JP6554868B2 - 発泡積層シート - Google Patents
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1.基材上に少なくとも発泡樹脂層を2層有する発泡積層シートであって、
(1)基材側の発泡樹脂層である第1発泡樹脂層が、エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体以外のオレフィン系樹脂を含有し、
(2)表層側の発泡樹脂層である第2発泡樹脂層が、発泡剤含有樹脂層の発泡体であり、エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体を含有する、
発泡積層シート。
2.前記エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体以外のオレフィン系樹脂が、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−α,β不飽和カルボン酸エステル共重合体、及びエチレン−ビニルエステル共重合体なる群から選択される少なくとも1種である、上記項1に記載の発泡積層シート。
3.前記エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体以外のオレフィン系樹脂が、直鎖状低密度ポリエチレン、及びエチレン−酢酸ビニル共重合体なる群から選択される少なくとも1種である、上記項1又は2に記載の発泡積層シート。
4.前記エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体が、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、及びこれらのアイオノマー樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、上記項1〜3のいずれかに記載の発泡積層シート。
5.さらに非発泡樹脂層を有し、該非発泡樹脂層が、前記基材と前記第1発泡樹脂層との間、前記第1発泡樹脂層と前記第2発泡樹脂層との間、及び前記第2発泡樹脂層の上の1箇所以上に形成されている、上記項1〜4のいずれかに記載の発泡積層シート。
本発明の発泡積層シートは、基材上に少なくとも発泡樹脂層を2層有する発泡積層シートであって、
(1)基材側の発泡樹脂層である第1発泡樹脂層が、エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体以外のオレフィン樹脂を含有し、
(2)表層側の発泡樹脂層である第2発泡樹脂層が、エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体を含有する、ことを特徴とする。
基材としては限定されず、公知の繊維質シート(裏打紙)などを利用することができる。
本発明の積層シートは、基材の上に少なくとも発泡樹脂層を2層有している。発泡樹脂層は、樹脂及び発泡剤を含有する発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより形成することができる。少なくとも2層存在する発泡樹脂層のうち、基材側の発泡樹脂層を第1発泡樹脂層といい、発泡により第1発泡樹脂層を形成する発泡剤含有樹脂層を第1発泡剤含有樹脂層という。第1発泡樹脂層は、第1発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより形成されている。第1発泡剤含有樹脂層は、Tダイ製膜法、カレンダー製膜法等の既知の製膜法により形成することができる。
本発明の積層シートが有する少なくとも2層の発泡樹脂層のうち、表層側の発泡樹脂層を第2発泡樹脂層といい、発泡により第2発泡樹脂層を形成する発泡剤含有樹脂層を第2発泡剤含有樹脂層という。第2発泡剤含有樹脂層も、第1発泡剤含有樹脂層と同様に、Tダイ製膜法、カレンダー製膜法等の既知の製膜法により形成することができる。
第1発泡樹脂層及び第2発泡樹脂層は、その片面又は両面に非発泡樹脂層を有していてもよい。
本発明の積層シートは、第2発泡樹脂層、非発泡樹脂層D、又は後述のプライマー層の上には、必要に応じて絵柄模様層を形成してもよい。
第2発泡樹脂層、非発泡樹脂層D、又は絵柄模様層の上には、必要に応じてプライマー層を形成してもよい。
第2発泡樹脂層、非発泡樹脂層D、絵柄模様層又はプライマー層の表面には艶調整及び/又は絵柄模様層の保護を意図して表面保護層を有してもよい。
発泡積層シートのおもて面にはエンボス模様を付してもよい。この場合、最表面層(繊維質シートと反対側)の上からエンボス加工すれば良い。エンボス加工は、エンボス版の押圧等、公知の手段により実施することができる。例えば、最表面層が表面保護層である場合は、そのおもて面を加熱軟化後、エンボス版を押圧することにより所望のエンボス模様を賦型できる。エンボス模様としては、例えば木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、幾何学模様、万線条溝、輪郭模様等がある。
本発明の発泡積層シートの製造方法は限定的ではないが、例えば、基材、第1発泡剤含有樹脂層及び第2発泡剤含有樹脂層の上に絵柄模様層を形成した後、絵柄模様層の上に表面保護層を形成して積層シートとし、次いで熱処理することにより第1発泡剤含有樹脂層及び第2発泡剤含有樹脂層を発泡させてそれぞれ第1発泡樹脂層及び第2発泡樹脂層にすることにより製造することができる。
本発明の発泡積層シートは、被施工面に接着剤を塗工した後、当該被施工面に貼着することで施工することができる。本発明の発泡積層シートが適用される被施工面としては特に限定されず、装飾が要求される各種の用途が適用でき、被施工面として壁面及び/又は天井が好適に挙げられる。即ち、本発明の発泡積層シートは、壁紙及び/又は天井材として特に有用である。
3種3層マルチホールドTダイ押し出し機を用い、非発泡樹脂層A/第1発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層Bの順に厚み5μm/50μm/5μmになるように押出量を調整し、3層構造の樹脂シート1を形成した。押し出し条件は、シリンダー温度はいずれも120℃とし、ダイス温度もいずれも120℃とした。得られた樹脂シート中の発泡剤含有樹脂層は未発泡の状態を維持していた。得られた樹脂層の両端をスリットして960mm巾にした。
(樹脂組成物1)
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)「EV450:三井・デュポンポリケミカル株式会社製」:100重量部
炭酸カルシウム「ホワイトンH:白石工業株式会社製」:30重量部
二酸化チタン「R101:デュポン株式会社製」:30重量部
発泡剤「ビニホールAC#3:永和化成工業株式会社製」:4重量部
発泡助剤「ジンクステアレートGP:日油株式会社製」:2重量部
(樹脂組成物2)
エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂(EMAA)「N1110H:三井・デュポンポリケミカル株式会社製」:100重量部
炭酸カルシウム「ホワイトンH:白石工業株式会社製」:30重量部
二酸化チタン「R101:デュポン株式会社製」:30重量部
発泡剤「ビニホールAC#3:永和化成工業株式会社製」:4重量部
発泡助剤「ADHS:大塚化学株式会社製」:2重量部
第1発泡剤含有樹脂層を形成する樹脂組成物1に含まれる樹脂EVAに代えて、LLDPE「カーネルKC570S:日本ポリエチレン株式会社製」を使用する以外は、実施例1と同様にして発泡積層シートを得た。
2回目に積層する樹脂シート2の第2発泡剤含有樹脂層を樹脂組成物1により形成したこと以外は、実施例1と同様にして発泡積層シートを得た。
1回目に積層する樹脂シート1の第1発泡剤含有樹脂層を樹脂組成物2により形成したこと以外は、実施例1と同様にして発泡積層シートを得た。
1回目に積層する樹脂シート1の第1発泡剤含有樹脂層を樹脂組成物2により形成し、2回目に積層する樹脂シート2の第2発泡剤含有樹脂層を樹脂組成物1により形成したこと以外は、実施例1と同様にして発泡積層シートを得た。
実施例1−2及び比較例1−3で作製した発泡積層シートの耐傷性及び下地追従性を調べた。各試験方法及びその評価基準は以下の通りである。
表面強化性能試験(日本ビニル工業会)の結果、引掻き跡の樹脂の毛羽立ちがない又は僅かにあるものを○、引掻き跡が毛羽立つものを×と評価した。
発泡積層シートの裏打紙側に2枚のボード紙を貼り付け、引っ張り試験機(RTC−1250A、株式会社オリエンテック製)を用いて壁紙巾方向に3.0mm/minの速度で3.0mm変位させたときの発泡積層シートの外観を観察した。ここで、「巾方向」とは、流れ方向(シート原反の巻き取り方向(長手方向))の直角方向である。クラック(穴開き)が生じなかったものを○、クラック(穴開き)が生じたものを×と評価した。
2. 基材
3. 非発泡樹脂層A
4. 第1発泡樹脂層
5. 非発泡樹脂層B
6. 非発泡樹脂層C
7. 第2発泡樹脂層
8. 非発泡樹脂層D
9. 絵柄模様層
10.表面保護層
Claims (5)
- 基材上に少なくとも発泡樹脂層を2層有する発泡積層シートであって、
(1)基材側の発泡樹脂層である第1発泡樹脂層が、エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体以外のオレフィン系樹脂を含有し、
(2)表層側の発泡樹脂層である第2発泡樹脂層が、発泡剤含有樹脂層の発泡体であり、エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体を含有する、
発泡積層シート。 - 前記エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体以外のオレフィン系樹脂が、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−α,β不飽和カルボン酸エステル共重合体、及びエチレン−ビニルエステル共重合体なる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の発泡積層シート。
- 前記エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体以外のオレフィン系樹脂が、直鎖状低密度ポリエチレン、及びエチレン−酢酸ビニル共重合体なる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の発泡積層シート。
- 前記エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体が、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、及びこれらのアイオノマー樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡積層シート。
- さらに非発泡樹脂層を有し、該非発泡樹脂層が、前記基材と前記第1発泡樹脂層との間、前記第1発泡樹脂層と前記第2発泡樹脂層との間、及び前記第2発泡樹脂層の上の1箇所以上に形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の発泡積層シート。
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