に従って評価した。
5:往復400回以上でも繊維質シートが露出しなかった
4:往復300回以上400回未満で繊維質シートが露出した
3:往復200回以上300回未満で繊維質シートが露出した
2:往復100回以上200回未満で繊維質シートが露出した
1:往復100回未満で繊維質シートが露出した
3.耐カール性
各実施例及び比較例の発泡積層シートを巾方向に20センチ、流れ方向に10センチの長方形に切断し、試験片を作製した。各試験片の裏面に、施工糊を130g/m2の塗布量で塗布し、巾方向の端部どうしが重なるように半分に折り畳み、平坦な場所に静置して30分後のカール状態(端部の浮き上がり)を観察した。以下の評価基準に従って評価した。
5:端部の浮き上がりが90°以内であった
3:端部の浮き上がりが90°以上であったが、リング状にならなかった
1:端部が跳ね上がり、カールを生じて発泡積層シートの表面に付き、リング状になった
4.コシの評価
各実施例及び比較例の発泡積層シートを巾5mm、長さ160mmに切断して試験片を作製した。この試験片を用いて、ループスティフネステスターにより圧縮速度3.5mm/min、潰し距離10mmの条件でこわさ試験を行い、試料をループ状にした時の押え圧を測定した。測定された押さえ圧に基づいて、以下の評価基準に従って評価した。
5:7g以上10g未満
4:6g以上7g未満
3:5g以上6g未満
2:4g以上5g未満
1:4g未満
結果を表1及び2に示す。
Figure 0006075159
Figure 0006075159
結果
表1の結果から明らかなように、実施例1〜8は、発泡剤含有樹脂層が超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンを含有しており、発泡剤含有樹脂層中の、超低密度ポリエチレンの質量(m1)と低密度ポリエチレンの質量(m2)との質量比(m1)/(m2)が70/30〜50/50であり、発泡剤含有樹脂中の樹脂成分の密度が、0.910g/cm3以上、0.914g/cm3であり、耐引っ掻き傷性及び耐出隅コーナー傷性、コシ評価に優れていた。特に、上述の構成に加え、非発泡樹脂層Aの樹脂成分の密度が0.880 g/cm3以上、0.910 g/cm3以下の範囲内であるとの構成を備える実施例1〜7は、耐カール性にも優れていた。
これに対し、表2の結果から、比較例1〜4は発泡剤含有樹脂層の樹脂成分の質量比(m1)/(m2)が70/30より大きく、発泡剤含有樹脂層の樹脂成分の密度が0.910g/cm3よりも小さいので、耐引っ掻き傷性及びコシ評価に劣っていた。特に、非発泡樹脂層Aの樹脂成分の密度が0.913 g/cm3と高い比較例2は、耐カール性にも劣っており、施工性に劣ることが分かった。
比較例5は、発泡剤含有樹脂層の樹脂成分の密度が適切な範囲内であるが、質量比(m1)/(m2)が70/30より大きく超低密度ポリエチレンの配合比が大きいため、耐引っ掻き傷性が劣り、コシ評価も劣っていた。
比較例6は、発泡剤含有樹脂層の樹脂成分の密度が適切な範囲内であるが、質量比(m1)/(m2)が50/50より小さく低密度ポリエチレンの配合比が大きいため、強靭性が低下し、耐出隅コーナー傷性が劣っていた。
1. 基材
2. 非発泡樹脂層B
3. 発泡樹脂層
4. 非発泡樹脂層A
5. 絵柄模様層
6. 表面保護層

Claims (6)

  1. 基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有する積層シートであって、
    (1)前記発泡剤含有樹脂層は、超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンを含有し、
    (2)前記発泡剤含有樹脂層中の、前記超低密度ポリエチレンの質量(m1)と前記低密度ポリエチレンの質量(m2)との質量比(m1)/(m2)が70/30〜50/50であり、
    前記発泡剤含有樹脂層上に、超低密度ポリエチレンを含有する非発泡樹脂層Aが積層されている、
    ことを特徴とする積層シート。
  2. 前記発泡剤含有樹脂層の樹脂成分の密度が0.910g/cm3以上、0.920g/cm3以下である、請求項1に記載の積層シート。
  3. 前記非発泡樹脂層Aが、更に低密度ポリエチレンを含有する、請求項1又は2に記載の積層シート。
  4. 前記非発泡樹脂層Aの樹脂成分の密度が0.880g/cm3以上、0.910g/cm3以下である、請求項13のいずれかに記載の積層シート。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の積層シートの前記発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる発泡積層シート。
  6. 最表面層の上からエンボス加工が施されている、請求項5に記載の発泡積層シート。
JP2013072644A 2013-03-29 2013-03-29 積層シート及び発泡積層シート Expired - Fee Related JP6075159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013072644A JP6075159B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 積層シート及び発泡積層シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013072644A JP6075159B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 積層シート及び発泡積層シート

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016215971A Division JP6217830B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 積層シート及び発泡積層シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014195951A JP2014195951A (ja) 2014-10-16
JP6075159B2 true JP6075159B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=52357147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013072644A Expired - Fee Related JP6075159B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 積層シート及び発泡積層シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6075159B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6554797B2 (ja) * 2015-01-21 2019-08-07 凸版印刷株式会社 樹脂組成物、積層シート、積層体、発泡壁紙及び発泡壁紙の製造方法
JP6511932B2 (ja) * 2015-04-17 2019-05-15 凸版印刷株式会社 樹脂組成物、樹脂シート、積層シート及び発泡壁紙
JP7081366B2 (ja) * 2018-07-20 2022-06-07 大日本印刷株式会社 シートの耐傷性評価に用いられる基板および装置、ならびに、シートの耐傷性評価方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012112091A (ja) * 2012-03-01 2012-06-14 Dainippon Printing Co Ltd 発泡壁紙

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014195951A (ja) 2014-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2902185B1 (en) Method for producing multilayer foam sheet
JP6197326B2 (ja) 積層シート及び発泡積層シート原反
JP6221215B2 (ja) 積層シート
JP6075159B2 (ja) 積層シート及び発泡積層シート
JP4811218B2 (ja) 発泡壁紙
JP4748014B2 (ja) 発泡壁紙
JP5849574B2 (ja) 発泡積層シートの製造方法
JP6217830B2 (ja) 積層シート及び発泡積層シート
JP4775213B2 (ja) 発泡壁紙
JP2006272693A (ja) 壁装用化粧シート
JP5392322B2 (ja) 壁装用化粧シート及びその製造方法
JP5842506B2 (ja) 透湿性発泡積層シート及びその製造方法
JP6060597B2 (ja) 発泡積層シート、積層シート及びそれらの製造方法
JP2007031895A (ja) 発泡壁紙
JP2011179161A (ja) 発泡壁紙
JP4765469B2 (ja) 発泡壁紙
JP2013212594A (ja) 帯電防止性能を有する発泡積層シートの製造方法
JP5786560B2 (ja) 発泡積層シートの製造方法
JP5578195B2 (ja) 壁装用化粧シート
JP5938996B2 (ja) 積層シート及び発泡積層シート
JP6210138B2 (ja) 発泡積層シート、積層シート及びそれらの製造方法
JP6085931B2 (ja) 積層シート及び発泡積層シート
JP6554868B2 (ja) 発泡積層シート
JP6414616B2 (ja) 積層シート及び発泡積層シート原反
JP5605483B1 (ja) 積層シート及び発泡積層シート並びにそれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6075159

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees